JPH0444517B2 - - Google Patents

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JPH0444517B2
JPH0444517B2 JP57079479A JP7947982A JPH0444517B2 JP H0444517 B2 JPH0444517 B2 JP H0444517B2 JP 57079479 A JP57079479 A JP 57079479A JP 7947982 A JP7947982 A JP 7947982A JP H0444517 B2 JPH0444517 B2 JP H0444517B2
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circuit
voltage
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JP57079479A
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JPS58195492A (ja
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Ryohei Uchida
Toshio Idei
Tatsuo Yamazaki
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH0444517B2 publication Critical patent/JPH0444517B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/10Arrangements for controlling torque ripple, e.g. providing reduced torque ripple

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は2相トランジスタモータの駆動にお
いて、特にトルクリツプルを抑制して円滑な回転
を行なわせるための2相トランジスタモータの制
御装置に関するものである。
[従来の技術] ロータの界磁源としての永久磁石を持つオーデ
イオ、ビデオ機器用のこの種モータでは、ロータ
の回転に伴う振動、騒音が製品の性能を左右す
る。なかでも回転ムラは最も重要な要素である。
これらはステータに設けられた電機子コイルに流
れる電流によつて、ロータの永久磁石に回転力が
伝えられるときに生じる回転力のムラ、すなわち
トルクリツプルがこの回転ムラを引き起こす最大
の要素になるので、この種モータではトルクリツ
プルを軽減することが肝要である。
トランジスタモータにおいては、従来、一般に
ロータの位置検出手段としてホール素子を用い、
この素子の出力をそのまま電力増幅して電機子コ
イルへの印加電圧としたり、この素子の出力に比
例する電流を電機子コイルに通ずるように制御す
る方法がとられてきた。この方法は、2相では
sin2θ+cos2θ=1なる恆等式を応用して、原理
上トルクリツプルが無くなるようにモータの駆動
を行なわせようとすることが知られている。
[発明が解決しようとする課題] この場合、制御要素として位置センサであるホ
ール素子を相数と同じく2個設けて制御するもの
であるが、ホール素子の個々において、感度や直
流オフセツトがばらついているため、実際にはト
ルクリツプルが発生する。したがつて、この方法
ではトルクリツプル軽減のために感度調整や直流
オフセツト調整などの調整手段が必要になるとい
う不都合が生じていた。
この発明は以上の点に鑑みてなされたものであ
り、ロータの位置センサとしてホール素子を用い
る制御装置であるが、モータ1台ごとにホール素
子の出力または電機子コイルへの印加電圧を調整
することなく、各相の振動のばらつきあるいは中
心電位のずれを抑制したトランジスタモータの制
御装置の提供を目的とするものである。また本発
明は、2相トランジスタモータであるから、3相
以上のモータ駆動回路のように各相コイルの一端
を駆動回路の各相出力に接続し、他端をすべて共
通に接続してフローテイングにしておけばよいと
いうわけにはいかない。
本出願人は特願昭57−21526号(特開昭58−
