JPH0452257A - 溶融金属めっき装置 - Google Patents

溶融金属めっき装置

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JPH0452257A
JPH0452257A JP15952490A JP15952490A JPH0452257A JP H0452257 A JPH0452257 A JP H0452257A JP 15952490 A JP15952490 A JP 15952490A JP 15952490 A JP15952490 A JP 15952490A JP H0452257 A JPH0452257 A JP H0452257A
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strip
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Shizuo Yamanaka
山中 静雄
Yukio Matsuda
行雄 松田
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、溶融金属めっき装置に関する。さらに具体的
には、本発明は、めっき槽内へのボトムドロスの堆積を
防止することができ、および/または、溶融めっき金属
の濾過を行うことが可能な、溶融金属めっき装置に関す
る。
(従来の技術) 既によく知られているように、現在、北米やカナダでは
、冬期の自動車スリップ事故防止のため、岩塩散布によ
る道路の凍結防止対策がなされている。
かかる岩塩散布により自動車車体は苛酷な腐食環境にさ
らされることになり、高耐食性の表面処理鋼板が使用さ
れつつある。したがって、外装用の鋼板についても溶接
性・加工性が冷延鋼板並みの特性を有し、かつ耐食性に
も優れた合金化処理鋼板が注目されている。しかも、外
2用鋼板であるために塗装後の高鮮映性も要求されるな
ど、ますます仕様の厳しい材料が求められるようになっ
ている。
ところで、溶融金属めっきライン、例えば溶融亜鉛めっ
きラインでは、めっきのままの状態の通常の溶融亜鉛め
っき鋼板と、めっき後合金化処理する合金化処理鋼板(
ガルバニール鋼板)とが製造されるが、一般にこの2種
類の鋼板は、生産性向上の観点から、同一のラインにお
いて適宜切り換えられることにより連続的に製造される
しかし、ストリップの連続溶融亜鉛めっきを行っている
溶融亜鉛めっき槽内では、ストリップのFeがめつき浴
中に溶出してFeZn7を主成分とするドロスが生成し
、このドロスはめっき槽の底部に堆積する。
第7圀は、このような溶融亜鉛めっきに際してのボトム
ドロスの生成およびめっき浴中への巻上げの様子の説明
図である。第7図において、スナウト1を経てめっき槽
2に送られてきたストリップ3はシンクロール4を周回
しながらめっきされ、めっき終了後はスナップロール5
を経てめっき槽2から取り出される。このとき、めっき
浴内に浮遊するドロスは次第にめっき槽2の底部に溜ま
り、ボトムドロス6を形成する。なお、浮遊ドロスの一
部は浴内のAl1と化合して、めっき浴の頂部にトップ
ドロス7として浮遊する。
このように堆積したボトムドロス6は、シンクロール4
の下部付近で生しるストリップ3の随伴流によってめっ
き浴中に巻上げられてストリップ3の上側表面に付着す
ることがある。
前述のように、めっき鋼板に対する仕様が厳しくなった
現在、そのようなボトムドロス6のストリップ3の表面
への付着が発生すると、プレス時にプレスブッと称する
表面不均一部分が生じ、鮮映性が著しく害されるばかり
でなく、局部電池を形成して耐食性を低下させる原因と
なる表面欠陥が生じ、めっき鋼板に品質欠陥を生しさせ
るのである。
従来、ストリップ3の表面へのドロス付着を防止すべく
、ボトムドロス6の生成を抑制する一般的な方法として
、めっき浴内の部分を富化し、下記反応によりFezA
Qsをトップドロスとして浮上回収する方法がある。
2 FeZnq + 5 AQ  −+PezAQs 
+ 14Znしかし、鵠はめっき皮膜の合金化を抑制す
る作用があることから、製造の対象が合金化処理鋼板の
場合には可及的少ない量に制限しているのであり、トッ
プドロス7の浮上促進のためAQを添加すると、その一
