JPH0458082A

JPH0458082A - 密閉型圧縮機

Info

Publication number: JPH0458082A
Application number: JP16763590A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Tanaka; 清田中
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1990-06-26
Filing date: 1990-06-26
Publication date: 1992-02-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は冷蔵庫や冷凍ショーケース等に使用される密閉
型圧縮機に関する。

（口〉従来の技術従来、この種の密閉型圧縮機は特公昭６２−３０３１１
号公報等に記載されているように、密閉容器内に、枠体
と、この枠体に装着された電動機部及び圧縮機部を収納
し、これら両機部を回転軸にて連結すると共に、前記圧
縮機部のシリンダの開口をバルブプレート及びシリンダ
ヘッドで閉塞して構成される。ここで、密閉容器は通常
４〜５ｋｇ／ｃｍ２の内圧が加わる圧力容器であるため
、一般的に鋼板の深絞り加工にて成形された一対のカッ
プ状容器の溶接により形成されている。また、運転時に
おける密閉容器内の雰囲気温度は、通常１００°Ｃ以上
に達するため、前記枠体は鋳物の鋳造にて形成されてお
り、しかも、ピストンが摺動するシリンダや回転軸の軸
受を一体的に形成して電動機部のステータコアに装着さ
れている。また、シリンダ内を往復動するピストンは所
謂ポルジヨイント方式によって回転軸のクランクピンと
連結され、シリンダ内を往復摺動する。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら上記の構成によると、シリンダやバルブプ
レートは鋳鉄の鋳造等により形成されているため、質量
が比較的重く圧縮機の重量を増加するという問題がある
ばかりでなく、枠体とシリンダ、及びシリンダとバルブ
プレート等は各々金属で形成されてボルトによって締め
付は固定されているため、ボルト締め付は時の応力でシ
リンダボアが歪んでしまい、ボアのクリアランス不良か
ら圧縮機の成績係数を低下させるという問題があった。

また、バルブプレートも鋳物等の金属製であるため、ガ
スの吐出孔や吸入孔を該プレートに２次加工により穿設
しなければならず、しかも該プレートの両端面は、その
シール性保持の観点から、高精度の研摩加工をしなけれ
ばならず、作業工数が繁雑となっていた。

本発明は斯る点に鑑みなされたものであり、圧縮機部の
構成部品の質量を減少して圧縮機の軽微化を図るだけで
なく、シリンダボアの歪みを低減し圧縮機の成績係数を
向上すると共に、バルブプレートの切削加工を廃止し、
生産性を高めコストを低減できる密閉型圧縮機を提供す
ることを目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、密閉容器内に、枠体と、この枠体を挟んで圧
縮機部と電動機部とを収納してなるものにおいて、前記
圧縮機部のシリンダの開口端面を閉塞するバルブプレー
トを、耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有するエンジニアリ
ングプラスチックにて形成すると共に、このバルブプレ
ートに、取付脚を一体形成し、この取付脚を前記枠体に
固着したしのである、また、バルブプレートには、ガスの吸入穴と吐出穴が形
成したものである。

また、バルブプレートには、ピストンが摺動するシリン
ダと内部にガス室を形成するシリンダヘッドとを螺合す
るネジ部を形成したものである。

更に、密閉容器内に、枠体と、この枠体を挾んで圧縮機
部と電動機部とを収納してなり、前記枠体に、耐冷媒性
、耐油性、耐熱性を有するエンジニアリングプラスチッ
クにて形成したバルブプレートを固着すると共に、この
バルブプレートの一側に、吸入弁板、ガスケットを介し
てエンジニアリングプラスチック製のシリンダを螺合締
結する一方、他側に吐出弁板、ガスケットを介してエン
ジニアリングプラスチック製のシリンダヘッドを螺合締
結したものである。

（ホ）作用本発明の密閉型圧縮機は上記の構成により、以下の作用
を奏する。

圧縮機部のシリンダの開口端面を閉塞するバルブプレー
トを、耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有するエンジニアリ
ングプラスチックにて形成すると共に、このバルブプレ
ートに、取付脚を一体形成し、この取付脚を前記枠体に
固着したので、圧縮機部の質量を軽減できるばかりでな
く、ガスの吐出孔や吸入孔を該プレート成形用の金型に
より同時的に形成することができ、しかも該プレートの
両端面は、特に研摩加工を施さなくとも高精度に仕上げ
られるので、作業工数を低減できる。

また、バルブプレートに、ピストンが摺動するシリンダ
と、内部にガス室を形成するシリンダヘッドとを螺合す
るネジ部を形成することにより、シリンダとバルブプレ
ート、及びシリンダヘッドとバルブプレートの組付けに
際し、ボルトを廃止することができ、ボルト締め付は時
の応力でシリンダボアを歪ませたりすることがなくなり
、圧縮機の成績係数を向上できる。

（へ）実施例以下、本発明の実施例を第１図乃至第５図に基ずいて説
明する。

第１図において、１は密閉容器内２に、枠体５と、この
枠体を挟んで圧縮機部４と電動機部３とを収納すると共
に前記両機部３，４を回転軸６にて連結してなる密閉型
圧縮機である。前記電動機部３はコイル９を巻装したス
テータ７とロータ８とから構成される。前記圧縮機部４
は、前記ステータ７の上面に固着され、シリンダ９ａを
装着した前記枠体５と、前記シリンダ９ａ内を往復摺動
するポールジ３インド式のピストン１０と、このピスト
ンと回転軸６のクランクピン１１を連結する連結棒１２
と、前記シリンダ９ａの開口端面を閉塞するバルブプレ
ート１３及びシリンダヘッド１４とから構成される。１
５は前記回転軸５に一体的に形成されたバランサ〜であ
る。

