JPH043467B2 - - Google Patents

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JPH043467B2
JPH043467B2 JP1064746A JP6474689A JPH043467B2 JP H043467 B2 JPH043467 B2 JP H043467B2 JP 1064746 A JP1064746 A JP 1064746A JP 6474689 A JP6474689 A JP 6474689A JP H043467 B2 JPH043467 B2 JP H043467B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、布地接着機に使用される圧接ベルト
などの耐熱性無端ベルトに関し、特に、帯状の耐
熱性ベルト材の両短辺を互いに接合してなる耐熱
性無端ベルトに関する。
(従来の技術) 第17図に示すように、布地接着機50に使用
される圧接ベルト52などの耐熱性無端ベルト
は、ガラス繊維にテフロンコーテイングを施した
ような帯状の耐熱性ベルト材(以下、単に「ベル
ト材」という)の両短辺を互いに接合して無限ル
ープとなるよう構成したものが多い。
このような耐熱性無端ベルトは、従来から種々
の方法で製造されており、例えば、第13図に示
すように、ベルト材10の両短辺11a,11b
を単にオーバーラツプさせて熱圧着する所謂オー
バーラツプ・ジヨイント方式や、第14図に示す
ように、ベルト材10の両短辺11a,11bを
互いに咬合するよう波状に形成し、このように形
成されたベルト材10の両短辺11a,11bを
互いに突き合わして接合部12を形成し、この接
合部12を被装するよう帯状の接合シート20を
積層して熱圧着する所謂Vキザ・ジヨイント方
式、あるいは第15図に示すように、薄い2枚の
ベルト材10a,10bを積層し、その各両短辺
11a,11bを偏位した位置で互いにつき合わ
せて熱圧着する所謂ツープライ・ジヨイント方
式、さらには、第16図に示すように、ベルト材
10の両短辺11a,11bのコーテイング材を
切除してガラス繊維21を露出させ、これらのガ
ラス繊維21を互いに編み込んで接合部12を形
成し、この接合部12の両面にベルト材10のコ
ーテイング材と同質のフイルム14又は樹脂液1
4を、粘着又は塗布して熱圧着する所謂ラツプレ
ス・ジヨイント方式などがある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、オーバーラツプ・ジヨイント方
式や、Vキザ・ジヨイント方式で製造された耐熱
性無端ベルトは、一方のベルト材10や接合シー
ト20により接合部分13にどうしても段差15
が形成されてしまい、このように製造された耐熱
性無端ベルトを前述の布地接着機50の圧接ベル
ト52に使用した場合には、この段差15により
接着される布地53にも段差がつき好ましくな
い。
一方、ツープライ・ジヨイント方式やラツプレ
ス・ジヨイント方式は、接合部分13に段差15
がつきにくく、このような方式により接合された
耐熱性無端ベルトを布地接着機50の圧接ベルト
52に使用するには適してはいるが、ツープラ
イ・ジヨイント方式は、薄い2枚のベルト材10
a,10bを積層して、その各両短辺11a,1
1bを突き合わせて熱圧着するため、外側のベル
ト材10aと内側のベルト材10bの長さの寸法
精度等、高い加工精度が要求され、又、ラツプレ
ス・ジヨイント方式は、ベルト材10の両短辺1
1a,11bのガラス繊維21を互いに編み込ん
で接合部12を形成するため加工が難しく、従つ
て、ツープライ・ジヨイント方式や、ラツプレ
ス・ジヨイント方式で製造された耐熱性無端ベル
トは、必然的にコスト高になるといつた問題点が
あつた。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、ベルト材の両
短辺を接合した際に生ずる接合部分の段差をなく
すと共に、接合強度が強靭で且つ、安価な耐熱性
無端ベルトを提供するところにある。
(課題を解決するための手段) 以上のような問題点を解決するために請求項1
に係る発明が採つた手段は、 「帯状の耐熱性ベルト材10と、この耐熱性ベ
ルト材10の両短辺11a11bを互いに突き合
わせて形成された接合部12と、この接合部12
