JPH0447162Y2 - - Google Patents

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JPH0447162Y2
JPH0447162Y2 JP7778287U JP7778287U JPH0447162Y2 JP H0447162 Y2 JPH0447162 Y2 JP H0447162Y2 JP 7778287 U JP7778287 U JP 7778287U JP 7778287 U JP7778287 U JP 7778287U JP H0447162 Y2 JPH0447162 Y2 JP H0447162Y2
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belt
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
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  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 この考案は、複写装置に用いる原稿搬送装置に
関し、詳しくは両面原稿の表裏反転機構を有する
自動原稿搬送装置に関するものである。
【従来の技術】
複写装置に対し、複写しようとする原稿を能率
的にかつ無人状態でも供給出来る装置としては、
自動化された原稿搬送装置(以下ADFと称す)
が既に提供されているが、従来は主に原稿の片面
のみの複写を行うものに機能が限定されていた。 一方では、最近記録紙の表裏に連続して複写す
ることの出来る記録装置の開発によつて両面原稿
の複写が可能な自動反転原稿搬送装置(以下
RADFと称す)の必要性が高まりつつあり、
RADF内における原稿の表裏反転の機構として
多くの提案がなされている。それらに関しては、
特開昭59−216159号公報、特開昭53−112738号公
報、実開昭59−4548号公報、特開昭60−8834号公
報および本出願人の特願昭60−146188号等の提案
がある。 この種のRADFの場合には、原稿給紙トレイ
上に載置された原稿は、給紙部において一枚の原
稿のみが送り出され、原稿ガラス上を搬送ベルト
の順方向走行によつて圧接給送され、所定位置で
停止する。ここで原稿の第1面(表面側)が走査
露光され、記録紙上に複写画像が形成される。 第1面の複写プロセスを終了した原稿は、搬送
ベルトの順方向走行により原稿ガラス上を移行さ
れ、排紙反転ユニツトに送り込まれる。 原稿の第2面(裏面側)を引続き複写するとき
には、上記排紙反転ユニツト内で表裏反転され、
原稿の先端部から再び原稿ガラス面上に送り込ま
れる。次いでリバーシブルモータ及び駆動ローラ
の逆回転によつて逆方向走行に切換えられた搬送
ベルトは、原稿を原稿ガラス面上で逆方向に移送
させる。原稿の先端部が原稿ガラス端に設けたス
トツパ板の段部に当接したとき、原稿の搬送は停
止する。 この原稿停止位置到達後に、原稿の第2面が走
査露光され、記録紙上に複写画像が形成される。 その後、搬送ベルトは順方向走行に切換えら
れ、原稿は原稿ガラス面上を順方向に搬送され、
排紙反転ユニツトの排紙経路を通つて排出開口を
経て外部のトレイ上に送り出される。
【考案が解決しようとする問題点】
しかしながら前記の各提案によるRADFでは、
表面の露光を終えた原稿を表裏反転して再び裏面
の露光を行うにあたり、複数の通紙経路を通る構
造をとつているため搬送機構が複雑となり、さら
に搬送ベルトを頻繁に正、逆転に切替えて駆動し
なければならずまた各通紙経路に多くの給排紙切
換部材を設ける必要もあつて装置が大型、複雑化
し従つて高価なものとならざるを得なかつた。 特に、上記搬送ベルトを張設する従動ローラと
駆動ローラの各軸は、搬送ベルトを適度の張力で
緊設し、かつ両軸が平行配列されるようになして
固定される。この従動ローラ固設時に、搬送ベル
トは原稿ガラス面とある傾斜角度を形成する。原
稿を搬送ベルトにより原稿ガラス面上より排出す
るとき、または原稿ガラス面上へ原稿を挿入する
ときには、上記傾斜角度を有する搬送ベルトの周
面に沿つて、原稿が搬送される。 しかし上記搬送ベルトは正逆転走行を繰返すこ
とにより伸張し弛みを生じて、搬送ベルトのスリ
ツプ発生や、原稿ガラス上の搬送ベルトによる圧
接が不充分となり、原稿搬送不良や原稿ガラス上
の原稿平面性不良等の問題を生ずる。 このようなトラブルを生じたときには、搬送ベ
ルトを再び緊張設するため、従動ローラ取付位置
を調整し直して平行配列しなければならない。 しかしながら、従来の従動ローラ取付位置調整
方法では、原稿ガラス面に対して搬送ベルトの傾
斜角度が最初の設定角度に対して変化し、搬送ベ
ルトから原稿を分離して送出するときに分離不良
となる。このため搬送ベルトの傾斜角度を変えな
いで搬送ベルトのテンシヨンを変えて容易に再調
整することが望まれる。
【問題点を解決するための手段】
この考案は、これらの問題点を解決して改良
し、構造が簡単でコンパクトな原稿の分離、搬送
不良、原稿圧着不良等の発生を防止し、反転機構
をもつた自動原稿搬送装置(RADF)を提供す
ることを目的とするものである。 上記目的は、給紙ユニツトと、駆動ローラと複
数の従動ローラ間に架設した搬送ベルトとからな
る搬送ユニツトと、排紙反転ユニツトとを備え、
前記給紙ユニツトから1枚の原稿を前記搬送ベル
トにより複写装置本体の原稿ガラス面上に搬送
し、この原稿ガラス面上に搬送された前記原稿を
光源等によつて走査露光後、この原稿を前記搬送
ユニツトで搬送し、循環経路で構成された排紙反
転ユニツトを経由して、原稿を排出トレイに排出
させるかまたは原稿を反転して前記搬送ベルトを
逆転させ前記原稿ガラス面上に再挿入するように
した原稿搬送装置において、 前記搬送ベルトと原稿ガラス面との間から排出
された原稿を原稿ガラス面から分離する分離部材
と排出側の従動ローラとで形成される搬送ベルト
