JPH04317782A - 廃棄合成樹脂の減溶装置 - Google Patents

廃棄合成樹脂の減溶装置

Info

Publication number
JPH04317782A
JPH04317782A JP3108778A JP10877891A JPH04317782A JP H04317782 A JPH04317782 A JP H04317782A JP 3108778 A JP3108778 A JP 3108778A JP 10877891 A JP10877891 A JP 10877891A JP H04317782 A JPH04317782 A JP H04317782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
supply
waste synthetic
melt
reducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3108778A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Nishimura
西村 啓治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHIMURA SANGYO KK
Original Assignee
NISHIMURA SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISHIMURA SANGYO KK filed Critical NISHIMURA SANGYO KK
Priority to JP3108778A priority Critical patent/JPH04317782A/ja
Publication of JPH04317782A publication Critical patent/JPH04317782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は廃棄合成樹脂を有効に
再利用できるように減溶する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、膨大な量の使用済み合成樹脂が発
生している。さらに、その量は著しく増加している。使
用済み合成樹脂は、ほとんどを焼却して廃棄処理してい
る。廃棄合成樹脂の焼却炉は寿命が短く、焼却コストを
高騰させている。また、合成樹脂の種類によっては、焼
却時に有毒ガスを発生する。
【0003】使用済みの合成樹脂の一部は、再生品の成
形に利用されている。廃棄合成樹脂を再利用するには、
汚れた合成樹脂を洗浄して溶融し、ペレット状に成形し
て再利用している。この方法は、廃棄合成樹脂をペレッ
トに加工する処理コストが高くなる欠点がある。
【0004】膨大な発生量の廃棄合成樹脂を、有効に再
利用するには、如何に処理コストを低減して減溶できる
かが大切である。減溶された廃棄合成樹脂は、成形機で
再成形できる。
【0005】先端を細く絞ったシリンダーに、廃棄合成
樹脂を押し込んで減溶する装置は開発されている(特開
昭61−82879号公報)。この減溶装置は、シリン
ダーの先端を加熱して、押し出される廃棄合成樹脂を熱
で溶融する。ピストンでもってシリンダー内に廃棄合成
樹脂を押し込み、先端で加熱溶融し、減溶された状態で
シリンダーから押し出している。
【0006】この構造の減溶装置は、シリンダーを高温
に加熱するのに多量の熱エネルギーを必要とする。この
ため、ランニングコストが高くなる。この欠点を解決す
る減溶装置として、合成樹脂を摩擦熱で加熱する装置が
開発されている(実公昭62−22340号公報)。こ
の装置は、廃棄合成樹脂を押し出すスクリュウ軸をシリ
ンダーに内蔵させている。シリンダーの先端開口部を細
く絞り、この部分で合成樹脂を摩擦熱で発熱させている
。シリンダーの先端部で、合成樹脂の発熱量が増加する
ように、スクリュウ軸の先端を、合成樹脂の移送量が少
なくなる形状としている。
【0007】この構造の減溶装置は、各種の熱可塑性の