を被装するよう前記耐熱性ベルト材10の少なく
とも片面に熱圧着された帯状の接合シート20と
を備えた耐熱性無端ベルト100において、 前記接合シート20を耐熱繊維布21に熱溶融
性コーテイング材22を被覆して形成すると共
に、その長手方向両縁端の端面を傾斜面23で形
成したことを特徴とする耐熱性無端ベルト10
0」 をその要旨とするものであり、また、接合をさら
に強靭なものとするために、請求項2に係る発明
が釈つた手段は、 「前記耐熱性ベルト材10の両短辺11a11
bが互いに咬合するよう形成されたことを特徴と
する請求項1記載の耐熱性無端ベルト100」 をその要旨とするものである。
(発明の作用) このように構成された本発明に係る耐熱性無端
ベルト100は、以下のように作用する。即ち、
耐熱性ベルト材10の両短辺11a,11bを互
いに突き合わせることによつて帯状の接合部12
が形成される。次に、この接合部12を被装する
ようにベルト材10の少なくとも片面に接合シー
ト20を熱圧着するのであるが、接合シート20
は、耐熱繊維布21を熱溶融性コーテイング材2
2で被覆したものであるため、熱圧着された際に
接合シート20のコーテイング材22が熱溶融し
て、接合シート20とベルト材10とが一体化さ
れる。また、帯状の接合シート20は、その長手
方向両縁端の端面が傾斜面23で形成されている
ため、この一体化される際にその表面はベルト材
10から接合シート20へと滑らかになり、ベル
ト材10と接合シート20との間に段差がなくな
るのである。、 なお、接合シート20は、接合部12を被装す
るようベルト材10の少なくとも片面に熱圧着さ
れれば良いのであるが、この接合シート20をベ
ルト材10の両面に熱圧着すれば、さらに強固に
熱圧着されるのである。
また、請求項2に係る発明は、帯状の耐熱性ベ
ルト材10として、その両短辺11a,11bが
互いに咬合するよう、例えば、第12図に示すよ
うに連続する瓢箪状に形成したものを使用するこ
とによつて、ベルト材10の接合強度を増加させ
るよう作用するものである。
(実施例) 次に、本発明に係る耐熱性無端ベルト100の
一実施例を、図面に示す一製造方法に基づいて詳
細に説明する。
まず、第1図に示すように、熱圧着機40の加
圧台41の上に、帯状の耐熱性クツシヨン材30
を敷設し、さらにその上に腰出し材31を積層す
る。耐熱性クツシヨン材30は、ベルト材10を
熱圧着により接合する際の緩衝材として作用し、
本実施例においては、厚さ15mmのステンレスウー
ル30を使用した。また、腰出し材31は、この
上に積層する各種の部材が柔らかく、このためこ
れら部材の形状を整えると共にこの腰出し材31
の上に積層される耐熱性離型フイルム32が前記
耐熱性クツシヨン材30に圧着されるのを防止す
るためのものであつて、本実施例においては、後
述するベルト材10と同質のガラス繊維をテフロ
ンでコーテイングした厚さ0.35mmのものを使用し
た。
次に、第2図に示すように、腰出し材31の上
に帯状の耐熱性離型フイルム32を積層する。こ
の耐熱性離型フイルム32は、ベルト材10を接
合した後に、当該ベルト材10を腰出し材31か
ら剥離しやすいように作用するものであり、本実
施例にあつては、ガラス繊維にシリコンをコーテ
イングした厚さ0.2mmのものを使用した。
次いで、第3図に示すように、耐熱性離型フイ
ルム32の上に、帯状の熱溶融性フイルム33を
積層し、さらにその上に帯状の裏面接合シート2
0aを積層する。熱溶融性フイルム33は、ベル
ト材10を接合した際に裏面接合シート20aを
熱溶融により覆つて、ベルト材10と裏面接合シ
ート20aとを一体化するより作用するものであ
り、本実施例にあつては厚さ0.0125mmのテフロン
フイルム33を使用した。また、裏面接合シート
20aは、第11図に示すように耐熱繊維布21
を熱溶融性コーテイング材22で被覆し、その長
手方向両縁端の端面24をグラインダー等で削り
取つて、その端面24が約15度の傾斜面23とな
るように形成したものである。そして、この裏面
接合シート20aは、接合されるベルト材10の
接合部12を覆つて、そのコーテイング材22が
熱溶融することによりベルト材10の接合を強靭
なものとするより作用すると共に、その傾斜した
端面24、すなわち、傾斜面23がこの裏面接合
シート20aとベルト材10との段差をなくすよ