移動路を原稿ガラス面に対して所定の角度に傾斜
して設けるとともに、前記従動ローラをこの移動
路に沿つて平行に移動可能なように枠体の長孔に
軸支し、前記搬送ベルトの張力の調節を前記従動
ローラの両端の長孔内で前記移動路に沿つて移動
させて固定することにより行うことを特徴とする
原稿搬送装置によつて達成される。
【実施例】
次にこの考案を添付図面に示す実施例に基づい
て説明する。第1図は原稿搬送装置を装備した複
写装置の外観斜視図である。図において、1は複
写装置本体、5は原稿搬送装置である。原稿搬送
装置5は複写装置本体1上の原稿ガラス2上に設
置されている。 第2図は原稿搬送経路を示す原稿搬送装置5の
断面図である。第3図は該原稿搬送装置5の駆動
系を示す斜視図である。 原稿搬送装置5は、前記原稿ガラス2の上面で
正逆転可能な搬送ベルト21を有する搬送ユニツ
ト20と、上記原稿ガラス2の一側端側の給紙ユ
ニツト10と、該原稿ガラス2の他端側上方の排
紙反転ユニツト40と、搬送ユニツト20の上方
の排出トレイ部80とを備えている。給紙ユニツ
ト10を保持したフレーム11は前記複写装置本
体1にビス止めされ、外装枠12により被冠され
ている。搬送ユニツト20および排紙反転ユニツ
ト40は他のハウジング22に収容保持され、該
ハウジング22は前記フレーム11と蝶番等によ
つて支持され、図示右方の把手22Aを持つて反
時計方向に開放できる構造になつているが、図の
場合、搬送ユニツト20および排紙反転ユニツト
40は右方に倒されて原稿搬送ベルト21が複写
装置本体1の上部に配置された原稿ガラス2を圧
着した状態となつている。 この考案に係る原稿搬送装置5は、以下に説明
する搬送機構により原稿の自動送りを可能とする
ものであるが、また手動によつて原稿搬送装置5
の全体を開閉することにより通常のプラテンカバ
ーとしての機能を併せて有している。 前記給紙ユニツト10は原稿受け台13上の原
稿Dを上層から一枚ずつ分離し送り出すための第
一給紙部と、該第一給紙部で送り出された原稿を
搬送ベルト21に供給する第二給紙部とから構成
されている。 まず複写すべき原稿束を、第1頁第1面(オモ
テ面)を下側にして原稿受け台13上に積載す
る。 次にコピー釦を押すと、原稿搬送装置内のモー
タ駆動用リレーがONとなり、第3図に示す正逆
転モータMが正転を開始する。このモータ駆動に
より、さばきベルト15、給紙ローラ17および
搬送ベルト21が何れも正転走行(反時計方向走
行)を開始する。同時に図示しない給紙ソレノイ
ドが作動し、第一給紙部の可動ガイド板14が跳
ね上つて、その上に積み重ねられた原稿Dをさば
きベルト15に圧接する。さばきベルト15は矢
示方向に回転を始めて、これにより原稿Dは、回
動するさばきベルト15と、さばきローラ16に
よつてしごかれて、堆積した原稿束のうちその最
上部の一枚だけが送り出される。原稿の先端が矢
示方向に回転する第二給紙部の給紙ローラ17近
傍に達したとき、センサ18の検知信号によつ
て、前記給紙ソレノイドがOFFとなり、可動ガ
イド板14は下降し、後続の原稿給紙を停止する
とともに、先の原稿のみを給紙ローラ17によつ
て搬送する。 上記給紙ローラ17によつて搬送されるように
なつた原稿Dは、原稿Dの後端位置決めをするス
トツパ板(スケール板)3の上方を通過して、複
写装置本体1の上方に固設した原稿ガラス2と、
搬送ユニツト20の搬送ベルト21の圧接位置に
達し、更に回動する搬送ベルト21の摩擦力によ
つて搬送が継続される。 原稿Dの後端が前記センサ18を通過すること
により、原稿Dのサイズが自動検知されるととも
に、この搬送路における原稿Dの紙詰り(ジヤ
ム)発生したときには、センサ18によつて検知
される。 上記搬送ベルト21は、ハウジング22の両側
壁部に固定した軸受板に回転自在に軸受支持され
た、駆動ローラ23と、従動ローラ24と、中間
ローラ25A,25Bとの間に張設され、図示し
ないリバーシブルモータMにより正逆回転できる
ようになつている。該搬送ベルト21の上側走行
面は前記軸受板に調整可能に支持されたテンシヨ
ンローラ26A,26Bで押圧され、下側走行面
は前記軸受板に取付けた軸受部材に軸受けされた
押圧ローラ27A,27B、ベルト押えローラ2
8、および分離ローラ38で押えられている。 第4図A,Bは前記原稿搬送装置5の駆動ロー
ラ23近傍の要部を示す断面図であり、第4図A
はベルト押えローラ28の移動を規制した状態を
示し、第4図Bは該ローラ28の規制を解除して
移動自在にした状態を示す。 前記ローラのうち、駆動ローラ23近傍に在る
ベルト押えローラ(スイングバックローラ)28
の両軸端を支持する軸受部材29は、該ローラ2
8が原稿ガラス2の給紙側端部に固定したストツ
パ板(スケール板)3の段部3aのほぼ直上に近
い位置と、該位置より右方即ち給紙方向前方の位
置(第4図A)との間を搬送ベルト21の走行に
連動してほぼ水平移動できるように構成されてい
る。 軸受部材29は、切欠き長円形状の溝部29a
を有し、該溝部29aにベルト押えローラ28の
軸端部28aが嵌合し溝部29aの長軸方向に移
動可能になつている。 上記溝部29aの下方の一端には、ベルト押え
ローラ28の軸端部28aを回転自在に支持して
下方への落下を防止する軸支部が突出している。
一方、上記溝部29aの下方他端は、切り欠かれ
ていて開口部を形成している。溝部29aに嵌入
されたベルト押えローラ28の軸端部28aは、
上記開口部付近に移動されたとき、この開口部か
ら下方へ下降可能になつている。 次に、上記ベルト押えローラ28の軸端部28
a付近には、揺動アーム30の先端部30aが嵌
合・離脱自在になつている。 上記揺動アーム30の他端は、角柱状をなす揺
動軸31の両端付近にねじ固定されている。この
揺動軸31の両軸端部31aは、ヒンジ部材の穴
に嵌合し回転自在に支持されている。 上記揺動軸31の中央付近には、リンク板33
が固定されている。該リンク板33の他端には、
