JPH046738B2 - - Google Patents

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JPH046738B2
JPH046738B2 JP21067086A JP21067086A JPH046738B2 JP H046738 B2 JPH046738 B2 JP H046738B2 JP 21067086 A JP21067086 A JP 21067086A JP 21067086 A JP21067086 A JP 21067086A JP H046738 B2 JPH046738 B2 JP H046738B2
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JP
Japan
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film
dope
present
ppta
stretching
Prior art date
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Application number
JP21067086A
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JPS6366233A (ja
Inventor
Takashi Fujiwara
Shigemitsu Muraoka
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP21067086A priority Critical patent/JPS6366233A/ja
Publication of JPS6366233A publication Critical patent/JPS6366233A/ja
Publication of JPH046738B2 publication Critical patent/JPH046738B2/ja
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳现な説明】
産業䞊の利甚分野 本発明は、ポリ−プニレンテレフタルア
ミド以䞋、PPTAず称するからなるフむル
ムおよびその補法に関し、さらに詳しくはフむル
ムの長尺方向以䞋、MD方向ず略すおよび茻
方向TD方向共に優れた機械特性及び寞法安
定性を瀺し、カヌルしないPPTAフむルムおよび
それを埗る補法に関するものである。 埓来の技術 PPTAは、特に優れた結晶性や高い融点を有
し、たた剛盎な分子構造の故に、耐熱性で高い機
械的匷床を有しおおり、近幎、特に泚目されおい
る高分子玠材である。たたその光孊異方性を瀺す
濃厚溶液から玡糞された繊維は高い匷床およびモ
ゞナラスを瀺すこずが報告され、既に工業的に実
斜されるに到぀おいるが、フむルムぞの応甚䟋の
提案は少なく、実甚化䟋も未だ知られおいない。 PPTAの有する問題点ずしおは、その有甚な高
分子量のポリマヌは有機溶媒に難溶であり、濃硫
酞等の無機の匷酞が溶媒ずしお甚いられねばなら
ないずいうこずが挙げられ、これを回避するため
に、䟋えば特公昭56−45421号公報では、盎線配
䜍性アラミドの芳銙栞にハロゲン基を導入した単
䜍ず、PPTA以倖の芳銙栞に眮換基をもたないア
ミドを共重合するこずにより有機溶媒に可溶ず
し、それからフむルムを埗ようずする詊みがなさ
れおいる。しかし、これはモノマヌ高䟡なため、
コストが高くな぀たり、ハロゲン原子の金属腐食
性が懞念される䞊に、折角の盎線配䜍性アラミド
のも぀耐熱性や結晶性を損なう欠点がある。 䞀方、特公昭59−14567号公報には光孊異方性
を有するアラミド溶液をスリツトから短い空気局
を介しお凝固济䞭に抌出す方法が開瀺されおいる
が、この方法では、MD方向の機械的匷床のみ匷
く、それず盎亀するTD方向の機械的匷床は極端
に匱く、裂けやすいものしか埗られなか぀た。 このように単にアラミドの光孊異方性ドヌプを
抌出し、そのたた凝固させただけでは、吐出方向
に過床に配向するために、フむブリル化しやすく
TD方向に匱いものずな぀おしたうため、これを
改良しようずするフむルム補造方法が皮々怜蚎さ
れた。 䟋えば特公昭57−35088号公報には、光孊異方
性を有するアラミド溶液を、リングダむから抌出
し、むンフレヌシペン法を甚いおドヌプの状態で
軞方向に同時流延させた埌、湿匏凝固させるこ
ずにより等方性のフむルムが埗られるずしおい
る。しかし、この方法では均䞀な厚みの透明フむ
ルムを埗るのは難しく、機械的匷床殊に匕裂匷床
が䜎いずいう欠点がある。 たた特公昭59−5407号公報、特開昭54−132674
号公報では、盎線配䜍性アラミドの光孊異方性た
たは光孊等方性のドヌプを、ダむ䞭で抌出し方向
ず盎角の方向に機械的に剪断力を䞎えるこずによ
り、抌出し時に抌出し方向ずその盎角方向の軞
方向に配向させる提案をしおいるが、ダむの構造
が耇雑で、工業的実斜䞊の難点がある。 さらにJ.Appl.Polym.Sci.vol.27、No.、P.2965
〜29851982には、PPTAの光孊異方性ドヌプ
をリングダむより油塗垃した円錐状のマンドレル
䞊に抌出すこずにより、軞配向したフむルムを
埗るこずが提案されおいるが、このフむルムは、
機械的匷床が等方的であるものの小さく、ドラフ
トをかけた堎合、MD方向の機械的匷床は高い
が、TD方向のそれは著しく䜎いずいう欠点があ
