JPH04366421A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH04366421A
JPH04366421A JP16922791A JP16922791A JPH04366421A JP H04366421 A JPH04366421 A JP H04366421A JP 16922791 A JP16922791 A JP 16922791A JP 16922791 A JP16922791 A JP 16922791A JP H04366421 A JPH04366421 A JP H04366421A
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JP
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magnetic
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JP16922791A
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Naoto Akaha
赤羽 尚登
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気記録媒体の製造方
法に関し、さらに詳しくは、巻回した状態で長期間保存
しても、磁性層の表面平滑性が良好に保持されて、記録
再生特性が劣化したり、ノイズが増大したりすることの
ない電磁変換特性に優れた磁気記録媒体を製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気記録媒体は、ポリエステル
フィルムなどの基体表面に磁性粉末、結合剤樹脂、有機
溶剤等を混合分散して調製した磁性塗料を塗布、乾燥し
て磁性層を形成するか、あるいは強磁性材を真空蒸着等
により被着して強磁性金属薄膜層を形成するなどしてつ
くられ、記録再生出力を向上させ、ノイズを低減して、
高密度記録を達成するため、ス−パ−カレンダ−処理に
より磁性層の表面仕上げ処理を施して、磁性層表面を平
滑にすることが行われている。また、走行性を良好にす
るため、磁性層と反対側の裏面に、非磁性粉末、結合剤
樹脂などを含むバックコ−ト層を形成して、裏面を適度
に粗面化することが行われている。しかしながら、磁性
層の表面が平滑に仕上げられた磁気記録媒体は、巻回し
た状態で長期間保存されると、磁気記録媒体裏面の凹凸
が転写されて磁性層の表面が粗面化され、記録再生出力
が低下したり、ノイズが増大したりし、特に、磁気記録
媒体の裏面にバックコ−ト層を形成したものはこの傾向
が著しい。このため、近年、バックコ−ト層の成分や構
成、さらに磁性層の成分や構成を改良するなどして、磁
気記録媒体を巻回した状態で長期間保存しても、バック
コ−ト層の凹凸が磁性層の表面に転写しないようにし、
記録再生出力の低下や、ノイズの増大を防止することが
試みられている。(特開昭60−32122号、特開平
2−265016号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バックコ−
ト層の成分や構成、また磁性層の成分や構成などを改良
して、バックコ−ト層の凹凸が磁性層表面に転写しない
ようにする方法では、バックコ−ト層および磁性層の成
分や構成が制限されるため、バックコ−ト層の凹凸が磁
性層の表面に転写するのを抑制できる反面、それ以外の
電磁変換特性等を改善しようとすると、制約が生じて、
電磁変換特性等を充分に向上することができない場合が
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる問題を
克服するため種々検討を行った結果なされたもので、基
体表面に、表面粗さが中心線平均粗さRaで 0.02
5μm以下の磁性層を形成した後、この磁性層が形成さ
れた磁気記録媒体原反をそのまま、または磁気記録媒体
原反の裏面にさらにバックコ−ト層を形成した後巻き取
り、40℃以上の温度で少なくとも1回以上巻き直し、
巻き換えを行いながら熱処理することによって、磁気記
録媒体の電磁変換特性等に何らの制約も生じることなく
、巻回した状態で長期間保存しても、磁気記録媒体の裏
面の凹凸が磁性層表面に転写することがないようにし、
転写による磁性層表面の粗面化を防止して、記録再生出
力が低下したり、ノイズが増大したりしないようにした
ものである。
【0005】この発明によれば、表面に磁性層が形成さ
れた磁気記録媒体原反またはさらに裏面にバックコ−ト
層が形成された磁気記録媒体原反を巻き取り、40℃以
上の温度で少なくとも1回以上巻き直し、巻き換えを行
いながら熱処理を行っているため、図1で熱処理中の磁
気記録媒体原反の磁性層と凸部を有する裏面との接触状
態を模式図にして示すように、凸部1を有する磁気記録
媒体原反の裏面2により磁性層3の表面に形成される凹
部が、磁性層3の表面に裏面2の凸部1が初めて接触し
たとき形成された凹部4a、次いで、磁気記録媒体原反
の巻き直し、巻き換えを行って、磁性層3の表面に裏面
2の凸部1が接触したとき形成された凹部4b、さらに
磁気記録媒体原反の巻き直し、巻き換えを行って、磁性
層3の表面に裏面2の凸部1が接触したとき形成された
凹部4cというように、磁気記録媒体原反の巻き直し、
巻き換えを行う毎に、磁気記録媒体原反の裏面2と磁性
層3の表面との接触位置が少しづつ変わり、図2に示す
ように磁性層表面の最大表面粗さha が小さくて、表
面平滑性が良好な磁性層となる。従って、熱処理中に巻
き直し、巻き換えが繰り返される磁気記録媒体原反は、
磁性層表面の平滑性が良好に保持される。また、磁性塗
料を基体表面に塗布して形成された磁性層は、熱処理に
より磁性層中の結合剤樹脂が充分に硬化され、残存溶剤
が除去されるため、磁性層の表面が変形しにくくなり、
さらに、真空蒸着等によって基体表面に形成された強磁
性金属薄膜層は、成膜過程で生じた残留応力等が、熱処
理により充分に緩和されて安定化されるため、これら何
れの磁性層が形成された場合も、磁気記録媒体原反裏面
によって転写される凹凸が小さくなり、磁性層の表面平
滑性が良好となって、記録再生出力が低下したり、ノイ
ズが増大したりすることのない電磁変換特性に優れた磁
気記録媒体が得られる。
