JPH04348776A - 弾球遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は変動入賞装置を有する
パチンコ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から遊技域内に特別入賞口と始動口
と変動入賞装置を設け、特定入賞口からの入賞球が特別
入賞口に入ると、特別遊技の権利を発生し、この権利発
生中に始動口に遊技球が入賞すると、変動入賞装置を遊
技者に利益な開状態に変換して、入賞率の高い特別遊技
を行わせるパチンコ機が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパチンコ機にあっては特定入賞口への遊技球の入賞
率、ひいては特別遊技の発生確率の調整が難しい。すな
わち、特定入賞口の入賞率が低いと、特別遊技の権利は
なかなか発生せず、ゲーム自体が興味の薄いものとなり
、入賞率を高くすると、権利発生の期待感は高まるが、
特別遊技を十分に行わないうちに、特別入賞口に再度入
賞することにより、せっかくの発生権利が消滅する可能
性があった。

【０００４】しかもこの入賞率は特定入賞口付近の障害
くぎの位置や角度によって決まるため、情況に応じてく
ぎの調整を行う必要があり、つまりくぎ調整により特定
入賞口に対して入りやすくしたり、入りにくくしたりす
るのであるが、このようなくぎの調整は熟練を要求され
るばかりか、定期的に実施しなければならず、作業負担
が非常に大きいという問題があった。

【０００５】そこで、この発明はくぎ調整によらず、特
定入賞口の入賞率を適正かつ容易に設定でき、安定化し
得るパチンコ機の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明は特
定入賞口からの入賞球を受け入れ可能な特別入賞口と、
開放口への入球の発生により数字など図柄を可変的に表
示する可変表示手段と、この停止図柄の当たり時に特定
入賞口を一時的に開く開閉手段と、特別入賞口の入賞を
もとに特別遊技の権利を発生する権利発生手段と、この
権利発生時に始動口への入賞にしたがって遊技者に利益
な開状態に変換する変動入賞装置を設ける。

【０００７】

【作用】開放口への入球の発生により可変表示手段の停
止図柄が変動し、これが当たり図柄の場合に特定入賞口
の開閉手段が開いて、特定入賞口の入賞率を一時的に高
める。

【０００８】そして、特定入賞口の入賞球が特別入賞口
に入ると、特別遊技の権利が発生し、始動口への遊技球
の入賞にしたがって変動入賞装置が遊技者に利益な開状
態に変換して特別遊技が行われる。

【０００９】したがって、特定入賞口の入賞率は可変表
示手段の当たり確率により適正かつ容易に設定でき、特
定入賞口付近の障害くぎの状態に関係なく常に安定した
値に保てるようになる。

【００１０】

【実施例】図１、図２において、パチンコ機の遊技盤の
表面にはガイドレール２で囲われた遊技域３のほぼ中央
に特別入賞装置４が、その直下方に変動入賞装置５が配
設される。

【００１１】特別入賞装置４の左右には始動口６Ａ、６
Ｂが、右側の始動口６Ｂの直上方にはゲート型の開放口
７が配設される。始動口６Ａ、６Ｂには入賞球を検出す
る始動スイッチ９Ａ、９Ｂが、開放口７には遊技球の通
過を検出する入球スイッチ１０が設けられる。

【００１２】１１、１２は遊技域３の下部左右に配設し
た一般入賞口、１３Ａ〜１３Ｄは風車などの転動誘導部
材、１４はアウト口、１６Ａ、１６Ｂは装飾ランプであ
る。図示しないが遊技盤１の下方には、前面枠に打球の
供給皿と賞球の受け皿と、打球発射装置の操作部が配設
され、打球発射装置によって打ち出された遊技球はガイ
ドレール２に案内されて遊技域３に入る。

【００１３】特別入賞装置４は遊技盤１表面に取り付け
られる基板２０のほぼ中央に後述する特別入賞室２１へ
の入口２２が開設され、基板２０の下半部に周囲を枠２
３にて囲われる窓部２４が形成される。