う作用するものであり、本実施例にあつては、ケ
ブラー繊維21をテフロン22でコーテイングし
た厚さ0.14mmのものを使用した。なお、傾斜面2
3の角度については、本実施例の如く、約15度に
する必要はなく、この角度が小さければ小さいほ
ど良い。また、本実施例の如く裏面接合シート2
0aとして、ケブラー繊維21にテフロン22を
コーテイングしたものを使用した場合には、前記
熱溶融性フイルム33を2枚用意し、それぞれを
この裏面接合シート20aの両縁端を被装するよ
うに積層してもよい。こうすることによつて、熱
圧着によりベルト材10を接合した際に、接合部
分13が薄く形成されるのである。
次いで、第4図に示すように、裏面接合シート
20aの上に帯状の熱溶融性接着フイルム34を
積層する。この熱溶融性接着フイルム34は、裏
面接合シート20aと、接合されるベルト材10
とを熱圧着した際の接着をより強固にするための
接着剤として作用するものであり、本実施例にあ
つては、厚さ0.0125mmのテフロンフイルム34を
使用した。
次いで、第5図に示すように、熱溶融性接着フ
イルム34の上に接合すべきベルト材10を、そ
の両短辺11a,11bを突き合わせると共にベ
ルト材10の裏面が下方にくるよう、つまり、ベ
ルト材10の裏面と熱溶融性接着フイルム34と
が接するように積層する。このベルト材10は、
耐熱繊維を熱溶融性コーテイング材で被覆したも
のであつて、第12図に示すようにその両短辺1
1a,11bを互いに咬合するよう連続する瓢箪
状に形成したものである。このように両短辺11
a,11bを連続する瓢箪状に形成することによ
つて、その両短辺11a,11bを突き合わせた
際に両ベルト材10が互いに咬合し、ベルト材1
0を接合した際の接合強度を増加させることがで
きるのである。その意味からすると、この両短辺
11a,11bの形状は、必ずしも連続する瓢箪
状である必要はなく、互いに咬合する波状やジグ
ザグ状やあるいは凹凸状であつても良い。なお、
本実施例にあつては、このベルト材10として、
厚さ0.18mmのガラス繊維をテフロンでコーテイン
グして総厚さ0.26mmとしたものを使用し、その両
短辺11a,11bを、第12図に示すような連
続する瓢箪状に切断したものを使用した。
次に、ベルト材10の両短辺11a,11bを
突き合わせて積層した時点で、ベルト材10の下
方にある各部材20a,33,33をベルト材1
0に仮接着する。それには、第5図に示したよう
に、ベルト材10の両短辺11a,11bを突き
合わして形成された接合部12を被装するように
仮止めフイルム36(本実施例にあつては、テフ
ロンフイルム36)を積層し、熱圧着機を作動さ
せて、各部材10,20a,32,33,34,
を仮接着する。この場合の熱圧着条件は、本実施
例にあつては、圧力1Kg/cm2、温度340℃で、30
秒間行う。
次に、第6図に示すように、接合部12より前
述の仮止めフイルム36を剥離して、この接合部
12を被装するように、ベルト材10の表面上に
前述の熱溶融性接着フイルム34(本実施例にあ
つては、厚さ0.0125mmのテフロンフイルム)を積
層し、更に、この熱溶融性接着フイルム34の上
に、前記裏面接合シート20aと同様に表面接合
シート20bを積層する。表面接合シート20b
は、裏面接合シート20aと同様に、耐熱繊維布
21を熱溶融性コーテイング材22で被覆し、そ
の長手方向両縁端の端面が約15度の傾斜面23と
なるよう形成されたものであり、本実施例にあつ
ては、ガラス繊維21をテフロン22で被覆した
厚さ0.08mmのものを使用した。この表面接合シー
ト20bは、裏面接合シート20aと同様に接合
を強靭なものとすると共に、その傾斜した端面2
3が、この表面接合シート20bとベルト材10
との段差をなくすように作用するものである。こ
こで表面接合シート20bとしてガラス繊維21
をテフロン22でコーテイングしたものを使用
し、裏面接合シート20bとして、ケブラー繊維
21をテフロン22でコーテイングしたものを使
用したのは、ケブラー繊維21の方が強度性があ
り接合に適しているため、両面ともケブラー繊維
21をテフロン22でコーテイングしたものを使
用した方が良いのであるが、逆に厚みが厚くなる
ため、このように接合された耐熱性無端ベルト1
00を第17図に示したような布地接着機50ロ
ーラー51に掛装した場合、ローラー51になじ
