JPH04364374A - インバータ装置のpwm信号発生回路 - Google Patents

インバータ装置のpwm信号発生回路

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JPH04364374A
JPH04364374A JP3139352A JP13935291A JPH04364374A JP H04364374 A JPH04364374 A JP H04364374A JP 3139352 A JP3139352 A JP 3139352A JP 13935291 A JP13935291 A JP 13935291A JP H04364374 A JPH04364374 A JP H04364374A
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JP
Japan
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switching mode
switching
command value
vector
phase command
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Pending
Application number
JP3139352A
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English (en)
Inventor
Taki Horiguchi
堀口 多起
Tatsuya Hirose
達也 廣瀬
Hiroshi Mochikawa
宏 餅川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ装置から負
荷に正弦波出力を供給させるべく各スイッチング素子の
スイッチングモードを時間比制御するインバータ装置の
PWM信号発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ装置における従来のPWM信
号発生回路の一例を図面を用いて説明する。
【0003】まず、インバータ装置における主回路の概
略的構成は図7に示す通りであって、主回路母線11,
12間に6個のスイッチング素子13u,13v,13
w,13x,13y,13zをブリッジ接続した周知構
成である。ここで、各アームの上下のスイッチング素子
はいずれか一方がオンにされるものであるから、スイッ
チングモードは23 =8通り存在し、それらのスイッ
チングモードに応じて仮想中性点に対する各相の電圧は
±V/2のいずれかをとる。
【0004】そこで、インバータ装置の出力電圧に各相
の位相差を考慮して瞬時ベクトル的表現を与えた電圧空
間ベクトルのうち瞬時的に出力可能なものは、各相の正
側のスイッチング素子13u,13v,13wがオンで
あるときにSa,Sb,Scを「1」と表し、逆に負荷
のスイッチング素子13x,13y,13zがオンであ
るときに「0」と表すとすると、各スイッチングモード
に応じて(Sa,Sb,Sc)として表される。また、
これらを図示すると、図8に実線で示すように、互いに
π/3だけ位相が異なり且つ大きさの等しい6個の基本
出力ベクトルと2個のゼロベクトル(0,0,0),(
1,1,1)として表現できる。さて、上記インバータ
装置における各スイッチング素子のスイッチングを制御
するための三相PWM信号発生回路は図9に示す構成で
ある。
【0005】ここで、14は位相指令値類別手段であり
、これは与えられた位相指令値θ*を、電気角2πを1
2等分した各単位領域に類別してその類別結果を4ビッ
トの情報として出力すると共に、その単位領域における
進み角θを算出して出力する。15はスイッチングモー
ド決定手段で、これは上記位相指令値類別手段14によ
り類別された位相指令値θ* が属する単位領域に応じ
て2種類の互いに位相がπ/3異なる基本出力ベクトル
(電圧空間ベクトル)に対応するスイッチングモード及
びゼロベクトルに対応するスイッチングモードを決定し
、更に、それらを出力する順番を決定するもので、原則
的には図10において位相指令値θ* と最も近い位相
の2種類の基本出力ベクトルが決定される。
【0006】即ち、例えば位相指令θ* が図8に示す
位置にあるときには、基本出力ベクトルひいてはスイッ
チングモードは(1,0,0)、(1,1,0)及びゼ
ロベクトルが決定される。ただし、2種類のゼロベクト
ル(1,1,1),(0,0,0)のうちいずれを選択
するかは過去のスイッチングモードを参照して最もスイ
ッチング回数が少なくなるように行われる。尚、スイッ
