JPH0433576B2 - - Google Patents

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JPH0433576B2
JPH0433576B2 JP27990385A JP27990385A JPH0433576B2 JP H0433576 B2 JPH0433576 B2 JP H0433576B2 JP 27990385 A JP27990385 A JP 27990385A JP 27990385 A JP27990385 A JP 27990385A JP H0433576 B2 JPH0433576 B2 JP H0433576B2
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machining
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tool
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JP27990385A
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Shigeto Hirata
Shuichi Kusakabe
Kazuhiko Imada
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、CAD(コンピユータ援用設計)等に
よる部品図データおよび材料図データから、各ワ
ークのNCデータを自動作成し、一貫した生産体
系のCMA(コンピユータ援用製造)化を支援する
加工情報作成の過程で、図形情報との対話によ
り、加工順序を決定するため部品毎又はワーク加
工面毎で工具の順序或いは、工具毎の優先指示を
予め検討し、工具自体の使用条件も考慮しつつ加
工順序を設定して、FMS(フレキシブル・マニフ
アクチユアリング・システム)に必要な柔軟性と
実用性とを用意する自動加工機における加工順序
設定装置に関する。 〔従来の技術〕 FMSにおいては、コンピユータがスケジユー
ル計画、加工、段取り計画、工具供給計画等をオ
ンライン運用することになるが、その上位に相当
する部品図データ及び材料図データの提示から当
該FMSへダウンロードさせる加工情報作成装置
の構造に関しては、現状では、一貫性に乏しく、
部分的かつ断片的なものが存在するのみであつ
た。また部品図や材料図に適用されるCAD/
CAMも、単一部品に対して特定の機械で固定的
な工程にもとづく加工順序でしか実行できなかつ
た。従つて、その切削加工技術は生産体系中種々
の変化に自由に対応できるものではなかつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の材料図データは加工前におけるワーク材
料の形状・寸法を示すものであり、部品図データ
は加工終了時におけ部品の完成形状・寸法を示す
ものであつて、言わば、前者から後者への移行が
加工情報の作業である。従来のCAD/CAMは、
この両図を短絡的に処理し、被加工体の加工条件
を特定化したもののみが援用の対象であつたが、
言うまでもなく、加工作業は単純な1工程で片づ
くような移行ではなく、機械を初めとし、治具、
被加工体の組合せ、更に工具等各種条件や制約の
中で、複数の工程を重ねて到達するものである。
特に、FMSにおいては、常時変化する生産計画
から発生する被加工体の載置状況、治具及び治具
ベースの条件、工具の干渉などが図面的に検討さ
れる必要があり、それも加工順序の設定基準とし
て何を優先させるかによつて検討結果が大きく左
右される。即ち、同一ワークを加工する場合で
も、加工する機械が変わつた時、又治具、治具ベ
ースが変わつた時に部品の加工順序は変化する。
またテーブルに複数のワークを組合せて加工する
場合、生産計画の変化があつた時、そのワークの
組合せによつて加工面が変化し、これに応じて加
工順序も変わる。更に5面加工機のように極めて
加工領域が広い機械の場合には工具を主体として
加工順序が決められる。以上のようにワークの加
工順序がその都度変化してもその各々を充分に検
討し、すべての設定に対応できるようにすること
がFMSの柔軟性の向上に極めて重要となる。 本発明は、このような事情に鑑みて開発された
もので、ワーク形状や工具条件、加工スケジユー
ルなどのいずれを優先させるかについて、工具の
検討を繰り返し、すべての設定に対応できる柔軟
