JPH04500971A - トリグリセリド、該トリグリセリドを含んでなる栄養組成物および栄養用栄養組成物の使用 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 トリグリセリド、該トリグリセリドを含んでなる栄養組成物および栄養用栄養組 成物の使用本発明は、トリグリセリド、該トリグリセリドを含んでなる栄養組成 物、および栄養用栄養組成物の使用に関する。

カノラ油（ｃａｎｏｌａ　ｏｉｌ）は、独得な脂肪酸組成物である。この油は約 ６％の長鎖の飽和脂肪酸、主にはパルミチン酸から成っている。これは、植物油 に最少量の長鎖飽和脂肪酸を与え、これは商業的に入手可能である。長鎖飽和脂 肪酸は、血液凝固を増大するので、我々の脂肪吸収においてこれらの脂肪酸の量 を低下させることが一般に堆償されている。何故ならそれらは、種々の心臓血管 の疾患、例えばアテローム性動脈硬化症と関連していると考えられているからで ある。植物油として、それはコレステロールを含まないが、このことはまた大き な利点である。と言うのは、コレステロールも同様にアテローム性動脈硬化症の 危険増大に関係しているからである。ヒトに対する二種のみの必須脂肪酸、すな わち生物が合成できない物は、α−リルン酸およびリノール酸である。

全ての他の脂肪酸は、これらから合成できる（ホフマン、Ｒ，Ｔ、等、Ｎｕｔｒ ｉｔｉｏｎ　Ｒｅｖｉｅｗ、４０，１４４．４７（１９８２））　ｏそれらはプ ロスタグランジンの合成に対する最初の前駆体であり、ω−３タイプに対し、α −リルン酸、ω−６タイプに対しリノール酸である。従って、両方の酸が栄養脂 肪酸組成物中に存在することが必要である。全非経口栄養（ＴＰＮ）に基づく人 々゛のために、それらを脂肪エマルション中に存在せしめることが必要である。

さもなければ、人々は必須脂肪酸欠乏病を患らうこととなるであろう。この病気 は体質と健康に重大な影響を与えるであろう。両方の酸は、カノラ油中に存在し それぞれ１０％および２６％に達し、食品油に最高含有のα−リルン酸を与える 。存在する双方の脂肪酸を有する多くのオイルは、高全量の多不飽和脂肪酸を有 し、これはオイルを酸化的に不安定にする。合計的５８％のモノ不飽和酸（オレ イン酸）を有し、オイルを、酸素からの攻撃に対し比較的安定にするカノラ油に 関してはそのような実態ではない。もしも特にオイルを非経口栄養に対して製剤 化する場合、これは大きな利益である。このような場合、極めて小さな油滴、従 って大きな表面積をもつ微細エマルションが造られ、これはオイルを酸化に対し 抵抗力のないものにする。本明細書および請求の範囲において、「カノラ」はカ ノラ油からの酸残留物の対応混合物を意味する。

長鎖脂肪酸を含有するトリグリセリドは、中程度の鎖長酸のみ（Ｃ，〜Ｃ，，） を有する対応トリグリセリドよりもより吸収が遅いことが知られている（Ｍｅｔ ａｂｏｌ　ｉｓｍ、　３８巻、５０７〜５１３頁、１９８９年）。また以下の内 容も公知である。すなわち、ヒトリパーゼ、特にヒト膵臓リパーゼは、多不飽和 酸に対して低活性であり化１ｐｉｄｓ、２２巻、７１１〜７１４頁、１９８７年 ）さらに特にオメガ−３〜脂肪酸に対して特に低活性である。このことはまた、 例えばエマルションとして非経口栄養中に適用されるトリグリセリドの分解に係 わるリボ蛋白質リパーゼの如きリパーゼに対してもまた実情である。

従って、本発明の目的は以下の如きトリグリセリドを提供することにあり、この トリグリセリドは栄養組成物として製剤化でき、更に経腸もしくは非経口目的の いずれかに対しても用いられ、更に栄養用に用いた場合、カノラオイル酸を含有 する失熱トリグリセリドに関して改善された生物学的利用性を示す。

