JPH0446118Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0446118Y2
JPH0446118Y2 JP1986100055U JP10005586U JPH0446118Y2 JP H0446118 Y2 JPH0446118 Y2 JP H0446118Y2 JP 1986100055 U JP1986100055 U JP 1986100055U JP 10005586 U JP10005586 U JP 10005586U JP H0446118 Y2 JPH0446118 Y2 JP H0446118Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
flexible graphite
braided
graphite sheet
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986100055U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS636272U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986100055U priority Critical patent/JPH0446118Y2/ja
Publication of JPS636272U publication Critical patent/JPS636272U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0446118Y2 publication Critical patent/JPH0446118Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は流体機器の軸封部、特に高圧条件下に
おいて使用され、高いシール性を要求されるバル
ブ用パツキンとして好適な編組パツキンに関す
る。
(従来の技術) バルブ用グランドパツキンのように、高圧条件
下において使用されるものは、シール性を高くす
る必要があるため、中心部に緻密化した中芯を使
用し、その表面を繊維の編組体で被覆した構造に
成形される。
前記中芯としては、例えば黒鉛に樹脂、潤滑剤
などを混練したものに、強度アツプを図るための
補強繊維を添加したものが使用される。
しかし、前述の中芯は、樹脂、潤滑剤等が高
温時において減量し緻密化を損なう補強効果の
大きいアスベスト繊維は脱アスベスト化の傾向に
より使用し得ないため、他の繊維の使用により補
強効果が低下する耐熱性を向上させるため、つ
まり高温時における樹脂、潤滑剤等の減量を抑制
して緻密化を維持するために、樹脂、潤滑剤を極
端に減らすと硬さが過剰になつて、取扱いが困難
になる等の問題点を有する。
従つて、このような問題があるために、編組パ
ツキンの中芯材として、黒鉛、繊維、樹脂の混合
物等に替えて、耐熱性にすぐれた可撓性黒鉛シー
トを使用することが提唱されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし例えば、市販されている可撓性黒鉛シー
トを切断した後多数本束ねたものを中芯として使
用した場合、該シートに方向性があり、編組パツ
キンとなした後自由に曲げられないという取扱い
性に致命的な欠点を有する。
さらに、市販されている可撓性黒鉛シートは、
その密度が0.5〜1.0g/cm3と比較的小さいので、
これを中芯として使用すると、加圧時に大きな体
積減少が生じてシール性を著しく低下させる。
本考案は、このような従来技術の背景に鑑みて
なされたもので、特に可撓性黒鉛シートは幅5mm
以下に切断すると圧縮率及び許容ひねり回数が飛
躍的に増大する特性を有している点に着目し、切
断幅5mm以下の可撓性黒鉛シートを中芯材として
使用するとともに、この可撓性黒鉛シートを繊維
材にて被覆し、該繊維材と前記可撓性黒鉛シート
との組合せにより、加圧時の体積減少を解消さ
せ、しかも使用性及び汎用性の向上を実現させる
編組パツキンを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係る編組パツキンは、棒状の中芯と、
この中芯の外周を被覆する編組体の被覆層からな
る編組パツキンにおいて、前記中芯が、5mm幅以
下に切断した可撓性黒鉛シートを複数枚重ね合
せ、その表面を繊維でニツト編み又は袋編み被覆
されているものである。
(作用) 本考案においては、中芯材として、5mm幅以下
に切断した可撓性黒鉛シート、つまり圧縮率及び
許容ひねり回数が増大した可撓性黒鉛シートを使
用して、これを複数枚重ね合せるようにしている
から、引張り強さが大きくなり靱性が向上すると
ともに、柔軟性も具備することができる。また、
この重ね合せた可撓性黒鉛シートの表面を繊維で
ニツト編み又は袋編み被覆するようにしているか
ら、中芯の形状が、編組パツキンを構成する前に
保持でき、この形状保持によつて、予めロール加
工等で中芯の密度を高めておけば、加圧時に大き
な体積減少が生じず、シール性を著しく低下させ
るといつた問題が有効に解消される。