性を備えて加工順序を設定する自動加工機の加工
順序設定装置を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明において、上記の問題点を解決するため
の手段は、段取り図データから、部品毎優先、加
工面毎優先もしくは工具毎優先のいずれかの優先
指示に基づいて工具の加工順序を決定する自動加
工機の加工順序設定装置であつて、段取り図およ
びその加工内容や使用工具のデータを格納する段
取り図データ・メモリと、加工順序を設定する基
準データを格納する加工順位基準データ・フアイ
ルと、特に順位を指定される工具のコードを格納
する工具指定基準データ・フアイルと、段取り図
データを、指定される優先指示に従つて処理し、
工具毎の前記加工内容や使用工具のデータを抽出
する優先抽出処理手段と、前記優先抽出処理手段
により優先抽出された工具毎の加工内容や使用工
具のデータを前記加工順位基準および工具指定基
準により処理し、加工順序を決定する加工順序決
定手段と、各手段を制御する中央処理装置とを備
えることを特徴とする自動加工機における加工順
序設定装置とするものである。 上記の段取り図データとは、素材図、工程図、
治具ベース、治具部品などを呼び出し、ワーク毎
かつ工程毎に配置した段取り案を更に複数組み合
わせて工程全体の図形情報を編集したデータで、
例えばこれをCRT画面に出力すると、3次元斜
視図は第3図に示すようなものになり、複数部品
を並置し、部品、治具J、治具ベースB、機械
M等の座標系をリンクしたものになる。 〔作用〕 加工順序の決定基準として何を優先させるかと
いう問題点を分析した結果、部品毎優先、加工面
毎優先、工具毎優先の3つの優先基準のいずれか
で処理できることに着目し、まず、優先指示処理
を行つたのち、フアイルに基づく工具特性により
加工順序処理を行うものとした。 部品毎優先とは、例えば第3図に示されるよう
に段取り図データとしてAおよびBの2つの部品
が組み合わされている場合に、第4図aに示すよ
うに、まずA部品のみをA1→A2→A3と加工
してしまつたのち、B部品の加工へ移行する方式
をいう。 加工面優先とは、同様な場合に、第4図bに示
すように、A部品およびB部品を共通の加工面に
より例えば90度ずつ4面で割り出したとすれば、
0度面→90度面→180度面→270度面とそれぞれの
面でA,B両部品を全部加工したのち移行する方
式をいう。 工具毎優先とは、加工機の方式一般に通じるも
のであるが、第3図のような場合にも、荒加工や
仕上げ加工など共通の工具による加工は、第4図
Cに示すようにA部品およびB部品を同一の工具
で連続的に加工したのち、次の工具へ移行する方
式をいう。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。 第1図は、本発明を実施した自動加工機におけ
る加工順序設定装置の一例を示すブロツク図であ
る。その加工順序設定装置は、第2図に示される
ような加工情報作成装置の一部に使用されると好
適なものであるので、まず第2図により、加工情
報作成装置全般について説明する。 本発明は4つの処理部門に大別される。第1の
処理部門101は加工設計処理とよぶもので、
CADで作成された部品図、材料図をデータ入力
し、CAM用の加工図、素材図、領域図、工程図、
段取り案データを作成する。第2の処理部門10
2は加工方法処理とよぶもので、工程図、段取り
案データを入力し、加工方法の設定、工具の設
定、工具の統合、工具の検索を行ない加工標準書
としてデータを出力する。第3の処理部門103
は段取り図処理とよぶもので、加工設計処理で得
られた段取り案、素材図データ、加工方法処理で
得られたデータによつて、複数の加工部品の段取
り組合せ、治具部品の配置、工具干渉チエツクを
行ない、段取り図データを作成する。第4の処理
部門104は加工技術処理とよぶもので、段取り
図データによつて、加工順序、加工領域、加工条
件、切削条件の決定を行ない、作業指示書として
データを出力する。そして、得られたデータは、
加工データ変換処理によつてパートプログラムに
変換される。次にNCデータ自動作成装置によつ
てパートプログラムからNCデータを作成する。 第2図においてCPU1に種々の処理データや
コマンドが画面付キーボード2から入出力装置2
aを介して入出力される。 CAD装置Mから入力される図面データは製品
として設計された部品図データMaと加工される
部品の材料図データMbとの2種類であり、夫々
について形状データおよび付加データ等が入力さ