【0006】これに対し、磁性層が形成された磁気記録
媒体原反を巻き取ったまま、巻き直し、巻き換えを行わ
ずに40℃以上の温度で熱処理をする場合は、図3で熱
処理中の磁気記録媒体原反の磁性層と凸部を有する裏面
との接触状態を模式図にして示すように、熱処理中、磁
気記録媒体原反裏面2の凸部1が磁性層3の表面の同一
個所に接触しているため、凸部1が時間とともに磁性層
3の表面に深く押し込まれ、磁性層3の表面に深い凹部
4dが形成される。従って、磁気記録媒体原反を巻き取
ったまま、巻き直し、巻き換えを行わずに熱処理が行わ
れると、図4に示すように、磁性層表面の最大表面粗さ
hb の大きな凹凸が磁性層表面に形成され、室温に比
べ短時間のうちに磁性層の表面が粗面化されてしまう。
【0007】この発明において、磁気記録媒体原反を巻
き取り、少なくとも1回以上巻き直し、巻き換えをしな
がら行う熱処理は、40℃以上の温度で1時間以上、加
熱槽中に放置するなどして行うのが好ましく、40℃よ
り低い温度では磁性層中の結合剤樹脂が充分に硬化され
ず、また真空蒸着等によって基体表面に形成された強磁
性金属薄膜層は、成膜過程で生じた残留応力等が充分に
緩和されないため、磁気記録媒体原反裏面の凹凸が磁性
層表面に転写されて、磁性層の表面が粗面化されてしま
う。
【0008】また、磁性層が形成された磁気記録媒体原
反を巻き取った後、熱処理中に行う巻き直し、巻き換え
は、少なくとも1回以上行うことが好ましく、巻き直し
、巻き換え回数が多くなるほど磁性層の表面平滑性が良
好になる。また、磁気記録媒体原反を巻き取った後、熱
処理中に行う巻き直し、巻き換えは、加熱状態で行うの
が好ましいが、加熱槽の外部で巻き直し、巻き換を行っ
て、引き続き加熱処理してもよい。
【0009】また、このような熱処理中に巻き直し、巻
き換えが少なくとも1回以上行われる磁気記録媒体原反
は、磁性層の表面が平滑であるほど磁気記録媒体原反裏
面の凹凸の転写が効果的に防止される。このため、8ミ
リビデオテ−プなどの高密度磁気記録用磁気テ−プを製
造するときに特に有効であるが、裏面がかなり荒れて凹
凸が多く形成されている磁気テ−プでも、磁気テ−プカ
−トリッジなどのリ−ルやハブでの磁気テ−プ巻き圧に
よる接触圧では、磁性面の粗面化はせいぜい中心線平均
粗さRaで 0.025μmまでであり、磁性層表面の
粗さが中心線平均粗さRaで 0.025μmを超える
磁気テ−プでは転写の影響を無視することができる。従
って、磁性層の表面粗さが中心線平均粗さRaで 0.
025μm以下のものに効果的である。
【0010】基体上に形成される磁性層は、磁性粉末を
、結合剤樹脂、有機溶剤およびその他の必要成分ととも
に混合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗料を基体
上に塗布し、乾燥して形成され、また、強磁性材を、真
空蒸着、イオンプレ−ティング、スパッタリング、メッ
キ等の手段によって基体上に被着するなどの方法で形成
される。
【0011】磁性塗料を調製する場合、使用される磁性
粉末としては、γ−Fe2 O3 粉末、Fe3 O4
 粉末、γ−Fe2 O3 粉末とFe3 O4 粉末
の中間酸化物粉末、Co含有γ−Fe2 O3 粉末、
Co含有Fe3 O4 粉末、CrO2 粉末、バリウ
ムフェライト粉末、ストロンチウムフェライト粉末、お
よびFe粉末、Co粉末、Fe−Ni粉末などの金属粉
末など、一般に磁気記録媒体に使用される磁性粉末がい
ずれも好適なものとして使用される。
【0012】また、結合剤樹脂としては、塩化ビニル−
酢酸ビニル系共重合体、ポリビニルブチラ−ル系樹脂、
繊維素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、イソシアネ−ト化合物など、従来、磁気記録媒体に
一般に使用されるものがいずれも使用され、さらに、有
機溶剤としては、シクロヘキサノン、メチルエチルケト
ン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメ
チルホルムアミド、ジオキサン、テトラヒドロフランな
ど、一般に磁気記録媒体に使用される有機溶剤が単独ま
たは混合して使用される。
【0013】なお、磁性塗料中には、分散剤、研磨剤、
潤滑剤、帯電防止剤など、一般に磁性塗料中に添加され
るものが、いずれも必要に応じて添加使用される。
【0014】また、真空蒸着等によって強磁性金属薄膜
層を形成する場合、使用される強磁性材としては、Co
、Ni、Fe、Co−Ni、Co−Cr、Co−P、C
o−Ni−P、Fe−Ni、Fe−Coなど、一般に、
強磁性金属薄膜層を形成するとき使用される強磁性材が
いずれも使用され、これらの強磁性材で形成される強磁
性金属薄膜層は、厚さを0.03〜1μmの範囲内にす
るのが好ましい。
【0015】このようにして磁性層を形成した基体の裏
面には、必要に応じてバックコ−ト層が形成され、この
バックコ−ト層は、カ−ボンブラック、炭酸カルシウム
などの非磁性粉末を、結合剤樹脂、有機溶剤およびその
他の必要成分とともに混合分散してバックコ−ト層用塗
料を調製し、このバックコ−ト層用塗料を表面に磁性層
を形成した基体の裏面に塗布し、乾燥して形成される。
【0016】ここで、バックコ−ト層の形成に使用され
る結合剤樹脂および有機溶剤は、前記の磁性層の形成に
使用したものと同じものが、いずれも好適に使用され、
必要に応じて、分散剤、潤滑剤なども添加使用される。
【0017】また、磁性層およびバックコ−ト層を形成
する基体としては、ポリエステル類、ポリオレフィン類
、セルロ−ス誘導体、ビニル系樹脂、ポリイミド類、ポ
リアミド類、ポリカ−ボネ−ト類などのプラスチック製
フィルム、さらにアルミニウム合金、チタン合金等から
なる金属フィルムがいずれも好適なものとして使用され
る。
【0018】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1     強磁性金属鉄粉末(保磁力1600エルステッ
ド、飽和磁化    100 重量部      量1
20emu/g 、長軸径0.18μm、軸比10) 
   水酸基含有塩化ビニル系樹脂         
                        1
0   〃    熱可塑性ポリウレタン樹脂    
                         
