JPH04334986A - 磁歪式アクチュエータ - Google Patents

磁歪式アクチュエータ

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Publication number
JPH04334986A
JPH04334986A JP3106069A JP10606991A JPH04334986A JP H04334986 A JPH04334986 A JP H04334986A JP 3106069 A JP3106069 A JP 3106069A JP 10606991 A JP10606991 A JP 10606991A JP H04334986 A JPH04334986 A JP H04334986A
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JP
Japan
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generating means
displacement
magnetic
magnetic field
magnetostrictive
Prior art date
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Pending
Application number
JP3106069A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Fujimoto
藤 本   滋
Hirobumi Kondo
近 藤 博 文
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3106069A priority Critical patent/JPH04334986A/ja
Publication of JPH04334986A publication Critical patent/JPH04334986A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q1/00Members which are comprised in the general build-up of a form of machine, particularly relatively large fixed members
    • B23Q1/25Movable or adjustable work or tool supports
    • B23Q1/26Movable or adjustable work or tool supports characterised by constructional features relating to the co-operation of relatively movable members; Means for preventing relative movement of such members
    • B23Q1/34Relative movement obtained by use of deformable elements, e.g. piezoelectric, magnetostrictive, elastic or thermally-dilatable elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部磁界の印加により
磁歪を生じる磁性体を備えた磁歪式アクチュエータの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】振動や変位発生用のアクチュエータとし
ては、従来からPZTなどの圧電材料を変位発生素子と
なし、この変位発生素子に制御電圧を印加するようにし
た圧電式アクチュエータが知られている。また、スピー
カーの原理を用いた電磁式アクチュエータや磁歪現象を
用いた磁歪式アクチュエータも一般に知られている。
【0003】ここに、前記振動や変位発生用のアクチュ
エータにおいては、小型で高出力、即ちより大きい変位
量および力が発生できるアクチュエータの開発が望まれ
ている。かかる要求を満たす変位発生素子としては、前
記圧電材料よりも一般に剛性および歪み量が大きい磁歪
を有する磁性体、つまり磁性材料を用いた磁歪式アクチ
ュエータが注目されている。
【0004】前記磁歪式アクチュエータに用いられる磁
歪材料としては、従来よりNi系合金、Fe−Al系合
金、フェライト系合金が主に用いられている。また、最
近では、前記磁歪材料に比べて1桁以上大きな変位が発
生可能な希土類金属−遷移金属系超磁歪合金も報告され
ている。前記磁歪式アクチュエータは、一般に前記磁歪
材料に制御磁界を印加する手段を備えた構成になってい
る。前記磁界印加手段としては、制御電流の供給で容易
