JPH0441177B2 - - Google Patents

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JPH0441177B2
JPH0441177B2 JP59038265A JP3826584A JPH0441177B2 JP H0441177 B2 JPH0441177 B2 JP H0441177B2 JP 59038265 A JP59038265 A JP 59038265A JP 3826584 A JP3826584 A JP 3826584A JP H0441177 B2 JPH0441177 B2 JP H0441177B2
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JP
Japan
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photographic
resin
titanium dioxide
dioxide pigment
masterbatch
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JP59038265A
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Hiroshi Uno
Akira Ninohira
Tooru Noda
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0441177B2 publication Critical patent/JPH0441177B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/775Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers the base being of paper
    • G03C1/79Macromolecular coatings or impregnations therefor, e.g. varnishes

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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は写真用マスターバツチの製法、更に詳
しくは該写真用マスターバツチを用いたミクログ
リツト(micro grit)の極めて少ない写真用樹脂
被覆紙の製法に関するものである。 写真用マスターバツチを樹脂層中に含有した写
真用樹脂被覆紙の本質的構成については、すでに
公知であり、例えば米国特許第3501298号に開示
されているように、紙基体の両面を樹脂で被覆
し、乳剤塗布面側の樹脂層には二酸化チタン顔
料、青色顔料、螢光増白剤などを含有させるとい
う方法である。 しかしながら、写真用樹脂被覆紙の製造方法に
おいて、ミクログリツトの発生をよく防止する方
法については未だ十分な対策がなされていないの
が実情である。 ここでいうミクログリツトとは、紙または合成
紙基体の少なくとも一方の面が樹脂組成物で被覆
された写真用樹脂被覆紙において、被覆された樹
脂の表面に現われる微小な異物あるいは微小な粒
を指す。 ミクログリツトの生因は種々あるが、例えば写
真用樹脂を溶融押出機で紙または合成紙基体の少
なくとも一方の面に溶融押出塗工して製造された
写真用樹脂被覆紙に現われるミクログリツトの生
因としては、(1)使用する樹脂そのものについて、
ゲルの発生が多い場合、(2)溶融押出機からダイを
経て、溶融樹脂がフイルム状に押出されるとき、
適正温度に維持出来ず、不均一な流れになる場
合、(3)溶融押出機内のブレーカープレートに取付
けられているスクリーンが汚れている場合、(4)溶
融押出機内のバレルライナー中にクラツクがある
場合、(5)溶融押出機内でのねり不足の場合などが