【００１４】入口２２の左右には基板２０両側に鎧部２
５が、鎧部２５の上端から入口２２直前の球受部２６に
臨むように傾斜面２７が形成され、これらを含む基板２
０中央部の前面側を覆う飾り板２８が取り付けられる（
図３参照）。

【００１５】飾り板２８の中央部には入口２２およびそ
の周囲の装飾ランプ２９に対応する窓部３０が開口され
る。

【００１６】なお、基板２０両側の鎧部２５上方から侵
入する遊技球は傾斜面２７を転がるが、その勢いで入口
２２の球受部２６に乗るようなことはほとんどなく、飾
り板２８内側の隙間を通り抜けて下方に排出される。

【００１７】基板２０の上部には飾り板２８を前面カバ
ーとして球受部２６の直上方にチューリップ式の特定入
賞口３２（一般の天入賞口に相当する）が形成される。

【００１８】この入賞口３２は１対の開閉翼３５Ａ、３
５Ｂが遊技球を受け入れにくい閉状態と受け入れやすい
開状態に変換可能で、基板２０の裏面側に駆動用のソレ
ノイド（図示せず）が設けられる。

【００１９】開閉翼３５Ａ、３５Ｂはソレノイドをオン
すると閉状態から開状態に変換され、ソレノイドをオフ
すると開状態から閉状態に復帰する。

【００２０】特定入賞口３２の上部には基板２０表面に
記憶表示器３６が設けられる。記憶表示器３６は開放口
７に通過球があると、その記憶球数を４つまでＬＥＤ３
７によって表示する。

【００２１】図３でも示すように窓部２４の枠２３には
下部にカバー壁を兼ねる飾り板４０が取り付けられ、基
板２０の裏面には入口２２に続く案内路４１および窓部
２４の奥方に略円筒状のケース４２に囲われる特別入賞
室２１が形成される。

【００２２】案内路４１はカバーで覆われ、室２１の奥
方上部に開口される。開口部４３直下から左右対称に室
２１の内壁に沿って前面側に下り傾斜する旋回路４４が
設けられ、旋回路４４には開口部４３からの落下球の旋
回方向を分岐する突起４５が形成される。

【００２３】特別入賞室２１の底部には旋回路４４の内
側に周回路４６が形成され、周回路４６の内側にターン
テーブル４７（回転体）が設けられる。

【００２４】ターンテーブル４７は表面の横断溝４８内
にてテーブル４７の中心に特別通口５０（特別入賞口）
が、中心から両側の周縁部までの中間にそれぞれ外れ通
口５１Ａ、５１Ｂが形成され、ケース４２下面のベース
５２上をモータ（図示せず）の駆動によって所定の速度
で回転する。横断溝４８の幅は中央にて狭く形成される
。

【００２５】ベース５２には図示しないが、特別入賞口
５０を下方の流下樋に接続する穴と、ターンテーブル４
７の所定回転角範囲で外れ通口５１Ａ、５１Ｂを同じく
流下樋に接続する穴が設けられ、特別入賞口５０直下の
流下樋に入賞球を検出する特別スイッチ５３が設置され
る。

【００２６】特別入賞室２１の中央には天井側に吊持さ
れた飾りケース５４に普通図柄表示器５５（可変表示手
段）ならびにその上部に特別装置作動表示器５６が配設
される。

【００２７】普通図柄表示器５４はマトリクス型のＬＥ
Ｄからなり、前記開放口７に通過球があると、０〜９の
数字（図柄）を順に変換表示すると共に、所定時間の経
過後に変換を停止する。この停止時の表示が所定の当た
り数字のときに特定入賞口３２の開閉翼３５Ａ、３５Ｂ
がソレノイドを介して開駆動される。

【００２８】なお、普通図柄表示器５４の停止図柄は乱
数をもとに決定され、通常時には当たり発生確率の比較
的高い乱数が、特別遊技の権利発生中は当たり発生確率
の非常に低い乱数が選択されるようになっている。

