JPH0434927Y2 - - Google Patents

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JPH0434927Y2
JPH0434927Y2 JP17282886U JP17282886U JPH0434927Y2 JP H0434927 Y2 JPH0434927 Y2 JP H0434927Y2 JP 17282886 U JP17282886 U JP 17282886U JP 17282886 U JP17282886 U JP 17282886U JP H0434927 Y2 JPH0434927 Y2 JP H0434927Y2
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cleaning
painting
gun
nozzle
guns
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塗装ガン用洗浄装置に関し、一層詳細
には、複数の洗浄用ノズル部材を装着した洗浄槽
に塗装ガンを臨入させて前記ノズル部材からシン
ナー等の洗浄用溶剤を噴射して前記塗装ガンを洗
浄する際に前記塗装ガンが嵌合して前記洗浄槽内
を閉塞する可撓性カバー部材を設け、前記ノズル
部材から噴射される溶剤が外部に漏洩することを
阻止して作業場内の環境を好適に確保し、しかも
塗装ガンの損傷を可及的に回避することを可能と
した塗装ガン用洗浄装置に関する。
一般に、自動車産業において、自動車車体の外
板部を塗装するために塗装装置が採用されてい
る。この場合、前記塗装装置では、ライン生産工
程に対応すべく自動化されるに至つており、一般
的には、複数個の塗装ガンを装着すると共に、塗
装されるべき自動車車体とこの塗装装置とを相対
的に移動させながら前記複数個の塗装ガンから所
定の塗料を噴射して前記自動車車体に自動的に塗
装を施すよう構成している。
ところで、自動車車体に対し塗装作業を継続し
て行つていくと、夫々の塗装ガンから噴射される
塗料が前記塗装ガンの先端、すなわち、ノズル部
に付着する場合が多い。前記ノズル部に塗料が付
着すると、その塗料が固化してノズル部を閉塞し
てしまい、新たに塗装作業を行う際に塗料を噴射
することが不可能となる虞が生ずる。
そこで、従来から、塗装作業の開始前および塗
装作業の終了後に作業者が、例えば、シンナー等
の溶剤を付着した刷毛で夫々のノズル部を洗浄
し、布等で前記ノズル部に付着している溶剤を拭
き取ることにより前記塗装ガンの洗浄作業を行つ
ている。
然しながら、前記のように、塗装ガンの洗浄作
業を作業者の人手により行うため、特に、前述し
た自動塗装装置のように多数個の塗装ガンを装着
するものにあつては、前記塗装ガンの洗浄作業に
相当な時間を要すると共に、作業者に相当な負担
を強いるという不都合が露呈している。
このため、塗装ガンの洗浄作業を自動的に行う
べく種々の洗浄装置が採用されている。この場
合、前記洗浄装置では、基本的にはケーシング内
に洗浄用ノズルを配設して構成しており、塗装ガ
ンを前記ケーシング内に臨ませて前記ノズルから
シンナー等の溶剤を噴射することにより前記塗装
ガンの洗浄作業を行つている。
然しながら、前記の従来技術では、ケーシング
内でノズル部材からシンナー等を噴射して塗装ガ
ンを洗浄する際に、前記シンナーを多量に含有す
るミストが、特に、前記ケーシングと塗装ガンと
の間隙から外部に導出し易い。従つて、作業場内
にシンナーが飛散することになり、このシンナー
を吸引すれば、作業者にとつてその健康上極めて
大きな問題が惹起する虞がある。
そこで、ケーシングに設けられる塗装ガン挿入
用孔部を塗装ガンの直径に対し精度よく形成し、
これに前記塗装ガンを装着することが考えられる
が、この場合、前記塗装ガンを前記孔部に正確に
挿入させなければないない。このため、塗装ガン
の動作制御が一挙に煩雑なものとなると共に、前
記塗装ガンの位置が僅かにずれてもこの塗装ガン
とケーシングとが接触して前記塗装ガンを損傷し
てしまうという欠点が指摘される。
本考案は前記の不都合を克服するためになされ
