JPH04354512A - 天井埋込形空気清浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は天井埋込形の空気清浄機
に関し、より詳細には、空気の清浄化とともに、当該空
気に芳香を付与する機能を備えた、天井埋込形空気清浄
機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、図５〜図７に示すように、天井板
Ｃによって室内空間Ｒと仕切られた天井空間Ｕ内に配置
された天井埋込形の空気清浄機が、ビル等において使用
されている。上記空気清浄機は、上下両端に開口９０ａ
，９０ｂを備えるとともに、内部に空気清浄化のための
集塵エレメント９１を有する断面矩形状の内筒９０と、
天井板Ｃの下面に配置され、中央に、上記開口９０ａと
接続された空気の取入口９２ａを有するとともに、この
取入口９２ａの周囲に空気の吐出口９２ｂ〜９２ｅを有
する化粧パネル９２と、内筒９０に外挿され、上端の開
口９０ｂから吐出された空気を下方に案内して、吐出口
９２ｂ〜９２ｅへ導く外函９３と、この外函９３内に配
置された２組のファン９４，９４とを備えている。

【０００３】そして、上記ファン９４をモータ９５によ
って回転させると、室内空間Ｒの空気が取入口９２ａか
ら内筒９０内に取り入れられ、集塵エレメント９１によ
って清浄化されたのち、外函９３内を案内されて、吐出
口９２ｂ〜９２ｅから室内空間Ｒに吐出されるようにな
っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】近時、清浄化した空気
に芳香を付与すべく、上記天井埋込形の空気清浄機等に
、芳香剤を収容した芳香ユニットを取り付ける試みがな
されている。しかし、前記構成の空気清浄機では、図５
および図６に一点鎖線で示すように、香りの吹き出し方
向が、上記４箇所の吐出口９２ｂ〜９２ｅの何れか１つ
（図では吐出口９２ｃ）に対応した１方向に集中してし
まう上、この香りの吹き出し方向を変更できないという
問題があった。

【０００５】本発明者らの検討によれば、上記の問題は
、芳香剤を収容した芳香ユニットの取り付け位置と関係
することが明らかとなった。すなわち、芳香ユニット９
６は、通常、上記図に示すように、内筒９２の内壁面の
うちの一か所に取り付けられるが、そこから発せられる
芳香は、ファン９４で空気と均一に混合されず、その大
部分が、両図中に一点鎖線の矢印で示すように、ファン
９４による空気の流れに沿って吐出口９２ｃから吐出さ
れるのである。

【０００６】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであって、香りの吹き出し方向を自由に変更したり、
２方向以上設定したりすることができる、天井埋込形の
空気清浄機を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の天井埋込形空気清浄機は、天井板によって
室内空間と仕切られた天井空間内に配置され、下端の開
口から取り入れた空気を、内部に装填した集塵エレメン
トによって清浄化したのち、上端の開口から吐出する断
面矩形状の内筒と、上記天井板の下面に配置され、中央
に、上記内筒下端の開口と接続された空気の取入口を有
するとともに、この取入口の周囲の、内筒の４辺を構成
する側板の外側４箇所に空気の吐出口を有する化粧パネ
ルと、前記内筒に外挿され、内筒上端の開口から吐出さ
れた空気を下方に案内して、前記吐出口へ導く外函と、
この外函内に配置され、空気を化粧パネルの取入口から
取り入れて、集塵エレメントを通して吐出口から吐出さ
せるべく回転するファンとを備えており、上記４箇所の
吐出口に導かれる空気が通過する内筒内の４箇所の位置
に、空気に芳香を付与する芳香ユニットの取付部が設け
られていることを特徴とする。

【０００８】なお、上記ファンとしては、各々の吐出口
における空気の吐出方向を、それぞれの吐出口に対応す
る内筒の側板と直交する方向より左右何れかに偏向させ
る斜流ファンが好適に使用され、この斜流ファンを用い
た場合には、各吐出口に対応する芳香ユニットの取付部
が、それぞれ、内筒内部の、対応する吐出口に隣接する
側板の両端の角部のうち、各々の吐出口から吐出される
空気の偏向方向と反対側の角部近傍に配置される。