【００２９】特別装置作動表示器５６は３つのＬＥＤ５
７からなり、ターンテーブル４７の特別入賞口５０への
入賞により特別スイッチ５３がオンすると、これらのＬ
ＥＤ５７が点滅して特別遊技の権利発生を表示する。

【００３０】この特別入賞装置４はチューリップ式特定
入賞口３２からの入賞球が球受部２６に乗ると入口２２
に入る。入口２２を通過した球は基板２０裏面の案内路
４１から特別入賞室２１の後部に落ち、左側または右側
の旋回路４４を回りながら室２１底部の周回路４６に達
する。

【００３１】そして、入賞球は旋回路４４からの勢いで
周回路４６を転動すると共に、勢いが弱まってくると、
所定の速度で回転するターンテーブル４７の横断溝４８
を転がり、左右の外れ通口５１Ａ、５１Ｂおよび中央の
特別入賞口５０のいずれかに入る。

【００３２】特別入賞口５０への入賞確率は外れ通口５
１Ａ、５１Ｂに入る確率よりも相対的に低く、この特別
入賞により特別遊技の権利が発生するのである。

【００３３】なお、図１、図２のように遊技盤１に特別
入賞装置４を取り付けた状態にて、特定入賞口３２の命
くぎ６０の両裾に開閉翼３５Ａ、３５Ｂの閉状態での入
賞口３２への入賞を規制する障害くぎ６１が植設される
。入賞口３２の開閉翼３５Ａ、３５Ｂが完全に閉じるタ
イプのものを用いた場合、障害くぎ６１は不要である。

【００３４】遊技域３の右側上部には打球発射装置から
打ち出された遊技球の流れを規制７して開放口７ならび
に始動口６Ｂ側に導く案内手段６３が設けられる。案内
手段６３はガイドレール２の途中に固定するクッション
６４と、クッション６４に対峙する規制くぎ６５からな
り、クッション６４には発射打球を受けた際の球の跳ね
返りが極めて小さい柔らかなゴムが使用され、規制くぎ
６５はクッション６４からの遊技球が遊技域３中央の特
別入賞装置４側に行かないようにフェンス状に植設され
る。

【００３５】すなわち、遊技域３の右側を狙って球を発
射するいわゆる右打ちを行うと打球は案内手段６３のク
ッション６４で受け止められてほぼ真下に、跳ね返りの
大きな打球は規制くぎ６５に阻まれてほぼ真下に落ち、
開放口７、始動口６Ｂへと向かう。したがって、右打ち
を行った場合は、遊技球が開放口７および始動口６Ｂに
入りやすくなる。

【００３６】なお、始動口６Ａ、６Ｂの特別入賞装置４
側を通り抜けた遊技球は各案内くぎを介して下部の変動
入賞装置４に向かうようになっている。

【００３７】変動入賞装置５は図４でも示すように、基
板７０の中央上部に大入賞口となる開口部７１が設けら
れ、開口部７１に遊技球を受け入れない閉状態と、受け
入れやすい開状態（遊技者に利益な状態）とに変換可能
な開閉扉７２が取り付けられる。　　開閉扉７２は下部
両端のピンを介して回動自由に支持され、基板７０の裏
面側に設けた駆動用のソレノイド（図示しない）をオン
すると閉状態から開状態に変換され、ソレノイドをオフ
すると開状態から閉状態に復帰する。

【００３８】開口部７１の奥方には開口部７１に入った
入賞球を導く流下樋が形成され、流下樋の途中には入賞
球を検出するカウントスイッチ７３が設置される。

【００３９】開口部７１の下方には開口部７１の左右に
形成した一般入賞口７４Ａ、７４Ｂの下部側から中央前
部を覆う飾り板７５が配設され、飾り板７５の中央に計
数表示器７６が設置される。

