JPH04331817A - 複合めっき皮膜を有するすべり軸受 - Google Patents

複合めっき皮膜を有するすべり軸受

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JPH04331817A
JPH04331817A JP9909391A JP9909391A JPH04331817A JP H04331817 A JPH04331817 A JP H04331817A JP 9909391 A JP9909391 A JP 9909391A JP 9909391 A JP9909391 A JP 9909391A JP H04331817 A JPH04331817 A JP H04331817A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用すべり軸受
に係わり、特に近年における内燃機関の出力増大要請に
伴なう高速・高荷重エンジンに好適なすべり軸受に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関等で用いられるすべり軸受は、
通常、鋼板上に軸受用銅合金またはアルミニウム合金を
接合させたバイメタルを、円筒形ブッシュあるいは半割
メタル形状に加工し、その軸受合金側に鉛合金めっき皮
膜を被覆して構成されている。ここで、鉛合金めっき層
の主たる機能は、■軸受とクランクシャフト等の軸との
なじみ性の向上、■潤滑油中に混入している異物を鉛合
金めっき層中に埋収すること、■特に銅軸受合金に対し
ては、潤滑油が劣化して生じる有機酸からこれを保護す
ること等が挙げられる。この目的のために、鉛合金めっ
きは米国特許第2,605,149号明細書、米国特許
第3,180,008号明細書、特公昭39−2249
8号公報等の開示にみられる様に、鉛中のSn,Cu,
In等の添加合金成分量が種々異なる鉛合金めっき層を
備えたすべり軸受が提案され、製造、使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の自動車
用エンジンでは、高出力化および燃費低減化を追求すべ
く高速回転、高荷重の下で軸受が使用されるため、前記
鉛合金めっき層の摩耗が急速に進行し、めっき層の摩耗
による焼付、あるいは焼付に到らないまでも、軸と軸受
とのオイルクリアランスの増大から生じるメタル打音発
生の各問題が存在する。  また、トラック用ディーゼ
ルエンジンでの高荷重運転下においても、鉛合金めっき
層の摩耗後、軸受用銅合金層の腐蝕,焼付の問題として
クローズアップされており、内燃機関の耐久性能面で、
特に耐摩耗性に優れた鉛合金めっき層への要求があるが
、鉛合金中の各成分を種々に組み合わせ変更しても、該
要求を充分満足する耐摩耗性を得ることは困難であった
【0004】かかる要求に対して、各種無機物粒子を含
む鉛合金めっき層が提案されているものの、無機物粒子
を鉛合金めっき層内に単に分散させるだけでは、その表
面粗さが粗大となる。このため、内燃機関開始動時にお
いて、軸と軸受が直接接触する際の摩擦力が大きくなり
、円滑な機関の作動が行なわれない結果となる。また、
長時間のならし運転によって良好な馴染み性が得られた
後に、運転が開始されても、時間の進行とともに変化す
る油膜圧力が鉛合金めっき層中の粗大無機物粒子に対し
て局部的な集中荷重を加えることになる。この荷重印加
が反復されることにより、無機物粒子近傍を始点として
徐々に鉛合金めっき層が疲労し、疲労が進行すると、無
機物粒子を含む鉛合金めっき層の摺動面に現われた無機
物粒子近傍の疲労箇所が次第に連なり、鉛合金めっき層
の該疲労箇所が全体として脱落することになる。 また、疲労には到らない荷重下でも、表面粗さが大きい
と、内燃機関の軸と軸受間の油膜形成を阻害するため、
高速回転、高荷重運転が困難であり、無機物粒子を含む
鉛合金めっき層の適用範囲が限定されている。本発明は
、斯かる技術的背景の下で創案されたものであり、非焼
付性、耐疲労性を損うことなく、複合めっき皮膜の有す
る優れた耐摩耗が発揮される該皮膜が付されたすべり軸
