JPH04503221A - インバート掘削泥におけるモノカルボン酸メチルエステル - Google Patents

インバート掘削泥におけるモノカルボン酸メチルエステル

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 インバート掘削泥におけるモノカルボン酸メチルエステル本発明はエステル油を ベースとする新規掘削液、並びに高い生態系適合性、優れた安定性、および性能 特性を組み合わせたエステルを基本とする掘削泥に関するものである。新規掘削 液の重要な用途の一つは原油および/またはガス資源開発のための沖合掘削であ り、特に生態系適合性の高い技術的に有用な掘削液を提供することが、これに関 する本発明の目的である。新規掘削液の用途は、限定されるものではないが、沖 合地域で特に重要である。新規掘削液はまた、例えば地熱掘削、地下水掘削、地 質学的採掘および採鉱掘削等を含む陸上採掘にもきわめて一般的に使用される。
この場合もまた、本発明に従って選ばれたエステルを基本とする掘削液は、基本 的には生態系汚染問題を相当程度単純化する。
岩に孔をうがち、岩片を取り出すための掘削液は若干濃厚化された水または油を 基本とする流動体系であることは知られている。油を基本とする系は、特に沖合 掘削や水に敏感な岩屡の穿孔に使用される機会が増しつつある。
油系掘削液は一般的には三相系、すなわち油、水および微細粉末より成る、いわ ゆるインバートエマルジョン泥の形で使用される。
このエマルジョンは、連続油相中に水相が不均一微分散するW10エマルジョン 型である。系を全体として安定化し、目的とする性能を出すために特に乳化剤お よび乳化剤系、増量剤、流動損失添加剤、アルカリ保存剤、粘度調整剤等を含む 広い範囲の添加剤が存在する。
添加剤の詳細は例えばボイド(P、 A、 Boyd)らによるニュー・ベース ・オイル・ユーズド・イン・ローートキシシティ・オイル・マツグ(New B a5e Oil Used in Low−Toxicity Oil Mud s) 、ジャーナル・オブ・ベトローリアム・テクノロジー(Journal  of Petroleum Tech−nology) 、1985年、137 −142頁、およびベネット(R,B、 Bennet)による二ニー・ドリリ ング・フルイド・テクノロジー−ミネラル・オイル・マッド(New dril ling Fluid Technology−Mineral Oil Mu d)、ジャーナル・オブ・ペトローリアム・テクノロジー、1984年、975 −981頁およびそれらに引用された文献に見いだされる。
油系掘削泥は最初、芳香族成分を含むディーゼル油分画からつ(られた。毒性を 除き、それから生じる生態学的問題を少なくするため、現在、非環境汚染油とし て知られているほとんど芳香族化合物を含まない炭化水素分画を連続油相として 使用することが提案された(前記引用文献参照)。この様にして芳香族化合物を 除去することにより多少の進歩はあったが、この種の掘削液による環境問題をさ らに軽減することが緊急に要請されている様に思われる。海洋の生態系は毒性が あり容易には分解されない物質の導入に特に鋭敏であるので、この問題はとりわ け原油およびガス資源開発のための沖合油田の採掘に当てはまる。
これらの問題の解決のために、関連する技術分野でエステルを基本とする油相の 重要性が認識されていた。すなわち、米国特許第4゜374、737号および第 4.481.121号には非汚染性油を使用する油系掘削泥が記載されている。
非芳香族鉱物油分画およびピーナツ油、大豆油、亜麻仁油、コーン油、米糠油の タイプの植物油、さらには鯨油等の動物起源の油が同等のランクの非環境汚染油 として列挙されている。ここで述べられる植物および動物起源のエステル油はす べて、環境的に安全であり、生態学的には炭化水素分画(たとえそれが脱芳香族 化されているとしても)よりもはるかに優れている天然脂肪酸に由来するトリグ リセリドである。
しかしながら興味深いことに、前記米国特許のいずれも、このような天然エステ ル油のこの種のインバート掘削泥への応用について言及していない。すべて鉱物 油分画が連続油相として使われている。
本発明の基礎となる研究では、先行技術で検討されている植物および/または動 物起源の易分解性油の使用は実用的な理由で適当でないことが示されている。こ のような油相のレオロジー的性質は、一方では0〜5℃、他方では250℃以上 にわたる実用的に要請される広い温度範囲で制御することができない。
この種のエステル油は実際、従来使用されてきた純鉱物油を基本とする分画と同 等の実用的挙動を示さない。事実、エステル油はその組成にかかわりなくW10 10型インバート掘削泥中ず部分加水分解され、遊離脂肪酸を形成する。そして 、これらの遊離脂肪酸は、この種の掘削理系中に必ず存在するアルカリ性成分、 例えば腐食防止のために使われているアルカリ保存剤と反応し、対応する塩を形 成する。しかしながら、天然起源の油に最も多く存在する炭素鎮長約C12〜C 24の酸と高親水性塩基の塩は比較的高いHLB値をもつ化合物として知られ、 特にC) / W型エマルジョンの形成と安定化をもたらす。これは洗剤や清浄 用配合物などの分野で大量に使用されている。しかしながらたとえ小量でもこの 様なO/ W乳化剤系を生じることは、本発明で指摘された問題を解決するため のW10型エマルジョンを妨害し、問題を生じると思われる。
