JPH04370093A - 血栓溶解性物質の製造方法 - Google Patents

血栓溶解性物質の製造方法

Info

Publication number
JPH04370093A
JPH04370093A JP3147502A JP14750291A JPH04370093A JP H04370093 A JPH04370093 A JP H04370093A JP 3147502 A JP3147502 A JP 3147502A JP 14750291 A JP14750291 A JP 14750291A JP H04370093 A JPH04370093 A JP H04370093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thrombolytic
culture
natto
substance
thrombolytic activity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3147502A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideya Suzuki
英也 鈴木
Koji Azuma
浩司 東
Yasuo Banba
番場 康夫
Yutaka Sasaki
裕 佐々木
Akira Nakayama
明 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AsahiShokuhin Corp
Original Assignee
AsahiShokuhin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AsahiShokuhin Corp filed Critical AsahiShokuhin Corp
Priority to JP3147502A priority Critical patent/JPH04370093A/ja
Publication of JPH04370093A publication Critical patent/JPH04370093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、特定の菌株を培養し
て血栓溶解活性の高い物質を製造する方法に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】従来から納豆は高血圧症に良く、心臓に
良い等、様々な点で健康性が唱えられている。須見らは
、納豆の中に血栓溶解酵素に類似する酵素が存在するこ
とを見出しこれをナットウキナーゼと命名した。また、
納豆を経口摂取すると線溶解活性が血中に移行し、長期
間にわたり安定に存在することを明らかにした[“化学
と生物”第29巻,第2号,119頁,1991年]。 納豆の健康性はこのナットウキナーゼに起因していると
考えられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一方、血栓の溶解は、
血栓症はもとより毛細血管の狭窄が原因となる痴呆症等
の疾病に効果があるといわれているが、血栓溶解効果を
高めるためには血栓溶解酵素の多量の摂取が必要とされ
る。 【0004】納豆は日配食品であり、日常的に摂取され
るので納豆からナットウキナーゼを経口的に摂取し、血
中の血栓溶解活性を高める方法も考えられるが、一度に
食べる量は30〜50gと限られている。また、市販の
納豆の血栓溶解活性は弱いものであるため、納豆だけで
上述の効果を期待することは現実に不可能である。 【0005】そこでこの発明は、納豆よりも血栓溶解活
性の高い物質を効率よく製造できる方法を提供すること
を目的としてなされたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、旨みと粘
性の高い納豆を製造するために菌株の探索や培養方法を
含めた納豆の製造方法を鋭意研究し、自然界より分離し
た菌株バチルス・ズブチリス(Bacillus  s
ubtilis)NN−1を用いることにより高旨みで
高粘性の納豆が製造できることを見出し、既に特許出願
を行った(特願平2−53459号)。そしてさらに研
究を重ねた結果、このバチルス・ズブチリスNN−1菌
株を用いて得られた培養物が高い血栓溶解活性を示すこ
とを見出しこの発明を完成させたものである。 【0007】すなわちこの発明による血栓溶解性物質の
製造方法は、バチルス・ズブチリスNN−1菌株を穀類
または窒素源を含有する培地で培養し、血栓溶解性物質
を含む培養物を得ることを特徴とするものである。また
この培養物をそのまま血栓溶解性物質として利用するこ
ともできるが、必要に応じてこの培養物から液状または
粉状の抽出物を得ることもできる。 【0008】この発明で使用するバチルス・ズブチリス
NN−1菌株は稲わらより分離された菌株であり、FE
RM  P−11319の寄託番号で通産省工業技術院
微生物工業技術研究所に寄託されている。その菌学的性
