JPH04335840A - 搾乳機のミルククロー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パイプラインミルカー
用の搾乳装置において、搾乳真空圧が安定し、かつ低真
空圧の状態を保持することにより乳牛への悪影響を減少
するためのミルククローに関するものである。

【０００２】

【従来技術】従来より使用されている搾乳機のミルクク
ローとしては、ダイヤフラムを介して隔離されたミルク
流入口を有するミルク溜室及び真空パイプと接続される
低真空圧室と、ミルク溜室と中央に調圧孔を有するプレ
ートにより隔離され弁により開閉されるミルク流出口を
有する高真空圧室とからなり、前記ダイヤフラムにミル
ク溜室内と低真空圧室内との差圧が一定レベル以上のと
きに調圧孔を塞ぐ調圧棒が接続されたものが発明され知
られている（特公昭６０−１９９７２号）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかる従来のミルクク
ローの場合は、ミルク配管及び真空配管からなるパイプ
ラインとティートカップとを接続するチューブが、ミル
クチューブ、パルスチューブ（２本）及びエアーチュー
ブの計４本というように本数が多いと共に、これらを束
ねて使用することから操作性が悪いといった問題がある
。また、パイプラインミルカーの中には、低真空圧室と
接続するエアーチューブを接続するためのアダプターを
持たないものがあり、前記したミルククローをかかるパ
イプラインと接続して使用するためには、真空パイプに
アダプターを別途装着する必要があるなどメーカー間の
互換性に問題があった。そこで本発明は、かかる従来技
術の欠点に鑑みなされたもので、チューブの本数を減ら
すことができ、また真空パイプに別途アダプターを接続
する必要のないミルククローを提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はダイ
ヤフラムを介して隔離されたミルク流入口を有するミル
ク溜室及び低真空圧室と、中央に調圧孔を有するプレー
トによりミルク溜室と区画されたミルク流出口を有する
高真空圧室と、前記ダイヤフラムに接続されたミルク溜
室内と低真空圧室内との差圧が所定レベル以上のときに
調圧孔を塞ぐ調圧棒とからなるミルククローにおいて、
前記低真空圧室が所定の真空圧より大きな真空圧が供給
された時に開放する逆止弁を介してパルセータと接続さ
れた搾乳機のミルククローにより本目的を達成する。

【０００５】

【作用】すなわち本発明では、低真空圧室はパルセータ
を介して接続されている関係から断続的に低真空圧が供
給される。その際、パルセータとの接続口に逆止弁が接
続されている関係から、パルセータから所定の真空圧よ
り大きな真空圧が供給される時には、逆止弁が開放され
て低真空圧室内に真空圧が供給され、またパルセータか
らの真空圧の供給が途絶えた時（真空圧０の時）には、
逆止弁が低真空圧室との接続口を閉塞して内部真空圧が
外部に漏れるのを防ぐ。これにより低真空圧室内は常時
、所定の低真空圧に維持される。

【０００６】

【実施例】以下に本発明を図面に示された実施例に従っ
て詳細に説明する。図において１はミルクパイプであり
、該ミルクパイプ１には常時　４５０ｍｍＨｇ程度の真
空圧が供給されており、ミルクチューブ２を介してミル
ククロー３のミルク流出口４と接続されている。５は、
パイプラインの真空パイプであり、該真空パイプ５には
常時３３０〜３６０ｍｍＨｇ程度の真空圧が供給されて
おり、真空パイプ５の所定の箇所にはデューティ比が異
なる***の左右又は前後に二種類のパルス真空圧を供給
するためのパルセータ６が接続されている。

【０００７】７，８は、パルセータ６の左右又は前後へ
のパルス真空圧を供給するための口であり、該口７，８
はパルスチューブ９，１０を介してミルククロー３のパ
ルス真空圧接続口１１，１２と接続されている。ミルク
クロー３のミルク溜室１３、高真空圧室１４、ダイヤフ
ラム１５、調圧棒１６、プレート１７、ミルク流入口１
８、ミルク排出口１９及び調圧孔２０の構造は、前述し
た従来技術の構成と同じである。低真空圧室２２の上部
構造は、２つの真空圧流入口２４，２６と該流入口２４
，２６のそれぞれに設置された急激な真空圧の流入を防
ぐための絞り機構２８，３０と、流入口２４，２６には
低真空圧室２２に対して所定の真空圧（３３０〜３６０
ｍｍＨｇ）が供給された時に開放し、それ以下の時に閉
塞するための半球状の弁機構３２と該弁機構３２を付勢
するためのスプリング等の付勢手段３４とからなる逆止
弁３６，３７と、該逆止弁３６，３７より上方に設置さ
れたパルス真空圧接続口１１，１２及びティートカップ
ユニットに対してパルス真空圧を供給する供給口３８，
３９とからなる。

