JPH0447373A - 建築用ｃａｄシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は建築図面を対話的に作成しながら、その見積計
算を進めることのできる建築用ＣＡＤシステムに関する
。

［従来の技術］ 近時、コンピュータ技術を用いて建築図面を自動作成す
る建築用ＣＡＤシステムが種々開発されている。特に最
近では、例えばディスプレイ上で選択指定される平面図
形や立体図形等の建築シンボル要素に従って建築図面を
自動作成し、これをディスプレイ表示して確認・修正に
供して対話的に建築図面を作成していくようにした建築
用ＣＡＤシステムも開発されている。

ところで建築図面の作成に際しては、例えば部屋の間取
り配置を十分に検討することが重要であるが、同時にそ
の仕上タイプや施工に必要な経費（見積り）についても
十分に検討することが重要である。具体的には基本設計
の通りに建築施工した場合にはどの程度の経費が掛かり
、また部分的に仕様変更した場合にはその経費がどのよ
うに変化するかを把握しながら建築設計を進める必要が
ある。然し乍ら、従来の建築用ＣＡＤシステムにあって
は、指示入力された建築要素の情報に従って建築図面が
作成され、例えば部屋の面積や廊下の長さ等の実数ｊｌ
（寸法的データ）が求められるだけである。この為、そ
の施工にどの程度の経費が必要となるかについては、例
えば上述した如く作成された建築図面に従って使用部材
のリストを別途作成し、このリストに従って見積り計算
を行う必要があった。

［発明か解決しようとする課題］ このように従来にあっては、建築用ＣＡＤシステムを用
いて建築図面を作成する場合であっても、その施工経費
に関する見積りを求めるには、その都度、建築図面に従
って使用部材のリストを作成して見積り計算を行う必要
があった。この為、建築経費を考慮しながら建築設計し
、また設計変更することが非常に困難であった。

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、そ
の目的とするところは、建築図面を自動設計することの
みならず、その仕上タイプに応じた見積り計算を自動的
に行うことのできる建築用ＣＡＤシステムを提供するこ
とにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係る建築用ＣＡＤシステムは、作成中の建築図
面により示される建築物の部位別にその仕上要素が選択
的に指定されたとき、データベースを参照して上記指定
された仕上要素に応じた当該部位における使用部材を特
定する手段を備え、この特定された使用部材に従って当
該部位についての見積計算を行って提示出力する機能を
備えたことを特徴とするものである。

［作　用］ 本発明によれば、部位別に指定された仕上要素に従って
上記部位を建築施工するに必要な使用部材をデータベー
スを参照して特定し、この特定された使用部材に従って
見積り計算を行うので、例えば見積り金額を確認・把握
しながら適宜建築設計仕様の変更修正を行うことが可能
となる。つまり建築図面に従って一々使用部材のリスト
を作成して見積り計算を行う必要がなくなり、建築図面
に示される個々の部位についての仕上要素を指定するだ
けでその仕上名に関連して当該部位の使用部材が特定さ
れ、更にこの使用部材に関連して前記建築図面に示され
る部位の施工に必要な見積りが求められる。

従って仕上についての確認変更を簡易に行いながら、そ
れに応じた見積書の発行を簡易に、且つ効率的に行うこ
とが可能となる。

［実施例コ 以下、図面を参照して本発明の一実施例に係る建築用Ｃ
ＡＤシステムについて説明する。

この実施例システムは、基本的にはディスプレイ画面上
で対話的に建築図面を作成する機能と、この機能を用い
て作成された建築図面をデータベース化して記憶する機
能とを主体として構成され、これに加えて種々の部位に
ついての仕上に関する知識を格納したデータベース、お
よびこのデータベースを参照して前記ディスプレイ上で
指定された部位についての仕上別の見積りを計算する機
能を備えて構成される。

第１図はこのような機能を備えて構成される実施例シス
テムの特徴的な処理機能である見積り計算の処理手続き
の流れを示す図である。

この処理手続きはＣＡＤシステムにて作成された建築図
面、或いは現在作成中の建築図面に対して、先ず建物全
体の仕上タイプを選択的に決定することから行われる（
ステップａ）。この建物全体の仕上タイプの決定は、建
物全体についてのデータベースを参照し、複数種の仕様
側に構成されている仕上表を選択決定することにより行
われる。