チングモードを出力する順番の決定方法については後述
する。
【0007】ところで、互いに位相がπ/3異なる基本
出力ベクトル(電圧空間ベクトル)とゼロベクトルとの
時間比制御により任意の大きさ及び位相の電圧空間ベク
トルを出力する場合、出力可能な電圧空間ベクトルは図
8の6個の各基本出力ベクトルの先端を結んだ六角形の
内側に存する筈である。しかし、正弦波近似を考慮する
と位相角によって最大出力可能電圧が異なるので、基本
出力ベクトルとゼロベクトルとの時間比制御により実現
できる正弦波変調の限界領域は上記六角形の内接円の内
側となる。従って、この限界領域内で任意の電圧空間ベ
クトルを実現するためには極座標系が利用でき、対称性
を考慮するとπ/6の領域だけに限って論ずることがで
きる。
【0008】図10は基本出力ベクトル(1,0,0)
,(1,1,0)及びゼロベクトルの部分を拡大して示
したものである。ここで位相指令値θ* 、電圧指令値
V* に対応する電圧空間ベクトルを出力させるには、
基本出力ベクトル(1,0,0)、同(1,1,0)及
びゼロベクトルの出力時間を夫々t1 ,t2 ,t0
 とすると、位相指令値θ* が属する単位領域におけ
る位相指令値θ* の進み角がθであるから、同図に示
したような幾何学的解析により次式を満たすべきことが
明らかである。 Vsin(π/6−θ):Vsin(π/6+θ):1
−V{sin(π/6−θ)+sin(π/6+θ)}
=t1 :t2 :t0
【0009】そこで、図9に示すように保持時間算出手
段16を構成している。即ち、位相指令値類別手段14
からの進み角θのデータをROMテーブル17,18に
入力し、その進み角に対応するsin(π/6±θ)を
求める。そして、1制御周期Tswに電圧指令値V* 
を乗じた値に更にsin(π/6−θ)を乗じて基本出
力ベクトル(1,0,0)に対応するスイッチングモー
ドの保持時間t1 とし、やはり1制御周期Tswに電
圧指令値V* を乗じた値に更にsin(π/6+θ)
を乗じて基本出力ベクトル(1,1,0)に対応するス
イッチングモードの保持時間t2 とする。そして、こ
れらのt1 ,t2 をを制御周期Tswから減ずるこ
とによりゼロベクトルに対応するスイッチングモードの
保持時間t0 とする。そして、19は計時手段である
。これはプリセッタブルカウンター20、スイッチ21
及びDタイプのフリップフロップ22を備え、プリセッ
タブルカウンター20のデータ入力端子DATAにはス
イッチ21の切替わりに応じて各保持時間t0 ,t1
 ,t2 が入力され、クロック端子CKにはクロック
信号fckが入力される。そして、スイッチ21はプリ
セッタブルカウンター20に与えられた各保持時間の計
時が完了する度にスイッチングモード決定手段15によ
り決定されたスイッチングモードに対応する保持時間の
スイッチに切替わり、次の保持時間のデータが入力され
、フリップフロップ22は各保持時間の計時が完了する
まで該当するスイッチングモードの出力状態を保持して
、インバータ装置におけるスイッチング素子のスイッチ
ング制御回路に出力する。
【0010】上記PWM信号発生回路の構成において、
図11はインバータ装置の出力に伴ない三相負荷たる三
相誘導電動機に発生する磁束ベクトルΨの軌跡をを示し
たもので、Ψは平均軌跡を示していて円軌動を描く。こ
こで、磁束ベクトルΨは電圧空間ベクトルの時間積分と
して表わされるところ各基本出力ベクトルは一定値であ
るから、その方向は基本出力ベクトルと等しく且つ大き
さはその基本出力ベクトルの保持時間に比例する。次に
、スイッチングモード決定手段15においてスイッチン
グモードを出力する順番の決定方法について述べる。
【0011】保持時間算出手段16によりスイッチング
モード決定手段15で決定された2つの基本出力ベクト
ルの出力保持時間t1 ,t2 が算出されるが、その
内の長い方のベクトルの間にゼロベクトルが出力される
ように、すなわち一回の制御周期Tswで考えれば保持
時間の長い方のベクトルの前(或いは後)ゼロベクトル
を配置するように、スイッチングモードの出力順番を決
定したものである。
【0012】これは原則的には、保持時間の算出方法か
ら位相指令値θ* と最も近い位相の基準出力ベクトル
の保持時間が長くなることは明らかなので、位相指令値
類別手段14により類別された段階で、保持時間の長い
基本出力ベクトルに対応するスイッチングモードが判る
のである。
【0013】今図11は位相指令数値θ* が図10に
示すような状態にあるときであり、基本出力ベクトル(
1,0,0)、(1,1,0)及びゼロベクトルに対応
するスイッチングモードを保持する時間をそれぞれt1
 ,t2 ,t0 としたときt1 <t2 である位