先の特許出願(08523r掘削泥における選択されたエステル油の使用(■) 」 およびD 8524 r掘削泥における選択されたエステル油の使用(II )J )は、選ばれたモノカルボン酸もしくはモノカルボン酸混合物および少な くとも2個、好ましくは少なくとも4個の炭素原子を含む1価アルコールを基本 とするエステル油に関するものである。先願は、開示された単官能反応物のエス テル又はエステル混合物により、新鮮な掘削泥に満足できるレオロジー的性質が 与えられるばかりでなく、掘削泥中の選ばれた公知のアルカリ保存剤に作用して 、好ましくない腐食の発生を防止することが可能であることを示している。アル カリ保存剤は石灰(水酸化カルシウム)の添加、および/または酸化亜鉛もしく は同等の亜鉛化合物の添加によりで形成される。しかしながらこれに関しては別 の制限がある。実用上、部系インバート掘削泥の望ましくない濃密化を防止する 必要のある場合は、アルカリ化添加剤の量および特に石灰の量を制限しなければ ならない。先に述べた先願の開示によれば、明らかにされた最大添加量は約2  lb/油泥bblである。
先願では、エステル油に使用されるアルコール成分は意識的に少なくとも2個の 炭素原子、好ましくは少なくとも4個の炭素原子に制限されている。この理由は 、水の存在下でカルボン酸のメチルエステルは特に速く加水分解されて遊離の脂 肪酸を生じるという、当業者に公知の事実による。高級アルコール成分であれば 加水分解される傾向は弱められる。W10エマルジョン型のインバート掘削泥に モノカルボン酸メチルエステルを使用することは無意味に思われる。これらの加 水分解され易い傾向、およびその結果による比較的多量のO/ Wエマルジョン 性をもった遊離脂肪酸またはその塩の早期生成は、系全体に永続的な損傷を与え ると思われる。
本発明の教示は、実際はその逆であるという、驚(べき観察に基づいている。モ ノカルボン酸メチルエステルは、たとえ掘削泥中に相当量の通常の塩基性物質が アルカリ保存剤として存在していても、W1010型インバート掘削泥て特に有 用なエステル油成分である。
従って、連続油相としてのエステルを基本とするインバート掘削部において、泥 が望ましくない早期濃密化を生じることなく、先に引用した先願に記載されるよ りも多量の石灰を添加剤として用いることができる。以後詳細に説明するが、こ のような炭素数領域のメチルエステルは全体としてエステル油相を形成するが、 加えて、連続油相中に限られた量のメチルエステルを使用しても掘削泥のレオロ ジー、老化挙動および望ましくない腐食防止のためのアルカリ保存剤の使用に対 する感受性にかなりの改善をもたらすことも見いだされた。
従って、第一の態様において本発明は、例えば環境親和性のある原油およびガス 資源の開発に適し、連続油相中に分散剤、増量剤、流動損失添加剤および必要に よりその他の標準添加剤と共に水分散相を含む、C6−24モノカルボン酸エス テルの、インバート掘削泥の油相または油相の一部としての用途に関連する。
本発明の他の態様において、本発明は、原油およびガスの沖合開発に適し、連続 油相中に分散剤、増量剤、流動損失添加剤、および必要により他の標準添加剤と 共に水分散相を含むW10型掘削泥に関しており、油相はC6−24のモノカル ボン酸メチルエステルを含み、必要によりいわゆる非汚染性油に属する他の油成 分を含むことを特徴とする。
室温はもちろん、特に0〜5℃においても流動性を有しポンプ送液可能なモノカ ルボン酸メチルエステルまたはメチルエステルの混合物を使用することが好まし い。インバート掘削泥のメチルエステルを含む油相は0〜50℃において5Q  mPa、 sを越えないブルックフィールド(Rt’T)粘度を有し、好ましく は40 iPa、 sを越えず、より好ましくは高々はぼ30 mPa、 sで ある。このような本発明の好ましいインバート掘削泥の性質は、連続油相の唯一 の成分としてのメチルエステルまたはメチルエステル混合物を含む混合物、およ びメチルエステルが油相の唯一の混合物成分を形成する材料に適用されるもので ある。
掘削泥に用いられる、このような成分を含むモノカルボン酸メチルエステルまた は混合油は、0℃以下、好ましくは一5℃以下、より好ましくは一10℃以下の 証固点(流動点および沈降点)を好ましくは持つ。同時に、メチルエステルを含 む油相の引火点は好ましくは約70℃またはそれ以上であり、好ましくは少なく とも約90℃である。
100℃以上の引火点、特に150℃以上が特に適している。
本発明により使用されるメチルエステルがインバート掘削泥の連続油相において ただ1つの混合物成分を形成する場合、当業界で公知および/または既に発表さ れた任意の油成分を追加油成分として実際上使用することができる。本発明によ り使用されるメチルエステルは一般的に上記成分と任意の混合比で均一に混合す ることができる。
可能な混合成分は特に、いわゆる非汚染性掘削油に含まれ、最初に引用した文献 に記載される鉱物油もしくは鉱物油分画である。この種の鉱物油および鉱物油分 画は一般的には毒性の低い飽和脂肪族および/または環状脂肪族炭化水素である 。しかしながら、ここで問題にするタイプのメチルエステルとの混合物に対する 特に重要な混合成分は、他のアルコールのカルボン酸エステル油であり、特に1 価アルコールの対応するエステルが重要である。
好ましいメチルエステル 好ましいメチルエステルはC8−24モノカルボン酸から導かれる。
この範囲にある高級脂肪酸メチルエステル、すなわち16またはそれ以上の炭素 原子を含むカルボン酸のメチルエステルは、少なくとも部分的にオレフィン系不 飽和であってもよい。より低級C−鎖長範囲には、オレフィン系不飽和のカルボ ン酸残基が含まれてもよい。
しかしながら通常、メチルエステルは少なくとも優先的に飽和モノカルボン酸か ら導かれる。