廃棄合成樹脂を能率よく減溶することが難しい。それは
、合成樹脂の種類や、水分含有率によって、発熱量が著
しく変動することが理由である。
【0008】本発明者は、この欠点を解決することを目
的に、図6に示す減溶装置を開発した(特願平1−19
9917号)。この減溶装置は、供給シリンダー3と減
溶シリンダー10とを直列に連結している。供給シリン
ダー3には、供給された廃棄合成樹脂を減溶シリンダー
10に供給するスクリュウ軸4を内蔵している。スクリ
ュウ軸4と平行に、しかも、スクリュウ軸のフィンに接
近してスプライン軸16を内蔵させている。減溶シリン
ダー10には、ここに供給された合成樹脂を加熱して減
溶する回転部材7を内蔵している。減溶シリンダー10
と回転部材7との間には、合成樹脂を摩擦して加熱する
ために、狭い加熱減溶隙間6を設けている。
【0009】この減溶装置は、下記の状態で廃棄合成樹
脂を減溶できる。 ■  廃棄合成樹脂を、供給シリンダー3の供給ホッパ
ーに投入する。 ■  供給ホッパーの合成樹脂は、スクリュウ軸4のフ
ィンとスプライン軸16の凸条に挟み切られて、加熱減
溶手段2に圧送される。 ■  減溶シリンダー10に送り込まれた廃棄合成樹脂
は、加熱減溶隙間6で摩擦されて発熱、減溶される。加
熱減溶隙間6で廃棄合成樹脂が発熱されるのは、回転部
材7によって、押圧状態で摩擦されるからである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この構造の減溶装置は
、供給ホッパーに投入された合成樹脂を、小さく切断し
て加熱減溶手段に圧送できる特長がある。しかしながら
この構造の減溶装置は、スプライン軸で合成樹脂を移送
する能力がないので、この部分に切断した合成樹脂が溜
りやすい欠点がある。このため、一定時間使用すると、
供給シリンダーを分解して詰まった合成樹脂を除去する
必要があり、メンテナンスに手間がかかる欠点がある。 またスプライン軸と供給シリンダーとの間に詰まった合
成樹脂は、極めて強くプレスされているので除去するの
に著しく手間がかかる欠点がある。
【0011】さらに、この構造の減溶装置は、廃棄合成
樹脂を均一な状態で能率よく減溶できない欠点がある。 それは、スクリュウ軸とスプライン軸とが、供給ホッパ
ーに投入された合成樹脂を、加熱減溶手段に定量供給で
きないことが理由である。この構造の供給手段は、供給
ホッパーに供給された合成樹脂を、スプライン軸が一時
に噛み込んで、減溶シリンダーに圧送する特性がある。 軸方向に凸条を有するスプライン軸は、供給ホッパーの
合成樹脂を一時に噛み込む特性がある。一時的に供給手
段から多量の合成樹脂が減溶シリンダーに送り込まれる
と、加熱減溶隙間に多量の合成樹脂が圧入される。多量
の合成樹脂は、回転部材の回転トルクを著しく増大し、
駆動するモーター等を過負荷とする。このため、回転部
材の駆動モーターに極めて大出力のものを使用する必要
があり、設備コストが高価になり、電力の利用効率は低
下する。さらに、加熱減溶隙間に圧入された多量の合成
樹脂は、摩擦熱によって異常に温度上昇し、過熱されて
劣化して排出される欠点がある。
【0012】この欠点は、スプライン軸を省略すること
によって解消できる。しかしながら、スプライン軸を装
備しない減溶装置は、廃棄合成樹脂の種類によっては、
加熱減溶隙間で能率よく摩擦、減溶できない欠点がある
。それは、大き過ぎる合成樹脂や、長過ぎる合成樹脂は
、狭い隙間の加熱減溶隙間で互いに擦れ合って能率よく
摩擦されないからである。合成樹脂が、加熱減溶隙間で
能率よく摩擦、減溶されるためには、狭い加熱減溶隙間
で摩擦しやすい形状が要求される。廃棄合成樹脂は、新
品の合成樹脂ペレットと違って種々の形状をしている。 スプライン軸は、廃棄合成樹脂を小さく裁断することに
よって、加熱減溶隙間における摩擦、減溶を効率よくす
ることができる。
【0013】このように、スプライン軸は、加熱減溶隙
間における摩擦、減溶能率を改善できる特長はあるが、
供給ホッパーに廃棄合成樹脂を定量供給しないと、合成
樹脂が劣化されて有効に再利用できなくなる欠点がある
。また、合成樹脂の投入量が少ないと、加熱減溶隙間に