長穴33aが設けられていて、L形をなす揺動レ
バー34の一端の軸部34aが上記長穴33aに
摺動自在に嵌合している。 上記揺動レバー34の回転中心軸部34bは、
両側に突出した一体形状をなし、電磁ソレノイド
35を固定保持する箱形形状の保持板36の両側
板の貫通穴に嵌合し回転自在に保持されている。
この回転中心軸部34bにはトーシヨンばね37
が巻回されていて、該ばね37の一端は揺動レバ
ー34および保持板36に掛止されていて、揺動
レバー34は一方向にばね付勢されている。 上記揺動レバー34の上方端には長穴34cが
設けられていて、該長穴34cに電磁ソレノイド
35のプランジヤ35Aの先端部に植設された固
定ピン35Bが摺動自在に嵌入している。 次に前記ベルト押えローラ28の動作について
説明する。 給紙ユニツト10から送り出された一枚の原稿
Dは、搬送ユニツト20の搬送ベルト21とスト
ツパ板3aとの間隙で形成される入口部を通過し
て、更に原稿ガラス2と搬送ベルト21との圧接
位置に達し、引続き搬送ベルト21の回動摩擦力
によつて搬送が継続される。 この原稿送入搬送行程において、搬送ベルト2
1の反時計方向回動(正転走行)時には、前記ベ
ルト押えローラ28は、軸端部28aが揺動アー
ム30の先端部30aに把持されていない状態
(第4図B図示状態)に保たれていて、移動可能
になつているが、前記搬送ベルト21の走行にと
もない摺接して右方向に移行し、ストツパ板3の
段部3aから遠ざかる。即ちベルト押えローラ2
8の軸端部28aは、反時計方向に従動回転しな
がら軸受部材29の溝部29aに沿つて右方に転
動し、溝部29aの右端面に当接して右方向移行
は停止するが、従動回転は行われている。 この状態において、ベルト押えローラ28の軸
端部28aは軸受部材29の軸支部29bに嵌入
して支持され、下方への下降することなく搬送ベ
ルト21に接触して従動回転している。 次に、上記ベルト押えローラ28を有する原稿
搬送装置による両面原稿搬送動作を第12図のフ
ローチヤート、第13図のタイミングチヤート、
および第14図のブロツク図に基づいて詳細に説
明する。 引続き、搬送ベルト21によつて原稿ガラス2
上を右方向に滑つて搬送されている原稿Dは、そ
の後端が用紙後端検出用センサ18を通過してか
ら、原稿Dの後端がストツパ板3を通過したの
ち、更に搬送ベルト21の正転走行により原稿ガ
ラス2上を右方向に移走され、排紙反転ユニツト
40に送り込まれる。 第5図Aは、前記原稿搬送装置5の排紙反転ユ
ニツト40近傍の要部を示す断面図であり、原稿
を反転搬送する状態を示す。 排紙反転ユニツト40は、原稿Dの排出経路
と、原稿Dの両面複写のために原稿Dの表裏面反
転を行うための原稿反転経路とが設けられてい
る。 そして排紙反転ユニツト40は、ガイド板等か
ら成る送出通路41および反転送入通路42と反
転通路43,44と、排紙ローラ対46、反転ロ
ーラ対47と、原稿搬送切換部材50と、用紙先
端検知用センサ(排紙センサ)48Aおよび後端
検知用センサ(反転紙センサ)48Bとから構成
されている。 上記排紙ローラ対46は、中央のローラ46A
と、該中央のローラ46Aに圧接して従動回転可
能な上ローラ46B,下ローラ46Cとから成
る。同様に反転ローラ対47は、中央のローラ4
7Aと、該中央のローラ47Aに圧接して従動回
転可能な上ローラ47B、下ローラ47Cとから
成る。 第3図,第6図は、上記排紙中央ローラ46A
と反転中央ローラ47Aの動力伝達を説明する斜
視図、側断面図である。第7図は第6図における
A−B−C−D−E鎖線に沿つて切断した展開断
面図である。 これらの図において、前記搬送ベルト21によ
つて従動回転される中間ローラ25A,25Bの
各軸端には一方向クラツチK1,K2を内蔵した
歯車G1,G2がそれぞれ取付けられている。そ
してこれら歯車G1,G2は何れもアイドル歯車
G3に常時噛合している。該アイドル歯車G3は
前記反転中央ローラ47Aの軸端に固定された歯
車G4に歯合している。該歯車G4と一体をなす
歯付プーリP1と、排紙中央ローラ46Aの軸端
に固定された歯付プーリP2の間には、歯付ベル
トBが巻回されていて、反転中央ローラ47Aの
回転力を排紙中央ローラ46Aに伝達する。 モータMの正回転により駆動ローラ23が正回
転(反時計方向回転)して、これによる駆動力が
搬送ベルト21を順方向(反時計方向)回転走行
するときには、下方の中間ローラ25Bは内蔵す
るクラツチK2により空転し、アイドル歯車G3
に動力伝達しない。このとき上方の中間ローラ2
5AのみクラツチK1により反時計方向に回転
し、歯車G1からアイドル歯車G3、歯車G4を
介して反転中間ローラ47Aを反時計方向に回転
せしめる。この駆動回転歯車G4と同軸に固定さ
れた歯付プーリP1を回転せしめ、更に歯付ベル
トBによつて歯付プーリP2を回転させ、これと
同軸をなす排紙中央ローラ46Aを反時計方向に
回転させる。かくして、搬送ベルト21の順方向
走行によつて、排紙反転ユニツト40内の両中央
ローラ46A,47Aは何れも反時計方向回転し
て、送入された原稿Dを排紙または反転搬送す
る。 次に、モータMを逆回転に切換えると、この駆
動力は駆動ローラ23を介して搬送ベルト21を
逆回転(時計方向回転)走行せしめる。このとき
一方の中間ローラ25Aは一方向クラツチK1の
不作動により空転し、他方の中間ローラ25Bの
み、内蔵するクラツチK2により歯車G2と一体
となり、回転力を伝達可能とし、この歯車G2か
らアイドル歯車G3、歯車G4の歯車列を経て反
転中央ローラ47Aを、更に歯付プーリP1,P
2、歯付ベルトBを介して排紙中央ローラ46A
を、やはり反時計方向に回転させる。 即ち、搬送ベルト21が正逆何れの走行時に
も、反転中央ローラ47A、排紙中央ローラ46
Aは、ともに反時計方向に回転して、排紙反転ユ
ニツト40内に送入された原稿を一定方向に搬送
する。 第5図Bは原稿Dを排出トレイ部80の方向に