本発明の重要な態様のひとつは、全体にまたは少なくとも主としてC16−24 範囲に属するカルボン酸のメチルエステルを使用することを特徴とする。カルボ ン酸は非分岐もしくは分岐炭化水素鎖から導かれてもよいが、直鎖のものが特に 重要である。このタイプおよびC16−24範囲のモノカルボン酸、並びにそれ らのメチルエステルは、それらの比較的高い凝固値の故に顕著に飽和した炭化水 素化合物としては不適当である。しかしながらその場合でも、このタイプのエス テルは、適当なレベルのオレフィン系不飽和エステル成分が保証されるならば、 0℃から5℃にいたるまで流動性がありポンプ送液可能である。従って、本発明 の好ましい態様では、70重量%以上、好ましくは80重量%以上がオレフィン 系不飽和であるC16−24カルボン酸から導かれる、本発明に記載されるタイ プのメチルエステルの使用に特徴がある。重要な天然出発物質は、ここで問題と するC範囲内のオレフィン系不飽和カルボン酸を少なくとも90重量%含んでい る。不飽和カルボン酸は七ノーおよび/またはポリオレフィン系不飽和であって もよい。天然起源のカルボン酸またはカルボン酸混合物が用いられる場合、分子 内の単一エチレン系二重結合に加えて、カルボン酸分子当り特に二重のエチレン 系結合にある程度の意義があり、より程度は少ないが三重のエチレン系結合にも 意義がある。
本発明に記載する不飽和メチルエステルの中に、特に重要な2つのサブクラスが ある。
これらのサブクラスの中の最初のものは、約35%を越えないものがジオレフィ ン系、場合によってはポリオレフィン系不飽和である不飽和C16−24モノカ ルボン酸に基づいている。従ってこれらの場合は、エステル油中のポリ不飽和カ ルボン酸の含有量は相対的に限られる。しかしながら、このサブクラス中で少な くとも約60重量%のカルボン酸残基がモノオレフィン系不飽和であることが好 ましい。
上記の第1のサブクラスとは対照的に、実用的に意味のある第2のエステル油の サブクラスは、45重量%以上、好ましくは55重量%以上が、ここで述べられ るC範囲内のジオレフィン系、および/またはポリオレフィン系不飽和酸である C16−24モノカルボン酸混合物から導かれる。
このような範囲内の最も重要なモノエチレン系不飽和カルボン酸は、ヘキサデセ ン酸(C16) 、オレイン酸(C18) 、関連するリシノール酸(C18)  およびエルカ酸(C22) である。この範囲内の最も重要なシネ飽和カルボ ン酸はリノール酸(C18) であり、一方、最も重要なトリエチレン系不飽和 カルボン酸はリルン酸(C18)である。
本発明によれば、選ばれたエステル成分がメチルエステル成分として使用される 。この様なエステルの1例はオレイン酸のメチルエステルである。しかしながら 、系のレオロジーが関係するかぎり、および/または入手しやすさの理由で、一 般的には酸混合物を使用するのがいちばん良い。このことは、上に述べた2つの 好ましいメチルエステル油のサブクラスを決める上で不可欠のことである。
これら2つのサブクラスのうちの最初のものは、ジーおよびポリオレフィン系不 飽和酸は限定され、約35重量%を越えないという点に特徴がある。加水分解ま たはメタノールでエステル交換することにより、本発明で要求されるタイプのカ ルボン酸またはメチルエステルの混合物が得られる天然起源の植物油には、例え ばパーム油、ピーナツ油、ヒマシ油、とりわけナタネ油がある。適当なナタネ油 にはエルカ酸含有量の高い伝統的なタイプと、エルカ酸含有量を減らしオレイン 酸含有量を増加させたより近代的なタイプの二つがある。
この定義に対応するメチルエステルは、単に実用上起こり得る酸化され易いとい う問題を軽減できるという理由で特に重要である。
しかしながら、上に述べた第二のサブクラスのカルボン酸混合物は、メチルエス テルの形できわめて重要であることがわかった。これらは植物および/または動 物油脂から容易に入手できる。C16−18またはC16−22カルボン酸含有 量が高く、同時に少なくとも45重量%の少なくともジエチレン系不飽和カルボ ン酸を含む油の古典的な例は、綿実油、大豆油、ヒマワリ油および亜麻仁油であ る。セルロース回収の際に分離されるトール油酸もこの範囲に入る。対応するカ ルボン酸混合物製造のための動物由来の原料の典型的な例は、魚油、特にニシン 油である。
しかしながら本発明の同程度に重要な態様は、少な(ともほとんど飽和したモノ カルボン酸のメチルエステルを使用することを特徴とする。この点に関して、相 対的に短いC鎖長、例えば特に6から16の炭素原子、好ましくは8から16の 炭素原子、より好ましくは約9から15の炭素原子をもつカルボン酸が特に重要 である。この範囲のC鎖長をもつカルボン酸は、天然起源の再生産可能な油脂か ら、およびこの様なカルボン酸の工業的合成の様々な既知のプロセスによって得 られる。
この様な脂肪酸の工業的合成の可能な方法は、例えばウルマン(Ullmann )のエンチクロペディア・デア・テヒニシエン・ヘミ−(Enzyklopae die der technishen Chew+ie)第4版第11巻フエ ツテゾイレン(Fette 5aeuren) 、特に543頁の表に記載され ている。
比較的に短いC鎖をもつこの範囲内のメチルエステルでは、天然資源、特に植物 油脂のものが特に重要である。重要な態様のひとつは、12〜16、より特別に は12〜14の炭素原子を含む実質的に飽和の脂肪族モノカルボン酸のメチルエ ステルを使用することを特徴とする。他の脂肪族モノカルボン酸、特により短い C−鎖をもつカルボン酸を使用することも有用である。
この特定の例ではまた、メチルエステルは直鎖状または分岐炭化水素鎖をもつカ ルボン酸から導かれる。対応する直鎖の酸のメチルエステルが特に重要である。
この範囲の飽和モノカルボン酸を主として含む植物起源のカルボン酸またはカル ボン酸混合物は、例えばココナツ油、パーム核油、および/またはババス油等の 再生産可能なトリグリセリドから得られる。この起源の脂肪酸混合物は、限られ た量の低級脂肪酸(C6−10) を一般的に高々約15%含む。C12−14 酸の含有量ははるかに多く、一般的にはカルボン酸混合物の少なくとも50%、 典型的には60%以上を占める。残りの小量は高級脂肪酸から成り、この範囲で は不飽和脂肪酸が重要である。