部がめつき浴に残り、合金化不良を起こし品質低下の問
題を生じさせる。
特に、前述したように、合金化処理鋼板においても優れ
た鮮映性を得ることができる表面性状が求められている
現状からは、AQ添加によらない手段で、ドロス付着を
防止できる手段が強く求められている。
また、第8図に示すように、めっき槽中に浮遊している
ドロスを含む溶融液を、ポンプによりサブポット中に設
けた濾過材(例、セラミックフィルター)を用いて濾過
・分離する方法が提案されており、その効果が期待され
ているが、この方法は、フィルターへのドロスの詰りを
生じ易いために、頻繁にフィルターの取替を余儀なくさ
れ、生産性の低下を避けることはできなかった。
さらに、特公昭57−58434号公報には、溶融亜鉛
めっき浴槽中に、該めっき浴槽をめっき用槽と反応用槽
とに2分割し、その上部は開閉可能であって、さらにそ
の下部は解放された隔壁を設けた点に特徴を有する溶融
亜鉛めっき槽が提案されている。
第9図は、この提案にかかる装置の略式説明図であり、
めっき槽2の内部には、シンクロール4が設置された空
間とボトムドロス6が堆積する空間とを遮断する隔壁3
0が設けられている。そして、ボトムドロス6が堆積す
る空間に設けられた撹拌機を運転することにより、ボト
ムドロスを浮上させてトップドロス7として回収するこ
とが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、この特公昭57−58434号公報により提案
された装置によっても、前記隔壁30の下部は開放され
たままであり、かつめっき用槽および反応用種間を対流
循環させるため、撹拌機の運転によりめっき槽中に巻き
上げられたドロスが前記隔壁30の下部および上部開口
より、シンクロール4が設置された領域に混入してしま
い、ストリップ3の表面への付着を防止する効果が不十
分であった。
かくして、本発明の目的は、めっき外観性と耐食性の優
れた溶融金属めっき金属板の製造に際して、ストリップ
へのボトムドロスの付着を抑制することが可能な溶融金
属めっき装置を提供することである。
本発明のより具体的な目的は、AQ濃度の低いめっき浴
条件で合金化溶融亜鉛めっき処理鋼板、特に鮮映性に優
れた合金化溶融亜鉛めっき処理鋼板を製造すべく、 ■めっき槽を、ドロス溜まりとそれ以外の空間とに区画
し、両者を遮断することにより、めっきが行われる領域
の内部にドロスが堆積しない構造にして、めっき槽の底
部からのボトムドロス巻上げを防止すること、および/
または ■フィルターの目詰まりを低減し連続濾過を可能にし、
合わせてボトムドロスの存在しない状態で連続溶融亜鉛
めっきを行うこと が可能な溶融亜鉛めっき装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、めっき槽内の流体力学的な検討結果に基
づいて、ボトムドロスの低減を行うために種々検討を重
ね、次のような知見を得た。すなわち、 (a)ボトムドロスの付着は、ストリップがめつき浴中
を走行する際に発生する随伴流に基づくものであること
、 (b)めっき槽の底部に沈降し、堆積するボトムドロス
量は、シンクロール等の浴中回転体および随伴流の影響
でスナウト側の側壁近傍が最も多く、シンクロールに近
づくに従って少なくなる傾向があり、さらにスナップロ
ール側でも側壁近くに堆積すること、および (C)めっき槽が2重構造となるようにめっき槽内部に
側壁を設け、この内側に設けた側壁の下部に穴を明ける
と、めっき槽内に堆積したボトムドロスが内側壁と外側
壁との間のめっき槽底部に移動・堆積すること である。
このような知見に基づいて、本発明者らはさらに幾多の
実験およびその解析を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。
ここに、本発明の要旨とするところは、めっき槽中で軸
支されてストリップを搬送するシンクロールを有する溶
融金属めっき装置であって、(1)前記めっき槽の底部
、例えば底部内周縁部の少なくとも1部に設けられたド
ロス溜まりと、(ii )前記ドロス溜まりが設けられ
た空間とそれ以外の空間、つまりシンクロールが軸支さ
れストリップのめっきが行われる空間とを遮断する、開
閉自在な開口を有する遮断部材と を有することを特徴とする溶融金属めっき装置である。