る。 特公昭57−17886号公報には、盎線配䜍性アラ
ミドの光孊異方性ドヌプを凝固盎前に、光孊等方
性ずなるたで加熱した埌、凝固させるこずによ぀
お、透明で機械的物性が等方的であるフむルムを
埗るこずが蚘茉されおいる。この方法は、埓来の
光孊異方性ドヌプの掻甚により高性胜を埗んずす
る倧方の抂念に逆ら぀た独創的なものであり、こ
れにより光孊異方性ドヌプの極端な軞配向性の
緩和ず同時に、光孊異方性ドヌプの液晶ドメむン
構造がドヌプを抌出した埌も残り、そのたた凝固
しお䞍透明なフむルムずな぀おしたうこずを回避
するこずに成功しおいる。 しかし、高ダング率をもちか぀吞湿寞法安定性
にすぐれたフむルム及びその補造法に぀いお具䜓
的には䜕も開瀺しおいない。たたカヌルに぀いお
は䜕も蚘茉しおいない。 䞀方、特公昭55−51248号公報には、磁気テヌ
プ甚に適したポリアミド又はポリアミドヒドラゞ
ドフむルムが開瀺されおいる。そしお、その䞭に
PPTAフむルムも蚘茉されおいるが、光孊異方性
液晶ドヌプからは瞊方向には高ダング率が埗られ
るが暪方向にはもろくなるずしお、光孊等方性溶
液から補膜した実斜䟋を蚘茉しおいる。しかし、
このようにしお埗たPPTAフむルムはダング率が
900Kgmm2ず小さい䞊に、凝固時の倧きな収瞮に
起因するず思われるボむドの発生が避け難くその
ため光線透過率の小さいフむルムしか埗られずに
フむルムが匕裂かれやすいずいう欠点があるこ
ず、磁気テヌプずしお䜿甚するずき倧切な衚面の
平滑性の点で䞍満足なフむルムしか埗られないこ
ず、曎には高枩䞋ではカヌルしやすいずいう欠点
を有するこずが刀明した。たた、該公報には、ポ
リアミドヒドラゞド共重合䜓からなり、高ダング
率ず吞湿寞法安定性の優れたフむルムを開瀺しお
いる。しかしながら、このようなフむルムは、熱
収瞮率が倧きく熱による倉圢が180℃以䞊で顕著
になるため、䟋えば匷磁性䜓をフむルムの䞊に蒞
着させお磁気テヌプずしお甚いるような甚途には
䞍郜合である。 たた、特公昭53−44957号公報は、ポリアミド
又はポリアミドヒドラゞドフむルムの熱凊理によ
る機械的匷床ず寞法安定性の向䞊及び吞湿率を小
さくする改善方法を開瀺しおいる。特に実斜䟋
ではPPTAフむルムを蚘茉しおいる。しかし、該
PPTAフむルムは、ダング率が850Kgmm2ず䞍十
分な䞊に、ドヌプ調補においお120℃ずいう高枩
で1.5時間もかけおいるため重合床の䜎䞋が著し
く匷䌞床が極めお小さく脆くなるこず、玄17の
光孊異方性ドヌプからそのたた぀たり光孊等方化
せずに凝固させおいるため光線透過率が小さく衚
面性が悪いこずなどの欠点をも぀こずが刀明し
た。 発明が解決しようずする問題点 本発明の目的は、すでに工業的生産が開始され
おいるPPTAを甚いお、特に磁気蚘録媒䜓甚のベ
ヌスフむルムずしお有甚な、機械的性胜にすぐ
れ、熱及び湿気に察する寞法安定定性にすぐれ、
透明でか぀カヌルの発生しないフむルムずその工
業的な補法を提䟛するこずにある。 問題点を解決するための手段 本発明者らは、䞊蚘目的に沿぀たPPTAフむル
ムを埗るべく鋭意研究を重ねた結果、次の知芋を
埗た。 即ち、特公昭57−17886号公報に開瀺された技
術PPTAの光孊異方性ドヌプをたず぀くりこれ
を光孊等方化しお凝固するずいう方法により、透
明性のある機械的性胜にすぐれたPPTAフむルム
が埗られるこずにおいお、掗浄埌のフむルムを
湿最状態で二軞延䌞し、か぀也燥工皋においお䞀
般に収瞮おこるがこれを制限しお行い、か぀350
℃以䞊の枩床で熱凊理するこずにより、機械的性
胜䟋えば匷床やダング率にすぐれ、吞湿寞法安定
性にすぐれた透明床の高いフむルムが埗られるこ
ずに加えお、加熱寞法安定性にもすぐれおおり、
曎に意倖にもカヌルの発生が殆んど又は党くなく
なるずいう埓来未知の驚ぐべき効果が芋出され
た。 本発明者らはこれらの知芋をもずに、曎に研究
を重ねお本発明ずしお完成さたものである。 即ち、本発明の第は、察数粘床が3.5以䞊の
実質的にポリ−プニレンテレフタルアミ
ドよりなるフむルムであ぀お、フむルム面に平
行な党おの方向の䌞床及びダング率が各々少くず
も10及び1000Kgmm2であり、600nmの波長の光
線透過率が60以䞊であり、䞻ずしお型結晶か
らなり、密床が1.405〜1.425cm3であり、か぀
フむルム面に平行な方向の吞湿膚匵係数が3.5×
10-5mmmmRH以䞋であるこずを特城ずする
アラミドフむルム、であり、このようなフむルム
は、本発明の第、即ち、察数粘床が3.5以䞊の
ポリ−プニレンテレフタルアミドず95重
量以䞊の硫酞ずから実質的になる光孊異方性ド
ヌプを、光孊異方性を保぀たたた支持面䞊に流延
し、吞湿又は及び加熱により該ドヌプを光孊等
方性に転化したのち凝固させるフむルムの補法に
おいお、凝固・掗浄埌、湿最状態でフむルムを
1.1倍以䞊に軞延䌞したのち、フむルムの収瞮
を制限した状態で也燥及び350℃以䞊の枩床での
熱凊理を行うこずを特城ずするアラミドフむルム
の補法、によ぀お補造するこずができる。 本発明に甚いられるPPTAは実質的に で衚されるポリマヌであり、埓来公知のパルプ
ニレンゞアミンずテレフタロむルクロラむドか
ら、䜎枩溶液重合法により補造するのが奜郜合で
ある。 なお、本発明のフむルムが実質的にPPTAから
なるずいう意味は、本発明の効果を阻害しない範
囲の少量でPPTA以倖のポリマヌがブレンドされ
たり、共重合されおいおもよいずいう事である。 本発明のポリマヌ重合床は、あたり䜎いず機械
的性質の良奜なフむルムが埗られなくなるため、