この仕上表の選択決定によって、以下に示す部屋別１部
位別の仕上タイプを示すデータベースの組み合わせが自
動的に決定される。つまり部屋別・部位別の仕上タイプ
の組み合わせが予めタイプ別にデータベース化されてお
り、建物のタイプや予算に応じて建物全体の仕上タイプ
を選択指定することにより、その後の選択基準が自動的
に決定される。そして後は、仕上名や部材の変更を指示
するだけで、その指示に応じた処理が以下のように進め
られる。

さて次には上述した如く選択決定された仕上表にて特定
される建物の全体構成に対して、上記仕上表に示される
建物の構成要素を、例えば屋根・外壁等の外部部位別に
、また部屋等の内部部位別に個々に選択指定しくステッ
プｂ）、その指定された部位についての仕上基（仕上仕
様：タイプ）を選択的に指定する（ステップＣ）。具体
的には仕上表（建築図面）にて示される建物の全体構成
の中から、例えば成る部屋を特定し、その部屋を洋室に
するか和室にするか、更には標準仕上げにするか高級仕
上げにするかの指定を行うことによりなされる。

このような指定の下で部位別の仕上の仕様を決定し、デ
ータベースを検索して当該部位についての仕上別の構成
要素を求める。つまり選択指定された部位がどのような
部材で構成されるかの部材名に関する情報を求める。こ
の際、必要に応じてその仕上についての構成要素を選択
決定する（ステップｄ）。そして構成要素が選択指定さ
れた場合には、データベースからその詳細な構成要素を
求め、これを適宜選択指定する（ステップｅ）ｓ以上の
ような段階的な仕上要素の指定により、例えば建物全体
の成る部屋の仕上のタイプが決定され、更にその部屋を
構成する床・壁・天井等の部位別の仕上のタイプか決定
され、その上で更に各部位を実現するに必要な部材レベ
ルでの必要部材芯やその必要数量等が選択決定される。

見積り計算機能ｆは、上述した如くして求められる部位
別の仕上の仕様に従って前記データベースから部材名が
示す建築部材の単価やその必要数量を求めてその部位を
建築施工するに必要な経費を見積り計算するものであり
、各部位別に求められた見積りを集計することにより、
例えば前述した如く仕上の仕様が指定された部屋につい
ての見積り、更には建物全体についての見積りを求める
ものとなっている。

つまりこの実施例システムでは、建物の仕上に関する要
素が選択指定されたとき、その仕上基（仕上の仕様）に
関連して使用部材とその必要数量が特定され、更にこれ
らの使用部材と必要数量に従ってその部位の建築施工に
必要な経費の見積り計算がなされるようになっている。

しかして見積り計算された情報は、例えは使用部材レベ
ル、床・壁等の建築部位レベル、部屋等の成るまとまり
をなす部位レベル、更には建物全体のレベルにて個々に
提示される。そしてこのような見積り結果に従い、必要
に応じて前記各レベルでの仕上仕様の変更が行われ、こ
の変更に伴って見積り計算の修正変更が行われるように
なっている。

このようにして建物の仕上仕様に従ってその見積り計算
を実行する本システムの処理機能を更に詳しく説明する
と、建物全体の仕上に関する構成要素は、例えば主とし
て長さ・面積・体積等の数量的な要素に関して第２図に
示すように階層構造化されて管理されている。

この第２図に示す構成表は、建物全体の仕上タイプを決
定する仕上表１を最上位の階層とし、その仕上タイプに
よって特定される仕様の外部仕上表２と内部仕上表３と
を持つ。これらの仕上表２．３は建物全体をその外部と
内部とに大別し、そのそれぞれについての概略的な仕上
のタイプを決定する為のものである。この外部仕上表２
によって屋根・壁等の部位が、その仕上のタイプによっ
てどのように分類されるかが示される、また内部仕上表
３については部屋別の仕上のタイプ４が準備されており
、部屋毎にその仕上タイプに応じてその部屋を構成する
床、壁、天井等の部位別にどのように分類されるかが示
される。

しかして上述した如く分類される各種の部位には、それ
ぞれその部位別の仕上タイプやグレードに応じて、その
部位がどのような使用部材を用いて構築されるかの情報
がデータベース化されて準備されている。この使用部材
については、発注レベルでの単一部材として特定される
場合もあるが、複数の部材（要素）をまとめたセット部
材として特定される場合もある。このようなセット部材
については、そのセット部材を構成する発注レベルでの
単一部材の情報がその属性情報として準備される。