あげられるが、これらについては熟練した技術者
等によつて比較的容易に解決される場合も多い。 しかし、ミクログリツトの対策として最も困難
なものは、紙または合成紙基体が少なくとも樹脂
と顔料とからなる樹脂組成物で被覆された写真用
樹脂被覆紙にミクログリツトが発生する場合であ
る。 そもそも、顔料を樹脂に含有せしめる方法とし
ては、予め顔料を樹脂中に一定濃度に含有させた
いわゆるマスターバツチを作成して、それらを希
釈樹脂で所望の割合に希釈混合して使用するか、
顔料を樹脂中に最初から所望の組成比だけ含有さ
せたいわゆるコンパウンドを作成して使用するの
が通常である。 しかしながら、特にバンバリーミキサー、ニー
ダー等の通常の溶融混練機を用いて、樹脂と顔料
とを溶融混練してマスターバツチあるいはコンパ
ウンドを調製する場合には、樹脂中に比較的粗大
な顔料粒子が、微細状態に分散されないでそのま
ま分散されてしまう傾向があり、かくしてマスタ
ーバツチあるいはコンパウンド中には未分散の顔
料粒子が存在することになる。その結果、紙また
は合成紙基体の少なくとも一方の面が該マスター
バツチあるいは該コンパウンドを使用して製造さ
れた少なくとも顔料と樹脂とからなる樹脂組成物
で被覆された写真用樹脂被覆紙の樹脂面上にミク
ログリツトが発生することになる。 写真用支持体としての樹脂被覆紙にミクログリ
ツトが発生すると重大な写真的障害を引き起こ
す。即ちミクログリツトの発生した樹脂被覆紙を
写真用支持体として有する印画紙に人物を写した
とき、顔などの部分にミクログリツトが現われる
とその商品価値は全く無いものになつてしまう。 本発明者らは、これらの点を改良するために
種々検討した結果、少なくとも樹脂と二酸化チタ
ン顔料とからなる写真用マスターバツチであつ
て、実質的に酸化防止剤を含まずに該写真用マス
ターバツチの二酸化チタン顔料含有濃度より予め
高く調製された二酸化チタン顔料含有樹脂組成物
を、二酸化チタン顔料含有濃度が該二酸化チタン
顔料含有組成物の二酸化チタン顔料含有濃度より
は低く、且つ、使用樹脂組成物の二酸化チタン顔
料含有濃度よりは高くなるように希釈樹脂で希釈
された写真用マスターバツチを紙又は合成紙基体
の一方の面に押出し被覆した写真用樹脂被覆紙に
適用することによつて、ミクログリツトの発生が
著しく抑制されることを見出し、本願発明に至つ
たものである。 尚、実質的に酸化防止剤を含まないということ
は本願発明のマスターバツチ製造過程における酸
化防止剤による樹脂劣化等を積極的には防止しな
い程度のことを意味し、酸化防止剤の含有濃度は
5ppmを超えることはない。 特に写真用マスターバツチを希釈する樹脂の溶
融指数が2〜9である場合にその効果は更に著し
いことがわかつた。 これまで写真用樹脂被覆紙に用いられる二酸化
チタン顔料含有写真用マスターバツチは、通常二
酸化チタン顔料含有濃度20〜40重量%であつて、
要求される写真用樹脂被覆紙の品質に応じて、適
宜希釈樹脂を配合して所望の二酸化チタン顔料含
有量を含む使用樹脂組成物として、写真用樹脂被
覆紙の少なくとも一方の面に適用することが行な
われていた。しかし、この様な通常の方法によつ
て写真用樹脂被覆紙を製造する場合には、往々に
してミクログリツトの発生がみられ、しばしば品
質面の悪化をきたした。 しかるに、少なくとも樹脂と二酸化チタン顔料
とからなる写真用マスターバツチであつて<実質
的に酸化防止剤を含まずに該写真用マスターバツ
チの二酸化チタン顔料含有濃度より予め高く調製
された二酸化チタン顔料含有組成物>(以下<>
内を高濃度マスターバツチと略称することがあ
る)を、〔二酸化チタン顔料含有濃度が<該高濃
度マスターパツチ>中の二酸化チタン顔料含有濃
度よりは低く、且つ、使用樹脂組成物中の二酸化
チタン顔料含有濃度よりは高く希釈樹脂で希釈さ
れた写真用マスターバツチ〕(以下〔〕内を低濃
度マスターバツチと略称することがある)にし
て、これを紙又は合成紙基体の少なくとも一方の
