JPH0444902Y2 - - Google Patents

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JPH0444902Y2
JPH0444902Y2 JP1987085559U JP8555987U JPH0444902Y2 JP H0444902 Y2 JPH0444902 Y2 JP H0444902Y2 JP 1987085559 U JP1987085559 U JP 1987085559U JP 8555987 U JP8555987 U JP 8555987U JP H0444902 Y2 JPH0444902 Y2 JP H0444902Y2
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rubber
viscoelastic body
substrate
viscoelastic
vibration
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば大は地震等によつて発生した
水平方向の振動を、小は床面からの微小水平振動
を効果的に吸収する事の出来る振動エネルギ吸収
装置に関するものである。
(従来の技術とその問題点) 従来の振動エネルギ吸収装置Aは、第4図のよ
うに上下の取付部材1,2間に鉄板8とゴム板9
とを交互に積層し、ゴム板9の部分で水平方向の
振動を吸収するようにしていた。この場合ゴム板
9の内部摩擦が相当大きいために金属スプリング
のような過大な共振現象は見られないものの、な
お第3図のように明瞭な共振点が見られ、防振効
果に不満足であつた。尚、第3図中イは金属スプ
リングのような防振装置、ロは上記従来例の防振
装置、ハは本考案の防振装置である。
(考案の目的) 本考案はかかる従来例の欠点に鑑みて成された
もので、その目的とする処は従来の防振装置に比
べて際立つて防振効果の優れた振動エネルギ吸収
装置を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、前記目的を達成するために; 所定の間隔を明けて複数の基板4を配設す
る。
低反発ゴムからなる粘弾性体5とゴム体6と
を基板4,4間に交互に配設する。
粘弾性体5の一方の面を一方の基板4に固着
すると共に粘弾性体5の他方の面を他方の基板
4に当接し、 粘弾性体5の非固着側基板4にゴム体6の一
方の面を固着すると共に粘弾性体5の固着側基
板4にゴム体6の他方の面を当接し、 粘弾性体5とゴム体6とがその側面にて接触
するように配設されている。
;と言う技術的手段を採用している。
(作用) 例えば、半導体製造装置、精密測定機などの
精密機械10類の下に振動エネルギ吸収装置A
を適宜設置する。
精密機械10の荷重はゴム体6が担持し、水
平振動の吸収は粘弾性体5が受け持つ。
水平振動が床から伝達されると粘弾性体5が
振幅に合わせて変形を繰り返すが、粘弾性体5
は低反発であるため従来の振動吸収材に比べて
格段に大きい振動吸収効果を発揮する。
一方、ゴム体6は振動が伝達すると粘弾性体
5と共に変形するが弾発力を有するために粘弾
性体5が元の形状に復帰するのに有効に働く。
その結果共振現象がほとんど解消されて極め
て高い防振効果を生む。
(実施例) 以下、本考案の実施例に付いて詳述する。
本考案の振動エネルギ吸収装置Aは、複数の基
板4、粘弾性体5及びゴム体6とで構成されてい
る。この内最上層の基板が精密機械10の底部に
取り付けられる上部取付部材1で有り、最下層の
基板が床面に取付られる下部取付部材2である。
上部取付部材1の下面には低反発ゴムからなるリ
ング状の粘弾性体5が取付けられており、中間層
を構成する基板4の下面には同じくリング状の粘
弾性体5が突設されており、基板4の上面にはリ
ング状のゴム体6とその中央部分には円形状ゴム
体6とが形成されており、前記ゴム体6,6の間
が嵌合凹所7となつていて、この嵌合凹所7に上
層の粘弾性体5が嵌り込むようになつている。嵌
り込んだ粘弾性体5の側面は、ゴム体6,6の側
面に接するようになつている。この部分が1組の
振動エネルギ吸収部材3を構成するものである。
更に、下部取付部材2の上面にはリング状のゴム
体6が取付られている。基板4の積層状態は図の
実施例に限られず、上下2枚の基板4,4『即
ち、上部取付部材1と下部取付部材2の2枚』間
に粘弾性体5及びゴム体6を1層分だけ交互に配
置しただけのものでも良い。積層数が増加する程
振動エネルギ吸収効果が高くなる。又、図の実施
例では粘弾性体5とゴム体6とが同心円状になつ
て互いに嵌合し合うようになつているが、勿論こ
れに限られず水玉模様状に配置して互いに嵌合し
合うようにしても良い。又、両者5,6の嵌合部
分に隙間を設けても良く、要するに両者5,6が
交互に配設されるような形状であれば総て含むも
のである。粘弾性体5は例えばノルボーネンポリ
マのような低反発ゴムのようなもので構成されて
いる。即ち、分子量300万以上の高分子量樹枝状
粉末で、ナフテン系あるいは芳香族系油との相溶
性が非常に良く、多量の展性油を添加してもフロ
ーせず、ゴム状弾性を保つものであり、添加油の
種類と量を調整する事により、樹枝状ポリマから
ガラス転移温度が−30℃以下の油展ポリマまで自
由に変える事が出来るものである。
しかして、例えば、精密機械10類の下に積層
状の振動エネルギ吸収装置Aを適宜設置するので
あるが、1層だけの場合は、下面に粘弾性体5が
設けられた上部取付部材1と、上面にゴム体6,
6が取付られた下部取付部材2とを使用し、粘弾
性体5をゴム体6,6間の嵌合凹所7に嵌め込ん
で一体化して使用する。複数層の場合は上・下取
付部材1,2の間に振動エネルギ吸収部材3を介
挿して使用する。層数は振動エネルギ吸収部材3
の数を増減する事によつて適宜選択する事ができ
る。嵌め込まれた粘弾性体5とゴム体6とは、そ
の側面にて接触するようになつている。このよう
に配設した積層状の振動エネルギ吸収装置Aにお
いて、精密機械10類の荷重はゴム体6が担持