使用するメチルエステル混合物のカルボン酸残基を適当に選択し混合することに より、一方ではメチルエステルそのもののレオロジー的性質を、0℃から5℃の 低温においても要求される高い流動性とポンプ送液性が得られるよう、他方では 許容される油相の引火点を必要以上に低下させない様に制御し、あらかじめ設定 することが可能である。しかしながら、それに加えてメチルエステルを使用する ことにより、特に0℃から5℃の低い温度範囲において不十分な流動性、ポンプ 送液性を示す高級アルコールを含むこれらのエステル油のレオロージー的性質を 制御することも可能である。使用される本発明によるタイプのメチルエステルは 、明かにインバート掘削泥の連続油相に対する効果的な希釈剤として作用するこ とができる。
しかしながらすでに述べた様に、掘削泥のレオロジー的データが改善されるばか りでな(、使用中の老化による望ましくない早期濃密化に対する安定性も抑制さ れ、腐食防止アルカリ保存剤としての典型的な成分の添加に対する感受性も減少 する。
油相中の混合物成分 モノカルボン酸メチルエステルと配合するのに適した油成分は、掘削泥に典型的 に使用されている鉱物油であり、好ましくは要求される流動性を持った、実質的 に非芳香性の脂肪族および/または脂環族炭化水素分画である。この点に関して 関連した先行技術文献および市販の商品が参考になる。
しかしながら本発明によれば、特に重要な配合物成分は、上に引用した先願に記 載されるタイプの環境親和性のあるエステル油である(D 8525およびD  8524)。本発明の開示を完全にするために、これらのエステルおよびエステ ル混合物の本質的な特性を以下に簡単に要約する。
最初の態様では、0℃から5℃で流動性がありポンプ送液可能なC2−12の、 より特別にはC4−12の1価アルコールと、脂肪族飽和C12−16モノカル ボン酸または実質的に高々同量の他のモノカルボン酸との混合物とのエステルが 油相として用いられる。好ましいエステル油は、特定のカルボン酸混合物に対し て少なくとも約60%が脂肪族C12−14モノカルボン酸エステルであり、任 意には残りのものとして小量の相対的に短い脂肪族モノカルボン酸エステル、お よび/または相対的に長い、この場合は特にモノおよび/またはポリオレフィン 系不飽和モノカルボン酸エステルを含むものである。好ましいエステルは0℃か ら5℃で5O−Pa、 sを越えず、好ましくは4Q mPa、 sを越えず、 より好ましくは高々39 mPa、 sのブルックフィールド(RVT)粘度を もつものである。掘削泥に用いられるエステルは一10℃以下、好ましくは一1 5℃以下の凝固価(流動点および凝固点)をもち、特に引火点は100℃以上、 好ましくは150℃以上である。エステルまたはエステル混合物中に存在するカ ルボン酸は少なくとも主として直鎖状であり、好ましくは植物起源のものである 。それらはココナツ油、パーム核油、および/またはババス油等のトリグリセリ ドから導かれる。使用されるエステルのアルコール残基は、好ましくは4〜lO の炭素原子を含む直鎖および/または分岐アルコールから導かれる。これらのア ルコール成分は、対応するカルボン酸エステルの還元水素化によりて得られる植 物および/または動物起源のアルコールであってもよい。
特に適した他の種類ののエステル油は、モノおよび/またはポリオレフィン系不 飽和のC16−24モノカルボン酸、またはそれらと小量の他の、特に飽和モノ カルボン酸と、1価のC2−12アルコールとの混合物から導かれる。これらの エステル油もまた、0から5℃の間で流動性がありポンプ送液可能である。この タイプの特に適したエステルは、70重量%以上、好ましくは80%以上、特に 90%以上がオレフィン系不飽和のC16−24カルボン酸から導かれるもので ある。
これらの場合もまた、凝固価(流動点および凝固点)は−10℃以下、好ましく は−15℃以下であり、引火点は100℃以上、好ましくは160℃以上である 。掘削泥に用いられるエステルは0から5℃で55 mPa、 sを、好ましく は45mPa、sを越えないブルックフィールド(RVT)粘度をもつ。
このタイプのエステル油は二つのサブクラスに分けられる。第一のサブクラスで はエステル中の不飽和C16−24モノカルボン酸残基の35重量%以下がジお よびポリオレフィン系不飽和酸から導かれ、好ましくは少なくとも約重量60% の酸残基がモノオレフィン系不飽和である。第二のサブクラスでは、エステル混 合物中の45重量%以上、好ましくは55%以上のC16−24モノカルボン酸 がジおよび/またはポリオレフィン系不飽和酸から導かれる。エステル混合物中 の飽和016−24カルボン酸は約20重量%を越えないのが良く、特に約10 重量%を越えないのが良い。しかしながら、飽和カルボン酸の酸残基は相対的に 低級のC−鎖長であることが好ましい。この場合もまた、存在するカルボン酸残 基は少なくとも主として直鎖状であり、好ましくは植物および/または動物起源 である。植物出発原料は例えば、パーム油、ピーナツ油、ヒマシ油および特にナ タネ油である。動物起源のカルボン酸は特に、ニシン油等の対応する魚油混合物 である。
しかしながら本発明の他の重要な態様では、対応するモノカルボン酸と多価アル コール、特に2および/または3のヒドロキシル基を含む低級多価アルコールも またエステルを基本とする混合物成分として適当である。この種の最も重要な代 表例はすでに述べたモノカルボン酸とグリセロール、より特別にはトリグリセリ ドとの反応生成物である。天然の油脂の中で、妥当な価格で豊富に入手できるの は、例えばココナツ油、パーム核油、パーム油、大豆油、ピーナツ油、オリーブ 油、亜麻仁油、ヒマワリ油、および/またはヒマシ油である。