139687号公報)において多相トランジスタモータ
の制御装置を提案した。
多相すなわち3相以上のモータ駆動回路のよう
に各相コイルの一端を駆動回路の各相出力に接続
し他端をすべて共通に接続しておくと、2相モー
タの場合は、各相コイルに流れる電流が一致して
しまい相間に電気角の偏位を生じさせることがで
きないから必ず共通の電位が必要となる。
本発明では中点電位出力回路という特別な回路
を設け中点電位として上記共通の電位を供給しよ
うとするものである。以下図面にもとづいてこの
発明の装置について説明する。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例の制御装置が対象
とする2相トランジスタモータの一構成例を示す
図である。同図aはステータ部分の上面図であ
る。細い導線が多数回巻回された電気子コイルu
1,u2が直列接続されて電機子コイルUを構成
し、同じくv1,v2が直列接続されて電気子コ
イルVを構成する。そして、U,V各コイル間は
機械角で67.5度の角度をもつて配置される。また
ステータ上の軸受8に支持された回転軸7に一体
固定されている回転板6に固着された永久磁石5
は、均等ピツチで8極着磁されている。したがつ
て、電気子コイルU,V間には電気角で90度の位
相差がある。ホール素子α,βはロータ界磁永久
磁石の位置を検出する位置センサであり、それぞ
れコイルU,Vの円周方向右側のコイル線輪が鎖
交する磁束と同相の電気角の磁束を検出する。
第2図はこの発明のトランジスタモータの制御
装置の一実施例である。図において、111,1
12はそれぞれ前述モータのU,V相の電機子コ
イルを示している。ホール素子α,βの各差動出
力は、それぞれ線形増幅回路101,102で線
形増幅される。抵抗器63と64,65と66は
それぞれ線形増幅回路101,102のゲインを
定めるためのものであり、これらのゲインが等し
くなるように抵抗器63と64、および65と6
6の抵抗値を設定する。201はホール素子への
入力電圧を制御する電圧設定回路である。電源V
1とV2は直列接続されているが、(V1+V2)
なる電源がこの制御装置の電源である。このV1
とV2の接続点の電位、つまり電源の中間位置を
VKとしたとき、電圧設定回路201を構成する
アンプ14および15のそれぞれ正と負の出力電
圧VHとVGは、正負に対称な電圧として現れる
ように構成されている。つまり、第2図において
+,−の符号を付した抵抗器60の図示方向の電
圧降下に比例する値の正電圧が等しい大きさの抵
抗器61と62およびアンプ14によつてVHな
る値として得られ、同じく負電圧がアンプ15に
よつてVGなる値として得られる。抵抗器60の
電圧降下がなければ、VH,VG各電位ともVKな
る電位に等しい。これらのVH,VG各電圧がホ
ール素子α,βの並列接続された入力端子の両端
電圧になる。ホール素子の差動出力端子の直流電
位は通常入力端子間電圧の1/2の値として得られ
るので、ホール素子の差動出力電圧は電源の中間
値VKを中心にほぼ正負対称に得られる。抵抗器
60の電圧降下がなければ、ホール素子の各差動
出力の直流電位はいずれもVKなる値の一定値で
ある。したがつて、線形増幅回路101,102
の各出力もVKなる一定値となる。電機子コイル
111,112の共通接続点の電位は電源(V1
+V2)の中間電位VKに接続された一定値であ
るから、この場合、各コイルに電流が流れること
はなく、モータに回転力は与えられない。
電気子コイル111,112に印加される電圧
VU,VVは正電圧加算回路202と負電圧加算
回路203への入力信号、つまりこの制御装置の
フイードバツク信号である。正電圧加算回路20
2ではダイオード38,39を介して前述の電圧
VU,VVの値のうち第1の基準値VCよりも正の
値のものを選択して加算するために必要である
が、前述の電圧VU,VVをダイオード順方向電
圧分だけ降下させることになる。したがつて、こ
れを相殺するために、第1の基準値VCはダイオ
ード36を介してアンプ16の正相入力端子に接
続する。すなわち、ダイオード36はダイオード
38,39の順方向電圧を相殺すると同時に、温
度補償も行なう。なお、ここで第1の基準値VC
の値は電源の中間値VKからみて正の値であり、
第2図の制御装置における外部からの設定信号で