【００４０】計数表示器７６は７セグメント型のＬＥＤ
からなり、特別遊技の発生時に開閉扉７２の開回数なら
びに前記始動口６Ａ、６Ｂの入賞球数を表示する。この
際、開口部７１の入賞球数を表示するようにしても良い
。

【００４１】この変動入賞装置５は前記特別入賞口４へ
の入賞により特別遊技の権利が発生した後、別の遊技球
が始動口６Ａ、６Ｂに入賞すると、ソレノイドを介して
開閉扉７２が開状態に変換、つまり特別遊技が実行され
る。

【００４２】図５は制御系のブロック構成を示すもので
、制御装置１００はＣＰＵ１０１、ＲＯＭ１０２、ＲＡ
Ｍ１０３、バッファゲート１０４、出力ポート１０５等
からなるマイクロコンピュータで構成され、ＲＡＭ１０
３に格納した演算プログラムによりＲＯＭ１０２に収め
たデータに基づき、特別入賞装置４内の特別スイッチ５
３、始動口６Ａ、６Ｂの始動スイッチ９Ａ、９Ｂ、変動
入賞装置５のカウントスイッチ７３、開放口７の入球ス
イッチ１０等の検出信号を受けて、特別入賞装置４作動
表示器５６、普通図柄表示器５４、記憶表示器３６、特
定入賞口３２の開閉翼３５Ａ、３５Ｂのソレノイド、タ
ーンテーブル４７のモータ、さらに変動入賞装置５の開
閉扉７２のソレノイド、計数表示器７６等を制御する。 １０６は制御周期（２ｍ秒）を定める分周回路、１０７
はサウンドジェネレータ、１０８はスピーカである。

【００４３】次に制御内容を図６〜図１４のフローチャ
ートに基づいて説明する。

【００４４】図６はメインフローを示すもので、初期設
定の後に各処理を実行する。

【００４５】不正処理は図７のように変動入賞装置５の
カウントスイッチ７３のオンもしくはショートが所定時
間（例えば２．９秒以上）続いたときに不正とし、また
その開閉扉７２の開状態でカウントスイッチ７３が１度
もオンしないときも不正とする（１．１０，１．１２、
図１２参照）。

【００４６】不正の場合、所定のランプに不正表示を行
い、不正動作音を出力する（図１３、図１４参照）と共
に、図８、図９のように不正が解消されるまで不正処理
以外の処理を中断する。

【００４７】普通図柄・電役制御処理は特定入賞口３２
の開閉翼３５Ａ、３５Ｂを制御するもので、図１０のよ
うに開放口７（ゲート）を遊技球が通過すると、その球
数を４つまで記憶し、記憶をもとに普通図柄表示器５４
の図柄変動（変換表示）を開始する（２．０１〜２．０
３、２．１６〜２．１９）。

【００４８】普通図柄表示器５４の変動タイマがタイム
アップすると、そのとき特別遊技の権利発生中であれば
、当たり発生確率の非常に低い乱数Ｂにて、それ以外の
ときは当たり発生確率の比較的高い乱数Ａにて停止図柄
を決定して図柄の変動を停止し、その停止表示が当たり
図柄のときにチューリップ式特定入賞口３２（普通電役
）の開閉翼３５Ａ、３５Ｂを開く（２．０７〜２．１５
）。

【００４９】そして、開閉翼３５Ａ、３５Ｂの作動タイ
マがタイムアップすると、開閉翼３５Ａ、３５Ｂを閉じ
、また入球数の記憶があれば、これらの処理を繰り返す
（２．０４〜２．０６）。

【００５０】普通図柄表示器５４の変動タイマは変動入
賞装置５の開閉扉７２の開時間（例えば最大９．５秒）
と同等に設定される。開閉翼３５Ａ、３５Ｂの作動タイ
マは短時間（例えば０．６秒）に設定される。なお、パ
チンコ機の前面枠に普通図柄表示器５４のストップスイ
ッチを設け、ストップスイッチを押すと図柄の変動を停
止できるようにしても良い。