【０００９】

【作用】上記構成からなる、本発明の天井埋込形空気清
浄機においては、４箇所の吐出口に導かれる空気が通過
する、内筒内の４箇所の位置に、芳香ユニットの取付部
を設けているので、各取付部の何れに芳香ユニットを取
り付けるかを選択するだけで、香りの吹き出し方向を自
由に変更することができる。また、複数の芳香ユニット
を各取付部に取り付ければ、香りの吹き出し方向を２方
向以上設定することもできる。

【００１０】

【実施例】以下に、本発明の天井埋込形空気清浄機を、
実施例を示す図１〜図３を参照しつつ説明する。これら
の図にみるように、この実施例の天井埋込形空気清浄機
の、全体の構成は、従来のものとほぼ同一である。すな
わち、上記空気清浄機は、天井板Ｃによって室内空間Ｒ
と仕切られた天井空間Ｕ内に配置された、断面矩形状の
内筒１と、この内筒１内に配置された集塵エレメント２
と、内筒１の下端に固定されて、天井板Ｃの下面に配置
された化粧パネル３と、内筒１に外挿されて、下端が化
粧パネル３に固定された外函４と、この外函４内に配置
された２組のファン５，５とを備えている。

【００１１】上記空気清浄機は、図３に示すように、外
函４を４本のステーＳ，Ｓ…で吊り下げることで、天井
空間Ｕ内に配置されている。内筒１は、その下端に、後
述する化粧パネル３の、空気の取入口３０と接続される
開口１１を有するとともに、上端の、上記２組のファン
５，５に対応する箇所に、２つの開口１２，１２を備え
ている。

【００１２】集塵エレメント２は、図示しない高電圧発
生装置から高電圧が印加されることで作動して、空気中
に含まれる塵埃等を除去するもので、その側面に形成さ
れた掛け金２１を、内筒１の、開口１１の近傍に設けら
れた支軸１３に係合させることで、この支軸１３を中心
として、内筒１に対して下方へ回動自在に取り付けられ
ている。

【００１３】そして、集塵エレメント２の交換やメンテ
ナンスの際には、図２に示す状態から、集塵エレメント
２を下方へ回動させて装置外へ取り出せるようになって
いる。なお、図２において符号１４は、集塵エレメント
２の下方への回動量を規制する吊り金具を示している。 また、上記集塵エレメント２の、掛け金２１が形成され
た側と反対側の側面には、図２に示す状態において、前
述した高電圧発生装置に接続された接触子１５が圧接さ
れて、当該高電圧発生装置と電気的に接続され、集塵エ
レメント２を下方へ回動させて装置外へ取り出すと、上
記圧接による接続が解除される端子板２２が設けられて
いる。

【００１４】内筒１内の、上記集塵エレメント２の上方
には、当該集塵エレメント２を通過した空気を脱臭する
ための脱臭フィルタ７が配置されているとともに、上記
内筒１の４辺を構成する側板１ａ〜１ｄの角部近傍には
、脱臭フィルタ７とほぼ同じ高さの位置に、空気に芳香
を付与するための芳香ユニットＦが取り付けられる取付
部６ａ〜６ｄが設けられている。そして、上記脱臭フィ
ルタ７および取付部６ａ〜６ｄの上方には、外函４の天
板４１の下面に取り付けられたモータ８の軸８１に取り
付けられたファン５の先端が、開口１２を通して、内筒
１内に挿入されている。

【００１５】ファン５としては、図２中に一点鎖線の矢
印で示すように、空気が軸方向に対して傾斜して通り抜
ける斜流ファンが使用されており、このファン５の回転
によって各吐出口３１〜３４から吐出される空気は、図
１に一点鎖線の矢印で示すように、それぞれの吐出口３
１〜３４に対応する側板１ａ〜１ｄと直交する方向（破
線の矢印で示す）より、図において右方向に偏向してい
る。