       7   〃    アルミナ(粒径 0
.2μm)                    
                8   〃    
ミリスチン酸                   
                         
    2   〃    ベンガラ(粒径 0.8μ
m)                       
             2   〃    カ−ボ
ンブラック(東海カ−ボン社製、シ−スト5H、粒径 
     2   〃      20mμm)     シクロヘキサノン             
                         
     70   〃    トルエン      
                         
                    70   
〃上記組成物をボ−ルミル中で96時間混合分散した後
、さらに、三官能性ポリイソシアネ−ト化合物5重量部
を加え、撹拌して磁性塗料を調製した。この磁性塗料を
厚さ10μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムの表面に乾燥後の厚さが 2.5μmとなるよう
塗布し、乾燥した後、カレンダ処理を行い、磁性層を形
成した。
【0019】次いで、下記のバックコ−ト層組成物をボ
−ルミル中で96時間混合分散してバックコ−ト層用塗
料を調製し、このバックコ−ト層用塗料を、前記の表面
に磁性層を形成した二軸配向ポリエチレンテレフタレ−
トフィルムの裏面に、乾燥後の厚さが 1.0μmとな
るように塗布、乾燥してバックコ−ト層を形成し、巻き
取りロ−ルに巻き取って磁気記録媒体原反を作製した。   バックコ−ト層組成物     カ−ボンブラック(東海カ−ボン社製、シ−ス
ト5H、粒径     60 重量部      20
mμm)     ベンガラ(粒径 0.8μm)       
                         