【０００８】以上述べた構成において本実施例にかかる
装置では、パルセータ６から図３に示すようなデューテ
ィ比が異なるパルス真空圧を交互にパルスチューブ９，
１０を介して供給すると図の区間１，３，５…２ｎ−１
の時に逆止弁３７が閉じるが逆止弁３６を介して低真空
圧室２２に真空圧が供給され、区間２，４，６，…２ｎ
の時に逆止弁３６が閉じるが逆止弁３７を介して真空圧
が供給される。

【０００９】従って、交互に逆止弁３６，３７を介して
所定の真空圧が供給される関係から、低真空圧室２２内
は略一定の真空圧状態に維持される。その結果調圧棒１
６はミルク溜室１３内と低真空圧室２２内との差圧に従
い調圧孔２０を開閉するので、搾乳真空圧を一定に保つ
ことができる。

【００１０】尚、本実施例では逆止弁３６，３７をスプ
リング等の付勢手段により構成するようにしたが、これ
に限定するものではなく所定の真空圧以上の時に開放し
、以下の時に閉塞することができる手段であれば何でも
良い。また、供給するパルス真空圧を図３に示すように
交互に供給されるようなもので構成したが、これに限定
されるものではなく供給する真空圧は、一種類であって
も良い。これは、低真空圧室２２内は、普段閉塞されて
いる関係から逆止弁が閉塞されている状態でも所定の真
空圧を維持することができるからである。

【００１１】

【効果】以上述べたように本発明にかかる搾乳機のミル
ククローは、低真空圧室内への真空圧の供給をパルセー
タから得るように構成したので、従来のようなアダプタ
ーやエアーチューブが不要となり、チューブの本数を少
なくすることができると共に軽くなるので操作性に優れ
る。また逆止弁を介して低真空圧室内にパルス真空圧を
供給するように構成したので、従来のように常時真空パ
イプから真空圧を供給していたものに比較して、室内の
真空圧を安定化させることができるので、効率の良い搾
乳を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる実施例の概略を示す斜視図であ
る。

【図２】本発明にかかるミルククローの縦断面図である
。

【図３】ミルククローに供給されるパルス真空圧と低真
空圧室内の真空圧との関係を示すタイムチャートである
。

【符号の説明】

１　　　　　　　　　　ミルクパイプ ２　　　　　　　　　　ミルクチューブ３　　　　　　
　　　　ミルククロー ４　　　　　　　　　　ミルク流出口 ５　　　　　　　　　　真空パイプ ６　　　　　　　　　　パルセータ ７，８　　　　　　パルス真空圧供給口９，１０　　　
　パルスチューブ １１，１２　　真空圧接続口 １３　　　　　　　　ミルク溜室 １４　　　　　　　　高真空圧室 １５　　　　　　　　ダイヤフラム １６　　　　　　　　調圧棒 １７　　　　　　　　プレート １８　　　　　　　　ミルク流入口 １９　　　　　　　　ミルク排出口 ２０　　　　　　　　調圧口 ２２　　　　　　　　低真空圧室 ２４，２６　　真空圧流入口 ２８，３０　　絞り機構 ３２　　　　　　　　弁機構 ３４　　　　　　　　付勢手段 ３６，３７　　逆止弁 ３８，３９　　真空圧供給口

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ダイヤフラムを介して隔離されたミル
   ク流入口を有するミルク溜室及び低真空圧室と、中央に
   調圧孔を有するプレートによりミルク溜室と区画された
   ミルク流出口を有する高真空圧室と、前記ダイヤフラム
   に接続されたミルク溜室内と低真空圧室内との差圧が所
   定レベル以上のときに調圧孔を塞ぐ調圧棒とからなるミ
   ルククローにおいて、前記低真空圧室が所定の真空圧よ
   り大きな真空圧が供給された時に開放する逆止弁を介し
   てパルセータと接続されていることを特徴とする搾乳機
   のミルククロー。
2. 【請求項２】　　前記パルセータがデューティ比の異な
   る二種類の脈動を供給するように構成されており、低真
   空圧室がパルスチューブを介してそれぞれのパルセータ
   の脈動供給口と接続されていることを特徴とする請求項
   １記載の搾乳機のミルククロー。
3. 【請求項３】　　前記逆止弁の真空圧室側に絞りが設け
   られていることを特徴とする請求項１又は２記載の搾乳
   機のミルククロー。