JPH04319363A - カテーテル及びその補強方法 - Google Patents

カテーテル及びその補強方法

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JPH04319363A
JPH04319363A JP4044677A JP4467792A JPH04319363A JP H04319363 A JPH04319363 A JP H04319363A JP 4044677 A JP4044677 A JP 4044677A JP 4467792 A JP4467792 A JP 4467792A JP H04319363 A JPH04319363 A JP H04319363A
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JP
Japan
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catheter
lumen
tube
patient
inner sleeve
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JP4044677A
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H Robert Moorehead
エイチ・ロバート・ムーアヘッド
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0009Making of catheters or other medical or surgical tubes
    • A61M25/0012Making of catheters or other medical or surgical tubes with embedded structures, e.g. coils, braids, meshes, strands or radiopaque coils
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0043Catheters; Hollow probes characterised by structural features
    • A61M25/005Catheters; Hollow probes characterised by structural features with embedded materials for reinforcement, e.g. wires, coils, braids
    • A61M25/0052Localized reinforcement, e.g. where only a specific part of the catheter is reinforced, for rapid exchange guidewire port

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体の動きにより損傷応
力を受ける恐れのあるカテーテルを位置選択可能に補強
する方法及び装置に関する。本発明は特に、鎖骨下静脈
の中に設けられた時に、不注意によりあるいは設計上鎖
骨と第1肋骨との間の圧縮された領域に位置することに
なる医療等級の柔らかいシリコンゴム製のカテーテルの
部分を補強するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長期間の経皮的な治療を受けている患者
は、埋め込み型の中央静脈接近カテーテルにより利益を
受ける。これらのカテーテルは、化学療法の医薬及び抗
生物質を注入するために、また血液を引き抜くための接
近を提供するために非常に効果的であることが証明され
ている。それにもかかわらず、これらのカテーテルの導
入により、比較的低いが一定のレベルの併発症がカテー
テルの使用に伴い発生している。鎖骨下の経路を通して
経皮的にカテーテルを導入する方法に関連する併発症は
、多くの医学雑誌に記載されている。
【0003】併発症のタイプは異なるが、その結果は一
般化できる。報告によれば、埋め込んだカテーテルが部
分的に分離し、その結果カテーテルの全体的な分離が生
じて塞栓の恐れがある。心臓の近くで塞栓が起こったな
らば、患者にとって健康上の危険性があることは明らか
である。
【0004】腋窩静脈から鎖骨下静脈に入ると、カテー
テルは、鎖骨に画成された非常に狭い三角形の空間の中
で第1肋骨の前方へ更に前方斜角筋の後方へ前進する。 経皮的な鎖骨下のルートを用いて挿入されたカテーテル
は、第1肋骨と鎖骨の間で前方へまた鎖骨下静脈の後方
へ向かう角度で、鎖骨下じん帯によって画成される極め
て狭い空間の中の鎖骨下静脈の間を通過する。鎖骨下の
ルートによって埋め込まれるカテーテルが、肩及び鎖骨
を経て移動することによりピンチ形状の圧力に拘束され
るのはこの角度(静脈の外側にある時に)である。この
問題のために、この領域は一般に「締め付け領域(ピン
チオフ領域)」と呼称されている。
【0005】研究によれば、報告されている埋め込まれ
たカテーテル大部分の部分的な分離及び全体的な分離の
原因は、恐らく、カテーテルが鎖骨と第1肋骨との間の
狭い空間すなわち「ピンチオフ領域」で長時間圧縮され
ていることによるものであることを示している。肩及び
鎖骨が動くことによって起こる締め付け圧力により埋め
込まれたカテーテルの外側面が繰り返し圧縮し、削れま
た擦れることにより、脆弱部が生じてこれが部分的なあ
るいは全体的なカテーテルの分離を起こす。
【0006】カテーテルの部分的な分離は、種々の併発
症につながることがある。その中で最も重要なものは、
上述のピンチ作用(締め付け作用)により最終的にカテ
ーテル壁部穴が生ずることであり、これにより注入物の
溢出が起こる可能性がある。これら注入物の幾つかは、
非常に毒性を有しており、漏洩した部位の周囲にその結
果生じる死んだ組織の部分を取り除くために手術を行う
原因となる。
【0007】カテーテルが2つの部分に全体的に分離す
ることはまた、種々の併発症につながる。継続的な圧縮
により最終的には全体的な分離につながるカテーテルの
部分的な分離は、塞栓につながることがある。締め付け
作用は、カテーテルを全体的に分離させ、またカテーテ
ルを推進する血流により、カテーテルの末端は殆ど常に
、右心室から肺につながる肺静脈で止まる。外科的な処
置はそのような場合に行われ、患者を精神的にまた肉体
的に大きく傷つける。
【0008】明らかな理由により、カテーテルの大部分
は、皮膚の比較的柔らかい層を通過するために、柔軟で
なければならない。カテーテルの可撓性により、組織の
層を不必要に傷つけない。しかしながら、経皮的な鎖骨
下経路を通してカテーテルを挿入する方法に関連して併
発症を起こすのはこの柔軟性である。
【0009】上記問題に対する解決法は存在する。カテ
ーテルの圧縮は、患者を仰向けに寝せるかあるいは腕及
び肩を若干持ち上げさせることにより、軽減されると指
摘されている。患者にそのような態勢を無期限にとるよ
うに指示することができないことは明らかである。その
ような手順は、現在行われている手順を大きく変えるこ
とになり、また医療従事者による取り扱いを重要としか
つ困難にする。従って、長期間体内に内在するカテーテ
ルに対しては、この方法は適当な解決手段ではない。
【0010】また、カテーテルの壁部の厚みを増大する
かあるいはカテーテルの壁部に金属材料を編み込んで、
患者の体によって与えられる応力の領域を相殺すること
が提案されている。不幸にして、カテーテルが可撓性を
