JPH0439175A - 車体のリアボデー構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車体の後部を構成する車体のリアボデー構造に
関する。

〔従来の技術〕

車体のリアボデー構造としては、本発明者によって実願
昭６３−１２４２３０号に示された自動車のホイルハウ
ス部構造が提案されている。

この自動車のホイルハウス部構造においては、第５図に
示される如く、ホイルハウスインナパネル７０にスプリ
ングサポート７２が支持されている。またホイルハウス
インナパネル７０にはルーフサイドインナ７４の縦壁部
７４Ａに沿って、溶接フランジ７０Ａが設けられており
、この７ランジ７０Ａによって、ホイルハウスアウタパ
ネル７６のフランジ７６Ａに固着され、このホイルハウ
スアウタパネル７６のフランジ７６Ａがルーフサイドイ
ンナパネル７４の縦壁部７４Ａに固着されている。

しかしながら、この車体のリアボデー構造においてはス
プリングサポート７２から車幅方向（第５図の左右方向
）に荷重が作用した場合、ルーフサイドインナパネル７
４の縦壁部７４Ａとホイルハウスインナパネル７０のフ
ランジ？ＯＡとの溶接部は、車幅方向の荷重に対して剥
離方向の接合になる。従って、スプリングサポート７２
に作用する車幅方向の荷重に対してスプリングサポート
７２が設けられたホイルハウスインナパネル７０のルー
フサイドインナパネル７４との接合部の接合強度が弱く
、接合面積を広くする必要がある等の不具合がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は上記事実を考慮し、スプリンサポートに作用す
る車幅方向の荷重に対してホイルハウスインナパネルの
接合部の接合強度を向上することができ、かつホイルハ
ウスインナパネル廻りの剛性を向上することができる車
体のリアボデー構造を得ることが目的である。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために本発明は、ホイルハウスイン
ナパネルにスプリングサポートが支持されると共にホイ
ルハウスアウタパネル及びこのホイルハウスアウタパネ
ルに連結されたルーフサイドインナパネルにアッパバッ
クパネルの車幅方向端部が固着された車体のリアボデー
構造であって、前記ホイルハウスインナパネルを前記ア
ッパバックパネル側へ延設して延設部を設けると共に、
この延設部に前ｇ己アッパバックパネルの下面に固着す
るフランジ部を設け、前記ホイルハウスアウタパネルと
前記ルーフサイドインナパネルの内の少なくとも一方と
前記延設部と前記アッパバックパネルとでホイルハウス
の外周部に沿って連通ずる閉断面構造を形成することを
特徴としている。

〔作用〕

上言己構成の本発明では、スプリングサポートが支持さ
れたホイルハウスインナパネルの延設部のフランジ部が
アッパバックパネルの下面に固着されると共に、ホイル
ハウスインナパネルの延設部と、ホイルハウスアウタパ
ネルとホイルハウスアウタパネルに連結されたルーフサ
イドインナパネルの内の少なくとも一方と、アッパバッ
クパネルとでホイルハウスの外周部に沿って連通ずる閉
断面構造が形成されている。従って、ホイルハウスイン
ナパネルの延設部とアッパバックパネルとの接合部が、
車幅方向に対して剪断継手となる。このため、ホイルハ
ウスインナパネルに作用する車幅方向の荷重に対して、
アッパバックパネルとホイルハウスインナパネルとの接
合部の強度を向上することができ、かつ、ホイルハウス
の外周部に沿って連通ずる閉断面構造によって、ホイル
ハウスインナパネル廻りの剛性を向上することができる
。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図〜第４図に従って説明する。

なお、図中矢印ＦＲは車体前方方向を、矢印ＩＮは車体
内側方向を、矢印ＵＰは車体上方方向を示す。

第１図に示される如く、車体１０の後部には、ホイルハ
ウス１２が配置されている。

第４図に示される如く、ホイルハウス１２は車幅方向外
側部を構成するホイルハウスアウタパネル１４と、車幅
方向内側部を構成するホイルハウスインナパネル１６と
で構成されている。