送り込まれる合成樹脂量が減少して能率よく摩擦、減溶
できなくなり、加熱温度が低くなって充分に減溶されな
いで排出される欠点もある。
【0014】ところで、廃棄合成樹脂の減溶装置は、合
成樹脂の供給量を均一に制御することが極めて困難であ
る。それは、廃棄合成樹脂が種々の形状をしていること
が理由である。合成樹脂ペレットのように、一定の形状
の合成樹脂は、定量供給することが可能である。しかし
ながら、長いフィルム状、あるいは、大きさが大小不揃
いで形状も著しく異なる廃棄合成樹脂を、定量供給する
ことなど、実際にはほとんど不可能である。
【0015】この発明は、定量供給が難しい廃棄合成樹
脂を、能率よく均一に減溶することを目的に開発された
もので、この発明の重要な目的は、簡単な構造で、廃棄
合成樹脂を効率よく減溶でき、しかも、加熱減溶隙間に
定量の合成樹脂を供給して、合成樹脂を均一に減溶でき
る廃棄合成樹脂の減溶装置を提供するにある。さらに、
この発明の他の重要な目的は、供給手段の内部をスムー
ズに合成樹脂を移送でき、分解等の手間を解消してメン
テナンスを簡素化できる廃棄合成樹脂の減溶装置を提供
するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の廃棄合成樹脂
の減溶装置は、前述の目的を達成するために、下記の構
成を備えている。減溶装置は、廃棄合成樹脂の供給手段
1と、この供給手段1から送り込まれる廃棄合成樹脂を
加熱して減溶する加熱減溶手段2とを備えている。供給
手段1は、供給シリンダー3と、この供給シリンダー3
の内部に軸方向に延長して配設されたスクリュウ軸4と
、このスクリュウ軸4を回転させる駆動手段5とを備え
ている。さらに、加熱減溶手段2は、互いに相対的に回
転すると共に、加熱減溶隙間6から廃棄合成樹脂を押し
出す回転部材7を有する。供給手段1に送り込まれた廃
棄合成樹脂は、回転するスクリュウ軸4でもって加熱減
溶手段2に供給され、加熱減溶手段2の加熱減溶隙間6
で減溶されて押し出されるように構成されている。
【0017】さらに、この発明の減溶装置は、下記の構
成を有することを特徴としている。 (a)  供給シリンダー3は,内部に複数本のスクリ
ュウ軸4を内蔵している。 (b)  スクリュウ軸4は、表面に螺旋状のフィン8
を有する。 (c)  複数本のスクリュウ軸4は、逆ピッチのフィ
ン8を有する。 (d)  複数本のスクリュウ軸4は、フィン8を噛み
合わせる状態で、互いに平行に配設されている。 (e)  複数本のスクリュウ軸4は、駆動手段5に連
結されて、互いに逆方向に回転されている。 (f)  供給シリンダー3は、スクリュウ軸4のフィ
ン8の外周に接近する筒状に加工されている。 (g)  供給シリンダー3には、供給ホッパー9を連
結している。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の減溶装置を例示すものであって、こ
の発明の減溶装置は、構成部品の材質、形状、構造、配
置を下記の構造に特定するものでない。この発明の減溶
装置は、特許請求の範囲に於て、種々の変更を加えるこ
とができる。
【0019】更に、この明細書は、特許請求の範囲を理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲」、および「課題を解決する為の
手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許
請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定する
ものでは決してない。
【0020】図1と図2の概略断面図に示す廃棄合成樹
脂の減溶装置は、供給手段1と、加熱減溶手段2とを備
えている。
【0021】供給手段1は、供給シリンダー3と、スク
リュウ軸4と、スクリュウ軸4を回転する駆動手段5で
あるモーターとを備えている。
【0022】加熱減溶手段2は、減溶シリンダー10と
、減溶装置の発熱減溶開口17に回転自在に設けられた
回転部材7と、回転部材7を回転自在に取り付けた移動