もたずに比較的剛性であって過度にたわむことができな
い場合には、カテーテルの動きがこのカテーテルを包囲
する組織の比較的柔らかい層を傷つけるすなわち損傷さ
せ勝ちである。また、金属材料の厚みが隣接する組織に
受け入れ難い刺激あるいは損傷を生ずる長期間内在型の
カテーテルに対しては不適当な対応である。また、カテ
ーテルの全長にわたって柔軟な材料の第2の層を型成形
してカテーテルのねじれ剛性を増大させることも提案さ
れている。上述した理由の外に、そのような手段は体の
層を傷つける恐れのある柔軟でなくかつ比較的剛性のカ
テーテルを生じ、カテーテルが生体の器官に接触した時
にこの生体の器官の領域を削る恐れがある。また、この
手法は、位置選択可能ではなく、また補強するために選
択された領域を補強を必要としない領域に容易に変える
ことができない。
【0011】従って、当業界においては、経皮的な鎖骨
下経路を介して埋め込まれるカテーテルが受ける圧縮力
を受けることのない内在型の中央静脈接近カテーテルに
対する需要が存在する。そのようなカテーテルは、部分
的な分離あるいは全体的な分離によって、カテーテルに
より患者に塞栓の危険性を与えるものであってはならな
い。
【0012】また、カテーテルは、現在行われている標
準的な手順から大きく離れることなく、定置しかつ使用
できるものでなければならない。そのようなカテーテル
は、また医療従事者が容易に取り扱いかつ操作してカテ
ーテルを定置しかつ使用できるものでなければならない
【0013】更に、そのようなカテーテルの補強スリー
ブは、体の組織を傷つけずに定置されなければならず、
補強されたカテーテルは十分に柔らかくてカテーテルの
通常の経路に容易に従うものでなければならず、またカ
テーテルの溢出を許容する部分的な分離又はカテーテル
の2つの部分への全体的な分離を防止するものでなけれ
ばならない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明は、体の動きにより損傷応力を受ける恐
れのあるカテーテル、特に経皮的に定置されるカテーテ
ルに付随する問題を解決しようとするものである。より
詳細には、本発明の装置及び方法は、鎖骨下静脈に埋め
込まれた時に、鎖骨と第1肋骨との間の圧縮された領域
に設けられて時として分離する柔らかい医療等級のシリ
コンゴム製のカテーテルの部分の補強における重要な前
進を構成する。
【0015】本発明の目的は、体の動きにより損傷応力
を受ける領域に経皮的に配設されカテーテルを、補強す
るための装置及び方法であって、鎖骨下の経皮的な経路
を通して埋め込まれたカテーテルが、そのような圧縮力
の損傷効果を受けるのを低減する装置及び方法を提供す
ることである。
【0016】また、本発明の目的は、体の動きにより損
傷応力を受ける領域に経皮的に配設されたカテーテルを
補強するための装置及び方法であって、カテーテルの部
分的な分離あるいは全体的な分離を排除することによっ
て、埋め込まれたカテーテルの塞栓及びこれに伴う患者
への危険性を防止することができる装置及び方法を提供
することである。
【0017】更に、本発明の目的は、体の動きにより損
傷応力を受ける領域に経皮的に配設されたカテーテルを
補強するための装置及び方法であって、現存する標準的
な手順から大きく離れることなくカテーテルを定置しか
つ使用するようにすることのできる装置及び方法を提供
することである。
【0018】本発明の別の目的は、体の動きにより損傷
応力を受ける領域に経皮的に配設されたカテーテルを補
強するための装置及び方法であって、カテーテルの通常
の経路に容易に従うに十分な柔らかさを有する補強スリ
ーブを導入させ、これと同時にカテーテルの溢出を許容
するカテーテル部分的な分離あるいは2つの部分へのカ
テーテル全体的な分離を防止することができる装置及び
方法を提供することである。
【0019】本発明の更に別の目的は、体の動きにより
損傷応力を受ける領域に経皮的に配設されたカテーテル
を、医療従事者により容易に取り扱いかつ操作すること
のできるように補強する装置及び方法を提供することで
ある。
【0020】本発明のこれ以上の目的及び効果は以下の
記載において説明され、その一部は以下の記載から自明
であろうし、また本発明を実施することにより理解する
ことができよう。本発明の目的及び効果は、特許請求の
範囲に特に記載した器具及びそれらの組み合わせにより
認識されかつ達成することができる。
【0021】簡単に総括すると、上述の目的及び効果は
本発明の装置及び方法により実現され、該装置及び方法
においては、補強されたカテーテルは、カテーテルを定
置するための現存の標準的な手順とは大幅には異ならな
い方法によって、体の運動により損傷応力を受ける恐れ
のある領域に定置される。補強されたカテーテルは損傷
応力を受けるが、補強されたカテーテルは部分的あるい
は全体的に分離することはなく、また従って、心臓付近
の患者の体の中にあるカテーテルの部分の溢出あるいは
塞栓の発生を防止する。
【0022】補強されたカテーテルは、カテーテルの中
に選択的に挿入された適合性を有するタイプの材料で全
体的に形成された非金属製の管状の内側スリーブを備え
ている。一実施例においては、管状スリーブは面取りさ
れた端部を有しており、この端部は、管状スリーブを、
この管状スリーブがその内部に位置するカテーテルの内
側形状に合致させ、これにより、物質が阻害されること
なく管状スリーブを通って移動することを可能とする。
【0023】例えば第1肋骨と鎖骨との間にある鎖骨下
経路の挟み付けるような圧力に拘束されることがある長
期間内在型の中央静脈接近カテーテルの場合には、患者
の体によりカテーテルに与えられる応力領域に相当する
位置に補強内側スリーブが選択的に設けられる。しかし
ながら、上記例は説明を明らかにするために挙げたもの
であり、補強カテーテルを用いることのできる患者に関
連する領域の範囲を限定する意図はない。
【0024】本発明によれば、補強内側スリーブはカテ
ーテル管腔の中に設けられる。この構造的な構成とする
理由は、注入物がカテーテルの壁部の部分的に分離した
部分を通過することを防止できるからである。同様に、
塞栓に結び付く全体的な分離の可能性も阻止される。
【0025】内方に向かう圧縮力によってカテーテルの
外側がどのよう劣化しまた分離しても、補強内側スリー
ブは影響を受けないままである。これは、補強内側スリ
ーブの外径がカテーテルの内径よりも若干大きいという
事実によっている。従って、補強内側スリーブがカテー
テルの中にある時には、カテーテルは補強内側スリーブ
の外側を押圧しかつこれに摩擦的に係合する。
【0026】事実、損傷を受けていない補強内側スリー
ブは、損傷を受けたカテーテルの切断された部分の間の
接続を維持し続け、また切断された部分が補強スリーブ
に摩擦的に係合し続けるので、塞栓によって患者に併発
症が生ずるのを防止する。従って、カテーテルの壁部に
部分的な分離あるいは全体的な分離が生じた場合でも、
補強されたカテーテルを長期間にわたって使用すること
ができる。
【0027】補強されたカテーテルを製造するための方
法として、(1)「化学的浸漬」方法、及び(2)「加
圧された気体」方法が、本明細書において開示される。 勿論他の方法を用いることもできる。
【0028】「化学的な浸漬」方法においては、カテー
テルは、フレオン等の材料の中に浸漬され、その材料は
、そのようなカテーテルを形成するために頻繁に用いら
れるシリコンを膨潤させる。一般にはポリウレタンによ
り形成されるスリーブが、ロッド上にこのロッドを包囲
するワッシャに当接された状態で定置される。ロッド及
びスリーブは次に、カテーテルの中の所望の位置まで前
進され、その後にロッドが引き抜かれる。その後、フレ