ある制御信号VIをもとに、後述の加算基準設定
回路205にて作成される。アンプ16と抵抗器
71によつて、正電圧加算回路202の出力電圧
VAには、フイードバツク信号VU,VVのうち、
前述のVCなる値よりも高い値のものの和が得ら
れる。その値は前述のVKなる値を中心にみたと
き、符号を変えて負の値で得られる。負電圧加算
回路203は、正電圧加算回路202とは相補の
関係にある。入力信号VU,VVを取り込むダイ
オード40,41とダイオード37とがそれぞれ
対応する正電圧加算回路202のそれに比較して
逆極性である。また、正電圧加算回路202にお
いて正の値を判別するための基準となつたVCな
る第1の基準値は負電圧加算回路203において
は、第2の基準値として中間電位VKより見て負
なる値のVDに置き換える。このVDなる値もVC
なる値と同じく後述の加算基準設定回路205に
て作成されるが、電源の中間値VKを中心に見
て、VCとVDの値は正負対称である。負電圧加
算回路203の出力電圧VBには、入力信号VU,
VVのうち前述のVDなる値よりも低い値のもの
の和の値が、VK値を中心にみたとき、符号を変
えて正の値で得られる。204は符号反転回路で
あり、その出力電圧VAAは正電圧加算回路20
2の出力電圧VAを、VK値を中心にみて符号を
変えて正の値になるようにしている。
第2図において、206は正負加算回路であ
り、前述の符号反転回路204の出力電圧VAA
と負電圧加算回路203の出力電圧VBを加算す
る。
ここで、VU,VV電圧のうち、一方が電源の
中間値VKよりもVO(VO≧VS)なる値だけ大き
く、他方が同じくVP(VP≧VS)なる値だけ小さ
いものとする。そして抵抗器67〜70の値をす
べてR1とし、抵抗器71,74の値をR2とすれ
ば、それぞれ次のように前記VAA,VBの値を
表わすことができる。
まず、正電圧加算回路202における演算増幅
器16からの出力電圧VAは、前述のように第1
の基準値VC=VK+VSであることから、 VA=VC−VF−R2/R1{(VK+VO−VF)−(VC−VF)} =VK+VS−VF−R2/R1{(VK+VO−VF)−(VK+VS
−VF)} =VK+VS−VF−R2/R1(VO−VS) ここで動作の基準電位となる直流レベルの中間
値VKを省略して表すと、 VA=−R2/R1(VO−VS)+VS−VF ……(1) なお、VSとは比較の基準となる電圧VC,VD
VKからみた絶対値を表し、VFとはダイオードの
順方向電圧降下を表す。
したがつて、正電圧加算回路202の出力電圧
VAを中間値VKを中心に符号を反転させる符号反
転回路204の出力電圧VAAは抵抗器75,76
の値が同一であることから次の式に示す値とな
る。
VAA=R2/R1(VO−VS)−VS+VF ……(2A) 次に負電圧加算回路203における演算増幅器
17の出力電圧VBは前述のようにVD=VK−VS
あることから、 VB=(VD+VF)+R2/R1{(VD+VF)−(VK−VP)−
VF} =(VK−VS+VF)+R2/R1{(VK−VS+VF)−(VK
−VP)−VF} =VK−VS+VF+R2/R1(VP−VS) ここで動作の基準電位となる直流レベルの中間
値VKを省略して表すと、 VB=R2/R1(VP−VS)−VS+VF ……(2B) 正負加算回路206の出力をVEとして、単に
上記(2A),(2B)式の加算のみを行い、且つ演
算増幅器19の正相入力端子にダイオード34を
介さずに中間値VKそのものを入力する場合にお
ける演算増幅器19の出力VE′を仮定すると、抵
抗器82,83の値をR3、抵抗器37の値をR4
としたとき、VE′は次のように表される。
VE′=−R4/R3VAA−R4/R3VB =−R4/R3{R2/R1(VO−VS)−VS+VF}−R4/R3
{R2/R1(VO−VS)−VS+VF} =−R4/R3{R2/R1(VO−VS)+R2/R1(VP−VS
−2VS+2VF}……(3A) 第2図の装置では、本来この3A式の値が所定
の設定値に等しくなるように自動制御するもので
あるが、3A式中削除すべきものは第3項の2VS
第4項の2VFである。このために、アンプ19の
正相入力側にダイオード34を設けて第4項の
2VFを取り除く。この結果正負加算回路206の