台12と、移動台12を移動させる位置制御手段15と
を備えている。
【0023】供給シリンダー3は水平に配設され、その
排出側に減溶シリンダー10を連結して、供給シリンダ
ー3と減溶シリンダー10とを直列に接続している。供
給シリンダー3は、内部に2本のスクリュウ軸4を内蔵
する筒状に加工されている。供給シリンダー3の内面は
、スクリュウ軸4のフィン8の外周縁に接近する内径に
加工されている。供給シリンダー3の内面と、スクリュ
ウ軸4のフィン外周縁の隙間は、通常0.1〜30mm
、好ましくは0.3〜20mmの範囲に調整される。
【0024】供給シリンダー3は、上面を開口して、開
口部に合成樹脂の供給ホッパー9を連結している。供給
ホッパー9は、2本のスクリュウ軸4の上に廃棄合成樹
脂を供給するように、2本のスクリュウ軸4の間に連結
されている。2本のスクリュウ軸4は、供給シリンダー
3の内部に、回転自在に配設されている。2本のスクリ
ュウ軸4は、モーター4でもって互いに反対方向に回転
され、供給ホッパー9に投入された合成樹脂を減溶シリ
ンダー10に圧送する。スクリュウ軸4の表面には、螺
旋状のフィン8を設けている。フィン8は、互いに逆ピ
ッチの螺旋状をしている。フィン8を互いに噛み合わせ
る状態で2本のスクリュウ軸4は回転され、供給ホッパ
ー9の合成樹脂を減溶シリンダー10に移送する。
【0025】2本のスクリュウ軸4は、フィン8の噛み
合い部分で、合成樹脂を押し潰し、あるいは、切断して
、加熱減溶隙間6に効率よく圧送する。供給ホッパーに
投入された長い紐状、シート状、袋状、あるいは、種々
の形状の廃棄合成樹脂を、加熱減溶隙間で効率よく摩擦
できる形状に加工して移送する。
【0026】互いに噛み合う部分のフィンの最小隙間は
、通常10mm以下、好ましくは、接触する状態から5
mm以下の範囲に調整される。さらに好ましくは、フィ
ンの最小間隔は、加熱減溶隙間6の最大間隔にほぼ等し
く、あるいはこれより狭く調整される。
【0027】2本のスクリュウ軸4は、上端に、互いに
噛み合って反対方向に回転される歯車11を固定してい
る。一方のスクリュウ軸4をモーターに連結し、モータ
ーでもって、両方のスクリュウ軸4を回転駆動する。た
だ、図示しないが、2本のスクリュウ軸に別々にモータ
ーを連結して駆動することも可能である。
【0028】図1と図2とに示す供給手段1は、2本の
スクリュウ軸4を内蔵しているが、この発明は、3本以
上のスクリュウ軸を内蔵した供給手段も使用できる。ま
た、図に示す減溶装置は、供給シリンダーを水平に配設
しているが、図3〜図5に示すように、垂直ないし傾斜
して配設することもできる。垂直の供給シリンダー3は
、側面に連結された供給ホッパー9の廃棄合成樹脂を、
側面から掻き取るようにして、フィン8の間に取り込ん
で加熱減溶隙間6に送ることができる。
【0029】垂直の供給シリンダー3は、側面に供給ホ
ッパー9を連結する。供給ホッパー9の底面は、供給シ
リンダー3に向けて下り勾配に傾斜している。供給ホッ
パー9に投入された廃棄合成樹脂は、それ自体の自重で
スクリュウ軸4の側面に押圧され、スクリュウ軸4が廃
棄合成樹脂を側面から掻き取って加熱減溶隙間6に供給
する。廃棄合成樹脂がスクリュウ軸4の側面に押圧され
る力は、供給ホッパー9の底面に対して勾配で調整でき
る。供給ホッパー9の底面が垂直に近付くと、廃棄合成
樹脂がスクリュウ軸4に押圧される力が強くなり、反対
に、供給ホッパー9の底面が水平に近付くと押圧力は弱
くなる。供給ホッパー9の底面の水平面に対する傾斜角
は、通常40〜80度、好ましくは45〜70度の範囲
に調整される。
【0030】減溶シリンダー10は、廃棄合成樹脂を摩
擦しながら加熱して減溶する。減溶シリンダー10は、
廃棄合成樹脂を加熱減溶して排出する。減溶シリンダー
10には、発熱減溶開口17を開口している。発熱減溶
開口17は、開口端に向かって断面積が大きくなるテー
パー状に開口されている。この形状の発熱減溶開口17
は、廃棄合成樹脂を能率よく減溶でき、また、供給され
た廃棄合成樹脂の種類や水分量によって発熱状態を調整
できる特長がある。