オンに露呈されたカテーテルの部分が乾燥され、カテー
テルはその元々の寸法に復帰する。その結果、補強内側
スリーブがカテーテルの中に捕捉される。
【0029】「加圧された気体」方法は、現時点におい
て好ましい組み立て方法である。高圧でかつ制限された
容積の空気を用いてカテーテルを部分的に膨張させると
同時に、ポリウレタン製のスリーブとカテーテルの内側
面との間に毒性がなく摩擦の小さな境界面を提供する。 この方法によれば、カテーテルは、所望の補強部位とカ
テーテルの管腔の末端開口との間の位置において、柔ら
かく挟持される。
【0030】補強内側スリーブは、針カニューレ等の中
空のロッド上に、このロッドを包囲する押しリングに圧
接した状態で設けられる。補強内側スリーブから離れた
方の中空のロッドの端部が、空気ラインに接続された低
容積の高圧空気源に接続される。補強内側スリーブがそ
の上に設けられた押しロッドの端部は、カテーテルの開
放した基端からカテーテルの管腔に入れられて該管腔に
沿って進められる。中空のロッドを通過する加圧された
空気が、カテーテルを膨張させてこれを若干拡大し、前
進している補強内側スリーブとカテーテルの内壁との間
から逃げる。その結果、スリーブ及び押しロッドは容易
に所定の位置まで前進され、その後ロッドはスリーブ及
びカテーテルから引き抜かれる。
【0031】
【実施例】上記効果及び目的が達成される態様を明らか
にするために、図面に示す特定の実施例を参照して、上
に簡単に説明した本発明を更に詳細に説明する。これら
図面は本発明の代表的な実施例を単に示すだけであり、
従って本発明の範囲を何等制限するものとは見なすべき
ではないという理解の下に、本発明の追加の特徴及び詳
細を図面を用いて以下に説明する。
【0032】本発明は、同一の部分を同一の符号で示す
図面を参照することにより最も良く理解することができ
る。本発明の装置に関しては、図1を参照することによ
り理解することができる。図1は、本発明のその好まし
い実施例における装置を示している。
【0033】図1は、位置を選択できるようにカテーテ
ルの領域を補強する装置を示しており、この装置は、本
明細書においては一般に補強されたカテーテル10と呼
称される。補強されたカテーテル10は、医療等級のし
なやかな材料から形成されるカテーテル12を備えてお
り、このカテーテルは、該カテーテル12の殆どの長さ
にわたって貫通する長手方向の管腔14を有している。 カテーテル12のある領域は、このカテーテル12を患
者(図示せず)の血管の中に定置した場合には、圧縮力
を受けることができる。
【0034】本発明の好ましい実施例においては、カテ
ーテル12を形成する材料はシリコンゴムが選択される
。このタイプの材料は、その生体適合性及び生体適応性
という観点から好ましいものである。また、カテーテル
を体内に挿入した時のシリコンゴムで形成したカテーテ
ルの生体組織に対する容易性も、この材料の選択を理想
的なものとする。しかしながら、このタイプの材料は、
カテーテルを形成することができる材料の一例として説
明されるものであって、本発明がこの材料の選択に制約
されるものではない。
【0035】本発明においては、カテーテル12を体内
に導入された中央静脈接近カテーテルとするのが好まし
い。カテーテル12は一般に、約10分から約2年間ま
での範囲で変わり得る期間にわたって患者の中に経皮的
に埋め込まれる。しかしながら、本発明は総てのタイプ
のカテーテルを包含するものであり、カテーテル12は
、体内に導入される中央静脈接近カテーテルである必要
はない。
【0036】また、カテーテル12は2方向弁を有する
ことができるが、これも必然的なものではない。2方向
弁は、カテーテル12の末端18に設けられる。カテー
テル12の基端は、一般的な開口だけを有している。2
方向弁の両縁部は、通常の状態においては当接しかつ閉
止している。しかしながら、2方向弁は、差圧に応答し
てその係合を解き、開口を形成して材料がこの2方向弁
を通過できるようにする。
【0037】また、カテーテル12は、単一の管腔を有
することができ、また2以上の管腔を有することができ
る。図1に示すように、カテーテル12は、唯一の管腔
14を有している。
【0038】上述の圧縮力の例としては、カテーテル1
2を患者の鎖骨下静脈に埋め込んだ場合に、カテーテル
12が、鎖骨に画成された非常に狭い三角形の空間の中
で第1肋骨の前方へ更に前方斜角筋の後方へ前進される
ことが知られている。カテーテル12は、鎖骨下静脈の
中央の経費的な鎖骨下ルート通路を用いて、第1肋骨と
鎖骨の前方及び鎖骨下静脈の後方の間の角度の鎖骨下じ
ん帯によって画成される極めて狭い空間に挿入される。 鎖骨下のルートによって埋め込まれるカテーテル12が
、肩及び鎖骨を経て移動することによりピンチ形状の圧
力に拘束されるのはこの角度(静脈の外側にある時に)
である。
【0039】本発明の一実施例によれば、圧縮力を発生
する領域に見いだされるカテーテル12の領域を補強す
るために、圧縮力がカテーテル12に対して与えられる
上記カテーテル12の領域を位置選択可能な状態で補強
するための手段が設けられる。
【0040】例示としてまた限定することなく示すよう
に、基端24及び先端26を有する非金属製の内側スリ
ーブ22がカテーテル12の中に位置を選択できるよう
に挿入されている。非金属製の内側スリーブ22の構造
は管状である。この構造は、非金属製の内側スリーブ2
2がカテーテル12の管腔14を通過する流体流を阻害
しないようにするために重要である。これら流体の通過
は患者にとっては極めて重要なことである。非金属製の
内側スリーブ22は、患者の体によって発生される圧縮
力のために、カテーテル12が部分的にあるいは全体的
に分離することを防止することができる。
【0041】また、流体が管腔14を通ってほぼ定常的
に流れるようにするのは、非金属製の内側スリーブ22
の構造的な特徴である。本発明の一実施例においては、
非金属製の内側スリーブ22の基端28及び先端30は
、面取りされた縁部を有している。面取りされた縁部は
、非金属製の内側スリーブ22をカテーテル12の内側
の形状に合致させ、物質が非金属製の内側スリーブ22
を通って妨げられずに移動することを可能とする。
【0042】非金属製の内側スリーブ22は、単一のタ
イプの材料あるいは別種の物質からその全体を形成する
ことができる。本発明の好ましい実施例においては、非
金属製の内側スリーブ22はポリウレタンから形成され
ている。この材料は、圧縮力による分離に抵抗すると共
に、合致した一体性を維持する。他の実施例においては
、非金属製の内側スリーブは、テトラフルオロエチレン
あるいはフッ化エチレンプロピレンから形成されている
。しかしながら、本発明はこれらの構成に限定されるも
のではない。
【0043】また、非金属製の内側スリーブ22は、カ
テーテル12の内径よりも大きな外径を有している。こ
のようにすると、非金属製の内側スリーブがカテーテル
12の管腔14の中にある時には、カテーテル12の内
壁が非金属製の内側スリーブの外側に摩擦的に係合する
。非金属製の内側スリーブ22のカテーテル12に対す
る位置を維持するのは、この摩擦的な係合である。
【0044】また、非金属製の内側スリーブ22とカテ
ーテル12との間の摩擦的な係合により、患者の中のカ
テーテル12の一部の塞栓化が防止される。上述の圧縮
力によりカテーテル12が部分的にあるいは全体的に分
離すると、摩擦的な係合が、注入物の溢出あるいはカテ
ーテル12の分離した部分の非金属製の内側スリーブ2
2からの分離を防止する。従って、非金属製の内側スリ
ーブ22は、カテーテル12の切り離されたすなわち分