出力は電源の中間値VKよりもダイオード1個
分、すなわちVFなる電圧分、高い電位が動作の
基準電位となる。また、第3項の2VSを取り除く
ために、まずダイオード34の順方向電圧降下分
をキヤンセルするダイオード35を第1の基準値
VCに接続し、しかる後に、抵抗器83を設けて
アンプ19の逆相入力側に加算する。前記VAA,
VBなる値にはアンプ16の逆相入力端からみて
前記VS値が直流的に負の値でもつて前記VS値が
加算されている。したがつて、抵抗器83を介し
て加算するアンプ20の出力VCはVK+VSである
ので、VSの値はアンプ19の逆相入力端に対し
て正の値で加算される。抵抗器83の値が82,
84の値の1/2であれば、前記3A式第3項の2VS
なる値が削除できる。こうして、正負加算回路2
06の出力VEには、第1の基準値であるVC=VK
+VSの値よりも大きな値の絶対値と、第2の基
準値であるVD=VK−VSの値よりも小さな値の絶
対値の和が表われ、その基準電位は電源の中間値
VKよりもダイオード1個分高い電位にある。
すなわち、正負加算回路206の出力VEを動
作の基準電位が(VK+VF)であることを省略し
て表現すると、前記(3A)式と比較して、以下
のようになる。
VE=−R4/R3{R2/R1(VO−VS)+R2/R1(VP−VS
}……(3B) 207は信号変換回路であり、外部から本装置
へ与えられる基準指令信号VRと、制御信号VIと
の偏差に比例する電圧(VI>VRであれば、VI−
VRに対応する値)を出力する回路である。アン
プ12の出力の値をVJとする。
208は前述の正負加算回路の出力VEと上記
VJとの偏差が常にほとんど零となるように作用
する偏差増幅回路である。この偏差増幅回路の2
つの入力であるVEとVJは電源の中間VKよりも
ダイオード1個分高い電位を動作の基準とする。
偏差増幅回路208はこれらVEとVJの値を比較
し、電源の中間値VKよりも低いVJの値にVEな
る正負加算回路の出力電圧が一致するように自動
制御する。つまり制御信号VIの増加に伴つてVJ
なる電位が下がり、偏差増幅回路208の出力電
圧が低下すれば、ダイオード33と抵抗器59と
を介して電圧設定回路201の中の抵抗器60の
電圧降下が増大する。この変化に対応してホール
素子への印加電圧が大きくなり、第2図の回路の
出力電圧であるVU,VVの交流分絶対値が増加
する。この増加は正電圧加算回路202と負電圧
加算回路203の出力の増加として検知され、正
負加算回路206の出力電圧VEの値を低下させ
る。逆にVIの減少に伴つてVJの値が上昇する
と、VEの値も上昇し、出力電圧VU,VVの交流
分絶対値が小さくなる。このように、偏差増幅器
回路208によつて、制御信号VIに比例した出
力電圧VU,VVが得られる。
第2図において、205は加算基準設定回路で
あり、正電圧加算回路202、負電圧加算回路2
08における加算基準VC,VDをつくる。VCは
抵抗器80と79の値の比に応じたゲインで設定
電圧VJをもとにつくられ、VDはVCをVKを基
準にして正負対称折り返した値となる。すなわ
ち、抵抗器78と77の値は等しい。VJなる設
定電圧の動作の基準はVK値よりダイオード1個
分だけ高いか、VU,VVはVK値を中心に動くの
で、ダイオード31によつて基準電圧を合わせて
いる。
ところで、モータのトルクは、電機子コイルに
流れる電流とコイルに鎖交する磁束の積で与えら
れる。電機子コイルに流れる電流は、印加電圧か
ら、コイルに誘起される速度起電力を差し引い
て、その値をコイルの抵抗値で除したものとな
る。こうして得られた電流値とコイルに鎖交する
磁束との積に所定の定数を乗じたものがトルクで
ある。このトルクを各相について求め、和をとる
と、モータ全体のトルクが得られる。2相モータ
では、前述のsin2θ+cos2θ=1なる恆等式を応
用するが、この式における2乗の内わけは、一方
がコイル電流で、他方がそれと同相のコイル鎖交
磁束に対応するものである。
以上、第2図の回路構成と、各部の働きについ
て述べたが、電機子コイルへの印加電圧VU,
VVのうち、第1の基準値VCよりも高い電圧の
和と、第2の基準値VDよりも低い電圧の和をと
つて、これらの電圧の和が制御信号VIに比例す
る値に常時一致するように制御する回路が第2図
の制御装置であるということになる。そして、そ
