JPH0470203B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空缶等を搬送するオンベヤに於ける
被搬送物ガイド切替装置に関し、特にサイドガイ
ド及びアツパーガイドを同時にその位置を調節で
きるようにしたコンベヤの被搬送物ガイド切替装
置に関する。

従来の技術 ロープコンベヤに空缶等の被搬送物を搬送する
場合、サイドガイド及びアツパーガイドによつて
被搬送物を案内しなければならない。従つて、空
缶等の被搬送物のサイズが異なる毎に両ガイドの
位置を切換える必要がある。

従来、サイドガイド及びアツパーガイドの切換
手段としては第５図に示すようなものが知られて
いる。同図に於いて、コンベヤフレーム４０にガ
イド取付ブラケツト４１を固定し、該ガイド取付
ブラケツト４１を貫通してスライドするガイド固
定スライドロツド４４，４５の先端部にそれぞれ
サイドガイド４２，４２′及びアツパーガイド４
３が固定されている。ガイド固定スライドロツド
には位置決め用の溝４８が設けられており、該溝
に第６図に示すように圧縮スプリング５１によつ
て押圧されている位置決め用鋼球５０を押し当て
てロツドの位置決めをしている。

なお、４６はハンドル、４７はストツプリン
グ、４９はスプリング力調整ボルト、５２はロツ
クナツトである。

上記従来の切換手段に於いて、ガイドの位置を
切換えるにはハンドル４６を強く押すか又は強く
引張つて、スプリング力に抗してスライドロツド
を摺動させて所望の位置に各ガイドを位置決めす
ることによつて行なう。従つて、左右のサイドガ
イド及びアツパーガイドはそれぞれ別個にその位
置を切換えなければならない。

発明が解決しようとする問題点 単列部の缶搬送コンベヤは多品種兼用とする場
合、缶の径及び高さが異なるつどサイドガイド及
びアツパーガイドの位置を調整しなければならな
いが、上記従来の技術は、その都度スライドロツ
ド４４，４５を操作して各ガイドを個別に調整し
なければならないので、切替に多大な時間を要し
作業効率を低下させている。

そこで、本発明、押釦等のスイツチ操作のみで
サイドガイド及びアツパーガイドを同時に切換え
することができる新規な切換手段を提供すること
によつて、切換時間をほとんど要せず作業効率を
効上させることを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記の目的を達成るための本発明の構成を、実
施例に対応する第１〜３図を用いて説明する。

本発明は、サイドガイド８，８′及びアツパー
ガイド１６を位置調節可能に設けたコンベヤに於
いて、サイドガイド８，８′及びアツパーガイド
１６側にカムフオロワーであるカムローラ１２，
１２′及び１７をそれぞれ設け、該カムローラ１
２，１２′及び１７を巾用板カム３，３′及び高さ
用板カム４にそれぞれ圧接させている。前記各板
カムはそのカム面が缶の多品種に対応すべく段付
に構成され、コンベヤフレームに取付けた駆動手
段によつてスライドし、前記段毎に対応してコン
ベヤフレームに設けられたリミツトスイツチによ
つて所定の位置に停止するようになつている。

作 用 押釦等のスイツチ操作で駆動手段を作動させる
と、該駆動手段によつて巾用板カム３，３′及び
高さ用板カム４が共に摺動する。それにつれて各
板カム面にカムフオロワーを介して圧接している
サイドガイド８，８′及びアツパーガイド１６が
コンベヤのサイド方向及び上下方向にそれぞれ変
動する。それによつて、両サイドガイド間の間隔
及びアツパーガイドの高さが変更される。選定さ
れたリミツトスイツチの作動位置で駆動手段の作
動は停止して、搬送すべき缶等の被搬送物のサイ
ズに対応するように所望する位置にサイドガイド
及びアツパーガイドを切替えることができる。

実施例 第１〜３図は、本発明に係るロープコンベアに
よつて空缶等を搬送する空缶コンベアに於けるガ
イド切替装置の一実施例を示すものである。

１はコンベアフレームであり、該フレームに設
けられた駆動プーリ（図示せず）によつて駆動さ
れるロープ２６が案内プーリ２５及びコンベアロ
ープガイド２７等に案内され循環し、往動部に於
いてロープ２６上の空缶Ａを搬送する。その際、
空缶Ａは側方部をサイドガイド８，８′に上方部
をアツパーガイド１６によつて案内される。