離された部分間の一定の接続を維持する。
【0045】非金属製の内側スリーブ22をカテーテル
12の内腔14の内側に配設することを再度強調するこ
とは重要である。一見すると、非金属製の内側スリーブ
22の外径がカテーテル12の内径よりも大きいために
、カテーテル12を非金属製の内側スリーブ22の内側
に設けるほうが容易であるように思えるであろう。非金
属製の内側スリーブ22の定置は、非金属製の内側スリ
ーブ22がカテーテル12の周囲の適所に摺動されるよ
うに、カテーテル12の両端部を引っ張ってカテーテル
12の外径を十分小さくすることにより、比較的容易に
行うことができる。
【0046】この構造的な構成もまた、この解決法が望
ましくない理由の1つである。非金属製の内側スリーブ
22は、このスリーブとカテーテル12が互いに隣接し
て配設された時に、応力がカテーテル12へ伝達される
のを阻止しない。従って、上述の構造的な構成の補強さ
れたカテーテルが圧縮力を受けても、カテーテル12は
依然として部分的にあるいは全体的に分離している。こ
の臨界的な点において、カテーテル12が患者から取り
除かれれ(最も一般的な除去手順は、カテーテルを引っ
張りダクロンカフスを壊して患者の組織から緩めること
である)、またカテーテル12が部分的にあるいは全体
的に分離されると、カテーテル12は伸びて非金属製の
内側スリーブ22から引き出される。
【0047】上述の理由により、非金属製の内側スリー
ブ22及びカテーテル12の末端は、患者の中に残され
る。上述のように、非金属製の内側スリーブ22の周囲
の圧縮力が体の運動により一旦解放されると、これらの
部分は迅速に心臓の中へ運び込まれる。その結果生ずる
塞栓は不整脈を生じ、心臓血管系に非常に深刻な感染を
起こす原因となる。
【0048】本発明の構造的な構成は、患者にそのよう
な損傷が何ら起こらないようにする。非金属製の内側ス
リーブ22をカテーテル12の中に設けることにより、
カテーテル12の全体的に分離された部分は、非金属製
の内側スリーブ22から抜け出ることができない。これ
は、カテーテル12を非金属製の内側スリーブ22に対
してよりきつくするように、カテーテル12を細長くし
かつくびれさせているからである。非金属製の内側スリ
ーブ22ではなくカテーテル12を制限することにより
、非金属製の内側スリーブ22上のカテーテル12にア
コーデオン効果を生じ、この効果により、カテーテル1
2と非金属製の内側スリーブ22との間に摩擦的な境界
面を増大させる。
【0049】本発明の好ましい実施例においては、カテ
ーテル12の内径は、約1.397mmから1.676
mm(約0.055から0.066インチ)の範囲にあ
り、また非金属製の内側スリーブ22の外径は、約1.
803mmから1.956mm(約0.071から0.
077インチ)の範囲にある。殆どの好ましい実施例に
おいては、非金属製の内側スリーブ22の外径は、カテ
ーテル12の内径に摩擦的に接するように十分大きくす
る必要がある。しかしながら、本発明はこれらの寸法に
限定されるものではない。
【0050】本発明の一実施例においては、非金属製の
内側スリーブ22は、カテーテル12の末端18から約
2.54cmから約61cm(約1インチから約2フィ
ート)の範囲に設けられる。しかしながら、最も好まし
い実施例においては、非金属製の内側スリーブ22は、
カテーテル12の末端から約3.8cm(約1.5イン
チ)に設けられる。
【0051】非金属製の内側スリーブ22の長さは、本
発明の一実施例においては、約20.3cmから21.
6cm(約8インチから約8.5インチ)の範囲にある
。しかしながら、最も好ましい実施例においては、非金
属製の内側スリーブ22の長さは約21cm(約8.2
5インチ)である。
【0052】図2は、補強されていない従来技術のカテ
ーテルに圧縮力を与えた効果を示している。圧縮力32
は、矢印Aで示すように内側に向けられている。このよ
うにすると、カテーテル12の形状が歪む。圧縮力32
をカテーテル12の外側面に繰り返し与えると、カテー
テル12の本体が疲労する。その結果、カテーテル12
の本体が破断して部分的にあるいは全体的に分離するこ
とができる。
【0053】図3は、補強カテーテル10が圧縮力32
に対してどのように反応するかを示している。図3は、
圧縮力32が補強されたカテーテル10の本体に係合し
たときに、その形状を変化させる非金属製の内側スリー
ブ22の管腔34の断面図を含んでいる。同様に、カテ
ーテル12の管腔14がその形状を変化させている。し
かしながら、後により十分に説明するように、圧縮力3
2がカテーテル12を部分的なあるいは全体的に分離し
ても、カテーテル12は非金属製の内側スリーブ22に
摩擦的に係合したままである。
【0054】非金属製の内側スリーブ22がカテーテル
12の管腔14よりも僅かに大きいために、カテーテル
12の本体は、膨張して非金属製の内側スリーブ22を
受け入れる必要がある。非金属製の内側スリーブ22を
カテーテル12の中に一旦定置すると、カテーテル12
の本体はその膨張しない形状に戻ろうとして非金属製の
内側スリーブ22を内側に押す。これは、非金属製の内
側スリーブ22をカテーテル12の管腔の内側の適所に
維持する効果を有する。このようにして、非金属製の内
側スリーブ22は、発生される圧縮力32と相互作用す
る位置に設けられると、同じ位置に止まり摺動したり移
動したりしない。
【0055】カテーテル12の本体が非金属製の内側ス
リーブ22に圧接することの他の利点は、非金属製の内
側スリーブ22の周囲のカテーテル12が継圧縮力32
を継続して受けることにより疲労するした場合に、非金
属製の内側スリーブ22が、切断されたカテーテルの本
体の部分の間の接続体としての役割を引き続き果たすこ
とである。この利点は、図3により良く示されており、
この図3おいては、カテーテル12は、鎖骨12と第1
肋骨との間の圧縮力32を発生する患者の領域内に位置
している。圧縮力32により、カテーテル12は全体的
に分離する。
【0056】図3においては、カテーテル12は、圧縮
力32により、第1の部分40と第2の部分42とに分
離されている。非金属製の内側スリーブ22の管状の構
造が、分離されたカテーテル12の第1の部分40の管
腔44と第2の部分42の管腔46との間の連通部を貫
通している。分離された領域45は、図3に示すように
互いにかなり接近させることができるが、これは総ての
場合に生ずる訳ではない。
【0057】非金属製の内側スリーブ22の外径がカテ
ーテル12の内径よりも若干大きいので、切断されたカ
テーテル12の第1の部分40と第2の部分42との間
の連結が生ずる。従って、非金属製の内側スリーブ22
がカテーテル12の管腔14の内側に存在する時には、
カテーテル12は非金属製の内側スリーブ22を押圧し
かつこれと摩擦的に係合する。その後、血管内のカテー
テルの分離が起こっても、カテーテル12の第1の部分
40と第2の部分42が、これら分離したカテーテル1
2の第1の部分40の管腔44と第2の部分42の管腔
46との間を引き続き連通する非金属製の内側スリーブ
22に摩擦的に係合し続ける。
【0058】患者の体により与えられる圧縮応力を受け
る特定の領域を補償する埋め込まれたカテーテルの選択
的な位置の補強を、カテーテルのねじれ剛性を増加させ
るためにカテーテルの大部分の長さあるいはその全長に
わたってこのカテーテルを巻くことと混同してはならな
い。圧縮は、カテーテルの一部を一緒に絞ることを含む
。カテーテルの分離及び塞栓は、カテーテルの本体に長
期間圧縮を与える結果生ずる。
【0059】ねじれは反対に、カテーテルの一端あるい