たものであつて、複数の洗浄用ノズル部材を配設
する洗浄槽に少なくとも2枚以上の可撓性のカバ
ー部材を係着すると共に、前記カバー部材に塗装
ガンの臨入部分の直径より小径な孔部を形成し且
つ前記孔部に半径方向に延在する複数のスリツト
を連通し、夫々のカバー部材を夫々のスリツトが
重なり合わないよう重畳して構成することによ
り、塗装ガンの位置ずれが生じても可撓性のカバ
ー部材を介してこの塗装ガンを洗浄槽内に確実に
臨ませて前記塗装ガンの損傷を阻止し、しかも前
記塗装ガンとカバー部材とで洗浄槽内を閉塞して
ノズル部材から噴射される溶剤等が外部に漏洩す
ることがなく、従つて、作業場内の環境を良好に
確保することを可能にした塗装ガンの洗浄装置を
提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本考案は塗装ガ
ンのノズル先端部を洗浄槽に臨入させ前洗浄槽内
に配設された複数の洗浄用ノズル部材から洗浄用
流体を噴射して前記ノズル先端部を洗浄する洗浄
装置であつて、前記洗浄槽は前記塗装ガンのノズ
ル先端部を受容する少なくとも2枚以上の可撓性
のカバー部材を含み、前記カバー部材は前記塗装
ガンの臨入する部分の直径より小径な孔部を有す
ると共に、前記孔部に所定間隔離間して半径方向
に延在する複数のスリツトを連通し、さらに、
夫々のスリツトが重なり合わないよう夫々のカバ
ー部材を重畳させ、塗装ガンを前記孔部に嵌合す
る際に前記塗装ガンとカバー部材とで洗浄槽の内
部と外部とを遮断してノズル部材から噴射する洗
浄用流体が前記洗浄槽の外部に漏洩することを阻
止するよう構成することを特徴とする。
次に、本考案に係る塗装ガン用洗浄装置につい
て好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
第1図において、参照符号10は自動車の塗装
ラインを示し、この塗装ライン10は作業工程に
応じて第1のステージ10a、第2のステージ1
0b、第3のステージ10cおよび第4のステー
ジ10dに区分される。この場合、本考案に係る
洗浄装置12は第3ステージ10cに配置され
る。
第1ステージ10aでは車体14のエンジンル
ームおよびトランクルームの塗装が行われる。す
なわち、第1ステージ10aの両側部にはレール
部16a,16bが配設され、これらのレール部
16a,16bに塗装ロボツト18a乃至18d
が移動自在に配置される。また、第1ステージ1
0aにはボンネツト開閉機構20およびトランク
開閉機構22が配設される。なお、第1ステージ
10aから第4ステージ10dに至る塗装ライン
10の中央部には車体搬送機構24が設けられ
る。
第2ステージ10bでは車体14のドアの内面
部等の塗装が行われる。この場合、第2ステージ
10bの両側部にはレール部26a,26bが配
設され、これらのレール部26a,26bに塗装
ロボツト28a,28bが移動自在に配置され
る。また、車体搬送機構24とレール部26a,
26bとの間にはさらにレール部30a,30b
が配設され、これらのレール部30a,30bに
はドア開閉機構32a,32bが移動自在に配置
される。
次に、本考案に係る洗浄装置12が設けられる
第3ステージ10cではこれに配設される塗装装
置34を介して車体14のボンネツト、トランク
カバー、ルーフおよびドアを含む外板部の塗装が
行われる。そして、第4ステージ10dでは塗装
の終了した車体14の乾燥処理が行われる。な
お、第1乃至第3ステージ10a乃至10cでは
塗料に静電気が印加されて被塗装物である車体1
4に対して静電塗装が行われるものとする。
そこで、第1図及び第2図において、塗装装置
34は車体搬送機構24の両側部に平行に配設さ
れるレール部35a,35bと、前記レール部3
5aに沿つて走行する上部塗装機構36および左
側部塗装機構38と、前記レール部35bに沿つ
て走行する右側部塗装機構40とから基本的に構
成される。
前記上部塗装機構36はケーシング42を含
み、前記ケーシング42に対して旋回アーム44
が支持されている。この場合、旋回アーム44は