に磁界を制御することが可能な電磁石などの磁気回路が
主に用いられている。
【0005】そこで出願人は、特願平2−83220号
、特願平2−40928号、特願平2−40929号及
び特願平2−40930の4件の出願に基づく優先権主
張を伴う出願(出願日、平成3年2月19日、整理番号
A009101276)として、図14及び図15に示
す磁歪式アクチュエータを提案した、。
【0006】即ち、図14に示す磁歪式アクチュエータ
は、片側のみに変位を発生させるタイプのもので、超磁
歪合金からなる棒状の磁性体1の周囲に制御磁界を印加
する空心コイル2を配置するとともに、前記磁性体1の
両端は結合部材3を介して可動ヨーク4及び固定板5に
夫々連結されている。更に、可動ヨーク4を弾性体6を
介して固定板7に連結してこれが不用意に動かないよう
にするとともに、可動ヨーク4に固定板7に設けた貫通
孔7aを貫通して外部に露出する出力棒8を連結し、こ
の出力棒8により磁性体1の変形(歪み)をアクチュエ
ータ変位として取り出すようにしたものである。ここに
、固定板5には環状溝5aが設けられているとともに、
ここに永久磁石9が取り付けられ、この永久磁石9によ
って磁性体1に予め磁気バイアスが与えられて初期変位
が付けられている。また、前記磁性体1及び空心コイル
2は円筒状ケース10及び両固定板5,7内に収納され
、これらと可動ヨーク4によって閉磁気回路が構成され
ている。
【0007】図15に示す磁歪式アクチュエータは、両
側に変位を発生させるタイプのもので、上記と異なる点
は、磁性体1の両端に結合部材3を介して可動ヨーク4
を連結するとともに、この各可動ヨーク4に夫々貫通孔
5a,7aを貫通して外部に突出する出力棒8を連結し
、更に可動ヨーク4に設けた環状溝4a内に磁気バイア
スを予め与える永久磁石9を取り付けた点にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記磁歪式アクチュエ
ータにおいて、大きな変位を発生させようとすると、前
記磁歪材料(磁性体)を大きく変位させる必要があり、
このためには、制御電流を増大させて印加磁界を増大さ
せる必要があるが、磁歪材料における磁界強さに対する
変位量には一定の限界があり、超磁歪合金であってもそ
の最大歪み量はせいぜい1/1000程度である。この
ため、更に大きな変位量を有するようにした磁歪式アク
チュエータの開発が望まれていた。
【0009】即ち、図16(a)及び(b)は、夫々異
る磁歪材料の印加磁界に対する変位量の関係を示したも
のである。同図より判るように、磁界強さを大きくして
も、それに比例した変位が発生しなくなり、ある一定変
位量以上では頭打ちになるため、大きな変位量になれば
なる程、制御電流の効率が落ちる関係にある。また、こ
のような状態でアクチュエータとして使用して大きな変
位を出そうとすると、非常に大きな制御電流が必要とな
り、消費電力が大きくなるばかりでなく、大きな電源回
路が必要となるため、コスト的にも増大してしまうとい
う問題がある。
【0010】更に、図16に示す通り、磁歪材料は印加
される制御磁界の向きにかかわらず、その材料の性質に
より一方向にしか変形しないという特性を有する。この
ため、このままでは、正または負方向のどちらか一方の
みの駆動変位しか得られないという問題を生ずる。一般
に、振動制御に用いるアクチュエータには、駆動変位と
してある初期変位に対して、正および負方向の両方向変
位が必要であるため、このままでは振動制御用アクチュ
エータとして使用が不可能となるばかりでなく、他の用
途に用いる場合においても、制御方法が大きく制限され
る問題がある。
【0011】このため、前記図14及び図15に示すも
のにおいては、磁歪材料に永久磁石などで磁界バイアス
をかけておき、バイアス磁界量に応じた磁歪材料歪み量
を初期変位として、制御電解により正及び負方向の駆動
変位を発生させるようになされている。
【0012】しかし、この場合における各方向の変位量
、即ち変位振幅は、磁歪材料の可能な絶対歪み量より必
然的に小さくなるため、駆動変位の発生効率が確実に悪
くなってしまうばかりでなく、印加する磁界バイアスの
ための永久磁石などの設置が必要となるため、装置全体
として構造が複雑となり、かつ重量が重くなってしまう
という問題がある。
【0013】本発明は上記に鑑み、絶対駆動変位量を増
加させ、しかも正及び負方向の駆動変位発生を容易にす
ることにより、制御性が良くかつ投入パワーの高効率化
を図ったものを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明に係る請求項1記載の磁歪式アクチュエータは
、磁歪を有する磁性体からなる変位発生手段と、前記変
位発生手段に固定され該変位発生手段の変位方向に移動
可能な可動部材と、前記変位発生手段の周囲に配設され
該変位発生手段に磁界を印加する磁界発生手段と、前記
変位発生手段及び磁界発生手段を収納し閉磁気回路を構