排出する状態を示す排紙反転ユニツト40の断面
図である。なお、反転挿入通路42および排紙通
路45に設けられた除電ブラシ57,58は、原
稿面に接触して原稿面上の静電荷をアーム除電さ
せる。 第8図は従動ローラ近傍の要部を示す分解斜視
図である。図は、従動ローラ24を軸支する従動
ローラ調整板61と、原稿ガラス2面から原稿を
分離する分離部材である分離ローラ38を軸支す
る分離ローラ軸受39と、押圧ローラ27Bを軸
支する押圧ローラ軸受27Cと、テンシヨンロー
ラ26Bとを、これら部材を位置決め固定する従
動ローラ基板60から分解して取外した状態を示
す。 また、第9図は従動ローラ近傍の平面図、第1
0図はそのA−A断面図、第11図は更にそのB
−B断面図である。 これらの図において、2本の押圧ローラ27B
は、原稿ガラス2の一端で、従動ローラ24に近
い側の搬送ベルト21の張設内側に配設されてい
る。この押圧ローラ27Bの配設位置は、押圧ロ
ーラ27Bから排紙ローラ46A,46B圧接位
置に至る原稿搬送路長が、最小原稿長より短いよ
うな位置に定められる。 押圧ローラ27Bの両軸端部27aは、押圧ロ
ーラ軸受27Cの案内溝27cに落し込まれて、
上下方向に移動自在になるとともに回転自在にな
つている。 また、押圧ローラ軸受27Cの上面は、従動ロ
ーラ基板60の下面60bに当接し、位置決め
後、ねじ止め固定される。 押圧ローラ27Bのローラ面27bは、搬送ベ
ルト21を介して原稿ガラス2を加圧している。
搬送ベルト21の走行時には、原稿ガラス2上の
原稿Dは、押圧ローラ27Bの加圧によつて搬送
ベルト21を介して挟圧されて、搬送ベルト21
とともに摩擦力もより搬送される。なお、押圧ロ
ーラ27Cは搬送ベルト21の張設内面側の狭い
空間内に配置されて、押圧ローラ27Bの自重に
より加圧力が不定するときには、図示の如く押圧
ローラ27Bを複数本平行配置してもよい。 分離ローラ軸受39の上面は、従動ローラ基板
60の下面60cに当接し、位置決め後、ねじ止
めされている。該分離ローラ軸受39の下方の内
壁面は逆凹形状をなしていて、左突当面39a、
右突当面39b、内壁上方のガイド傾斜面39c
の3壁面から形成されていて、分離ローラ38の
両軸端部38aがこれらの面に当接または転動す
る。なお該軸受39の最下方の円弧状突起部39
dは、原稿ガラス2の上面に当接する下方突当面
である。分離ローラ38の両軸端部38aが上記
分離ローラ軸受39の逆凹形状内壁部に嵌入され
位置決めされたとき、分離ローラ38のローラ面
38b搬送ベルト21の内壁面に圧接して、搬送
ベルト21を湾曲させて張架する。 前記従動ローラ基板60の2つの下面60b,
60cに接続する直立面60aのほぼ中央には、
半球状の突起部60dが設けられている。該突起
部60dの内面には、調心軸受61の球軸受が嵌
合し回転自在になつている。該調心軸受61は前
記従動ローラ基板60の突起部60dに面当接
し、ねじ止めされる。 上記調心軸受61の球軸受の中央部の円筒状開
口には、前記テンシヨンローラ26Bの両軸端部
26bが圧入される。かくしてテンシヨンローラ
26Bは、従動ローラ基板60の定位置に回転自
在に設置され、駆動ローラ23と平行をなすよう
に、左右の従動ローラ基板60を位置調整する。 ここで、従動ローラ基板60は、前記下面60
bおよび該下面60bと平行をなす取付面60c
を、前記ハウジング22の突起面に当接させてね
じ固定される。更に2本の押圧ローラ27Bが上
記テンションローラ27Bに平行するように、左
右の押圧ローラ軸受27Cを位置調整して、従動
ローラ基板60に固定する。 同様に分離ローラ38も、テンシヨンローラ2
6Bと平行状態を保つて軸移動可能となるよう左
右の分離ローラ軸受39は、それぞれ左右の従動
ローラ基板60の下面60cに位置調整されてね
じ固定される。 次に、前記従動ローラ基板60の直立面60a
と、取付面60eとを接続する面は、原稿ガラス
2と所定の傾斜角度θを有する傾斜面60fに形
成されている。該傾斜面60fには、傾斜角θの
方向に沿つた2個の長穴60gがあけられてい
る。該長穴60gは後述の従動ローラ調整板61
を長穴に沿つて位置調整可能に取付けるための小
ねじ貫通用の穴である。 前記傾斜面60fの傾斜角θは、搬送ベルト2
1の正転走行時における従動ローラ24ト分離ロ
ーラ38とを巻回する搬送ベルト21の下側の傾
斜角θ1と、搬送ベルト21の逆転走行時における
搬送ベルト21の下側の傾斜角θ2とのほぼ中間
値、例えば35°に設定されている。 また、従動ローラ基板60の直立面60aに
は、長穴60hが開口している該長穴60hは前
記従動ローラ24の軸端に近い段部25dが貫通
するもので、前記傾斜角θと同一方向の長軸方向
をなしている。 従動ローラ24の左右の両軸端部24aには調
心軸受63の球軸受が圧入されていて、該球軸受
を回転自在に収容するケース部は従動ローラ調整
板62の直立面62aに当接してねじ固定され
る。 従動ローラ調整板62の直立面には、半球形状
の突起部62bが形成されている。該突起部62
bの内周面には、前記調心軸受63を取付けたと
き、球軸受が回転自在となる。かくして従動ロー
ラ24の左右の軸端部24aは、調心軸受63と
従動ローラ調整板62とともに一体をなす。 従動ローラ調整板62の直立面62aに接続す
る傾斜面62cは、前記従動ローラ基板60の傾
斜面60fに位置調整後に固定取付けされる。傾
斜面62cにはねじ穴62dがあけられていて、
上記傾斜面60fの長穴を貫通する小ねじ64に
螺合する。 従動ローラ24を組立・調整するときには、該
従動ロータ24が駆動ローラ23またはテンシヨ
ンローラ26Bと平行をなすように、従動ローラ
24と一体をなす従動ローラ調整板62を、従動
ローラ基板60の傾斜面60fに沿つて摺動させ
て、従動ローラ24の平行度調整が終了したら、
小ねじ64により従動ローラ調整板62を従動ロ
ーラ基板60にねじ固定する。 原稿搬送装置5による原稿の正逆転搬送によ