鉛直方向に変位自在に構成されると共に、旋回軸
46を中心にして回動可能である。さらに、旋回
アーム44の端部に水平ガンアーム48が保持さ
れており、この水平ガンアーム48は前記旋回ア
ーム44内に設けられる図示しないシリンダに係
合して水平方向に変位自在となる。水平ガンアー
ム48には所定間隔離間してガン支持バー50a
乃至50dが前記水平ガンアーム48に対して垂
直となるように保持される。そして、ガン支持バ
ー50a乃至50dの下端部に塗装ガン52a乃
至52dが互いに所定間隔離間した状態で係着さ
れる。なお、塗装ガン52a乃至52dの先端側
にノズル54a乃至54dが設けられている。
左側部塗装機構38および右側部塗装機構40
は車体14の左側部および右側部の塗装を行うも
のであり、基本的には同一に構成される。そこ
で、左側部塗装機構38について以下詳細に説明
し、右側部塗装機構40の詳細な説明は省略す
る。
すなわち、左側部塗装機構38はケーシング5
6を含み、前記ケーシング56内に設けられる図
示しないアクチユエータの作用下にガンアーム5
8が鉛直方向並びに水平方向に偏位自在で且つ車
体14の側面と後述する側部塗装ガン用洗浄機構
との間で揺動可能に構成される。ガンアーム58
には塗装ガン60a乃至60dが所定距離離間し
た状態で取着され、この場合、前記塗装ガン60
a,60bおよび60dは夫々揺動自在に構成さ
れる。なお、塗装ガン60cはその先端部を水平
方向に指向して固定されている。
次いで、本考案に係る洗浄装置12について以
下詳細に説明する。
第1図および第3図に示すように、当該洗浄装
置12は、基本的には、上部塗装機構36を構成
する塗装ガン52a乃至52dの洗浄を行う上部
塗装ガン用洗浄機構62と、左側部塗装機構38
並びに右側部塗装機構40を構成する夫々の塗装
ガン60a乃至60dの洗浄を行う側部塗装ガン
用洗浄機構64,66とを含む。
第3図において、前記上部塗装ガン用洗浄機構
62は基台68を含み、前記基台68に本体部7
0が昇降自在並びに回動自在に設けられる。本体
部70の上部には支持用棒体72a,72bの一
端部が係着されており、前記棒体72a,72b
は平行して水平方向に延在している。そして、棒
体72a,72bに洗浄槽74a乃至74dが支
持され、前記洗浄槽74a乃至74dは上部塗装
機構36の塗装ガン52a乃至52dに対応して
夫々の離間間隔を選択しておく。この場合、洗浄
槽74a乃至74dは夫々同様に構成されるもの
であり、前記洗浄槽74aについて以下詳細に説
明し、他の洗浄槽74b乃至74dの詳細な説明
は省略する。
すなわち、第4図乃至第6図に示すように、洗
浄槽74aを構成するベースプレート76には
夫々の棒体72a,72bに係合し前記洗浄槽7
4aをこれらの棒体72a,72bに懸吊させる
ための支持部材78a乃至78dを設けている。
ベースプレート76の中央部には比較的大径な円
形上開口部80が形成されると共に、このベース
プレート76の隅角部近傍にボルト挿通用孔部8
2a乃至82dが穿設される。また、前記ベース
プレート76に管路挿通用孔部84a,84bを
形成しておく。
そこで、ベースプレート76に前記開口部80
に臨む可撓性カバー部材86a,86bが固着さ
れる。前記可撓性カバー部材86a,86bは好
適にはテフロン等の樹脂系材料で形成されてお
り、夫々同一形状に構成される。すなわち、可撓
性カバー部材86a,86bは比較的肉薄に形成
され、例えば、約1mmの厚さを有し、夫々の中央
部に塗装ガン52a乃至52dのノズル部54a
乃至54dの直径より小径な孔部88a,88b
を穿設する。さらに、夫々の孔部88a,88b
の中心から半径方向外方に指向して所定間隔離間
した複数のスリツト89a,89bが形成され
る。そして、夫々のスリツト89a,89bが重
なり合わないように前記可撓性カバー部材86
a,86b重畳してベースプレート76に固着す
る。
前記ベースプレート76の支持部材78a乃至
78dを設けた面部に開口部80を囲繞するよう
に等間隔離間して複数の支持バー90を立設し、
前記夫々の支持バー90にはエアブロー用ノズル