すでに述べたように、このタイプのエステルを掘削泥として使用する発想はすで に文献で議論されている。しかしながら、これらのグリセロールエステルの全体 的には不適当なレオロジー的性質のために、実際的には使用に適していると思わ れるこれらの出発物質に基づくインバート掘削泥は、いままで知られていない。
本発明はこのタイプのグリセロールエステルを初めて、高い環境適合性をもつ掘 削泥の実質的な成分とする可能性を開拓した。本発明に従って記載されるこのタ イプの脂肪酸メチルエステルは、この様なグリセロールエステル、天然起源の材 料ばかりでなく合成グリセロールエステルに対するきわめて有効な希釈剤および 安定化剤である。
低温ででも高い構造的易動性と流動性で際だつメチルエステルを基本とするこれ らのエステル油を、多価アルコールのエステル油、特に記載されたタイプのグリ セリドと組み合わせて使用することは有用である。相対的に低級のモノカルボン 酸、例えばC8−12および特にC8−10のカルボン酸のような飽和モノカル ボン酸のメチルエステル分画はとりわけ適当である。しかしながら、本発明の範 囲にあるエステル油混合物は、この様な代表例に限定されるものではない。
より高級なカルボン酸のメチルエステルもまた、トリグリセリドを液状化するた めの有用な成分である。低温においてさえも満足できるレオロジー的性質を得る ためには、上に述べたより低級のメチルエステルの場合よりも、これらの場合の 方がメチルエステルを基本とするエステル油の割合は幾分高くてもよい。
本発明によるメチルエステルに基づくエステル油と共に、以後詳細に挙げる混合 物成分のいくつかを含む多成分混合物もまた本発明に包含される。基本的には、 このタイプのインバート掘削泥に対する基本的なレオロジー的要請を満足する限 り、この点に関してどのような混合物でも使用することができる。この様な多成 分混合物の例は、様々なタイプのエステル油に基づく材料、あるいは鉱物油をさ らに含む混合物である。
油相における混合比 驚Xべきことに、本発明に従って使用されるタイプの比較的小量のメチルエステ ルでも、一方では掘削泥のレオロジー的性質にかなりの改善をもたらし、他方で は耐老化性の改善と、掘削泥へのアルカリ添加に対する感受性の低減をもたらす ことが見いだされた。例えば、使用されるエステル油混合物が約15〜50重量 %、特に15〜30重量%のメチルエステルを含むならば、天然および/または 合成トリグリセリドに基づく主要量のエステル油を用いて即用掘削泥が得られる 。少なくとも2個の炭素原子を含む1価アルコールに基づくエステル油の耐老化 性と、それらのアルカリ保存剤添加に対する抵°抗性は、比較的限られた量のメ チルエステルの使用によって実質的に改善される。
しかしながらすでに述べた様に、本発明はこのような小量のメチルエステル油の 使用に制限されるものではない。メチルエステルは連続油相の大部分を占めても よいし、全部であってもよい。従って数字で言えば、インバート泥に対する基本 的なレオロジー的要請が満足されるならば、メチルエステルは特に連続油相の約 10から100重量%を占めていてもよい。
インバート掘削泥の他の混合物成分 インバート掘削泥のその他の適当な混合物成分は、現在鉱物油を特表千4−50 3221 (9) 連続相として使用されているタイプのインバート掘削泥の調整と実際の応用に典 型的に使用されているいずれかの成分である。水分散相に加えて、乳化剤、増量 剤、流動損失添加剤、増粘剤、およびアルカリ保存剤がこの点で重要である。
本発明の特に重要な態様のひとつでは、出願人の先願(08543rインバート 掘削泥の添加剤としてのオレフィン塩基性アミン」)の対象であるエステル油に 基づ(、この様なインバート掘削泥のさらに進んだ開発を利用している。
この先願の教示は、使用するにつれ、エステルの部分加水分解により遊離カルボ ン酸の生成量が増加する場合でも、掘削泥の望みのレオロジー的データを、要求 される範囲に維持することのできる追加添加剤をエステル油に基づくインバート 掘削部に導入する、という概念に基づいている。これらのカルボン酸は無害な形 で補足されるばかりでなく、所望により、これらの遊離カルボン酸を系全体に対 して安定化または乳化作用のある有用な成分に変換することも意図されている。
この先の出願の教示によれば、顕著な親油性をもちカルボン酸と塩を形成するこ とのできる、水に対して限られた溶解度をもつ塩基性アミン化合物が油相に対す る添加剤として使用される。親油性アミン化合物は、従来のアルカリ保存剤、特 に石灰と組み合わせて使用される場合もあるが、少なくとも部分的にはインバー ト掘削泥のアルカリ保存剤として同時に使用される。少なくとも顕著には芳香族 化合物を含まない親油性性アミン化合物を使用することが、特に好ましい。オレ フィン系不飽和であることもある脂肪族、脂環族および/または複素環式の、一 つまたはそれ以上の窒素基を含み、カルボン酸と塩を形成することのできる親油 性塩基性アミン化合物は、特に適している。一つの好ましい態様では、これらの アミン化合物は室温で水に対して高々約5重量、最適には1%以下の溶解度を持 つ。
このようなアミン化合物の典型的な例は、少なくとも実質的に水不溶の1級、2 級および/または3級アミンであり、ある程度アルコキシ化され、および/また は特に水酸基で置換されていてもよい。
その他の例は対応するアミノアミドおよび/または環の構成成分として窒素を含 む複素環化合物である。このタイプの適当なアミン化合物は、例えばモノまたは ポリオレフィン系不飽和であってもよいが、好ましくはC8−36、より好まし くはCl0−24の少なくとも一つの長鎖炭化水素基を含む塩基性アミン化合物 である。約10 lb/bblまで、好ましくは5 lb/bblまでの量、よ り好ましくは約0.1〜2 lb/bblの量の親油性の塩基性アミン化合物が 掘削泥に加えられる。