【0031】発熱減溶開口17の横断面形状を図3に示
している。この図に示すように、発熱減溶開口17には
、複数条の溝14を設けている。溝14は、発熱減溶開
口17の内面に軸方向に延長して設けられている。溝1
4は、発熱減溶開口17の内面に、5〜50条設けられ
る。溝14の深さと幅とは1〜10mmの範囲に設計さ
れる。溝14の断面形状は、図3に示すように、横断面
形状が半円状、あるいは、図示しないが、方形状、台形
状とすることができる。このように、溝14が設けられ
た発熱減溶開口17は、廃棄合成樹脂のスリップを少な
くして、効率よく自己発熱できる。
【0032】ところで、この減溶装置は、廃棄合成樹脂
を完全に溶融して減溶するのを理想とするが、必ずしも
、廃棄合成樹脂を溶融温度以上に加熱して完全に溶融す
る必要はない。廃棄合成樹脂を、半溶融状態とし、ある
いは、一部溶融する状態としても、充分に減溶できるか
らである。
【0033】減溶シリンダー10の発熱減溶開口17に
は、これと同軸に回転部材7を配設している。回転部材
7を図3と図4とに示している。これ等の図に示す回転
部材7は、表面に、軸方向に延長して4本の凸条13を
設けている。凸条13は、加熱減溶隙間に送り込まれた
廃棄合成樹脂を摩擦して減溶し、減溶したものを強制的
に排出する。凸条13は、図4に示すように、回転部材
7の軸方向に対して傾斜している。傾斜角は、加熱減溶
隙間で減溶された合成樹脂の排出状態を決定する。傾斜
角が大きいと、加熱減溶隙間の合成樹脂は速やかに排出
される。このため、廃棄合成樹脂の減溶処理能力が大き
くなる。反対に、傾斜角が小さいと、加熱減溶隙間にお
ける合成樹脂の通過時間が長くなる。このため、廃棄合
成樹脂を高い温度で充分に減溶できる。凸条13の傾斜
角は、廃棄合成樹脂の処理能力と減溶状態とを考慮して
最適値に調整される。傾斜角は通常1〜15度、好まし
くは2〜10度範囲に設計される。
【0034】また、傾斜した凸条13は、回転部材7が
回転して、加熱減溶隙間から合成樹脂を強制的に排出す
る。このため、凸条13の傾斜方向は、図4に示すよう
に、回転部材7が回転すると、加熱減溶隙間から合成樹
脂を強制的に排出する方向に設計されている。
【0035】さらに、凸条13の横断面の拡大図を図5
に示している。この図に示す凸条13は、前側面13A
と後側面13Bとで勾配が異なり、前側面13Aは緩や
かな上り勾配の傾斜面で、後側面13Bは前側面13A
よりも急峻な下り勾配の降下面をしている。
【0036】前側面13Aは、次第に勾配が急峻となる
曲面状をしている。好ましくは、凸条の前側面13Aは
、所定の曲率半径で湾曲する曲面をしている。凸条の前
側面13Aの傾斜部分の長さLは、凸条の高さHを考慮
して最適値に調整される。また、凸条の高さHは、回転
部材7の先端に向かって次第に低くなるが、最も高い部
分で、3〜40mmに設計される。
【0037】回転部材7は、スクリュウ軸4の先端に連
結されている。回転部材7は、スクリュウ軸4とは別の
モーターで回転駆動される。回転部材7とスクリュウ軸
4とは異なる回転速度で回転できるように、スクリュウ
軸4の先端は、回転部材7の中心に回転自在で、しかも
、軸方向に移動できるように挿入されている。従って、
回転部材7の中心には、スクリュウ軸4の先端を回転自
在に挿通できる円柱状の孔が設けられている。スクリュ
ウ軸4の先端は、回転部材7の孔に回転自在に挿入でき
る円柱状をしている。
【0038】回転部材7とスクリュウ軸4とは、一直線
状に連結されている。回転部材7は、軸方向に移動でき
るように移動台12に支承されている。回転部材7は、
移動台12によって軸方向に移動される。従って、回転
部材7は、移動台12に支承されている。
【0039】移動台12は、基台に移動自在にセットさ
れている。移動台12は、基台に設けられたアリ溝(図
示せず)に摺動自在に搭載されている。アリ溝は、回転
部材7及びスクリュウ軸4の軸方向に延長して設けられ
ている。移動台12は、位置制御手段15によって軸方
向に移動される。移動台12によって回転部材7が減溶
シリンダー10に挿入されると、加熱減溶隙間6が狭く