成する磁気回路構成部材とを具備する磁歪式アクチュエ
ータであって、同一の磁歪特性を有する少なくとも2本
以上の棒状の磁性体を連結部材を介して変位方向に直列
に連結して前記変位発生手段を構成するとともに、前記
磁界発生手段で前記各磁性体に独立して磁界を印加する
ようにしたものである。
【0015】また、請求項2記載の磁歪式アクチュエー
タは、異なる磁歪特性を有する少なくとも2本以上の棒
状の磁性体を連結部材を介して変位方向に直列に連結し
て前記変位発生手段を構成するとともに、前記磁界発生
手段で前記各磁性体に独立して磁界を印加するようにし
ものである。
【0016】更に、請求項3記載の磁歪式アクチュエー
タは、前記磁界発生手段を、前記変位発生手段の周囲に
配置したそれぞれ独立した空心コイルとこの空心コイル
を流れる電流を制御する制御回路とによって構成し、前
記空心コイルに常に一定の電流を流しておくことによっ
て前記変位発生手段に磁気バイアスを印加するようにし
たものである。
【0017】
【作用】上記のように構成した請求項1記載の本発明に
よれば、棒状の磁性体単体のみの変位量に比べて、直列
に設置した磁性体の本数倍の駆動変位を得ることができ
るとともに、各磁性体の変位量を各磁界発生手段を介し
て自由に調整することができるので、駆動変位の絶対量
を大きく採って振動制御アクチュエータとしての制御能
力を大幅に向上させることができる。従って、変位発生
能力に余裕が生まれるので、磁性体を最大歪み限界付近
まで使用する必要をなくして、大きな制御磁界を与えな
くても済み消費電力量が少なくて済むので、効率的な使
用が可能となるとともに、駆動電源部も駆動変位能力向
上の割合に比べ小型化を図ることができる。更に、磁歪
材料の大きな歪み部付近での磁界に対する非線形変位特
性の部分を無理に使う必要がないため、電流量を調整す
る制御手段の簡素化が図れ、かつ制御能力を向上させる
ことができる。
【0018】また、請求項2記載の本発明によれば、正
の方向に変位する磁性体に磁界を印加すれば正の方向に
、負の方向に変位する磁性体に磁界を印加すれば負の方
向に夫々駆動変位するので、両振幅振動制御が可能とな
り、構造物に対する振動制御用アクチュエータとしての
能力を大幅に向上させることができる。しかも、変位発
生手段に永久磁石などの磁界バイアスをかけて初期変位
を与える必要がないため、変位発生手段の変位能力を有
効に利用できるばかりでなく、アクチュエータの軽量化
を図ることができる。
【0019】更に、請求項3記載の本発明によれば、変
位発生手段に永久磁石などの磁界バイアスをかけて初期
変位を与えることなく、両振幅振動を達成することがで
き、このため、変位発生手段の変位能力を有効に利用で
きるばかりでなく、アクチュエータの軽量化を図ること
ができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0021】図1乃至図3は、片側にのみ変位を取り出
すようにした本発明の第1の実施例を示すもので、同一
の磁歪特性、即ち正の磁歪特性または負の磁歪特性の一
方の磁歪特性を有する(図示では正の磁歪特性を有する
ものを使用した例を示している)2本の棒状の磁性体1
a,1bを連結部材11を介してその長手方向(変位方
向)に直列に連結することによって変位発生手段として
の変位発生体12aが構成されている。
【0022】このように、同一磁歪特性を有する2本の
磁性体1a,1bを連結部材11を介して連結して変位
発生体12aを構成したのは、超磁歪材料等にあっては
、その材料の構成上および製造性の問題から、磁性体単
体としてあまり長いものを製造することが一般に困難で
あるからである。
【0023】ここに、正の磁歪特性を有するとは、磁界
をかけると正の歪み(磁界方向の伸び)を生じることを
いい、負の磁歪特性を有するとは、磁界をかけると負の
歪み(磁界方向の縮み)を生じることをいう。
【0024】磁性体材料としては、例えば従来からよく
知られたNi系合金、Fe−Al系合金、フェライト系
材料等があるが、振動子等の小型化、高出力化を達成す
る観点から、希土類金属−遷移金属系のラーベス型金属
間化合物からなる超磁歪合金を用いることが望ましい。 かかる超磁歪合金としては、原子比で、R(Fe1−x
−y Cox My )z (但し、式中のRはイット
ニウムを含む希土類元素から選ばれる少なくとも1種の
元素、MはNi、Mn、Mg、Al、Ga、Zn、V、
Zr、Hf、Ti、Nb、Cu、Ag、Sn、Mo、S
i及びBから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、x
、y、zは0≦x≦0.95、0≦y≦0.6、1.5
≦z≦4.0を示す)を満足する組成を有する合金が挙
げられる。具体的には、正の磁歪特性を有する磁歪材料
として、Tb−Dy・Fe系合金、Tb−Dy・Fe−
Mn系合金等が例示され、また、負の磁歪特性を有する