り、搬送ベルト21が延伸してベルト張設に弛み
を生じたときには、前記小ねじ64を緩めて、左
右の従動ローラ調整板62を、傾斜角θをなす傾
斜面60fに沿つて上方に引き上げて、従動ロー
ラ24の平行度調整とベルト張力調整とを行つた
のち、再び小ねじ64によりねじ固定する。この
ような調整を行えば、従動ローラ24は原稿ガラ
スこの面に対して角度θの方向に平行移動するか
ら、搬送ベルト21の傾斜角θ1,θ2の変動は少な
くてすむ。即ち、搬送ベルト21によつて原稿ガ
ラス2に進入・送出する原稿Dは、搬送ベルト2
1の張設調整に関係なく常に一定の状態に保持さ
れるから、搬送が常に安定して行われる。 このように従動ローラ24の平行度調整、張力
調整が容易に行われるばかりでなく、従動ローラ
24の移動調整時に、押圧ローラ27Bや分離ロ
ーラ38は、これとは無関係に移動しないから、
再平行調整を行う必要はなく、従動ローラ24の
み単独に移動調整すればよく、作業は容易、正
確、迅速に行うことができるようになつた。 次に、原稿搬送過程について説明する。 前記駆動ローラ23の正回転(反時計方向回
転)駆動により、従動ローラ24との間に張設さ
れた搬送ベルト21が回動され、搬送ベルト21
の内側に配設された中間ローラ25A、押圧ロー
ラ27A,27B、ベルト押えローラ28、およ
び分離ローラ38は何れも同一方向に従動回転す
る。 このとき分離ローラ38のローラ面38bは搬
送ベルト21に圧接して従動回転するとともに、
その両軸端部38aは分離ローラ軸受39の左突
当面39aから右方に自転しながらガイド傾斜面
39cに沿つて傾上方に軸移動する。この分離ロ
ーラ38の右移動により、搬送ベルト21は右外
方に突出する。 第2図、第5図A、第6図、第10図はその軸
移動開始時の状態を示し、第5図Bは軸移動後の
状態をそれぞれ示す。 第5図Bの状態になつたとき、原稿送出通路4
1と反転挿入通路42の両通路を仕切る分離ガイ
ド板49の先端部は、搬送ベルト21の右方突出
により近接して反転挿入通路42の開口部を最小
限(例えば約0.5mm)に保つ。なお、上記分離ガ
イド板49の先端部に可撓板49A、例えばフイ
ルム状のポリエチレンテレフタレートを僅か突出
するように粘着すれば、搬送ベルト21にたるみ
やばたつきを生じたときにも、搬送ベルト21に
可撓板49Aの先端部に接触するのみであるか
ら、剛性の分離ガイド板49に直接接触して搬送
ベルト21を摩耗・損傷させることはない。 駆動ローラ23の逆回転駆動すると、搬送ベル
ト21、従動ローラ24が逆回転を始める。これ
により搬送ベルト21に圧接して従動回転する分
離ローラ38は逆回転され、その両軸端部38a
は分離ローラ軸受39の右突当面39bから左方
に移動し始め、ガイド傾斜面39cに沿つて自転
しながら移行し、左突当面39aに当接して軸移
動を停止しその位置で自転のみ行う。第5図Aは
この逆行停止状態を示す。 一方、排紙反転ユニツト40の上方付近に設け
られた原稿搬送切換部材(以下、切換部材と称
す)50は、支軸部50aと一体をなし、該支軸
部50aは原稿搬送装置5の両側板間に架設され
ていて回転自在になつている。 上記切換部材50の両端支軸部50aの中間に
は、原稿Dを排紙通路45と反転通路43,44
とを分岐規制する複数個のガイド板部50bが一
体に設けられている。該ガイド板部50bは、上
記各通路を通過する原稿Dの最大紙幅に対応した
間隔で軸方向に複数個並列に設けられ、そのうち
前記排紙中央ローラ46Aのローラ部両側方のガ
イド板部は所定の間隔に保たれている。 また、上記ガイド板部50bの上面は、上方に
緩やかな凸状曲面部をなし、切換部材50が原稿
排紙状態(第5図B)に在るとき、該凸状曲面部
50dは排紙中央ローラ46Aと上ローラ46B
とが圧接してニツプを形成する位置より排紙下流
方向に向つて斜上方に上昇した傾斜面をなし、そ
の頂部曲面は上記ニツプ位置より高くなつてい
る。 送出通路41から上記排紙ローラ46A,46
Bに送り込まれた原稿Dは、両ローラの圧接回転
により、ニツプ位置からほぼ水平に送り出される
が、上記ガイド板部50bの凸状曲面に沿つて斜
上方に上昇し、その頂部曲面を通過し排紙通路4
5を経て外部のトレイ80上に排出される。 この排紙過程において、排紙ローラ46A,4
6Bのニツプ位置から挟圧されて送り出された平
面状をなす原稿Dは、排紙ローラ46Aの両側方
に在るガイド板部50bの凸状曲面50d過程時
に、原稿面が排紙方向に並行をなす波形状に屈曲
形成されるから、ここで原稿Dの進行方向に強度
が付与される。 よつて原稿Dは凸状曲面部50dに沿つて大き
な弧を描いて外部に排出されることになり、原稿
Dの後端が排紙通路45付近に停留することはな
くなるから、排紙不良は解決される。 一方、ガイド板部50bの下方曲面は緩やかな
凹状曲面部50eをなしていて、原稿Dが排紙中
央ローラ46Aのニツプ位置から第5図A図示の
如く反転通路43へ導入されるときのガイド面を
形成している。 複写済みの原稿Dをトレイ部80側に排出せし
めるときには、原稿Dは押圧ローラ27A,27
Bの加圧力と搬送ベルト21の搬送力により原稿
ガラス2の右側から排紙通路41に入り上昇して
Uターンして排紙ローラ46A,46Bに圧接挟
持されて、右方の排出開口から外方に排出され、
排出トレイ80上に第一面を上向きにして載置さ
れる。 前記排紙通路45には、前記除電ブラシ57と
ほぼ同形の除電ブラシ58が原稿搬送装置の蓋部
材に固定されていて、外部へ排出される原稿に摺
擦して原稿上の静電気を除電する。 原稿Dの両面を複写するときには、上記切換部
材50が第2図、第5図Aに図示のように反時計
方向に揺動されて排出開口側を塞ぐとともに、切
換部材50のガイド板部の下面は、排紙中央ロー
ラ46Aの上方圧接位置から搬送されてくる原稿
Dを左下方にガイドする。この原稿Dは反転通路
43に送られ、反転中央ローラ47Aで再びUタ
ーンして反転通路44を通過して、排紙中央ロー