の被制御要素が位置センサであるホール素子であ
る。
さて、以上のように構成された第2図の制御装
置を、第1図に示したような2相モータの制御に
供する場合について説明する。いま、永久磁石5
の着磁は正弦波状で、ロータは一定の角速度で回
転しているものとする。電機子コイルの形状で、
配置は機械的に精度良く定めることができるの
で、この仮定は現実にもほぼあてはまる。問題と
なるのは、半導体であるホール素子の差動出力で
あつて、この出力は素子への鎖交磁束に対して線
形関係を維持することはできても、α,β各素子
間のピーク値、中心電位を等しくすることは困難
である。ここでは、これらのピーク値、中心電位
が等しいものとする。
第3図はロータの回転角度θを電気角で表わし
て、各相の電機子コイルに印加される電圧VU,
VVを点線で示したものである。ここで基準線と
なる横軸の直流電位は、前述のように、電源の中
間値VKである。
第3図について、VU電圧の0から正への立ち
上がりの起点をθ=0度とし、VU,VV各電圧
をそれぞれ次のように仮定する。
VU=sinθ ……(4) VV=cosθ ……(5) また、加算器のゲインの大きさはすべて1とす
る。第3図の波形から判断して、本制御系の挙動
を調べるのに必要である最小区間は、45°≦θ≦
135°であり、他の区間はその繰り返しとなる。θ
=45度のとき、正電圧加算回路202の出力電圧
VAのうちVKを基準とした値をAとすると、 A=−(0.707−VS+0.707−VS)=−1.414+2VS
……(6) 負電圧加算回路208の出力電圧VBのうち
VKを基準とした値Bは、 B=O ……(7) したがつて、正負加算回路206の出力電圧
VEは、上記(6)式の右辺の符号を反転したものと
式(7)の右辺の和で与えられるから、その値をEと
すると、 E=1.414−2VS ……(8) θ=90度のとき同様に計算すると、 A=−(1−VS)=−1+VS ……(9) B=0 ……(10) E=1−VS ……(11) θ=135度においても同様の計算を試みる。
A=−(0.707−VS)=−0.707+VS …(12) B=−(−0.707+VS)=0.707−VS …(13) E=1.414−2VS ……(14) したがつて、θ=45度とθ=135度のときには
VEの大きさが等しくなる。
第2図の制御装置において、式(8),(11),(14)
の値が一定となるように自動制御されるから、 1.414−2VS=1−VS ∴VS=0.414 ……(15) すなわち正電圧加算回路202、負電圧加算回
路203の加算の基準となるVC,VDの値の絶
対値VSは、出力電圧VU,VVのピーク値の41.4
%に設定すれば良い。これは、第2図中の加算基
準設定回路205における抵抗器80,79の値
を適切に設定し、この値をつくれば良いことを意
味する。制御信号VIに対応して定められた値VJ
は上記VE値に等しいものであり、その値は同じ
くEである。この値は上記VSの値を代入すれば、
0.586となる。したがつて、 抵抗器79の値/抵抗器80の値=0.586/0.414=K ……(16)なる関係式を満たすとき、所望のVS
の値がつねに得られる。もし、途中で1対10のよ
うな比で演算するのであれば、この比の増率に反
比例する値を上記(16)式のKの値に乗ずる必要があ
る。
VCを基準に正電圧加算結果を単純に示せば、
第3図の実線Lのような曲線となり、VDを基準
に負電圧加算結果を単純に示せば、第3図の実線
Mのような曲線となる。動作の基準となる電位
VKに関してLを反転させたものが正電圧加算回
路202の出力VAである。したがつて、第2図
の制御装置では第3図の曲線L,M間の差を一定
にするように自動制御していると言いかえること
もできる。これらL,M間の差電圧は、VU,
VV電圧がともに正弦波状でピーク値が等しいと
きは、厳密には一定ではない。そのため、この制
御装置が働けば、各相の印加電圧はやや歪んで、
第4図に示した実線のような波形となる。黒丸印
の点線で示した正弦波形と一致する点である。こ
のとき、VU電圧値の正弦波形からの歪みの最も
大きな点は、0°≦θ≦90°においてはθ≒65.5度の
点であり、歪み量は約6.8%である。この値は小
さいオーダであつて、モータのトルクリツプルに