みにくいといつた問題があるからである。しか
し、本発明においては、裏面接合シート20aと
してケプラー繊維のものを使用する必要は必ずし
もなく、表面接合シート20bと同じガラス繊維
21をテフロン22でコーテイングしたものであ
つても良く、要するに長手方向両縁端の端面が傾
斜面23となるように形成されたものであれば良
い。また、この表面接合シート20bは必ずしも
必要ではなく、ベルト材10を接合するために
は、裏面接合シート20a又は表面接合シート2
0bのいずれか一方だけであつても良い。
次に、第7図に示すように、表面接合シート2
0bの上に、第3図で使用した帯状の熱溶融性フ
イルム33(厚さ0.0125mmのテフロンフイルム)
を積層する。この場合の熱溶融性フイルム33
も、前述と同様ベルト材10を接合した際に、表
面接合シート20bを熱溶融により覆つて、ベル
ト材10と表面接合ベルト20bとを一体化する
よう作用するものである。
次に、第8図に示すように、熱溶融性フイルム
33の上に第2図で使用した帯状の耐熱性離型フ
イルム32(ガラス繊維にシリコンをコーテイン
グした厚さ0.2mmのフイルム)を積層した後、熱
圧着機40を作動させて前記各部材10,20
a,20b,32,33,34を熱圧着し、ベル
ト材10を接合する。この場合の熱圧着条件は、
本実施例にあつては、圧力2Kg/cm2、温度360℃
で、2分間行う。その後、適度な圧力を加えつつ
温度を200℃前後まで下げる。これは、熱圧着さ
れた際に形成される接合部分13の波打ちをなく
すためであり、本実施例にあつては、接合部分1
3を覆うように常温の鉄板を積層して温度を下げ
ている。
以上の各工程を経ることによつて、第9図に示
すようなベルト材10が接合部12で接合された
ものが形成され、各熱溶融性フイルム33,34
の熱溶融と、裏面接合シート20a及び表面接合
シート20bの両端面の傾斜面23とにより、ベ
ルト材10から接合部12へ向かつて徐々に厚み
が増す、即ち、段差のない耐熱性無端ベルト10
0が製造されるのである。ここで、本実施例にお
いては、裏面接合シート20aとして、ケブラー
繊維21にテフロン22をコーテイングしたもの
を使用し、表面接合シート20bとして、ガラス
繊維21にテフロン22をコーテイングしたもの
を使用しているため、前記各工程を経て製造され
た耐熱性無端ベルト100の接合部分13両面に
は、両接合シート20a,20b内の各繊維21
の模様が表われ、布地接着機50の圧接ベルト5
2等に使用すると、接着された布地53に、前記
模様が形成されてしまうため好ましくない。そこ
で、本実施例にあつては、接合部分13両面の模
様を取り除くべく、第10図に示すような、つや
出し工程を経ている。このつや出し工程は、第9
図で製造された耐熱性無端ベルト100の接合部
分13両面に、ガラス繊維布の片面に表面の滑ら
かなシリコンゴムシートを貼着した厚さ0.2mmの
シリコンシート35を積層して、再度、熱圧着機
40でプレスする。この場合の熱圧着条件は、圧
力1Kg/cm2、温度325℃で3分間行う。この工程
を経ることにより、接合部分13両面に模様のな
い耐熱性無端ベルト100が製造されるのであ
る。
このように製造された耐熱性無端ベルト100
は、接合部12を被装するようにベルト材10の
少なくとも片面に接合シート20が熱圧着されて
いるため、熱圧着された際に接合シート20のコ
ーテイング材22が熱溶融して、接合シート20
とベルト材10とが一体化され、また、接合シー
ト20は、その長手方向両縁端の端面が傾斜面2
3で形成されているため、この一体化される際に
その表面はベルト材10から接合シート20へと
滑らかになり、ベルト材10と接合シート20と
の間に段差がなくなるのである。
なお、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、例えば、本実施例は従来のVキザ・ジヨ
イント方式により製造されたものを改良した耐熱
性無端ベルト100を例に採つて説明したが、ツ
ープライ・ジヨイント方式により製造されたもの
にも適用することができ、また、各種の部材の材
質、厚み等も本実施例に限定されるものではな
い。
(発明の効果) 以上のように、請求項1の発明に係る耐熱性無
端ベルトは、「帯状の耐熱性ベルト材と、この耐
熱性ベルト材の両短辺を互いに突き合わせて形成