部材92を装着する。この場合、夫々のノズル部
材92の先端は開口部80の中心線上に指向して
前記開口部80側に傾斜している。
一方、ベースプレート76の前記ノズル部材9
2を設けた面部とは反対側の面部に、第4図に示
すように、開口部80を囲繞するように等間隔離
間して支持バー94a乃至94dの一端部が固着
され、前記支持バー94a乃至94dの他端部に
洗浄ガン96a乃至96dが装着される。その
際、前記洗浄ガン96a乃至96dのノズル先端
部98a乃至98dはベースプレート76側に指
向して傾斜すると共に開口部80の中心線上に指
向している。また、支持バー94cと94dとの
間に支持バー100が設けられ、この支持バー1
00の端部には支持バー102がこれと直交する
方向に係着され、この支持バー102に洗浄ガン
104が装着される。
第7図に示すように、洗浄ガン104は矩形状
の本体部106と前記本体部106の中間部分か
ら外方に膨出するノズル先端部108とからな
る。前記本体部106の両端には夫々溶剤供給用
第1のポート110aと空気供給用第2ポート1
10bとが形成され、夫々のポート110a,1
10bは第1および第2の通路112a,112
bに連通する。一方、ノズル先端部108は小径
な第1のノズル114aと前記第1ノズル114
aと同軸的で且つこれを囲繞する第2のノズル1
14bとを含み、前記第1ノズル114aは第1
通路112aに連通し、前記第2ノズル114b
は第2通路112bに連通している。
なお、他の洗浄ガン96a乃至96dは前述し
た洗浄ガン104と同様に構成されるものであ
り、その詳細な説明は省略する。
そこで、洗浄ガン104の第1ポート110a
および洗浄ガン96a乃至96dの図示しない一
対のポートに第1の管路116および118a乃
至118dの一端を接続し、前記第1管路116
および118a乃至118dの他端に管路120
を連結してこの管路120をベースプレート76
の孔部84bに挿通して後、図示しない溶剤供給
源に接続する。また、洗浄ガン104の第2ポー
ト110bおよび洗浄ガン96a乃至96dの図
示しない他方のポートに第2の管路122および
124a乃至124dを接続すると共に、前記第
2管路122および124a乃至124dを一体
的に管路126に連結し、この管路126を孔部
84aから外部に露呈させて図示しない空気供給
源に接続しておく。
次いで、ベースプレート76にケーシング12
8がボルト130a乃至130dを介して着脱自
在に装着される。すなわち、前記ケーシング12
8の一端側に内方に指向して膨出する取付部13
2a乃至132dが形成され、前記取付部132
a乃至132dにベースプレート76の孔部82
a乃至82dと同軸的に螺孔134a乃至134
dを穿設する(第6図参照)。さらに、ケーシン
グ128内に洗浄作業用室136が画成され、前
記室136はこのケーシング128の端部で小径
となる廃液およびミスト用取出口138に連通し
ている。
このようにして構成される洗浄槽74a乃至7
4dの取出口138に管路140が一体的に接続
され、前記管路140は本体部70に係着されて
この本体部70と一体的に昇降並びに回動するよ
う構成されている。また、前記管路140には可
撓性管路142の一端部が接続し、前記管路14
2の他端部は分離槽1442接続される。前記分
離槽144はその上部側にミスト用管路146を
設けると共に、その下部側に廃液用管路148を
配設して前記管路148を、例えば、ポンプ15
0に接続し、さらに図示しない廃液処理部へと接
続しておく。
一方、側部塗装ガン用洗浄溝64と66とは同
様に構成され、前記側部塗装ガン用洗浄溝64に
ついて以下詳細に説明し、他の洗浄機溝66の詳
細な説明は省略する。
すなわち、洗浄機構64はベース152を含
み、前記ベース152に支柱154が立設され
る。前記支柱154は夫々所定の高さ位置に水平
方向に延在する保持部材156a乃至156dが
設けられ、前記保持部材156a乃至156dを
介して洗浄槽158a乃至158dが左側塗装機
構38を構成する塗装ガン60a乃至60dに対