ラ46Aと下ローラ46Cとの下方圧接位置を通
過して反転送入通路42の方向に送り出す。この
とき搬送ベルト21は逆回転しているから分離ロ
ーラ38は左方に退避され、反転挿入通路42の
開口部は開いている。 なお、先端検知用センサ48Aから後端検知用
センサ48Bに至る反転部の経路長は、予め使用
される各種原稿Dの最大長さより充分長く設定さ
れている。 また前述の如く、排紙ローラ対46及び反転ロ
ーラ対47は一方向クラツチK1,K2を内蔵す
る中間ローラ25A,25Bによつて何れも、搬
送ベルト21の正逆転走行に係りなく、常に反時
計方向に回動し、原稿Dを一方向に搬送する。 原稿ガラス2上に送り出されて原稿面露光を終
えた原稿Dは、送出通路41から排紙反転ユニツ
ト40の排紙ローラ46、反転ローラ47および
反転通路43,44を通過することにより表裏が
反転し、反転挿入通路42から第二面を原稿ガラ
ス2の上面に対面させて搬送ベルト21により搬
送される。 この原稿反転搬送中に、上記排紙反転ユニツト
40内の前記排紙ローラ対46の上方付近に設置
された先端検知用センサ48Aを原稿Dの後端が
通過し終ると、先端検知用センサ48Aによる検
知信号から所定のカウント経過後、モータ駆動用
リレーが作動し、モータMの正転を一旦停止させ
る。これにより搬送ベルト21の順方向走行も一
旦停止する。このモータ停止信号入力後も慣性に
よりモータ駆動軸は若干回転し、該駆動軸に直結
するエンコーダEにより停止までの慣性パルスを
計数する。この駆動軸の回転数低下による慣性パ
ルスの間隔が10msを超えたときから所定の短時
間(例えば100ms)経過中、搬送ベルト21は一
時停止ている。上記所定の短時間経過後、モータ
Mに逆回転ON信号が入力され、逆回転を開始す
る。これにより搬送ベルト21の回転は時計方向
(逆転走行)に切換えられるが、排紙中央ローラ
46Aおよび反転中央ローラ47Aは依然同一方
向回転を継続する。 上記搬送ベルト21の逆転送行が開始される直
前で、前記センサ48Aによる原稿後端検知後
に、電磁ソレノイド35に信号が入力される。こ
れによりプランジヤ35Aが吸引され、プランジ
ヤ35Aの固定ピン35Bは、揺動レバー34の
長穴34cと係合して、固定中心軸部34bを中
止にして揺動レバー34を時計方向に揺動させ
る。 これとともに、揺動レバー34の他端の軸部3
4aは、リンク板33の長穴33aに係合してい
るから、揺動レバー34の時計方向揺動は、一体
をなすリンク板33、揺動軸31および揺動アー
ム30を、両軸端部33aを中心にして反時計方
向に揺動させられる。この反時計方向揺動によ
り、揺動アーム30の凹部30aは、ベルト押え
ローラ28の段付部28bに嵌入・把持し、べる
と押えローラ28の左右方向移動を規制し、回転
自在に保持する。 原稿Dの両面複写モード設定時には、前記セン
サ18による原稿後端検知後、所定のカウント経
過したのち、ソレノイドに通電されて、これと連
動する原稿搬送切換部材50が第2図、第5図A
の如く反時計方向に揺動されて排紙通路45側を
塞ぐとともに、該切換部材50の下面は、排紙ロ
ーラ対46の上方圧接位置から搬送されてくる原
稿Dを左下方にガイドする。この原稿Dは反転通
路43に送られ、反転ローラ対47で再びUター
ンして反転通路44を通過して、排紙ローラ対4
6の下方圧接位置を通過して反転挿入通路42に
沿つて原稿ガラス2の方向に送り出される。この
原稿通過中に、前記除電ブラシ57が原稿Dの表
面を摺擦して、原稿D面上の静電気を接地消去す
る。 このようにして、上記搬送ベルト21の逆転送
行中には、原稿ガラス2の左端付近のベルト押え
ローラ28は、揺動アーム30に掛止されて、ス
トツパ板3から遠ざかつた位置で回転して、給紙
ユニツト10から原稿ガラス2への挿入を容易に
している。同時に原稿ガラス3の右端付近の分離
ローラ38は、搬送ベルト21の逆転送行より反
転挿入通路42の開口部を閉塞する位置で回転
し、原稿Dの侵入を防止し、送出通路41側にの
み通過可能にしている。 原稿Dは、排紙反転ユニツト40の反転経路を
通過することにより表裏が反転し、裏面すなわち
第二面を原稿ガラス2の上面に対面させて原稿ガ
ラス2上に送り出されて搬送ベルト21により更
に搬送させる。 前記後端検知用センサ48Bを原稿Dの後端が
通過すると、この後端検知信号により、モータ駆
動用リレーを作動させ、モータMの逆転を一旦停
止させる。これにより搬送ベルト21の逆転走行
は一旦停止するから、該搬送ベルト21に摺接し
て従動回転するベルト押えローラ28も回転が停
止される。 上記ベルト押えローラ28の回転停止後に、ソ
レノイド35に駆動信号が入力され、ベルト押え
ローラ28の軸位置規制を解除する。 この規制解除以前のベルト押えローラ28は、
軸端部28aが軸受部材29の各軸支部上に載つ
た上方位置で、搬送ベルト21によつて従動回転
している。このため該ベルト押えローラ28に圧
接する搬送ベルト21の下面は、この圧接位置下
方において、原稿ガラス2の上面との間に僅かな
間隙gが形成されて離間している。即ち、押圧ロ
ーラ27A,27Bによつて原稿ガラス2の上面
に押圧された搬送ベルト21は、ストツパ板3の
近傍に在るベルト押えローラ28の位置では非接
触状態となつているから、上記搬送ベルト21の
逆転送行によりストツパ板3の方向に搬送されて
きた原稿Dの走行先端は、搬送押圧力過多によ
り、ストツパ板3の段部3aに強く突き当り、原
稿の耳折れや、しわ発生や、複写位置決め不良等
のトラブルを発生することはない。 原稿Dの先端が上記段部3aに接近すること
は、予め前記後端検知用センサ48Bの原稿通過
信号と原稿サイズ検知信号とによる所定のカウン
トを設定し、このカウントアツプにより検出され
る。 この原稿接近信号に基づいて、モータ逆転一時
停止による搬送ベルト21の逆転走行一時停止と
ベルト押えローラ28の従動回転停止後に、電磁
ソレノイド35に信号が入力され、プランジヤ3