相指令値θ* は基本出力ベクトル(1,1,0)に最
も近い)ため、・・t1 →t2 →t0 →t0 →
t2 →t1 ・・の繰り返しとなるようにスイッチ2
1を切り替える。
【0014】この例をさらに詳細に説明すると、前回の
制御周期において基本出力ベクトル(1,0,0)に対
応するスイッチングモードが時間t1 だけ保持されて
終ったとき、次の制御周期においてまず基本出力ベクト
ル(1,0,0)に対応するスイッチングモードが時間
t1 だけ保持され、次に基本出力ベクトル(1,1,
0)に対応するスイッチングモードが時間t2 だけ保
持され、最後にゼロベクトル(1,1,1)に対応する
スイッチングモードが時間t0 だけ保持される。この
場合スイッチングモード決定手段15がゼロベクトルを
(0,0,0)でなく(1,1,1)を選ぶのは、基本
出力ベクトル(1,1,0)からゼロベクトル(1,1
,1)に移行するために1回のスイッチングで済むから
である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例の構成による磁束ベクトルの軌跡及びそのときのト
ルク波形を図12に示す互いに位相がπ/3異なる2種
類の基本出力ベクトルの間の単位領域の切り替わり部分
において考える。
【0016】まず図12において位相指令数θ1 * 
が単位領域Iに属し、位相指令数θ2 *が単位領域I
Iに属しているとき、図13(a)に示すように磁束ベ
クトルが移動する。即ち、基本出力ベクトル(1,0,
0)、(1,1,0)及びベクトルのそれぞれの出力時
間をt1 ,t2 ,t0 とすると、制御周期Tsw
の間において単位領域Iに属する位相指令値θ1 * 
に対してt1 >t2 の関係が成り立つので、最初に
ゼロベクトル(0,0,0)に対応するスイッチングモ
ードが時間t0だけ保持され次に基本出力ベクトル(1
,0,0)に対応するスイッチングモードが時間t1 
だけ保持され、次に基本出力ベクトル(1,1,0)に
対応するスイッチングモードが時間t2 だけ保持され
る。
【0017】ここで、次の制御周期Tswの間において
、位相指令値θ2 * が単位領域IIに属するときt
1 <t2の関係が成り立つので、今度はゼロベクトル
(1,1,1)が時間t0だけ保持され、次に基本出力
ベクトル(1,1,0)に対応するスイッチングモード
が時間t2 だけ保持され、次に基本出力ベクトル(1
,0,0)に対応するスイッチングモードが時間t1 
だけ保持される。この場合磁束ベクトルの平均軌跡Ψは
図より明らかに円軌道を描いている。
【0018】図13(a)のように磁束ベクトルが移動
している場合のトルク波形が図13(b)である。トル
ク磁束が理想状態よりも進んでいる場合に増加し、遅れ
ている場合に減少するため、基本出力ベクトルが出力さ
れている間(t1 ,t2 )はトルクが増加し、ゼロ
ベクトルが出力されている間(t0 )は減少する。こ
のためトルクは単位領域の切り替わり部分において図1
3(b)に見られるような偏った波形となり、トルクリ
ップルを引き起こす原因となっていた。
【0019】単位領域の切り替わり部分の基本出力ベク
トルの選び方にはもう一つ図14(a)の場合が考えら
れる。すなわち、単位領域Iに属する位相指令値θ* 
に対して、基本出力ベクトル(1,1,0)に対応する
スイッチングモードが時間t2だけ保持された後に単位
領域の切り替わりが生じた場合に、次の制御周期Tsw
の間において単位領域IIに属する位相指令値θ2 *
 に対して、まず基本出力ベクトル(1,0,0)に対
応するスイッチングモードが時間t1 だけ保持され、
次に基本出力ベクトル(1,1,0)に対応するスイッ
チングモードが時間t2 だけ保持され、それからゼロ
ベクトル(1,1,1)が時間t0 だけ保持される。 この場合トルク波形は図14(b)のようになり、トル
ク波形の偏りは見られなくなるが、代わりに図14(a
)より理想的な磁束の平均軌跡Ψよりも実際の磁束ベク
トルの軌跡が偏っている。これは磁束の変動を引き起こ
す原因となる。
【0020】結局、図13及び図14のいずれの場合に
してもトルクあるいは磁束の偏りが生じるため、電動機
を安定に制御するという点では問題があった。また、こ
の状態は異なる二つの基本出力ベクトルの中間にある単
位領域の切り替わり部分において常に生じるものである
とは明らかである。そこで、本発明の目的は、磁束とト
ルクの両者において変動が生じないインバータ装置のP
WM信号発生回路を提供することにある。[発明の構成
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインバータ
装置のPWM信号発生回路は、インバータ装置における