受を提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用】この目的
は、その層厚方向の平均組成として、0.3〜25容量
%の無機物粒子を含む鉛合金表面層が設けられたすべり
軸受であって、無機物粒子を含む鉛合金表面層が軸受本
体部材に付された複合めっき皮膜であり、無機物粒子の
平均粒径が1.5μm以下、複合めっき皮膜の表面粗さ
がRz4μm以下である複合めっき皮膜を有するすべり
軸受を提供することによって達成される。
【0006】本発明すべり軸受は、典型的には、鋼製裏
金と、該裏金上に設けられた軸受用銅合金層またはアル
ミニウム合金層と、該銅合金層上に設けられた複合めっ
き皮膜との積層体として提供される。複合めっき皮膜の
マトリックスを構成する鉛合金としては、合計量で2〜
30重量%の、Sn,In,Sb,CuおよびZnの一
種または二種以上を含むものが好適である。複合めっき
皮膜と、該複合めっき皮膜の下層である前記合金層(軸
受用銅合金層またはアルミニウム合金層)との間に、厚
さ0.5〜5μmの中間めっき層を介在させるのは好ま
しいことであり、該中間めっき層が、Ni,Ni合金,
Co,Co合金,Fe,Fe合金,Cu,Cu合金,A
gおよびAg合金から成る群から選ばれたいずれか一種
の金属で形成される。また、裏金と、前記合金層(軸受
用銅合金層またはアルミニウム合金層)との間に両層を
接合するための接合金属層を介在させるのは好ましいこ
とであり、該接合金属層はNi,Ni合金,Cu,Cu
合金,AlおよびAl合金から成る群から選ばれたいず
れか一種の金属で形成される。
【0007】本発明者らは、種々の無機物粒子を含む鉛
合金基体の複合めっき皮膜を付した試験片につき、各種
条件で摺動試験を行い試験前後の複合めっき皮膜の表面
を観察して、解析した。その結果は以下のとおりである
。各種無機物粒子の平均粒径と、該粒子を複合めっき法
により鉛合金めっき層中に共析出させて成る複合めっき
皮膜の表面粗さとの間には正の比例関係があり、表面粗
さと、摺動試験開始時における初期摩擦係数との相関が
明瞭に認められる。無機物粒子の平均粒径を1.5μm
以下とし、かつ複合めっき皮膜表面層の表面粗さをRz
4μm以下とした複合めっき皮膜付摺動試験片は、初期
摩擦係数が低く、運転開始時より油膜形成が円滑に行わ
れるため、摩擦初期段階における摩耗量が低く抑えられ
、その後正常摩耗への移行後も複合めっき皮膜中に含ま
れる無機物粒子の作用で極めて耐摩耗性に優れた鉛合金
めっき層となり、内燃機関用すべり軸受の長寿命化を計
ることができる。
【0008】次に、本発明における各成分、軸受構造等
の限定理由について述べる。本発明で用いる無機物は、
窒化物(例えば、BN,TiN,CuN等)、炭化物(
例えば、SiC,TiC,B4 C,TaC等)フッ化
物(例えば、(CF)n ,CaF2 等)、硫化物(
例えば、MoS2 ,WS2 等)、その他であり、特
に限定されるものではない。
【0009】無機物粒子の含有量に関しては、複合めっ
き皮膜の厚さ方向におけるその平均組成が0.3容量%
未満では、耐摩耗性向上効果が少なく、平均組成が25
容量%を超えると、複合めっき皮膜自体の靱性が失われ
るため、耐疲労性に欠け、ひいては耐摩耗性が損われる
こととなる。したがって、無機物粒子の含有量は、平均
組成として0.3〜25容量%に限定され、より好まし
い平均組成は0.5〜20容量%である。
【0010】無機物粒子の平均粒径と複合めっき皮膜の
表面粗さについて言えば、自動車用すべり軸受では、鉛
合金めっき層は一般に10〜30μmの厚さが必要とさ
れ、また表面の平滑さも同時に要求される。ここで、複
合めっき皮膜の厚さを10〜30μmとし、特に初期摩
擦係数の低い表面を得る為には、無機物粒子の平均粒径
を1.5μm以下になし、かつ得られた複合めっき皮膜
の表面粗さをRz4μm以下にすることが必要である。 無機物粒子の粒径が1.5μmを超えたものを使用して
得た複合めっき皮膜は、表面粗さを細かくすることが困
難であり、初期摩擦係数の低い皮膜は得られない。した
がって、無機物粒子の平均粒径は1.5μm以下に、複
合めっき皮膜の表面粗さはRz4μm以下に、それぞれ
限定される。