された接合部と、この接合部を被装するよう耐熱
性ベルト材の少なくとも片面に熱圧着された帯状
の接合シートとを備えた耐熱性無端ベルトにおい
て、接合シートを耐熱繊維布に熱溶融性コーテイ
ング材を被覆して形成すると共にその長手方向両
縁端の端面を傾斜面で形成したこと」にその構成
上の特徴がある。
従つて、本発明によれば、接合シートは、耐熱
性繊維布を熱溶融性コーテイング材で被覆したも
のであるため、熱圧着した際に接合シートのコー
テイング材が熱溶融して接合シートとベルト材と
一体化させ、ベルト材の両縁端を強固に接合する
ことができ、また、この接合シートは、その長手
方向両縁端の端面が傾斜面で形成されているた
め、熱圧着により一体化した際に、接合部分の表
面はベルト材から接合シートへと滑らかな、即
ち、接合部分に段差のない耐熱性無端ベルトとな
る。さらに、本発明によれば、特殊な加工装置を
必要とせず、また、加工精度もそれほど問題とな
らないため、安価な耐熱性無端ベルトとすること
ができる。
また、請求項2の発明に係る耐熱性無端ベルト
の製造方法は、「耐熱性ベルト材は、その両短辺
が互いに咬合するよう形成されたこと」にその構
成上の特徴がある。
従つて、請求項2の発明によれば、帯状の耐熱
性ベルト材として、その両短辺が互いに咬合する
よう、例えば連続する瓢箪状に形成したものを使
用することによつて、ベルト材の接合強度をより
強靭なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は本発明に係る耐熱性無端ベ
ルトの一実施例をその製造方法と共に説明するた
めに工程順に示した断面図、第11図はこの実施
例に使用される接合シートの一例を示す拡大断面
図、第12図は第5図の状態における平面図、第
13図〜第16図は従来の耐熱性無端ベルトの接
合部分を示す部分断面図、第17図は耐熱性無端
ベルトが使用される装置の一例である布地接着機
の斜視図である。 符号の説明、100……耐熱性無端ベルト、1
0……耐熱性ベルト材(ガラス繊維テフロンコー
ト)、11a,11b……両短辺、12……接合
部、13……接合部分、14……フイルム、15
……段差、20……接合シート、20a……裏面
接合シート(ケブラー繊維テフロンコート)、2
0b……表面接合シート(ガラス繊維テフロンコ
ート)、21……耐熱繊維布(ガラス繊維又はケ
ブラー繊維)、22……熱溶融性コーテイング材
(テフロン)、23……傾斜面、24……端面、3
0……耐熱性クツシヨン材(ステンレスウール)、
31……腰出し材(ガラス繊維テフロンコート)、
32……耐熱性離型フイルム(ガラス繊維シリコ
ンコート)、33……熱溶融性フイルム(テフロ
ンフイルム)、34……熱溶融性接着フイルム
(テフロンフイルム)、35……シリコンシート、
40……熱圧着機、41……加圧台、50……布
地接着機、51……ローラー、52……圧接ベル
ト、53……布地。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 帯状の耐熱性ベルト材と、この耐熱性ベルト
    材の両短辺を互いに突き合わせて形成された接合
    部と、この接合部を被装するよう前記耐熱性ベル
    ト材の少なくとも片面に熱圧着された帯状の接合
    シートとを備えた耐熱性無端ベルトにおいて、 前記接合シートを耐熱繊維布に熱溶融性コーテ
    イング材を被覆して形成すると共に、その長手方
    向両縁端の端面を傾斜面で形成したことを特徴と
    する耐熱性無端ベルト。 2 前記耐熱性ベルト材は、その両短辺が互いに
    咬合するよう形成されたことを特徴とする請求項
    1記載の耐熱性無端ベルト。
JP6474689A 1989-03-16 1989-03-16 耐熱性無端ベルト Granted JPH02242966A (ja)

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JPS6135597U (ja) * 1984-07-31 1986-03-05 三菱重工業株式会社 電動機の給電装置
JPS6253627A (ja) * 1985-09-03 1987-03-09 三洋電機株式会社 靴洗浄機

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