なる。反対に移動台12によって回転部材7が減溶シリ
ンダー10から引き抜かれると、加熱減溶隙間6が広く
なる。移動台12の停止位置は、合成樹脂を最適な状態
に減溶できる位置に調整される。加熱減溶隙間6を狭く
すると、合成樹脂の加熱温度が高くなり、回転部材7の
回転トルクが大きくなる。加熱減溶隙間6を広くすると
、加熱温度は低くなり、回転部材7の回転トルクが低く
、多量の合成樹脂を排出できる。
【0040】図1ないし図2に示す加熱減溶手段2は、
合成樹脂を自己発熱させて減溶するので、減溶シリンダ
ー10には必ずしもヒータ等の加熱手段を必要としない
。ただ、この部分にヒータを装備することによって、廃
棄合成樹脂をより効率よく加熱、減溶することもできる
【0041】以上の図に示す減溶装置は、2本のスクリ
ュウ軸4に2本の回転部材7を同軸に配設している。た
だ、複数のスクリュウ軸で廃棄合成樹脂を移送し、これ
を1カ所に集合して1本の回転部材で摩擦、減溶するこ
とも可能である。
【0042】
【発明の効果】この発明の廃棄合成樹脂の減溶装置は、
廃棄合成樹脂を所定の形状に切断するスプライン軸を使
用することなく、種々の形状の合成樹脂を加熱減溶隙間
で能率よく摩擦、減溶できる特長がある。それは、互い
にフィンが噛み合う複数本のスクリュウ軸で、供給ホッ
パーの廃棄合成樹脂を、加熱減溶隙間に圧送することが
理由である。供給ホッパーからスクリュウ軸のフィンの
間に送り込まれた合成樹脂は、フィンの噛み合い部分で
薄く押し潰され、あるいは、切断されて加熱減溶隙間に
圧入される。この形状となって加熱減溶隙間に圧入され
た合成樹脂は、狭い隙間である加熱減溶隙間で能率よく
摩擦される。それは、加熱減溶隙間で互いに摩擦しやす
い形状となっているからである。このため、供給ホッパ
ーに投入された種々雑多な形状の廃棄合成樹脂は、互い
にフィンが噛み合うスクリュウ軸によって、加熱減溶隙
間で摩擦しやすい形状となり、能率よく摩擦、減溶され
て排出される。このため、この発明の減溶装置は、色々
の種類の廃棄合成樹脂を供給ホッパーに投入して、加熱
減溶隙間で能率よく摩擦して減溶できる特長を実現する
【0043】さらにまた、この発明の減溶装置は、供給
ホッパーを供給された廃棄合成樹脂を、高温劣化させず
に能率よく減溶できる特長も実現する。それは、スクリ
ュウ軸が、スプライン軸のように、軸方向に延長された
凸条で供給ホッパーの合成樹脂を一時に掻き取ることが
なく、移送方向に対して傾斜する螺旋状のフィンでもっ
て、供給ホッパーに投入された廃棄合成樹脂を、底部か
らかじり取るようにして、順番に取り込むことが理由で
ある。供給手段から定量供給される合成樹脂は、加熱減
溶隙間で一定の温度に加熱され、高温劣化することなく
排出される。加熱減溶隙間は、供給される合成樹脂量に
よって発熱量が変化する。加熱減溶隙間に一時に多量の
合成樹脂が供給されると、合成樹脂は強く摩擦されて発
熱量が多く、高温に加熱される。反対に合成樹脂の供給
量が少なくなると、合成樹脂が摩擦される圧力が低くな
り、発熱量が減少して加熱温度が低くなり、合成樹脂を
充分に溶融して減溶できなくなる。また、加熱減溶隙間
に多量の合成樹脂が供給されると、回転部材の回転トル
クが急増し、モーターは一時的に著しく過負荷の状態と
なる。過大なトルクが作用したときに回転部材を回転す
るために、大容量のモーターを使用すると、通常の運転
状態でモーターが軽く運転されて仕事効率が低下する。 このため、供給ホッパーには、廃棄合成樹脂を定量供給
することが難しいにもかかわらず、加熱減溶隙間には定
量供給することが極めて大切である。この発明の減溶装
置は、スプライン軸を省略し、複数本のスクリュウ軸を
フィンを噛み合わせて併設するという極めて簡単な構造
で、このことを実現している。小容量のモーターを使用
して、廃棄合成樹脂を能率よく、しかも高温劣化を防止
して減溶できる特長を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】  この発明の一実施例を示す廃棄合成樹脂の
減溶装置の断面図
【図2】  この発明の一実施例を示す廃棄合成樹脂の