れる。 基準データ・フアイル3は各段で説明するよう
に、各処理部で処理をする時の基準となる種々の
基準データがフアイルされる。機械データ・フア
イル4には設備される機械の機械名、仕様等の機
械データ、治具データ・フアイル5にはワークを
取付け、固定するための治具データ、工具デー
タ・フアイル6には使用する工具の工具名、工具
径等の工具データおよび切削条件基準データ・フ
アイル7には切削条件を決めるための切削条件基
準データがフアイルされている。 CAD装置Mで作成された部品図データMaおよ
び材料図データMbをもとにして、CAMデータ
として処理可能なデータに変換する。加工図デー
タ、素材図データ、領域図データ、工程図データ
および段取り案データを作成(これらの処理工程
を加工設計とよぶ)し処理する。 部品図データは部品図座標系設定処理部8に取
り込まれ部品図の座標系設定が行なわれる。部品
図の座標系には部品座標系、加工面座標系、形状
座標系および断面座標系の4つの座標系が設定さ
れる。 断面座標系は形状座標系に、形状座標系は加工
面座標系に加工面座標系は部品座標系にと、それ
ぞれの座標系は部品座標系に従属し、変換データ
を有して互いに関連しリンクされている。部品図
座標系設定処理部8で設定された4つの座標系に
基づいて加工形状処理部9では加工形状を面加
工、溝加工、側面加工、ポケツト加工、穴加工お
よび段穴加工の夫々に集約し形状分類される。各
種座標系をもとに処理された加工形状データは加
工図データとしてメモリ18に記憶され出力され
る。 材料図データは材料図座標系設定処理部10に
取り込まれ、材料図の座標系設定が行なわれる。
材料図の座標系設定は部品図の座標系設定と同様
である。材料図座標系設定処理部10で設定され
た座標系上に基づいて素材形状処理部11では素
材形状を面、溝、側面、ポケツト、穴および段穴
の夫々に形状分類され素材図データとしてメモリ
19に記憶され出力される。 加工図データと素材図データはこれらを合成す
る加工領域図処理部12に取り込まれる。加工図
データと素材図データが合成されることによつ
て、削りとるべき部分の領域の作成処理が行なわ
れる。さらに領域図修正処理部13で研摩代G/
Wあるいは精密仕上代などの領域修正処理が行な
われて加工の領域図データがメモリ20に記憶さ
れ出力される。 個々の領域図データは、加工領域分割処理部1
4に取り込まれて、荒・中・仕上領域の自動分割
を行なう加工領域の分割は、部品を1工程(同一
部品において機械を複数台使用して、異なる加工
を行なう場合や、パレツト上の部品の配置や取付
け固定の仕方を変更(段取り替え)して加工する
場合の工程である)で加工しない場合、すなわ
ち、複数工程に分割して荒・中・仕上加工を行な
う場合に処理される。加工領域を分割処理し、分
割処理したデータと機械データ・フアイル4の機
械データが工程図処理部15に取り込まれ、使用
する機械を指示し、指示された機械において、段
取り(部品をパレツトに取付け固定する作業をい
う)1回で加工する、いわゆる1工程での自動加
工が可能な加工形状を集めて工程図データを作成
しメモリ21に記憶される。 工程図データ、素材図データおよび治具データ
は段取り案処理部16に取り込まれて第3図に示
す如く治具ベースBを選択し工程図(工程ごとの
領域図データ)および素材図(ワークWA)、治具
部品J(ストツパ、締め板およびボルトなど)の
配置を行なう処理がなされる。さらに工具干渉チ
エツク処理部17で機械原点や工具を表示して移
動することにより干渉チエツクを行なつて1工程
における部品WAおよび治具Jの適正な配置と各
形状のデータや各座標系を連結する変換データを
得る。段取り案データはメモリ22に記憶され出
力される。 以上の処理を1部品の各工程毎に行ない、加工
図データ・メモリ18、素材図データ・メモリ1
9、領域図データ・メモリ20、工程図データ・
メモリ21および段取り案データ・メモリ22に
記憶された夫々のデータを1工程分として逐一作
業フアイル1,54にフアイルされる。 以後、連続して工程毎に処理がなされるが、工
程毎終了信号でゲート56が開き、作業フアイル
1,54にフアイルされたすべてのデータが加工
設計フアイル59にフアイルされる。1部品が終
了すると、次の部品図の処理が行なわれる。上記
の手順を、各部品毎、且つ工程毎に行なうことに
より、加工設計の処理が為される。 次に、上述した加工設計フアイル59にフアイ
ルされている各データと基準データ等をもとにし