面に適用することによつて、ミクログリツトの発
生が著しく抑制されることが解つた。 本発明でいう高濃度マスターバツチを一旦、希
釈用樹脂で希釈して低濃度マスターバツチとした
該写真用マスターバツチを、特に溶融指数2〜9
の希釈樹脂で希釈した後紙又は合成紙基体の少な
くとも一方の面に押出被覆した場合は、通常使用
されている二酸化チタン顔料含有濃度約20〜40%
マスターバツチを紙又は合成紙基体の少なくとも
一方の面に押出被覆した場合に比べて、ミクログ
リツトの発生が著しく抑制される理由について
は、未だ明らかでないが、高濃度マスターバツチ
を低濃度マスターバツチとした後、特定の溶融指
数を持つた希釈樹脂との組合せにおける特殊な効
果によるものと思われる。 本発明における溶融指数は、プラスチツク材料
講座「ポリエチレン樹脂」第7版 岡,山形共
著、日刊工業新聞社発行P.44〜45に記載のメルト
インデツクス(MI)と同意義である。 ところで、ミクログリツトの発生は、マスター
バツチ中の顔料が、二酸化チタン顔料単独の場合
よりも、群青をも含有した場合には一層顕著に発
生し易くなる傾向がある。 写真業界においては、所謂青味付け(ブルーイ
ング)と称して見た目の白さを出すために、写真
用樹脂被覆紙の樹脂層中に群青を適用することは
不可欠であるので早急な解決が望まれていた。本
願発明は、二酸化チタン顔料単独の場合はもとよ
り、群青をも含有した写真用マスターバツチを、
本発明における写真用樹脂被覆紙に適用した場合
に特に著しく良好な結果が得られる。 本発明に用いられる群青としては、通常市販さ
れているものであつて、写真用樹脂組成物に適用
した場合に障害のないものであればいずれも使用
可能である。例えば、第一化成工業株式会社製青
口群青No.8000、No.4000、No.3000、No.2000、赤口群
青No.1900、No.1500、No.300、加工群青No.3000A、
No.1500A、PB−80、DV−1、DV−2などであ
り、場合によつては、CB−80、CR−50、DR−
1、DP−3などの化粧品用群青も使用可能であ
る。又、所望の色を出すべく、各種の群青を適宜
組合せて使用してもよい。 本発明において、樹脂組成物100重量部中に含
有される群青量は0.05〜10重量部が好適である。
10重量部を超えるとミクログリツトの発生が著し
く多くなり、又0.05重量部未満では青味付けの効
果がよく発揮されない。 本発明における高濃度マスターバツチ中の顔料
含有濃度は、40〜80重量%が好ましく、又、低濃
度マスターバツチ中の顔料含有濃度は20〜60重量
%が本発明の実施に有利に用いられる。 本発明の実施に用いられる二酸化チタン顔料と
しては、硫酸法によるもの、塩素法によるもの、
又、ルチル型、アナターゼ型のいずれでもよい
が、白さの点からはアナターゼ型が有利である。
又、表面処理の施されていない二酸化チタン顔料
も使用出来るし、二酸化チタンの表面に例えば含
水酸化アルミニウムの如き無機表面処理剤を施し
たもの、或は、例えばオルガノポリシロキサンの
如き有機表面処理剤を施したもの、更には、無機
表面処理剤及び有機表面処理剤を適宜組合せたも
のも使用出来る。 本発明における写真用マスターバツチ(以下、
MBと略称することがある)に使用する樹脂は、
熱可塑性樹脂であつて、溶融押出塗工可能なもの
であればよいが、中でもポリオレフイン樹脂が望
ましく、例えばポリプロピレン、高密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレ
ン或はこれらの樹脂を2種以上適宜組合せて使用
出来るが、特に低密度ポリエチレン樹脂が好まし
い。 本発明における希釈用樹脂は、溶融指数が2〜
9であるポリオレフイン樹脂が使用される。例え
ばポリプロピレン、ポリエチレン等が用いられる
が特にポリエチレンが好適である。ポリエチレン
樹脂としては、高密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン及び低密度ポリエチレン等いずれも溶融