また、本発明は、その別の面からはめっき槽中で軸支さ
れてストリップを搬送するシンクロールを有する溶融金
属めっき装置であって、(1)ボトムドロスが堆積した
部位から溶融液を汲み出すためのポンプ、 (ii)その下端部はめっき槽外にあり、めっき浴の液
面に対して傾斜して、めっき浴の上方に設置された濾過
材、および (m)前記ポンプで汲み上げた溶融液を前記濾過材に送
る配管 からなる連続濾過装置を有することを特徴とする溶融金
属めっき装置である。
さらに、前記連続濾過装置を前記のドロス溜まりと遮断
部材とを有する溶融金属めっき装置が有することが好適
である。
(作用) 本発明にかかる溶融金属めっき@置においては、めっき
槽の底部の一部にドロス溜まりが設けられており、さら
に該ドロス溜まりが設けられた空間と、シンクロールが
設けられた空間とを遮断する、開閉自在な開口を有する
遮断部材とが設けられている。
そして、前記遮断部材の作用により、前記とロス溜まり
に堆積したボトムドロスがめつき浴中を浮遊してストリ
ップ表面に付着することを防止する。
さらに、本発明にかかる別の態様の溶融金属めっき装置
においては、ドロスを捕捉した濾過材に、ポンプにより
汲み上げられた溶融液が吹きつけられるため、濾過材の
詰まりを解消しながら、連続的に溶融液の濾過を行う。
なお、これらの装置は、それぞれの機能を併せ持ってい
てもよい。
以下、本発明を添付図面に記載した実施例を参照しなが
ら説明する。
第1図および第2図は、本発明にかかる溶融金属めっき
装置の1実施例を示す、それぞれ略式縦断面図、略式平
面図である。
第1図において、めっき槽2中には、スナウト1を経て
供給されるストリップ3を搬送するためのシンクロール
4が軸支されている。そして、ストリップ3はシンクロ
ール4を周回した後、スナップロール5を経て、溶融金
属めっきを行われ、その後再びめっき槽2の上方に引き
上げられる。
また、シンクロール4の下方であって、めっき槽2の底
部には、本実施例においては矩形の縦断面形状を有する
ブロック8が配設されている。当該ブロック8は、前記
シンクロール4の下方におけるドロスの堆積を防止する
ために設けられている。すなわち、ブロック8は、シン
クロール4とめっき槽2の底部との空間を低減して、該
空間におけるめっき浴流を他の空間における流速よりも
大きくすることにより、当該空間におけるドロスの堆積
を防止するために設けられている。しだがって、ボトム
ドロス6は、前記ブロック8が設けられた部分以外のめ
っき槽2の底部に堆積することとなる。すなわち、ブロ
ック8が設けられていないめっき槽の底部は、ドロス溜
まりを形成する。
このブロック8は、このような作用効果を奏するもので
あれば、どのような形状または寸法のものであってもよ
く、何ら限定を必要とはしない。
第り図および第2図においては、ブロック8には、直方
体型のブロックを用い、その周囲四方に、ドロス溜まり
を設けるように(ブロック8がめつき槽2の4つの側壁
のいずれにも接触しない)構成されているが、特にこの
態様にのみ限定されるものではない0例えば、めっき槽
の4つの側壁のうちの1つまたは2つ以上と接触するよ
うな位置にブロック8を設置してもよい。
なお、該ブロック8は、当然のことながら、めっき槽の
稼働中に設置位置のずれやめっき浴中への浮遊を生じな
いように、固設しておく。
また、このようなブロック8の材質としては、溶融金属
めっき浴中での使用を勘案し、例えばステンレス鋼を用
いればよい。
また、ブロック8をめっき槽2の4つの側壁に接触しな
いようにして設置する場合以外の場合には、該ブロック
8が接触しない側壁側に近づくにつれて、ブロックの高
さが低く成るようにして、ブロック8の上面に傾斜を設
けることが、ドロスがブロック8上へ堆積することを防
止するという観点からは、望ましい。
なお、添付図面では、めっき槽に対して独立したブロッ
ク8をめっき槽2の底部に設置することによりドロス溜
まりを形成する態様を例にとって説明したが、本発明は
この態様のみに限定されるものではない、すなわち、め
っき槽の底部の形状を変更し、その中央部(ブロック8
を設置すべき部位)を凸状に成形し、その周囲にドロス
溜まりを形成してもよい。つまり、めっき槽の底部内周
縁部に凹所、つまり溝状部を設けるようにしてもよい。
さらに、本発明にかかる熔融金属めっき装置においては
