JPH0456027A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 本発明は、バッファ室の絶縁ガスをアークに吹きつけて
消弧するバッファ形ガス遮断器に関する。

Ｂ０発明の概要 本発明は、遮断の際に生じる熱ガスを冷却筒の一端から
他端へ導いて冷却し、ガス密度の低下による耐電圧の低
下を防止するバッファ形ガス遮断器において、 冷却筒の他端に末広部を形成し、ガス流を末広がりの方
向へ導く制御部をリブを介して末広部の中央に設けるこ
とにより、 熱ガスの温度を短時間で低下させ、高温ガスによる密度
低下で生じる耐電圧低下を防止して遮断性能低下の防止
を図ったものである。

Ｃ３従来の技術 電力用遮断器として、バッファ形ガス遮断器が用いられ
る。

従来のバッファ形ガス遮断器の構造を第３図に示す。図
のように、バッファ形ガス遮断器は絶縁ガスを充填した
タンク６内に収容した固定ユニッ）−１とｉｊＪ動ユニ
ッ［・２とで構成される。固定ユニットｌは、中空の冷
却筒２１と、冷却筒２１の一端に設けた複数の固定主コ
ンタクト３と、その内部中央に支持部１８を介して設け
た固定アーキングコンタクト４とで構成される。２０は
導体、２２は碍子である。

一方、可動ユニッｌ−２は、連結軸５を介して駆動手段
に連結されるとともに先端部に可動アーキングコンタク
ト７を有し図中の左右方向へ駆動される駆動ロッド８と
、駆動ロッド８の先端に一体的に形成されるとともに駆
動ａラド８との間にバッファ室９を形成するバッファシ
リンダ１０と、可動アーキングコンタクト７を覆うよう
にしてバッファシリンダ１０に嵌合されるとともに中ｎ
３１　ＩＩＩ＜に固定アーキングコンタクト４を挿通ず
るための挿通孔１１を有し、かつ可動アーキングコンタ
クト７に被せた流路ガイド７ａとの間に流路Ｉ２を形成
する絶縁ノズル１３と、バッファシリンダｌＯの先端に
形成した可動主コンタクト１４と、筒材１６を介して固
足部］５に取り付けられるとと６に駆動ロッド８とバッ
ファシリンダ１０との間に摺動自在に設けられてバッフ
ァ室９に絶縁ガスを吸入したり排出したりする吸排手段
としてのピストン１７とで構成される。なお、２３は導
体である。コンタクトを主コンタクトとアーキングコン
タクトとに分けたのは、適正な使用ができるように機能
分散を図ったものである。

斯かるバッファ形ガス遮断器においては、駆動ロッド８
が図中の左方へ駆動されて投入する際に、挿通孔１１か
らバッファ室９に絶縁ガスが吸入され、駆動ロッド８が
図中の右方へ駆動されてしゃ断する際にバッファ室９内
の絶縁ガスが第３図に示すように放出路１２から放出さ
れる。絶縁ガスは、固定アーキングコンタクト４と可動
アーキングコンタクト７との間に発生するアーク！９に
吹きつけられて消弧し、その後、挿通孔１１を通って冷
却筒２１の内部へ流れる。

消弧時のアークによる熱ガスの温度が非常に高くなるこ
とから、熱ガスの冷却効率を高めるために冷却筒の直径
寸法を大きくしたり長さを長くし、十分に冷却したのち
に熱ガスを冷却筒外へ放出している。熱ガスの温度が高
過ぎると絶縁ガスの密度が低下し、耐電圧を維持できな
くなるからである。

Ｄ０発明が解決しようとする課題 最近はアークにより生じる熱ガスの流れ、密度。

温度を実験的に把持できるようになり、それによると、
絶縁ガスの温度分布は冷却筒の中心部のみが非常に高く
、その周囲はかなり低温であることが判明した。これは
、高温の絶縁ガスが周囲の低温ガスと混合せずにそのま
ま冷却筒から放出されることを示している。

現実には、第３図に矢印で示すように熱ガスは冷却、拡
散されずに直進してタンク壁６ａに衝突し、その後に方
向を変えて戻る。熱ガスの速度は１０〜２０ｍ／ｓであ
るため、タンク壁６ａに衝突して戻ってくるまでに数十
ｍｓの時間がかかる。

一方、バッファ形ガス遮断器においては、アーク電流遮
断時にできるだけ速く熱ガスを周囲の低温の絶縁ガスと
混合させて絶縁ガスの密度低下を抑え、耐電圧低下を防
止することが望まれる。

そこで本発明は、斯かる課題を解決したバッファ形ガス
遮断器を提供することを目的とする。

８１課題を解決するための手段 斯かる目的を達成するための本発明の構成は、絶縁ガス
が充填されたタンク内に、一方の導体が接続された筒状
の冷却筒を設けるとともに冷却筒の一端側の内周面に固
定主コンタクトを設け、固定主コンタクトの内側の軸心
位置に支持部を介して固定アーキングコンタクトを設け
る一方、固定アーキングコンタクトが嵌脱自在な可動ア
ーキングコンタクトを先端に有する駆動ロッドを可動ア
ーキングコンタクトの軸心に沿って駆動可能に設け、固
定主コンタクトに嵌脱される可動主コンタクトを有する
バッファシリンダを駆動ロッドの先端に一体に設け、バ
ッファシリンダと駆動ロッドとに摺動自在でバッファシ
リンダ内にバッファ室を形成するピストンをタンク内に
固定して他方の導体に接続し、バッファ室の絶縁ガスを
導く流路を可動アーキングコンタクトの外側に形成する
絶縁ノズルをバッファシリンダの端面に取り付けたバッ
ファ形ガス遮断器において、冷却筒の他端に末広がりの
末広部を形成し、ガス流を末広がりの方向へ導く制御部
を制御部から放射方向へ延びるリブを介して末広部の中
央に設け、冷却筒の軸心に対してリブを傾斜させたこと
を特徴とする。