は一端部を長手方向の軸線の周囲で回転させ、一方他端
あるいは他端部を固定するかあるいは反対方向に回転さ
せる力を与えることにより、カテーテルをねじるすなわ
ちひねることを含む。カテーテルのねじれすなわちひね
りは、カテーテルが貫通している患者の感覚のある体の
層に対してだけ損傷を与えるものである。本発明の状況
においては、補強されたカテーテルに加えられかつ基本
的に改善しようとするのは圧縮力である。しかしながら
、位置選択可能に補強された領域は、ねじれに対しても
耐久性を有するであろう。
【0060】カテーテル12が非金属製の内側スリーブ
22に関して予形成されていることに注目することが重
要である。管状の構造を用い、カテーテル本体を管状の
構造の周囲に形成することによって、カテーテルのねじ
れ剛性を増大させる試みを種々行った。この「後形成」
の手順により生じたカテーテルの2本体型の構造は、そ
の構造のねじれ剛性を増大させる。後形成されたカテー
テル本体の管状構造は、金属等の剛性材料から形成され
ていた。
【0061】本発明においては、非金属製の内側スリー
ブ22が、既に形成されているカテーテルの中に挿入さ
れるのであり、従って、補強されたカテーテル10は、
後形成の手順により形成されたカテーテルとは全く異な
るものである。後形成されたカテーテルとは異なり、非
金属製の内側スリーブ22は、カテーテル12の中で位
置を選択して設けられて圧縮力32に対する補強を行う
。また、非金属製の内側スリーブ22は、後形成された
カテーテルと同様に、カテーテル12のねじれ剛性を実
質的に増大させる。
【0062】後形成されたカテーテルと非金属製の内側
スリーブ22の違いは更に、これらの製造方法を更に考
証することによって示すことができる。後形成されたカ
テーテルは、上述のように管状構造の周囲に外側層を成
形することにより形成される。
【0063】本明細書は、補強されたカテーテル10を
製造するための方法として、(1)「化学的な浸漬」方
法、及び(2)「加圧ガス」方法の2つの別個方法を開
示する。後に分かるように、これら方法はいずれも、後
形成されるカテーテルを製造する方法とは大幅に異なっ
ている。
【0064】本発明の化学的な浸漬は、図4を参照する
ことによって理解することができる。図4は、その好ま
しい実施例においてカテーテル12の部分を位置選択可
能に補強するためのこの方法を示している。化学的浸漬
法の第1の段階においては、カテーテル12の長さをあ
る化合物に露呈させ、この化合物は、カテーテル12の
露呈された部分を膨潤させる。
【0065】この化学的な処理段階は重要であり、その
理由は、このようにすると、化学的な処理の前には非金
属製の内側スリーブ22よりも直径が小さかったカテー
テル12の管腔14が、非金属製の内側スリーブ22よ
りも大きな直径まで膨張するからである。これにより、
非金属製の内側スリーブ22はカテーテル12の管腔1
4に摺動可能に係合することができる。
【0066】本発明においては、カテーテル12の部分
を圧縮力32に対抗するように補強することが必然であ
るので、カテーテル12のこれらの部分を薬品に浸漬さ
せて膨張させ、これにより非金属製の内側スリーブ22
がその内側に定置されて圧縮力32に抵抗するようにす
る必要がある。図4に示すように、非金属製の内側スリ
ーブ22が貫通しかつ摺動可能に係合するカテーテル1
2の部分も薬品の中に浸漬させ、これにより非金属製の
内側スリーブ22が、挿入された端部から位置選択可能
な位置へ移動できるようにすることが必要である。カテ
ーテル12の残りの部分は、薬品の溶液が保持されてい
る領域の周囲の領域の中へ伸長することができる。
【0067】非金属製の内側スリーブ22をいかなる膨
張した開口の中へも挿入することができ、また、カテー
テル12が基端20及び末端18を有しているので、非
金属製の内側スリーブ22をカテーテル12の末端18
以外の開口を通して挿入するようにすることができるこ
とに注意することが重要である。カテーテルの末端は、
例えば2方向弁が存在する場合には、構造的に感度を有
することができる。従って、本発明の好ましい実施例に
おいては、非金属製の内側スリーブ22をカテーテル1
2の膨張した基端20を通して挿入することにより、非
金属製の内側スリーブ22をカテーテル12の末端18
を通して挿入する際に生ずるであろう潜在的な危険性を
緩和する。
【0068】化学的浸漬法の好ましい実施例において用
いられるカテーテルを膨張させることとができると認め
られた薬品はフレオンである。フレオンは、室温におい
ては当然液体であるが、高い蒸気圧(気体になり易さ)
を有している。フレオンが吸収されるとカテーテル12
の壁部を膨潤させるのでこの液体を用いる。
【0069】カテーテル12をその通常の寸法へ復帰さ
せるのはフレオンの高い蒸気圧である。カテーテル12
の壁部の中に含まれたフレオンは蒸発し、これにより膨
潤が減少する。カテーテル12の直径の寸法を変えるた
めにフレオンを用いることは有益であり、その理由はフ
レオンは蒸発すると残留物を何ら残さないからである。
【0070】カテーテルを膨張させる能力を有する薬品
はフレオンに限られるものではなく、本発明はフレオン
を使用する場合に限定されるものではない。シクロヘキ
サン、メチルエチルケトン及びイソプロピルアルコール
も本発明において用いることができることを注記する。 上記例は、単に例として示しただけであり、本発明にお
いて用いることのできるカテーテル膨張能力を有する薬
品の範囲を限定する意図はない。
【0071】図4に示すように、フレオン48を容器5
0の中に保有し、次にカテーテル12の一部をフレオン
に露呈する。本発明の一実施例においては、カテーテル
12は、約1分から約10分の時間範囲にわたってフレ
オン48に露呈される。本発明の好ましい実施例におい
ては、カテーテル12は、少なくとも約5分間フレオン
48に露呈される。
【0072】図5は、カテーテル12をフレオン48に
露呈したことによる化学処理の効果を示している。化学
処理を受けて膨張したカテーテル12の部分52は、化
学処理を受けていないカテーテル12の部分に比較して
拡大されている。薬品はカテーテル12の壁部に吸収さ
れていて膨潤を起こさせている。カテーテル12の本体
の直径が拡大されているので、カテーテル12の管腔1
4も同様に、非金属製の内側スリーブ22よりも大きな
直径まで直径が増大されている。
【0073】化学処理(フレオンが好ましい)に浸漬さ
れたカテーテル12の膨張した部分52の管腔14が、
非金属製の内側スリーブ22を受け入れることができる
ようになったので、他の段階を実行する。ある好ましい
方法においては、非金属製の内側スリーブ22が、フレ
オン48に浸漬されたカテーテル12の膨張した部分5
2の管腔14を通して、圧縮力32を受けることになる
位置選択可能な位置まで進められる。カテーテル12が
化合物に露呈される前にはカテーテルの内径よりも大き
な外径を有していた非金属製の内側スリーブ22が、カ
テーテル12の管腔14の少なくとも一部を通して進め
られる。
【0074】好ましい実施例においては、非金属製の内
側スリーブ22は、図6に示すようにロッド54の上に
定置される。次にロッド54が、従って非金属製の内側
スリーブ22が、カテーテル12の管腔14の中を進め
られる。挿入方向は、図6の矢印Bで示されている。
【0075】カテーテル12の膨張可能な性質によって
、非金属製の内側スリーブ22をカテーテル12の中に
挿入することができるので、非金属製の内側スリーブ2
2は、この非金属製の内側スリーブ22が選択した位置
に着くまで、ロッド54によってカテーテル12の露呈
された部分52を通して進めることができる。図7にお