、前記ブロック8の上方、すなわち前記ストリップ3お
よびシンクロール4が設けられている空間へドロスが浮
遊し、ストリップ3の表面へのドロスの付着を防止する
ための遮断部材9が設けられる。
該遮断部材9は、前記ブロック8の各辺(第2図に示す
実施例においては4辺)の略真上に位置し、前記めっき
槽2の上下方向に移動自在にして設置されている。
したがって、この遮断部材9が上昇することにより、該
遮断部材9とブロック8との間に開閉自在な開口を形成
し、前述のように、シンクロール4とブロック8との間
のめっき流により流されるドロス6を前記ブロック8が
設けられた底部以外のめっき槽の底部(第1図および第
2図に示す実施例においては、斜線部)に移動・堆積さ
せることができる。
また、前記遮断部材9を下鋒して、前記ブロック8の上
面と接触させることにより前記開口を閉鎖すること、す
なわち前記ストリップ3およびシンクロール4の存在す
る空間と、ボトムドロス6が堆積する空間、つまりドロ
ス溜まりとを物理的に遮断することができる。したがっ
て、ドロス溜まりに堆積したボトムドロス6をめっき槽
外へ搬出する際にも、前記ストリップ3およびシンクロ
ール4の存在する空間へボトムドロス6を浮遊・混入さ
せること、すなわちドロス溜まりに堆積したボトムドロ
ス6をめっき槽の外部に搬出する際に、撹拌またはガス
バブリングし、さらに吸収しても、前記遮断部材9を越
えてストリップ3の表面に付着することを防止すること
ができる。したがって、めっき槽稼働中に、優れた品質
の溶融金属めっき金属板を製造しつつ、ボトムドロスの
排出またはめっき浴の濾過を行うことができる。
なお、前述したように、ブロック8が、めっき槽2の側
壁と幾つの面で接触しているのかに応して、ストリップ
3およびシンクロール4と堆積したボトムドロス6とを
隔離するに必要な前記遮断部材9の設置枚数を決定すれ
ばよいことはいうまでもない。
さらに、本発明の別の態様によれば、堆積したボトムド
ロスをめっき槽外へ搬出するため、前記ボトムドロスが
堆積した部位から溶融液を汲み出すためのポンプを設け
る。
第3図は、このようにしてポンプ22を設けた際のポン
プ22およびパイプ21およびバルブ23の設置態様の
一例を示す略式説明図である。ドロス溜まりに堆積した
ボトムドロス6の近傍にその先端が位置するようにして
設けられたパイプ21からボトムドロス6を含む熔融液
が吸収され、後述する濾過手段により、ボトムドロス6
を前記溶融液から分離し、このようにして清浄化された
めつき浴を再度めっき槽に戻すことが可能なように配置
されている。
また、めっき槽2の外側空間に濾過材を設け、そして、
前記溶融液が、濾過材表面を洗浄するようにして濾過材
の一辺から供給し、濾過材上へのドロス付着と堆積とを
抑制すべく、洗浄と同時に濾過を行うようにしてもよい
第4図は、本発明にかかる溶融金属めっき装置の別の態
様であって、ポンプおよび配管類、さらには濾過材をめ
っき槽外に設けた装置の一例を示す略式斜視図であり、
説明の便宜上、その一部を透明に、または切断して示し
ている。
第4図において、18は搬送・めっきされるストリップ
の一部を、19はめっき槽を、20はめっき槽の底部の
ドロス溜まりに堆積しているボトムドロスを、21はボ
トムドロス20の堆積部近傍にその先端が位置するよう
にして設置されたパイプを、22はパイプ21に接続さ
れてボトムドロス20を汲み上げるポンプを、23はバ
ルブを、24はめっき浴上にめっき浴面に対しである角
度を有して設置されるとともに、その下端部が、濾過し
て取り出されたドロスをめっき槽外へ排出するために、
めっき槽外へ向けられた濾過材を、25は濾過材24か
ら排出されたドロスを収容するためにめっき槽19外に
設置されたドロス受けを、26は濾過されてドロスが除
去されためっき液を、27は濾過めっき液を、28はめ
っき浴を、29はブロック8上面と遮断部材9との間の
開口をそれぞれ示す。
この第4図に示す溶融金属めっき装置において、めっき
浴の濾過は次のようにして行われる。
まず、めっき浴の稼働中に、前述したように、上下方向
に移動自在な遮断部材9を引き上げておき、ドロスをめ
っき槽19の底部のドロス溜まり(第4図中の斜線部)
に、ボトムドロス3として堆積させる。
そして、めっき浴の濾過を行う場合には、遮断部材9を