生物学的利用性に関する極めて重要な臨床的面は、静脈内注入した場合、代謝的 アシドシスを引きおこすことが知られている、ＭＣＴ含有エマルションと比較し て代謝がより遅いことである。

本発明に係るトリグリセリドは、「カノラ」〜１．３−ジ（オクタノイル／デカ ノイル）グリセロールである。この語句は、オクタン酸によって両方の外側位が 占有されてるトリグリセリド、およびデカン酸によって両方の外側位が占有され ているトリグリセリド並びに１つの外側位がオクタン酸によって占有され、残り がデカン酸によって占有されているトリグリセリドを意味するものと理解される べきである。全ての場合において、２−位はカノラ油由来の脂肪酸によって占有 されているであろう。

驚くべきことに、以下の内容が見出された。すなわち、これらのトリグリセリド はカノラ油からの長鎖脂肪酸のより良き生物学的利用性を示し、これは先に議論 した如き多くの有利な栄養特性を有する。更に、本発明のトリグリセリドは、驚 くべきことに、経腸並びに非経口栄養において、極めて有用なエネルギー源であ ることが判明したが、トリグリセリドの長鎖脂肪酸はヒトリパーゼのそれらの分 解に関し分子内の最適位置に存する。また、本発明のトリグリセリドは、疎水性 の形態で長鎖脂肪酸の保存を可能ならしめるが、これは腸粘膜層を通過でき次い で更にエステル化、リポ蛋白質輸送および清掃、に対して最適形態でエンテロワ イドに達することができる。

驚くべきことに、本発明のトリグリセリドは、液体製品並びに秀れた水和性を示 す粉末製品中の化合物のスムースな製剤化を可能とする物理的特性を示す。他の 起源のカノラ酸と比較して、本発明製品の疎水性は、恐らく本発明化合物のこの 挙動および特性に対し重要であろう。液体形において、本発明製品は、例えば本 発明のトリグリセリドを含有する非経口製品の殺菌を信頼性があり、容易かつ安 定なものにする秀れた安定性を示す。

本発明のトリグリセリドは、酸化および重合プロセスに感受性のある必須のかつ 多不飽和酸を含む、悪化していないカノラ酸を有する飼養製品の製剤化を可能と する。不都合な栄養形態に至る多不飽和脂肪酸の有害プロセスは、多不飽和脂肪 酸の製品の酸化および重合のために胃腸の問題に通常係わっている。このような カノラ酸の酸化形は、幼児用流動食において感受性のアミノ酸との相互作用によ って窒素吸収を妨害できる。これらの高度に望ましくない作用は、本発明に係る トリグリセリドを適用することにより減少又は避けられる。

非経口給食での使用に対し、本発明に係るトリグリセリドは、液体層がエマルシ ョンの３０％までに達する液体エマルションに配合することができかつそれらは 通常の技術を用いて加工し脂粒様の粒子を与える。本発明の製品は、公知源の力 ノラ酸と比較し、本出願に関し特に有利な物理的特性を示すことが判明した。本 発明のトリグリセリドは、リボ蛋白質リパーゼおよび内皮リパーゼによりそれら の速い変転並びに不愉快さの回避およびリポイド血症の副作用の回避のためにそ のようなエマルション中に好ましく適用される。本発明のトリグリセリドに適用 されるカノラ酸は、従って速やかにかつ有効に分解され、これにより必須脂肪酸 とエネルギー源として有用な短鎖酸とを相伴って与える。