【００１６】取付部６ａ〜６ｄは、４つとも同じ形状に
形成されており、取付部６ａを示す図４から明らかなよ
うに、断面略Ｕ字状のチャンネル材からなり、その底部
に設けたねじ穴６１，６１に、芳香ユニットＦを挿通し
たねじｎ，ｎを螺着することで、当該芳香ユニットＦを
固定するようになっている。各取付部６ａ〜６ｄは、内
筒１内の、各吐出口３１〜３４から吐出される空気の偏
向方向（前述したように、図１において右方向）と、側
板１ａ〜１ｄを挟んで反対側の角部近傍に配置されてい
る。

【００１７】すなわち、吐出口３１に対応する取付部６
ａは、内筒１内の、側板１ａと側板１ｄとの角部近傍に
配置されており、以下、同じく、吐出口３２に対応する
取付部６ｂは、側板１ａと側板１ｂとの角部近傍、吐出
口３３に対応する取付部６ｃは、側板１ｂと側板１ｃと
の角部近傍、そして、吐出口３４に対応する取付部６ｄ
は、側板１ｃと側板１ｄとの角部近傍に、それぞれ配置
されている。

【００１８】この位置は、ファン５が斜流ファンである
この実施例において、一点鎖線の矢印で示すように、各
吐出口３１〜３４に導かれる空気が通過する位置に相当
している。したがって、吐出口３１から芳香を吐出させ
たい場合には、取付部６ａに芳香ユニットＦを取り付け
ればよく、同様に、吐出口３２から芳香を吐出させたい
場合には取付部６ｂに、吐出口３３から芳香を吐出させ
たい場合には取付部６ｃに、そして、吐出口３４から芳
香を吐出させたい場合には取付部６ｄに、それぞれ、芳
香ユニットＦを取り付ければよい。また、複数の吐出口
から芳香を吐出させたい場合には、その吐出口に対応す
る複数の取付部に、芳香ユニットＦを取り付ければよい
。各吐出口から吐出された芳香は、図１に一点鎖線で示
す分布曲線Ａ１〜Ａ４にみるように、空気の吐出方向に
したがって、吐出口の中央部を頂点とした分布を示す。

【００１９】以上のように、この実施例の天井埋込形空
気清浄機においては、各吐出口３１〜３４に対応する取
付部６ａ〜６ｄに、選択的に芳香ユニットＦを取り付け
ることにより、香りの吹き出し方向を自由に変更するこ
とができる。また、複数の芳香ユニットＦを取付部６ａ
〜６ｄに取り付ければ、香りの吹き出し方向を２方向以
上設定することも可能となる。

【００２０】なお、上記実施例では、取付部６ａ〜６ｄ
が、ファン５としての斜流ファンによる空気の流れに対
応させて、内筒１内の、各側板同士の角部近傍に配置さ
れていたが、上記取付部の取り付け位置は、ファンの種
類や装置内部の構造等による、空気の流れの違いに応じ
て、適宜変更することができる。その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を施すことができ
る。

【００２１】

【発明の効果】本発明の天井埋込形空気清浄機は、以上
のように構成されており、４箇所の吐出口に導かれる空
気が通過する内筒内の４箇所の位置に、それぞれ、空気
に芳香を付与する芳香ユニットの取付部が設けられてい
るため、各吐出口に対応する取付部に、選択的に芳香ユ
ニットを取り付けることにより、香りの吹き出し方向を
自由に変更することができる。また、複数の芳香ユニッ
トを取付部に取り付ければ、香りの吹き出し方向を２方
向以上設定することも可能となる。

【００２２】なお、上記ファンとして、各々の吐出口に
おける空気の吐出方向を、それぞれの吐出口に対応する
内筒の側板と直交する方向より左右何れかに偏向させる
斜流ファンを使用する場合には、各吐出口に対応する芳
香ユニットの取付部を、それぞれ、内筒内部の、対応す
る吐出口に隣接する側板の両端の角部のうち、各々の吐
出口から吐出される空気の偏向方向と反対側の角部近傍
に配置すればよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の天井埋込形空気清浄機の一実施例にお
いて、その内部の構成と、空気および芳香の流れを示す
底面図である。

