JPH0453508A

JPH0453508A - 加熱調理器

Info

Publication number: JPH0453508A
Application number: JP16357790A
Authority: JP
Inventors: Kenji Ogami; 健治大神
Original assignee: Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Current assignee: Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date: 1990-06-21
Filing date: 1990-06-21
Publication date: 1992-02-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、うず電流による電磁誘導加熱を利用した加熱
調理器に関するものである。

〈従来の技術〉近時、うず電流による電磁誘導加熱を利用した、種々の
調理器具が提案されており、調理器本体内に内鍋を着脱
自在に配置した、電気炊飯器、電気炊飯ジャー、電気鍋
等の加熱調理器にも、上記電磁誘導加熱を利用すること
が検討されている。

ヒータを用いた加熱調理器には、アルミニウム製の内鍋
が用いられている。しかし、このアルミニウム製の内鍋
は、うず電流損失が小さぐ、電磁誘導加熱によって十分
に加熱することができな０ため、電磁誘導加熱を利用し
た加熱調理器においては、内鍋を、アルミニウムとステ
ンレス鋼のクラッド合金等、うず電流損失の大きい磁性
材料で形成する必要がある。

〈発明が解決しようとする課題〉ところが、上記クラッド合金等の磁性材料は、アルミニ
ウムに比べて、重く、且つ材料自体が高価である上、加
工性か悪く、深絞りしたり、縁をカーリング、段押加工
したりすることが難しいため、製造コストか嵩むという
問題がある。

本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであって、
加工性に優れ、軽量で、且つ安価なアルミニウムからな
る内鍋を備え、しかも電磁誘導加熱による加熱、調理か
可能な加熱調理器を提供することを目的としている。

く課題を解決するための手段〉上記課題を解決するための本発明の加熱調理器は、内鍋
をアルミニウムで形成すると共に、この内鍋の底部近傍
に、うず電流損失の大きい磁性材料からなり、上記被調
理物の加熱を補助する加熱補助部材を設けたことを特徴
としている。

また、上記加熱補助部材を、内鍋の底部内面側に固定し
た場合には、内鍋の内面および加熱補助部材の表面を、
連続したフッ素樹脂被膜により被覆することが好ましい
。

また、上記加熱補助部材を、内鍋から着脱自在に設けて
も良い。

〈作用〉上記構成からなる、本発明の加熱調理器においては、内
鍋か、加工性に優れ、軽量で、しかも安価なアルミニウ
ムで形成されていると共に、この内鍋の底部近傍に配置
された、うず電流損失の大きい磁性材料からなる加熱補
助部材を電磁誘導加熱することによって、内鍋内の被調
理物の加熱を補助することができる。しかも、上記加熱
補助部材は、内鍋に比べて浅く、且つ単純な形状で良く
、深絞りやカーリング、段押加工等の複雑な加工を必要
としない。

また、上記加熱補助部材が、内鍋の底部内面側に固定さ
れるものである場合には、内鍋の内面および加熱補助部
材の表面を、連続したフッ素樹脂被膜により被覆すれば
、加熱補助部材の腐蝕、並びに加熱補助部材と内鍋の境
界部分への被調理物のこびりつき等を確実に防止するこ
とができる。

さらに、上記加熱補助部材を、内鍋から着脱自在に設け
た場合には、被調理物がこびりついた際の洗浄や、加熱
補助部材が腐蝕した際の交換が容易になる。

〈実施例〉以下に、本発明の加熱調理器について、実施例としての
電気炊飯ジャーを示す図面を参照しつつ説明する。

第１図は、この実施例の電気炊飯ジャーの一部切欠側面
図であり、その外形を構成する外ケース１内に、断熱材
２を介在させて、内鍋３を着脱自在に収容する内ケース
４が設けられている。

内ケース４は、有底円筒状の下枠４１と、この下枠４１
の上縁に、ネジＮによって接続された円筒状の上枠４２
とからなり、下枠４１の底部上面には、内鍋３を支承す
るための環状の突起４１ａが形成されている。

また、上記下枠４１の底部下方には、電磁誘導加熱のた
めのうず電流を発生するワークコイルＷが配置され、上
枠４２の側壁外周には、補助ヒータＨが配置されている
。

内鍋３は、全体がアルミニウムからなり、その底部内面
側に、クラッド合金、ステンレス鋼、鉄等の、うず電流
損失の大きい磁性材料からなる加熱補助部材５か嵌合、
固定されている。