て以下に詳述する加工方法の処理がなされる。 加工設計フアイル59にフアイルされた必要な
データと基準データ・フアイル3にフアイルされ
ている必要な基準データが加工方法毎領域処理部
23に取り込まれて前記6種の加工方法(面、
溝、穴、段穴、ポケツト、側面)についてそれら
の加工方法毎に領域を分割する処理がなされ、加
工方法毎領域データがメモリ30に記憶されて出
力される。加工方法毎の領域処理は、加工方法の
優先指示や加工方法において分割すべき判別デー
タなどの基準データを基に行なわれる。 加工方法毎領域データは必要な基準データとと
に加工方法毎加工内容処理部24に取り込まれ
て、加工内容毎に加工内容データ例えば加工径、
加工深さ等が処理されて作成され加工方法毎加工
内容データがメモリ31に記憶されて出力され
る。基準データは、加工方法コードの決定用デー
タ、工具コード毎の工具径や工具長さデータ、仕
上程度の決定用データ、工具コードの決定用デー
タなどである。 加工方法毎領域データ・メモリ30に記憶され
ている加工方法毎領域データ、加工方法毎加工内
容データ・メモリ31に記憶されている加工方法
毎加工内容データおよび必要な基準データは、工
具毎領域処理部25に取り込まれて、加工方法に
対する工具コード(フエイスミルカツタやエンド
ミルカツタなど)を設定し、工具毎に荒・中・仕
上加工等の分割処理を行つて工具毎領域データを
作成しメモリ32に記憶されて出力される。工具
毎領域データは、荒、仕上加工あるいは、荒・
中・仕上加工の分割基準データに基づいて、工具
コード毎に加工領域を設定する。工具毎領域デー
タは必要な基準データとともに工具毎加工内容処
理部26に取り込まれ、工具コード(フエイスミ
ルカツタやエンドミルカツタなど)毎の加工径や
加工深さなどが処理されて工具毎加工内容データ
がメモリ33に記憶されて出力される。基準デー
タは工具毎の工具径や工具長さなどの設定データ
である。 工具毎加工内容データと必要な基準データは統
合指示処理部27に取り込まれて工具毎領域から
共通領域のもの例えば同一工具で切削可能な共通
領域を統合して指示せしめるように処理して作成
され、統合指示データがメモリ34に記憶されて
出力される。基準データは工具コード毎のメモリ
テーブルに加工可能深さなどが用意されている。
また、工具径や工具巾の範囲を荒・中・仕上げ加
工毎に設定している。 工具毎加工内容データ、統合指示データ、工具
データ・フアイル6にフアイルされている工具デ
ータ、機械データおよび必要な基準データは工具
検索処理部28に取り込まれて工具の検索を行な
い使用工具を決定する処理がなされる。作成され
た使用工具データは使用工具データ・メモリ35
に記憶され出力される。 加工方法毎領域データ・メモリ30、加工方法
毎加工内容データ・メモリ31、工具毎領域デー
タ・メモリ32、工具毎加工内容データ・メモリ
33および統合指示データ・メモリ34に夫々記
憶されたデータに基づいて加工標準書作成処理部
29に取り込まれて、工具毎の工具径、仕上程
度、加工面などの加工内容をリスト表示する加工
標準書が作成されて加工標準書出力データがメモ
リ36に記憶され出力される。 これらのメモリ30〜36に記憶された出力デ
ータは1部品の工程別に作業フアイル2,55に
逐一フアイルされる。工程毎の処理が行なわれそ
の部品についての加工標準書データが作成される
と、部品毎終了信号がゲート58を開き、作業フ
アイル2,55にフアイルされた各データが加工
方法フアイル60にフアイルされる。1の部品の
各工程毎の処理が終了すると、次の部品のデータ
をCAD装置Mから入力し、第1の処理部門10
1および第2の処理部門102の処理が繰り返さ
れる。次に、加工設計フアイル59、および加工
方法フアイル60に基づいて、以下に詳述する段
取り図処理と加工次術処理が為される。 加工設計フアイル59にフアイルされた段取り
案データ、基準データ・フアイル3にフアイルさ
れている必要な基準データ、治具データ・フアイ
ル5にフアイルされている治具データ、工具デー
タ・フアイル6にフアイルされている工具データ
および加工方法フアイル60にフアイルされてい
る各データが段取り組合せ処理部37に取り込ま
れて、各座標系の連結に基づいて複数個の部品配
置による段取りの組合せ、治具部品の配置および
工具干渉チエツクを行う処理がなされる。さらに
優先指示処理部38では部品、加工面、工具の優
先指定をし、優先指示により加工順序を制御する
処理がなされて段取り図データがメモリ44に記
