JPH04366481A - テープカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダ等の記録及び／又は再生装置において使用される
テープカセットに関するものである。

【０００２】

【発明の背景】従来より、ビデオテープレコーダ等の記
録及び／又は再生装置（以下、単に記録再生装置）にあ
ってはテープカセットが使用されていること周知の通り
である。尚、このようなテープカセットを概説すると、
一般的には、プラスチック製の上ハーフと下ハーフとが
合体されてなるケース本体部内に供給側リールと巻取側
リールとが配設され、そしてこの供給側リールと巻取側
リールとの間の所定の径路には磁気テープが張設されて
なり、この径路の途中には磁気テープを安定走行させる
為のガイド部材が配置されている。

【０００３】このようなテープカセットを記録再生装置
に装填すると、記録再生装置のテープローディング部材
がテープカセットに進入し、磁気テープは引き出され、
記録再生装置側に配設されたガイドローラやガイドピン
等を経て磁気ヘッドに添接され、記録再生動作が行われ
る。記録再生動作の進行につれて磁気テープは繰出され
、供給側リールから前記ガイド部材、記録再生装置側の
前記各ガイドローラ、ガイドピン、磁気ヘッド及びテー
プカセット内のガイド部材を経て巻取側リールへ巻き取
られる。

【０００４】このテープローディング動作や記録再生動
作の過程においては、磁気テープは各種の部材と摺接す
る為、摩擦によって磁気テープに静電気の帯電が起きて
しまい、テープの走行性を低下せしめたり、静電気の作
用によって塵や埃が付着し易く、ドロップアウト等の記
録再生特性の低下を招いてしまう。特に、長時間録画の
為に磁気テープ自体の厚みが薄く構成され、又、記録密
度を上げる為にテープ走行速度が高速化していくと、帯
電が一層起き易い。即ち、高密度な蒸着テープやメタル
テープのような磁気テープにあっては、帯電が起き易く
、この影響は従来のものよりも極めて大きい。

【０００５】

【発明の開示】本発明の目的は、静電気の帯電問題が解
決されるテープカセットを提供することである。この本
発明の目的は、ケース本体部と、このケース本体部内に
配設された供給側リール及び巻取側リールと、これら供
給側リールと巻取側リールとの間の所定の径路に配設さ
れたテープと、このテープをガイドするガイド部材とを
備えたテープカセットであって、前記ガイド部材は導電
素材で構成されてなり、かつ、テープカセットが記録及
び／又は再生装置に装着された際、記録及び／又は再生
装置の導電部材が前記ガイド部材に接触するように構成
されたことを特徴とするテープカセットによって達成さ
れる。

【０００６】そして、上記のように構成させたテープカ
セットは、記録再生装置に装填すると、テープカセット
のガイド部材に記録再生装置の導電部材が接触し、テー
プ−ガイド部材−導電部材と導通が行われているから、
記録再生動作時などに帯電した静電気をアースの機能を
有する導電部材を介して除電できることになる。従って
、静電気の帯電に起因するテープの記録再生装置側の各
部材への絡み付きによる走行性の低下が効果的に防止さ
れ、又、静電気の帯電に起因する塵や埃の付着の問題が
解決され、ドロップアウト等が起きにくくなる。

【０００７】特に、帯電が起き易い蒸着テープやメタル
テープが用いられたテープカセットの場合には、格段の
効果が奏されるものとなる。尚、ガイド部材は中空状に
導電素材で構成され、テープカセットが記録再生装置に
装着された際、記録再生装置の導電部材がガイド部材内
に侵入して接触するように構成されていると、ガイド部
材と記録再生装置の導電部材との接触は確実であり、よ
って除電がより確実なものとなり、しかもテープカセッ
トの位置決めも確実に行われるものとなる。

【０００８】

【実施例】図１〜図３は本発明に係るテープカセットの
１実施例を示すもので、図１は全体の概略斜視図、図２
は、テープカセットが記録再生装置に装着された状態を
示す概略説明図、図３はテープカセットの要部斜視図で
ある。テープカセットＡを構成するケース本体部１は、
例えばポリプロピレン、ポリスチレン、ＡＢＳ樹脂等の
合成樹脂で形成された方形の上ハーフ１ａと下ハーフ１
ｂとで構成され、これら上ハーフ１ａと下ハーフ１ｂと
は上下から相互に嵌合され、止ネジにてネジ止めされて
一体の筐体状に形成されている。尚、上ハーフ１ａと下
ハーフ１ｂとの合わせ面は凹凸、又は「」形状に構成さ
れていて、両者を合わせた際、その合わせ面からケース
本体部１内部に塵や埃が侵入しにくい構造となっている
。