【0011】めっき皮膜の基体鉛合金の添加金属Sn,
In,Sb,ZnおよびCuの含有量は、その合計量が
2重量%未満では、機械的強度、例えば硬度、引張強さ
が低く、また潤滑油が劣化した時に生じる有機酸に対し
ての耐蝕性に欠けることになる。その合計量が30重量
%をこえると、特にすべり軸受が使用される温度範囲1
00〜130℃における機械的強度が著しく低下するた
め、鉛合金めっき皮膜中に添加されるSn,In,Sb
,ZnおよびCuの一種または二種以上の合計含有量は
2〜30重量%に限定され、最も好ましい合計含有量は
5〜25重量%である。
【0012】
【実施例】図1ないし図8は、それぞれ複合めっき皮膜
を表面層として有する本発明に係わるすべり軸受の縦断
面構造を示す模式図である。図1は、Cu−Pb系、C
u−Pb−Sn系、Cu−Zn系、Cu−Sn系、等の
Cu合金層3の上に、BN、SiC、(CF)n 、M
oS2 等の無機物粒子から選ばれた一種または二種以
上を含む、Pb−Sn、Pb−Sn−Cu、Pb−Sn
−Sb、Pb−Sn−Zn、Pb−Sn−In等のPb
合金層1を積層させた例を示している。図2は、低炭素
鋼、高炭素鋼、ステンレス鋼、特殊鋼等の鋼製裏金4の
上に、図1図示のCu合金層3およびPb合金層1を積
層させた例を示している。図3は、図2におけるCu合
金層3とPb合金層1との間に、Ni,Co,Fe,A
g,Cuのいずれか、またはそれらの合金から成る中間
層2を設けた例を示している。図4は、図3における中
間層2とCu合金層3の間に、さらに中間層2とは異な
るNi,Co,Fe,Ag,Cuのいずれか、またはそ
れらの合金から成る中間層2Aを設けるとともに、鋼製
裏金4の表面に防錆目的でSnめっき皮膜、またはPb
−Snめっき皮膜7を付した例を示している。図5は、
Al−Sn系、Al−Si系、Al−Zn系等のAl合
金層5の上に、Pb合金層1を積層させた例を示してい
る。図6は、図4におけるCu合金層3をAl合金層5
で置き換えたものに相当する例を示している。図7は、
鋼製裏金4とAl合金層5との間に、Cu,Ni,Al
またはそれらの合金から成る接合層6を設けるとともに
、Al合金層5とPb合金層1との間に、中間層2(材
質は前述のとおりである)を設けた例である。図8は、
図6図示例において、中間層2Aを省くとともに、鋼製
裏金4の表面に防錆目的でSnめっき皮膜、またはPb
−Snめっき皮膜7を付した例を示している。
【0013】試験例1:鋼裏金上に銅合金粉(Cu−2
3Pb−3.5Sn)の焼結により焼結層を設け、バイ
メタルを製造した。次いで、得られたバイメタルを切断
し、機械加工の工程を経て鈴木式摩擦摩耗試験片(以下
、試験片と称す)を製造した。その試験片に対して、通
常の溶剤脱脂、電解脱脂、酸洗いの順で前処理を施した
後、焼結銅合金表面に次の条件でめっき処理を施した。 めっき条件:通常のワットNiメッキ浴、浴温50℃、
陰極電流密度6 A/dm2 。予め、銅合金表面に厚
さ1.5μmのNi中間めっき層を設けておき、通常の
硼フッ化物鉛合金めっき浴中に各々平均粒径の異なるS
iC(炭化物)を無機物粒子として用い、15〜25g
/リットルの該SiCをめっき浴中に分散させて、浴温
25℃、陰極電流密度3〜5 A/dm2 にて電解を
行い、共析出された無機物粒子と基体鉛合金層から成る
複合めっき皮膜を得た。各層の厚さは、複合めっき皮膜
20μm、銅合金層0.3mm,鋼裏金層1.2mmで
ある。条件を変えて行なった各試験における粒子サイズ
、共析出量、めっき皮膜基体としての鉛合金の組成を表
1に示す(試料No.1,2参照。試料No.3、4は
比較例である)。
【0014】試験例2:試験例1と同様な試験片を用い
て、それに同様な前処理(実施例1と同様な焼結層の付
与)を行い、ワットNiめっき(Ni中間めっき)を施
した後、各々平均粒径の異なるSi3 N4 (窒化物
)を無機物粒子として用い、その30〜50g/リット
ルを鉛合金めっき浴中に分散させ、試験例1と同様な方
法で複合めっき皮膜を得た。各層の厚さは試験例1の場
合と同じであり、粒子サイズ、共析量、鉛合金めつき組
成を表1に示す(試料No. 5,6参照。試料No.