指数が2〜9であればよいし、又、これらの樹脂
を2種以上組合せて使用してもよい。 本発明における写真用樹脂組成物を写真用樹脂
被覆紙の樹脂層中に含有せしめる二酸化チタン顔
料の含有濃度としては、樹脂に対し、5重量%以
下であれば、写真用支持体として隠ぺい力が不十
分であり、一方40重量%以上では流動性等が低下
して好ましくなく、特に好ましくは7.5重量%〜
25重量%の範囲である。 本発明における写真用樹脂被覆紙の樹脂層中に
は、脂肪酸金属塩を含有させてもよい。これらの
脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、オクチル酸ジル
コニウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン
酸カルシウム、ラウリン酸ナトリウムなどをあげ
ることが出来る。又、その添加量としては、二酸
化チタン顔料を含む樹脂組成物に対し、0.01〜5
重量%の範囲が好ましい。 本発明における写真用樹脂組成物中には、必要
に応じて、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム等
の白色顔料、コバルトブルー、コバルトバイオレ
ツト、紺青等の着色顔料、螢光増白剤等を加えて
もよい。 本発明における写真用樹脂被覆紙は、通常走行
する紙または合成紙基体(以下単に基紙という)
の少なくとも一方の面に加熱溶融した樹脂組成物
をスリツトダイからフイルム状に溶融押出塗工し
て製造される。通常、溶融押出温度は200℃乃至
350℃であることが好ましい。また、樹脂組成物
を基紙に塗工する前に、基紙にコロナ放電処理、
火災処理などの活性化処理を施すのが好ましい。
樹脂被覆紙の樹脂層の厚さとしては、特に制限は
ないが、一般に5ミクロン乃至50ミクロン程度の
厚さに押出塗工したものが有利である。また、基
紙の両面が樹脂によつて被覆された通常の樹脂被
覆紙においては、二酸化チタン顔料を含む樹脂表
面は、その用途に応じて光沢面、マツト面、絹目
面などを有し、反対側の裏面は通常無光沢面であ
り、表面あるいは必要に応じて表裏両面にもコロ
ナ放電処理、火災処理などの活性化処理をするこ
とができる。 本発明の実施に用いられる基紙は通常の天然パ
ルプ紙、合成繊維、あるいは合成樹脂フイルムを
擬紙化したいわゆる合成紙のいずれでもよいが、
針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合
パルプの木材パルプを主成分とする天然パルプ紙
が有利に用いられる。また、基紙の厚みに関して
は特に制限はないが、表面の平滑性のよい基紙が
好ましくは、その坪量は50〜250g/m2が好まし
い。 本発明の実施に有利に用いられる天然パルプを
主成分とする基紙には、各種の高分子化合物添加
剤を含有せしめることができる。例えば、乾燥紙
力増強剤として、カチオン化澱粉、カチオン化ポ
リアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルアミ
ド、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ゼラ
チンなど、サイズ剤として、脂肪酸塩、ロジン誘
導体、ジアルキルケテンダイマー乳化物、石油樹
脂エマルジヨン、スチレン−無水マレイン酸共重
合体アルキルエステルのアンモニウム塩など、顔
料として、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、酸化チタンなど、湿潤紙力増強剤
として、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポ
リアミド樹脂、定着剤として、硫酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウムなどの多価金属塩、カチオ
ン化澱粉などのカチオン変性ポリマーなど、PH調
節剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、塩酸な
ど、無機電解質として、食塩、芒硝など、そのほ
か染料、螢光増白剤、ラテツクスなどを適宜組み
合わせて含有せしめることができる。 本発明における写真用樹脂被覆紙には、各種の
ハロゲン化銀写真乳剤層を設けることができる。
例えば、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、
塩沃臭化銀乳剤層を設けることができる。また、
ハロゲン化銀写真乳剤層にカラーカプラーを含有
せしめて、多層ハロゲン化銀写真構成層を設ける
ことができる。それらのハロゲン化銀乳剤層の結
合剤としては、通常のゼラチンの他に、ポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルアルコール、多糖類の
硫酸エステル化合物などの親水性高分子物質を用
いることができる。また、上記のハロゲン化銀乳
剤層には各種の添加剤を含有せしめることができ
る。例えば、増感色素として、シアニン色素、メ
ロシアニン色素、など、化学増感剤として、水溶
性金化合物、イオウ化合物など、カブリ防止剤も
しくは安定剤として、ヒドロキシ−トリアゾロピ
リミジン化合物、メルカプト−複素環化合物な
ど、硬膜剤として、ホルマリン、ビニルスルフオ
ン化合物、アジリジン化合物など、塗布助剤とし
て、ベンゼンスルフオン酸塩、スルフオコハク酸
エステル塩など、汚染防止剤として、ジアルキル
ハイドロキノン化合物など、現像促進剤として、
ハイドロキノン、フエニドンなど、紫外線吸収剤
として、ベンゾトリアゾール化合物など、そのほ
か螢光増白剤、鮮鋭度向上色素、帯電防止剤PH調
節剤、更にハロゲン化銀の生成・分散時に水溶性
イリジウム化合物、水溶性ロジウム化合物などを
適宜組み合わせて含有せしめることができる。 また、本発明における写真用樹脂被覆紙の裏面
には、即ち写真構成層、多くはハロゲン化銀写真
構成層を塗設する面とは反対側の支持体面上に
は、カール防止、帯電防止、粘着防止、すべり防
止などの目的でバツクコート層と称せられる親水
性コロイド層から成る塗布層を設置することがで
きる。かかるバツクコート層中には、バインダー
あるいは保護コロイド、硬化剤、帯電防止剤、界
面活性剤、マツト化剤、ラテツクスなどを含有せ
しめることができる。 次に本発明をさらに具体的に説明するために、
実施例を述べる。 実施例 1 低密度ポリエチレン(密度0.92g/cm3、MI=
8)15重量部をバンバリーミキサー中に入れ、こ
れに表1、註1記載の二酸化チタン顔料量、群青
量、及びステアリン酸亜鉛量を夫々加え、150℃
でよく混練し顔料等含有の高濃度マスターバツチ
を夫々得た。 この様にして得られた高濃度マスターバツチと
等重量の低密度ポリエチレン(密度0.92g/cm3
MI=8)とをよく混合した後、ベント式押出機
を用いて溶融押出して、表1、註2記載の低濃度
マスターバツチを得た。 これとは別に比較用マスターバツチを次の通り
作成した。即ち、試料No.4に使用したのと同じ低
密度ポリエチレンを57.5重量部をバンバリーミキ
サー中に入れこれに二酸化チタン顔料40重量部、
群青0.5重量部及びステアリン酸亜鉛2重量部
(これらはいずれも試料No.1〜7に使用したもの
と同じ)を夫々加え、150℃でよく混練し、顔料
等含有の比較用マスターバツチを得た(試料No.8
とする)。 一方、広葉樹漂白クラフトパルプ50重量部と針
葉樹漂白サルフアイトパルプ50重量部の混合紙料
をカナデイアン・スタンダード・フリーネス310
mlに叩解し、更にパルプ100重量部に対して、カ
チオン化澱粉3重量部、アニオン化ポリアクリル
アミド0.2重量部、アルキルケテンダイマー乳化
物(ケテンダイマー分として)0.4重量部、ポリ
アミノポリアミドエピクロルヒドリン樹脂0.4重
量部を添加し、坪量160g/m2の紙を抄造した。