Ｆ８作用 冷却筒内を通過した熱ガスは制御部と末広部とにより冷
却筒の他端で大きく拡散し、またリブにより一定方向へ
流れる。

このため、冷却筒から排出された熱ガスは冷却筒の近傍
の低温の絶縁ガスと短時間のうちに混合される。このた
め絶縁ガスの密度低下による耐電圧低下が防止される。

Ｇ、実施例 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。なお、本実施例は従来のバッファ形ガス遮断器の
一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。

（ａ）実施例の構成 本発明によるバッファ形ガス遮断器の構成を、第１図〜
第２図に基づいて説明する。

図のように、冷却筒２】の他端の形状か、図中の左方へ
向かって末広がりとなるように末広部２１ａが形成され
る。つまり、左方へ向かうにつれて内径寸法が大きくな
るように設定される。

そして更に、絶縁ガスをより拡散させるため、第２図に
示すように放射方向へ伸びる３本のリブ２５を介して金
属又は絶縁物からなる制御部２６が末広部２１ａ内の中
央に設けられる。制御部２６は、冷却筒６の中心部の高
温ガスを効率良く拡散させ得る形状に設定される。リブ
２５は熱ガスの排出方向が変えられるように、冷却筒６
の軸心に対してθの角度に設定される。

（ｂ）実施例の作用 次に、バッファ形ガス遮断器の作用を説明する。

アークの消弧に使用された絶縁ガスは熱ガスとなって冷
却筒２１の一端から冷却筒２１の内部へはいり他端から
排出される。このとき、冷却筒２１内の中心部に位置す
る最も温度の高い熱ガスが、制御部２６により半径方向
での外側へ向かって排出される。そして、リブ２５と末
広ｌ＜２１ａとの機能により、熱ガスは一定の方向へ向
かって排出されるとともに第１図のように大きく拡散さ
れる。

このため、冷却筒２１から排出された熱ガスは短時間で
冷却筒２Ｉの周囲の低温の絶縁ガスと混合する。これに
より、熱ガスによる絶縁ガスの密度上昇が防止され、消
弧時の耐電圧低下が防１］−される。

Ｈ，発明の効果 以上の説明かられかるように、本発明によるバッファ形
ガス遮断器によれば以下の効果がある。

（ａ）冷却筒の他端に末広部を形成するとともに末広部
の中央にリブを介して制御部を設けたので、遮断時のア
ークによって形成された熱ガスは冷却筒の他端から排出
される際に大きく拡散し、冷却筒の周囲の低温の絶縁ガ
スと短時間で混合する。

従って、絶縁ガスの密度低下による耐電圧の低下が防止
され、遮断性能が従来よりも向上する。

（ｂ）このように熱ガスが効率良く冷却できるため、こ
のことは換言すれば冷却部、タンクの縮小化となる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第２図は本発明によるバッファ形ガス遮断器の
実施例に係り、第１図は要部断面図、第２図は第１図の
１−１矢視図、第３図は従来のバッファ形ガス遮断器の
断面図である。 ３・・・固定主コンタクト、４・固定アーキングコンタ
クト、６・・・タンク、７・・・可動アーキングニ！ン
タクト、８・・・駆動ロッド、ＩＯ・バッファシリンダ
、１２・・・流路、Ｉ３・・・絶縁ノズル、１４・・・
可動主コンタクト、１７・・・ピストン、２０．２３・
・・導体、２１・・・冷却筒、２１ａ・・・末広部、２
５・・・リブ、２６・・・制御部。 外１名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）絶縁ガスが充填されたタンク内に、一方の導体が
   接続された筒状の冷却筒を設けるとともに冷却筒の一端
   側の内周面に固定主コンタクトを設け、固定主コンタク
   トの内側の軸心位置に支持部を介して固定アーキングコ
   ンタクトを設ける一方、固定アーキングコンタクトが嵌
   脱自在な可動アーキングコンタクトを先端に有する駆動
   ロッドを可動アーキングコンタクトの軸心に沿って駆動
   可能に設け、固定主コンタクトに嵌脱される可動主コン
   タクトを有するバッファシリンダを駆動ロッドの先端に
   一体に設け、バッファシリンダと駆動ロッドとに摺動自
   在でバッファシリンダ内にバッファ室を形成するピスト
   ンをタンク内に固定して他方の導体に接続し、バッファ
   室の絶縁ガスを導く流路を可動アーキングコンタクトの
   外側に形成する絶縁ノズルをバッファシリンダの端面に
   取り付けたバッファ形ガス遮断器において、 冷却筒の他端に末広がりの末広部を形成し、ガス流を末
   広がりの方向へ導く制御部を制御部から放射方向へ延び
   るリブを介して末広部の中央に設け、冷却筒の軸心に対
   してリブを傾斜させたことを特徴とするバッファ形ガス
   遮断器。