JPH04359832A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JPH04359832A
JPH04359832A JP13626291A JP13626291A JPH04359832A JP H04359832 A JPH04359832 A JP H04359832A JP 13626291 A JP13626291 A JP 13626291A JP 13626291 A JP13626291 A JP 13626291A JP H04359832 A JPH04359832 A JP H04359832A
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JP
Japan
Prior art keywords
shadow mask
welding
mask
ray tube
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP13626291A
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English (en)
Inventor
Takao Kawamura
河村 孝男
Hideo Tanabe
英夫 田辺
Yuichi Kijima
勇一 木島
Masaki Shinoda
正樹 篠田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04359832A publication Critical patent/JPH04359832A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャドウマスクとマス
クフレームとの溶接箇所にしわなどが生ぜず、良好な溶
接が容易に行なわれ、完成後のカラー陰極線管のシャド
ウマスクに、溶接による複雑な応力が残留しないように
したカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】シャドウマスク形カラー陰極線管では、
シャドウマスクの特定の孔またはスリットを通過した特
定色用の電子ビームは、正確に螢光面上の特定位置にあ
る特定色の螢光体のドット又はストライプに射突して、
それを励起発光させなければならない。しかし、電子銃
から放出された電子のうち、15〜25%程度の電子が
シャドウマスク開口部を通過して螢光面に画像を表示す
るのに役立ち、残りの大部分の電子はシャドウマスクに
衝突してシャドウマスクを加熱するだけである。通常の
材料たとえば軟鋼で製造したシャドウマスクは、加熱さ
れて温度上昇すれば当然膨張する。表示画像に非常に明
るい部分があると、それに対応するシャドウマスク開口
部近傍も高電流密度の電子ビームに叩かれて高温に加熱
され大幅に熱膨張する。通常のシャドウマスクでは、こ
のように特に大きく熱膨張する部分があると、其処が突
出変形などして、その近傍の開口部を通過した電子ビー
ムは螢光面上の本来射突すべき特定の螢光体だけに射突
しなくなり、隣接する別の色の螢光体にも射突して発光
させるようになり、色純度の劣化が生ずる。
【0003】上記のような色純度劣化の対策は種々提案
されているが、そのなかに、シャドウマスクにあらかじ
め張力を与えた状態でマスクフレームに固着させ、張力
の緩和によってシャドウマスクの加熱膨張による変形を
吸収させる案がある。シャドウマスクに張力をかけてマ
スクフレームに固着させるために、たとえば、特開昭5
9−167936号公報には、あらかじめ側面から中心
に向かって加圧して圧縮させた状態のマスクフレームに
、伸長させたシャドウマスクを取付ける技術が開示され
ている。この公報の中に、シャドウマスクとマスクフレ
ームとを多数箇所でスポット溶接する際、シャドウマス
クの同じ区域で連続して溶接を行なうと溶接による加熱
でシャドウマスクに歪が生ずるので、それを防止するた
めに、シャドウマスクの周囲をマスクフレームに飛ばし
溶接によって溶接するのが良いと記載している。飛ばし
溶接とは、即ち、まずフレームの各4辺における第1の
点を溶接し、次に4辺における第2の点に戻って溶接し
、以下同様にこれを繰り返して全体の溶接を終了するこ
とを云う。
【0004】しかし、本発明者が上記方法を試行してみ
たが、効果的に歪の発生を抑制することは困難であった
。すなわち、溶接の最後の方でシャドウマスクにしわが
残り、歪を完全に取り去るのは困難であった。その結果
、シャドウマスクの張力が一定でなくなり、シャドウマ
スクの電子ビームによる加熱膨張によって不規則な変形
が生じ、色純度劣化現象が見られた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題を解決し、シャドウマスクの周囲をマスクフ
レームに多数の点あるいは連続した線で溶接固着しても
、完成後のカラー陰極線管のシャドウマスクに実使用時
に不規則な変形を起こさせるような溶接による応力、複
雑な溶接歪が残留しないようにしたカラー陰極線管を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、シャドウマスクに張力を印加した
状態で、其の周囲をマスクフレームに溶接固着して支持
させたカラー陰極線管において、シャドウマスクのマス
クフレームとの線状溶接予定位置の外側に、この溶接予
定線にほぼ直角な方向に外方へ伸びるスリットを複数個
並列させたシャドウマスク原板を用い、このシャドウマ
スク原板の並列スリットの更に外側で溶接予定線に直角
な方向に、一様な張力で引っ張って保持しながら、前記
溶接予定線位置でシャドウマスク原板をマスクフレーム
に溶接した後、溶接線の外側のスリット並列箇所を切り
離すことにした。
【0007】