下降させて、ストリップ1およびシンクロールが設けら
れた空間とボトムドロスが堆積する空間とを遮断してか
ら、ポンプ22を運転することにより、ボトムドロスを
含む溶融液を汲み上げ、濾過材24の表面を洗浄するよ
うにして、前記溶融液を濾過材24に流す。
このようにすることにより、ボトムドロスは、濾過材2
4に捕捉されることになり、溶融液の濾過を行うことが
できる。
また、濾過の際には熔融液を絶えず流すことにより、従
来のようにフィルターの詰まりを発生することが極めて
少なくなり、連続的に溶融液の濾過を行うことができ、
めっき品質の向上を図ることができる。
さらに、濾過済みのめっき浴はもどし口より、めっき槽
19に戻し、また濾過により分離したドロスは、ドロス
受け25に集め凝固して取出せばよい。
また、濾過材表面に付着したドロスは、ポンプアップし
た浴流(溶融金属)を用いて、洗浄しながら連続濾過を
行うことができ、必要に応じてドロス受け25に排出す
ればよい。
さらに、このとき前記濾過材は傾斜して設けるのが好ま
しく、該濾過材の設置角度が、めっき浴面に対して10
″未満であると濾過材上のドロスが流れにくくなる。一
方、90°以上であると濾過性が悪化する。したがって
、めっき浴面に対する前記濾過材の設置角度は、10°
以上90°未満であることが望ましい。
そして、このようにして濾過して得ためっき浴を、めっ
き槽内へ循環させて連続めっきを行うことができる。
以上のように、本発明によれば、めっき表面へのドロス
付着数を、90〜95%抑制することができさらに、本
発明を実施例とともに説明するが、これはあくまでも本
発明の例示であって、これにより本発明が限定されるも
のではない。
(実施例) 実施例1 第1図および第5図にその概略を示す装置(水モデル)
を使って、次の要領により、本発明の実験を行った。
第5図に示すように、めっき槽に相当する容器10に水
を張り、底部にアクリル粉11(比重1,2、平均直径
250 m) 80Kg/l、4m”を置き、浴上部に
設けたスナウト部12からストリップ13を装入し、シ
ンクロール14を周回させてから、案内ロール15.1
5を軽て浴外へ引き上げた。ストリップ13がシンクロ
ール14と接する領域の上方に吸引サンプリング管16
を配置し、その周囲からめっき浴の吸引を行い、ストリ
ンプ走行に伴って生しる随伴流によるアクリル粉の巻上
げ量を外部に設けた濾過装置17の濾過処理濃度の測定
によって検出した。
具体的な実験手順は、第5図に示す水モデルを従来型と
し、通板速度100m/winにて運転を行い吸引サン
プリングをし、濃度測定をした。
次に、本発明の方法は、前述した第1図と同じ形状で1
/10の水モデルを製作して実施した。第1図の他、第
2図に示す四周2重構造で四周共にドロス溜りのあるも
の、および第2図における(a)部および/またはら)
部だけにドロス溜りを形成したポット形状についても試
験を行った。
なお、濾過については、前述した手段を用い、実際の亜
鉛浴を用いて濾過を行うことにした。
実験結果の一部を第6図にグラフで示す。第6図から明
らかなように、従来の装置を用いた場合、通板開始から
40分経過後にドロス巻き上げ量が一定値に達して飽和
することがら、第1表の結果は、通板開始後40経過後
のデータを比較したものである。
第1表 第1表から、本発明にかかる装置により、ボトムドロス
の巻き上げ量を従来の装置に対して、最大で1720に
低減することができたことがわかる。
実施例2 実施例1で得た知見を基に実際のめつき槽を使ってテス
トを行い、本発明の効果を調査した本実施例のテスト方
法は次の要領で行った。
■比較用として従来型(第7図に示す溶融亜鉛めっき槽
)を使用した。本発明の形状のものについては、従来の
めっき槽の中に、第1図、第2図および第3図にそれぞ
れ示すステンレス鋼製の仕切板(遮断部材)とブロック
とを固定し、水モデルの場合と相似形状とした。
■操業形態としてはGA鋼板製造用に限定した。
(めっき浴のAQe4度は実績値0.09〜0.11%
であった。) ■サンプル採取面積を板幅×5001!1I11とし、
表面(シンクロールの接触側)のドロス付着個数を調べ
た。なおN数は50であり、単純平均データ比較を行っ
た。
結果を第2表にまとめて示す。
第2表 (注)本:個数/幅×500長さ これらのテスト結果によれば、第2表に示すように、ド