複数のスイッチング素子のスイッチングモードを時間比
制御することによりインバータ装置から負荷に正弦波出
力を供給させるためのものであって、与えられた位相指
令値を電気角を複数等分した各単位領域に類別すると共
にその単位領域における前記位相指令値の進み角を算出
する位相指令値類別手段と、位相指令値が属する単位領
域及び過去のスイッチングモードに基づき複数種類の互
いに位相が所定電気角異なる電圧空間ベクトルに対応す
るスイッチングモード及びゼロベクトルに対応するスイ
ッチングモード及びゼロベクトルに対応するスイッチン
グモードを決定し、さらにそれらを出力する順番を決定
するスイッチングモード決定手段と、前記単位領域内に
おける位相指令値の進み角及び与えられた電圧指令値に
基づき前記スイッチングモード決定手段により決定され
た電圧空間ベクトルに対応する複数種類のスイッチング
モードの各保持時間を夫々算出する保持時間算出手段と
、この保持時間算出手段により算出された各スイッチン
グモードの保持時間が経過するまで各スイッチングモー
ドの出力状態を保持させる計時手段とを具備した構成と
し、さらに、複数種類の互いに位相が所定電気角異なる
電圧空間ベクトルの中間に存在する単位領域の切り替わ
り部分において、位相指令値類別手段で類別された位相
指令値の属する単位領域が切り替わったことを判別する
単位領域切り替わり判別手段を持ち、前記単位領域切り
替わり判別手段により判別された単位領域の切り替わり
が生じた場合、スイッチングモード決定手段において決
定される複数種類の電圧空間ベクトルに対応するスイッ
チングモードとゼロベクトルに対応するスイッチングモ
ード及びそれらを出力する順番を決定する当たり、保持
時間決定手段において決定されたゼロベクトルに対応す
るスイッチングモード保持時間を半分にして1制御周期
の最初と最後にゼロベクトルを出力するようスイッチン
グモードの出力順番を決定することを一回の制御周期に
おいてのみ行う構成としたところに特徴を有するもので
ある。
【0022】
【作用】このように構成された本発明においては、スイ
ッチングモード決定手段により位相指令値に応じた複数
種類の電圧空間ベクトルに対応するスイッチンクモード
及びゼロベクトルに対応するスイッチングモードが決定
され、保持時間算出手段により位相指令値の単位領域に
おける進み角及び電圧指令値に基づき各スイッチングモ
ードの保持時間が算出される。そして、計時手段により
、算出された保持時間が夫々経過するまで各スイッチン
グモードの出力状態が順次保持される。これにより、イ
ンバータ装置の主回路における各スイッチング素子がス
イッチング制御され、もって任意の位相指令値及び電圧
指令値に応じた電圧空間ベクトルが出力される。
【0023】さらに、複数種類の互いに位相が所定電気
角異なる電圧空間ベクトルの中間に存在する単位領域の
切り替わり部分において位相指令値の属する単位領域に
切り替わりが生じた場合に、一回の制御周期においての
み、ゼロベクトルに対応するスイッチングモード保持時
間を半分にして制御周期の最初と最後にゼロベクトルを
配置するようにスイッチングモードの出力順番を決定す
るように切り替えることにより、所定電気角ごとの電圧
空間ベクトルの中間に存在する単位領域の切り替わり部
分における磁束ベクトルの移動における半径方向及び接
線方向の誤差を低減することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の第1実施例につき図面を参照
して説明する。
【0025】図7に示すインバータ装置における主回路
の概略的構成において、6個のスイッチングを制御する
ための本発明の一実施例における三相PWM信号発生回
路の構成は図1に示すとおりである。
【0026】位相指令値種類別手段14により与えられ
た位相指令値θ* が属する単位領域を種別し、その結
果に従いスイッチングモード決定手段15で2種類の基
本出力ベクトルに対応するスイッチングモード及びゼロ
ベクトルに対応するスイッチングモードさらにその出力
の順番を決定し、保持時間算出手段16によりそれらス
イッチングモードの各保持時間を算出し、計時手段19
によって各保持時間の計時が完了するまでのそれぞれの
スイッチングモードを保持して、スイッチング素子を制
御する制御回路に信号を出力することは従来例と同様で
あり、詳細は先に述べた通りである。本実施例としては
、前記構成及び作用に加えてさらに以下の機構を付加し
たものとなっている。
【0027】図2は図1におけるスイッチングモード決
定手段15をさらに詳しく図示したものであるが、位相
指令値類別手段14により類別される与えられた位相指
令値θ* に対し、2種類の互いに位相がπ/3異なる