応して装着される。前記洗浄槽158bと158
dとは保持部材156b,156dに固定されて
おり、他の洗浄槽158aと158cとは水平方
向に変位自在に構成される。すなわち、支柱15
4に水平方向に指向して洗浄槽シフト用シリンダ
160a,160bが所定間隔離間して係着さ
れ、前記シリンダ160a,160bから水平方
向に延在するシリンダロツド162a,162b
に前記洗浄槽158a,158cが係着されてい
る。
そこで、洗浄槽158a乃至158dは前述し
た洗浄槽74aと略同様に構成されるものであ
り、この場合、前記洗浄槽158a乃至158d
を構成するケーシング164の上部側に支持部材
166a乃至166dを設け、この支持部材16
6a乃至166dを介して保持部材156b,1
56dおよびシリンダロツド162a,162b
に懸吊されている。なお、洗浄槽158a乃至1
58dの内部構成は前述した洗浄槽74aと同様
に構成されるため、その詳細な説明は省略する。
さらに、洗浄槽158a乃至158dを構成す
るケーシング164の下部には廃液並びにミスト
取出用管路168が接続されており、夫々の管路
168は管路170を介して分離槽172に接続
され、前述した分離槽144と同様に、この分離
槽172にミスト用管路174と廃液用管路17
6とが接続される。
本考案に係る洗浄装置は基本的には以上のよう
に構成されるものであり、次にその作用並びに効
果について説明する。
先ず、車体搬送機構24によつて第1ステージ
10aに搬送された車体14はボンネツト開閉機
構20によりボンネツトが開かれると共にトラン
ク開閉機構22によりトランクカバーが開かれ、
レール部16a,16bに沿つて走行する塗装ロ
ボツト18a乃至18dによつてエンジンルーム
およびトランクルームの塗装が行われる。次い
で、ボンネツト開閉機構20およびトランク開閉
機構22によりボンネツトおよびトランクカバー
が閉塞された車体14は車体搬送機構24によつ
て第2ステージ10bに搬送される。
第2ステージ10bでは車体14のドアがドア
開閉機構32a,32bによつて開かれ、前記ド
アの内面部がレール部26a,26bに沿つて走
行する塗装ロボツト28a,28bにより塗装さ
れる。次いで、ドア開閉機構32a,32bによ
つてドアが閉塞された車体14は車体搬送機構2
4により第3ステージ10cまで搬送される。
そこで、予め、上部塗装機構36に装着された
塗装ガン52a乃至52dを車体14のフロント
パネルに指向した状態で配置すると共に、両側部
塗装機構38,40に装着された塗装ガン60a
乃至60dを車体14の側部形状に対応して位置
決めしておく。そして、上部塗装機構36をレー
ル部35aに沿つて矢印C方向に移動させると共
に、旋回アーム44を鉛直方向に変位させ且つ旋
回軸46を中心に回動動作させながら塗装ガン5
2a乃至52dから塗料を噴射して車体14の上
部に縞目状の塗装を行う。
一方、上部塗装機構36から所定距離離間して
夫々の側部塗装機構38,40をレール部35
a,35bに沿つて変位させると共に、ガンアー
ム58を水平方向に変位させながら夫々の塗装ガ
ン60a乃至60dから塗料を噴射し、車体14
の側面部に縞目状の塗装を施す。
次いで、ガンアーム58を鉛直方向に所定量変
位させると共に、塗装ガン60a乃至60dの角
度位置を設定して後、両側部塗装機構38,40
をレール部35a,35bに沿つて前記とは反対
方向に変位させる。その際、塗装ガン60a乃至
60dから噴射される塗料は車体14の側部にお
ける被塗装部に噴射され、前記車体14の側部全
面に亘り塗装が行われる。
また、上部塗装機構36において、水平ガンア
ーム48を水平方向に所定量変位させ、前記上部
塗装機構36をレール部35aに沿つて前記とは
逆方向に変位させながら塗装ガン52a乃至52
dを介して車体14の上部の被塗装部に塗料を噴
射し、前記車体14の外板全面部に対し塗装作業
を完了する。
このように、塗装作業を終了した車体14は車
体搬送機構24を介して第4ステージ10dに搬
送されて後、乾燥処理が行われる。
そこで、塗装ライン10における車体14の塗