【０００９】ケース本体部１内には一対のテープリール
、即ち、供給側リール２ａと巻取側リール２ｂとが回転
自在に収納され、磁気テープ３がこれら供給側リール２
ａと巻取側リール２ｂとの間に巻装張設されている。 尚、両テープリール２ａ，２ｂは下ハーフ１ｂの底面板
上に載置され、更にその下端は底面板に設けられたリー
ル嵌合孔に嵌合されて位置決めされている。又、供給側
リール２ａと巻取側リール２ｂとに対応して、これらの
供給側リール２ａ及び巻取側リール２ｂを各々下ハーフ
１ｂ側に付勢する為に、上ハーフ１ａの内面の所定位置
にはステンレス製の押えバネ４が溶着されている。

【００１０】ケース本体部１の前面には、テープカセッ
トの前面壁（上ハーフ１ａの前面壁及び下ハーフ１ｂの
前面壁）１ｃの略中央部分に前面開口５が設けられ、又
、下ハーフ１ｂの底面板にはこの前面開口５と連続した
底面開口６が設けられている。そして、この底面開口６
から前面開口５にわたって形成されるポケットに記録再
生装置Ｂ側のテープローディング部材が進入し、磁気テ
ープ３をテープカセットＡより引き出して記録再生装置
Ｂの各機構（回転ドラムＢ１　、各種ヘッドＢ２　、各
種のテープガイドＢ３　）に掛けわたし、記録再生が行
われるように構成されている。尚、前面開口５の幅は、
記録再生装置Ｂ側のテープローディング部材が進入して
テープ３をテープカセットＡより引き出すことが出来る
幅あれば良く、例えばこれまでの回動開閉式の蓋を具備
したテープカセットのように大きくしなくても良い。

【００１１】前面開口５と底面開口６とで形成されるポ
ケットの部分には蓋７が配設されており、この蓋７の開
閉はスライド式のものであって、図１に示す如く、蓋７
を右側にスライドさせることで開くことができ、この蓋
７開状態において磁気テープ３をケース本体部１の前方
に引き出すことができるよう構成されている。そして、
蓋７を左側にスライドさせることで閉じることができ、
この蓋７閉状態における磁気テープ３のケース本体部１
内への収納状態では、磁気テープ３は完全に外部から遮
蔽されており、密閉度は極めて高いものである。この蓋
７のケース本体部１への取付機構は如何なるものでも良
く、例えばケース本体部１側にスライド溝を、かつ、蓋
７側に前記スライド溝に係止する凸部を構成する手段が
ある。又、蓋７と蓋７が対応するケース本体部１とには
、開閉の位置に応じて凹凸によるクリック・クロック機
構が構成されていて、蓋７の開閉が各々の位置で保持で
きるよう構成されている。尚、蓋７は、例えばポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリアセタール、ＡＢＳ樹脂等
の合成樹脂からなる成形品である。又、蓋７は、テープ
カセットの前面壁１ｃの内側に配置されているが、テー
プカセットの前面壁１ｃの外側に配置されていても良い
。

【００１２】８ａ，８ｂは、磁気テープ３の引出時にお
いて、磁気テープ３が前面壁１ｃに接触して傷付くこと
がないように底面開口６の両側に設けられたテープガイ
ドであり、このテープガイド８ａ，８ｂは導電性の素材
で構成（表面にメッキが施される場合、このメッキ材も
導電性のもの）され、しかも円筒状に構成され、そして
円筒状のテープガイド８ａ，８ｂの上側から上ハーフ１
ａのピン（図示せず）が嵌合して位置決め、閉鎖される
と共に、テープガイド８ａ，８ｂの下端面が下ハーフ１
ｂの孔の周辺の面に当接し、抜け落ちないようになって
いる。

【００１３】Ｐａ，Ｐｂは記録再生装置のガイドピン（
アースされている）であり、テープカセットＡが記録再
生装置に装填されると、テープガイド８ａ，８ｂの下端
の孔からガイドピンＰａ，Ｐｂが内部に進入し、ガイド
ピンＰａ，Ｐｂはテープガイド８ａ，８ｂに接触し、電
気的に導通状態となるよう構成されている。そして、磁
気テープ３−テープガイド８ａ，８ｂ−ガイドピンＰａ
，Ｐｂと通じているから、磁気テープ３に帯電している
静電気が除電されるようになっている。