さらに、編組パツキンは、柔軟性を備えた中
芯、つまり前記可撓性黒鉛シートと前記繊維被覆
によつて、例えば軸径に合せて所定長さに切断し
て使用するといつた紐状体に構成しておくことが
可能となり、使用性及び汎用性の向上が実現され
る。
(実施例) 第1図に示すように、厚さ0.38mmの可撓性黒鉛
シート1を3mm幅に切断して5枚重ね合せ、その
表面を0.1mmφのステンレス(SUS304)繊維2で
ニツト編み被覆した編み糸3(密度0.7g/cm3
を形成する(W=4.8mm×t=3.2mm)。
実施例 1 前記編み糸3を5本束ねて、20回/mのひねり
加工を施しながらロール加工を行い、第2図に示
す棒状の中芯4(W=5.6mm×H=5.6mm、密度1.7
g/cm3)を形成し、この棒状の中芯4の外周を第
3図のように金属繊維にて16打袋編みした編組体
の被覆層5によつて被覆し、さらに表面にシリコ
ン油、鱗片状黒鉛、ゴム糸接着剤等より成る目詰
材6を含浸させた。
実施例 2 前記編み糸3を8本用いて8打角編みしながら
ロール加圧を行い、第4図に示す棒状の中芯4
(W=8.1mm×H=8.1mm、密度1.5g/cm3)を形成
し、この棒状の中芯4の外周を第5図のように金
属繊維にて16打袋編みした編組体の被覆層5によ
つて被覆し、さらに表面にシリコン油、鱗片状黒
鉛、ゴム糸接着剤等より成る目詰材6を含浸させ
た。
第6図に0.38mm厚さを有する可撓性黒鉛シート
の切断幅と圧縮率との関係の実験結果を、また第
7図に0.38mm厚さを有する可撓性黒鉛シートの切
断幅と許容ひねり回数との関係の実験結果をそれ
ぞれ示している。
これらの図において、可撓性黒鉛シートの切断
幅が5mm以下になると、圧縮率及び許容ひねり回
数が飛躍的に増大する特性を有していることが判
る。
したがつて、切断幅3mmの可撓性黒鉛シート1
を複数枚重ね合せた編み糸3による、前記第1及
び第2実施例で述べた棒状の中芯4の形成が容易
かつ確実になされる。即ち、8打角編み及びひね
り加工を施しても、中芯材である可撓性黒鉛シー
ト1の切損、つまり編み糸3の糸切れが起らな
い。
さらに、棒状の中芯4の外周を金属繊維にて16
打袋編した編組体の被覆層5によつて被覆してい
るから、編組パツキンとして優れた特性を示す。
しかも、この編組パツキンは、例えば軸径に合せ
て所定長さに切断して使用することができるか
ら、汎用性と使用性が向上する。
また、樹脂、潤滑剤等のような高温における減
量が著しい材料の使用を省くことができるので、
緻密度が損なわれない。
なお、前記実施例では、中芯として構成させる
編み糸3を複数本ひねり加工又は編組する場合に
ついて説明しているが、勿論、中芯は1本の編み
糸3で構成してもよく、又、1本の編み糸3をひ
ねり加工したものを用いてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、中芯材
として使用する可撓性黒鉛シートを、5mm幅以下
に切断して圧縮率及び許容ひねり回数を増大させ
ている上、複数枚重ね合せるようにしているか
ら、引張強さが大きくなり靱性が向上するととも
に、柔軟性も具備することができる。したがつ
て、柔軟性を損なわないようにその表面をニツト
編み又は袋編みで繊維被覆することによつて形成
した中芯により、編組パツキンを軸径に合わせて
所定長さに切断して使用する紐状体を構成してお
くことができ、使用性及び汎用性を大幅に向上で
きる。
しかも、この中芯はそれ自体形状が保持できる
ものであるから、該中芯を予めロール加工等して
おくことで、密度を高めておくことができ、編組
パツキン装着時に、中芯が大きく体積減少してシ
ール性が著しく低下するといつた問題も有効に防
止できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る編み糸の一実施例を示す
一部切断斜視図、第2図はひねり加工した中芯の
一実施例を示す一部切断斜視図、第3図は第2図
の中芯を用いた本考案編組パツキンの一実施例を
示す一部切断斜視図、第4図は8打角編した中芯
の一実施例を示す一部切断斜視図、第5図は第4
図の中芯を用いた本考案編組パツキンの一実施例
を示す斜視図、第6図は可撓性黒鉛シートの切断
幅と圧縮率との関係を示すグラフ、第7図は可撓
性黒鉛シートの切断幅と許容ひねり回数との関係
を示すグラフである。 1……可撓性黒鉛シート、2……繊維、4……
棒状の中芯、5……被覆層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 棒状の中芯と、この中芯の外周を被覆する編組
    体の被覆層からなる編組パツキンにおいて、前記
    中芯が、5mm幅以下に切断した可撓性黒鉛シート
    を複数枚重ね合せ、その表面を繊維でニツト編み
    又は袋編み被覆したものであることを特徴とする
    編組パツキン。
JP1986100055U 1986-06-30 1986-06-30 Expired JPH0446118Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986100055U JPH0446118Y2 (ja) 1986-06-30 1986-06-30