非経口栄養製品における本発明に係るトリグリセリドの使用は、特に好都合であ る。と言うのは、トリグリセリドの比較的高い極性は、それらの製造中熱処理を 受けるエマルションの安定性を助けるからである。これらのエマルションの使用 は早熟児、老人および病人の栄養に対して好都合であり、これらの人々にとって は例えば未変性力ノラオイルに基づくエマルションの如き通常のトリグリセリド エマルションの使用は広範な不利益を与える。例えば、通常製品の脂肪エマルシ ョンをこれらの個人に長期間にわたって供給すると、ある組織、例えば小腸に十 分達しない通常製品のエネルギー供給に関しカノラ酸の過剰供給を導く。これに 反し、本発明の製品は、単一の分子タイプの種を、カノラ酸とエネルギー供給に 適した短鎖脂肪酸と間のより適当なバランスで含有する。

経腸および特に非経口栄養製品に対する本発明に係るトリグリセリドの使用は、 更に特に好都合である。と言うのは、トリグリセリドの比較的高い極性は、それ らの製造中厳しい熱処理に委ねられるそれらのエマルションの安定性を助けるか らである。これらのエマルションの使用は、全非経口栄養に関し重大な患者に対 して特に有利である。と言うのは、彼らはエネルギー（中程度の鎖長の酸）と必 須脂肪酸としてカノラオイル由来の長鎖酸を必要とするからである。

本発明に係るトリグリセリドの好ましい態様は、それらが少なくとも３０％、好 ましくは少なくとも５０％、より好ましくは少なくとも７５％、最も好ましくは 少なくとも９０％の純度を有するという事実にある。トリグリセリドの純度が高 ければ高い程、トリグリセリドの吸収は、より有効である。

また、本発明は栄養組成物を含んでなり、この組成物は本発明に係るトリグリセ リドを含んでなる。この組成物は十分な栄養組成物例えば主にはビタミン、蛋白 質および炭水化物に対して必要な他の成分を有しない本発明に係るトリグリセリ ドであるか、又はこれらの他の成分と共に本発明に係るトリグリセリドであって よい。

栄養組成物の好ましい態様は、非経口的に投与可能である。

この組成物はエマルションである。

栄養組成物の好ましい態様は、経腸投与可能である。この組成物はエマルション 又はオイルのいずれかである。

本発明に係る経腸組成物の好ましい態様は粉末形であり、これによりトリグリセ リドはカプセル化されるか又はマイクロカプセル化される。小滴のトリグリセリ ドをカプセル化する方法の一つがマイクロカプセル化製品に関するＤａｎｏｃｈ ｅｍ。

Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ　Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ（Ｍａｌｍｐａｒｋｅｎ、５，２ ７５０バレラツプ　デンマーク）に記載されている。

本発明はまた、本発明に係る栄養組成物を栄養素又は栄養素の一部として使用す ることに関する。

国際調査報告 ｚｓｗｗ＊ｗｌｂｅｐ＊−１ｓ＋ｅｉｌ）ｍｍｓｌｆｌＩｓｌ１ｗｐａｔｍａｗ ｅ＝ｒ＊＝＋１ｗｍｂ＋−ｔ・ｍ＝ｗ−ｉ＋ｖ管１ｍ＋ｍｓ奄翌≠窒窒ｂhｆ− Ｆ６峠

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．２−カノラ−１，３ジデカノイルグリセロールトリグリセリド。
2. ２．少なくとも３０％、好ましくは少なくとも５０％、より好ましくは少なくと も７５％、最も好ましくは少なくとも９０％の純度を有する請求の範囲第１項記 載のトリグリセリド。
3. ３．請求の範囲第１項又は第２項に係るトリグリセリドを含んでなる栄養組成物 。
4. ４．非経口投与可能である、請求の範囲第３項記載の栄養組成物。
5. ５．経腸投与可能である、請求の範囲第３項記載の栄養組成物。
6. ６．流体の形態にある、請求の範囲第５項記載の栄養組成物。
7. ７．粉末の形態にあり、それによってトリグリセリドがカプセル化されているか 又はミクロカプセル化されている、請求の範囲第５項記載の栄養組成物。
8. ８．栄養素又は栄養素の一部として、請求の範囲第４〜７項のいずれかに記載の 栄養組成物の使用。