JPH04322672A - 屋内用ゴルフ練習装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、屋内用ゴルフ練習装置
に係り、特に実際のコースに出たときと同様の状況でゴ
ルフの練習ができる屋内用ゴルフ練習装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、屋内用ゴルフ練習装置としては、
傾斜角度が空気圧等により変えられる打席台に、クラブ
とボールとの衝接位置およびクラブの軌道に基づきボー
ルの飛翔方向を判定するショット分析センサを取付けた
もの、あるいは、打席台の側方に設置されたモニタ装置
に、飛距離、方向、打球の高さに合わせた画面を表示さ
せるようにしたものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、ショット分
析センサを打席台に設置した前者は、ネットまでの距離
が短い場合でも、正確にショットを分析でるきるため、
打ち放しのゴルフ練習場のように広い空間を必要としな
いとともに、コースのアンジェレーションに合わせて打
席台の傾斜角度を変更できるため、より実践的な練習が
可能となるという利点を有する。

【０００４】ところが、打席位置からカップまでの距離
を目視確認しながらショットを打つことができないため
、実際には、ミスショットをしないための練習しかでき
ず、実際のコースに出たときと同様の状況でゴルフの練
習をすることは不可能である。

【０００５】一方、モニタ装置を有する後者は、実際の
コースがモニタ装置に表示されるため、より実際のコー
スに近い状況でゴルフの練習を行なうことができるとい
う利点を有する。

【０００６】ところが、モニタ装置は打席台の側方に設
置されているため、ティーショットの際には、表示内容
を確認することができず、事後確認とならざるを得ない
。このため、実際のコースが表示されているにもかかわ
らず、実際のコースに出たときと同様の状況でゴルフの
練習を行なうことはできないという問題がある。

【０００７】すなわち、前記従来の装置は、ティーショ
ットの際には、ネットに取付けられた目印を目掛けてボ
ールを打つことになるが、実際のコースには、このよう
な目印はなく、また周囲の状況によっては、正面中央を
目掛けてボールを打ってはまずい場合もある。しかしな
がら、前記従来の装置は、このような場合に対応できな
いという問題がある。

【０００８】本発明は、このような点を考慮してなされ
たもので、実際のコースに出たときと同様の状況でゴル
フの練習を行なうことができる屋内用ゴルフ練習装置を
提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する手段として、ボールが当たった位置の信号と衝撃
強さの信号とを出力する衝撃センサが設けられたマット
兼用のスクリーンと；ゴルフコースに関する複数の静止
画を記憶し、前記スクリーン上に任意の静止画を映し出
す映写装置と；駆動装置により傾斜角度が調節される打
席台と；この打席台に取付けられ、クラブとボールとの
衝接状態およびクラブの軌道を検出し、ボールの飛翔方
向を判定するショット分析センサと；前記衝撃センサお
よびショット分析センサからの信号に基づきボールの到
達点を演算し、この到達点に応じて前記映写装置および
駆動装置を制御する演算制御装置と；をそれぞれ設ける
ようにしたことを特徴とする。

【００１０】そして、本発明においては、バンカーショ
ット用打席台、パター用打席台およびラフ用打席台のう
ちの少なくともいずれか１つの打席台を設けることが好
ましく、またパター用打席台に、カップまでの傾斜角度
を調節する傾斜装置を設け、この傾斜装置を、前記演算
制御装置で制御するようにすることがより好ましい。

【００１１】また、本発明においては、風向、風速、風
力を調節する送風装置、温度を調節する調温装置および
湿度を調節する調湿装置のうちの少なくともいずれか１
つの装置、あるいは鳥の音等の音声を出力する音響装置
を設け、これらの装置を、前記演算制御装置で制御する
ようにすることが好ましい。

【００１２】

【作用】本発明に係る屋内用ゴルフ練習装置においては
、マット兼用のスクリーン上に、スタート位置から見た
コースが映し出される。練習者は、この映像を見ながら
、打席台上のボールを打つ。ボールを打つと、ショット
分析センサにより、ボールの飛翔方向、すなわちストレ
ートなのかフックなのかスライスなのかが判定されると
ともに、衝撃センサにより、ボールがスクリーンのどの
位置にどの程度の衝撃で衝突したのかが検出される。 そして、演算制御装置において、これらのデータに基づ
きボールの到達点が演算される。