いて、非金属製の内側スリーブ22は、カテーテル12
の管腔14を通って選択された位置まで挿入されるが、
非金属製の内側スリーブ22は、フレオン48に浸漬さ
れていなかったカテーテル12の部分に位置することは
できない。フレオン48に浸漬されていなかったカテー
テル12の部分は、非金属製の内側スリーブ22の外径
よりも小さな内径を有している。
【0076】また図7に示すように、非金属製の内側ス
リーブ22が一旦所望の位置に定置されると、ロッド5
4を、図7に矢印Cで示す方向に非金属製の内側スリー
ブ22から引き抜くことができる。非金属製の内側スリ
ーブ22はその後、圧縮力32を受ける選択された位置
に着く。
【0077】最後に、化学的浸漬法は、化合物に露呈さ
れたカテーテル12の膨張した部分52を乾燥させ、こ
のカテーテル12の膨張した部分を露呈される前の最初
の寸法に戻し、これにより非金属製の内側スリーブ22
をカテーテル12の管腔14の中に残す段階を含む。カ
テーテル12の管腔14の中の非金属製の内側スリーブ
22を有するカテーテル12はその後に、圧縮力32に
対抗して補強され、これによりカテーテル12が部分的
にあるいは全体的に分離するのを防止する。
【0078】カテーテル12の化学的に露呈された領域
は空気と相互作用するので、フレオン48に露呈された
カテーテル12の部分は徐々にその最初の寸法に復帰す
る。これは、フレオンの高い蒸気圧のために起こる。フ
レオンは気体になり易いので、フレオンは迅速に蒸発し
カテーテル12の壁部から移動し、これによりこれら壁
部の膨潤が減少する。
【0079】カテーテル12の内径の元々の寸法は、非
金属製の内側スリーブ22の外径の寸法よりも小さいの
で、カテーテル12は、このカテーテル12の管腔14
の中の非金属製の内側スリーブ22に圧接してこれをし
っかりと固定する。このようにして完成されかつ補強さ
れたカテーテル10の構造を図1及び図8に示す。
【0080】補強されたカテーテル10を準備するため
に化学的浸漬法で行う幾つかの段階がある。しかしなが
ら、本発明は、図9を参照して理解することができる加
圧ガス法によっても行うことができる。この方法は、加
圧されたガス源60に接続された中空のロッド58の上
に設けられた非金属製の内側スリーブ22を、患者の中
に挿入することができる末端18及び基端20を有する
カテーテル12の管腔14を通して前進させる段階を含
む。
【0081】図9から分かるように、非金属製の内側ス
リーブ22から離れている方の中空のロッド58の端部
は、空気ライン62を介して、低容積の高圧ガス源60
に接続されている。このようにすると、加圧された空気
を空気ライン62を介して中空のロッド58から出すこ
とができる。しかしながら、加圧下で中空のロッド58
を通すことのできる気体は空気だけではなく、他の気体
も同様に用いることができることに注意する必要がある
【0082】本発明の好ましい実施例においては、約5
.6から6.3kg/cm2(80から90psi)の
範囲の気体が導入されてカテーテル12の管腔14を膨
張させる。
【0083】この点において、本発明は、所望の補強位
置とカテーテル12の末端18の開口64との間の位置
で、カテーテル12を柔らかく挟持する段階も含むこと
に注意する必要がある。カテーテル12は、このカテー
テル12の末端18に開口を有しているので、カテーテ
ル12の基端20の管腔14の中に空気が導入されると
、空気は開口を通って逃げてしまうであろう。この場合
には、中空のロッド58を通過する加圧された空気は、
非金属製の内側スリーブ22をカテーテル12の中に前
進させることができるように、カテーテル12を膨張さ
せてこれを若干拡大させることができないであろう。
【0084】柔らかなクランプ66が図9に示されてい
る。このクランプは、その構造的な特徴から「柔らかい
」と呼称する。大部分のクランプはカテーテルを傷つけ
る可能性のある角ばった縁部を有するが、柔らかいクラ
ンプ66は、カテーテル12を短時間圧縮して管腔14
を塞ぐ効果を有する丸い縁部を有している。塞がれた管
腔14は、カテーテル12の一部を膨張させてこれを若
干拡大させる。
【0085】本方法はまた、非金属製の内側スリーブ2
2を圧縮力32を受けるカテーテル12の領域まで前進
させる段階を含み、カテーテル12は加圧された空気の
導入に応じて膨張し、非金属製の内側スリーブ22の前
進を許容する。カテーテル12が膨張される前には、非
金属製の内側スリーブ22の外径はカテーテル12の内
径よりも大きい。非金属製の内側スリーブ22は、カテ
ーテル12の通路の少なくとも一部にわたって進められ
る。
【0086】図10に示すように、非金属製の内側スリ
ーブ22が装着された中空のロッド58の端部は、カテ
ーテル12の開放した基端20からカテーテル12の管
腔14に入れられ、この管腔に沿って進められる。中空
のロッド58を通過する加圧された空気が、カテーテル
12の部分64を膨張させてこれを若干拡大する。カテ
ーテル12の拡大された部分68は、拡大された管腔を
形成し、非金属製の内側スリーブ22はこの拡大された
管腔を通過することができる。
【0087】加圧された空気が通過する領域は、図10
の矢印Dで示すことができる。中空のロッド58を通過
する加圧された空気は、カテーテル12を膨張させてこ
れを若干拡大し、前進する非金属製の内側スリーブ22
とカテーテル12の内壁との間から逃げる。その結果、
非金属製の内側スリーブ22及び中空のロッド58を、
図11に示す位置へ容易に前進させることができる。
【0088】加圧ガス法によれば、高圧でかつ制限され
た容積の空気を用いてカテーテル12を部分的に膨張さ
せると同時に、非金属製の内側スリーブ22とカテーテ
ル12の管腔14の内側面との間に害がなく摩擦の小さ
な境界層を提供する。
【0089】本発明の一実施例においては、グロション
グ(Groshong:登録商標)弁70を有するカテ
ーテルを用いることができる。このタイプの弁は差圧に
応答するので、本発明により必要とされる加圧された気
体により損傷を受ける恐れがある。従って、本発明は上
述のように、所望の補強位置とカテーテル12の末端1
8の開口との間の位置でカテーテル12を柔らかく挟持
する段階を更に備えるのが好ましい。
【0090】カテーテル12を柔らかく挟持すると、非
金属製の内側スリーブ22をカテーテル12の選択可能
な位置まで前進させるために用いた中空のロッド58を
、非金属製の内側スリーブ22及びカテーテル12から
引き抜く。非金属製の内側スリーブ22は、カテーテル
12の中に残されており、このカテーテル12は中空の
ロッド58を取り除いた後には通常の寸法へ復帰するこ
とができる。カテーテル12の管腔14の中に非金属製
の内側スリーブ22を有するカテーテル12は圧縮力3
2に対抗して補強され、これにより、溢血を可能とする
部分的な分離あるいは塞栓につながる全体的な分離を防
止する。
【0091】本発明の一実施例においては非金属製の内
側スリーブ22は、カテーテル12の末端18から約2
.5cmから約61cm(約1インチから約2フィート
)までの範囲で、カテーテル12の管腔14の中を前進
される。しかしながら、好ましい実施例においては、非
金属製の内側スリーブ22は、カテーテル12の末端1
8から約3.8cm(約1.5インチ)だけカテーテル
12の管腔14から前進される。本発明はまた、補強さ
れたカテーテル10の使用方法も含む。この方法の好ま
しい実施例は、補強されたカテーテル10を製造する方
法を含む段階を備える。また、補強されたカテーテル1
0を使用する方法は、補強されたカテーテル10を患者
の体内に埋め込む段階を含む。