【図２】上記実施例の内部構成を示す断面図である。

【図３】上記実施例の外観を示す斜視図である。

【図４】上記実施例における芳香ユニットの取付部を示
す斜視図である。

【図５】従来の天井埋込形空気清浄機の一例において、
その内部の構成と、空気および芳香の流れを示す底面図
である。

【図６】上記従来例の内部構成を示す断面図である。

【図７】上記従来例における化粧パネルの外観を示す底
面図である。

【符号の説明】

１　　　　内筒 １ａ　　側板 １ｂ　　側板 １ｃ　　側板 １ｄ　　側板 １１　　開口 １２　　開口 ２　　　　集塵エレメント ３　　　　化粧パネル ３０　　取入口 ３１　　吐出口 ３２　　吐出口 ３３　　吐出口 ３４　　吐出口 ４　　　　外函 ５　　　　ファン ６ａ　　取付部 ６ｂ　　取付部 ６ｃ　　取付部 ６ｄ　　取付部 Ｃ　　　　天井板 Ｆ　　　　芳香ユニット Ｒ　　　　室内空間 Ｕ　　　　天井空間

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】天井板（Ｃ）　によって室内空間（Ｒ）　
   と仕切られた天井空間（Ｕ）　内に配置され、下端の開
   口（１１）から取り入れた空気を、内部に装填した集塵
   エレメント（２）　によって清浄化したのち、上端の開
   口（１２）から吐出する断面矩形状の内筒（１）　と、
   上記天井板（Ｃ）　の下面に配置され、中央に、上記内
   筒（１）　下端の開口（１１）と接続された空気の取入
   口（３０）を有するとともに、この取入口（３０）の周
   囲の、内筒（１）　の４辺を構成する側板（１ａ）（１
   ｂ）（１ｃ）（１ｄ）の外側４箇所に空気の吐出口（３
   １）（３２）（３３）（３４）を有する化粧パネル（３
   ）　と、前記内筒（１）　に外挿され、内筒（１）　上
   端の開口（１２）から吐出された空気を下方に案内して
   、前記吐出口（３１）（３２）（３３）（３４）へ導く
   外函（４）　と、この外函（４）　内に配置され、空気
   を化粧パネル（３）　の取入口（３０）から取り入れて
   、集塵エレメント（２）　を通して吐出口（３１）（３
   ２）（３３）（３４）から吐出させるべく回転するファ
   ン（５）　とを備えており、上記４箇所の吐出口（３１
   ）（３２）（３３）（３４）に導かれる空気が通過する
   内筒（１）　内の４箇所の位置に、空気に芳香を付与す
   る芳香ユニット（Ｆ）　の取付部（６ａ）（６ｂ）（６
   ｃ）（６ｄ）が設けられていることを特徴とする天井埋
   込形空気清浄機。
2. 【請求項２】ファン（５）　として、各々の吐出口（３
   １）（３２）（３３）（３４）における空気の吐出方向
   を、それぞれの吐出口（３１）（３２）（３３）（３４
   ）に対応する内筒（１）　の側板（１ａ）（１ｂ）（１
   ｃ）（１ｄ）と直交する方向より左右何れかに偏向させ
   る斜流ファンが使用されているとともに、各吐出口（３
   １）（３２）（３３）（３４）に対応する芳香ユニット
   （Ｆ）　の取付部（６ａ）（６ｂ）（６ｃ）（６ｄ）が
   、それぞれ、内筒（１）　内部の、対応する吐出口（３
   １）（３２）（３３）（３４）に隣接する側板（１ａ）
   （１ｂ）（１ｃ）（１ｄ）の両端の角部のうち、各々の
   吐出口（３１）（３２）（３３）（３４）から吐出され
   る空気の偏向方向と反対側の角部近傍に配置されている
   請求項１記載の天井埋込形空気清浄機。