JPH04500026A - 使い捨て注射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 使い捨て注射器 技術分野 本発明は、概して医療技術に関し、より詳しくは、注射に使用される使い捨て注 射器に関する。

従来技術 今日広く使用されている注射用使い捨て注射器の一例は、円筒状のケース、この ケースに収容されたロッドを有するピストン、及び針取り付は装置からなってい る［例えば、ベルギー国ニ所在スルトウルモ・ヨーロッパ拳カンパニー（Ｔｒｕ ｍｏ　ＥｕｒｏｐｅＣＯ９）から入手可能な使い捨て注射器参照コ。

この注射器は、従来、医療現場で広範囲に使われている使い捨て注射器と、なん ら変わるところは無いが、たった１つの例外は、より安価な材料（例えばポリマ ー）で作られているということであり、従って、殺菌を施されていないことであ る。これは、従来の使い捨て注射器はく医療スタッフの不注意な又は不謹慎な行 為によって、あるいは麻薬又はアルコール中毒者によって、繰り返して使用され る可能性のあることを意味する。このことは重要である。なぜなら、その様な場 合には、エイズ、流行性肝炎、及びその他の病気のウィルス感染の危険が伴うか らである。

もう１つの従来の使い捨て注射器は、ウッドを有するピストンを収容する円筒状 のケースと針取り付は装置とからなっている（ヨーロッパ特許公開公報第０２８ ２０９７号参照）。

この注射器は、注射器ケースの正面部分に位置し、ケースの長手方向に往復可能 なワッシャ内に取り付けられた針を、その特徴としている。注射器ケースにおけ るワッシャの先に配設され、かつロッドにしっかりと連結されたピストンは、ワ ッシャに噛み合っていないが、ピストンと適応する把持部を有し、ピストンとワ ッシャが互いにそれらの端面を通じて作用する時に、ワッシャと噛み合う。

注射の終わりに、ピストンとワッシャの端面が互いに接触した時、ピストンは、 把持部によって、注射針が取り付けられたワッシャとしっかりと係合する。その 結果、注射器に注射液を繰り返して吸入しようとすると、ワッシャは、針と共に 注射器のケース内部に、ピストンによって引き込まれる。針がケース内に入ると 、すぐにケースの軸線から外れるので、注射を行おうとすると、注射針が壊れる ことになる。

しかし、上述の例では、ピストンがケースの正面の位置まで完全に延長した時に のみ、ワッシャと噛み合うので、注射器を再使用することができる。これは、針 がケース内に引き込まれると、注射器は、それ以後は使用できなくなることを意 味する。

ピストンが完全に延長した位置にまで至らなかった場合には、注射器は、そのケ ースの耐用限度のほとんどいっばいに亘って、多数回使用可能である。

発明の開示 本発明の目的は、注射器の再使用の可能性をなくした、使い捨て注射器を提供す ることにある。

本発明の要旨は、ロッド（６）を有するピストン（５）を収容する円筒状のケー ス（１）と、針取り付は装置からなる使い捨て注射器において、ロッド（６）と ピストン（５）が、互いに機械的に分離され、かつロッド（６）の直径が、ピス トン（５）の直径より小さく、フランジ（７）が、ピストン（５）に面するロッ ド（６）の端部に形成され、ワッシャ（８）が、ロッド（６）と共軸にロッド（ ６）に嵌合され、ワッシャ（８）の孔の直径が、フランジ（７）の直径より小さ く、一方、加速された運動を含むケース（１）の運動の結果、ワッシャ（８）に かかる力に比して、ワッシャ（８）の外周面とケース（１）の内周面との間の摩 擦力の方が、より大きくなるように、ワッシャ（８）の外径を、ケース（１）の 内径より大きくしであることを特徴とする注射器に関する。

本発明に係る使い捨て注射器は、繰り返しの使用が不可能であり、かつ製造が簡 単で、操作信頼性が高い。本発明に係る使い捨て注射器の製造原価は、従来の使 い捨て注射器のそれと、はとんど変わらない。

図面の説朋 以下、本発明の実施例を、添付の図面を参照して、詳細に説明する。

第１図、第２図、第３図及び第４図は、本発明に係る使い捨て注射器の各部の分 解斜視図である。

第５図は、注射液を吸入する前の最初の位置における組み立てた状態の、本発明 に係る使い捨て注射器の長手方向の断面図である。

第６図は、注射液を吸入した時の、第５図に示すと同様の図である。

第７図は、注射後における、第５図に示すと同様の図である。

第８図は、再び注射液を吸入しようとする時の、第５図に示すと同様の図である 。

圧盈ム去里週 この使い捨て注射器は円筒形のケース（１）を備え（第１図及び第５図）、その 後端には、分離不能な接合部を介して、カバー（２）が取付けられている。この カバー（２）の中央には、孔（３）がおいている。ケース（１）の前端には、套 管（４）からなる針取り付は装置がある。