本発明は、上記サイドガイド及びアツパーガイ
ドを被搬送物の大きさに従つて同時にその位置を
切替えるものであつて、以下その位置切替装置の
実施例を図面に基づいて説明する。

２はコンベア上を跨ぐようにコンベヤの長手方
向に適宜間隔を置いて配置されたサイドガイドブ
ラケツトであり、該サイドガイドブラケツト２に
Ｔ型ロツド７，７′が固定して設けられている。
一方サイドガイド８，８′にはハツト型鋼９，
９′が固定されており、該ハツト型鋼内に前記Ｔ
型ロツド７，７′の頭部部分を位置させ、該Ｔ型
ロツド７，７′とハツト型鋼９，９′間に圧縮スプ
リング１１，１１′を介在させて、サイドガイド
８，８′を常時サイドブラケツト側に押している。

３，３′は巾用板カムであり、空缶の大きさに
従つてサイドガイド８，８′間の間隔を設定でき
るよう長さ方向に従つて段階的に板巾を変えてい
る。４，４′は巾用板カム３，３′の上部に設けら
れた高さ用板カムであり、空缶の高さに従つてア
ツパーガイド１６の高さを設定できるように長さ
方向に従つてその高さを段階的に変えている。上
記巾用板カム３，３′及び高さ用板カム４，４′
は、連結杆５，５′によつて一体に形成されてお
り、該連結杆５，５′を前後のサイドガイドブラ
ケツト毎に具備している板カム３，３′，４，
４′を連結している連結バー６，６′に固定してい
る（第２図）。

巾用板カム３，３′は第３図に示すようにサイ
ドガイドに設けられたハツト型鋼９，９′の上下
部に取付けられたカムフオロワーであり巾用カム
ローラ１２，１２′と対向して配置されている。
従つて、圧縮スプリング１１，１１′によつてブ
ラケツト１側に付勢されているサイドガイド８，
８′はカムローラ１２，１２′を介して巾用板カム
３，３′に圧接されている。

一方、アツパーガイド１６は、カムローラ取付
ブラケツト１５に固定されており、その両側に取
付けられたカムフオロワーである高さ用カムロー
ラ１７，１７′を介して高さ用板カム４，４′の上
部にその自重で乗つている。アツパーガイドは左
右及びコンベア流れ方向にずれない様に、サイド
ガイドブラケツト２に取付けられたコ字型鋼１
９，１９′によつて案内されるガイドローラ１８，
１８′を高さ用カムローラ１７の延長部に設けて
いる。

以上のようにサイドガイドブラケツト２毎に設
けられた板カム３，３′，４，４′は連結バー６で
連結されており、該連結バーを駆動手段であるセ
ルフロツクエアシリンダ（中間停止可能エアシリ
ンダー）３０で作動させることによつて隣接する
カムが同時に摺動される。セルフロツクエアシリ
ンダー３０は、第２図に示す如くコンベアフレー
ムにブラケツト３３によつて取り付けられ、その
ロツド３１の先端部は前記連結バー６に固定され
た連結具３２に連結されている。そして、ロツド
３１の先方に位置しロツドの位置を検出する為に
リミツトスイツチ３４，３５，３６，３７がリミ
ツトスイツチ取付ブラケツト３８を介してコンベ
アフレーム２に固定されていて、ロツドの前後動
によつて連結具３２の先端がこれらのリミツトス
ーチイツチを作動させる。リミツトスイツチ３４
〜３７の位置は前記板カムの段階位置と対応して
いる。セルフロツクエアシリンダーは押釦操作に
よつて作動してリミツトスイツチの作動にて所望
位置に停止するようになつている。

また、連結バー６，６′の下部所望位置にはラ
ツク２０，２０′が固定されており、該ラツク２
０，２０′と噛み合うピニオン２１，２１′をコン
ベヤフレーム１に左右貫通穴を設けて軸受けされ
た軸２２に取り付け、一個のエアシリンダ３０に
よつて、その動きをラツクピニオンを介して反対
側の連結バーに同期して伝えられる。従つて、サ
イドガイド８，８′は両側を同一量丈コンベヤ芯
を中心に変化させることができる。