第２図及び第３図に示される如く、ホイルハウスアウタ
パネル１４の下部は、車幅方向外側へ膨出されており、
タイヤ収容部１４Ａを形成している。タイヤ収容部１４
Ａのタイヤ半径方向外側縁部からは、タイヤ半径方向外
側（第２図及び第３図の上側）へ向けて縦壁部１４Ｂが
設けられている。また、タイヤ収容部１４Ａのタイヤ半
径方向内側縁部からは、車幅方向内側（第２図及び第３
図の左側）へ向けて７ランジ１４Ｃが設けられており、
この７ランジ１４Ｃには、ホイルハウスアウタパネル１
４の車幅方向外側に配置されたクォータパネル１７のタ
イヤ半径方向内側縁部から車幅方向内側へ向けて突出さ
れたフランジ１７Ａが下方から固着されている。また、
ホイルハウスアウタパネル１４の縦壁部１４Ｂの上端部
には、ルーフサイドインナパネル１８の下端部１８Ａが
車幅方向外側から溶着されている。

一方、ホイルハウスインナパネル１６は車幅方自由側へ
向けて膨出された、タイヤ収容部１６Ａを備えている。

このタイヤ収容部１６Ａのタイヤ半径方向外側縁部は、
タイヤ半径方向外側へ延設されており、縦壁部１６Ｂと
されている。この縦壁部１６Ｂは、ホイルハウスアウタ
パネル１４の縦壁部１４Ｂに車幅方向内側から溶着され
ている。

第１図及び第４図に示される如く、ホイルハウスインナ
パネル１６の頂部近傍には、略矩形状の貫通孔１６Ｃが
穿設されており、リアサスペンション（図示省略）の上
部が貫通するようになっている。この貫通孔１６Ｃの廻
りには、車幅方向外側フランジ１６Ｄ、車幅方向内側フ
ランジ１６Ｅ１車体前後方向前側フランジ１６Ｆ及び車
体前後方向後側フランジ１６Ｇが、夫々略車体上下方向
上側へ向けて、連続的に設けられている。

ホイルハウスインナパネル１６０貫通孔１６Ｃの車体上
下方向上側には、スプリングサポート３０が配置されて
いる。このスプリングサポート３０は上壁面３０Ａが矩
形状とされた筒状とされており、スプリングサポート３
０の下端部３０Ａがホイルハウスインナパネル１６の各
フランジ１６Ｄ、１６Ｅ、２６Ｆ、１６Ｇを包み込むよ
うに溶着されている。スプリングサポート３０の上壁面
３０Ｂは略中央部に貫通孔３０Ｃが穿設されており、リ
アサスペンション（図示省略）の上端部が挿入されてい
る。この貫通孔３０Ｃの廻りには、フランジ３０Ｄが、
略車体上下方向上側へ向けて連続的に設けられている。

ホイルハウスインナパネル１６の車体上下方向上方には
、アッパバックパネル２２が配置されている。アッパバ
ックパネル２２の後部２２Ａは略水平とされている。ア
ッパバックパネル２２の前部２２Ｂは車体前後方向前側
下方へ向けて湾曲されており、アッパバックパネル２２
の前端部は車体前後方向前側へ略水平に屈曲され、フラ
ンジ２２Ｃとされている。このフランジ２２Ｃは、フロ
アパン２６に車体上下方向上側から溶着されている。ア
ッパバックパネル２２の前部２２Ｂには、トランクルー
ムと連通する開口２４が形成され°Ｃおり、軽量化を計
ると共にトランクスルーを構成している。また、第３図
に示される如く、アッパバックパネル２２にはスプリン
グサポート３０の上壁面３０Ｂが、車体上下方向下側か
ら溶着されており、スプリングサポート３０のフランジ
３０Ｄは、アッパバックパネル２２の前部２２Ｂの上端
部に穿設された円穴３２に挿入されている。

第２図及び第３図に示される如く、ホイルハウスインナ
パネル１６の縦壁部１６Ｂはアッパバックパネル２２側
へ延設され延設部２０とされている。この延設部２０は
ホイルハウスインナパネル１６のタイヤ収容部１６Ａの
外周に沿って長手状とされており、長手方向から見た断
面形状はＬ字状とされている。また、延設部２０の先端
部は車幅方向内側へ屈曲されフランジ２ＯＡとされてい
る。

第１図及び第４図に示される如く、アッパバックパネル
２２の車幅方向端部は上方又は前方へ向けて屈曲され、
フランジ２２Ｄとされている。このアッパバックパネル
２２のフランジ２２Ｄは、第３図に示される如く、ホイ
ルハウスインナパネル１６の頂部近傍では、ルーフサイ
ドインナパネル１８に車幅方向内側から溶着されている
。また、第２図に示される如く、ホイルハウスインナパ
ネル１６の頂部近傍を除く部分では、アッパバックパネ
ル２２のフランジ２２Ｄは、ホイルハウスアウタパネル
１４の縦壁部１４Ｂに車幅方向内側から溶着されている
。

