JPH0454399Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0454399Y2
JPH0454399Y2 JP1986197532U JP19753286U JPH0454399Y2 JP H0454399 Y2 JPH0454399 Y2 JP H0454399Y2 JP 1986197532 U JP1986197532 U JP 1986197532U JP 19753286 U JP19753286 U JP 19753286U JP H0454399 Y2 JPH0454399 Y2 JP H0454399Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
heat insulating
insulating layer
spherical
ultra
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986197532U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63103098U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986197532U priority Critical patent/JPH0454399Y2/ja
Publication of JPS63103098U publication Critical patent/JPS63103098U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0454399Y2 publication Critical patent/JPH0454399Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ネオン(Ne)、重水素、水素、ヘ
リウム(He)等、液化状態でマイナス200度C以
下の超低温を示す液化ガスの貯蔵に使用する超低
温容器に関するものである。
(従来の技術) 従来例における超低温容器は真空断熱方法が採
用されており、四重槽の構造となつている。
第3図は従来例の一を示す超低温容器の一部を
切り欠いた断面図である。
超低温容器は全体として、軸方向に長い有底筒
体状の本体部1と当該本体部1の開口部を絞り、
小径の筒状に形成した入口部2とから形成されて
いる。
本体部1および入口部2は、外槽3と当該外槽
3と隔接代を設けて、内側に形成した第2槽4、
および当該第2槽の内側に隔接代を設けて形成し
た第3槽5並びに当該第3槽5の内側に隔接代を
設けて形成した内槽6で形成されている。
外槽3の内面および第2槽4、第3槽5の内外
側面並びに内槽6の外側面には、断熱層7が形成
され、外槽3と第2槽4の隔接間隔内、および第
2槽4と第3槽5との隔接間隔内及び第3槽5と
内槽6の隔接間隔内は真空状態に形成されてい
る。
また各断熱層7は、内槽6の容器容積が100リ
ツトルを超える大型容器ではアルミ箔とガラス繊
維製の薄い膜状のシートを交互に30層乃至40層に
巻きつけて形成している。
また内槽6の容器容積が100リツトル以下の小
型容器では、第2層と第3層の隔接間隔内に液体
窒素を封入して、この部分の断熱層7としてい
る。
(考案が解決しようとする課題) 従来例に示す超低温容器では、内槽6の容器容
積が100リツトルを越す大型容器にあつては、本
体部1と入口部2の接続部および本体部1の底面
部に断熱層7を形成する事が難しく、また内槽6
の容器容積が100リツトル以下の小型容器では、
液体窒素を使用するため超低温容器の制作費およ
び維持費が高くない、かつ内容物の蒸発量が大型
容器に比して高い問題点を有している。
さらに大型容器および小型容器共に内槽6の充
分な固定が難しく、そのため超低温容器の搬送中
に内槽6が破損する事が多い等の問題点を有して
いる。
(問題点を解決するための手段) この考案は、内槽と外槽および必要に応じて設
ける中間槽の各槽間を真空状態に形成した超低温
容器において、内槽外面および外槽内面並びに中
間槽の内面および外面に柔軟で弾力性を有する断
熱材にて断熱層を形成するとともに、その各断熱
層の隔接間隔内に無機質材の表面を薄膜状反射材
で被覆した球状断熱材を充填して、上述の課題を
解決した超低温容器の提供を目的とするものであ
る。
(実施例) この考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は三つの槽で形成したこの考案に係わる
超低温容器の一部を切り欠いた断面図、第2図は