【作用】一般に、シャドウマスク原板をマスクフレーム
に多数の隣接した溶接点で又は連続した溶接線で溶接固
着する際、シャドウマスクとマスクフレームそれぞれの
熱容量や熱膨張係数その他種々の特性によって、溶接部
位とその近傍には、応力や歪が生じ、完成後のシャドウ
マスク構体では所望のように一定の張力だけが残留した
状態とはならず、そのため、使用時のシャドウマスクの
温度上昇によって変形し、色純度劣化が生ずるようにな
る。溶接によって、シャドウマスクもマスクフレームも
温度上昇するが、一般的に、板厚の薄い材料を用いたシ
ャドウマスクと張力に耐える比較的丈夫なマスクフレー
ムとを使用する張架形シャドウマスク構体の場合、シャ
ドウマスクの方が、板材の熱伝導や冷却も考慮すると、
溶接部近傍の熱容量は小さく膨張し易い。溶接の熱で加
熱された部位は膨張しようとするが、少し離れた低温部
分では膨張していないから、その膨張を引き止めようと
する。従来のシャドウマスク構体のように、溶接線の内
側には電子ビームを通過させるための多数の孔やスリッ
トが配列されているのに対し、外側ではそのようなもの
が無く、一般的に大きな熱容量を有する工具にしっかり
クランプされて外方へ向けての張力が印加されているよ
うな状態では、主として外側から上記のような熱膨張阻
止の応力が作用する。シャドウマスクとマスクフレーム
との溶接予定線に沿って順次連続して溶接して行くと、
この線に沿って次第に溶接の熱による歪が蓄積され、同
時に上記熱膨張阻止の応力も増大し、この応力が或る大
きさ以上になると溶接部にしわとか円形疣状部などの変
形を生じさせ、応力は一応緩和された後、再度、上記同
様な過程が繰り返されるのであろう。これに対し、本発
明により溶接予定線の外側に複数のスリットを並列させ
たシャドウマスク原板を用いると、溶接線の内側と外側
から作用する熱膨張阻止の応力はほぼ平衡し、この応力
は溶接線近傍の開口部、スリットなどの変形によって吸
収されて、応力が残留するとしても溶接線のごく近傍だ
けに限定され、溶接部位にしわや疣などの変形は生じな
くなる。また、溶接部位の近傍では高温軟化状態での塑
性変形による応力の吸収が生じているかとも思われる。 本発明によれば、理由は明瞭ではないが、実験的には、
良好な溶接の妨げとなるしわや疣などの変形は現われず
、実用状態でシャドウマスクが加熱されて昇温した時に
、其の変形による色純度の劣化が認められなくなる。
【0008】
【実施例】図1は本発明を実施したシャドウマスク構体
を実装したテレビジョン受像用のカラー陰極線管の概略
側断面図である。図中、1はパネル、2はパネルスカー
ト部、3はパネルスカートに植設されたシャドウマスク
構体支持用のスタッド、4は一端にスタッド3と係合し
てシャドウマスク構体を支持するための孔を有し他端が
マスクフレームに固定された板ばね、5はマスクフレー
ム、61はシャドウマスク、7は電子銃、8は電子ビー
ム、9は偏向コイル、10はカラー螢光面、11はパネ
ルのフェイスプレイトである。シャドウマスク61は比
較的薄い軟鋼板製で張力をかけてマスクフレームに溶接
固着されており、表示画面の縦方向に伸びる横幅0.0
75mmのスリット孔が全面に0.3mmピッチで配列
されている。1平面上に相互間隔5.5mmで配列され
たそれぞれ赤、緑、青、専用の電子銃7から、無偏向状
態ではフェイスプレイト11の内面の中心で集中するよ
うに発射された3本の電子ビーム8は、偏向コイル9に
よってカラー螢光面10の全面にわたって螢光面上を各
水平走査線を1本ずつ其れに沿って左から右へ各画素を
構成する3原色螢光体を順次発光させて行く水平走査を
繰返しながら順次垂直に上から下へ移動する垂直走査を
繰り返すように偏向されて、テレビジョン画面を表示す
る。
【0009】次に本発明カラー陰極線管のシャドウマス
ク構体の製造方法を図2によって説明する。まず、マス
クフレーム5を定位置に固定し、其の長辺に沿って一様
に分布する外側から内側に向かう圧力12を印加する。 そして此のマスクフレーム5の溶接予定線位置にシャド
ウマスク原板6の溶接予定線6aが合致するように、シ
ャドウマスク原板を伸長した(すなわち、シャドウマス
ク原板6の複数のスリット6bを溶接予定線に直角な方
向に並列させた部分の外側を、図示は省略したが、工具
にクランプさせて引っ張らせてある)状態で載置する。 ここでシャドウマスク原板6は、溶接予定線6aの内側
には電子ビーム通過用のスリットが配列されたシャドウ
マスク61が形成されており、溶接予定線6aの外側に
は此の線にほぼ直角な方向に外方へ伸びる複数個のスリ
ット6bが並列されている。なお、このとき、シャドウ
マスク原板6は加熱しておいても、常温のままでも良い
。この状態で、シャドウマスク原板6とマスクフレーム
5とを、破線で図示した溶接予定線6bに沿ってレーザ
溶接または抵抗溶接により溶接して固着する。次にシャ
ドウマスク原板6に、ほぼマスクフレーム5の外形に沿
ってレーザビームを照射して、不要部分であるスリット
6bの並列した箇所を切断して分離、除去する。最後に
、フレーム5を外側から内側へ加圧していた圧力12を
取り除くことにより、張架形のシャドウマスク構体が完
成する。
【0010】本実施例に使用したシャドウマスク原板6
は、板厚0.025mmの軟鋼板で、スリット6bの幅
は0.3mm、長さは100mmで、スリットの間隔は
10mm、溶接予定線6aとの距離は4mmとした。こ
れらは製作しようとしているシャドウマスクのサイズや
、シャドウマスク原板の板厚などに応じて適当に選定す
べきであるが、サイズが20型で、板厚が0.025m
mの場合、スリットの幅は0.025mm以上、5mm
以下が適当である。0.025mmより狭いと歪の吸収
が不十分となり、5mmより広いとシャドウマスク原板
自体の強度が低下して取扱が困難になる。またスリット