憶され出力される。 段取り図データ・メモリ44に記憶された段取
り図データは作業フアイル3,61に逐一フアイ
ルされる。段取り図毎の終了信号によりゲート6
2が開き段取り図、加工技術フアイル63に段取
り図データはフアイルされる。段取り図データ、
工具毎加工内容データ、必要な基準データが工具
毎加工順序処理部39に取り込まれ、前記優先指
示に従い加工順序決定テーブルに基づいて工具毎
の加工順序を決める処理がなされて工具毎加工順
序データがメモリ45に記憶され出力される。 必要な基準データ、工具毎領域データ、工具毎
加工内容データおよび使用工具データが加工領域
処理部40に取い込まれて、面加工領域の統合、
すなわち、工具毎の加工領域のうち、同一加工面
で同一工具での面加工が複数ある場合に統合が行
なわれる。溝、側面、ポケツト加工の側面部およ
び底面部などの加工分割すなわち、決定された工
具毎の加工領域に対し、複数回の加工によつて行
なわれる場合に基準データに従つて分割が行なわ
れ、最終の加工領域を作成する処理がなされて加
工領域データがメモリ46に記憶される。 基準データは、1回の深さ方向切込量や底面の
余裕量、工具毎の側面の径方向シフト量、ポケツ
トの径方向シフト量などである。必要な基準デー
タ、加工領域データ、工具毎加工内容データおよ
び工具データが加工条件処理部41に取り込まれ
て、動きのタイプ(直線、円弧、ドリル加工のサ
イクルなど)動きのパラメータ、(切削方向、切
込半径、逃げ量など)クリアランス(早送りの余
裕見積り)およびクーラントの有無等の加工条件
を決める処理がなされて加工条件データがメモリ
47に記憶される。工具コード、仕上程度、深さ
方向切込み、径方向切込み、材料別切削速度、送
り速度が設定された切削条件テーブルを有する切
削条件基準データ、工具毎加工内容データ、工具
データ、段取り図データおよび加工条件データが
切削条件処理部42に取り込まれて、切込み、切
削速度、送り速度の切削条件を決める処理がなさ
れて、切削条件データが切削条件データ・メモリ
48に記憶される。 工具毎加工順序データ、加工条件データ、切削
条件ゲート、工具データおよび工具毎加工内容デ
ータが作業指示書作成処理部43に取り込まれて
加工順序毎に工具データ、回転数、送り速度およ
び加工面等の作業指示リストを表示する処理がな
されて作業指示書出力データがメモリ49に記憶
されて出力表示される。メモリ44〜メモリ49
に記憶された各データは逐一作業フアイル3,6
1にフアイルされる。 段取り図処理および加工技術の処理がなされ、
段取り図毎加工技術終了信号によつゲート62が
開き、フアイル3,61にフアイルされた各デー
タが段取り図・加工技術フアイル63にフアイル
される。 パートプログラム変換に必要な基準データ、加
工方法フアイル60、段取り図、加工技術フアイ
ル63の夫々にフアイルされている各データ、お
よび機械データが加工データ変換処理部50に取
り込まれてパートプログラム変換処理されて変換
データがメモリ51に記憶される。変換データは
NCデータ自動作成装置52に取り込まれてNC
プログラムが作成され、指定された機械の加工用
NCテープ53として出力される。またNCプロ
グラムデータはNCデータ・フアイル64にフア
イルされる。 本発明を実施した加工順序設定装置は、上記の
加工情報作成装置において、優先指示処理部38
及び工具毎加工順序処理部39に係わるものであ
るが、必ずしもそれに限定されるものではない。 第1図において、加工順序設定装置は、装置全
体の制御部である中央処理装置(CPU)1と、
対話手段である画面付キーボード2及びその入出
力装置2aと、加工順序を設定する基準データを
格納する加工順位基準データフアイル3aと、特
に順位を指定される工具のコードを格納する工具
指定基準データ・フアイル3bと、段取り案デー
タと作業フアイル2データの一部と基準データ、
治具データ、工具データを取り込み、段取り組合
せを行う処理部37とこの処理されたデータと前
記キーボードから入力された部品、加工面、工具
の優先指示と結びつける優先指示処理部38と、
優先指示の処理がなされたデータを記憶する段取
図データ・メモリ44と、優先抽出処理手段64
と、加工順序決定手段65とで概略構成され、中
央処理装置1のメインバスには更に後記する前加
工工具処理部66とその設定データ・メモリ67
および後加工工具処理部68とその設定データ・
メモリ69と優先指示選択部86と前加工後加工
データ選択部87とが接続されている。優先抽出