3.5以䞊奜たしくは4.5以䞊の察数粘床ηinh硫酞
100mlにポリマヌ0.5を溶解しお30℃で枬定した
倀を䞎える重合床のものが遞ばれる。 本発明のフむルムは以䞋に述べる芁件を備えお
いべきである。 本発明のフむルムは、フむルム面に平行な党お
の方向の䌞床が少くずも10であるべきで、奜た
しくは少くずも15である。䌞床が10未満のフ
むルムは脆くお取扱性が悪い。䌞床は、フむルム
の補造時における延䌞倍率、熱凊理枩床、熱凊理
時間やPPTAの重合床などに䟝存するが、䞀般
に、吞湿膚匵係数を小さくするための延䌞及び熱
凊理の条件の蚭定が、䌞床を倧きく保持するこず
ず盞反するこずが倚い。このため、延䌞及び熱凊
理は、䌞床ず吞湿膚匵係数の双方の芁件を満足す
るように実斜されるべきである。䌞床の倧きさ
は、たた、匕裂匷力ずも関連しおおり、フむルム
のスリツトやその他の加工の䜜業性を良くするた
めにも、党おの方向に10以䞊の䌞床をも぀おい
るこずが肝芁である。 なお、特公昭55−14170号公報に蚘茉された方
法で぀く぀たPPTAフむルムはMD方向の䌞床が
高々〜である䞊に、TD方向の䌞床は
未満できわめお裂けやすい。本発明のフむルムの
も぀高䌞床は、光孊異方性のドヌプを支持面䞊に
流延したのち光孊等方性化するずいうプロセスず
関連しおいる。 本発明のフむルムは、フむルム面に平行な党お
の方向のダング率が少くずも1000Kgmm2であるべ
きで、奜たしくは少くずも1200Kgmm2である。こ
の芁件は、フむルムの倖力に察する倉圢抵抗性ず
密接に関連しおいる。そしお、䟋えば、本発明の
フむルムを磁気テヌプのベヌスフむルムずしお甚
いたずき、長さ方向のダング率が倧きいため、薄
手化しおもテヌプの走行性が良く、ゞツタヌ特性
にすぐれるずいう効果をもたらし、たた幅方向の
ダング率が倧きいずテヌプにしわや折れが生じに
くいため、テヌプ補造時の䜜業性や䜿甚時の取扱
い性が良くなる。本発明のフむルムのダング率
は、光孊異方性ドヌプを䞀旊光孊等方化しおから
凝固させた埌二軞延䌞しお也燥・熱凊理するずい
う独特のプロセスのために高いレベルにあるが補
造時における延䌞倍率や熱凊理枩床にも䟝存しお
いる。 本発明のフむルムは、たた、極めお高い透明性
を有しおおり、その高い透明性は600nmの波長の
光線透過率が60以䞊であるこずで特城づけら
れ、特公昭55−14170号公報や特公昭55−51248号
公報、特公昭53−44957号公報に蚘茉された
PPTAフむルムずは぀きり区別される。このよう
な高い透明性は、䞀旊光孊異方性のドヌプを調補
したのち光孊等方化しお補膜するこず、及び也燥
熱凊理時にフむルムの収瞮を制限するこずからな
るプロセス䞊の特城を反映しおいる。光線透過率
は奜たしくは70以䞊である。本発明のフむルム
の高い透明性は、ボむドを実質的に含たないこ
ず、シワやゎミなどの欠点がないこず、凝集構造
に䞍均䞀性がないこずなどの蚌巊であるず考えら
れる。 本発明のフむルムは、曎に、フむルム面に平行
な党おの方向の吞湿膚匵係数が3.5×10-5mm
mmRH以䞋であるべきで、奜たしくは2.5×
10-5mmmmRH以䞋である。吞湿膚匵係数が
3.5×10-5mmmmRHを超えるフむルムは、湿
床の倉化に察する寞法安定性に欠けたフむルムで
あるこずを意味し、䟋えば、磁気テヌプのベヌス
フむルムずしお䜿甚したずき、湿床の倉化によ぀
お磁気テヌプの長さが倉化し、これによ぀お再生
画像が謂ゆるスキナヌをおこすずいう欠点ずな
る。本発明のフむルムのも぀吞湿に察するすぐれ
た寞法安定性は、氎掗が実質的に終了したのちの
膚最ゲル状態での二軞延䌞ず、それに぀づく制限
収瞮也燥及び350℃以䞊での制限収瞮熱凊理ずの
組み合せによ぀お基本的に達成される。 察数粘床、䌞床、ダング率、光線透過率及び吞
湿膚匵係数の各芁件を党お満足する本発明の
PPTAフむルムは、意倖なこずに、カヌルの発生
が殆んど又は党くないこずが発芋された。その詳
现な発珟機構は未解明であるが、凝固時に圢成さ
れたフむルムの䞡面の凝集構造の埮劙な差異が、
膚最ゲル状態での二軞延䌞で解消され、次いで高
枩熱凊理によ぀おその構造が熱固定され、しかも
生成されるフむルムの特性が䞊蚘芁件を党お満た
すずきカヌルが最も発生しにくいず掚定するこず
ができる。なお、ここでいうカヌルずは、cmの
正方圢に切りず぀たフむルムを平滑な面にのせた
ずき、通垞の枩湿床雰囲気で、サンプルの䞭倮又
は䞡端がmm以䞊浮䞊る珟象をいう。 本発明のフむルムは、䞊蚘芁件に加えお、以䞋
に述べる態様を備えおいるこずが奜たしい。 本発明のフむルムは、奜たしくは35Kgmm2以䞊
の匷床をも぀おおり、より奜たしくは45Kgmm2以
䞊の匷床を有する。PPTAフむルムにおけるこず
ような高匷床は、比范的高ポリマヌ濃床の光孊異
方性ドヌプを光孊等方化し、その埌凝固させおフ
むルム化するずいう独特のプロセスに固有の性胜
である。 たた、本発明のフむルムは、奜たしくはその少
くずも䞀衚面の䞭心線平均粗さRaが0.05Ό
以䞋ずいう衚面平滑性のすぐれたフむルムであ
る。そしお、より奜たしくは、Raが0.02Ό以䞋
である。このような衚面平滑性の故に、本発明の
フむルムは、特に、ビデオテヌプ等の磁気テヌプ
に奜たしく甚いるこずができる。本発明のフむル
ムのすぐれた衚面平滑性は、流延埌に、気䜓䞭で
光孊等方化するこず、氎掗埌の湿最フむルムを
軞延䌞するこず、及び也燥・熱凊理工皋をフむル
ムの収瞮を制限し぀぀行うこずの組合せに䟝存し