7,8は比較例である)。
【0015】試験例3:従来品との比較のため、試験例
1の場合と同様な試験片を用い、それに前処理(試験例
1と同様な焼結層の付与)を施し、無機物粒子を含まな
い鉛合金めっき浴を用いて電解を行い、表1に示す組成
の表面層を得た。(試料No. 9〜11参照)。各層
の厚さは試験例1の場合と同じである。
【0016】試験例4:鋼裏金に対して軸受用アルミニ
ウム合金(Al−6Sn−1Cu−1Ni)薄板をロー
ル圧延法により圧延接合後、温度350℃で4時間の焼
鈍を施し、バイメタルを製造した。次に、得られたバイ
メタルを試験例1の場合と同様に切断、機械加工の工程
を経て、試験片を作製した。その後、通常の溶剤脱脂、
一般に知られているAl合金上の前処理であるアルカリ
エッチング、酸洗い、亜鉛置換処理を順次施した後、ワ
ットNiめっき浴により、浴温50℃、陰極電流密度6
 A/dm2 なる条件で電解を行い、もって厚さ2.
0μmのNi中間層を施した。次いで、試験例1と同様
な方法で、平均粒径1.0μmのSiCを使用し、その
0.5〜50g/リットルをめっき浴中に分散させ、浴
温25℃、陰極電流密度3〜5 A/dm2 なる条件
で電解を行い無機物粒子であるSiCを共析出させて複
合めっき皮膜を得た。各層の厚さは、複合めっき皮膜2
0μm、アルミニウム合金層0.3mm、鋼裏金層1.
2mmである。共析出量、鉛合金めっき組成を表1に示
す(試料No. 13〜15参照。試料No.12は比
較例である)。
【0017】試験例5:試験例4と同様な試験片を用い
、かつ同様な前処理を施し、通常のAl合金上に適用さ
れるシアン化物銅ストライクめっき浴を用い、浴温50
℃、陰極電流密度1.5 A/dm2 なる条件で電解
を行って2.0μm厚さのCu中間層を施し、試験例4
と同様な無機物粒子の50〜100g/リットルをめっ
き浴中に分散させ、浴温25℃、陰極電流密度3〜5 
A/dm2 なる条件で電解を行なって、無機物粒子で
あるSiCを共析出させて、複合めっき皮膜を得た。各
層の厚さは試験例4と同じであり、また、共析量、鉛合
金めっき組成を表1に示す(試料No.16参照。試料
No.17は比較例である)。
【0018】試験例6:前記試験例1〜5の場合と同様
な手法により、各種無機物粒子をめっき浴中に分散させ
て得た複合めっき皮膜をまとめて表1に示す(試料No
. 18〜20参照)。さらに、各試料の効果確認のた
めに、焼付試験および摩耗試験を実施した。その試験条
件を表2に示し、その結果については図9,10,11
にまとめて示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】表1に示した各試料の表面粗さから判る
様に、無機物粒子の平均粒径を1.5μm以下としたも
のは、複合めっき皮膜の表面粗さがRz4μm以下にな
っており、これらの試料は、図10に示す初期なじみ時
点の摩擦係数が低く抑えられていて、この効果で円滑な
油膜形成が行なわれ、高い焼付面圧を得ることができる
。また、無機物粒子の平均粒径が1.5μmを超えると
、複合めっき皮膜の表面粗さをRz4μm以下にするこ
とは困難であり、初期なじみ時点における摩擦係数が高
くなって(図10)、相対的に低い面圧で焼付きが発生
することが理解される。無機物粒子の平均粒径が1.5
μm以下であっても、その共析出量が25容量%を超え
ると、複合めっき皮膜の表面粗さがRz4μmを超えて
、低い面圧で焼付きとなる。さらに、図11に示す摩耗
試験結果から判る様に、平均粒径1.5μm以下の無機
物粒子を0.3〜25容量%を含み、かつ表面粗さRz
4μm以下の複合めっき皮膜を施こした本発明品は、無