而して、前記バルブプレート１３は、耐冷媒性、耐油性
、耐熱性を有するエンジニアリングプラスチックにて略
円形に成形され、かつ、前記枠体５への取付脚１６、ガ
スの吸入孔１７、及びガスの吐出孔１８、前記シリンダ
９ａ取付用の雌ネジ部１９、シリンダヘッド１４取付用
の雄ネジ部２０を一体形成している。そして、このバル
ブプレート１３は、その−側に吸入弁板２１、ガスケッ
ト２２を介して雌才・ジ部１９に、エンジニアリングプ
ラスチック製の前記シリンダ９ａの雄ネジ部２３を螺合
締結すると共に、他側に吐出弁板２４、ガスケット２５
を介して雌ネジ部２６を有するエンジニアリングプラス
チック製の取付部材２７螺合締結することにより、シリ
ンダ９ａやシリンダヘッド１４を組み付けている。ここ
で、エンジニアリングプラスチックとは、引張強度５ｋ
ｇ／ｍｍ２以上、長期耐熱温度１００°Ｃ以上の合成樹
脂であるが、本発明にあっては、特に線膨張係数が鋳鉄
のそれ（１、Ｉ　Ｘ　１０−５／’Ｃ）に近（、耐冷媒
性、耐油性、耐熱性に優れた熱硬化性のエンジニアリン
グプラスチック、例えば、強化エボ牛シ樹脂、強化ポリ
アミド樹脂等で形成するのが好ましい、尚、強化樹脂と
は、ガラス繊維や炭素繊維等のフィラーが入った樹脂で
ある。

このように構成された密閉型圧縮機において、バルブプ
レート１３は、耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有するエン
ジニアリングプラスチックにて形成されており、しかも
、このバルブプレートに、取付脚１６を一体形成し、こ
の取付脚を前記枠体５に固着したので、圧縮機部の質量
を軽減できるばかりでなく、ガスの吐出孔１８や吸入孔
１７を該プレート成形用の金型により同時的に形成する
ことができ、しかも該プレートの両端面は、特に研摩加
工を施さなくとも高精度に仕上げられるので、ガスケッ
ト２２．２５を介在させるという簡単な構成でシール性
を維持することができ、作業工数を低減できる。

また、バルブプレート１３に、ピストン１０が摺動する
シリンダ９ａと、内部にガス室を形成するシリンダヘッ
ド１４とを螺合するネジ部１９゜２０を形成することに
より、シリンダ９ａとバルブプレート１３、及びシリン
ダヘッド１４とバルブプレート１３の組付けに際し、ボ
ルトを廃止することができ、ボルト締め付は時の応力で
シリンダボアを歪ませたりすることがなくなり、摺動ク
リアランスを適正に維持して圧縮機の成績係数を向上で
きる。

更に、シリンダ９ａは、エンジニアリングプラスチック
製であるため、自己潤滑性により摺動面での摺動抵抗を
低減して入力増加を防ぎ、圧縮機の成績係数を向上を助
長できる。

（ト）発明の効果以上のように本発明によれば、圧縮機部のシリンダの開
口端面を閉塞するバルブプレートを、耐冷媒性、耐油性
、耐熱性を有するエンジニアリングプラスチックにて形
成すると共に、このバルブプレートに、取付脚を一体形
成し、この取付脚を前記枠体に固着したので、圧縮機部
の質量を軽減できるばかりでな（、ガスの吐出孔や吸入
孔を該プレート成形用の金型により同時的に形成するこ
とができ、しかも該プレートの両端面は、特に研摩加工
を施さなくとも高精度に仕上げられるので、作業工数を
低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す密閉型圧縮機の縦断面図
、第２図は圧縮機部の分解断面図、第３図はシリンダを
装着したバルブプレートの正面図第４図はその平面図、
第５図はその断面図である。２・・・密閉容器、３・・電動機部、４−・・圧縮機部
、５−・枠体、９ａ・−・シリンダ、１３・−・バルブ
ブレト、１４・・シリンダヘッド、１６−・・取付部、
１７・・−吸入孔、１８・・・吐出孔、２１・・吸入弁
板、２２２５・・・ガスケット、２４−吐出弁板、２７
・・・取付部材。第２図第３

Claims

【特許請求の範囲】

（１）密閉容器内に、枠体と、この枠体を挟んで圧縮機
部と電動機部とを収納してなるものにおいて、前記圧縮
機部のシリンダの開口端面を閉塞するバルブプレートを
、耐冷媒性、耐油性、耐熱性を有するエンジニアリング
プラスチックにて形成すると共に、このバルブプレート
に、取付脚を一体形成し、この取付脚を前記枠体に固着
したことを特徴とする密閉型圧縮機。
（２）バルブプレートには、ガスの吸入穴と吐出穴が形
成されていることを特徴とする請求項１記載の密閉型圧
縮機。
（３）バルブプレートには、ピストンが摺動するシリン
ダと、内部にガス室を形成するシリンダヘッドとを螺合
するネジ部が形成されていることを特徴とする請求項１
記載の密閉型圧縮機。
（４）密閉容器内に、枠体と、この枠体を挟んで圧縮機
部と電動機部とを収納してなり、前記枠体に、耐冷媒性
、耐油性、耐熱性を有するエンジニアリングプラスチッ
クにて形成したバルブプレートを固着すると共に、この
バルブプレートの一側に、吸入弁板、ガスケットを介し
てエンジニアリングプラスチック製のシリンダを螺合締
結する一方、他側に吐出弁板、ガスケットを介してエン
ジニアリングプラスチック製のシリンダヘッドを螺合締
結したことを特徴とする密閉型圧縮機。