以上のように構成されているので、押釦操作に
よりセルフロツクエアシリンダ３０を操作させる
とシリンダーロツドの動きは連結具３３によつて
連結バー６に伝えられる。連結バー６の動きはラ
ツク２０及びピニオン２１を介して反対側の連結
バーにも伝えらえ、左右の連結バーは同期して前
後動する。連結バー６，６′が前後動すると同時
に巾用板カム３，３′及び高さ用板カム４も前後
動して、それにつれて、サイドガイド８，８′及
びアツパーガイド１６の巾間隔及び高さ位置が同
時に変化する。リミツトスイツチ３４〜３７の各
位置がそれぞれ搬送すべき空缶のサイズに対応し
ているので、それらを選択することによつて所望
の位置に各ガイドが調整される。

なお、上記実施例においては、駆動手段として
セルフロツクエアシリンダを採用した場合につい
て説明したが、駆動手段として上記実施例に於け
るピニオン２１をモータで直接駆動させるか、又
は電磁ソレノイドで連結バーを駆動させる等適宜
の駆動手段を適用させることができる。

発明の効果 本発明は上記の構成であるから、押釦等のスイ
ツチ操作のみで駆動手段が作動してサイドガイド
及びアツパーガイドを所定の位置に同時に切換え
ることができるので、サイズの異なる被搬送物を
搬送する場合ガイド位置の切替時間をほとんど要
せず、作業効率を飛躍的に効上させることができ
る。

さらに、左右のサイドガイドを同期させて同一
量だけコンベヤ中心に変化させているので、被搬
送物の中心を常にコンベヤ中心に位置させて搬送
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のコンベヤガイド切換装置のカ
バーを除去した平面図、第２図はその側面図、第
３図はカバーを取付けた状態に於ける第１図のＡ
−Ａ断面図、第４図は第３図のＢ−Ｂ断面図、第
５図は従来のコンベヤガイド切換装置、第６図は
第５図に於けるスライドロツドの位置決め機構の
断面図。 １：コンベヤフレーム、２：サイドガイドブラ
ケツト、３，３′：巾用板カム、４，４′：高さ用
板カム、６，６′：連結バー、７，７′：Ｔ型ロツ
ド、８，８′：サイドガイド、９，９′：ハツト型
鋼、１１，１１′：圧縮スプリング、１２，１
２′：カムローラ、１５：カムローラ取付ブラケ
ツト、１６：アツパーガイド、１７，１７′：カ
ムローラ、１８，１８′：ガイドローラ、１９，
１９′：コ字型鋼、２０，２０′：ラツク、２１，
２１′：ピニオン、３０：セルフロツクエアシリ
ンダー、３４〜３７：リミツトスイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ コンベヤ上の被搬送物を案内するコンベヤガ
   イドが、コンベヤの幅方向に移動可能に支持され
   たサイドガイドと、コンベヤの高さ方向に移動可
   能に支持されたアツパーガイドからなり、前記サ
   イドガイド及びアツパーガイド側にそれぞれカム
   フオロワーを設け、該カムフオロワーをコンベヤ
   の長手方向に一体に摺動可能に設けられた幅用板
   カム及び高さ用板カムの各カム面に圧接させ、該
   幅用板カム及び高さ用板カムが連結バーに固定さ
   れ、該連結バーを駆動手段によりコンベヤ長手方
   向に摺動させることによつて、前記サイドガイド
   及びアツパーガイドの各位置を同時に切り替える
   ことができることを特徴とするコンベヤガイド自
   動切替装置。 ２ 前記駆動手段がセルフロツクエアシリンダー
   であり、コンベヤフレームに設けた位置検出用リ
   ミツトスイツチの作動によつて停止することがで
   きるようにした特許請求の範囲第１項記載のコン
   ベヤガイト自動切替装置。 ３ 前記幅用板カム及び高さ用板カムのカム面
   が、被搬送物のサイズに対応して段付に構成され
   ている特許請求の範囲第１又は２項記載のコンベ
   ヤガイド自動切替装置。 ４ コンベヤ幅方向両側に位置する前記連結バー
   が連動され、単一の駆動手段により同期して摺動
   することができるようにした特許請求の範囲第
   １，２又は３項記載のコンベヤガイド自動切替装
   置。 ５ 前記カムフオロワーがカムローラで構成され
   ている特許請求の範囲第１，２，３又は４項記載
   のコンベヤガイド自動切替装置。