【００１３】ボールの到達点が演算されると、これに応
じた静止画が選択され、スクリーン上に映し出されると
ともに、到達点のアンジェレーションが、駆動装置によ
り再現される。このため、実際のコースに出たときと同
様の状況でゴルフの練習を行なうことが可能となる。

【００１４】そして、本発明において、バンカーショッ
ト用打席台、パター用打席台あるいはラフ用打席台を設
けることにより、ミスショットをした際のリカバリーシ
ョットの練習やパターの練習にも有効である。そしてこ
の際、パター用打席台のカップまでの傾斜角度を、演算
制御装置で制御される傾斜装置により調節することによ
り、コースに即したパターの練習が可能となる。

【００１５】また、本発明において、送風装置、調温装
置、調湿装置あるいは音響装置を設け、これらを演算制
御装置で制御することにより、より臨場感に溢れた練習
が可能となる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００１７】図１は、本発明に係る屋内用ゴルフ練習装
置の一例を示すもので、図中符号１はマット兼用のスク
リーンであり、このスクリーン１は、マトリクス状に４
７〜１４４程度の升目に分割されている。ゴルフボール
２が衝突した際の衝撃強さは、スクリーン１の各升目ご
とに感知素子が取付けられた衝撃センサ３で検出される
ようになっている。そして、検出された衝撃強さのデー
タは、ゴルフボール２が衝突した升目の位置のデータと
ともに、演算制御装置４に入力されるようになっている
。

【００１８】スクリーン１には、図２に示すような１番
から１８番までの各ホールの全景の映像、あるいは図１
に示すようなスタート位置から見たコースの映像等が、
ビデオプロジェクタ５により映し出されるようになって
おり、打席台６上の練習者７は、このスクリーン１上の
映像を見ながら、状況に合わせてゴルフボール２を打つ
ことができるようになっている。

【００１９】ビデオプロジェクタ５には、レーザディス
ク８がセットされるレーザディスクプレーヤ９が接続さ
れており、レーザディスク８には、著名なゴルフコース
の１番から１８番までの各コースのあらゆる角度からの
静止画が、１ホールにつき約２００〜３００枚程度の割
合で収録されている。そして、練習者７の打ったゴルフ
ボール２が、スクリーン１上に符号ＯＢを付して示すＯ
Ｂゾーンに衝突した場合には、ＯＢ映像もスクリーン１
上に映し出すことができるようになっており、これらの
制御は、前記演算制御装置４からの信号によりなされる
ようになっている。

【００２０】打席台６には、エアポンプ等で構成される
駆動装置１０が設置されており、この駆動装置１０の駆
動により、打席台６の傾斜角度を調節できるようになっ
ている。そして、この駆動装置１０は、演算制御装置４
からの信号により制御されるようになっている。

【００２１】この打席台６上には、ショットの分析を行
なうショット分析センサ１１が設置されており、練習者
７が、ショットマット１１ａ上のゴルフボール２を任意
のクラブ１２で打つことにより、ショットの分析がなさ
れ、その分析結果が演算制御装置４に入力されるように
なっている。

【００２２】すなわち、ショット分析センサ１１は、ク
ラブ１２へのゴルフボール２が当たった位置、クラブ１
２のフェイスの傾き方向およびクラブ１２の軌道を検出
し、これらに基づいてゴルフボールの飛翔方向、すなわ
ちストレートなのかスライスなのかフックなのかを判定
するように構成されている。演算制御装置４は、この判
定結果と、衝撃センサ３からの衝撃強さのデータ、升目
の位置のデータとに基づき、ゴルフボール２の到達点を
演算するようになっている。

【００２３】打席台６の近傍位置には、バンカーショッ
ト用打席台１３、ラフ用打席台１４およびパター用打席
台１５がそれぞれ設置されており、バンカーからのショ
ット、ラフからのショットあるいはパターを用いる際に
は、練習者７がこれら各打席台１３，１４，１５に移動
して練習を行なえるようになっている。

【００２４】パター用打席台１５には、ゴルフボール２
の位置からカップ１５ａまでの傾斜角度を調節する例え
ばエアポンプ等の傾斜装置１６が設けられており、この
傾斜装置１６は、前記演算制御装置４により制御される
ようになっている。また、パター用グリーンシート１５
ｂは、複数種類用意され、設定したゴルフコースに合わ
せ適宜交換できるようになっている。