処理手段64および加工順序決定手段65の内部
構成については、その動作手順と共に説明する。 第5図は、上記の加工順序設定装置の動作手順
の概要を示す手順図である。第5図において、加
工順序設定動作が開始されると、まず第段(加
工順位基準データの読み込み)として、下表の如
き加工順位基準データを基準データ・フアイル3
(第2図)から読み込み、第1図の加工順位基準
データ・フアイル3aに格納する。
【表】 上表において、加工方法コードは、FM(フエ
イスミル)、SM(シエルミル)、EM(エンドミ
ル)、…HL(穴)、TP(タツプ)などがあり、仕
上げ程度は、荒(=10)、中仕上げ(=20、仕上
(=30)、上仕上(=40)、精密仕上(=50)など
があつて最大値と最小値を指示し、工具径も同じ
ように最大値と最小値を指示する。また、その加
工内容から加工種類のグループも指示する。そし
て、このテーブル・データの順序が工具単位の加
工順序となる。 続いて、第段(工具コード指定基準データの
読み込み)として、下表の如き工具コード指定基
準データを読み込み、第1図の工具指定基準デー
タ・フアイル3bに格納する。
【表】 上表は、第1表データ中のグループ名と所要の
工具コードとを対応させて指定したもので、この
テーブル・データに従つて各グループの最後順に
指示された工具コードのものを集める処理が行わ
れることになる。 上記第段・第段の読み込みは、通常、フロ
ツピーデイスク等からメモリ3aおよび3bへ読
み込まれるものであるが、第段(優先指示デー
タの読み込み)の優先指示データの読み込みは、
通常、オペレータがキーボード2により、中央処
理装置1を介して優先指示処理部38へ与えるも
のである。優先指示データは部品毎、加工面毎、
工具毎のそれぞれの優先順序と、それぞれの前加
工および後加工工具の工具シンボル名とがあり、
この内前加工および後加工は自動で加工順序が決
定されると加工技術上精度維持又は工具の破損等
の問題が生じるケースが起る。(例えば、第6図
の如き二つの穴が直交する加工の加工順序を自動
決定したのでは最初にHL・BL(荒加工)次に
HL・DL(軽加工)となることがある。この順序
ではHL・DLの加工が曲がりドリル破損につなが
るのでこの場合はHL・DLの加工後HL・BLの加
工を行うように手動で入力することになる。)従
つて、前加工と後加工は手動操作で入力され自動
処理分は、前加工と後加工との間に入ることにな
る。 第段(ACMデータの読み込み)は、CAMデ
ータとしての段取図データの読み込みであつて第
段の最後にオペレータが開始指令を入力する
と、第3図に示されるような段取り図データが、
第1図の段取り図データ・メモリ44からアン
ド・ゲート101を経由して優先抽出処理手段6
4の入力データ抽出処理部70に読み込まれ、工
具毎加工内容データや使用工具データなどを下表
の如き入力データとして抽出される。抽出された
入力データは1行毎に入力データ・メモリ71に
累積され、かつ1累積毎に入力データ・カウンタ
72を1つ累進される。
【表】 ここで、段取図データ含まれている優先指令デ
ータが部品毎優先、加工面毎優先、工具毎優先の
いずれであるかを優先指示選択部86で抽出し、
優先抽出処理手段64にゲートを介して入力デー
タと一緒に与える。第5段のそれぞれ5a,5
b、及び5cについて図形出力を参照しつつ検討
処理を行うことになる。 部品毎優先指令が入力されると、アンド・ゲー
ト102を介して、前記入力データが部品毎入力
データ処理部73へ入力され、上表の部品コード
別のデータが部品毎入力データ・メモリ74に編
集される。加工面毎優先指令が入力されると、ア
ンド・ゲート103を介して、前記入力データが
加工面毎入力データ処理部75入力され、上表の
加工面コード別のデータが加工面毎入力データ・
メモリ76に編集される。これが手順図の第段
(部品毎OR加工面毎の工具毎加工順序決定)に
相当する工具優先指令が入力された場合は、入力
データが既に工具別に編集されたものなので、そ
のままアンド・ゲート104から出力されて、オ
ア・ゲート105により、部品毎入力データ、加
工面毎入力データ又はこの入力データのいずれか
が次段の加工順序決定手段65へ送られて、手順
図の第段までの処理が行われる。 加工順序決定手段65には、2つの入力ゲート
が設けられていて、第1のアンド・ゲート106
には前記入力データ・カウンタ72からセツト信
号が入力され、第2のアンド・ゲート107には
エンド信号が入力される。入力データの累積毎に