おいるこずが発芋され、さらに特定の凝固济を甚
いお凝固速床を小さくするずRaをより小さくで
きるこずもわか぀た。䞭心線平均粗さRaは、
JIS −0601及びJIS −0651に埓぀お枬定でき
る。䟋えば、東京粟密瀟補䞇胜衚面圢状枬定機サ
ヌフコム3Bを䜿うこずができる。 本発明のフむルムずしおは、玄10Ό以䞋の薄
いフむルムが奜たしい。特に奜たしくは8Ό以
䞋である。これは、䟋えばビデオテヌプずしお䜿
぀たずき同じ長さ圓りのかさ高さが厚みに比䟋し
お倧きくなるため、小型・軜量でか぀録画時間を
長く、ずいうニヌズに合臎するからである。フむ
ルムの厚みの䞋限は特にないが、通垞1Ό以䞊
で甚いられる。本発明のフむルムは著しく倧きい
ダング率をも぀おいるため、特に薄手のフむルム
のずきにその特城が掻甚される。これは、䟋えば
ビデオテヌプずしおの腰の匷さがダング率×
厚み3できたり、埓぀おダング率が倧きいず厚
みを薄くしおも、フむルムずしおの各甚途での特
性や取扱性が保持できるからである。本発明のフ
むルムはより奜たしくは、〜7Όの厚みをも
぀おいる。なお、本発明にいう厚みは、圓該フむ
ルムから任意に遞んだ点以䞊奜しくは10点
の枬定点における厚みの平均倀で定矩される。フ
むルムの厚みは、ドヌプ䞭のポリマヌ濃床、ダむ
のすき間、ドラフト率、延䌞倍率などによ぀お倉
曎蚭定が可胜である。 曎に、本発明のフむルムは、通垞、その密床が
1.405〜1.425cm3の範囲にある。この密床の倀
は四塩化炭玠−トル゚ンを䜿甚した密床募配管法
により30℃で枬定されたものである。この密床の
範囲は、公知のPPTA繊維のそれが1.43cm3か
ら1.46cm3の範囲にあるのに范べお小さい倀で
ある。密床は、䞀般に、フむルム補造における熱
凊理枩床を高くしお結晶性を増加させるず増倧す
る。 本発明のフむルムは、奜たしくは、25℃65
RHにおけ吞湿率が以䞋であり、曎に奜たし
くは1.5以䞋である。フむルムの吞湿率を小さ
くするためには、熱凊理枩床を高くするこずが効
果的であるが、氎掗埌の膚最ゲルの延䌞倍率にも
少し䟝存しおいる。特別な方法ずしお、疎氎性の
コモノマヌや末端封鎖剀の䜿甚されたPPTAを甚
いお、吞湿率をさらに小さくするこずも奜たしい
実斜態様である。 本発明のフむルムは、光沢に富んでいお艷があ
る。たた、本発明のフむルムは、奜たしくは、そ
の少くずも䞀面が0.4以䞋の動摩擊係数を有しお
いる。摩擊係数の小さいフむルムはその加工性に
すぐれおいるだけでなく、䟋えば磁気テヌプずし
お䜿甚するずきテヌプの走行性が良くなる。 本発明のフむルムは、奜たしくは250℃での加
熱収瞮率が0.2以䞋であり、より奜たしくは
0.15以䞋である。このような奜たしい特城は、
特公昭55−51248号公報や特公昭53−44957号公報
に開瀺されたコポリアミドヒドラゞドフむルム
や、特開昭58−168655号公報のアラミド共重合䜓
フむルムの持ち合せないものである。加熱収瞮率
の小さいフむルムは、䟋えば、蒞着タむプの磁気
テヌプ甚ベヌスフむルムのほか、コンデンサヌ等
のハンダ济浞挬工皋を経る甚途に有甚であろう。
加熱収瞮率が小さいずいう本発明フむルムのも぀
奜たしい態様は、高結晶性及び高配向性か぀剛盎
ずいうPPTA分子のも぀本来の性質が、光孊異方
性ドヌプから光孊等方化しお凝固するこず、湿最
状態で軞延䌞するこず及び350℃以䞊で制限収
瞮熱凊理するこずの組合せにより、緻密にしお高
配向・高結晶性の構造が歪みを残さず圢成された
ために、十二分に発揮された結果であるず信じら
れる。 本発明のフむルムは、結晶軞がフむルム面ず
ほが垂盎の方向に配向した謂ゆる型PPTAの結
晶構造から䞻ずしお成぀おいるこずが明らかにな
぀た。PPTAには、型ず型の぀の結晶圢が
あるこずが、高柳らJ.Appl.Polym.Sci.第23
巻、第915頁1979幎によ぀お明らかにされ、
その区別は、簡䟿には、線回折法により2ξ≒
21゜に回折ピヌクをも぀ものが型、2ξ≒18゜に回
折ピヌクをも぀ものを型ずするこずができる。
䞡結晶圢が混圚しおいるず2ξ≒18゜ず2ξ≒21゜の䞡
方のピヌク出珟する。本発明のフむルムは䞻ずし
お型の結晶構造をも぀おいるので、2ξ≒21゜に
回折ピヌクを有する。ただし、配向を有するフむ
ルムにおいおは、線の入射はフむルム衚面に盎
角に入射する堎合以䞋、TV方向ず称するず
衚面に䞊行に入射する堎合以䞋、SV方向ず称
するずに分けお考える必芁がある。぀たり、
線の入射方向によ぀おは回折ピヌクの芳枬されな
いこずもありうるのである。本発明のフむルムの
堎合、結晶軞がフむルム面ずほが垂盎の方向を
向いおいるので、TVの線回折では、䟋えば
200ピヌク2ξ≒23゜は芳枬されない。䞀方、
結晶軞及び結晶軞は、フむルム面ずほが平行
に存圚するので、䟋えば、本発明のフむルムの奜
たしい態様においおは、004ピヌクは、TVの
線回折図においお、謂ゆるデバむ環ずしお芳枬
される。本発明のフむルムの補造においお也燥枩
床又は熱凊理枩床を高くするず、䞀般に、結晶性
の増倧ずずもに結晶軞がフむルム面に垂盎に配
向した型結晶構造が増え、逆に結晶軞がフむ
ルム面に垂盎に配向した型結晶構造が枛少する
こずを芋出した。たた、湿最状態のフむルムの
軞延䌞により、結晶軞のフむルム面内の配向が
増倧するこずも芋出された。これらの珟象は、本
発明の方法によるフむルムのダング率の増倧及び
吞湿膚匵係数の枛少ず密接に関連しおいるず考え
られる。 次にこのようなPPTAフむルムを埗る方法に぀
いお述べる。 本発明の方法においお、たずPPTAの光孊異方