換算すれば、逆起電力のない状態で約±3.3%で
ある。以上の説明から明らかなように、第2図の
制御装置を用いて、理想的な2相モータの正弦波
状の電圧制御を行なうと、電機子コイルへの印加
電圧は最大6.8%の歪みしかないほぼ正確な正弦
波電圧波形となり、実用上は全く問題がないこと
がわかる。
以上の説明では、正電圧加算回路202の加算
基準として、電源の中間値VKよりも正の値であ
るVC値を、負電圧加算回路203の加算基準と
して電源の中間値VKよりも負の値であるVD値
を用いた。しかし、上記VC値とVD値を入れか
えても、第2図の制御装置はこれを入れかえる前
と同様の機能を有する。すなわち、(6)〜(14)式
において、VSの値の符号を入れかえると、VC値
とVD値を入れかえたことと等しくなる。その結
果、上記(8)式のEの値は、次のようになる。
E=1.414+2VS ……(17) 同じく(11)式におけるEの値は次のようになる。
E=1+3VS ……(18) また、(14)式のEの値は(17)式と等しくな
る。上記(17),(18)式が等しくなる条件を求め
ると、このVSの値は上記(15)式の値に一致す
る。この様子を第3図と同様にL,Mなる曲線で
表わしたものが第5図であり、VC,VD値を入
れかえても良いことがわかる。このとき、制御さ
れた出力波形は、第4図の波形と一致し、正弦波
からの最大歪み量は同じく約6.8%、トルクリツ
プルは約±3.3%である。
つぎに、ホール素子の出力のピーク値にU相と
V相とで差がある場合について考える。U相がV
相より10%高いピーク値をもつていたとすると、
無制御時すなわち、正電圧および負電圧加算回路
202,203へのフイードバツクを行なわない
場合には約±4.8%のトルクリツプルが生じるが、
上記の制御装置を用いることにより、クルトリツ
プルは約±3.3%に改善される。ただしこの場合
の加算基準はV相のピーク値の41.4%の値とす
る。この制御動作の様子は第6図に示してある。
別の可能性として、ホール素子の出力に、DC
オフセツトが生じている場合について考える。
U,V相とも振幅は等しく、電気角で90度位相差
をもつているが、U相の振れの中心が、電源の中
間値よりピーク値の10%正方向(または負方向)
に偏つていたとする。この場合、無制御時には±
10%のトルクリツプルが発生するが、上記の制御
装置を用いることによつて約±5.1%に抑えるこ
とができる。第7図の波形はオフセツト補償の様
子を表わしている。
上記これらの制御動作は、正負各加算回路の加
算基準VC,VDを入れかえても同様の結果を得
る。
第8図はこの発明の他の実施例を示すが、第2
図の制御装置の中で異なる部分のみを取り出して
示したものである。すなわち、第2図の装置では
電機子コイルへの印加電圧をフイードバツク制御
としてその動作を行なうものであつた。それに対
して第8図ではフイードバツク信号として、電機
子コイルに流れる電流を取り出している。抵抗器
301,302はそれぞれU,V相のコイル11
1,112に流れる電流を検出するために付加し
たものであり、アンプ311,312は、それぞ
れ抵抗器301,302に流れる電流による電圧
降下を増幅するために設けたものである。これら
のアンプの増幅度は抵抗器303と304,30
5と306の比で定められるが、電流検出用の抵
抗器301,302の抵抗器も含めた印加電圧
VU,VVと同レベルの電圧値まで増幅すること
ができれば、第8図の図示以外の部分は第2図の
装置の対応する他の部分と全く同一で良い。以上
のように構成された第8図の制御装置では、第2
図の制御装置を説明した記述において、出力電圧
VU,VVのかわりにU,V相に流れる電流IU,
IVと置きかえれば、動作の説明はそのまま適用
される。
第8図の電流制御を行なうとき、ホール素子の
出力波形が正弦波状であつて、また各素子のピー
ク値も等しいとき、各相の電機子コイルに流れる
電流波形は第4図の実線のようになる。このと
き、逆起電力の有無にかかわらずトルクリツプル
は一定であつて、約±3.3%である。正電圧およ
び負電圧加算回路の加算基準を入れかえても同じ
である。電流制御では、逆起電力の有無にかかわ
らずトルクリツプルは一定であるから、トルクリ
ツプルを小さく抑えることを特に求めるときに
は、第2図の装置よりも第8図の装置の方が優れ