質は以下の通りである。 【0009】 A.形態学的性質 グラム染色      陽性 大きさ          0.8×2.0〜3.0μ
m形  態          短桿菌 運動性          あり 胞  子          菌体は膨らまない。 【0010】 B.培養的性質 代用肉汁寒天培地上での生育 コロニーの形態      周縁は不規則形であるが、
コロニー全体としては円形である。 コロニーの色        白色 コロニーの光沢      鈍光である。艶がない。 代用肉汁培地での生育 菌体の沈殿          あり 中間部              濁りはない菌  
膜              生成する。厚い。 【0011】 C.生理的性質 カタラーゼ反応        陽性 嫌気的条件下では生育しない。 フォーゲス・プロスカウエル試験      陽性酸の
生成              グルコース、マンニ
トールからは陽性。アラビノース、キシロースからは陰
性。 ガスの生成            グルコースからは
陰性。 カゼインの加水分解    陽性 ゼラチンの加水分解    陽性 でんぷんの加水分解    陽性 クエン酸資化性        陽性 チロシン分解          陰性卵黄のレシチナ
ーゼ反応    陰性 硝酸塩の還元性        陽性 食塩水での生育        2,5,7%では生育
する。10%では生育しない。 生育温度              5,10,30
,40,50℃で生育する。55,65℃で生育しない
。 D.0.01%リゾチーム存在下での生育    陰性
。 【0012】この発明を実施するに際しては、穀類や、
窒素源を含有する培地でバチルス・ズブチリスNN−1
菌株を培養する。大豆、小麦、おから等の固体培地や、
豆乳、ブイヨン等の液体培地のいずれでも培養可能であ
る。培養pHは6から8に調整することが望ましく、培
養温度は20から40℃に設定する。 【0013】この菌株はプロテアーゼ生産能が高く、大
豆蛋白質の分解が旺盛でグルタミン酸等の遊離アミノ酸
量が多い。血栓の主成分であるフィブリンと大豆蛋白質
の会合体とは構造的に類似しているため、培地に大豆蛋
白質を共存させるとプロテアーゼの一種である血栓溶解
活性が誘導される。 【0014】この発明により製造された高血栓溶解性物
質を含む培養物は、そのままで健康食品として利用する
ことができるが、培養物より抽出した液状物または粉状
物を利用することもできる。また、これらの液状物や粉
状物を日配食品、発酵食品、乳製品、飲料、菓子などに
添加または塗布したものを健康食品として利用すること
もできる。 【0015】 【実施例】以下にこの発明の実施例および参考例を挙げ
てさらに説明する。なお、血栓溶解活性は以下のような
須見らの方法に従って測定した。すなわち、培養物に1
0倍量の生理的食塩水を加え、5℃で10時間攪拌して
血栓溶解性物質を抽出した。この食塩水を3000rp
mで5分間遠心分離して上澄清液を得た。リジン−セフ
ァロース処理した牛フィブリノーゲン(67%凝固性)
の0.1%溶液1.0ml、トロンビン(50 U/m
l )0.1ml、およびホウ酸緩衝液(0.05M、
pH7.8)1.2mlの混合液中に、上記の上澄液5
0μl を添加し、37℃で保温しフィブリン化物の溶
解時間を求めた。なお、この溶解時間から血栓溶解活性
を求めるには検量線を用いた。すなわち、電気泳動的に
均一な精製血栓溶解酵素(134.7アミダーゼ単位/
mg  蛋白質)をプラスミン用合成基質H−D−バリ
ン−ロイシン−リジン−パラニトロアニリドにpH7.
8、温度37℃で作用させたときに1分間で1μgの基
質量を加水分解する酵素活性を1単位とし、この酵素活
性とフィブリン溶解時間との関係の検量線を作成し、こ
の検量線を用いて溶解時間に対応する血栓溶解活性を求
めた。 【0016】実施例1 北海道産トヨスズ大豆1kgを17℃の流水に15時間
浸漬し、水切り後121℃で20分間高温高圧蒸煮した
。 この蒸煮大豆にバチルス・ズブチリスNN−1(FER
M  P−11319)の胞子懸濁液を103 /g蒸
煮大豆となるように接種し、これを100gごとに小型
の発泡スチロール容器に充填した。この容器ごと40℃
の保温器に入れ、相対湿度90%の条件で18時間発酵
させた。発酵終了物に10倍量の生理的食塩水を加え、
低温で血栓溶解性物質を攪拌抽出した後、3000rp
mで5分間の遠心分離により上澄液を得た。得られた上
澄液の血栓溶解活性を求めた結果を表1に示す。 【0017】なお、比較のために市販納豆菌を用いて上
記と同様にして発酵させ、発酵終了物からの上澄液を得
、上澄液の血栓溶解活性を求めた。結果を表1に併記す
る。この表からわかるように、バチルス・ズブチリスN
N−1菌株を用いて得られた血栓溶解性物質が、市販納
豆菌を用いて得られたものよりも著しく高い血栓溶解活
性を示していた。 【0018】                       表  
1      使  用  菌  株        
血栓溶解活性(単位/g蛋白質)      B.su
btilis NN−1             1