ロス付着数は本発明の場合、いずれの場合もともに低減
していて、水モデルのテストにおける知見通りに、その
効果が顕著であることが認められた。
さらに、濾過は、第3図に示す連続濾過装置を用い、ポ
ンプ配管を行い、第4図に示す装置を用いて、連続的に
濾過(2時間)を行った。使用した濾過材はNi、AQ
系セラミックス製であった。
上記の発明の方法と比較して、従来例として、第8図の
方法で濾過を行った。
その結果は、従来法は僅か20分程度でフィルターが目
詰まりを起こし、引き続き濾過を行うことが不可能とな
った。
これに対して、本発明にかかる方法では、2時間にわた
って、濾過を行うことができ、ボトムドロスを確実にめ
っき槽外へ搬出することができるとともに、溶融液の清
浄化を図ることができた。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、例えば外装用溶
融亜鉛めっき合金処理鋼板等の溶融金属めっき金属板の
最大の品質課題であったドロス付着の低減をめっき条件
、例えば溶融亜鉛めっき処理時のへQ濃度を変更するこ
となく、めっきポット内のボトムドロス堆積を流体力学
的手段によって防止することができた。
また、ボトムドロスの排出の際に、濾過装置のフィルタ
ーの目詰まりを防止しつつ、連続的に熔融液の濾過を行
うことができる。したがって、めっき槽の稼動中にも連
続的に濾過を行うことができ、めっき時のめっき浴の清
浄度を管理することができる。
かかる効果を有する本発明の実用上の意義は極めて著し
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる溶融金属めっき装置の構成を
示す略式断面図; 第2図は、本発明にかかる溶融金属めっき装置の構成を
示す略式水平断面図; 第3図は、本発明にかかる溶融金属めっき鋼板を示す略
式断面図: 第4図は、本発明にかかる装置の構成を示す略式斜視図
:および 第5図は、本発明の実施例において用いた装置の構成を
示す略式説明図: 第6図は、巻上げ量と経過時間との関係を示すグラフ; 第7図および第8図は、従来の技術を示す略式断面図;
および 第9図は、特公昭57−58434号公報により捷案さ
れた装置を示す略式説明図である。 1:スナウト      2:めっき槽3ニストリップ
     4: シンクロール5ニスナツプロール  
 6:ボトムドロス7: トップドロス    8:フ
ロック9:遮断部材     10:容器 llニアクリル粉    12: スナウト13: ス
トリップ    14: シンクロール15 : i内
ロール     16:吸引サンプリング管17:濾過
装置      18: ストリップ19;めっき槽 
    20:ボトムドロス21:パイプ      
22:ボンプ23:ハルプ      24:濾過器2
5:  ドロス受け    26:濾過済みめっき液2
7:濾過めっき液   28:めっき浴29: ブロッ
ク上面と遮断部材との間の開口30:隔壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)めっき槽中で軸支されてストリップを搬送するシ
    ンクロールを有する溶融金属めっき装置であつて、 (i)前記めっき槽の底部に設けられたドロス溜まりと
    、 (ii)前記ドロス溜まりが設けられた空間とそれ以外
    の空間とを遮断する、開閉自在な開口を有する遮断部材
    と を有することを特徴とする溶融金属めっき装置。
  2. (2)めっき槽中で軸支されてストリップを搬送するシ
    ンクロールを有する溶融金属めっき装置であって、 (i)ボトムドロスが堆積した部位から溶融液を汲み出
    すためのポンプ、 (ii)その下端部はめっき槽外にあり、めっき浴の液
    面に対して傾斜して,めっき浴の上方に設置された濾過
    材、および (iii)前記ポンプで汲み上げた溶融液を前記濾過材
    に送る配管 からなる連続濾過装置を有することを特徴とする溶融金
    属めっき装置。
  3. (3)請求項2記載の連続濾過装置をさらに有すること
    を特徴とする請求項1記載の溶融金属めっき装置。
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