アツプカウントされた該カウンタ72は、セツト
信号の1出力毎にダウンカウントされ、ゼロカウ
ントになると、エンド信号を出力する。そして、
加工順序決定手段65側では、セツト信号の1入
力毎にアンド・ゲー106から、部品毎、加工面
毎もしくは工具毎の入力データを加工方法コード
選択処理部77へ入力させ、第1表の加工順序決
定基準データを適用して、仮の加工順序を付与す
る。例えば、第3表のデータは第4表の如く付与
される。
【表】 同じ入力データは、仕上程度比較処理部78お
よび工具径比較処理部79にも入力され、例えば
第3表を第1表に比較し、第3表で順序1のFM
は仕上程度10と工具径100が第1表基準デー
タのFMのうち順位1のものに該当し、順位99の
ものに仕上程度が該当しないことで順位1として
出力し、工具径100は双方で該当するので、順
位1および順位99で出力する。但しアンド・ゲー
ト108が出力側にあるので、順位1の出力のみ
が承認される。同様に、第3表で順位2のFMは
仕上程度20によつて順位99となり、順序3の
TPは順位6のTPに合格し、順序4のHLは仕上
程度15が順位5および順位7で、工具径79.5が
順位7および順位98に該当するので、両者のアン
ドが順位7となる。順序5のHLは仕上程度30
および工具径80より順位98となる。そして、こ
れらと、選択基準データ・メモリ80に格納され
た第4表の順位データQとを、アンド・ゲート1
08で満足させたものから順次、順位メモリ81
に累積され、1累積毎にセツト要求信号が前記カ
ウンタ72へ送られ、前記セツト信号を起動する
ことになる。全入力データが上記の処理を終了す
ると、前記エンド信号がアンド・ゲート107へ
入力されるので、順位メモリ81内のデータは工
具指定処理部82へ入力され、第2表の工具コー
ド指定基準データに基づいて、グループ毎にまと
められる。但し、概に前加工もしくは後加工の指
定を受けていた工具については、次段の加工順序
昇順処理部83で、昇順もしくは降順の処理を行
い、第5表に示す如き加工順序決定データの出力
し、加工順序決定メモリ84に保存する。
〔発明の効果〕
以上、説明したとおり、本発明によれば、部品
の加工面及び工具条件などを考慮しつつ、加工順
序に関して何を優先させるか、3つのケースに分
けて入力データの処理を繰り返しながら、前記3
つのケース間の変更に対する柔軟性を維持し、す
べての設定に対応できるような加工順序を自動的
に用意する自動加工機における加工順序設定装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した加工順序設定装置の
一例を示すブロツク図、第2図はその実施例を使
用した加工情報作成のブロツク図、第3図は段取
り図データの説明図、第4図は優先方式の説明
図、第5図は実施例の動作手順図である。第6図
は前加工・後加工設定における説明図である。 1……中央処理装置、3a……加工順位基準デ
ータ・フアイル、3b……工具指定基準データ・
フアイル、44……段取り図データ・メモリ、6
4……優先抽出処理手段、65……加工順序処理
手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コンピユータの支援で作画された図面のデー
    タから自動的にコンピユータの支援による生産の
    ための加工データを作成する装置において、 段取り図データから、部品毎優先、加工面毎優
    先もしくは工具毎優先のいずれからの優先指示に
    基づいて工具の加工順序を決定する自動加工機の
    加工順序設定装置であつて、 段取り図およびその加工内容や作用工具のデー
    タを格納する段取り図データ・メモリと、 加工順序を設定する基準データを格納する加工
    順位基準データ・フアイルと、 特に順位を指定される工具のコードを格納する
    工具指定基準データ・フアイルと、 段取り図データを、指定される優先指示に従つ
    て処理し、工具毎の前記加工内容や使用工具のデ
    ータを抽出する優先抽出処理手段と、 前記優先抽出処理手段により優先抽出された工
    具毎の加工内容や使用工具のデータを前記加工順
    位基準および工具指定基準により処理し、加工順
    序を決定する加工順序設定手段と、 各手段を制御する中央処理装置と を備えることを特徴とする自動加工機における加
    工順序設定装置。
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