得られた湿紙を110℃で乾燥し、引き続きカルボ
キシ変性ポリビニルアルコール3重量部、螢光増
白剤0.05重量部、青色染料0.002重量部、クエン
酸0.2重量部及び水97重量部から成る含浸液を
25g/m2含浸させ、110℃の熱風で乾燥し、更に
線圧90Kg/cmでカレンダー処理した後、その両面
をコロナ放電処理して、写真用樹脂被覆紙の基紙
を製造した。 次に、基紙の裏面に高密度ポリエチレン(密度
0.96g/cm3、MI=5)と低密度ポリエチレン(密
度0.92g/cm3、MI=5)の1:1混合物を樹脂温
330℃で溶融押出し塗工機を用いて30μの厚さに
コーテイングした。次いで基紙の表面に表1註2
記載のMB25重量部及び表1註3記載の希釈用低
密度ポリエチレン75重量部からなる樹脂組成物を
夫々よく混合した後、押出口径65mmのスクリユー
式押出機と750mm巾のTダイを有する溶融押出機
を用いて、樹脂温度320℃で30μの厚さに塗工し、
二酸化チタン顔料等を含む樹脂被覆紙を夫々製造
した。その際、二酸化チタン顔料等を含む表面樹
脂層は平坦なグロツシー面に、裏樹脂層は紙の如
きマツト面に加工した。 ミクログリツト個数は、上記記載の方法で作ら
れた写真用樹脂被覆紙の二酸化チタン顔料等を含
む樹脂面上に発生したミクログリツトの個数を視
覚的に計数した。 得られた結果を表1に示す。
【表】 表1より、本発明でいう高濃度マスターバツチ
を低濃度マスターバツチとしたものは、註3記載
の希釈用低密度ポリエチレンと組合せた樹脂組成
物において、溶融指数(MI)が2.5〜9である試
料No.1〜5はいずれもミクログリツトの発生が少
ないことがわかる。又、希釈用低密度ポリエチレ
ンのMIが12及び20である試料No.6及びNo.7はNo.
1〜5に比べてミクログリツトの発生が多いこと
がわかる。 一方、最初から低濃度マスターバツチを調製し
たものは、たとえ、希釈用樹脂のMIが8であつ
ても著しくミクログロツトの発生が多く、写真用
樹脂被覆紙として不適当であつた。 実施例 2 表2、註4記載の通りの各含有量となる様に樹
脂、二酸化チタン顔料、群青及びステアリン酸マ
グネシウムを夫々バンバリーミキサー中に入れ、
150℃でよく混練し、顔料等含有の高濃度マスタ
ーバツチを夫々得た。 この様にして得られた高濃度マスターバツチと
等重量の中密度ポリエチレン(密度0.93、MI=
6)とをよく混合した後、混練用押出機を用いて
溶融押出して表2、註5記載の低濃度マスターバ
ツチを夫々得た。 これとは別に、比較用マスターバツチを次の通
り作成した。即ち、試料No.10〜No.14に使用したの
と同じ中密度ポリエチレンを76.5重量部をバンバ
リーミキサー中に入れ、これに二酸化チタン顔料
20重量部、群青2.5重量部及びステアリン酸マグ
ネシウム1重量部(これらはいずれも試料No.10〜
No.14に使用したものと同じ)を夫々加え、150℃
でよく混練し、顔料等含有の比較用マスターバツ
チを得た(試料No.15とする)。 実施例記載の押出機にて溶融押出する際の樹脂
組成物が表2、註6の通りに実施する以外は、実
施例1と同様にして行つた。 得られた結果を表2に示す。
【表】 表2より本発明でいう高濃度マスターバツチを
低濃度マスターバツチとしたものを、註6記載の
希釈用低密度ポリエチレンと組合せた樹脂組成物
において、高濃度マスターバツチ中の群青含有量
が0.05〜10重量部(試料No.10〜No.13)のものは、
いずれもミクログリツトの発生が少ないことがわ
かる。 これに反して、高濃度マスターバツチ中の群青
含有量が15重量部(試料No.14)のもの及び比較用
マスターバツチ(試料No.15)のものは、たとえ希
釈用低密度ポリエチレンのMIが3であつてもミ
クログリツトの発生が多く、写真用樹脂被覆紙と
して不適当であつた。 実施例 3 実施例2の試料No.12及びNo.15における表2、註
6記載の低密度ポリエチレン55.6重量部を該低密
度ポリエチレン30.6重量部及び高密度ポリエチレ