【００５１】特別装置作動制御処理は特別遊技の権利の
発生、消滅を制御するもので、図１１のように特定入賞
口３２からの入賞球が入口２２を通ってターンテーブル
４７特別入賞口５０に入賞し、特別スイッチ５３がオン
した場合、権利発生中でなければ特別遊技の権利を発生
すると共に、始動口６Ａ、６Ｂの入賞数を計数するカウ
ンタをクリアにする一方、権利発生中であれば特別遊技
の権利を消滅する（３．０１〜３．０５）。

【００５２】大入賞口作動制御処理は特別遊技を実行す
るもので、図１２のように権利発生中に始動口６Ａ、６
Ｂに入賞すると、変動入賞装置５の開閉扉７２を開くと
共に、始動口６Ａ、６Ｂの入賞球をカウントする（４．
１０〜４．１６）。

【００５３】そして、変動入賞装置５の開閉扉７２が開
いてから、変動入賞装置５の入賞球をカウントスイッチ
７３が１０個カウント、もしくは所定時間が経過すると
、開閉扉７２が閉じて１回の特別遊技を終了する（４．
０１〜４．０５）。

【００５４】このとき、カウントスイッチ７３の入賞カ
ウントが０のままの場合、ノーカウント不正処理が開始
される（４．０８、４．０９）。

【００５５】変動入賞装置５の開閉扉が閉じた後、始動
口６Ａ、６Ｂに入賞すると、再び開閉扉７２が開き、こ
れらの処理を繰り返す。

【００５６】その後、始動口６Ａ、６Ｂの入賞球数が１
６になると、特別遊技の権利が消滅する（４．１４、４
．１８）。なお、特別遊技中に権利が消滅した場合、そ
の回の特別遊技は実行される。

【００５７】ランプ・ＬＥＤ表示処理は、図１３のよう
に開放口７の通過記憶がある場合、その数だけ特別入賞
装置４の記憶表示器３６を点灯し、特定入賞口３２の開
閉翼３５Ａ、３５Ｂの開作動中は記憶表示器３６を点滅
する（５．０３、５．１０、５．１１）。

【００５８】特別遊技の権利発生中は遊技盤１の装飾ラ
ンプ１６Ａ、１６Ｂ等を点滅すると共に、変動入賞装置
５の計数表示器７６に始動口６Ａ、６Ｂの入賞カウント
数を表示する（５．０７〜５．０９）。

【００５９】変動入賞装置５の開閉扉７２の開作動中は
変動入賞装置５の装飾ランプなどを点滅すると共に、計
数表示器７６に変動入賞装置の入賞カウント数を表示す
る（５．０４〜５．０６）。

【００６０】なお、特別遊技の権利発生時に特別装置作
動表示器５６を点滅する。

【００６１】音声出力処理は、図１４のように普通図柄
表示器５４の変動中はスクロール音を出力し、特定入賞
口３２の開閉翼３５Ａ、３５Ｂの開作動中はワンショッ
ト音を出力する（６．０７〜６．１０）。

【００６２】特別遊技の権利発生時はファンファーレ音
を出力し、権利発生中は権利表示音を出力する（６．１
１、６．１２）。また権利の消滅時には消滅音を出力す
る。変動入賞装置５の開閉扉７２の開作動中は開放音を
出力すると共に、カウントスイッチ７３のオン毎にワン
ショット音を出力する（６．０３〜６．０６）。

【００６３】図１５、図１６に各制御を機能別のブロッ
クに示す。開放口の入球スイッチがオンすると、特定入
賞制御手段が普通図柄表示制御手段を介して普通図柄表
示器の表示を変換すると共に、乱数選択手段が特別遊技
の権利発生中は当たり発生確率の非常に低い乱数Ｂをも
とに、それ以外では当たり発生確率の比較的高い乱数Ａ
をもとに停止図柄を決定して普通図柄表示器の変換表示
を停止する。