減溶装置の断面図
【図3】  減溶シリンダーと回転部材の横断面図
【図
4】  回転部材の側面図
【図5】  減溶シリンダーと回転部材の要部拡大断面
【図6】 従来の減溶装置の一例を示す断面図
【符号の説明】
1…供給手段                  2
…加熱減溶手段3…供給シリンダー         
   4…スクリュウ軸5…駆動手段        
          6…加熱減溶隙間7…回転部材 
                 8…フィン9…供
給ホッパー            10…減溶シリン
ダー11…歯車                  
  12…移動台13…凸条            
        14…溝15…位置制御手段    
        16…スプライン軸17…発熱減溶開

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  廃棄合成樹脂の供給手段(1)と、こ
    の供給手段(1)から送り込まれる廃棄合成樹脂を加熱
    して減溶する加熱減溶手段(2)とを備えており、供給
    手段(1)が、供給シリンダー(3)と、この供給シリ
    ンダー(3)の内部に軸方向に延長して配設されたスク
    リュウ軸(4)と、このスクリュウ軸(4)を回転させ
    る駆動手段(5)とを備えており、さらに、加熱減溶手
    段(2)は、互いに相対的に回転すると共に、加熱減溶
    隙間から廃棄合成樹脂を押し出す回転部材(7)を有し
    、供給手段(1)に送り込まれた廃棄合成樹脂が、回転
    するスクリュウ軸(4)でもって加熱減溶手段(2)に
    供給され、加熱減溶手段(2)の加熱減溶隙間(6)で
    減溶されて押し出されるように構成された装置において
    、下記の構成を有することを特徴とする廃棄合成樹脂の
    減溶装置。 (a)  供給シリンダー(3)は内部に複数本のスク
    リュウ軸(4)を内蔵している。 (b)  スクリュウ軸(4)は、表面に螺旋状のフィ
    ン(8)を有する。 (c)  複数本のスクリュウ軸(4)は、逆ピッチの
    フィン(8)を有する。 (d)  複数本のスクリュウ軸(4)は、フィン(8
    )を噛み合わせる状態で、互いに平行に配設されている
    。 (e)  複数本のスクリュウ軸(4)は、駆動手段(
    5)に連結されて、互いに逆方向に回転されている。 (f)  供給シリンダー(3)は、スクリュウ軸(4
    )のフィン(8)の外周に接近する筒状に加工されてい
    る。 (g)  供給シリンダー(3)には、供給ホッパー(
    9)を連結している。
JP3108778A 1991-04-13 1991-04-13 廃棄合成樹脂の減溶装置 Pending JPH04317782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3108778A JPH04317782A (ja) 1991-04-13 1991-04-13 廃棄合成樹脂の減溶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3108778A JPH04317782A (ja) 1991-04-13 1991-04-13 廃棄合成樹脂の減溶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04317782A true JPH04317782A (ja) 1992-11-09

Family

ID=14493241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3108778A Pending JPH04317782A (ja) 1991-04-13 1991-04-13 廃棄合成樹脂の減溶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04317782A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06344342A (ja) * 1993-06-08 1994-12-20 Nishimura Sangyo Kk 合成樹脂の減溶装置