磁歪材料として、SmFe2やErFe2 系合金等が
例示される。
【0025】前記一方の磁性体1bの自由端は、固定板
5と結合されて固定されている。また他方の磁性体1a
の自由端は、可動部材としての可動ヨーク4と結合され
、この可動ヨーク4には出力棒8が連結されている。 この出力棒8は、アクチュエータの変位として取出され
る部分であり、固定板7の中央に穿設した貫通穴7aを
貫通して外部に突出している。更に、前記可動ヨーク4
の外周面と円筒状ケース10の内周面との間には、不用
意な動きを抑えるとともに可動ヨーク4を初期の位置に
戻す役割を果たす弾性体6が介在されている。
【0026】前記磁性体1a,1bの周囲には、この各
磁性体1a,1bにそれぞれ独立した磁界を印加する空
心コイル2a,2bが配設されているとともに、この各
空心コイル2a,2bは、夫々独立した駆動電源13a
,13bに接続されて該駆動電源13a,13bにより
独立した電流が供給されるようなされている。更に、空
心コイル2a,2bに流れる電気量を調節する制御回路
14が備えられ、これによって磁界発生手段15aが構
成されている。
【0027】このように、各空心コイル2a,2bに独
立した駆動電源13a,13bで電流を供給するように
したのは、単一の駆動電源では空心コイルが長くなると
磁界が均一にかかりにくくなり、短いのを重ねた方が均
一な磁界をかけるのに有利であることと、それぞれの磁
界量を別々に制御することができ、各磁性体に異る変位
(動き)を与えることができるからである。
【0028】更に、円筒状ケース10の内周面の前記連
結部材11に対応する位置には、仕切板16が内方に向
けて形成され、これによって、固定板5、円筒状ケース
10、仕切板16及び結合部材11により磁性体1b及
び空心コイル2bを収納する閉磁気回路が、また固定板
7、円筒状ケース10、仕切板16及び結合部材11に
より磁性体1a及び空心コイル2aを収納する閉磁気回
路が夫々構成されており、他の部分に磁気が漏れないよ
うなされている。
【0029】図3は、本実施例における磁界強さに対す
るアクチュエータ全体の駆動変位量の関係を示すグラフ
である。ここに、磁界強さは、それぞれの磁性体1a,
1bに印加する磁界強さであり、磁歪体単体のものに比
べて2倍の変位量が得られることが判る。また空心コイ
ル2a,2bによりそれぞれ磁界E0をかけた場合には
、線形特性範囲として±a0 の両振幅振動変位を得る
ことができる。この範囲の変位量は、線形範囲なので電
流量に対して最も効率が良い。
【0030】即ち、空心コイル2a,2bに常に磁界が
E0 となるように電流を流しておくことによって磁性
体1a,1bに予め磁気バイアスを印加しておき、この
電流を増減させ、±e0 の磁気変動をさせることによ
り、例えば±a0 の両振幅制御制御を行うことができ
、これによって、変位発生手段に永久磁石などの磁界バ
イアスをかけて初期変位を与える必要をなくして、変位
発生手段の変位能力を有効に利用できるばかりでなく、
アクチュエータの軽量化を図ることができる。
【0031】なお、磁性体を独立に変位駆動させる必要
のない場合は同一の電源よりそれぞれの空心コイルに電
流を供給しても良い。
【0032】このことは、図4に示すように、単一の磁
性体1と空心コイル2を利用した場合も同様である。即
ち、同図において、制御回路14を介して空心コイル2
に常に一定の電流を駆動電源13より供給しておくこと
により磁性体1に予め磁気バイアスを印加しておき、制
御回路14を介して空心コイル2を流れる電流を制御す
ることによって両振幅制御制御を行うことができ、これ
により永久磁石を不要となすことができる。
【0033】図5乃至図7は、第2の実施例を示すもの
で、上記第1の実施例と異なる点は、同一の磁歪特性を
有する3本の棒状の磁性体1a,1b,1cを連結部材
11を介してその長手方向(変位方向)に直列に連結す
ることによって変位発生手段としての変位発生体12b
を、前記各磁性体1a,1b,1cの周囲に夫々配置し
た空心コイル2a,2b,2cと、この各空心コイル2
a,2b,2cに独立した電流を供給する駆動電源13
a,13b,13cと制御回路14により磁界発生手段
15bを夫々構成した点にある。
【0034】この実施例の場合、図7に示すように、磁
性体単体のものに比べて3倍の変位量が得られることが
判る。
【0035】なお、磁性体を独立に変位駆動させる必要
がなく、同一の磁界を印加するだけの場合は同一の電源
よりそれぞれの空心コイルに電流を供給しても良い。
【0036】図8乃至図10は、両側から変位を取り出
すようにした第3の実施例を示すものである。
【0037】即ち、正及び負の異なる磁歪特性を有する
2本の棒状磁性体1d,1e(例えば、一方の磁性体1
dは正の磁歪特性を有し、他方の磁性体1eは負の磁歪
特性を有する)を、円筒状ケース10の長さ方向ほぼ中