【００６４】普通図柄表示器の停止表示が所定の図柄で
あれば、普通図柄表示判定手段が当たりを判定し、普通
電動役物駆動制御手段がチューリップ式特定入賞口のソ
レノイドを駆動して、その開閉翼を短時間だけ開く。

【００６５】入球スイッチのオンは特定入賞制御が一定
数まで記憶し、その回数を記憶表示器に表示する。

【００６６】一方、特別装置作動制御手段はチューリッ
プ式特定入賞口からの入賞球が特別入賞口に入賞して特
別スイッチがオンすると、特別遊技の権利発生を判定し
て特別装置作動表示器に権利の発生を表示する。

【００６７】特別遊技の権利発生中には始動口の始動ス
イッチオンをもとに始動入賞制御手段が開指令を出力し
、変動入賞装置駆動制御手段がソレノイドを駆動して変
動入賞装置を開き、所定時間もしくはカウントスイッチ
をもとに入賞球計数手段が所定数をカウントすると変動
入賞装置を閉じる。

【００６８】始動入賞制御手段は変動入賞装置が閉じる
と、再び始動スイッチのオンをもとに開指令を出力する
。始動スイッチのオン回数はオン毎に始動入賞計数手段
が一時的に始動口入賞数表示器（計数表示器）に表示し
、変動入賞装置の入賞数は入賞数計数手段が変動入賞装
置の開作動中に入賞数表示器（計数表示器）に表示する
。変動入賞装置の作動回数は大入賞口作動回数計数手段
が変動入賞装置の開時に作動回数表示器（計数表示器）
に表示する。

【００６９】権利発生中に始動スイッチのオン回数が所
定数になると、始動入賞計数手段が権利の消滅を特別装
置作動制御手段に指令する。同じく権利発生中に特別ス
イッチがオンすると、特別装置作動制御手段が権利を消
滅する。

【００７０】スピーカは効果音発生手段により駆動され
、遊技状態に応じた各種の効果音を出力する。

【００７１】次に全体的な作用を説明する。

【００７２】遊技の開始に伴い、開放口７の位置する遊
技域３の右側を狙って打球を発射すると、遊技域３の右
側に打ち出された遊技球は案内手段６３のクッション６
４、規制釘６５に阻まれてほぼ真下の開放口７、始動口
６Ｂ側に転がり、多くの遊技球が開放口７を通過するよ
うになる。

【００７３】遊技球が開放口７を通過すると、その入球
スイッチ１０のオンの伴って普通図柄表示器５４の表示
変換が行われ、所定時間９．５秒経過すると変換が停止
される。

【００７４】この変換表示は入球スイッチ１０のオン記
憶（４つまで）に基づき、所定周期で繰り返し実行され
、停止時の表示が当たり図柄のときにチューリップ式特
定入賞口３２の開閉翼３５Ａ、３５Ｂが短時間（０．６
秒）だけ開かれる。

【００７５】なお、普通図柄表示器５４の停止図柄が外
れの場合、特定入賞口３２の開閉翼３５Ａ、３５Ｂが閉
じたままのため、遊技球は障害くぎ６１などに弾かれ、
特定入賞口３２に入賞することはない。

【００７６】短時間でも特定入賞口３２の開閉翼３５Ａ
、３５Ｂが開かれると、遊技域３の中央を狙って打球を
発射している場合、特定入賞口３２付近に遊技球が集中
するため、遊技球は特定入賞口３２に入賞しやすくなる
。

【００７７】この場合、普通図柄表示器５４のストツプ
スイッチを設け、遊技者がストツプスイッチを押すこと
で表示変換を停止できるようにすれば、右打ちから特定
入賞口３２を狙って遊技域３の中央に打球を切り換えた
状態で、タイミング良く開閉翼３５Ａ、３５Ｂを開くこ
とができる。