装作業を終了して後、あるいは前記車体の14の
塗装作業を開始する前に、本考案に係る洗浄装置
12を介して夫々の塗装ガン52a乃至52d並
びに60a乃至60dの洗浄作業を行う。
すなわち、当該洗浄装置12を構成する上部塗
装ガン用洗浄機構62は前述した車体14の塗装
作業時には、第1図に示すように、レール部35
bに平行するようにして配置されており、前記車
体14の塗装作業時に前記洗浄機構62が干渉す
ることを回避している。そして、塗装ガン52a
乃至52dの洗浄作業を行う際には、本体部70
を鉛直方向上方に変位させて後、図示しない回転
駆動源の駆動作用下に前記本体部70を矢印方向
に回動変位させて棒体72a,72bを水平ガン
アーム48と平行に位置決めし、これによつて、
夫々の洗浄槽74a乃至74dを所定の洗浄位置
へと移動させる(第1図および第3図参照)。
次に、旋回アーム44を鉛直方向下方に変位さ
せて塗装ガン52a乃至52dのノズル部54a
乃至54dを洗浄槽74a乃至74d内に臨ませ
る。この場合、第5図に示すように、塗装ガン5
2aのノズル部54aは洗浄槽74aを構成する
ベースプレート76に係着されている可撓性カバ
ー部材86a,86bの孔部88a,88b内に
進入する。
さらに、図示しない溶剤供給源から管路120
にシンナー等の溶剤を供給すると共に、図示しな
い圧縮空気供給源より管路126に圧縮空気を送
給する。このため、前記溶剤は管路120を介し
て管路116および118a乃至118dから洗
浄ガン104の第1ポート110aおよび洗浄ガ
ン96a乃至96dの図示しない一方のポートに
供給され、前記圧縮空気は管路122および12
4a乃至124dから前記洗浄ガン104の第2
ポート110bおよび前記洗浄ガン96a乃至9
6dの図示しない他方のポートに供給される。
第7図において、洗浄ガン104の第1ポート
110aに送給される溶剤は第1通路112aを
介して小径な第1ノズル114aから外部に噴射
され、一方、前記洗浄ガン104の第2ポート1
10bから第2通路112bに至つた圧縮空気は
第2ノズル114bから外部に噴射される。従つ
て、夫々のノズル114a,114bから導出さ
れる溶剤と圧縮空気とは互いに混在して塗装ガン
52aのノズル部54aに供給され、このノズル
部54aの洗浄作業が行われる。その際、他の洗
浄ガン96a乃至96dにおいても同様に、夫々
のノズル先端部98a乃至98dからはシンナー
等の溶剤と圧縮空気との混合流体が噴射され、前
記ノズル先端部98a乃至98dが指向している
塗装ガン52aのノズル部54aの洗浄作業が達
成されることになる。
このように、塗装ガン52aのノズル部54a
の洗浄を行うと、洗浄ガン96a乃至96dおよ
び104から噴射される流体を含有する塗料、す
なわち、廃液並びにミストはケーシング128の
下部に設けられる取出口138を介して管路14
0および管路142から分離槽144に導出され
る。前記分離槽144ではミストは管路146を
介して図示しないミスト用処理部へと送給され、
一方、廃液は管路148を介してポンプ150の
作用下に廃液処理部(図示せず)へと送り出され
ることになる。従つて、作業場内には廃液やミス
トが流出することがなく、作業場内の環境を良好
に確保することが出来るという利点が得られる。
次いで、旋回アーム44を上昇させて塗装ガン
52aを洗浄槽74aから離脱させ(第5図二点
鎖線参照)、図示しない管路を介してノズル部材
92からノズル部54aに圧縮空気を噴射し、こ
のノズル部54aに付着する溶剤を飛散あるいは
蒸発させる。
以上、塗装ガン52aの洗浄作業工程について
詳細に説明したが、他の塗装ガン52b乃至52
dにおいても同様に行われることは容易に諒解さ
れよう。一方、両側部塗装機構38,40を構成
する塗装ガン60a乃至60dの塗装作業につい
て以下詳細に説明する。
すなわち、側部塗装ガン用洗浄機構64におい
て、シリンダ160a,160bの駆動作用下に
シリンダロツド162a,162bを水平方向に
指向して変位させ、これに保持されている洗浄槽
158a,158cを塗装ガン60a,60cの