12.8      市販納豆菌A         
         21.4      市販納豆菌B
                  20.5   
   市販納豆菌C                
  26.2              【0019
】実施例2 1リットル容の三角フラスコにブリックス12の豆乳5
00ml(pH6.8)を入れ、121℃で10分間オ
ートクレーブ殺菌をした。この豆乳にバチルス・ズブチ
リスNN−1菌株の胞子懸濁液を103 /gになるよ
うに接種し、これを38℃で24時間発酵させた。30
00rpmで5分間の遠心分離により上澄液を得、この
上澄液の血栓溶解活性を測定したところ130単位/g
であった。 【0020】上記の上澄液に硫酸アンモニウムを添加し
(80%飽和)、冷所に放置したところ沈殿が得られた
。この沈殿物を回収し、透析処理し液体の食品素材を得
た。この液状物の血栓溶解活性を測定したところ800
単位/gであった。 【0021】実施例3 500ml容の坂口フラスコにブイヨン改良培地(ブイ
ヨン1.5g、無機塩化合物0.1g、豆乳30ml、
水70ml、pH6.8)を入れ、121℃で10分間
オートクレーブ殺菌をした。この豆乳にバチルス・ズブ
チリスNN−1菌株の胞子懸濁液を103 /gになる
ように接種し、これを38℃で24時間発酵させた。3
000rpmで5分間の遠心分離により上澄液を得、こ
の上澄液に硫酸アンモニウムを添加し(80%飽和)、
冷所に放置したところ沈殿が得られた。この沈殿物を回
収し、透析処理後、真空凍結乾燥することにより粉状の
食品素材を得た。この粉状物の血栓溶解活性を測定した
ところ1200単位/gであった。 【0022】参考例1 実施例3で得られた粉状の食品素材5g、脱脂粉乳10
g、小麦胚芽10g、ショ糖5gを混合したものを澱粉
可食カプセルに封入し、カプセル食品を得た。 【0023】参考例2 実施例3で得られた粉状の食品素材をプロセスチーズの
原料中に5〜10%添加混合し、60℃で溶解した後、
成形し、プロセスチーズを得た。 【0024】参考例3 実施例2で得られた液状の食品素材を常温で煎餅やビス
ケット類の表面に塗布した後、減圧下で乾燥し、血栓溶
解活性を付与した菓子類を得た。 【0025】参考例4 実施例2で得られた液状の食品素材にショ糖を10%に
なるように溶解した。あらかじめ成形した喉飴に上記液
状食品素材を60℃で噴霧乾燥し、糖衣を施した。これ
により、血栓溶解活性を付与した喉飴を得た。 【0026】参考例5 実施例2で得られた液状の食品素材をアイスクリームの
製造原料中に5%添加したところ、食感の変わらないア
イスクリームが得られた。 【0027】 【発明の効果】以上の説明からわかるようにこの発明に
よれば、バチルス・ズブチリスNN−1菌株を生育培地
で培養することにより、血栓溶解活性の高い培養物が得
られ、この培養物そのものを健康食品として利用するこ
とができる。また必要により、培養物から抽出して得ら
れた液状物や粉状物を健康食品として利用することもで
きる。 【0028】かような液状物や粉状物を日配食品、発酵
食品、乳製品、飲料、菓子等の食品に添加または塗布し
た健康食品を食することによって、高血栓溶解性物質を
日常的に摂取できる効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バチルス・ズブチリスNN−1菌株を穀類
    または窒素源を含有する培地で培養し、血栓溶解性物質
    を含む培養物を得ることを特徴とする血栓溶解性物質の
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記の培養物から液状または粉状抽出物を
    得ることを特徴とする請求項1記載の血栓溶解性物質の
    製造方法。
JP3147502A 1991-06-19 1991-06-19 血栓溶解性物質の製造方法 Pending JPH04370093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3147502A JPH04370093A (ja) 1991-06-19 1991-06-19 血栓溶解性物質の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3147502A JPH04370093A (ja) 1991-06-19 1991-06-19 血栓溶解性物質の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04370093A true JPH04370093A (ja) 1992-12-22

Family

ID=15431823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3147502A Pending JPH04370093A (ja) 1991-06-19 1991-06-19 血栓溶解性物質の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04370093A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030090243A (ko) * 2002-05-21 2003-11-28 주식회사풀무원 혈전용해효소를 생산하는 바실러스 서브틸리스디엠185(케이씨씨엠-10372) 미생물