電圧空間ベクトル中間に存在する単位領域の切り替わり
部分においてその属する単位領域の切り替わりが生じた
場合(これは6つの基本出力ベクトルのうち隣合ってい
るものの間に存在するためπ/3ごとに発生する。)、
切り替わり判別手段23によって判別され、それにより
スイッチングモード決定手段15において決定されるス
イッチングモードの出力する順番を一回の制御周期Ts
wのみ通常の場合と異なる方式で決める機能である。
【0028】スイッチングモード決定手段15により決
定されるスイッチングモードを出力する順番の通常の決
定方法は(これを以降「通常モード」と称す。)、従来
例で説明したように、保持時間の長い方の基本ベクトル
に対応するスイッチングモードの前(或いは後ろ)に過
去のスイッチングモードを参照してスイッチングの回数
が最小となるようにゼロベクトルを配置する。これに対
して位相指令値θ* の属する単位領域が切り替わった
場合(これを以降「切り替わりモード」と称す。)のス
イッチングモードを出力する順番の決定方法は、1制御
周期Tswの最初と最後のそれぞれに保持時間算出手段
16によって算出されたゼロベクトルの保持時間t0 
を半分にした時間t0 /2保持するようゼロベクトル
を配置する。上記動作を図12の状態における単位領域
の切り替わりにおいて詳細に説明する。
【0029】まず最初に位相指令値θ1 * は単位領
域Iに属し、さらに今「通常モード」であるため、基本
出力ベクトル(1,0,0)、(1,1,0)及びゼロ
ベクトルに対応するスイッチングモードの保持時間をそ
れぞれt1 ,t2 ,t0 とすると、t1 >t2
 の関係が成立するため、制御周期Tswの間において
、最初にゼロベクトル(0,0,0)に対応するスイッ
チングモードが時間t0 だけ保持され、次に基本出力
ベクトル(1,0,0)に対応するスイッチングモード
が時間t1 だけ保持され、最初に基本出力ベクトル(
1,1,0)に対応するスイッチングモードが時間t2
 だけ保持される。 ここで次の制御周期Tswの間において位相指令値θ2
 * が単位領域IIに属するとき、これは単位領域の
切り替わりが生じた場合であり、「切り替わりモード」
となるためゼロベクトル(1,1,1)が時間t0 /
2だけ保持され、次に、基本出力ベクトル(1,1,0
)に対応するスイッチングモードが時間t2 だけ保持
され、更に、基本出力ベクトル(1,0,0)に対応す
るスイッチングモードが時間t1 だけ保持され、最後
にゼロベクトル(1,1,1)が時間t0 /2だけ保
持される。 尚、位相指令値が単位領域IIに属する場合は、t2 
>t1 の関係が成立することは明らかである。
【0030】図3(a)、(b)は上記の場合における
磁束ベクトルの軌跡及び図14と比較すると明らかなよ
うに、本実施例の構成によれば磁束の偏り及びトルク波
形の偏りの両方の点において改善されていることが判る
【0031】次に、図4は本発明をV/F一定制御形の
インバータ装置に適用した第2実施例を示すものであり
、図中24が三相PWM信号発生回路である。ここで、
周波数指令値f* が与えられると、関数発生器25に
より周波数指令値f* に対応した電圧指令値V* が
三相PPWM信号発生回路24に出力され、位相信号発
生器26により位相指令値θ* がやはり三相PWM信
号発生回路24に出力される。図5は本発明を電流追従
形のインバータ装置に適用した第3実施例を示す。ここ
では、電流検出器27から検出電流値i及び電流指令値
i* が変換回路28に与えられると、これらが電圧指
令値V* と位相指令値θ* に変換されて三相PWM
信号発生回路24に出力されるようになっている。
【0032】本実施例によれば、任意の電圧と位相の電
圧空間ベクトルが制御周期Tswの2倍の時間で実現で
きるので、高スイッチング周波数素子を使用することに
より高速電流制御にも適用できるのである。
【0033】図6は第4実施例を示すもので、第1実施
例との相違は、保持時間算出手段16をROMによる関
数テーブル化したところにある。この場合、電圧指令値
V*を8ビット、進み角θを7ビットで入力し、t0,
t1 ,t2 を夫々10ビットで出力するとしても、
ROMに必要なメモリー容量は960Kビットであり、
1MビットのメモリーIC1個で容易に実現することが
できる。
【0034】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、例えば図1におけるスイ
ッチ21とスイッチングモード決定手段15の機能をテ
ーブル化してROM或いはソフトウエアに置換える等、
要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが
できるものである。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、任
意の位相指令値及び電圧指令値に応じて適切なスイッチ
ングモード及びその保持時間が決定され、さらに位相指
令値の属する単位領域が切り替わった時に、一回の制御
周期のみにおいてスイッチングモードを出力する順番を
通常の場合と異なる方法で決定することにより、発生す
る磁束やトルクの偏りが低減され、電動機がより安定に
駆動できるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概要構成図。
【図2】図1に示したスイッチングモード決定手段を示
す詳細構成図。
【図3】単位領域の切り替わり部分におけるものであり
、(a)は磁束ベクトルの軌跡を示し、(b)はトルク
波形を示す図。
【図4】本発明の第2実施例を示すブロック図。
【図5】本発明の第3実施例を示すブロック図。
【図6】本発明の第4実施例を示すブロック図。
【図7】インバータ主回路の回路図。
【図8】電圧空間ベクトル図。
【図9】従来の三相PWM信号発生回路を示す概要構成
図。
【図10】電圧空間ベクトルの内一部の領域のみを拡大
して示したベクトル図。
【図11】図10における状態の時の磁束ベクトルの軌
跡をしめす図。
【図12】図10同様電圧空間ベクトル一部の領域のみ
を拡大したものであるが、とくに位相指令値がその属す
る単位領域を切り替わる部分を示す図。
【図13】単位領域が切り替わる際の従来の磁束ベクト
ルの軌跡とトルク波形を示す図。
【図14】単位領域が切り替わる際の従来の磁束ベクト
ルの軌跡とトルク波形を示す図。
【符号の説明】
14は位相指令値類別手段、15はスイッチングモード
決定手段、16は保持時間算出手段、17は計時手段、
23は切り替わり判別手段である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  インバータ装置における複数のスイッ
    チング素子のスイッチングモードを時間比制限すること
    により前記インバータ装置から負荷に正弦波出力を供給
    させるためのものであって、与えられた位相指令値を電
    気角を複数等分した各単位領域に類別すると共にその単
    位領域における前記位相指令値の進み角を位相指令値類
    別手段と、前記位相指令値が属する単位領域及び過去の
    スイッチングモードに基づき、複数種類の互いに位相が
    所定電気角異なる電圧空間ベクトルに対応するスイッチ
    ングモード及びゼロベクトルに対応するスイッチングモ
    ードを決定し、さらに、それらを出力する順番を決定す
    るスイッチングモード決定手段と、前記単位領域内にお
    ける位相指令値の進み角及び与えられた電圧指令値に基
    づき前記スイッチングモード決定手段により決定された
    電圧空間ベクトルに対応する複数種類のスイッチングモ
    ード及びゼロベクトルに対応するスイッチングモードの
    各保持時間を夫々算出する保持時間算出手段と、この保
    持時間算出手段により算出された各スイッチングモード
    の保持時間が経過するまで各スイッチングモードの出力
    状態を保持させる計時手段とを具備することを特徴とす
    るインバータ装置のPWM信号発生回路。
  2. 【請求項2】  複数種類の互いに位相が所定電気角異
    なる電圧空間ベクトルの中間に存在する単位領域の切り
    替わり部分において位相指令値の属する単位領域が切り
    替わったことを判別する単位領域切り替わり判別手段を
    具備し、前記単位領域切り替わり判別手段により判別さ
    れた単位領域の切り替わりが生じた場合、スイッチング
    モード決定手段にて決定される複数種類の電圧空間ベク
    トルに対応するスイッチングモードとゼロベクトルに対
    応するスイッチングモード及びそれらを出力する順番を
    決定するに当たり、保持時間算出手段にて算出されたゼ
    ロベクトルに対応するスイッチングモードの保持時間を
    半分にして1制御周期の最初と最後にゼロベクトルを出
    力するようスイッチングモードの出力順番を決定するこ
    とを一回の制御周期でのみ行うことを特徴とする請求項
    1記載のインバータ装置のPWM信号発生回路。
JP3139352A 1990-07-20 1991-06-12 インバータ装置のpwm信号発生回路 Pending JPH04364374A (ja)

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