【００２５】各打席台６，１３，１４，１５の近傍位置
には、演算制御装置４で制御される効果装置１７が設置
されており、この効果装置１７により、風、温度、湿度
および効果音が制御されるようになっている。

【００２６】すなわち、効果装置１７は、風向、風速お
よび風力を調節する送風装置１８、温度を調節する調温
装置１９、湿度を調節する調湿装置２０および鳥の声等
の音声を出力する音響装置２１などを備えており、これ
らは、設定したゴルフコースおよび飛翔したゴルフボー
ル２の到達点に合わせて制御されるようになっている。

【００２７】次に、本実施例の作用について説明する。

【００２８】練習に際しては、まず所定のレーザディス
ク８をレーザディスクプレーヤ９にセットし、レーザデ
ィスク８内に収録されているゴルフコースの中から、自
分が練習したいコースを選択する。この選択は、通常演
算制御装置４からの入力により行なわれる。

【００２９】コースの選択が完了すると、ビデオプロジ
ェクタ５により、スクリーン１上に、選択したコースの
１番ホールの全景（図２参照）が所定時間映し出され、
その後、スタート位置から見た１番ホールの映像が映し
出される。

【００３０】これと同度に、効果装置１７が起動し、送
風装置１８により、スタート位置での風の状態、すなわ
ちアゲインスト、フォローあるいは横向き等の風の状態
が作られるとともに、調温装置１９および調湿装置２０
により、温度および湿度が制御される。また、音響装置
２１により、鳥の声等の効果音が作られる。このため、
練習者７は、実際のコースに出たときと同様の状況でゴ
ルフの練習を行なうことが可能となる。

【００３１】そこで練習者７は、打席台６上のショット
マット１１ａ上にゴルフボール２を置き、スクリーン１
上の映像を見ながらクラブ１２の選択等を行なって第１
打を打つ。

【００３２】打ったゴルフボール２は、スクリーン１の
所定位置に衝突することになるが、その際の衝撃強さお
よびどの升目位置にゴルフボール２が衝突したかが、衝
撃センサ３により検出され、検出データは、演算制御装
置４に送られる。

【００３３】一方、ショット分析センサ１１では、クラ
ブ１２のゴルフボール２が当たった位置（スイートスポ
ット、トウー、ヒール）、クラブ１２のフェイスの傾き
（スクウェア、オープン、クローズ）、およびクラブ１
２の軌道が検出され、これらのデータに基づいて、ゴル
フボールの飛翔方向（ストレート、スライス、フック）
が判定される。そして、この判定結果は、演算制御装置
４に送られる。

【００３４】演算制御装置４は、前記衝撃センサ３から
のデータとショット分析センサ１１からのデータとに基
づき、飛翔したゴルフボール２の到達点を演算する。そ
して、この演算結果に基づき、レーザディスクプレーヤ
９を制御し、スクリーン１上に、ゴルフボール２の到達
点近傍の映像およびゴルフボール２がころがっていく映
像を映し出す。このゴルフボール２がころがっていく映
像は、演算制御装置４により予め作られたコンピュータ
グラフィックデータを、レーザディスクプレーヤ９から
の静止画後データに重畳することにより作られる。

【００３５】次いで、演算制御装置４は、第１打の到達
点から見た１番ホールの映像をスクリーン１上に映し出
すとともに、駆動装置１０を制御し、第１打の到達点に
おけるアンジェレーションに合わせて打席台６の傾斜角
度を調節する。また、これと同時に効果装置１７を制御
し、第１打の到達点に合わせて風の状態や音声を調節す
る。また、第１打がバンカーやラフに入った場合には、
バンカーショット用打席台１３あるいはラフ用打席台１
４への移動を練習者７に指示する。

【００３６】以上の動作を繰返し、練習者７の打ったゴ
ルフボール２が、１番ホールのグリーン上に乗ったなら
ば、演算制御装置４は、練習者７に対しパター用打席台
１５への移動を指示するとともに、傾斜装置１６を制御
し、ゴルフボール２の位置からカップ１５ａまでの傾斜
角度を調節する。

【００３７】２番ホールから１８番ホールまでの練習も
、前記１番ホールの場合と同様の動作によりなされる。

【００３８】しかして、スクリーン１上には、スタート
位置から見たコースの映像のみならず、飛翔したゴルフ
ボール２の到達点から見たコースの映像も映し出され、
しかも打席台６やパター用打席台１５は、ゴルフボール
２の位置に合わせて傾斜角度が制御され、さらに風の状
態等もコースに合わせて作られるので、練習者７は、実
際のコースに出たときと同様の状況でゴルフの練習を行
なうことができる。