【0092】本発明の好ましい実施例においては、補強
されたカテーテル10は、圧縮圧力32を発生する患者
の体の領域の中に埋め込まれる。最も好ましい実施例に
おいては、補強されたカテーテル10は、鎖骨と第1肋
骨との間の患者の体の領域に埋め込まれる。しかしなが
ら、本発明は上記埋め込み領域に限定されるものではな
い。
【0093】患者の体内への補強されたカテーテル10
の埋め込みは、当業界において周知の他のカテーテルを
埋め込むのと同様の方法で実行することができる。針又
はトロカール及び導入器を用いた何らかのタイプの誘導
装置を使用して埋め込みを行うことが最も頻繁に行われ
る。
【0094】上述の記載から、本発明は、カテーテルの
壁部を位置選択可能に補強することにより、経皮的に鎖
骨下の経路を通して埋め込まれたカテーテルが、体の動
きによって損傷応力を受ける可能性を減少させる装置及
び方法を提供することが理解されよう。
【0095】また、本発明は、体の運動により損傷応力
を受ける領域に配設されたカテーテルを補強する装置及
び方法を提供し、この装置及び方法は、分離すなわち破
断が生じた場合に、応力を発生する切断されたカテーテ
ルの部分の間の連結を維持することによって、埋め込ま
れたカテーテルの塞栓を防止することができることが理
解されよう。補強する内側のスリーブを包囲する切断さ
れたカテーテルの各々の部分の間の摩擦係合が、切断さ
れたカテーテルの部分の間の接続を維持するように作用
する。
【0096】また、本発明は、体の動きにより損傷応力
を受ける領域に配設されたカテーテルを補強するための
装置及び方法を提供し、これら装置及び方法が、現在行
われている標準的な手法とは大きく異なることなく、カ
テーテルを定置しかつ使用することを可能とすることも
理解されよう。
【0097】更に、本発明は、体の動きにより損傷応力
を受ける領域に配設されたカテーテルを補強する装置及
び方法を提供し、これら装置及び方法が、通常のカテー
テルの経路に容易に従うように十分に柔らかい補強内側
スリーブを挿入することを可能とし、また鎖骨と第1肋
骨との間の締め付け作用により生ずるカテーテルの部分
的なあるいは全体的な分離を阻止することは理解されよ
う。
【0098】また更に、本発明は、体の動きにより損傷
応力を受ける領域に配設されたカテーテルを補強する装
置及び方法を提供し、該カテーテルは、医療技術者によ
り容易に取り扱われかつ操作され、また時間経過により
硬化しないすなわち劣化しないことは理解されよう。
【0099】本発明は、その精神あるいは必須の特性か
ら逸脱することなく、他の特定の形態において具体化す
ることができる。いずれにしても、上述した実施例は総
て単なる例示であり本発明を制限するものではないと考
えるべきである。従って、本発明の範囲は、上述の記載
ではなく特許請求の範囲により示されている。特許請求
の範囲の意味及び特許請求の範囲と等価の範囲に属する
変形は、本発明の範囲に含まれるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置としての本発明の好ましい実施例の斜視図
である。
【図2】圧縮力を受けている時のカテーテルの形状を示
すカテーテルの側面図である。
【図3】圧縮力により全体的に分離されたカテーテルの
形状を示すカテーテルの側面図である。
【図4】カテーテルが薬品により処理される場合の「化
学的な浸漬」方法による本発明の好ましい実施例の斜視
図である。
【図5】「化学的な浸漬」方法による本発明の好ましい
実施例の斜視図であって、薬品により処理された後のカ
テーテルを示している。
【図6】「化学的な浸漬」方法による本発明の好ましい
実施例の側面図であって、補強内側スリーブが、薬品で
処理されて拡大されたカテーテルの部分に沿って挿入さ
れている状態を示している。
【図7】「化学的な浸漬」方法による本発明の好ましい
実施例の側面図であって、補強内側スリーブを挿入した
後に、カテーテルから引き抜かれているロッドを示して
いる。
【図8】「化学的な浸漬」方法による本発明の好ましい
実施例の側面図であって、カテーテルを乾燥させた後の
補強されたカテーテルを示している。
【図9】「加圧ガス」方法による本発明の好ましい実施
例の斜視図であって、空気ポンプに接続された補強内側
スリーブを示している。
【図10】「加圧ガス」方法による本発明の好ましい実
施例の側面図であって、補強内側スリーブを挿入する際
に、加圧された空気によりカテーテルの管腔が拡大され
ている状態を示している。
【図11】「加圧ガス」方法による本発明の好ましい実
施例の側面図であって、補強内側スリーブが中空の押し
ロッドで案内されている時の、補強内側スリーブの挿入
ルートを示している。
【図12】「加圧ガス」方法による本発明の好ましい実
施例の側面図であって、中空の押しロッドが引き抜かれ
た後の補強されたカテーテルを示すと共に、圧縮力を受
けた時に補強カテーテルが取る形状を示している。
【符号の説明】
10  補強されたカテーテル        12 
 カテーテル管 14  管腔                   
     18  末端20  基端        
                22  補強内側ス
リーブ 32  圧縮力

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  患者の体内に埋め込まれた時に、その
    局部的な領域が患者の体により発生される圧縮力を受け
    るカテーテルであって、(a)  医療等級の可撓性の
    材料から形成されるカテーテル管であって、末端、基端
    及び該カテーテル管のかなりの長さにわたって伸長する
    長手方向の管腔を有する、前記カテーテル管と、(b)
      前記カテーテル管の前記管腔の中に設けられて前記
    局部的な領域を位置選択可能に補強する補強手段とを備
    えて成るカテーテル。
  2. 【請求項2】  請求項1のカテーテルにおいて、前記
    補強手段が、可撓性を有する非金属製の内側の管状スリ
    ーブを備え、該スリーブが、前記カテーテル管の前記管
    腔の少なくとも一部の中に選択的に挿入され、患者の体
    により発生される圧縮力に耐え得るようになされたこと
    を特徴とするカテーテル。
  3. 【請求項3】  請求項2のカテーテルにおいて、前記
    管状スリーブが、前記カテーテル管の前記末端から約2
    .5cmから約61cm(約1インチから約2フィート
    )の範囲で、前記カテーテル管の管腔の中に設けられて
    いることを特徴とするカテーテル。
  4. 【請求項4】  請求項1乃至3のいずれかのカテーテ
    ルにおいて、前記カテーテル管は患者の体内に経皮的に
    埋め込まれ、前記カテーテル管は、そのように埋め込ま
    れる際に、感覚のある体の組織を破らないように構成さ
    れていることを特徴とするカテーテル。
  5. 【請求項5】  請求項1乃至4のいずれかのカテーテ
    ルにおいて、該カテーテルが、経皮的に定置される埋め
    込み型の中央静脈接近カテーテルであることを特徴とす
    るカテーテル。
  6. 【請求項6】  請求項1乃至5のいずれかのカテーテ
    ルにおいて、前記カテーテル管は、シリコンゴムから形
    成されると共に、約1.39mmから約1.68mm(
    約0.055インチから約0.066インチ)の範囲の
    直径を有しており、前記埋め込み型のカテーテル管は、
    患者の鎖骨と第1肋骨との間の領域を横断することを特
    徴とするカテーテル。
  7. 【請求項7】  請求項6のカテーテルの領域を位置選