央に設けた仕切板17を連結部材11として、その長手
方向(変位方向)に直列に連結することによって変位発
生手段としての変位発生体12cが構成されている。こ
の各磁性体1d,1eの自由端には、可動部材としての
可動ヨーク4が結合され、この各可動ヨーク4には、各
固定板7の中央に穿設した貫通穴7aを貫通して外部に
突出する出力棒8が夫々連結されているとともに、前記
可動ヨーク4の外周面と円筒状ケース10の内周面との
間には、弾性体6が介在されている。
【0038】一方、前記磁性体1d,1eの周囲には、
この各磁性体1d,1eにそれぞれ独立した磁界を印加
する空心コイル2d,2eが夫々配設され、この各空心
コイル2d,2eは、夫々独立した駆動電源13d,1
3eに接続され,更に空心コイル2a,2bに流れる電
気量を調節する制御回路14が備えら、これによって磁
界発生手段15cが構成されている。
【0039】この実施例の場合、振動制御のように正お
よび負方向に変位させたい場合に使用して最適なもので
、磁界強さに対するアクチュエータ全体の駆動変位量の
関係を示すグラフは、図10に示すようになる。
【0040】この場合、正方向に変位させる場合には、
空心コイル2dに電流を流すことにより正方向に変位す
る磁性体(例えば磁性体1d)に磁界を発生させ、負方
向に変位する磁性体(同じく磁性体1e)は、空心コイ
ル2eの電流量を0として変位を発生させないようにす
る。また、負方向に変位させる場合には、それぞれの空
心コイル2d,2eの電流を逆にすることによりこの目
的を達成することができる。
【0041】この実施例により、片振幅振動範囲を単体
のみの場合に比べて大きくとることができ、また空心コ
イルや永久磁石によって磁界バイアスを与えることを不
必要となすことができる。
【0042】ここに、図11及び図12に示すように、
異なる磁歪特性を有する2本づつ計4本の棒状の磁性体
1d,1e,1f,1g(例えば、磁性体1d,1fは
正の磁歪特性を有し、磁性体1e,1gは負の磁歪特性
を有する)を使用し、同一磁歪特性を有するものが仕切
板17を中心に左右に位置するように連結して変位発生
手段としての変位発生体12dを、前記各磁性体1d,
1e,1f,1gの周囲に夫々配置した空心コイル2d
,2e,2f,2gと、この各空心コイル2d,2e,
2f,2gに独立した電流を供給する駆動電源13d,
13e,13f,13gと制御回路14により磁界発生
手段15dを夫々構成することによって、前記第3の実
施例の2倍の変位を得るようにすることができる。
【0043】また、この図11及び図12に示す実施例
のうち、最側方に位置する1つの磁性体1fまたは1g
及びこれに伴う空心コイル13fまたは13g等の付属
品を取り除くことにより、または空心コイル13fまた
は13gへの供給電流を0にすることにより、図13(
a)または(b)に示すような磁界強さに対するアクチ
ュエータ全体の駆動変位量の関係を得ることができる。
【0044】即ち同図(a)に示すものは、磁性体1g
(磁性体1gは、負の磁歪特性を有する)及びその付属
品を取り除いた場合、または空心コイル13gへの供給
電流を0にした場合であり、同図(b)に示すものは、
磁性体1f(磁性体1fは、正の磁歪特性を有する)及
びその付属品を取り除いた場合、または空心コイル13
fへの供給電流を0にした場合のものである。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係る本
発明によれば、棒状の磁性体単体のみを設置したアクチ
ュエータの駆動変位量に比べて、直列に設置した棒状の
磁性体の本数倍の駆動変位を得ることができるので、駆
動変位の絶対量を大きくとることができ、これによって
振動制御アクチュエータとしての制御能力を大幅に向上
させることができる。従って、変位量に余裕が生まれる
ので、磁歪材料の最大歪み限界付近の能力を使わなくて
も済むようになり、大きな制御電流を不必要とすことが
でき、このため空心コイルに電力を供給する駆動電源部
の小型化を図ることができる。
【0046】また、請求項2に係る本発明によれば、ア
クチュエータとしての駆動変位を簡単に正方向および負
方向に発生させることができるので、両振幅振動制御が
可能となり、振動制御用アクチュエータとしての能力を
大幅に向上させることできる。しかも、両振幅振動に関
して、変位発生手段に永久磁石などや空心コイルに初期
バイアス電流をかけることによって磁界バイアスをかけ
て初期変位を与える必要がないため、使用電力量を抑制
でき変位発生手段の変位能力を有効に利用できアクチュ
エータとしての小型軽量化を図ることができる。
【0047】更に、請求項3に係る本発明によれば、変
位発生手段に永久磁石などの磁界バイアスをかけて初期
変位を与えことなく、両振幅振動を達成することができ
、これによって、変位発生手段の変位能力を有効に利用