位置に対応して位置決めしておく。一方、塗装ガ
ン60a,60bおよび60dを揺動変位させ、
夫々の先端部を水平方向に指向して位置決めする
(第2図二点鎖線参照)。さらに、ガンアーム58
を車体14の側部側から側部塗装ガン用洗浄機構
64側へと揺動変位させ、塗装ガン60a乃至6
0dを夫々の洗浄槽158a乃至158dに対面
させる。
そこで、左側部塗装機構38をレール部35a
に沿つて前記洗浄機構64側へと変位させると、
夫々の塗装ガン60a乃至60dは前記洗浄槽1
58a乃至158d内にその先端部を臨入させ
る。次に、前述した洗浄槽74aと同様に、夫々
の洗浄槽158a乃至158d内に臨入している
塗装ガン60a乃至60dのノズル部を洗浄すれ
ばよい。
なお、右側塗装機構40を構成する夫々の塗装
ガン60a乃至60dは、同様に、側部塗装ガン
用洗浄機構66を介して自動的に洗浄作業が行わ
れることになる。
この場合、本考案によれば、塗装ガン52a乃
至52dを洗浄槽74a乃至74dに対し確実に
臨入することが出来ると共に、前記塗装ガン52
a乃至52dの洗浄作業時にシンナー等の溶剤が
前記洗浄槽74a乃至74dから外部に漏洩する
ことがない。すなわち、前述したように、可撓性
カバー部材86a,86bに孔部88a,88b
を穿設すると共に、前記孔部88a,88bに連
通する複数のスリツト89a,89bを形成して
いる。このため、旋回アーム44を鉛直方向下方
に変位させる際、塗装ガン52aが所望の位置よ
りずれたとしても、この塗装ガン52aのノズル
部54aはスリツト89a,89bを拡開させる
ようにして夫々の孔部88a,88bに進入する
に至る。従つて、塗装ガン52aのノズル部54
aは、例えば、硬質なケーシング128に当接し
て損傷する等の不都合がなく、しかも、孔部88
a,88bおよびスリツト89a,89bを介し
て確実に洗浄槽74aの室136内に臨入するこ
とが可能となる。
さらにまた、ノズル部54aはその直径より小
さく形成されている孔部88a,88bをスリツ
ト89a,89bを介して拡開させながら室13
6内に臨入するものであるが、この場合、前記ス
リツト89a,89bが互いに重なり合わないよ
うにして配設されている。このため、ケーシング
128内の室136の上部側を前記臨入するノズ
ル部54aと可撓性カバー部材86a,86bと
を介して完全に閉塞することが出来る。結果的
に、洗浄ガン96a乃至96dおよび104から
噴射される溶剤は外部に漏洩することがなく、前
記室136内の廃液およびミストはケーシング1
28の端部に連通する取出口138を介して分離
槽144へと排出されることになる。このよう
に、ノズル部54aの洗浄作業時に噴射される溶
剤、例えば、シンナーが作業場内に漏出されるこ
とがないため、特に、作業者が前記シンナーを吸
引してその健康に悪影響を及ぼすという不都合を
回避することが出来、作業場内の環境を良好に確
保することが可能となる効果が得られる。
以上のように、本考案によれば、複数の洗浄ガ
ンを配設する洗浄槽に可撓性のカバー部材を2枚
以上装着すると共に、前記カバー部材に洗浄され
るべき塗装ガンの臨入部分の直径より小径な孔部
を穿設し且つ前記孔部にスリツトを連通形成し、
夫々のスリツトが重なり合わないようにして前記
2枚以上のカバー部材を配設している。このた
め、塗装ガンを洗浄槽内に臨ませる際に、前記塗
装ガンと洗浄槽の間に位置ずれが惹起しても夫々
の孔部に連通するスリツトを介して前記塗装ガン
を確実に且つ損傷等を回避して夫々洗浄槽内に臨
入させることが出来る。しかも塗装ガンを洗浄槽
内に臨ませる際に、前記可撓性カバー部材と前記
塗装ガンとで洗浄槽内を閉塞することが可能とな
り、洗浄ガンから噴射される溶剤等は作業場内に
漏洩することなく所定の分離槽等へ導出すること
が出来る。従つて、特に、溶剤、例えば、シンナ
ー等が作業場内に侵入して作業者の健康に重大な
問題を惹起するという危険性を回避することが可
能となり、作業場内の環境を良好に確保すること
が出来るという利点が得られる。
以上本考案について好適な実施例を挙げて説明
