JPH047116Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案が属する技術分野） 本考案は、砂等の貯留物を一時に大量に受け入
れる大型のホツパーに関するものである。

（考案の課題とその特徴点） 例えば、水底地盤砂杭造成用作業船の甲板上の
適所に設けたグランドホツパー内に運搬船で運ん
だ砂を積み込む場合のように、大型のホツパー内
に一時に大量の貯留物を積み込む場合は、積み込
み量がホツパーの容量以上に多くなり勝ちで、そ
のため、上方に盛り上げられた分がホツパーの周
辺にこぼれ、資材の損失をまねくばかりでなく、
作業環境を不良にする傾向がある。

本考案は、主ホツパーの上部開口の外縁に沿つ
て、オーバーフロー分を回収するミニホツパーを
設けることにより、前記問題点の解決を図つたも
のであり、その構成上の特徴は実用新案登録請求
の範囲に記載したとおりである。

（図面による説明） 本考案の一実施例を示す図面において、主ホツ
パー１は平面形状が正方形の２つの単位ホツパー
２，３を横に連接して構成され、複数の支柱４で
支持されており、単位ホツパー２，３の貯留物は
各別のコンベヤ５，５′によりそれぞれ所要場所
に運ばれるようになつている。

単位ホツパー２の上部開口の隣接する２側縁の
外側にはそれぞれミニホツパー６，７が添設さ
れ、また、単位ホツパー３の上部開口の１側縁に
はミニホツパー７に連接してミニホツパー８が設
けられている。したがつて、主ホツパー１の上部
開口の隣接する２側縁の外側にミニホツパー６，
７，８が設けられていることになるが、ミニホツ
パーが設けられていない他の隣接する２側縁にお
いては、適宜高さの鉄板から成る立ち上がり壁
９，１０が設けられている。そして、ミニホツパ
ー６，７の各下端開口はコンベア５上に、また、
ミニホツパー８の下端開口はコンベヤ５′上に、
それぞれ位置させている。

主ホツパー１に砂等の貯留物を積み込む際に主
ホツパー１の上部開口縁より上方に盛り上がつた
貯留物が崩れた場合、この崩れた貯留物は主ホツ
パー１の上部開口縁の低い所、すなわち、ミニホ
ツパー６，７，８の設置箇所においてオーバーフ
ローしてミニホツパー６，７，８内に入り、コン
ベヤ５，５′上に落下するから、従来のように貯
留物が主ホツパー１の周辺に落下して散乱するお
それはない。

なお、前述の実施例は、主ホツパーの上部開口
の外縁の一部に沿つてミニホツパーを設けた場合
に相当するが、本考案では、主ホツパーの上部開
口の外縁全体に沿つてミニホツパーを設けてもよ
く、この場合は立ち上がり壁を設ける必要がない
ことは言うまでもない。

（考案の効果） 本考案のホツパーは以上のようなものであるか
ら、ホツパーに砂等の貯留物を積み込む際に、貯
留物がホツパーの周辺にこぼれ落ちて資材の損失
や作業環境の悪化をまねくことを簡単かつ容易に
防止することができ、例えば、波浪条件が悪いと
きの海上積み込みにおいてもオペレーターが気楽
に積み込み作業を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は
同じく正面図、第３図は同じく側面図である。 １……主ホツパー、２，３……単位ホツパー、
４……支柱、５，５′……コンベヤ、６，７，８
……ミニホツパー、９，１０……立ち上がり壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主ホツパーの上部開口の外縁の少なくとも一部
   に沿つて、主ホツパーから溢れた貯留物を受け入
   れるミニホツパーを設けるとともに、ミニホツパ
   ーを設けない部分には立ち上がり壁を設け、前記
   ミニホツパーの下端開口は主ホツパーの貯留物を
   移送するコンベヤ上に位置させたことを特徴とす
   る貯留用大型ホツパー。