この様な親油性塩基性アミン化合物を使用すると、おそら<W10インバート系 の乱れおよびエステルの加水分解による遊離カルボン酸の生成に帰因した掘削泥 の濃密化を防止できる。メチルエステルを基本とするのエステル油をそのままで 、または本発明の知見による組み合せで使用することは、インバート掘削泥の望 ましくない濃密化に対抗する実質的な助けとなるが、上に引用した先願の知見と の組み合せも、ここに開示される発明の重要な態様である。
以下の観察もまた適用される。
本発明のインバート掘削泥は、典型的には連続油相と共に微分散相を約5〜45 重量%、好ましくは約5〜25重量%の量を含む。約10〜25重量%の分散水 相の範囲が実用的には重要である。
本発明による好ましいインバート掘削泥のレオロジーには、以下のレオロジーデ ータが当てはまる:50℃で測定して、塑性粘度(PV)約10〜60mPa、  s 、好ましくは約15〜40 mPa、sの範囲、降伏点(yp)約5〜4 0 lb/100 ft2、好ましくは約10〜25 lb/100 ft2の 範囲。
これらのパラメーター測定、使用された測定技術、およびここに記載された以外 のインバート掘削泥の標準組成に関する全情報は、上に引用した先行技術、並び に例えば当業者が自由に入手できる「マニュアル・オブ・ドリリング・フルイズ ・テクノロジーJ (Manual of Drilling Fluids  Technology) 、エヌ・エルーバロイド(NL−Baroid) ( ロンドン)出版、特にその「マッド・テステイングートウールズ・アンド・テク ニクスJ (Mud Testing−Tools and Techniqu es)及び「オイル+7ツド・テクノロジーJ (Oil Mud Techn 。
1ogy)の章に見られる。開示を完全にするために、以下にその要約を示す。
実際に使用するに適した乳化剤は、必要とするW10エマルジョンを形成するこ とのできる系である。選ばれた親油性脂肪酸塩、例えばアミドアミンを基本とす るものが特に適しており、その例は既に引用した米国特許第4.374.737 号およびその中に引用された文献に記載されている。特に適したタイプの乳化剤 の一つはrEz−マル(mul) Jの名前てエヌ・エルーバロイドから市販さ れている製品である。
このタイプの乳化剤は濃縮液の形で市販されており、例えば、エステル油に対し てそれぞれ約2.5〜5重量%、特に約3〜4重量%の量で使用される。
実際には、疎水化されたリグニンが流動損失添加剤として、特に油井の壁に実質 的に水不透過性の膜の形で不透過膜を形成するのに使われる。適当な量は例えば 、エステル油に対して約15〜20 lb/bb1または5〜7重量%である。
このタイプの掘削泥では、粘度を与えるために通常使用される増粘剤は陽イオン 変成され、微粉砕されたベントナイトであり、エステル油に対して約8〜10  lb/bbl、または2〜4重量%の範囲で使用される。実際に必要な圧力平衡 化を達成するために通常使用される増量剤はバライタで、油井で要請される特定 の条件に合った量が添加される。例えば、バライタを加えることにより掘削泥の 比重を約25の値まで、好ましくは約13〜1.6の範囲に増加させることがで きる。
このタイプのインバート掘削泥では、分散水相には、可溶性塩、一般的には塩化 カルシウムおよび/または塩化カリウムが加えられており、好ましくは、室温で 水相が可溶性塩で飽和されている。
上に述べた乳化剤または乳化剤系はまた、無機増量剤の油に対する濡れ易さを改 善するのにも使われる。すでに述べたアミノアミド化合物に加えて、アルキルベ ンゼンスルフォン酸塩およびイミダシリン化合物も別の例として挙げられる。適 切な先行技術に関する追加情報は、次の文献に見られる:英国特許2.158. 437. ヨーロッパ特許229912.西ドイツ特許3247123゜すでに 述べた利点に加えて、記載されたタイプのエステル油を共に使用することに基づ く本発明による掘削液は、潤滑性が明瞭に改善された点でも際だっている。この ことは、掘削パイプの通路、したがって油井が掘削中に例えばかなり深い場所で 垂直から外れる場合、特に重要である。
この様な場合には、回転する掘削パイプは容易に井戸の壁と接触し、そこに埋も れてしまう。本発明に従って油相として使われるタイプのエステル油は、従来使 用された鉱物油よりも際だってよい潤滑効果があり、本発明による教示の重要な 利点である。
実施例 以下の実施例では、インバート特許掘削泥は次の原料配合で従来の様に製造され る。
230 ml エステル油 26m1水 6 g 親油性ベントナイト(ゲルトーン(Geltone)(II、エヌ・エ ル・バロイド製) 6 g 親油性リグニン(デュラトーン(Duratone)(エヌ・エル・バ ロイド製) 2 g 石灰 6gw10乳化剤(EZ−マルNT、エヌ・エル・バロイドsl)346g バ ライタ 9.2 g CaCl2420 この配合では、約1.35gの石灰は21b/bblの値に対応する。
エステル油相を変えて、特定の成分から既知の方法でW10インバート掘削油を 調製した後、最初にその粘度の値を、老化処理の前後で以下のように測定する。
エヌ・エル・バロイド製ファン(Fann)−35粘度計で50℃での粘度測定 。10秒および10分後の塑性粘度(pv) 、降伏点(YP)およびゲル強度 (lb/100 ft2)を既知の方法で測定する。
材料は、オートクレーブ(いわゆるローラーオーブン)中125℃で48時間( 実施例1から3)および24時間(実施例4.5および比較例)処理によりエー ジングする。
実施例1 以下の特性データをもつナタネ油脂肪酸メチルエステルをエステル油として用い る。酸価(最大)l ;けん化価187〜197;ヨウ素価100〜115:カ ルボン酸残基の鎖分布: C16,5〜1O1CI8.1〜3、C18’ 、  54〜62、C18°°、17〜23およびC18”’、7〜12、C20°、 1〜4、残りは痕跡量の種々のC12−22酸。