5Aが突出する。これにより、揺動レバー34は
回転中心軸部34bを中心にして反時計方向に揺
動し、これと係合するリンク板33を介して揺動
アーム30を揺動軸31を中心にして時計方向に
揺動せしめて跳ね上げるから、揺動アーム30と
ベルト押えローラ28との係合は解除され、ベル
ト押えローラ28の軸位置規制は解除され、ロー
ラ28が移動可能となる。 このモータ逆転一時停止による搬送ベルト21
の逆転走行一時停止中にベルト押えローラ28の
規制解除が行われ、その後短時間経過後に、モー
タ駆動用リレーが再び作動されモータMの逆転が
再開され、搬送ベルト21は再び逆転走行を始め
る。 逆転送行する搬送ベルト21の内側の面と摺接
するベルト押えローラ28のローラ面28cは、
移動自在に従動され時計方向に回転するととも
に、軸端部28aは、軸受部材29の各溝部29
aに案内されて転動し、左方向に引張られて溝部
29aの左端面付近に接近する。 ベルト押えローラ28が左方向に移動させられ
ると、その軸端部28aは軸受部材29の各溝部
29aから離脱して下方の開口部に落下して、第
4図B図示の如き位置に移動する。 この図示状態では、搬送ベルト21はベルト押
えローラ28のローラ面28cに裏面から押圧さ
れて、搬送ベルト21の表面側はストツパ板3の
段部3aに軽く圧接され、前記間隙gを閉塞する
から、逆方向搬送された原稿の先端がストツパ板
3の段部3aに確実に当接して停止し、給紙ユニ
ツト側に進入することはない。原稿Dの一端がス
トツパ板3に当接したのち、モータ駆動が停止さ
れ、搬送ベルト21の逆転走行は停止し、原稿D
は静止する。 この正確な停止位置に設置された原稿は、複数
個のベルト押えローラ27A,28Bの圧力を受
けた搬送ベルト21によつて原稿ガラス2上に圧
着されて第二図面(裏面)の露光が開始され、そ
のあと周知のプロセスを経て画像の形成と記録紙
への転写を行つて片面の複写を終了する。このと
き記録紙上の画像位置と原稿の原画位置とは正確
に保持される。 原稿Dの裏面の露光を終えると、搬送ベルト2
1の正転走行が行われて、原稿Dは送出通路が4
1から排紙反転ユニツト40内に送り込まれ、前
述の如く排紙ローラ対46、反転通路43,4
4、反転ローラ対47を通つて反転挿入通路42
から原稿ガラス2上に逆転搬送される。ここで搬
送ベルト21の逆転送行が行われ、この間、ベル
ト押えローラ28はソレノイド35により規制さ
れている。また上記逆転送行終了間際の一旦停止
及びベルト押えローラ28の規制解除も前述と同
様に行われる。 かくして原稿ガラス2上に搬送され、ストツパ
板3の段部3aに先端が当接され、所定位置に停
止した原稿Dは、原稿第1面(表面)の露光が行
われ、画像形成プロセスの複写装置本体内で行わ
れる。原稿Dの裏面の露光を終えると、搬送ベル
ト21の正転走行が行われて、原稿Dは送出通路
が41から排紙ローラ対46により挟持され、反
転通路を閉鎖した状態の切換部材50の上面を通
過して、排出通路45を経て排出トレイ部80上
に送り出される。そして、複写の反覆に伴つて原
稿Dは順次積層されてゆく。 第15図Aは前記原稿搬送経路を示す図であ
り、一点鎖線は、その経路を示す。この搬送装置
によれば、給送ユニツト10の原稿受け台13上
に原稿Dの束は、原稿第1頁D1の表面(第2
面)D1Aを下に伏せた状態に載置する。そして
原稿Dは最終頁(例えばD6)から原稿給紙が行
われ、反転後に原稿D6の裏面D6Bが複写さ
れ、次いで再反転後に原稿D6の表面D6Aが複
写され、排出トレイ80上には、原稿D6の表面
D6Aが上向きに載置される。 引続き次の原稿D5が搬送・複写され、排出ト
レイ80上に原稿D6の上に載置される。 かくしてすべての複写を終えた全原稿は、排出
トレイ80上に第1頁D1の表面D1Aを上向き
にした状態で頁揃えされて積載される。 この考案の原稿搬送装置は、原稿第1面のみの
複写モードに設定することも可能である。第15
図Bはこの場合の原稿搬送経路を示す図であり、
一点鎖線は原稿通過経路である。また円形破線内
は原稿推積状態を説明する部分拡大図である。 給紙ユニツト10の原稿受け台13上に積載さ
れた原稿束は、第1頁を最下層っしてその第1頁
(表面)を下側にして置かれ、搬送ユニツト20
および排紙反転ユニツト40を経て排出トレイ部
80に排出される。このとき原稿Dは反転通路4
3,44と反転送入通路42を経由しないで、送
出通路41から排紙ローラ対46を経て排紙通路
45から排出トレイ部80に至る。また搬送ユニ
ツト20の入口部のベルト押えローラ28には、
前記ソレノイド35による揺動アーム30の規制
動作が作動せず、該ローラ28は搬送ベルト21
の正逆転に摺接従動して、正逆転および軸受部材
29により左右移動自在となつている。 搬送ベルト21によつて原稿ガラス2上を右方
向に滑つて搬送されている原稿Dは、その後端が
用紙後端検出用センサ18を通過してから、原稿
Dの後端がストツパ板3を通過したのち僅かオー
バーランして一旦停止する。これは上記センサ1
8による後端検知信号発生を基点として、検出さ
れた原稿サイズの長さに応じて設定されたクロツ
クパルス値のカウントアツプにより定められる。 この時点において、モータMの正転の駆動信号
をOFFさせ、次いで逆転駆動させるスタート信
号をモータに印加する。 上記モータMの逆転駆動開始により、搬送ベル
ト21は逆転走行を開始し、オーバーランした原
稿Dを逆行させて、モータMが所定パルスの逆回
転されたのちは、原稿Dの後端はストツパ板3の
段部3aに当接して、搬送ベルト21の走行は停
止される。 上記搬送ベルト21の逆転走行時には、軸端移
動が可能になつている前記ベルト押えローラ28
は、外接する搬送ベルト21の摩擦引張力により
時計方向に従動回転されながら、軸端部28aが
軸受部材29の溝部29aに沿つて左方に転動し
ていく。そしてベルト押えローラ28のローラ面
が、ストツパ3の段部3aに最も接近した上方に