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986100055U JPH0446118Y2 (ja) 1986-06-30 1986-06-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS636272U JPS636272U (ja) 1988-01-16
JPH0446118Y2 true JPH0446118Y2 (ja) 1992-10-29

Family

ID=30969510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986100055U Expired JPH0446118Y2 (ja) 1986-06-30 1986-06-30

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0446118Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2519221Y2 (ja) * 1989-09-18 1996-12-04 株式会社光合金製作所 排水、非排水自動切替装置
JP2521142Y2 (ja) * 1989-09-18 1996-12-25 株式会社 光合金製作所 排水、非排水自動切替装置
JPH0627546B2 (ja) * 1990-05-16 1994-04-13 日本ピラー工業株式会社 グランドパッキン用編み糸およびグランドパッキン
JPH078928Y2 (ja) * 1990-08-28 1995-03-06 ニチアス株式会社 パツキン
JP7061496B2 (ja) * 2018-03-30 2022-04-28 日本ピラー工業株式会社 ヤーン及びグランドパッキン

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5514808A (en) * 1978-07-14 1980-02-01 Ibiden Co Ltd Desulfurizer for molten iron and its manufacture
JPS5729854A (en) * 1980-07-28 1982-02-17 Hitachi Chem Co Ltd Composite piled packing using expansion graphite formation
JPS57161365A (en) * 1981-03-27 1982-10-04 Nippon Pillar Packing Co Ltd Packing
JPS60260332A (ja) * 1984-06-08 1985-12-23 ニチアス株式会社 中芯入り編組パツキンおよびその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56160360U (ja) * 1980-04-30 1981-11-30

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5514808A (en) * 1978-07-14 1980-02-01 Ibiden Co Ltd Desulfurizer for molten iron and its manufacture
JPS5729854A (en) * 1980-07-28 1982-02-17 Hitachi Chem Co Ltd Composite piled packing using expansion graphite formation
JPS57161365A (en) * 1981-03-27 1982-10-04 Nippon Pillar Packing Co Ltd Packing
JPS60260332A (ja) * 1984-06-08 1985-12-23 ニチアス株式会社 中芯入り編組パツキンおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS636272U (ja) 1988-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0325669B2 (ja)
US5605341A (en) Knitting yarn for gland packing and gland packing made from the knitting yarn
JPH0253659B2 (ja)
US5240769A (en) Packing material and packing made of the same
JP4527261B2 (ja) 膨張黒鉛からなるパッキン材料およびこの材料からなる膨張黒鉛製グランドパッキン並びにその膨張黒鉛製グランドパッキンの製造方法
JPH0446118Y2 (ja)
JPH03249482A (ja) パッキンおよびその製造方法
JPH0425671A (ja) グランドパッキン
US2360106A (en) Joint packing
JP2562603B2 (ja) パッキン
JP4252814B2 (ja) パッキン材料及びこの材料を用いたグランドパッキン
JPS6212422B2 (ja)
JPH05118444A (ja) パツキン材料およびそれを用いたシール部材
JPH078928Y2 (ja) パツキン
JP3032830B2 (ja) 膨張黒鉛編組体及びその製法
JPH10231111A (ja) 膨張黒鉛シート
JPH046234B2 (ja)
JPH0234519Y2 (ja)
JP2836615B2 (ja) グランドパッキン
JPH0617937A (ja) グランドパッキン材料
JP3299568B2 (ja) グランドパッキンおよびステムの封止構造
JPH056454Y2 (ja)
JP4210499B2 (ja) グランドパッキン材料およびグランドパッキン
JPH04245960A (ja) 膨張黒鉛編組体及びその製法
JPH0356691Y2 (ja)