KR100511637B1 (ko) * 2002-04-24 2005-08-31 주식회사 바이오알앤즈 바실러스 속 brd-54 균주(kctc 10183bp) 및 이 균주로부터 생산된 혈전용해능을 갖는 효소단백질
KR100779267B1 (ko) * 2005-09-16 2007-11-28 주식회사 엔유씨전자 바실러스 서브틸리스 nnt-0701 균주 및 이에 의해제조된 청국장
JP2020147512A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 オルガノフードテック株式会社 血栓溶解剤、血栓溶解作用促進剤、血栓溶解作用促進方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100511637B1 (ko) * 2002-04-24 2005-08-31 주식회사 바이오알앤즈 바실러스 속 brd-54 균주(kctc 10183bp) 및 이 균주로부터 생산된 혈전용해능을 갖는 효소단백질
KR20030090243A (ko) * 2002-05-21 2003-11-28 주식회사풀무원 혈전용해효소를 생산하는 바실러스 서브틸리스디엠185(케이씨씨엠-10372) 미생물
KR100779267B1 (ko) * 2005-09-16 2007-11-28 주식회사 엔유씨전자 바실러스 서브틸리스 nnt-0701 균주 및 이에 의해제조된 청국장
JP2020147512A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 オルガノフードテック株式会社 血栓溶解剤、血栓溶解作用促進剤、血栓溶解作用促進方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101124970B (zh) 大豆肽乳酸菌饮料及其制备方法
US3761353A (en) Enzymatic protein solubilization
CZ291067B6 (cs) Bakterie Lactobacillus helveticus produkující kyselinu mléčnou, fermentovaný mléčný výrobek a způsob jeho výroby
US4158607A (en) Enzymatic preparation for ripening of milk protein products
US20020106424A1 (en) Y-aminobutyric acid-containing natural food material and method for manufacturing the same
KR20110031324A (ko) 고함량 글루타민산을 포함하는 이스트 추출물 및 그것의 제조방법
JPH06205652A (ja) シイタケ栄養剤を製造する方法
JPH08322471A (ja) 食用加水分解物製品を得る方法
JP2018525988A (ja) 血栓溶解酵素の高生産のバチルス・サブチリス菌株
JPH0257154A (ja) 食品素材及びその製造方法
Faith et al. Production and applications of enzymes
JPH04370093A (ja) 血栓溶解性物質の製造方法
JPH0349651A (ja) 酵素加水分解タン白の苦味除去方法
JP4115181B2 (ja) 乳酸菌の免疫賦活効果増強方法
JP2017209021A (ja) 新規な植物性乳酸菌
KR100370796B1 (ko) 바실러스 서브틸리스 씨지-1과 락토바실러스 델브루에키씨지-2 미생물 및 이들의 혼합배양에 의한 대두발효물의제조방법
KR101945940B1 (ko) 효소활성을 나타내는 락토코커스 중앙젠시스의 신규한 용도
JP4401555B2 (ja) 新規なキモトリプシン様プロテア−ゼ及びその製造法並びに新規なキモトリプシン様プロテアーゼを作用させるタンパク質分解物含有物の製造法。
JP4307026B2 (ja) 乳酸菌の生育促進剤及びその製造法
KR100630272B1 (ko) 혈전용해능이 우수한 납두균과 삶은 콩을 발효시켜 제조된즉석 생청국장
JP3783915B2 (ja) 納豆菌由来の生理活性物質
KR100273742B1 (ko) 천연 항균물질을 생산하는 락토코커스 락티스 미생물(kfcc 11047)
KR100831420B1 (ko) 혈전용해능을 갖는 바실러스 속 mk―15
KR100780482B1 (ko) 동치미 발효세균을 함유하는 청국장
JP3532503B2 (ja) 加工食品および食品加工方法