機物粒子を含まないもの、および該粒子が含まれていて
も、0.3〜25容量%の範囲から外れるものに比較し
て、摩耗量が減少しており、耐摩耗性の向上に極めて効
果があることが判る。斯様に、本発明品が極めて優れた
耐摩耗性、非焼付性を有する複合めっき付すべり軸受で
あることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる銅合金層を有する2
層構造すべり軸受の要部断面図。
【図2】本発明の一実施例に係わる3層構造すべり軸受
の腰部断面図。
【図3】図2に示した軸受の変形例を示す図。
【図4】図3に示した軸受の変形例を示す図。
【図5】本発明の一実施例に係わる、アルミニウム合金
層を有する2層構造すべり軸受の要部断面図。
【図6】鋼裏金上にアルミニウム合金層を設けた、本発
明の一実施例に係わる5層構造すべり軸受の要部断面図
【図7】図6に示した軸受の変形例を示す図。
【図8】図7に示した軸受の変形例を示す図。
【図9】焼付試験結果を示す棒グラフ。
【図10】各試験片の初期摩擦係数を示す棒グラフ。
【図11】摩耗試験結果を示す棒グラフ。
【符号の説明】
1  Pb合金層 2  中間層 2A  中間層 3  Cu合金層 4  鋼製裏金 5  Al合金層 6  接合層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  その層厚方向の平均組成として、0.
    3〜25容量%の無機物粒子を含む鉛合金表面層が設け
    られたすべり軸受において、無機物粒子を含む鉛合金表
    面層が軸受本体部材に付された複合めっき皮膜であり、
    無機物粒子の平均粒径が1.5μm以下、複合めっき皮
    膜の表面粗さがRz4μm以下であることを特徴とする
    複合めっき皮膜を有するすべり軸受。
  2. 【請求項2】  前記鉛合金が、合計量で2〜30重量
    %の、Sn,In,Sb,CuおよびZnの一種または
    二種以上を含む請求項1に記載の複合めっき皮膜を有す
    るすべり軸受。
  3. 【請求項3】  鋼製裏金、該裏金上に設けられた軸受
    用銅合金層、および該銅合金層上に設けられた複合めっ
    き皮膜の積層体として形成された請求項1または請求項
    2に記載の複合めっき皮膜を有するすべり軸受。
  4. 【請求項4】  鋼製裏金、該裏金上に設けられた軸受
    用アルミニウム合金層、および該アルミニウム合金層上
    に設けられた複合めっき皮膜の積層体として形成された
    請求項1または請求項2に記載の複合めっき皮膜を有す
    るすべり軸受。
  5. 【請求項5】  複合めっき皮膜と、該複合めっき皮膜
    の下層である前記合金層との間に、厚さ0.5〜5μm
    の中間めっき層が存在しており、該中間めっき層が、N
    i,Ni合金、Co,Co合金,Fe,Fe合金,Cu
    ,Cu合金,AgおよびAg合金から成る群から選ばれ
    たいずれか一種の金属で形成されている請求項3または
    請求項4に記載の複合めっき皮膜を有するすべり軸受。
  6. 【請求項6】  裏金と、前記合金層との間に両層を接
    合するための接合金属層が存在しており、該接合金属層
    がNi,Ni合金,Cu,Cu合金,AlおよびAl合
    金から成る群から選ばれたいずれか一種の金属で形成さ
    れている請求項3、4、5のいずれかに記載の複合めっ
    き皮膜を有するすべり軸受。
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