    2.5 〃    炭酸カルシウム(粒径0.
05μm)                    
         30   〃    熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂                   
                45   〃   
 ニトロセルロ−ス                
                         
  40   〃    三官能性イソシアネ−ト化合
物                        
       15   〃    シクロヘキサノン
                         
                 330   〃 
   トルエン                  
                         
       330   〃
【0020】次ぎに、得
られた磁気記録媒体原反を、60℃の雰囲気中に24時
間放置して熱処理を行い、この熱処理中、磁気記録媒体
原反を1時間毎に巻き直して、23回巻き換えを行った
。しかる後、所定の幅に裁断して磁気テ−プをつくった
【0021】実施例2 実施例1における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを、1時間毎、23回に
代えて、2時間毎、11回に変更した以外は実施例1と
同様にして磁気記録媒体原反を作製し、磁気テ−プをつ
くった。
【0022】実施例3 実施例1における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを、1時間毎、23回に
代えて、4時間毎、5回に変更した以外は実施例1と同
様にして磁気記録媒体原反を作製し、磁気テ−プをつく
った。
【0023】実施例4 実施例1における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを、1時間毎、23回に
代えて、6時間毎、3回に変更した以外は実施例1と同
様にして磁気記録媒体原反を作製し、磁気テ−プをつく
った。
【0024】実施例5 実施例1における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを、1時間毎、23回に
代えて、12時間毎、1回に変更した以外は実施例1と
同様にして磁気記録媒体原反を作製し、磁気テ−プをつ
くった。
【0025】実施例6 厚さ10μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムを高周波スパッタリング装置に装填し、コバルト
−クロム合金(重量比8:2)を高周波スパッタリング
して、二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
表面に、厚さが0.2μmのコバルト−クロム合金から
なる強磁性金属薄膜層を形成した。次いで、実施例1と
同様にして、この強磁性金属薄膜層を表面に形成した二
軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの裏面にバ
ックコ−ト層を形成し、さらに、熱処理を施し、所定の
幅に裁断して磁気テ−プを作製した。
【0026】実施例7 実施例6における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを、1時間毎、23回に
代えて、2時間毎、11回に変更した以外は実施例6と
同様にして磁気記録媒体原反を作製し、磁気テ−プをつ
くった。
【0027】実施例8 実施例6における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを、1時間毎、23回に
代えて、4時間毎、5回に変更した以外は実施例6と同
様にして磁気記録媒体原反を作製し、磁気テ−プをつく
った。
【0028】実施例9 実施例6における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを、1時間毎、23回に
代えて、6時間毎、3回に変更した以外は実施例6と同
様にして磁気記録媒体原反を作製し、磁気テ−プをつく
った。
【0029】実施例10 実施例6における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを、1時間毎、23回に
代えて、12時間毎、1回に変更した以外は実施例6と
同様にして磁気記録媒体原反を作製し、磁気テ−プをつ
くった。
【0030】比較例1 実施例1における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを行わずに熱処理した以
外は、実施例1と同様にして磁気記録媒体原反を作製し
、磁気テ−プをつくった。
【0031】比較例2 実施例6における磁気記録媒体原反の熱処理において、
熱処理中の巻き直し、巻き換えを行わずに熱処理した以
外は、実施例6と同様にして磁気記録媒体原反を作製し
、磁気テ−プをつくった。
【0032】比較例3 実施例1において、磁気記録媒体原反の熱処理を省いた
以外は、実施例1と同様にして磁気記録媒体原反を作製
し、磁気テ−プをつくった。
【0033】比較例4 実施例6において、磁気記録媒体原反の熱処理を省いた
以外は、実施例6と同様にして磁気記録媒体原反を作製
し、磁気テ−プをつくった。
【0034】各実施例および比較例で得られた磁気記録
媒体原反について、熱処理前の磁性層の表面粗さを調べ