老化処理前後で測定された材料の特性データを以下の表に示す。
未老化処理 老化処理 材料 材料 塑性粘度(PV) 21 25 降伏点(YP) 6 6 ゲル強度 (lb/100ft”) 10秒 67 10分 99 実施例2 以下の特性データをもつ大豆油脂肪酸メチルエステルをエステル油相として用い る。
酸価(最大)l :けん化価189〜195;ヨウ素価115〜135:カルボ ン酸残基の鎖分布:C16,8〜13、Cl8.3〜6 、C1g’、23〜3 0、C18°°、40〜50およびC18°°°、4〜12、残りは痕跡量の種 々のCl0−22モノカルボン酸。
老化処理前後で測定された材料の特性データを以下の表に示す。
未老化処理 老化処理 材料 材料 塑性粘度(PV) 19 23 降伏点(YP) 11 6 ゲル強度 (lb/100ftす 10秒 76 以下の特性データをもつ工業用オレイン酸メチルエステルをエステル油相として 用いる。酸価(最大)l ;けん化価192〜197;ヨウ素価84〜92;カ ルボン酸残基の鎖分布: C14,2〜5、Cl6.4〜6、C16°、4〜6  、C17,1〜3 、Cl8.1〜3 、C1g’、63〜73、C18°° 、7〜12、残りはC22までの痕跡量の種々のカルボン酸。
老化処理前後で測定された材料の特性データを以下の表に示す。
未老化処理 老化処理 材料 材料 塑性粘度(PV) 21 23 降伏点(YP) 6 6 ゲル強度 (lb/100ftす 10秒 57 10分 79 以下の実施例4および5では、ヘッド分画脂肪酸メチルエステル(飽和カルボン 酸残基の鎖長C6−22”)を蒸留されていないナタネ油イソブチルエステルと 共に連続油相として使用する。ナタネ油イソブチルエステルは、実質的に以下の 分布に相当する、主に不飽和直鎮状カルボン酸の混合物に基づいている。
オレイン酸60%、リノール酸20%、リルン酸9〜10%、オレフィン系不飽 和C20−22モノカルボン酸約4%、主にC16−18モノカルボン酸残部。
使用されたナタネ油エステルは以下の特性データをもつ。密度(20℃) 0. 872 g/cm3 ;流動点−15℃以下:引火点(DIN 51584)  180℃以上:酸価(DGF−CV2) 1.2 ; 0℃での粘度32 mP a、 s ; 5℃での粘度24 sPa、 s ;芳香族なし。
ヘッド分画脂肪酸の特性データは以下の通りである:けん化価320〜325;  ヨウ素価最大1 ;流動点−28℃、鎖長分布C6,3〜8;C8゜50〜6 0 、 CIo、 30〜40 ; C12,1〜5゜実施例4および5では、 20重量%のヘッド分画脂肪酸メチルエステルと80重量%のイソブチルナタナ 油エステルとのブレンドを使用する。実施例4では、上記出発配合物中にわずか 1gの石灰がアルカリ保存剤として使用されている。比較のため、実施例5では 2gの石灰がアルカリ保存剤として使用されている。
材料の特性データ以下の通りである。
実施例4 未老化処理 老化処理 材料 材料 塑性粘度(PV) 21 23 降伏点(YP) 8 6 ゲル強度 (lb/1.00ft2) 10秒 65 10分 87 実施例5 未老化処理 老化処理 材料 材料 塑性粘度(VP) 24 24 降伏点cyp)9 6 ゲル強度 (lb/1.0Oft’) 10秒 85 実施例4および5では、老化処理を125℃で24時間以上行った。
比較例 比較のため、上記出発配合物に1gの石灰を加えたナタネ油イソブチルエステル を油相として用いた。レオロジーデータは、材料の老化処理前後(125℃で2 4時間)で測定した。この配合物に使用された石灰の量は、先願特許請求の範囲 (D 8523)に従って閾値2 lb/bb1以下である。
特性データは以下の通りである。
未老化処理 老化処理 材料 材料 塑性粘度(PV) 27 28 降伏点(YP) ’10 18 ゲル強度 (lb/100ftす 10秒 67 10分 88 国際調査報告 国際調査報告 EP 9000166 S^ 33747

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.原油およびガス資源の環境適合性のある開発に適し、かつ連続油相中に乳化 剤、増量剤、流動損失添加剤、および必要によりその他の典型的な添加剤を含む 、インバート掘削泥の油相、または油相の一部としての、C6−24モノカルボ ン酸メチルエステルの使用。
  2. 2.室温において、特に0〜5℃の温度においても液状でありポンプ送液が可能 であるモノカルボン酸メチルエステル、またはその混合物であることを特徴とす る請求項1記載の使用。
  3. 3.0〜5℃において50mPa.sを越えず、好ましくは40mPa.sを越 えず、かつ高々約30mPa.sのブルックフィールド(RVT)粘度をもつメ チルエステルまたはメチルエステルと非環境汚染性油の混合物を油相として使用 することを特徴とする請求項1および2記載の使用。
  4. 4.掘削泥に使用されるメチルエステルまたはメチルエステル混合物は、0℃以 下、好ましくは−5℃以下、より好ましくは−10℃以下の凝固値(流動点およ び沈降点)を持ち、少なくとも約70℃、好ましくは90℃以上の引火点を持つ ことを特徴とする請求項1〜3記載の使用。
  5. 5.メチルエステル含有油混合物の場合、低毒性炭化水素掘削油および/または 他のアルコールのカルボン酸エステル油が油相の追加油成分として使用され、1 価および/または低級1価アルコールが特に適し、かつ合成または天然起源のグ リセロールエステルが多価アルコールのエステルとして特に適していることを特 徴とする、請求項1〜4記載の使用。