性ドヌプを調補する必芁がある。 本発明のPPTAフむルムの成型に甚いるドヌプ
を調補するのに適した溶媒は、95重量以䞊の濃
床の硫酞である。95未満の硫酞では溶解が因難
であ぀たり、溶解埌のドヌプが異垞に高粘床にな
る。 本発明のドヌプには、クロル硫酞、フルオロ硫
酞、五酞化リン、トリハロゲン化酢酞などが少し
混入されおいおもよい。硫酞は100重量以䞊の
ものも可胜であるが、ポリマヌの安定性や溶解性
などの点から98〜100重量濃床が奜たしく甚い
られる。 本発明に甚いられるドヌプ䞭のポリマヌ濃床
は、垞枩玄20℃〜30℃たたはそれ以䞊の枩床
で光孊異方性を瀺す濃床以䞊のものが奜たしく甚
いられ、具䜓的には玄10重量以䞊で甚いられ
る。これ以䞋のポリマヌ濃床、すなわち垞枩たた
はそれ以䞊の枩床で光孊異方性を瀺さない䜎いポ
リマヌ濃床では、成型されたPPTAフむルムがボ
むドを含みやすく、奜たしい透明性や機械的性質
を持たなくなるこずが倚い。ドヌプのポリマヌ濃
床の䞊限は特に限定されるものではないが、通垞
は18重量以䞋、特に高いηinhのPPTAに察しお
は16重量以䞋が奜たしく甚いられ曎に奜たしく
は14重量以䞋である。 本発明のドヌプには普通の添加剀、䟋えば、増
量剀、陀光沢剀、玫倖線安定化剀、熱安定化剀、
抗酞化剀、顔料、溶解助剀、滑剀などを混入しお
もよい。 ドヌプが光孊異方性か光孊等方性であるかは、
公知の方法、䟋えば特公昭50−8474号公報蚘茉の
方法で調べるこずができるが、その臚界点は、溶
媒の皮類、枩床、ポリマヌ濃床、ポリマヌの重合
床、非溶媒の含有量等に䟝存するので、これらの
関係を予め調べるこずによ぀お、光孊異方性ドヌ
プを䜜り、光孊等方性ドヌプずなる条件に倉える
こずで、光孊異方性から光孊等方性に倉えるこず
ができる。 本発明に甚いられるドヌプは、成圢・凝固に先
立぀お可胜な限り䞍溶性のゎミ、異物等を濟過等
によ぀お取陀いおおくこず、溶解䞭に発生又は巻
きこたれる空気等の気䜓を取陀いおおくこずが奜
たしい。脱気は、䞀旊ドヌプを調補したあずに行
うこずもできるし、調補のための原料の仕蟌段階
から䞀貫しお真空枛圧䞋に行うこずによ぀お
も達成しうる。ドヌプの調補は連続又は回分で行
うこずができる。 このように調補されたドヌプは、光孊異方性を
保぀たたた、ダむ䟋えばスリツトダむから、支持
面䞊に流延される。たた、実隓宀的には、ガラス
板䞊にドクタヌナむフで流延できる。本発明にお
いお、流延及びそれに続く光孊等方性ぞの転化、
凝固、掗浄、延䌞、也燥熱凊理などの工皋を連続
的に行぀おも、これらの党郚又は䞀郚を断続的
に、぀たり回分匏に行぀おもよい。奜たしくは流
延工皋を連続的に、しかもドヌプを流延する支持
面の移動速床をダむからのドヌプの吐出線速床の
倍以䞊で行う方法である。このようにするず、
薄手のフむルムが埗られ易い他に、フむルムの厚
みムラを小さくできるからである。支持面の移動
速床はより奜たしくは、ドヌプの吐出線速床の
2.5〜倍である。 本発明の機械的性質に優れた透明フむルムを埗
る方法は、ドヌプを支持面䞊に流延た埌、凝固に
先立぀おドヌプを光孊異方性から光孊等方性に転
化するものである。 光孊異方性から光孊等方性にするには、具䜓的
には支持面䞊に流延した光孊異方性ドヌプを凝固
に先立ち、吞湿させおドヌプを圢成する溶剀の濃
床を䞋げ、溶剀の溶解胜力およびポリマヌの濃床
の倉化により光孊等方性域に転移させるか、たた
は加熱するこずによりドヌプを昇枩し、ドヌプの
盞を光孊等方性に転移させる或いは、吞湿ず加熱
ずを同時又は逐次的に䜵甚するこずにより達成で
きる。 特に、吞湿を利甚する方法は、加熱を䜵甚する
方法を含めお、光孊異方性の光孊等方化が効率よ
くか぀PPTAの分解ををひきおこすこずなく出来
るので、有甚である。 ドヌプを吞湿させるには、通垞の枩床・湿床の
空気でもよいが、奜たしくは、加湿又は加枩加湿
された空気を甚いる。加湿空気は飜和気圧をこえ
お霧状の氎分を含んでいおもよく、いわゆる氎蒞
気であ぀おもよい。ただし、玄45℃以䞋の過飜和
氎蒞気は、倧きい粒状の凝瞮氎を含むこずが倚い
ので奜たしくない。吞湿は通垞、宀枩〜玄180℃、
奜たしくは50℃〜150℃の加湿空気によ぀お行わ
れる。 加熱による方法の堎合、加熱の手段は特に限定
されず、䞊蚘の劂き加熱された空気を流延ドヌプ
に圓おる方法、赀倖線ランプを照射する方法、誘
電加熱による方法などである。 支持面䞊で光孊等方化された流延ドヌプは、次
に凝固をうける。本発明においお、ドヌプの凝固
液ずしお䜿甚できるのは、䟋えば、氎、玄70重量
以䞋の垌硫酞、玄20重量以䞋の氎酞化ナトリ
りム氎溶液およびアンモニア氎、玄10重量以䞋
の硫酞ナトリりム、塩化ナトリりム氎溶液および
塩化カルシりムなどの氎溶液などである、衚面平
滑性のすぐれた、぀たりRaの小さいフむルムを
埗るためには、奜たしくは10重量以䞊の垌硫酞
であり、曎に奜たしくは30重量以䞊の垌硫酞で
ある。 本発明においお、凝固液の枩床は10℃以䞋にす
るのが奜たしい。これは、この枩床が䜎い皋、凝
固速床を小さくできるこずず、フむルムに包含さ
れるボむド少くなるずいう傟向ずが芋出され、埓
぀おフむルムの衚面性が向䞊するからである。凝
固济枩床はより奜たしくは℃以䞋であり、曎に
奜たしくは℃〜40℃である。 凝固されたフむルムはそのたたでは酞が倚量含
たれおいるので、加熱による機械的物性䜎䞋の少
ないフむルムを補造するためには酞分の掗浄、陀
去をできるだけ行う必芁がある。酞分の陀去は、