る。
[発明の効果] 以上述べたようにこの発明によれば、電機子コ
イルに印加するモータ駆動電圧または電流波形歪
みを、任意の設定信号としてあらかじめ与えられ
る制御信号の絶対値の大小にかかわらず、所定の
範囲内に抑制することができるため、任意の設定
信号についてロータの回転に生じるトルクリツプ
ルの発生をロータ回転数の多少にかかわらず所定
の範囲内に抑制し、ロータの回転ムラを減少させ
る効果がある。
また中点電位出力回路を設け上記電機子コイル
の他端に中点電位を供給することにより相間に電
気角の偏位を生じさせ確実に回転させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のトランジスタモータの制御
装置の実施例が制御対象とする2相モータの構成
図、第2図はこの発明の一実施例の回路図、第3
図〜第7図はそれぞれのロータの回転角θ(電気
角)に対する電機子コイルの印加電圧波形図、第
8図はこの発明の他の実施例の回路図である。 図において、101……第1の線形増幅回路、
102……第2の線形増幅回路、111,112
……電機子コイル、201……電圧設定回路、2
02……正電圧加算回路、203……負電圧加算
回路、204……符号反転回路、205……加算
基準設定回路、206……正負加算回路、208
……偏差増幅回路、α,β……位置センサを構成
するホール素子である。図中、同一符号は同一、
または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2相トランジスタモータの制御装置であつ
    て、電気角が90度偏位するように配設された2個
    の電機子コイル111,112に鎖交する磁束と
    同相の電気信号を検出し出力する2個の位置セン
    サα,β、これらの位置センサからの出力をそれ
    ぞれ増幅し上記電機子コイル111,112の一
    端にモータ駆動電圧を印加する第1及び第2の線
    形増幅回路101,102、上記電機子コイル1
    11,112の他端に電源電圧の中間値(VK
    を印加する中点電位出力回路、あらかじめ設定さ
    れた制御信号に対応した上記電源電圧の中間値
    (VK)より大きい値を示す第1の基準値(VC
    VK+VS)およびこの第1の基準値とは所定の比
    率のレベルを有して上記電源電圧の中間値a
    (VK)に関して上記第1の基準値を折り返した値
    を示す第2の基準値(VD=VK−VS)を出力する
    加算基準設定回路205、上記線形増幅回路10
    1,102の出力電圧あるいは上記電機子コイル
    111,112に流れる電流の電圧変換値のいず
    れか一方を入力信号とし、この入力信号と上記第
    1の基準値(VC=VK+VS)または第2の基準値
    (VD=VK−VS)との差のうち正の成分を加算す
    る正電圧加算回路202、上記入力信号と上記第
    2の基準値または第1の基準値との差のうち負の
    成分を加算する負電圧加算回路203、上記正電
    圧加算回路あるいは負電圧加算回路の一方の出力
    の正負を反転させる符号反転回路204、この符
    号反転回路の出力とこの符号反転回路に出力が接
    続されない他方の上記正電圧加算回路202ある
    いは負電圧加算回路203の出力と上記加算基準
    設定回路205からの上記第1の基準値(VC
    VK+VS)出力とを加算する正負加算回路206、
    この正負加算回路の出力と上記あらかじめ設定さ
    れた制御信号に応じた信号電圧との差を増幅する
    偏差増幅回路208、およびこの偏差増幅回路の
    出力に応じ上記位置センサα,βの出力電圧レベ
    ルを調整する電圧設定回路201を備えた2相ト
    ランジスタモータの制御装置。
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JPS58139687A (ja) * 1982-02-10 1983-08-19 Mitsubishi Electric Corp トランジスタモ−タの制御装置

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