このようにして階層構造化されている建物に関する仕上
の情報は、その仕上のタイプ・グレードを選択的に指定
することにより階層的に順次特定され、その階層構造を
辿ることにより発注レベルでの使用部材が単一部材とし
てそれぞれ求められる。

前述した見積り計算は、このような単一部材レベルでの
使用部材の単価、使用数量等を設定することにより、Ｃ
ＡＤ設計された各部位の実数量との間で所定の計算処理
を実行することのより求められる。

尚、ここでは長さや面積・体積を主体とする数量的な要
素に従って見積り計算を行う場合の例について示したが
、例えばＣＡＤ設計に用いられる各種部品のシンボルを
指定しながら、その個数等を指定しながら見積り計算を
行うようにしても良い。この場合には、例えば第３図に
示すように平面・立体図形で示される各種部品・機器の
シンボルに対応付けて、その部品・機器を構成するセッ
ト部材や単一部材を階層構造化してデータベースに登録
しておく。このような構造のデータベースを用いれば、
シンボルを選択指定することにより、そのシンボルが対
応付けられた部品や機器についての情報が単一部材とし
て求められ、その単一部材の単価等と必要個数等に従っ
て見積り計算が行われることになる。

このようなＣＡＤシステム上での見積り計算は、例えば
第４図に示すようなＣＡＤシステムにおけるディスプレ
イ画面上で、例えば「仕上の確認」を行いながら「見積
」の指示を与えることにより実行される。

例えば有る建物を特定し、その全体的な仕上タイプを特
定することにより、前述したディスプレイ画面上にはデ
ータベース検索によりその建物についての第５図（ａ）
に示すような建築図面（平面図）が表示される。このよ
うな表示画面上でカーソルＣを用いて成る部屋を指定す
ると、システム側ではその部屋についても仕上タイプに
ついての問い合わせを行う。この問い合わせは、例えば
第５図（ｂ）に示すように、上述した如く特定された部
屋を「洋風標準仕上」とするか「洋風高級仕上」とする
か、更には「和風標準仕上」とするか「和風高級仕上」
とするか等、予め定められたタイプ・グレード別の仕上
の種類をメニュー画面表示することにより行われる。

このようなメニュー画面において、例えば「和風高級仕
上」タイプを指定した場合、前述した部屋を和室として
構築する場合に必要な各部位についての構成要素の表示
が第５図（Ｃ）に示すように行われる。この例では、「
床を畳」とすること。

「中本は畳み寄せ」とすること、「腰壁および壁につい
ては京じゅらく壁」とすること等が部位別の仕上の要素
として一覧表表示される。

この際、ＣＡＤ設計された前記部屋の寸法的な情報に従
って、例えば「畳みの面積が３０．２７ｍ　２Ｊである
こと等の寸法・面積的な建築数量が同時に求められ、前
記各部位についての属性情報として同時に画面表示され
る。

同様にして前述した部屋について、その仕上タイプを「
洋間標準」として指定した場合には、その指定された仕
上のタイプ・グレードに従ってその部屋を洋風に構築す
るに必要な各部位の仕上の構成要素が第５図（ｄ）に示
すように表示される。

そしてこの場合には「床をカーペット敷込」とすること
等が求められる。

つまり部屋別に選択指定した仕上タイプに応じて、第５
図（ｃ）（ｄ）に示すようにその部屋を構成する部位毎
にその仕上名をそれぞれ特定したリストが求められる。

従ってこのリストを参照して内容把握し、必要に応じて
前記部屋別の仕上タイプを変更すれば、その変更指示に
伴ってデータベースから新たなリストが求められ、上記
部屋を構成する部位別の仕上名を一括して変更すること
が可能となる。

ここで上述した部位別の仕上名に関するリストに従って
、例えばｒ床」の項目を選択指示すると、上述した仕上
名で示される構成部材の要素が第５図（ｅ）に示すよう
に表示される。この表示リストは上述した仕上名と連動
するもので、前述したデ−タベースを参照することによ
りその構成部材がその使用数量や単位・単価の情報と共
に求められる。この例では、仕上品「カーペット歓送」
で示される仕様が、具体的には「ウィンルトンカーペッ
ト」を敷き込むと云う仕上作業からなることが示される
。この場合には「カーペット歓送」で示される仕様が、
その敷き込み手間を伴ったセット部材として定義されて
おり、セット価格としての単価がデータベースから求め
られるようになっている。このような単価と、床として
の前述した施工面積の情報とに従って、その施工に必要
な経費の見積り計算が行われる。このような見積り計算
は、前述した部位毎に仕上品に応じて部材名を特定しな
がら実行される。