ン(密度0.97、MI=7)25重量部に夫々かえて
実施するほかは、実施例2の試料No.12及びNo.15と
同様に実施したが、実施例2におけると同様な結
果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも樹脂と二酸化チタン顔料とからな
    る写真用マスターバツチであつて、実質的に酸化
    防止剤を含まずに該写真用マスターバツチの二酸
    化チタン顔料含有濃度より予め高く調製された二
    酸化チタン顔料含有樹脂組成物を希釈樹脂で希釈
    して、二酸化チタン顔料含有濃度が該二酸化チタ
    ン顔料含有組成物の二酸化チタン顔料含有濃度よ
    りは低く、且つ、使用樹脂組成物の二酸化チタン
    顔料含有濃度よりは高くしたことを特徴とする写
    真用マスターバツチの製法。 2 該写真用マスターバツチの二酸化チタン顔料
    含有濃度より予め高く調製された二酸化チタン顔
    料含有樹脂組成物の二酸化チタン顔料含有濃度が
    40〜80重量%である特許請求の範囲第1項記載の
    写真用マスターバツチの製法。 3 該写真用マスターバツチの二酸化チタン顔料
    含有濃度が20〜60重量%である特許請求の範囲第
    1項記載の写真用マスターバツチの製法。 4 該写真用マスターバツチの二酸化チタン顔料
    含有濃度より予め高く調製された二酸化チタン顔
    料含有樹脂組成物100重量部中に群青0.05〜10重
    量部含有した特許請求の範囲第1項記載の写真用
    マスターバツチの製法。 5 紙又は合成紙基体の少なくとも一方の面に、
    少なくとも樹脂と二酸化チタン顔料とからなる写
    真用マスターバツチを希釈樹脂で希釈した、少な
    くとも樹脂と二酸化チタン顔料とからなる樹脂組
    成物で被覆された写真用樹脂被覆紙の製法におい
    て、写真用マスターバツチであつて、実質的に酸
    化防止剤を含まずに該写真用マスターバツチの二
    酸化チタン顔料含有濃度より予め高く調製された
    二酸化チタン顔料含有樹脂組成物を希釈樹脂で希
    釈して、二酸化チタン顔料含有濃度を該二酸化チ
    タン顔料含有組成物の二酸化チタン顔料含有濃度
    よりは低く、且つ、紙又は合成紙基体を被覆する
    樹脂組成物の二酸化チタン顔料含有濃度よりは高
    くしたことを特徴とする写真用樹脂被覆紙の製
    法。 6 該写真用樹脂被覆紙に用いられる該写真用マ
    スターバツチの二酸化チタン顔料含有濃度より予
    め高く調製された二酸化チタン顔料含有樹脂組成
    物の二酸化チタン顔料含有濃度が40〜80重量%で
    ある特許請求の範囲第5項記載の写真用樹脂被覆
    紙の製法。 7 該写真用樹脂被覆紙に用いられる該写真用マ
    スターバツチの二酸化チタン顔料含有濃度が、20
    〜60重量%である特許請求の範囲第5項記載の写
    真用樹脂被覆紙の製法。 8 該写真用樹脂被覆紙に用いられる該写真用マ
    スターバツチの二酸化チタン顔料含有濃度より予
    め高く調製された二酸化チタン顔料含有樹脂組成
    物100重量部中に群青0.05〜10重量部含有した特
    許請求の範囲第5項記載の写真用樹脂被覆紙の製
    法。 9 該写真用樹脂被覆紙の製造時における使用樹
    脂組成物中の二酸化チタン顔料含有濃度が、5〜
    20重量%である特許請求の範囲第5項記載の写真
    用樹脂被覆紙の製法。 10 該写真用樹脂被覆紙に用いられる該写真用
    マスターバツチを、基体を被覆する樹脂組成物の
    二酸化チタン顔料含有量に希釈するための希釈樹
    脂が溶融指数2〜9のポリオレフイン樹脂である
    特許請求の範囲第5項記載の写真用樹脂被覆紙の
    製法。
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