加熱補助部材５は、同図にみるように、加工性に乏しい
磁性材料でも絞り加工が可能な、浅く且つ単純な縞状に
形成されており、第２図に示すように、内鍋３の側壁面
を内方へ突出させて形成した押さえリブ３１を、上部開
口縁５１に上方から当接させることで、内鍋３の底部内
面に固定されている。

上記加熱補助部材５を、内鍋３の底部に嵌合、固定する
には、予め浅い縞状に形成した底板５を内鍋３の底部に
嵌合した後、この内鍋３の側壁面に上記押さえリブ３１
を突出、形成すれば良い。

また、内鍋３となるアルミニウム板に、加熱補助部材５
となる磁性材料の板を重ね合わせてプレス成形すること
で、内鍋３と加熱補助部材５とを、同時に、図に示す嵌
合、固定状態に形成することもでき、この方法によれば
、内鍋３と加熱補助部材５との嵌合工程や、押さえリブ
３１の形成工程を省略できるという利点がある。

なお、第１図において、符号６は、外ケース１の底部近
傍に配置されたワークコイル制御回路７を、ワークコイ
ルＷから発生するうず電流から保護するための遮蔽枠を
示している。

上記構成からなる、実施例の電気炊飯ジャーにおいては
、内鍋３の底部に嵌合、固定された、磁性材料からなる
浅い縞状の加熱補助部材５が、ワークコイルＷからのう
ず電流によって電磁誘導加熱されて、この内鍋３内に収
容された、米等の被調理物の加熱を補助する。

したがって、内鍋３は、加工性に優れ、軽量で、しかも
安価なアルミニウムで形成することができ、全体を磁性
材料で形成する場合に比べて軽量化できると共に、従来
の、ヒータを用いた加熱調理器における内鍋と同様の複
雑な形状に形成することができ、内鍋全体を磁性材料で
形成する場合に比べて、より安価に製造することが可能
となる。

次に、第３図および第４図に示す実施例について説明す
る。

この実施例の電気炊飯ジャーは、内鍋３の内面と、この
内鍋３の底部内面側に固定された加熱補助部材５の内表
面か、連続したフッ素樹脂被膜Ｆにより被覆されている
点が、先の実施例と相違している。

上記フッ素樹脂被膜Ｆは、フッ素樹脂塗料を内鍋３の内
面および加熱補助部材５の内表面に塗布したのち、高温
で成膜して製造する方法等、従来のフッ素樹脂被膜の形
成方法と同様の方法で形成することができる。

このように、内鍋３の内面と、加熱補助部材５の内表面
とを連続したフッ素樹脂被膜Ｆで被覆した場合には、加
熱補助部材５の腐蝕、並びに加熱補助部材５と内鍋３の
境界部分への、御飯等の被調理物のこびりつきを防止す
ることができる。したがって、内鍋３の洗浄の手間を軽
減できると共に、加熱補助部材５を、鉄等の、比較的に
安価な磁性材料で形成できるので、内鍋に関するコスト
をより一層低減することができる。

なお、この実施例の電気炊飯ジャーは、上記フッ素樹脂
被膜Ｆ以外の構成は、先の実施例と変わらない。

すなわち、外形を構成する外ケース１内には、断熱材２
を介在させて、内鍋３を着脱自在に収容する内ケース４
が設けられている。

上記下枠４１の底部下方には、うず電流を発生して内鍋
３を電磁誘導加熱するためのワークコイルＷが配置され
、上枠４２の側壁外周には、補助ヒータＨが配置されて
いる。

内鍋３は、全体がアルミニウムからなり、その底部内面
側に、うず電流損失の大きい磁性材料からなる加熱補助
部材５が嵌合、固定されている。

加熱補助部材５は、同図にみるように、加工性に乏しい
磁性材料でも絞り加工が可能な、浅く且つ単純な縞状に
形成されており、第２図に示すように、内鍋３の側壁面
を内方へ突出させて形成した押さえリブ３１を、上部開
口縁５１に上方から当接させることて、内鍋３の底部内
面に固定されている。