できるとともに、アクチュエータとしての小型軽量化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図。
【図2】同じく、基本原理の説明に付する原理図。
【図3】同じく、制御磁界強さと変位量との関係を示す
グラフ。
【図4】空心コイルによる制御の原理図。
【図5】第2の実施例を示す断面図
【図6】同じく、基本原理の説明に付する原理図。
【図7】同じく、制御磁界強さと変位量との関係を示す
グラフ。
【図8】第3の実施例を示す断面図。
【図9】同じく、基本原理の説明に付する原理図。
【図10】同じく、制御磁界強さと変位量との関係を示
すグラフ。
【図11】第4の実施例を示す断面図。
【図12】同じく、基本原理の説明に付する原理図。
【図13】異なる制御磁界強さと変位量との関係を示す
グラフ。
【図14】従来例を示す断面図。
【図15】他の従来例を示す断面図。
【図16】従来例の制御磁界強さと変位量との関係を示
すグラフ。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g  磁
性体 2,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g  空
心コイル 4  可動ヨーク(可動部材) 10  円筒状ケース 11  連結部材 12a,12b,12c,12d  変位発生体(変位
発生手段) 13,13a,13b,13c,13d,13e,13
f,13g  駆動電源 14  制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁歪を有する磁性体からなる変位発生手段
    と、前記変位発生手段に固定され該変位発生手段の変位
    方向に移動可能な可動部材と、前記変位発生手段の周囲
    に配設され該変位発生手段に磁界を印加する磁界発生手
    段と、前記変位発生手段及び磁界発生手段を収納し閉磁
    気回路を構成する磁気回路構成部材とを具備する磁歪式
    アクチュエータであって、同一の磁歪特性を有する少な
    くとも2本以上の棒状の磁性体を連結部材を介して変位
    方向に直列に連結して前記変位発生手段を構成するとと
    もに、前記磁界発生手段で前記各磁性体に独立して磁界
    を印加するようにしたことを特徴とする磁歪式アクチュ
    エータ。
  2. 【請求項2】磁歪を有する磁性体からなる変位発生手段
    と、前記変位発生手段に固定され該変位発生手段の変位
    方向に移動可能な可動部材と、前記変位発生手段の周囲
    に配設され該変位発生手段に磁界を印加する磁界発生手
    段と、前記変位発生手段及び磁界発生手段を収納し閉磁
    気回路を構成する磁気回路構成部材とを具備する磁歪式
    アクチュエータであって、異なる磁歪特性を有する少な
    くとも2本以上の棒状の磁性体を連結部材を介して変位
    方向に直列に連結して前記変位発生手段を構成するとと
    もに、前記磁界発生手段で前記各磁性体に独立して磁界
    を印加するようにしたことを特徴とする磁歪式アクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】磁歪を有する磁性体からなる変位発生手段
    と、前記変位発生手段に固定され該変位発生手段の変位
    方向に移動可能な可動部材と、前記変位発生手段の周囲
    に配設され該変位発生手段に磁界を印加する磁界発生手
    段と、前記変位発生手段及び磁界発生手段を収納し閉磁
    気回路を構成する磁気回路構成部材とを具備する磁歪式
    アクチュエータであって、前記磁界発生手段を、前記変
    位発生手段の周囲に配置したそれぞれ独立した空心コイ
    ルとこの空心コイルを流れる電流を制御する制御回路と
    によって構成し、前記空心コイルに常に一定の電流を流
    しておくことによって前記変位発生手段に磁気バイアス
    を印加するようにしたことを特徴とする磁歪式アクチュ
    エータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994020992A1 (en) * 1993-03-04 1994-09-15 American Superconductor Corporation Magnetostrictive superconducting actuator
WO2010029699A1 (ja) * 2008-09-10 2010-03-18 パナソニック株式会社 磁歪アクチュエータおよびこの磁歪アクチュエータを用いたスピーカと機器
JP2010067734A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Panasonic Corp 磁歪アクチュエータ

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