JPH047024A - 選択透過性中空糸 - Google Patents

選択透過性中空糸

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JPH047024A
JPH047024A JP10765890A JP10765890A JPH047024A JP H047024 A JPH047024 A JP H047024A JP 10765890 A JP10765890 A JP 10765890A JP 10765890 A JP10765890 A JP 10765890A JP H047024 A JPH047024 A JP H047024A
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水谷 昭治
Nobuo Taneda
種田 信夫
Shingo Emi
江見 慎悟
Toshimasa Kuroda
黒田 俊正
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、人工腎臓や血漿分離器などの体液処理器等に
用いるのに適した選択透過性中空糸に関する。更に詳し
くは、中空糸内面におけるゼータ電位をマイナスとし、
中空糸壁膜の各部位における内層側が外層側よりもマイ
ナス側のゼータ電位を有する中空糸に関するものである
。さらに具体的には、異なるデータ電位を有する複数層
を接合して壁膜が形成された中空糸を提供するものであ
る。
[従来技術] これまで、2層以上が接合された複合中空糸として以下
のものが知られている。
即ら、特開昭49−62380号には鞘芯型複合中空糸
状半透膜で鞘部形成用物質がWI密構造を、芯部形成用
物質が多孔質構造を有するもで鞘部の層の厚さが芯部の
層の厚さの1,15以下であるものを製造する方法が記
載されている。
特開昭59−160506号には、複合中空糸分離膜で
、微細多孔質中空糸の内表面に高分子簿膜を被覆したも
ので、高分子11[1は微細多孔質中空糸の内表面細孔
内に実質的に侵入しないように内表面上に形成されてお
り高分子簿膜の平均厚さデが 100〜20000人で
、Xの標準偏差σとの比σ/y≦0.25であるものの
記載がある。
特開昭60−139815号には、複合中空糸で、異種
又は同種の熱可塑性高分子化合物で構成され、異なる大
きさの微小空孔を有する少なくとも2つ以上の層が接合
された中空糸で、各々の層内及び層間の微小空孔が互い
に連通して一方の表面から他方の表面までつながった微
小空孔を形成しており大きい微小空孔の層が小さい微小
空孔の層より厚いものの記載がある。
しかしながら、これらの発明は複合中空糸の各層の微小
空孔の大きさやその層の厚さに関するものばかりである
。これら先行技術により開示されている中空糸は物質分
離の機能を膜の穿孔の大きさだけで持たせようとするも
のである。
[発明が解決しJ、うとする課題1 中空糸分離膜は、人工腎臓用透析器の材料として利用さ
れているが近年長期透析患者に血中の無機リンの代謝異
常による骨障害が生じている。これは主として血中にリ
ン酸イオンとして存在するリンの蓄積による高リン血症
による、2次性副甲状腺機能九進症から来るものといわ
れている。
八女を含むリン吸着剤の使用が躊躇される現状では、透
析によるP除去は高り血症の重要な是正手段である。
リン酸イオンがマイナスの電荷を有する為に、分離に使
用する膜としては正の側に架電したものが、リン酸の溶
液中の暴動速度よりみて好ましい事は容易に類推され、
又実験的にも確認されている。一方、血液透析などの様
に、血液がプラス側に架電した膜に接触する場合には、
血中のマイナス荷電の蛋白質血球の付着が促進され、膜
表面での血液凝固性が発生し易くなる事が知られている
従って、人工腎臓、血漿分離等の人工臓器の材料として
、中空糸を使用した場合、血液の凝固性が少なく、無機
リンなどの負電荷を有する物質を効率よく分離除去する
為の複合中空糸については未だ得られていなかった。
[課題を解決するための手段1 本発明者等は、人工腎臓等の人工臓器の材料としての中
空糸について、血液の凝固性を低減セしめ、無機リンな
どの負電荷を有する物質の分離効率を高めることを目的
として鋭意研究したところ、血液が接触する側の中空部
内面のゼータ電位をマイナスにし、外面側に向けてゼー
タ電位をプラス側の方向に変化せしめた中空系が有効で
あることを見い出し、本発明に到達したものである。
即ち本発明は、有機高分子化合物で構成された選択透過
性壁膜からなる中空糸であって、該中空糸壁膜のゼータ
電位が、中空部内面においてマイナスであり、中空糸外
面に向ってよりプラス側に変化していることを特徴とす
る選択透過性中空糸を提供するものである。
かかる本発明には、中空糸壁膜が複数層を形成している
選択透過性中空糸が含まれる。
また上記本発明には、かがる中空糸壁膜を形成する各層