  6. 6.16およびそれ以上の炭素原子を含むカルボン酸の範囲では少なくとも部分 的にオレフィン系不飽和のメチルエステルが好ましく、一方より短いC鎖範囲で は、この場合にはメチルエステルは典型的には飽和モノカルボン酸から導かれる が、オレフィン系不飽和カルボン酸残基が含まれる、C8−24モノカルボン酸 のメチルエステルが使用されることを特徴とする請求項範囲1〜5記載の使用。
  7. 7.メチルエステル中に存在する35重量%を越えない不飽和C16−24モノ カルボン酸残基はジ−およびポリオレフィン系不飽和酸から導かれ、少なくとも 約60重量%は好ましくはモノオレフィン系に不飽和であることを特徴とし、お よび/またはエステル混合物中に存在する45重量%以上、好ましくは55重量 %以上のC16−24モノカルボン酸残基はジ−および/またはポリオレフィン 系不飽和酸から導かれることを特徴とする請求項1〜6記載の使用。
  8. 8.メチルエステル混合物中に存在する飽和C16−18カルボン酸は約20重 量%、特に10重量%を越えないが、好ましくはより短いC鎖長範囲にあること を特徴とする請求項1〜7記載の使用。
  9. 9.−10℃以下、好ましくは−15℃以下の凝固値(流動点および沈降点)、 および100℃以上、好ましくは150℃以上の引火点を好ましくは持つ、C2 −12好ましくはC4−101価アルコールのエステル油、および16〜24の C原子を含むオレフィン系1価および多価不飽和モノカルボン酸が、エステルを 基本とする混合物成分として連続油相中に存在することを特徴とする請求項1〜 8記載の使用。
  10. 10.70重量%以上、好ましくは80重量%以上、より好ましくは90重量% 以上がオレフィン系不飽和カルボン酸から導かれ、0〜5℃において55mPa .sを越えず、好ましくは45mPa.sを越えないブルックフィールド(RV T)粘度を持つオレフィン系不飽和カルボン酸エステルが、メチルエステルと共 に混合物成分として使用されていることを特徴とする請求項9記載の使用。
  11. 11.混合物成分として使用される不飽和モノカルボン酸のエステルのうち、3 5重量%を越えないものがジおよびポリオレフィン系不飽和酸から導かれ、その うち少なくとも約60重量%はモノオレフィン系不飽和であり、および/または 45重量%以上、好ましくは55重量%以上がジ−および/またはポリオレフィ ン系不飽和酸から導かれることを特徴とする請求項9および10記載の使用。
  12. 12.メチルエステルは、C2−121価アルコール、特にC4−121価アル コールと、16までの炭素原子、好ましくは主として12〜14の炭素原子を含 む脂肪族飽和モノカルボン酸とのエステルと共に使用されることを特徴とする請 求項1〜8記載の使用。
  13. 13.天然、特に植物起源のカルボン酸のメチルエステル、および/または合成 カルボン酸のメチルエステルを使用することを特徴とする請求項1〜12記載の 使用。
  14. 14.石灰が特に好ましいアルカリ保存剤であるアルカリ保存剤と共に、インバ ート掘削泥中にメチルエステルを使用することを特徴とする請求項1〜13記載 の使用。
  15. 15.顕著な親油性を持ち、遊離カルボン酸と塩を形成することが可能で、きわ めて限られた水への溶解度を持つアミン化合物と共に、インバート掘削泥中にメ チルエステルを使用することを特徴とする請求項1〜14記載の使用。
  16. 16.メチルエステルは、希釈剤として、および特に0〜5.℃の温度で油相の レオロジ−的性質の改善、および/または老化に際しての油泥のアルカリに対す る感受性を低減させるために使用することを特徴とする請求項1〜15記載の使 用。
  17. 17.微分散した水相を約5〜45重量%の量、好ましくは約5〜25重量%の 量、エステルを基本とする連続相と共にインバート掘削泥中にエステルを使用す ることを特徴とする請求項1〜16記載の使用。
  18. 18.油相はC6−24モノカルボン酸のメチルエステルを、必要により非環境 汚染性油に属する他の油成分との混合物として含むことを特徴とする、原油およ びガス資源の環境適合性のある開発に適し、かつ連続油相中に乳化剤、増量剤、 流動損失添加剤および必要によりその他の標準添加剤と共に分散水相を含むイン バート掘削泥。
  19. 19.油相は選はれたメチルエステルまたはメチルエステル混合物を、油相を基 準にして少なくとも約10重量%含むことを特徴とする請求項18記載のインバ ート掘削泥。
  20. 20.メチルエステルと共に、他のエステル、好ましくは1価および/または低 級1価アルコールとモノカルボン酸とのエステルが油相の少なくとも主要部分を 形成し、天然および/または合成起源のトリグリセリドが特に適した多価エステ ルであることを特徴とする請求項18および19記載のインバート掘削泥。
  21. 21.掘削泥は、好ましくは石灰および/または酸化亜鉛等の金属酸化物、およ び/または顕著な親油性と、カルボン酸と塩を形成することが可能な、きわめて 限られた水への溶解度を持つアルカリ保存剤を含むことを特徴とする請求項18 〜20記載のインバート掘削泥。
  22. 22.それぞれ50℃で測定して、約10〜60mPa.sの範囲の塑性粘度( PV)と約5〜401b/100ft2の範囲の降伏点(YP)をもつことを特 徴とする請求項18〜21記載のインバート掘削泥。
  23. 23.分散した水成分は約5〜45重量%、好ましくは約10〜25重量%であ り、CaC12および/またはKC1タイプの溶解した塩を含む請求項18〜2 2記載のインバート掘削泥。
  24. 24.インバート泥の油相は、0〜5℃で50mPa.s以下、好ましくは40 mPa.sを越えないブルックフィールド(RVT)粘度をもつことを特徴とす る請求項18〜23記載のインバート掘削泥。
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