ケース（１）内には、その断面領域を塞ぐピストン（５）（第２図と、第５図な いし第８図）が収容されている。

ピストン（５）の後側に縦方向に並ぶロッド（６）が、ケース（１）内に収容さ れている。ロッド（６）は、機械的にピストン（５）とは分離され、かつピスト ン（５）の直径及び孔（３）の直径より小さな直径を有している。そのため、ロ ッド（６）は、カバー（２）の孔（３）を通じて、ケース（１）の内部を自由に 運動することができる。

フランジ（７）が、ピストン（５）の後側に面するロッド（６）の端部に形成さ れており、かつワッシャ（８）が、フランジ（７）に近接して、ロッド（６）に 嵌合されている。

ワッシャ（８）の孔の直径は、ロッド（６）の直径より大であるが、フランジ（ ７）の直径よりは小さい。ワッシャ（８）の外径は、ケース（１）内の内径より やや大きく、ケース（１）が運動したとき、ワッシャ（８）の外周面と、ケース （１）の内周面の摩擦力が、ケース（１）の加速運動、及びワッシャ（８）に加 えられる力を凌ぐようにしである。

本発明に係る使い捨て注射器は、次のようにして使用される。

始めにピストン（５）を、套管（４）を支持するケース（１）の前端部に位置さ せる（第５図）。この際、ロッド（６）と一体をなすフランジ（７）の前面は、 ピストン（５）に隣接し、一方ワツシャ（８）は、フランジ（７）に当接してい る。

注射液を吸い込むためには、ロッド（６）を、孔（３）を経て、ケース（１）か ら後方へ延び出させる。すると、ロッド（６）のフランジ（７）は、ワッシャ（ ８）を押す。ワッシャ（８）とピストン（５）との間の空間はシールされている ため、ピストン（５）もともに後方へ移動する。

注射液を吸入する時には、ピストン（５）は、ロッド（６）の全行程を、ロッド （６）とワッシャ（８）とともに進む（第６図）。

注射を行うためには、ロッド（６）を前進させて、ケース（１）内に引き込ませ る。すると、ピストン（５）は、ケース（１）の前端部に向かって進む。この場 合、ワッシャ（８）は、ケース（１）の後側方、すなわちカバー（２）の側に残 る。これは、ワッシャ（８）の外周面とケース（１）の内周面との間の摩擦力に よって確実なものとなる。

ケース（１）を加速したときに、ワッシャ（８）の外周面とケース（１）の内周 面との間の摩擦力が、ワッシャ（８）に加えられる力を超える様に、ワッシャ（ ８）は外径は定められている。そのため、ピストン（５）がケース（１）の前端 に向かって進行する時に、ワッシャ（８）が始めの位置に戻ることはない。

カバー（２）がケース（１）に固着されているので、ワッシャ（８）が始めの位 置に戻ることはない。

注射液を再び吸入しようとしても、徒労に終わる。なぜならば、ワッシャ（８） がなくて、ロッド（６）のみでは、ピストン（５）（第８図）が運動するのに不 可欠な密閉シーリングと減圧を達成することが出来ないからである。

従って、この注射器は、たった１度の使用だけが可能であり、その後は、廃棄さ れるか、又は再生利用に付される。

本発明による使い捨て注射器を使用すると、注射の際に、医薬品の非経口投与に よって感染の可能性のあるエイズ、流行性肝炎、その他の病気のウィルスの患者 への感染を防ぐ助けとなる。

直重ニジｂＥｌ性 本発明の注射器は、如何なる医療施設でも使用でき、又皮下、筋肉内、脈管内注 射等の個人的な使用にも供しうる。

国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ロッド（６）を有するピストン（５）を収容する円筒状のケース（１）と針取り 付け装置とを備える使い捨て注射器において、ロッド（６）とピストン（５）が 互いに機械的に分離され、かつロッド（６）の直径がピストン（５）の直径より 小さく、フランジ（７）がピストン（５）に面するロッド（６）の端部に形成さ れ、ワッシャ（８）が、ロッド（６）と共軸にロッド（６）に嵌合され、ワッシ ャ（８）の孔の直径が、フランジ（７）の直径より小さく、かつケース（１）の 加速運動を含むケース（１）の運動の結果、ワッシャ（８）にかかる力に比して 、ワッシャ（８）の外周面とケース（１）の内周面との間の摩擦力の方が大とな るように、ワッシャ（８）の外径を、ケース（１）の内径より大としてあること を特徴とする使い捨て注射器。