具䜓的には玄500ppm以䞋たで行うこずが望たし
い。掗浄液ずしおは氎が通垞甚いれるが、必芁に
応じお枩氎で行぀たり、アルカリ氎溶液で䞭和掗
浄した埌、氎などで掗浄しおもよい。掗浄は、䟋
えば掗浄液䞭でフむルムを走行させたり、掗浄液
を噎霧する等の方法により行われる。 掗浄されたフむルムは、也燥をうける前に、湿
最状態で軞延䌞される必芁がある。軞延䌞
は、同時軞延䌞であ぀おも、逐次軞延䌞のど
ちらであ぀おもよいが、いずれの堎合でもMD方
向及びそれず盎角の方向TD方向に各々1.1倍
以䞊延䌞する必芁がある。同時軞延䌞は、䟋え
ばテンタヌで、逐次軞延䌞はMD延䌞を䟋えば
ロヌルで、TD延䌞を䟋えばテンタヌで行うこず
ができ、MD延䌞ずTD延䌞の順のどちらかでも
よい。延䌞を行うず、フむルム内に含有されおい
る氎分が汗の劂く出おくるこずがしばしば芋受け
られる。 軞延䌞によ぀お、PPTA分子鎖の配向床の向
䞊、衚面の平滑化及び構造の緻密化が行われるた
め、機械的性質ダング率や匷床の増倧、寞法
安定性察吞湿、察枩床の向䞊、光沢や光線透
過率の増加、Raの枛少及びカヌルの枛少などの
䜜甚効果を有する。ここで延䌞倍率が1.1倍未満
であるず、これらの䜜甚及び効果がいずれも䞍十
分になる。延䌞倍率の䞊限は特に限定されるもの
ではないが、1.5倍以䞊の延䌞はかなり困難であ
る。延䌞倍率は、奜たしくは、1.15〜1.35倍であ
る。延䌞は回以䞊に分割しお行぀おもよい。な
お、延䌞は也燥前の湿最状態ゲル状態で行う
必芁があり、溶媒では硫酞が倚量に残぀おいる状
態や也燥埌では機械的性質等の向䞊に有効な延䌞
が斜せない。湿最状態における氎の含有率は玄50
〜300重量であるのが奜たしい。 本発明においお軞延䌞におけるMDずTDの
延䌞倍率は、ほが同じくらいにするのが奜たし
い。ただし、氎掗の終了した湿最フむルムの状態
においお僅かではあるがMDぞの分子鎖の配向が
優先しおいるこずが倚いこず、特に逐次軞延䌞
では延䌞をうけおいない方向に少し収瞮が発生す
るこず、也燥によ぀お圢状を固定するたでは配向
緩和ずそれに䌎なう収瞮の発生があるこず、最終
補品フむルムの配向バランスの遞択䟋え
ば、MD又はTDに少し配向を優先させたテンシ
ラむズドフむルムの蚭蚈など等を勘案しお、
MDずTDの延䌞倍率を少し異な぀た倀にしおも
よい。 也燥は、軞延䌞を斜したフむルムを緊匵䞋、
定長䞋たたは僅かに延䌞し぀぀、フむルムの収瞮
を制限しお行う必芁がある。ここで䜕らの収瞮の
制限を行うこずなく也燥した堎合には、ミクロに
䞍均䞀な構造圢成結晶化などがおこるためか
埗られるフむルムの光線透過率が小さくな぀おし
たうだけでなく、折角軞延䌞した効果が枛殺さ
れおしたう。収瞮を制限し぀぀也燥するには、䟋
えばテンタヌ也燥機や金属枠に挟んでの也燥など
を利甚するこずができる。也燥は通垞50〜450℃
の枩床で行なわれ、奜たしくは100〜300℃であ
る。 本発明においお、也燥に぀づいお熱凊理を行う
こずが非垞に重芁で、350℃以䞊の枩床で行うべ
きである。熱凊理枩床の䞊限は、熱凊理時間ずの
関係で決められお然るべきであるが、あたり高枩
にするずポリマヌの分解、䌞床の極床の枛少、熱
固定するに十分な時間の確保の困難性などの点か
ら、450℃以䞋が奜たしい。350℃ずいう䞋限枩床
は、これ以䞋の枩床では、吞湿膚匵係数が3.5×
10-5mmmmRH以䞋で、䌞床が10以䞊であ
るフむルムを埗るのが難しいからである。熱凊理
枩床は奜たしくは、350〜430℃である。熱凊理時
間は通垞秒〜30分の間から遞ばれる。熱凊理に
おいおもフむルムの収瞮を制限し぀぀行うこずは
重芁で、䟋えばテンタヌや金属枠に挟んで実斜す
るこずができる。 本発明における也燥及び熱凊理は厳密に区分さ
れるものではない。特別の堎合ずしお、軞延䌞
された湿最フむルムを350℃以䞊に保たれたゟヌ
ンに収瞮を制限し぀぀導入しお也燥ず熱凊理を同
時に或いは境界䞍明のたた盞次いで行うこずもで
きる。しかし、奜たしい態様においおは、軞延
䌞された湿最フむルムを配向緩和させるこずなく
ひき぀づいお、䟋えば、テンタヌ䞭で100〜300℃
の比范的䜎い枩床で也燥し、ひき぀づいお350℃
以䞊で凊理するプロセスである。或いは、䞊蚘の
劂く䞀旊也燥したフむルムを捲取り、改めお熱凊
理を斜す方法も考えるこずができる。いずれにせ
よ、比范的䜎い枩床で䞀旊也燥を行うず、フむル
ム内郚の構造や欠陥のムラが少ないフむルムを埗
るこずができるので奜たしい。 本発明のフむルムの補法においお、也燥又は
及び熱凊理を䜎枩で行うず、結晶軞がフむルム
面にほが垂盎に配向した型の結晶構造をも぀た
PPTAフむルムが出来、也燥又は及び熱凊理を
高くするず結晶軞がフむルム面にほが垂盎に配
向した型結晶が倚くなり、350℃以䞊の高枩で
は倧郚分或いは党郚が型結晶にな぀おいるこず
がわかり、枩湿床に察する寞法安定性もこのよう
な぀の結晶型間の倉換及び配向の倉換ず関連し
おいるものず掚枬される。 350℃以䞊で収瞮を制限し぀぀熱凊理するこず
によ぀お、型結晶構造に倉換する以倖に、結晶
軞の配向のフむルム面ずの平行性がより完党に
なり、フむルムの衚面がより滑らかになり、凝集
構造がより緻密になり密床が1.405cm3以䞊
か぀歪みなく熱固定されなどの珟象が芳察され、
これらの䜜甚によ぀お、匷床の増倧奜たしくは
35Kgmm2以䞊、ダング率の増倧フむルム面内
のあらゆる方向に1000Kgmm2以䞊吞湿膚匵係数
の枛少フむルム面に平行なあらゆる方向に3.5
×10-5mmmmRH以䞋、衚面平滑性の増倧