    択可能に補強するための装置であって、前記カテーテル
    の前記局部的な領域が、患者の鎖骨と第1肋骨との間の
    領域により発生される圧縮力を受けることを特徴とする
    装置。
  8. 【請求項8】  請求項2乃至7のカテーテルであって
    、前記管状スリーブが、約1.8mmから約1.96m
    m(約0.071インチから約0.077インチ)の範
    囲の直径を有することを特徴とするカテーテル。
  9. 【請求項9】  請求項2乃至8のいずれかのカテーテ
    ルにおいて、前記管状スリーブが、医療等級の柔らかい
    シリコンゴムから形成されると共に、約20.3cmか
    ら約21.6cm(約8インチから約8.5インチ)の
    範囲の長さを有することを特徴とするカテーテル。
  10. 【請求項10】  請求項1乃至9のいずれかのカテー
    テルにおいて、前記カテーテル管が単一の管腔を備える
    ことを特徴とするカテーテル。
  11. 【請求項11】  請求項1乃至10のいずれかのカテ
    ーテルにおいて、前記カテーテル管が2以上の管腔を備
    えることを特徴とするカテーテル。
  12. 【請求項12】  請求項1乃至11のいずれかのカテ
    ーテルにおいて、前記カテーテル管の末端に設けられる
    2方向弁を更に備えることを特徴とするカテーテル。
  13. 【請求項13】  請求項1乃至12のいずれかのカテ
    ーテルにおいて、前記カテーテル管が、該カテーテル管
    の管腔へのあるいはこの管腔からの流体の入出を選択的
    に行うことのできる弁を有する管腔を有することを特徴
    とするカテーテル。
  14. 【請求項14】  請求項1乃至13のいずれかのカテ
    ーテルにおいて、該カテーテルが、約10分から約2年
    の範囲の期間にわたって患者の体内に経皮的に埋め込ま
    れることを特徴とするカテーテル。
  15. 【請求項15】  請求項1乃至14のいずれかのカテ
    ーテルにおいて、前記カテーテル管は、該カテーテルの
    前記局部的な領域における前記カテーテル管の破断によ
    っては閉塞しないことを特徴とするカテーテル。
  16. 【請求項16】  患者の体内に埋め込まれた時に、患
    者の体により発生される圧縮力を受ける局部的な部分を
    有するカテーテルであって、第1の端部と、第2の端部
    と、該カテーテルの長さの第1の部分を通って前記第1
    の端部から少なくとも前記局部的な部分まで伸長する管
    腔を有する前記カテーテルの前記局部的な部分を位置選
    択可能に補強する方法であって、(a)  前記カテー
    テルの前記第1の部分における内径を、その元々の内径
    から拡大された内径へ増大させる段階と、(b)  前
    記カテーテルの前記第1の部分における管腔の元々の内
    径よりも大きく、また前記管腔の前記拡大された内径よ
    りも小さな外径を有する補強スリーブを、前記カテーテ
    ル管の前記第1の部分の管腔を介して前記局部的な部分
    まで前進させる段階と、(c)  前記補強スリーブを
    前記管腔の中で前記局部的な領域に残す段階と、(d)
      前記カテーテルの前記第1の部分における前記管腔
    の内径を、前記拡大された内径から前記元々の内径へ復
    帰させて前記補強スリーブを前記局部的な領域において
    前記カテーテルの管腔の中で固定し、これにより、前記
    カテーテルを前記局部的な領域において付与される圧縮
    力に対抗するように補強する段階とを備えて成る方法。
  17. 【請求項17】  請求項16の方法において、前記カ
    テーテルの前記第1の部分における前記管腔の内径を増
    大させる段階が、前記カテーテルの第1の部分を、前記
    カテーテル管の第1の部分を膨潤させる化合物に露呈さ
    せる段階を含むことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】  請求項16又は17の方法において
    、前記カテーテルの前記第1の部分が、フレオンを含む
    化合物の中に浸漬されることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】  請求項16乃至18のいずれかの方
    法において、前記補強スリーブを、前進ロッドを用いて
    、前記カテーテルの前記第1の部分の管腔を介して前進
    させることを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】  請求項16乃至19のいずれかの方
    法において、該方法が更に、前記補強スリーブを前進さ
    せる段階の前に、前記局部的な領域の前記第1の端部と
    は反対側の側部で前記カテーテル管を柔らかく挟持する
    段階を備えることを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】  請求項16乃至19のいずれかの方
    法において、前記カテーテルの前記第1の部分における
    前記管腔の内径を増大させる前記段階が、(a)  前
    記第1の端部とは反対側の前記局部的な領域の側部で前
    記カテーテルを柔らかく挟持する段階と、(b)  中
    空の補強スリーブを中空の前進ロッドの一端に固定する
    段階と、(c)  前記中空の前進ロッドの他端を、低
    容積で高圧のガス源に接続する段階と、(d)  前記
    前進ロッド上の前記補強スリーブを前記第1の端部から
    前記カテーテルの管腔に挿入する段階を備え、前記カテ
    ーテルの前記管腔の内径が、前記中空のロッド及び前記
    補強スリーブを通して前記管腔に加圧された気体を導入
    することによって膨張することを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】  請求項21の方法において、約5.
    62kg/cm2から約6.33kg/cm2(約80
    psiから約90psi)の範囲の気体を、前記中空の
    前進ロッド及び補強スリーブを通して導入し、これによ
    り前記カテーテルの前記管腔を膨張させることを特徴と
    する方法。
  23. 【請求項23】  請求項19乃至22のいずれかの方
    法において、前記前進ロッドに押圧リングを取り付け、
    これにより、前記補強スリーブを前記カテーテルの前記
    局部的な部分に定置するのを補助することを特徴とする
    方法。
  24. 【請求項24】  請求項16乃至23のいずれかの方
    法において、前記補強スリーブは、約1.8mmから約
    1.96mm(約0.071インチから約0.077イ
    ンチ)の範囲の外径を有しており、前記カテーテル管の
    管腔の前記元々の内径が、約1.39mmから約1.6
    8mm(約0.055から約0.066インチ)の範囲
    にあることを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】  請求項16乃至24のいずれかの方
    法において、前記補強スリーブがそこまで前進される前
    記局部的な領域が、前記カテーテルが患者の体内に埋め
    込まれた時に、該患者の鎖骨と第1肋骨との間の領域に
    相当することを特徴とする方法。
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