し、水平振動の吸収は粘弾性体5が受け持つ。即
ち、粘弾性体5の非固着側基板4にゴム体6の一
方の面が固着されているのに対してゴム体6の他
方の面は粘弾性体5の固着側基板4に当接してい
るだけであるから、大は地震の水平振動から小は
床面を伝わる極く微弱な水平振動が床から伝達さ
れると、床からの水平方向の振動は下面のみが下
層の基板4に固着されているゴム体6から、上面
のみが上層の基板4に固着されている粘弾性体5
に伝わるもので、この時、粘弾性体5は低反発で
あるため水平方向の振動エネルギのほとんどを吸
収してしまい、大きな振動吸収効果を発揮する。
一方、ゴム体6は大きな内部摩擦による振動吸収
効果を持つものの弾発力を有するためにある程度
の共振現象を呈する事になるが粘弾性体5が交互
に配設し、且つ互いに接触しているので、ゴム体
6の共振が粘弾性体5にほとんど吸収されてしま
い、その結果共振現象がほとんど解消されて極め
て高い防振効果を生む事になる。尚、ゴム体6は
振動が伝達すると粘弾性体5と共に変形するが弾
発力を有するために変形した粘弾性体5が元の形
状に復帰するのに有効に働く。
(効果) 本考案は叙上のように、所定の間隔を明けて複
数の基板を配設し、低反発ゴムからなる粘弾性体
とゴム体とを基板間に交互に配設し、粘弾性体の
一方の面を一方の基板に固着すると共に粘弾性体
の他方の面を他方の基板に当接し、粘弾性体の非
固着側基板にゴム体の一方の面を固着すると共に
粘弾性体の固着側基板にゴム体の他方の面を当接
し、粘弾性体とゴム体とがその側面にて接触する
ように配設してあるので、例えば、精密測定装置
や半導体製造装置のような微小な水平振動も嫌う
精密機械の下に振動エネルギ吸収装置を適宜設置
すると、例えば大は地震のような水平振動から小
は床面を伝わる微小水平振動まで振幅に合わせて
前記粘弾性体が変形を繰り返し、この振動エネル
ギをほとんど吸収する。一方、ゴム体は振動が伝
達すると粘弾性体と共に変形するが弾発力を有す
るために粘弾性体が元の形状に復帰するのに有効
に働き、変形した粘弾性体を元の形状に復帰させ
る働きをなし、実用上両者が協働して極めて高い
防振効果を発揮する。しかも、所定の間隔を明け
て複数の基板を配設し、低反発ゴムからなる粘弾
性体とゴム体とを基板間に交互に配設し、粘弾性
体の一方の面を一方の基板に固着すると共に粘弾
性体の他方の面を他方の基板に当接し、粘弾性体
の非固着側基板にゴム体の一方の面を固着すると
共に粘弾性体の固着側基板にゴム体の他方の面を
当接してあるので、積層数の増減を行う場合、粘
弾性体とゴム体とが片面づつに固着されている基
板を着脱すれば良く、積層数の変更が極めて簡単
であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図……本考案の一実施例の分解した外観斜
視図。第2図……本考案の一実施例の断面図。第
3図……共振現象の比較グラフ。第4図……従来
例の断面図。 A……振動エネルギ吸収装置、1……上部取付
部材、2……下部取付部材、3……振動エネルギ
吸収部材、4……基板、5……粘弾性体、6……
ゴム体、7……嵌合凹所、8……鉄板、9……ゴ
ム板、10……精密機械。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 所定の間隔を明けて複数の基板を配設し、低
    反発ゴムからなる粘弾性体とゴム体とを基板間
    に交互に配設し、粘弾性体の一方の面を一方の
    基板に固着すると共に粘弾性体の他方の面を他
    方の基板に当接し、粘弾性体の非固着側基板に
    ゴム体の一方の面を固着すると共に粘弾性体の
    固着側基板にゴム体の他方の面を当接し、粘弾
    性体とゴム体とがその側面にて接触するように
    配設されてなる事を特徴とする振動エネルギ吸
    収装置。 (2) 粘弾性体をノルボーネンポリマにて構成した
    事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載の振動エネルギ吸収装置。
JP1987085559U 1987-05-31 1987-05-31 Expired JPH0444902Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987085559U JPH0444902Y2 (ja) 1987-05-31 1987-05-31

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JP1987085559U JPH0444902Y2 (ja) 1987-05-31 1987-05-31

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JPS63193138U JPS63193138U (ja) 1988-12-13
JPH0444902Y2 true JPH0444902Y2 (ja) 1992-10-22

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ID=30941076

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2509318B2 (ja) * 1989-01-19 1996-06-19 東京電力株式会社 振動エネルギ―吸収装置
JP6391482B2 (ja) * 2015-01-29 2018-09-19 東洋ゴム工業株式会社 防振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6121436A (ja) * 1984-07-06 1986-01-30 Kiyuubitsuku Eng:Kk 緩衝部材
JPS6127616A (ja) * 1984-03-27 1986-02-07 松下電器産業株式会社 積層セラミツクコンデンサ

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