Raの枛少、加熱収瞮率の枛少、カヌル発生の
枛少ずいう効果を発珟するのである。 也燥又は熱凊理における加熱の手段は特に限定
されるものではなく、加熱気䜓空気、窒玠、ア
ルゎンなどや垞枩気䜓による方法、電気ヒヌタ
や赀倖線ランプなどの茻射熱の利甚法、誘電加熱
法などの手段から自由に遞ぶこずができる。 本発明の方法においお、党工皋を通しお連続し
おフむルムを走行させ぀぀補造するこずが奜たし
い実斜態様の぀であるが、望むならば郚分的に
回分匏に行぀おもよい。たた任意の工皋で油剀、
識別甚の染料などをフむルムに付䞎しおもさし぀
かえない。 なお、本発明においお、透明性のすぐれた、即
ち光線透過率の極めお倧きい、フむルムを埗るた
めに、ドヌプは無論のこず、吞湿甚気䜓、加熱甚
気䜓、支持面䜓、凝固液、掗浄液、也燥気䜓、熱
凊理気䜓等のゎミやチリの含有量が可及的に少な
くなるようにするこずが奜たしく、この点、謂ゆ
るクリヌンルヌムやクリヌン氎で本発明のフむル
ムを補造するのも奜たしい実斜態様の぀であ
る。 実斜䟋 以䞋に実斜䟋および参考䟋PPTAの補造䟋
を瀺すが、これらの参考䟋および実斜䟋は本発明
を説明するものであ぀お、本発明を限定するもの
ではない。なお、実斜䟋䞭特に芏定しない堎合は
重量郚たたは重量を瀺す。察数粘床ηinhは98
ç¡«é…ž100mlにポリマヌ0.5を溶解し、30℃で垞法
で枬定した。ドヌプの粘床は、型粘床蚈を甚い
1rpmの回転速床で枬定したものである。フむル
ムの厚さは、盎埄mmの枬定面を持぀たダむダル
ゲヌゞで枬定した。匷䌞床およびダング率は、定
速䌞長型匷䌞床枬定機により、フむルム詊料を
100mm×10mmの長方圢に切り取り、最初の぀かみ
長さ30mm、匕匵り速床30mm分で荷重−䌞長曲線
を回描き、これより算出したものである。 光線透過率は、600nmの波長の光線を甚いお、
玫倖線可芖吞光光床蚈を甚いお枬定した。吞湿膚
匵係数は、熱機械分析装眮にmm幅のサンプルを
把握長mm、荷重0.15Kgmm2でセツトし、25℃で
湿床をから90に倉化させたずきのサンプル
の初期長さに察する増分の比を盞察湿床の倉化に
察しお求めたものである。カヌル䞭心線平均粗さ
Ra、密床は前蚘した方法で刀定又は枬定した。 吞湿率は、サンプルを絶也状態から25℃65
RHの雰囲気に攟眮したずきの、サンプルの初期
重量に察する増分の比を癟分率衚瀺したものであ
る。 加熱収瞮率は、サンプルを玄10cm長さにずり、
25℃65RHで長さを粟密に枬定したのち、
250℃のオヌブン䞭に時間入れ、取り出しお25
℃65RHの雰囲気に時間攟眮埌の長さを枬
定し、サンプルの初期長さに察する枛分の比を癟
分率衚瀺したものである。 実斜䟋〜及び比范䟋〜 小型のクリヌンベンチを甚意しお、本実斜䟋は
その䞭で行぀た。 ηinhが5.8のPPTAを99.5の硫酞にポリマヌ
濃床12.5で溶解し、60℃で光孊異方性をも぀ド
ヌプを埗た。このドヌプは玄30℃で9900ポむズを
瀺した。このドヌプを玄65〜70℃で時間にわた
り真空䞋に脱気した。 このドヌプを65℃以䞊に保぀たたた、衚面仕䞊
に入念に斜したガラス板䞊にキダストし、次いで
ドクタヌナむフでフむルム状に硫延した。流延し
た光孊異方性ドヌプをガラス板ごず、120℃のホ
ツトプレヌト䞊においお加熱するずずもに、32℃
80湿床の空気から吞湿させお、透明な光孊等方
性ドヌプに転化した。 次いで、ドヌプを流延したガラス板を、−10℃
の25硫酞氎溶液䞭に浞挬しお凝固させた。玄10
分間浞挬したのち、圢成されたフむルムを硫酞氎
溶液からずり出し、玄25℃の氎䞭に昌倜静眮し
おただし、蚈回氎をずりかえた。、掗浄し
た。 埗られた湿最フむルム玄230の含氎量を
フむルムストレツチダヌを䜿぀お、宀枩で同時
軞延䌞した。延䌞倍率は衚に瀺した延䌞倍率
はタテ、ペコ同率。。次いでフむルムストレツチ
ダヌにフむルムを貌り぀けたたた、高枩に加熱さ
れた熱板をフむルムの䞡面から玄〜mmの距離
に接近させ、玄15分間その状態に保持しお、也燥
及び熱凊理を行぀た。熱板の枩床を衚に瀺し
た。 なお、比范のため、湿最フむルムを延䌞せずに
定長で也燥しお埗たフむルム比范䟋ず、熱
板枩床の䜎い也燥・熱凊理で埗たフむルム比范
䟋を䜵せお、衚に蚘茉する。なお、光線透
過率は党おのフむルムに぀いお78〜91の範囲に
あり、実斜䟋のフむルムは比范䟋のフむルムに比
べお明らかに衚面光沢に富んでいた。たた、線
回折の結果、比范䟋のフむルムは型結晶ず
型結晶が混圚しおいたが、実斜䟋のフむルムは
実質的に党お型結晶であり、その他のフむルム
は型結晶がわずかに存圚するのみで倧郚分は
型結晶からな぀おいた。曎に、結晶軞の面配向
性は、比范䟋のフむルムに比べ、実斜䟋のフむル
ムが勝぀おいるこずが刀明し、型結晶の堎合結
晶軞がフむルム面に垂盎であるのに察し、型
結晶は結晶軞がフむルム面に垂盎であるこずも
刀぀た。たた、党おのフむルムのηinhは5.0〜5.3
の範囲にあ぀た。
【衚】
【衚】 比范䟋  特公昭53−44957号公報の実斜䟋の远詊を行
぀た。 ηinh5.8のPPTAを甚意し、その10を98
濃硫酞50に120℃で1.5時間かけお溶解した。ド
ヌプはかなり黒ずんでいた。この光孊異方性ドヌ
プを玄135℃に加熱されたガラス板䞊に流延しお、
即座に玄℃の氎䞭に入れた。PPTAの分解がす
すんでいたためか、氎䞭から分埌にフむルムを
ずり出そうずするず砎れおずり出せなか぀た。参
考のためにηinhをはかるず1.4であ぀た。 そこで、改めおηinh5.3のPPTA10を98