、ノイズレベルを測定した。また、各実施例および比較
例で得られた磁気テ−プを8ミリビデオ用カセットに巻
き込み、60日間保存して保存前と保存後における磁性
層の表面粗さを調べ、ノイズレベルを測定した。磁性層
の表面粗さは、東京精密社製;触針式表面粗さ計を用い
てカットオフ0.08mmで中心線平均粗さRaを測定
して調べた。またノイズレベルは、8ミリVTRで7M
Hz の信号を入力し、再生したときの6MHzでのノ
イズレベルを測定し、実施例1および2における熱処理
前の磁気記録媒体原反および磁気テ−プの測定値をそれ
ぞれ0dBとして、その相対値で評価した。なお、各実
施例および比較例で得られた磁気記録媒体原反および磁
気テ−プのバックコ−ト層の表面粗さは、中心線平均粗
さRaで0.014 μmであった。下記表1は測定結
果である。
【0035】
【0036】また、各実施例および比較例1,2で得ら
れた各磁気テ−プの巻き換え回数と磁性層の表面粗さと
の関係を図5にグラフで示した。グラフAは実施例1〜
5および比較例1で得られた磁気テ−プの巻き換え回数
と磁性層の表面粗さとの関係を表したものであり、グラ
フBは実施例6〜10および比較例2で得られた磁気テ
−プの巻き換え回数と表面粗さとの関係を表したもので
ある。
【0037】また、各実施例および比較例1,2で得ら
れた各磁気テ−プの巻き換え回数とノイズレベルとの関
係を図6にグラフで示した。グラフAは実施例1〜5お
よび比較例1で得られた磁気テ−プの巻き換え回数とノ
イズレベルとの関係を表したものであり、グラフBは実
施例6〜10および比較例2で得られた磁気テ−プの巻
き換え回数とノイズレベルとの関係を表したものである
【0038】
【発明の効果】上記表1および図5,図6から明らかな
ように、比較例1ないし4で得られた磁気テ−プは、い
ずれも保存後、磁性層の表面が粗面化して、ノイズレベ
ルが上昇しているが、この発明で得られた磁気テ−プ(
実施例1ないし10)は、60日間保存後でも、いずれ
も磁性層の表面が粗面化せず、またノイズレベルの上昇
も見られず、このことからこの発明の製造方法によれば
、長期間の保存によっても磁性層の表面が粗面化するこ
とがなく、記録再生特性の劣化もなくて、電磁変換特性
に優れた磁気記録媒体が得られることがわかる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における熱処理中の磁気記録媒体原反
の磁性層と凸部を有する裏面との接触状態を示す模式図
である。
【図2】この発明における製造方法で形成された磁気記
録媒体原反の磁性層表面の部分拡大断面図である。
【図3】従来の熱処理中の磁気記録媒体原反の磁性層と
凸部を有する裏面との接触状態を示す模式図である。
【図4】従来の製造方法で形成された磁気記録媒体原反
の磁性層表面の部分拡大断面図である。
【図5】各実施例および比較例1,2で得られた各磁気
テ−プの巻き換え回数と磁性層の表面粗さとの関係図で
ある。
【図6】各実施例および比較例1,2で得られた各磁気
テ−プの巻き換え回数とノイズレベルとの関係図である
【符号の説明】
1  凸部 2  磁気記録媒体原反の裏面 3  磁性層 4a,4b,4c  凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基体表面に、表面粗さが中心線平均粗
    さRaで 0.025μm以下の磁性層を形成した後、
    この磁性層が形成された磁気記録媒体原反を巻き取り、
    40℃以上の温度で少なくとも1回以上巻き直し、巻き
    換えを行いながら熱処理することを特徴とする磁気記録
    媒体の製造方法
  2. 【請求項2】  基体表面に、表面粗さが中心線平均粗
    さRaで 0.025μm以下の磁性層を形成した後、
    この磁性層が形成された磁気記録媒体原反の裏面に、さ
    らにバックコ−ト層を形成し、このバックコ−ト層を有
    する磁気記録媒体原反を巻き取り、40℃以上の温度で
    少なくとも1回以上巻き直し、巻き換えを行いながら熱
    処理することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法
JP16922791A 1991-06-13 1991-06-13 磁気記録媒体の製造方法 Withdrawn JPH04366421A (ja)

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JP16922791A JPH04366421A (ja) 1991-06-13 1991-06-13 磁気記録媒体の製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5707025A (en) * 1995-08-01 1998-01-13 Emtec Magnetic Gmbh Hub for winding magnetic tapes
JP2006286148A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Fuji Photo Film Co Ltd テープ状記録媒体およびその製造方法
EP1739660A3 (en) * 2005-06-22 2008-03-19 FUJIFILM Corporation Manufacturing method of tape-form recording medium

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