を構成する有機高分子化合物が同種又は異種である選択
透過性中空糸が含まれる。
以下に、本発明について更に詳細な説明を行なう。
即ち本発明の中空糸は、中空部内面でのマイナスのピー
タ電位を有し、かがる中空部内面側のゼータ電位が中空
糸外面側のゼータ電位よりもよりマイナス側にあること
を特徴とするものである。
本発明の目的となる異なるゼータ電位の大きさについて
は、例えば2層複合中空糸の場合、外層は0又はプラス
の電荷を有し内層がマイナスの電荷を有する場合が好ま
しいが、両者共にマイナスの電荷を有し、外層の方がO
に近い即ちよりプラス側Cあってもよい。
すなわら、かかる中空部内面でのゼータ電位としては、
マイナスであって、−201V以上の範囲が好ましく、
特に−501V以上の範囲が好ましい。
また中空糸外面でのゼータ電位としては、−4IIV〜
+201ivが好ましく特ニー2 mV 〜+10mV
の範囲が好ましい。
この様に中空糸の内側と外側の間に電荷の差即ちゼータ
電位に差を付与する事により、血液中のPなどのマイナ
スイオンの物質の透過性を向上させ、血液との適合性を
有するものにすることができる。
ゼ〜り電位は、細管または粉体をつめた毛細管系に液を
押し流す際に、管の両端においた電極の間に電位(流動
電位)が発生する。この時の流体の粘性係数をη、液の
比導電率をλ、εを流体の誘電率、Pを管の両端におけ
る圧力差、Eを両端の電極の間の流動電位とするとゼー
タ電位ζは次のHelmholtz −Sioluch
owskiの式によって求めることができる。
ζ=4πηλE/εP 本発明のより好ましい中空糸の形態として、中空糸壁部
が2層以上で構成された中空糸状複合膜があげられる。
この場合には、最内層がマイナスのゼータ電位を有し、
各層間でより内側の層のゼータ電位がその外側の層のゼ
ータ電位よりもマイナス側にあるようにしたものである
。層の数としては、2〜5が好ましく、特に2層又は3
I!が製造しやすく、目的とする効果が得られることか
ら実用上好ましい。これらの各層間は接合せしめて簡単
に離れにくいようにしたものの方が、使用時における膜
の一部ハクリが防止できるので好ましい。
中空糸の内径としては、50〜500μが実用的であり
、例えば血液透析用中空糸の場合には、150〜300
μが好ましい。膜厚としては、5〜100μが実用上好
ましく、特に15〜50μの範囲が物質透過を高める上
で有利である。尚多層の場合は、各層の膜厚の和がかか
る範囲であることを意味する。
多層複合中空糸の場合に、例えば2層の複合中空糸では
外層、内層の微小空孔(ボア)の大きさ、各層の厚さに
ついては、特に特定されないが先にのべた目的に対して
、望ましい状態としては、内層のボアは血液中の血球蛋
白質が通過できない程度で、数10〜数100人のボア
が好ましく、又その厚さについても出来るだけ薄く数μ
m程度が望ましいといえる。一方、外層については分離
しようとする目的物質の透過性を有するものであれば、
特に問題はないが、−船釣には内層が外層より緻密な場
合が望ましいといえる。
例えば例えば血液透析器用中空糸の場合に、中空糸内部
から外部側への水道過速度が3ai!/m・hr−aw
Hs以上、さらに好ましくは5Id!/m−hr−aw
 Hy以上となるように、膜厚を含めた膜構造にするこ
とが望ましい。
また中空糸の外面に長手方向に延びた突起部を具備せし
めたり、中空糸全体に捲縮を付与せしめることによって
、中空糸どうしの密着を防止して物質移動の効率をさら
に高めるようにしたものが実用上好ましい。
本発明において採用できる有機高分子化合物としては、
例えばセルロース、セルロースエステル。
ポリメチルメタアクリレート、ポリアクリロニトリル、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスルホン
2ポリビニルアルコール−エチレン共重合体又はこれら
を主成分とする共重合体、電荷を付与する為の化学的誘
導体、あるいは添加剤、可塑剤を含有するものでもよい
本発明の中空糸の製造方法としては、例えば中空糸の内
面側によりマイナス側のゼータ電位をもつ有機高分子化
合物を用いて多層複合中空糸の紡糸を行なう方法の他、
異種又は同種の有機高分子化合物からなる中空系を紡糸
した後に化学的処理等により内層側をよりマイナス側の
ゼータ電位にせしめる方法があげられる。
即ち中空糸の製造方法については、同心円状に配置され
た2つ以上の円環状の吐出口を有する中空糸製造用ノズ
ルを用いて各々の吐出口にゼータ電位の異なる異種又は
同種の高分子で構成された少くとも2つ以上の層を有す
る中空系を得、該中空糸をそのままか、さらに必要に応
じて化学的処理を行なって、内層のぜ−9電位が外層の
それよりプラス側にする事により得られる。
また本発明の中空糸は、例えば同種の高分子からなる中
空糸を製糸した後、化学的処理により内層と外層に各層
のぜ一夕七位に犀を持たせることもできる。
かかる処理については、無端の中空糸の状態で処理する