【００１４】又、テープガイド８ａ，８ｂより後方側で
あって、底面開口６の最奥端部６ａよりは前方側の位置
における底面開口６の両側にテープガイド９ａ，９ｂが
設けられており、テープローディングされていない時に
は、磁気テープ３はこのテープガイド９ａ，９ｂに添接
するように構成されている。１０は発光素子、１１は供
給側リール２ａ（巻取側リール２ｂ）のテープ巻回面部
に構成された光反射部、１２は受光素子である。そして
、テープカセットＡが記録再生装置に装填された時には
発光素子１０及び受光素子１２は各々テープカセットＡ
内に進入配置される。そして、記録再生動作の際、磁気
テープ３が一方のリール２ａ（２ｂ）に全て巻取られた
時には発光素子１０から放射される光は光反射部１１で
反射して、その反射した光を受光素子１２が検出し、そ
の結果、テープ端に到ったことが検出される。尚、発光
素子１０及び受光素子１２がテープカセット内に進入で
きる入口部には、分割式の弾性素材で構成された防塵部
材１３が配設されており、テープカセットＡ内に塵や埃
が侵入しにくくなっている。

【００１５】上記のように構成させたテープカセットＡ
を記録再生装置に装填すると、磁気テープ３が記録再生
装置の各機構（回転ドラムＢ１　、各種ヘッドＢ２　、
各種のテープガイドＢ３　）に掛けわたされ、記録再生
が可能な状態にセットされる。そして、導電性のガイド
ピンＰａ，Ｐｂがテープガイド８ａ，８ｂ内に進入し、
磁気テープ３−テープガイド８ａ，８ｂ−ガイドピンＰ
ａ，Ｐｂと電気的に接触した状態となる。従って、記録
再生動作時、磁気テープ３の走行によって発生した静電
気は導電性のテープガイド８ａ，８ｂ及びガイドピンＰ
ａ，Ｐｂを介して除電されることになる。

【００１６】そして、静電気の除電が効果的に行われる
ことから、磁気テープの走行性は良好に維持され、さら
には塵や埃が磁気テープ３に付着しにくく、ドロップア
ウトが起きにくく、記録再生特性が良好に行われる。

【００１７】

【効果】本発明に係るテープカセットは、ケース本体部
と、このケース本体部内に配設された供給側リール及び
巻取側リールと、これら供給側リールと巻取側リールと
の間の所定の径路に配設されたテープと、このテープを
ガイドするガイド部材とを備えたテープカセットであっ
て、前記ガイド部材は導電素材で構成されてなり、かつ
、テープカセットが記録及び／又は再生装置に装着され
た際、記録及び／又は再生装置の導電部材が前記ガイド
部材に接触するように構成されてなるので、静電気の除
電が効果的に行われ、テープの走行性は良好に維持され
、さらには塵や埃がテープに付着しにくく、ドロップア
ウトが起きにくく、記録再生特性が良好に行われる等の
特長を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明になるテープカセット全体の概略斜視図
である。

【図２】本発明になるテープカセットが記録再生装置に
装着された状態を示す概略説明図である。

【図３】本発明になるテープカセットの要部斜視図であ
る。

【符号の説明】

Ａ　　　　　　　　　　　　　　テープカセット１　　
　　　　　　　　　　　　ケース本体部２ａ　　　　　
　　　　　　　供給側リール２ｂ　　　　　　　　　　
　　巻取側リール３　　　　　　　　　　　　　　磁気
テープ８ａ，８ｂ　　　　　　テープガイド Ｐａ，Ｐｂ　　　　　　ガイドピン

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ケース本体部と、このケース本体部内
   に配設された供給側リール及び巻取側リールと、これら
   供給側リールと巻取側リールとの間の所定の径路に配設
   されたテープと、このテープをガイドするガイド部材と
   を備えたテープカセットであって、前記ガイド部材は導
   電素材で構成されてなり、かつ、テープカセットが記録
   及び／又は再生装置に装着された際、記録及び／又は再
   生装置の導電部材が前記ガイド部材に接触するように構
   成されたことを特徴とするテープカセット。
2. 【請求項２】　　ガイド部材は中空状に導電素材で構成
   され、テープカセットが記録及び／又は再生装置に装着
   された際、記録及び／又は再生装置の導電部材がガイド
   部材内に侵入して接触するように構成されたことを特徴
   とする請求項１のテープカセット。