【００７８】特定入賞口３２の入賞球は球受部２６に乗
ると、入り口２２から案内路４１に導かれて特別入賞室
２１の後部に落ち、旋回路４４の左側または右側を回り
しながら室２１底部の周回路４６に入る。

【００７９】入賞球は旋回路４４からの勢いで所定の速
度で回転するターンテーブル４７の周りを転がり、勢い
が弱まってくるとターンテーブル４７の横断溝４８に入
り、特別入賞口５０、外れ口５１Ａ、５１Ｂのいずれか
に入賞する。

【００８０】そして、特別入賞口５０に入賞すると、特
別スイッチ５３のオンに伴って特別遊技の権利が発生す
る。

【００８１】ところで、特定入賞口５０の入賞には打球
のコントロールが必要で、実際にはなかなか困難が伴う
が、特別遊技の権利発生中以外のときは普通図柄表示器
５４の停止図柄の決定に比較的当たり発生確率の高い乱
数Ａが選択されるので、特定入賞口３２に入賞する機会
は増え、遊技の興趣をその分だけ盛り上げられる。また
、特定入賞口３２に入賞すると、その後は比較的高い確
率で特別入賞口５０に入賞するので、権利発生の期待感
は高まる。

【００８２】なお、特定入賞口３２を狙って遊技域３の
中央に打球を集中させると、外れ球の数が一時的に増え
るが、右打ちに切り換えることで始動口６Ｂに入賞しや
すくなるので、持玉を一方的に減らすといったことはな
く、遊技者に不満感を与えない。

【００８３】そして、特別遊技の権利が発生すると、右
打ちを行うことになる。これにより、案内手段６３から
の遊技球が連続的に開放口７、始動口６Ｂに向かうため
、遊技球は効率よく始動口６Ｂに入賞する。

【００８４】始動口６Ｂ（または６Ａ）に入賞すると、
特別遊技に入り、変動入賞装置５の開閉扉７２が開かれ
る。

【００８５】変動入賞装置５の開閉扉７２が開くと、開
口部７１に遊技球が次々と入賞し、多数の賞球が獲得さ
れると共に、この際開口部７１の入賞球が１０個になる
とまたは所定時間（９．５秒）が経過すると、開閉扉７
２が閉じられ、１回の特別遊技が終了する。

【００８６】そして、その後に再び始動口６Ｂ（または
６Ａ）に入賞すると、次回の特別遊技に入り、変動入賞
装置５の開閉扉７２が開かれる。

【００８７】このように特別遊技は始動口６Ａ、６Ｂの
入賞をもとに最大１６回繰り返すことが可能で、特別遊
技の権利発生中に始動口６Ａ、６Ｂの入賞球が１６個に
なると、特別遊技の権利は消滅する。

【００８８】この場合、右打ちを行うことで始動口６Ｂ
に入賞しやすくなるので、速やかに特別遊技を繰り返し
て行えるようになり、これにより十分な賞球を獲得する
ことができると共に、始動口６Ａ、６Ｂになかなか入賞
せず特別遊技に入れないといった不安を解消でき、十分
に特別遊技を楽しむことができる。

【００８９】また、特別遊技の権利発生中でも普通図柄
表示器５４は開放口７の入球スイッチ１０のオン記憶を
もとに表示変換を繰り返すが、その場合停止図柄の決定
に当たり発生確率の非常に低い乱数Ｂが選択されるため
、特定入賞口３２の開閉翼３５Ａ、３５Ｂはほとんど開
かれることがなく、したがって特別遊技の権利発生中に
再び特別入賞口５０に入賞することでせっかくの権利が
消滅することは少ない。

【００９０】このように、開放口７の入賞をもとに変換
表示する普通図柄表示器５４を設け、その停止表示が当
たり図柄のときに特定入賞口３２の開閉翼３５Ａ、３５
Ｂを短時間だけ開くようにしたので、普通図柄表示器５
４の当たり発生確率によって特定入賞口３２、ひいては
特別入賞口５０の入賞率を容易に設定することができる
。