第1図のA−A矢視図である。
外槽8は、例えばクローム・ニツケルステンレ
ス鋼で形成し、外槽内面には全域にわたつて均一
に、柔軟性と弾力性を有した断熱材、例えば成型
ガラス繊維を30ミリメートル乃至40ミリメートル
の厚さに張設して断熱層9を形成する。
また中間槽10は、内面および外面全域にわた
つて均一に、柔軟性と弾力性を有する断熱材、例
えば成型ガラス繊維を30ミリメートル乃至40ミリ
メートルの厚さに張設して断熱層11,12を形
成する。
さらに内槽13の外面には、上記断熱材と同様
の成型ガラス繊維を30ミリメートル乃至40ミリメ
ートルの厚さに張設して断熱層14を形成すると
ともに、当該断熱層14は内槽13の伸縮を吸収
させる伸縮スキマ15を設けて形成する。
つまり方形若しくは短形形状に形成したタイル
状の断熱層14の片々を伸縮スキマ15を設けて
内槽13の外面に密着して形成する。
また中間槽10は、アルミニユーム材またはア
ルミニユーム合金材等を伸延して形成し、内槽1
3はクローム・ニツケルステンレス鋼等を使用し
て形成する。
また外槽8と中間槽10の隔接代は、外槽8の
断熱層9と中間槽10外面の断熱層11との面間
距離が充分とれるように形成する。
さらに外槽8の断熱層9と中間槽10外面の断
熱層11との隔接間隔内および中間槽10内面の
断熱層12と内槽13外面の断熱層14との隔接
間隔内には球状断熱材16を全域に充填し、かつ
当該隔接間隔内を真空状に形成する。
この場合球状断熱材16は、第4図に示すよう
に、無機質材、例えばケイ酸ゲル(SiO2や沸石
材の吸着材を直径0.5ミリメートル乃至10ミリメ
ートルの球状体16aに形成し、当該球状体16
aに光沢性のある金属材料の反射材16b、例え
ばアルミニユーム材やステンレス鋼等金属を薄膜
状に被覆して形成する。
反射材16bの被覆は、球状体16aを溶融金
属へ浸漬するか、又は蒸着して形成する。
上述した図示の実施例では、中間槽は一つの槽
に形成されているが、中間槽を二つの槽として、
全体に四つの槽に形成してもよく、また中間槽を
省略して、外槽と内槽で形成しても同様である。
(作用) 次に柔軟で弾力性を有する成型ガラス繊維によ
る断熱層を形成し、かつ、その断熱層間に金属材
を被覆した球状断熱材を充填したこの考案に係わ
る超低温容器の作用について説明する。
超低温を示す液化ガスを内槽1酸に導入する。
この場合内槽13の外面には、材料自体が収縮
膨張性を有する柔軟で弾力的な形成ガラス繊維を
タイル張り状に伸縮スキマ15を設けて張設した
断熱層14があるので、内槽13の収縮に対して
も断熱層14が追随して収縮を吸収する。
また、内槽13の収縮によつて、柔軟性と弾力
性を有する断熱層14,12で保持された球状断
熱材16の積層が容器全体として内方に向けて収
縮して密になり、各槽を損傷しない程度に順次密
になつていつた各断熱層14,12,11,9及
び球状断熱材の全体が内槽13をしつかりと固定
するため、内槽13は、搬送時等の振動を受けて
も破損することがない。
なお、表面を光沢性のある滑りやすい金属材料
の薄膜状反射材で被覆された球状断熱材16は、
柔軟性と弾力性を有する断熱層9,11,12,
14に柔軟に弾性保持されているので、内槽13
や外槽8並びに中間槽10が膨張や収縮したとし
ても球状断熱材16を必要以上に沈降させたり、
上昇させることなく、そのまま保持されて、各槽
の圧密損傷も解消され充填された断熱層の隔接間
隔内に空隙を生じることがない。
また球状断熱材16の反射材による輻射効果に
よつて更に断熱性能が高まり、内容液の蒸発損失
が低くなる。
(効果) この考案によれば、まず、柔軟性と弾力性を有
する断熱材で形成した断熱層の隔接間隔内に無機
質材の表面を薄膜状反射材で被覆した球状断熱材
を充填しているので、断熱層を形成した各槽が低
温収縮や常温膨張したとしても、柔軟性と弾力性
をもつ断熱材がその伸縮や膨張に追従するために
各槽の壁に与える断熱層と球状断熱材の圧力影響
は無視できて安全である。また、考案の有効なこ
とは、各槽が低温収縮や常温膨張した場合、球状
断熱材自体が薄膜状反射材で被覆された滑りやす
い構造となつているに拘わらず、該球状断熱材は
両側の柔軟性と弾力性をもつ断熱材により確実に
保持されているため、滑りやすい球状断熱材を必
要以上に沈降させたり、上昇させることがなく各
槽の圧密損傷も解消され、充填された隔接間隔内
に空隙を生じることもなく高い断熱性能を確保で
きるということである。
さらに、内槽が収縮するとその収縮に追随して
各断熱層と各球状断熱材の積層が容器全体として
上方に収縮して各槽を損傷しない程度に順次密に
なつていき、密になつた各断熱層と球状断熱材の