次に、第５図の実施例について説明する。

この実施例の電気炊飯ジャーは、加熱補助部材５を、内
鍋３の底部に着脱自在に設けた点が、先の２つの実施例
と相違している。

加熱補助部材５は、同図に示すように、浅い縞状に形成
されており（その外形が、内鍋３の内径よりも僅かに小
さめに形成されている。また、上記加熱補助部材５の上
部開口縁５１は、僅かに外方へ突出しており、加熱補助
部材５が内鍋３内でがたついたり、内鍋３と加熱補助部
材５との間に被調理物が入り込んだりすることを防止し
ている。

このように、加熱補助部材５を、内鍋３に着脱自在に設
けた場合には、被調理物がこびりついた際には内鍋３内
から取り出せば良く、洗浄の手間を軽減することができ
ると共に、加熱補助部材５が腐蝕した際の交換が容易に
なる。

なお、この実施例の電気炊飯ジャーは、上記加熱補助部
材５を着脱自在に設けたこと以外の構成は、先の実施例
と変わらない。

なお、上記各実施例においては、加熱補助部材として、
浅い縞状の加熱補助部材５が使用されていたが、上記加
熱補助部材としては、円板状や円筒状等、種々の形状の
ものを使用することができる。

加熱補助部材は、上記各実施例のように、内鍋３の内面
側に配置するのでなく、内鍋の外面側に配置することも
てきる。

本発明の構成は、電気鍋や、保温機能を有さない電気炊
飯器等、実施例で説明した電気炊飯ジャー以外の加熱調
理器に適用することができる。

その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変
更を施すことができる。

〈発明の効果〉本発明の加熱調理器は、以上のように構成されており、
内鍋の底部近傍に、うず電流損失の大きい磁性材料から
なる加熱補助部材を固定しているため、内鍋を、加工性
に優れ、軽量で、且つ安価なアルミニウムで形成して、
なおかつ電磁誘導加熱による被調理物の加熱、調理を行
うことができる。しかも、加熱補助部材は、内鍋に比べ
て浅く、且つ単純な形状で良く、深絞りやカーリング、
段押加工等の複雑な加工を必要としない。したがって、
本発明によれば、内鍋全体を磁性材料で形成する場合に
比べて内鍋を軽量化できると共に、内鍋全体を磁性材料
で形成する場合に比べて、内鍋および加熱補助部材を、
より安価に製造することが可能となる。

また、上記加熱補助部材を、内鍋の内面側に配置する場
合に、内鍋の内面および加熱補助部材の表面を、連続し
たフッ素樹脂被膜により被覆すれば、加熱補助部材の腐
蝕、並びに加熱補助部材と内鍋の境界部分への被調理物
のこびりつき等を確実に防止することができ、内鍋の洗
浄の手間を軽減できると共に、加熱補助部材を、鉄等の
、比較的に安価な磁性材料で形成できるので、内鍋に関
するコストをより一層低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の加熱調理器の一実施例としての電気炊
飯ジャーを示す一部切欠側面図、第２図は上記実施例の
要部を拡大した断面図、第３図は本発明の別の実施例と
しての電気炊飯ジャーを示す一部切欠側面図、第４図は
上記実施例の要部を拡大した断面図、第５図は本発明の
さらに別の実施例としての電気炊飯ジャーを示す一部切
欠側面図である。１・・・外ケース、　　　　　　　　３・・・内鍋、５
・・・加熱補助部材、Ｆ・・・フッ素樹脂被膜、Ｗ・・
・ワークコイル。

Claims

【特許請求の範囲】１、加熱調理器の外形を構成する外ケース内に着脱自在
に配置された内鍋を備え、この内鍋内に収納された被調
理物を、うず電流による電磁誘導加熱を利用して加熱、
調理する加熱調理器において、上記内鍋をアルミニウム
で形成すると共に、この内鍋の底部近傍に、うず電流損
失の大きい磁性材料からなり、上記被調理物の加熱を補
助する加熱補助部材を設けたことを特徴とする加熱調理
器。２、加熱補助部材が内鍋の底部内面側に固定されている
と共に、内鍋の内面および加熱補助部材の表面が、連続
したフッ素樹脂被膜により被覆されている請求項１記載
の加熱調理器。３、加熱補助部材が内鍋から着脱自在に設けられている
請求項１記載の加熱調理器。