の長さは30mm以上あればほぼ充分な効果が得られる
が、あまり長いとシャドウマスク原板6の長さが長くな
り過ぎて生産性などに問題が生じるので30mm以上、
200mm以下にするのが良い。スリットの間隔は10
0mm程度でも効果が得られるが、一般的には30mm
以下にするのが良い。スリットの端部とマスク溶接予定
線6aとの距離は短いほど効果は大きいが、20mm以
下にすればほぼ問題はない。
【0011】以上のようなスリット6bをシャドウマス
ク原板6に設けることにより、シャドウマスク原板6と
フレーム5の溶接時に生じるシャドウマスクの溶接線近
傍における応力の蓄積を抑制することができ、シャドウ
マスク61本体部分で均一な張力が印加されたシャドウ
マスク構体が得られる。
【0012】上記実施例は、シャドウマスクが平坦な場
合であったが、シリンドリカルな場合でも全く同様な効
果が得られる。また、上記実施例では、長辺の2辺を溶
接する場合について述べたが、全周4辺とも溶接してシ
ャドウマスク全面に張力を印加する場合についても本発
明は同様な効果をもたらす。
【0013】本発明によらない従来通常のカラー陰極線
管のシャドウマスク構体を用いた場合、電子ビーム投入
エネルギーが20mW/cm2で色純度の劣化が認めら
れたのに対して、本発明によるカラー陰極線管のシャド
ウマスク構体を用いた場合には、55mW/cm2まで
色純度の劣化が認められなかった。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ャドウマスクの周囲をマスクフレームに多数の点あるい
は連続した線で、多少長い距離にわたって連続的に(飛
ばし溶接でなく)溶接固着しても、完成後の構体のシャ
ドウマスクに実使用時に不規則な変形を起こさせるよう
な溶接による応力、複雑な溶接歪が残留せず、色純度劣
化が生じないカラー陰極線管が得られる。
【0015】従来からの通常のシャドウマスク構体を用
いたカラー陰極線管では、電子ビーム投入エネルギーが
20mW/cm2で色純度の劣化が認められたのに対し
て、本発明によるシャドウマスク構体を用いた場合には
、55mW/cm2まで色純度の劣化が認められなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したシャドウマスク構体を実装し
たテレビジョン受像用のカラー陰極線管の概略側断面図
である。
【図2】本発明によるカラー陰極線管のシャドウマスク
構体の製造方法を説明するための、シャドウマスク原板
とマスクフレームの斜視図である。
【符合の説明】
1…パネル、  2…パネルスカート部、  3…スタ
ッド、  4…板ばね、5…マスクフレーム、  6…
シャドウマスク原板、  6a…溶接予定線、  6b
…スリット、  61…シャドウマスク、  7…電子
銃、  8…電子ビーム、9…偏向コイル、  10…
カラー螢光面、  11…パネルのフェイスプレイト、
  12…圧力。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャドウマスクに張力を印加した状態で、
    其の周囲をマスクフレームに溶接固着して支持させたカ
    ラー陰極線管において、シャドウマスクのマスクフレー
    ムとの線状溶接予定位置の外側に、この溶接予定線にほ
    ぼ直角な方向に外方へ伸びるスリットを複数個並列させ
    たシャドウマスク原板を用いたことを特徴とするカラー
    陰極線管。
JP13626291A 1991-06-07 1991-06-07 カラー陰極線管 Pending JPH04359832A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13626291A JPH04359832A (ja) 1991-06-07 1991-06-07 カラー陰極線管

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JP13626291A JPH04359832A (ja) 1991-06-07 1991-06-07 カラー陰極線管

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JPH04359832A true JPH04359832A (ja) 1992-12-14

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ID=15171077

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JP13626291A Pending JPH04359832A (ja) 1991-06-07 1991-06-07 カラー陰極線管

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JP (1) JPH04359832A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341703B1 (ko) * 1994-05-06 2002-11-22 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 음극선관용매스크-프레임어셈블리

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341703B1 (ko) * 1994-05-06 2002-11-22 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 음극선관용매스크-프레임어셈블리

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