全体が内槽をしつかり固定するために容器搬送時
等に内槽が振動を受けたとしても破損することな
く安全になる実益を有する。また、柔軟性と弾力
性を有する各断熱層の隔接間隔内には、無機質材
の表面を薄膜状反射材で被覆した球状断熱材を充
填したので、断熱性能が相乗的に向上して内容液
の蒸発損失を低くする利点も有し、制作が簡単で
従来例に比して低価格の超低温容器を提供できる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係わる超低温容器の一部を
切り欠いた断面図、第2図は第1図におけるA−
A矢視図、第3図は従来例の一を示す超低温容器
の一部を切り欠いた断面図、第4図は球状断熱材
の断面図である。 8……外槽、9,11,12……断熱層、14
……断熱層、10……中間槽、13……内槽、1
6……球状断熱材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内槽と外槽および必要に応じて設ける中間槽の
    各槽間を真空状態に形成した超低温容器におい
    て、内槽外面および外槽内面並びに中間槽の内面
    および外面に柔軟で弾力性を有する断熱材にて断
    熱層を形成するとともに、その各断熱層の隔接間
    隔内に無機質材の表面を薄膜状反射材で被覆した
    球状断熱材を充填して形成したことを特徴とする
    超低温容器。
JP1986197532U 1986-12-24 1986-12-24 Expired JPH0454399Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986197532U JPH0454399Y2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986197532U JPH0454399Y2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63103098U JPS63103098U (ja) 1988-07-04
JPH0454399Y2 true JPH0454399Y2 (ja) 1992-12-21

Family

ID=31157360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986197532U Expired JPH0454399Y2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0454399Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63103098U (ja) 1988-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3007596A (en) Thermal insulation
US3009600A (en) Thermal insulation
US3133422A (en) Insulation construction
US4461398A (en) Storage tank for cryogenic liquefied gases such in particular as hydrogen
EP0012038A1 (en) Superinsulation system
US3167933A (en) Cryogenic storage apparatus
JPH0454399Y2 (ja)
KR101031251B1 (ko) 액화천연가스 운반선 화물창의 단열구조
KR20100119939A (ko) 진공 단열체 및 진공 단열체용 외피재
JPS5934796Y2 (ja) 液化ガス用の容器
KR100998554B1 (ko) 액화천연가스 운반선 화물창의 단열구조
JPH0254479B2 (ja)
JPH0356719Y2 (ja)
KR840000552Y1 (ko) 진공단열벽
JP3455251B2 (ja) 真空断熱材
KR100457880B1 (ko) 액화천연가스운반선의 항온 화물창
US3204804A (en) Insulation device
JPH11166694A (ja) メンブレン式低温貯槽
JPH0820034B2 (ja) 断熱体の製造方法
JP2019151361A (ja) タンクの防熱構造
JPS6331960Y2 (ja)
JPS6240233Y2 (ja)
JPS623087Y2 (ja)
JPS6233195Y2 (ja)
JPS60165484A (ja) 断熱体パツクの製造方法