第２図及び第３図に示される如く、アッパバックパネル
２２に形成されたフランジ２２Ｄの車幅方向内側近傍に
おけるアッパバックパネル２２の下面２２Ｅには、ホイ
ルハウスインナパネル１６の延設部２０に形成されたフ
ランジ２ＯＡが溶着されている。

従って、ホイルハウスインナパネル１６の延設部２０と
、アッパバックパネル２２と、ホイルハウスアウタパネ
ル１４とルーフサイドインナパネル１８の内の少なくと
も一方とで、ホイルハウスインナパネル１６のタイヤ収
容部１６Ａの外周に沿って連通ずる閉断面構造２８が形
成されている。

なお、第１図及び第４図の符号３６はロッカインナパネ
ルを示し、符号３８はロンヵアウタパネルを示している
。

次に本実施例の作用を説明する。

本実施例においては、スプリングサポート３０が支持さ
れたホイルハウスインナパネル１６の延設部２０のフラ
ンジ部２ＯＡが、アッパバックパネル２２の下面２２Ｅ
に固着されると共に、ホイルハウスインナパネル１６の
延設部２０と、ホイルハウスアウタパネル１４とホイル
ハウスアウタパネル１４に連結されたルーフサイドイン
ナパネル１８の内の少なくとも一方と、アッパバックパ
ネル２２とでホイルハウス１２の外周部に沿って連通ず
る閉断面構造２８が形成されている。

従って、ホイルハウスインナパネル１６の延設部２Ｑと
アッパバックパネル２２との接合部が車幅方向に対して
剪断継手となる。このため、ホイルハウスインナパネル
１６に作用する車幅方向の荷重に対して、アッパバック
パネル２２とホイルハウスインナパネル１６との接合部
の強度を向上することができる。かつホイルハウス１２
の外周部に沿って連通ずる閉断面構造２８によって、ホ
イルハウスインナパネル１６廻りの剛性を向上すること
ができ、特に車体のねじり剛性が向上し、操安性能やア
イドル振動特性が向上する。

なお、上記実施例においては、ホイルハウスインナパネ
ル１６の延設部２０の断面形状をＬ字状としたが、延設
部２０の断面形状はＬ字状に限定されることはなく、フ
ランジ２ＯＡがアッパバックパネル２２の下面２２Ｅに
溶着でき、閉断面構造２８を形成する形状であれば、円
弧状等の他の形状としても良い。

〔発明の効果〕

本発明は上記構成としたため、スプリンサポートに作用
する車幅方向の荷重に対してホイルハウスインナパネル
の接合部の接合強度を向上することができ、かつホイル
ハウスインナパネル廻りの剛性を向上することができる
という優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の車体のリアボデー構造を示
す車体前方内側から見た斜視図、第２図は第１図■−■
線断面図、第３図は第１図ＩＩ［−Ｉ線断面図、第４図
は第１図の分解斜視図、第５図は従来の車体のリアボデ
ー構造を示す車体前後方向から見た断面図である。 １０・・・車体、 １２・・・ホイルハウス、 １６・・・ホイルハウスインナパネル、１８・・・ルー
フサイドインナパネルヘ２０・・・延設部、 ２ＯＡ・・・フランジ、 ２２・ψ量アツパバツクパネノヘ ２２Ｅ・・・下面、 ２８・・・閉断面構造、 ３０・・・スプリングサポート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ホイルハウスインナパネルにスプリングサポート
   が支持されると共にホイルハウスアウタパネル及びこの
   ホイルハウスアウタパネルに連結されたルーフサイドイ
   ンナパネルにアッパバックパネルの車幅方向端部が固着
   された車体のリアボデー構造であって、前記ホイルハウ
   スインナパネルを前記アッパバックパネル側へ延設して
   延設部を設けると共に、この延設部に前記アッパバック
   パネルの下面に固着するフランジ部を設け、前記ホイル
   ハウスアウタパネルと前記ルーフサイドインナパネルの
   内の少なくとも一方と前記延設部と前記アッパバックパ
   ネルとでホイルハウスの外周部に沿って連通する閉断面
   構造を形成することを特徴とする車体のリアボデー構造
   。