尚、仕上品に連動して求められる仕上部材が上述したよ
うなセット部材として与えられるような場合には、その
項目を指定することによって、例えば第５図（ｆ）に示
すようにセット部材を構成する部材名が発注部材レベル
で個々に求められ、同時にそれらの単価や必要数量がそ
れぞれ求められる。このように特定される部材名に従っ
て、個々の部材についての必要経費をそれぞれ見積り計
算し、その集計をとることで前述したセット部材につい
ての詳細な見積りが求められることになる。

かくしてこのように構成された実施例システムによれば
、仕上のタイプ別・グレード別に階層構造化されている
建物についての構成部材を、例えば建物全体の仕上タイ
プ、部屋別の仕上タイプ、部位別の仕上タイプと云うよ
うに順に選択的に指定していくことで、その指定された
仕上タイプ・グレードに応じた部位別の構成部材を特定
することができ、更にその構成部材に応じてその単価・
必要数量等を求めて上記部位別の必要経費についての見
積りを求めることができる。つまり部位別の仕上品に関
連してその部位についての見積りを求めることができる
。

また仕上タイプを選択的に指定していく過程において、
その仕上タイプを変更したり、構成部材の変更を指示す
ることで、その変更された構成部材に応じた見積り計算
を行うことが可能となる。

しかも上述した見積り計算は、指定された仕上タイプに
より特定される発注レベルでの構成部材の段階まで掘り
下げられ、各構成部材毎にその必要数量に応じて必要経
費が計算され、部位別にその構成部材についての必要経
費からトータル的な経費として集計されていく。従って
どのような部位をどのような仕上とするかに応じて個々
にその見積りを求め、その見積りを確認・把握しながら
総合的な仕上のタイプを決定していくことが可能となる
。

尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではない
。例えば前述したように部品φ機器を示すシンボルの指
定によって、そのシンボルが示す部品・機器についても
見積り計算を行うことも勿論可能である。この場合にあ
っても、シンボルに従って部品・機器を個々に特定し、
その単価を求める等して見積り計算を行うようにすれば
良い。

また仕上のタイプに応じて予め選択可能性の在る複数の
構成部材をその単価と共に呈示し、これが選択された時
点で見積り計算を行うようにしても良い。

またＣＡＤ上における種々の部位とその仕上との関係を
予め設定しておくようにすれば、上述したように一々そ
の選択指定を行わなくても自動的に見積り計算を行わせ
ることが可能となる。要するに本発明は各部位の仕上品
に関連してその構成部材を特定し、特定された構成部材
に従って当該部位についての単価や単位数量、掛は率、
単位等の情報に従って必要経費の見積り計算を自動的に
計算する機能を備えたことを特徴とするものであり、そ
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが
できる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、ＣＡＤ設計される
建築図面に関連して各部位の仕上を指定することにより
、指定された仕上品に関連してその部位に必要な構成部
材を特定し、その構成部材についての単価の情報等に従
って見積り計算を自動的に行うことができる。従って図
面と見積りとの関係を明確に示しながら建築図面のＣＡ
Ｄ設計を行うことが可能となり、またその仕上タイプや
構成部材の変更修正等を容易に行うことが可能となる等
の実用上多大なる効果が奏せられる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係る建築用ＣＡＤシステムにつ
いて示すもので、第１図は実施例システムの特徴的な機
能を模式的に示す図、第２図および第３図はそれぞれ仕
上タイプ別に構築される部材データベースの例を示す図
、第４図および第５図はディスプレイ画面上での仕上品
の特定と見積り計算の過程を示す図である。 ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ・・・仕上および部材の選択手順、
ｆ・・・部材の特定と見積り計算機能。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第 図 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ディスプレイ上で建築図面を対話的に作成する建
   築用ＣＡＤシステムにおいて、 作成中の建築図面により示される建築物の部位別にその
   仕上要素を選択的に指定する手段と、指定された仕上要
   素に応じてデータベースを参照して当該部位における使
   用部材を特定する手段と、特定された使用部材に従って
   当該部位についての見積計算を行う手段とを具備したこ
   とを特徴とする建築用ＣＡＤシステム。
2. （２）仕上要素に応じた使用部材の特定は、仕上要素に
   従って使用部材名を特定すると共に、建築図面に従って
   上記使用部材の実数量を特定して行われることを特徴と
   する請求項（１）に記載の建築用ＣＡＤシステム。