こともできるし、−度、血液透析器などに組み立てた後
、化学的処理により、中空糸の内層と外層の間にゼータ
電位の差を持たせることもできる。
内層のゼータ電位を外層よりもマイナス側にするための
化学的処理としては、内層側にプラス電荷を有する反応
性物質を流すが充填し、中空糸内面層と反応させるか、
外層側にマイナス電荷を有する反応性物質を流すか充填
し外面層と反応させる方法がある。プラス電荷を有する
基としては3級アミン基、4級アンモニウム基又はその
誘導体があり、又マイナス電荷を有する基としては、ス
ルホン酸基、カルボニル基、リン酸基、炭酸基などがあ
る。
また、本発明の中空糸の製造法として、上記の基を有す
る化合物を内層に及び/又は外層に混合して、外層の複
合中空糸を製造する方法があげられる。
[発明の効果] 本発明に係る複合中空糸は人工腎臓、血漿分離等の人工
臓器の材料として、中空糸を使用した場合、血液の凝固
性が良好であり、無機リンなどの負電荷を有する物質を
効率よく分離除去する為の中空糸を与えるものである。
[実施例] 以下、本発明を実施例により更に詳しく説明する。
実施例及び比較例 同心円状に配置された2つの円環状の吐出口を有する中
空糸製造用ノズルを用いで、外側の吐出口からセルロー
スジアセテートに可塑剤としてポリエチレングリコール
を50重量%を混合したものを、又内側の吐出口からポ
リメチルメタアクリレートにN−メチルピロリドン50
重量%とポリエチレングリコール50重量%を混練した
ものを、吐出温度240℃で吐出させ、捲取速度200
m/分で捲取った。得られた2層の複合中空糸の寸法は
、内径が205μで、内層、外層の厚さはそれぞれ12
ti18μであった。
これとは別に比較例として、ジアセテートとポリエチレ
ングリコール50重量%の混合物を用いて一層の中空糸
を紡糸し、さらに別途にポリメチルメタアクリレートと
N−メチルピロリドン50重量%、ポリエチレングリコ
ール50重量%の混合物を用いて一層の中空糸を紡糸し
捲取った。これら2種の中空系において、糸径は、内径
205μ、膜厚さは30μであった。
これらの3種類の中空糸原糸を60℃の温水で中空糸原
糸中の紡糸可塑剤等を抽出し、グリセリンを付着させ乾
燥した。この中空糸のゼータ電位を測定すると共にこの
様にして得られた乾燥中空糸の3種類をそれぞれ束にし
て、有効面積1尻の透析器に組み立てこの透析器のin
 vitroでの無機リンの透析性能(ダイアリザンス
)及び豚血を30分間循環させ、その模本で返血した後
に、透析器中に残った血液量(残血)を測定した。尚、
無機リンのダイアリザンスの測定法は日本人1臓り学会
性能評価基準に基づいて測定した。その結果を表1に示
す。
表 1 本発明に係る複合中空糸を使用した場合、無機リンの透
析性能が良好で、かっ血液凝固性(残血性)が少ない血
液処理器が得られることがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機高分子化合物で構成された選択透過性壁膜か
    らなる中空糸であって、該中空糸壁膜のゼータ電位が、
    中空部内面においてマイナスであり、中空糸外面に向っ
    てよりプラス側に変化していることを特徴とする選択透
    過性中空糸。
  2. (2)該中空糸壁膜が、複数層を形成している請求項1
    の選択透過性中空糸。
  3. (3)該中空糸壁膜を形成する各層を構成する有機高分
    子化合物が同種又は異種である請求項1の選択透過性中
    空糸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005046763A1 (ja) 2003-11-17 2005-05-26 Asahi Kasei Medical Co., Ltd. 血液浄化用中空糸膜及びこれを用いた血液浄化器

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WO2005046763A1 (ja) 2003-11-17 2005-05-26 Asahi Kasei Medical Co., Ltd. 血液浄化用中空糸膜及びこれを用いた血液浄化器
KR101139594B1 (ko) * 2003-11-17 2012-04-27 아사히 카세이 쿠라레 메디칼 가부시키가이샤 혈액 정화용 중공사막 및 이것을 사용한 혈액 정화기
US9849427B2 (en) 2003-11-17 2017-12-26 Asahi Kasei Medical Co., Ltd. Hollow fiber membrane for blood purification and blood purification apparatus using the same

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