位置したとき、ベルト押えローラ28の軸端部2
8aは、軸受部材29の溝部29aの左端面に当
接し、ここで従動回転のみとなる。この左端位置
では、ベルト押えローラ28は、搬送ベルト21
を介してストツパ板3の段部3aに軽圧接し、前
記間隙gを閉塞することとなる。 この閉塞状態をなすストツパ3の段部3a付近
に、前記逆方向送行される原稿Dの走行先端が確
実に突き当り、搬送ベルト21の走行停止により
原稿Dは正確な停止位置に置かれる。即ち原稿D
が間隙を通つて給紙ユニツト10側へ入り込むこ
とは完全に防止される。 この正確な停止位置に設置された原稿は、複数
個の押圧ローラ27A,27Bの圧力を受けた搬
送ベルト21によつて原稿ガラス2上に圧着され
て第一面(表面)の露光が開始され、そのあと周
知のプロセスを経て画像の形成と記録紙への転写
を行つて片面の複写を終了する。このとき記録紙
上の画像位置と原稿の原画位置とは正確に保持さ
れる。 第一面の複写プロセスを終了した原稿Dは、搬
送ベルト21の正転走行により原稿ガラス2上を
右方向に移送され、排紙反転ユニツト40に送り
込まれる。 原稿Dは搬送ベルト21の搬送力により原稿ガ
ラス2の右端から送出通路41に入り上昇してU
ターンして排紙ローラ対46の上方位置に圧接挟
持されて、左方の排紙通路45から外方に排出さ
れ、原稿排出トレイ60上に第一面を上向きにし
て載置される。このとき切換部材50は下降して
いて排紙中央ローラ46Aの側に入り込み、原稿
Dのを排紙通路側にガイドしている。 なお、原稿受け台13上に積載される原稿束の
積み重ね順序、および排出トレイ部80上に排出
され原稿の積み重ね順序は何れも、前述の両面原
稿複写モードの場合と同じである。
【考案の効果】
以上の如く、この考案は、正逆転走行する搬送
ベルトによつて、原稿を原稿ガラス上に挿入・送
出して、原稿の両面複写を可能にする自動原稿搬
送装置において、搬送ベルトを回動せしめる駆動
ローラ、従動ローラおよび押圧ローラや分離ロー
ラ等の各ローラ群の平行配列組立調整作業が極め
て容易・確実・迅速に実行可能となつた。特に搬
送ベルトの延伸等によつて従動ローラを平行移動
させるとき、他のローラ群の配列を変えずに従動
ローラのみ単独調整可能である。この従動ローラ
の軸移動設定にあたつて、搬送ベルトと原稿ガラ
スとの初期設定傾斜角は変化しないから、最適の
条件で原稿が原稿ガラス面上に進入、あるいは原
稿ガラス面から排紙反転ユニツト側に送出され、
原稿搬送不良によるトラブル発生は確実に解消で
きた。特に高速転写や両面原稿自動反転において
搬送ベルトに過激な負荷を生ずる原稿搬送装置の
調整に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る原稿搬送装置を装備し
た複数装置の外観斜視図。第2図は原稿搬送経路
を示す原稿搬送装置の断面図である。第3図は原
稿搬送装置の駆動系を示す斜視図である。第4図
A,Bは上記原稿搬送装置の駆動ローラ近傍の要
部を示す断面図、第5図A,Bは原稿排紙反転ユ
ニツトの断面図である。第6図は排紙反転ユニツ
トの駆動系を示す側断面図であり、第7図はその
A−B−C−D−E鎖線に沿つて切断した展開断
面図である。第8図は従動ローラと押圧ローラ近
傍の要部を示す分解斜視図、第9図は従動ローラ
近傍の平面図、第10図はそのA−A断面図、第
11図は更にそのB−B断面図である。第12図
は原稿搬送過程を説明するフローチヤート、第1
3図はタイミングチヤートであり、第14図は原
稿搬送装置の制御を示すブロツク図である。第1
5図A,Bは両面原稿および片面原稿の搬送経路
を示す説明図である。 1……複写装置本体、2……原稿ガラス、3…
…ストツパ板、3a……段部、5……原稿搬送装
置、10……給紙ユニツト、20……搬送ユニツ
ト、21……搬送ベルト、22……ハウジング、
23……駆動ローラ、24……従動ローラ、26
A,26B……テンシヨンローラ、27A,27
B……押圧ローラ、27C……押圧ローラ軸受、
28……ベルト押えローラ、38……分離ロー
ラ、39……分離ローラ軸受、40……排紙反転
ユニツト、41……送出通路、42……反転挿入
通路、49……分離ガイド板、50……原稿搬送
切換部材、60……従動ローラ基板、60f……
傾斜面、60g……長穴、60h……長穴、6
1,63……調心軸受、62……従動ローラ調整
板、62c……傾斜面、64……小ねじ、80…
…排出トレイ部、D,D1,D2,D3,D4,
D5,D6……原稿。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 給紙ユニツトと、駆動ローラと複数の従動ロー
    ラ間に架設した搬送ベルトとからなる搬送ユニツ
    トと、排紙反転ユニツトとを備え、前記給紙ユニ
    ツトから1枚の原稿を前記搬送ベルトにより複写
    装置本体の原稿ガラス面上に搬送し、この原稿ガ
    ラス面上に搬送された前記原稿を光源等によつて
    走査露光後、この原稿を前記搬送ユニツトで搬送
    し、循環経路で構成された排紙反転ユニツトを経
    由して、原稿を排出トレイに排出させるかまたは
    原稿を反転して前記搬送ベルトを逆転させ前記原
    稿ガラス面上に再挿入するようにした原稿搬送装
    置において、 前記搬送ベルトと原稿ガラス面との間から排出
    された原稿をガラス面から分離する分離部材と排
    出側の従動ローラとで形成される搬送ベルト移動
    路を原稿ガラス面に対して所定の角度に傾斜して
    設けるとともに、前記従動ローラをこの移動路に
    沿つて平行に移動可能なように枠体の長孔に軸支
    し、前記搬送ベルトの張力の調節を前記従動ロー
    ラの両端の長孔内で前記移動路に沿つて移動させ
    て固定することにより行うことを特徴とする原稿
    搬送装置。
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