JPH0433597Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はカートリツジに係り、特に光学デイス
クを上シエル及び下シエルよりなるカートリツジ
内で回動自在に配設し、遮蔽部材で下シエルに穿
つた開口部と上シエルに穿つたクランプ挿入口を
保存時に遮蔽する際の案内溝の改良に関する。

〔考案の概要〕 本考案は光学的に情報をピツクアツプするため
のピツトが記録されたデイスクをプラスチツク等
の上下シエル中に収納したカートリツジを読み出
し装置内に挿入させたとき該上下シエル内で光デ
イスクを回動自在となして情報を読み出し、保
存、携帯時には下シエルの外周部と下シエルの底
部で、光デイスクを保持させる様なカートリツジ
の開口部を遮蔽する遮蔽部材をスライドさせる場
合の案内部を上シエル及び下シエルの間に生じた
隙間に沿つてガイドさせる様にしたカートリツジ
を提供するものである。

〔従来の技術〕

従来からデイスク等をケーシング内に回動出来
る様に配設し、該ケーシングにデイスクの中心を
クランプする中心孔とピツクアツプをデイスクの
幅方向に移動させてデイスクデータを読み出し又
は書き込むための開口溝を穿ち、これら中心孔と
開口溝を遮蔽する遮蔽板を設けてデイスク回転駆
動時には上記中心孔と開口溝が開口される様に遮
蔽板を移動させ保存携帯時には上記中心孔及び開
口溝を閉口する様に構成したカートリツジが特開
昭57−210486号公報等に示されて公知である。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記従来構成によるときは遮蔽部材を案内溝に
沿つて回動させるための溝や上記遮蔽部材を回動
させるための可撓性部材を案内するための段部等
を上下シエルに形成しなければならないために上
下シエルの厚みは必然的に厚くなり、カートリツ
ジ全体の厚みが大きくなる弊害があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記問題を解決するためになされたも
のでその手段はデイスクを回動自在に載置した底
板部の中心近傍に穿つた中心孔と連通するピツク
アツプ案内溝とで構成される開口部を有する下シ
エルと、該下シエルに開閉自在に枢着された上シ
エルとよりなるカートリツジの上記開口部を遮蔽
する遮蔽部材を上下シエルの辺に平行に摺動させ
る際に下シエルに上シエルを閉じた状態で生ずる
隙間を該遮蔽部材の案内溝としてなることを特徴
とするカートリツジによつて成される。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を第１図乃至第５図につ
いて詳記する。第１図は本考案のカートリツジの
斜視図、第２図は下部シエル内部の平面図、第３
図は本考案のカートリツジの下シエル及び遮蔽部
材の平面図、第４図は第３図の側面図、第５図は
上シエル及び遮蔽部材の平面図である。

第１図乃至第５図に於いて、１は全体として本
考案のカートリツジを示すもので、上シエル２は
略々正方形状と成されその中心位置にクランプ挿
入孔３を穿設し、同じく正方形状の下シエル４と
枢着部５で回動自在と成されている。下シエル４
の底板部６には光デイスク７を外周でガイドする
外周ガイド部材８が底板部６と一体に形成されて
いる、該外周ガイド部材８の内周直径φは光デイ
スク７の直径よりやゝ大きめに設定されている。
更に光デイスク７がこの中に納められて回動され
る様になされる。該デイスク外周ガイド部材８の
中心にはデイスクを駆動するための中心孔９が穿
たれ、該中心孔に連通して光ピツクアツプが該デ
イスクの輻方向に移動して情報の書き込み又は読
み出しを行うための案内溝１０が設けられて開口
部が形成されている。更に開口部には第２図及び
第３図に示す様に遮蔽部材１２に設けた凸部１３
が嵌り合うストツパ孔１１ａ，１１ｂが設けられ
ている。又第１図及び第５図に示す様に上シエル
２の枢着部５と反対側には切欠部１４があり、下
シエル４の前端部に形成した断面が〓状の立ち上
り縁１５と対向する様に成されている。又上シエ
ル２の左右側壁には上蓋１６まで達する切欠１６
ａ，１６ｂを有し下シエル４の左右側壁に形成し
た鉤状のクランプ部１７ａ，１７ｂと嵌り合つて
下シエル４に上シエル２がクランプされる。遮蔽
部材１２は第３図乃至第５図に示す様に上シエル
２の浅溝１８と略々同一厚みの舌状部１２ａ（第
５図参照）と、下シエル４の浅溝７と略々同一厚
みの２山からなる舌部１２ｂ（第３図参照）を
略々コ字状と成し、下シエル４の立ち上り縁１５
と上シエル２の切欠部１４間に形成された空隙１
９に挿通される様な切り起し片２０ａ，２０ｂを
形成する。

この様に構成したカートリツジに光デイスクを
外周ガイド部材８内に挿入後に上シエル２を閉じ
てクランプした状態で遮蔽部材１２のコ字状部を
押し開げた状態で切り起し片２０ａ，２０ｂを空
隙１９に挿通し、上下シエル２，４の浅溝７，１
８に沿つて遮蔽部材を摺動させると舌部１２ｂ側
に形成した凸部１３が開口部１１のストツパ孔１
１ａに係止された状態で遮蔽部材は開口状態とな
され、ストツパ孔１１ｂに係止された状態で開口
部が遮蔽される。

〔考案の効果〕

本考案によると厚味を薄くしたカートリツジで
あつてもコ字状の弾性を利用し遮蔽部材を立上り
縁部に装着することが簡単に出来ガタツキを防止
することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のカセツトの斜視図、第２図は
本考案のカセツトの下シエル内の平面図、第３図
は本考案の下シエルの底部と遮蔽部材の挿着状態
を示す平面図、第４図は第３図の正面図、第５図
は上シエルの上面と遮蔽部材の挿着状態を示す平
面図である。 １……カートリツジ、２……上シエル、３……
クランプ挿入口、４……下シエル、５……枢着
部、６……底板部、７……光デイスク、８……外
周ガイド部材、９……中心孔、１０……案内溝、
１１ａ，１１ｂ……ストツパ孔、１２……遮蔽部
材、１２ｂ，１２ｂ……舌部、１３……凸部、１
４……切欠部、１５……立ち上り縁、１６ａ，１
６ｂ……切欠、１８……浅溝、１９……空隙、２
０ａ，２０ｂ……切起し部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上下のシエルによりデイスクを収納して成る
   カートリツジに於いて、収納したデイスクを再
   生装置に対応させる開口部と、上記開口部を開
   閉する遮蔽部材と、上記開口部に沿つて上記シ
   エルの一端に設け上記遮蔽部材を摺動する立ち
   上り縁部と、上記立ち上り縁部と一方のシエル
   との間に設けた隙間と、上記遮蔽部材に設けた
   略コ字状の摺動部と、上記摺動部の端部に設け
   た突出部を具備し、上記隙間を介し上記摺動部
   を装着したとき上下のガタツキを防止すると共
   に上記突出部が水平方向への脱落を防止するよ
   うにしてなることを特徴とするカートリツジ。 (2) 遮蔽部材が一体成型で形成されコ字状の弾性
   によりガタツキを防止するようにしてなること
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のカートリツジ。