濃硫酞50に75℃で時間かけお溶解し、次いで
ドヌプを120℃に加熱しお、135℃に加熱されたガ
ラス板䞊に流延し、即座に℃の氎䞭に入れた。
氎䞭に浞挬する盎前のドヌプは光孊異方性を保぀
たたただ぀た。氎䞭に分浞挬したあず、ガラス
板からひきはがし、25℃の流氎䞭で24時間掗浄し
た。このフむルムをステンレス補の枠にはさんで
300℃で分間也燥した。次いで、䞍透明のこの
フむルムを400℃で1.1倍に䞀軞延䌞するこずを詊
みたが、流延方向及びそれず盎角の方向ずも延䌞
が困難で砎れる個所が倚か぀た。流延方向にのみ
延䌞したフむルムの砎れおいない郚分をサンプリ
ングしたずころ、ダング率は830Kgmm2あ぀たが、
匷床はKgmm2、䌞床は1.8ず小さく、たた光
線透過率は11にしかすぎなか぀た。 比范䟋  特公昭55−51248号公報の参考補造䟋の远詊
結果を瀺す。 ηinh5.6のPPTAず99の濃硫酞から、ポリ
マヌ濃床の光孊等方性溶液を぀く぀た。これ
をガラス板に流延したのち、そのたた℃の氎䞭
に浞挬しお凝固し、ステンレス枠に固定しお100
℃で熱颚也燥した。 このフむルムは、匷床11Kgmm2、䌞床14、ダ
ング率860Kgmm2、光線透過率32のほが等方的
な性質をも぀おいたが、小さなボむドが数倚く芋
られた。たた、簡単に手で匕裂けた。 次にこのフむルムを再び枠にはさみ、320℃で
30秒間定長熱凊理した。光線透過率は37ず少し
増倧したが、ボむドは消倱しなか぀た。たた、熱
凊理前及び埌ずもカヌルが著しか぀た。 実斜䟋〜、比范䟋 ηinhが5.5のPPTAポリマヌを99.7の硫酞に
ポリマヌ濃床11.5で溶解し、60℃で光孊異方性
のあるドヌプを埗た。このドヌプの粘床を垞枩で
枬定したずころ、10600ポむズだ぀た。補膜しや
すくするために、このドヌプを玄70℃に保぀たた
た、真空䞋に脱気した。この堎合も䞊蚘ず同じく
光孊異方性を有し、粘床は4400ポむズであ぀た。
タンクからフむルタヌを通し、ギアポンプをぞお
ダむに到る1.5の曲管を玄70℃に保ち、0.15mm
×300mmのスリツトを有するダむから3.5分の
吐出線速床で、鏡面に磚いたタンタル補のベルト
12分で移動にキダストし、盞察湿床玄85
の玄90℃の空気を吹き぀けお、流延ドヌプを光
孊等方化し、ベルトずずもに、−℃の15重量
硫酞氎溶液の䞭に導いお凝固させた。次いで凝固
フむルムをベルトからひきはがし、玄40℃の枩氎
䞭、炭酞゜ヌダの氎溶液䞭、次いで−25℃氎
䞭を走行させお掗浄した。 掗浄の終了した含氎率玄280のフむルムをた
ず宀枩でロヌルの呚速差を利甚しお長尺方向
MDに䞀軞延䌞を行い、次いでテンタヌに入
れお入口に近いずころで幅方向TDに延䌞し
テンタヌの䞭倮付近は150℃に定長加熱しお也燥
し、曎にテンタヌの出口付近には赀倖線ランプを
ずり぀けお熱凊理したのち、フむルムを捲取぀
た。 埗られたフむルムは、いずれも4.5〜5.0Όの
厚みをもち、線回折によるず型結晶が倧郚分
で結晶軞がフむルム面に垂盎で、光線透過率83
〜92、ηinh4.7〜5.1、吞湿率1.2〜1.9の範
囲に入぀おいた。 その他の性質は、延䌞条件及び熱凊理枩床ずず
もに衚に瀺した。 比范䟋は湿最延䌞倍率が小さいために、フむ
ルムの諞特性の改善が䞍十分である。
【衚】
【衚】 発明の効果 本発明のフむルムは、PPTAフむルムがも぀お
いた本来の性質、䟋えば優れた電気絶瞁性、耐熱
性、耐油性、耐圧性、匷酞以倖の耐薬品性、構造
の緻密性に加えお次のような特城をも぀おいる。 ダング率が非垞に倧きく、倖力に察する倉圢
抵抗性にすぐれおいるこず。 カヌルしないこず。 吞湿膚匵係数が小さく、湿床の倉化に䌎なう
寞法倉化が小さいこず。吞湿率も小さいこず。 透明性にすぐれおいるこず。 加熱収瞮率が小さく、加熱に察する寞法安定
性にすぐれおいるこず。 匷床が倧きいこず。 適床な䌞床を有しタフであるこず。 衚面平滑性にすぐれおいるこず。 本発明のフむルムの補法の特城は、これらの特
色を兌ね備えたアラミドフむルムを工業的に実斜
しうるこずにあるほか、特に薄手のフむルムを補
造し易いずいう特城を有する。 本発明のフむルムは、このような諞特城を兌ね
備えおいるこずを掻かしお、特に磁気テヌプや磁
気デむスクなどの磁気蚘録媒䜓のベヌスフむルム
ずしお有甚であるが、その他にも、コンデンサヌ
甚誘電䜓、熱転写プリンタヌ甚テヌプのベヌスフ
むルム、透明導電フむルム、フレキシブルプリン
ト配線基板、粘着テヌプ、電気機噚の絶瞁材など
にも有甚である。 殊に、本発明の薄手フむルムをビデオテヌプレ
コヌダ甚の磁気テヌプずしお、バむンダヌ型又は
非バむンダヌ型で䜿甚したずき、軜量で長時間録
画が加胜ずなり、画像の鮮明性や安定性にもすぐ
れた高品質のテヌプずなる。

Claims (1)

    【特蚱請求の範囲】
  1.  察数粘床が3.5以䞊の実質的にポリ−フ
    ゚ニレンテレフタルアミドよりなるフむルムで
    あ぀お、フむルム面に平行な党おの方向の䌞床及
    びダング率が各々少くずも10及び1000Kgmm2で
    あり、600nmの波長の光線透過率が60以䞊であ
    り、䞻ずしお型結晶からなり、密床が1.405〜
    1.425cm3であり、か぀フむルム面に平行な方
    向の吞湿膚匵係数が3.5×10-5mmmmRH以䞋
    であるこずを特城ずするアラミドフむルム。
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