【００３９】なお、前記実施例においては、各打席台６
，１３，１４，１５を各別に設ける場合について説明し
たが、例えば打席台６の上面板を取外すことにより、バ
ンカーやラフ用の打席台とすることができる等、複数の
打席台を兼用とするようにしてもよい。そしてこれによ
り、設置スペースを小さくすることができるとともに、
バンカーやラフの傾斜角度の調節も可能となり、より多
様な練習が可能となる。　　また、前記実施例において
は、効果装置１７に、送風装置１８、調温装置１９、調
湿装置２０および音響装置２１を組込む場合について説
明したが、これらを各別に設けるようにしてもよく、ま
た打席台６等に組込むようにしてもよい。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、マット兼
用のスクリーン上にコースの映像が映し出されるととも
に、この映像は、打ったゴルフボールの到達点に対応し
て更新され、また打席台の傾斜角度も同時に調節される
ので、練習者は、スクリーン上の映像を見ながら、実際
のコースに出たときと同様の状況でゴルフの練習を行な
うことができる。

【００４１】そして、本発明において、バンカーショッ
ト用打席台、パター用打席台およびラフ用打席台のうち
の少なくともいずれか１つの打席台を設けることにより
、より多様な練習が可能となる。そしてこの際、パター
用打席台のカップまでの傾斜角度や、演算制御装置で制
御できるようにすることにより、より実際に近い状態で
練習を行なうことができる。

【００４２】また、本発明において、送風装置、調温装
置、調湿装置あるいは音響装置を設け、これらを演算制
御装置で制御できるようにすることにより、より臨場感
に溢れた練習を行なうことができ、コースに出た場合と
同様の爽快感も得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る屋内用ゴルフ練習装置を示す全体
構成図。

【図２】ホールの全景の一例を示す説明図。

【符号の説明】

１　　スクリーン ２　　ゴルフボール ３　　衝撃センサ ４　　演算制御装置 ５　　ビデオプロジェクタ ６　　打席台 ７　　練習者 ９　　レーザディスクプレーヤ １０　　駆動装置 １１　　ショット分析センサ １２　　クラブ １３　　バンカーショット用打席台 １４　　ラフ用打席台 １５　　パター用打席台 １５ａ　　カップ １６　　傾斜装置 １８　　送風装置 １９　　調温装置 ２０　　調湿装置 ２１　　音響装置

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ボールが当たった位置の信号と衝撃強さの
   信号とを出力する衝撃センサが設けられたマット兼用の
   スクリーンと、ゴルフコースに関する複数の静止画を記
   憶し、前記スクリーン上に任意の静止画を映し出す映写
   装置と、駆動装置により傾斜角度が調節される打席台と
   、　　この打席台に取付けられ、クラブとボールとの衝
   接状態およびクラブの軌道を検出し、ボールの飛翔方向
   を判定するショット分析センサと、前記衝撃センサおよ
   びショット分析センサからの信号に基づきボールの到達
   点を演算し、この到達点に応じて前記映写装置および駆
   動装置を制御する演算制御装置と、を具備することを特
   徴とする屋内用ゴルフ練習装置。
2. 【請求項２】バンカーショット用打席台、パター用打席
   台およびラフ用打席台のうちの少なくともいずれか１つ
   の打席台を備えていることを特徴とする請求項１記載の
   屋内用ゴルフ練習装置。
3. 【請求項３】パター用打席台は、カップまでの傾斜角度
   を調節する傾斜装置を有し、この傾斜装置は、演算制御
   装置により制御されることを特徴とする請求項２記載の
   屋内用ゴルフ練習装置。
4. 【請求項４】風向、風速、風力を調節する送風装置、温
   度を調節する調温装置および湿度を調節する調湿装置の
   うちの少なくともいずれか１つの装置を備え、この装置
   は、演算制御装置により制御されることを特徴とする請
   求項１、２または３記載の屋内用ゴルフ練習装置。
5. 【請求項５】鳥の声等の音声を出力する音響装置を備え
   、この音響装置は、演算制御装置により制御されること
   を特徴とする請求項１、２、３または４記載の屋内用ゴ
   ルフ練習装置。