EP0813944A2 (de) * 1996-06-20 1997-12-29 Wanner-Technik GmbH Feststoffmühle

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5110368B1 (ja) * 1970-09-17 1976-04-03
JPS5110369B1 (ja) * 1970-07-23 1976-04-03
JPS5240227U (ja) * 1975-09-08 1977-03-22
JPH0232990B2 (ja) * 1982-03-11 1990-07-24 Mitsubishi Paper Mills Ltd

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5110369B1 (ja) * 1970-07-23 1976-04-03
JPS5110368B1 (ja) * 1970-09-17 1976-04-03
JPS5240227U (ja) * 1975-09-08 1977-03-22
JPH0232990B2 (ja) * 1982-03-11 1990-07-24 Mitsubishi Paper Mills Ltd

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06344342A (ja) * 1993-06-08 1994-12-20 Nishimura Sangyo Kk 合成樹脂の減溶装置
EP0813944A2 (de) * 1996-06-20 1997-12-29 Wanner-Technik GmbH Feststoffmühle
EP0813944A3 (de) * 1996-06-20 1998-09-16 Wanner-Technik GmbH Feststoffmühle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
MX2014004455A (es) Dispositivo para procesar material plastico.
JP4538061B2 (ja) 固形燃料成形装置
CN112157850A (zh) 一种热熔胶棒成型自动化加工***
JPH04317782A (ja) 廃棄合成樹脂の減溶装置
JP4021591B2 (ja) 再生ペレット製造装置
EP0831986B1 (en) Feed device and method for extruders
JP5245166B2 (ja) プラスチック混練機及び材料供給装置
JPH04317781A (ja) 廃棄合成樹脂の減溶装置
JP2009084517A (ja) 廃プラスチック類の圧縮固化方法及び圧縮固化装置
JP2696163B2 (ja) 破砕装置
JP3544240B2 (ja) 造粒装置
JPH03270911A (ja) 廃棄合成樹脂の減容装置
JPH05337943A (ja) 廃棄ゴムの粉砕脱硫装置
JPH0473108A (ja) 廃棄合成樹脂の減容装置
CN209887937U (zh) 一种塑料回收造粒机
JP2005194483A (ja) 廃棄プラスチックを微粉末燃料に加工する方法と微粉末燃料加工装置
JPH0632331Y2 (ja) 廃棄合成樹脂の減容装置
CN218660351U (zh) 一种方便清理的挤出机
KR20010102860A (ko) 폐 발포 폴리스티렌 자동 재생 장치 및 방법
JP2853587B2 (ja) 廃棄プラスチック減容処理装置
JPH05329389A (ja) 廃棄ゴムの粉砕脱硫装置
JP3056436B2 (ja) 原料切断方法及びその装置
JPH03270910A (ja) 廃棄合成樹脂の減容装置
JPH0365284A (ja) 合成樹脂の減容装置
JP2005096270A (ja) 樹脂材料廃棄物の表面塗膜剥離装置