【００９１】このため、特定入賞口３２の命くぎ６０な
どの調整が容易になると共に、普通図柄表示器５４の当
たり発生確率を決める乱数などを選定することで、特別
入賞口５０の入賞率を自由にかつ遊技の趣向を十分に活
かす適正値に設定することができる。また特定入賞口３
２の入賞率はくぎ調整によらないので、常に安定した適
正値に維持できる。

【００９２】

【発明の効果】以上要するにこの発明によれば、特定入
賞口からの入賞球を受け入れ可能な特別入賞口と、開放
口への入球の発生により数字など図柄を可変的に表示す
る可変表示手段と、この停止図柄の当たり時に特定入賞
口を一時的に開く開閉手段と、特別入賞口の入賞をもと
に特別遊技の権利を発生する権利発生手段と、この権利
発生時に始動口への入賞にしたがって遊技者に利益な開
状態に変換する変動入賞装置を設けたので、特別入賞口
の入賞球を可変表示器の当たり発生確率によっ適正かつ
容易に設定することができ、したがってくぎ調整を行わ
なくても、出玉率を常に安定した適正値に維持できる。 そのため、遊技者の抱く特別遊技への期待感を大きく裏
切ることもなく、遊技の興趣を盛り上げるのに役立つと
いう効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】遊技盤全体の正面図である。

【図２】遊技盤の一部拡大図である。

【図３】特別入賞装置の一部切断斜視図である。

【図４】変動入賞その斜視図である。

【図５】制御系のブロック構成図である。

【図６】制御内容を示すフローチャートである。

【図７】制御内容を示すフローチャートである。

【図８】制御内容を示すフローチャートである。

【図９】制御内容を示すフローチャートである。

【図１０】制御内容を示すフローチャートである。

【図１１】制御内容を示すフローチャートである。

【図１２】制御内容を示すフローチャートである。

【図１３】制御内容を示すフローチャートである。

【図１４】制御内容を示すフローチャートである。

【図１５】制御機能別の入力側のブロック図である。

【図１６】制御機能別の出力側のブロック図である。

【符号の説明】

１　　遊技盤 ３　　遊技域 ４　　特別入賞装置 ５　　変動入賞装置 ６Ａ、６Ｂ　　始動口 ７　　開放口 ９Ａ、９Ｂ　　始動スイッチ １０　　入球スイッチ ３２　　特定入賞口 ３５Ａ、３５Ｂ　　開閉翼 ５０　　特別入賞口 ５４　　普通図柄表示器 １００　　制御装置

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　特定入賞口からの入賞球を受け入れ可
   能な特別入賞口と、開放口への入球の発生により数字な
   ど図柄を可変的に表示する可変表示手段と、この停止図
   柄の当たり時に特定入賞口を一時的に開く開閉手段と、
   特別入賞口の入賞をもとに特別遊技の権利を発生する権
   利発生手段と、この権利発生時に始動口への入賞にした
   がって遊技者に利益な開状態に変換する変動入賞装置を
   設けたことを特徴とするパチンコ機。
2. 【請求項２】　　普通図柄表示器の停止図柄は乱数をも
   とに決定されることを特徴とする請求項１に記載のパチ
   ンコ機。
3. 【請求項３】　　乱数は当たり発生確率の異なる複数の
   ものを設定し、通常時には当たり発生確率の比較的高い
   乱数が、特別遊技の権利発生中は当たり発生確率の非常
   に低い乱数が選択されることを特徴とする請求項２に記
   載のパチンコ機。
4. 【請求項４】　　特定入賞口の開閉手段は遊技球の受け
   入れにくい閉状態と、受け入れやすい開状態とに変換可
   能な一対の開閉翼からなることを特徴とする請求項１に
   記載のパチンコ機。
5. 【請求項５】　　特定入賞口の入口付近に開閉翼の閉状
   態での特定入賞口への入賞を規制する障害くぎを植設し
   たことを特徴とする請求項４に記載のパチンコ機。