したが、本考案はこの実施例に限定されるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において
種々の改良並びに設計の変更が可能なことは勿論
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る洗浄装置を組み込む塗装
ラインシステムの概略構成図、第2図は本考案に
係る洗浄装置により洗浄される塗装装置の側面
図、第3図は本考案に係る洗浄装置の配置状態を
示す一部省略側面図、第4図は本考案に係る洗浄
装置を構成する洗浄槽の分解斜視図、第5図は本
考案に係る洗浄装置を構成する洗浄槽の縦断面
図、第6図は第5図の−線断面図、第7図は
本考案に係る洗浄装置を構成する洗浄ガンの一部
省略縦断面図である。 10……塗装ライン、12……洗浄装置、14
……車体、34……塗装装置、62,64,66
……洗浄機構、74a〜74d……洗浄槽、76
……ベースプレート、84a,84b……孔部、
86a,86b……可撓性カバー部材、88a,
88b……孔部、89a,89b……スリツト、
96a〜96d……洗浄ガン、98a〜98d…
…ノズル先端部、104……洗浄ガン、116,
118a〜118d,120,122,124a
〜124d……管路、128……ケーシング、1
38……取出口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 塗装ガンのノズル先端部を洗浄槽に臨入させ
    前洗浄槽内に配設された複数の洗浄用ノズル部
    材から洗浄用流体を噴射して前記ノズル先端部
    を洗浄する洗浄装置であつて、前記洗浄槽は前
    記塗装ガンのノズル先端部を受容する少なくと
    も2枚以上の可撓性のカバー部材を含み、前記
    カバー部材は前記塗装ガンの臨入する部分の直
    径より小径な孔部を有すると共に、前記孔部に
    所定間隔離間して半径方向に延在する複数のス
    リツトを連通し、さらに、夫々のスリツトが重
    なり合わないよう夫々のカバー部材を重畳さ
    せ、塗装ガンを前記孔部に嵌合する際に前記塗
    装ガンとカバー部材とで洗浄槽の内部と外部と
    を遮断してノズル部分から噴射する洗浄用流体
    が前記洗浄槽の外部に漏洩することを阻止する
    よう構成することを特徴とする塗装ガン用洗浄
    装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項記載の装置に
    おいて、カバー部材は洗浄用流体に対し耐食性
    に優れた樹脂系材料で形成してなる塗装ガン用
    洗浄装置。
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JP17282886U JPH0434927Y2 (ja) 1986-11-10 1986-11-10
CA000551322A CA1300366C (en) 1986-11-10 1987-11-09 Method of and apparatus for cleaning paint spray guns
GB8726298A GB2198033B (en) 1986-11-10 1987-11-10 Method of and apparatus for cleaning paint spray guns
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06165958A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Taikisha Ltd 塗装設備のガン先洗浄装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06165958A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Taikisha Ltd 塗装設備のガン先洗浄装置

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