JPH04313863A - クロック信号再生装置 - Google Patents

クロック信号再生装置

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JPH04313863A
JPH04313863A JP3079903A JP7990391A JPH04313863A JP H04313863 A JPH04313863 A JP H04313863A JP 3079903 A JP3079903 A JP 3079903A JP 7990391 A JP7990391 A JP 7990391A JP H04313863 A JPH04313863 A JP H04313863A
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JP3079903A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Chagi
康行 茶木
Yoshihide Niifuku
吉秀 新福
Hiroyuki Ino
浩幸 井野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高密度磁気記録デー
タの再生などに好適な、クロック信号再生装置に関する
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル磁気記録においては、基
本的に、デジタル信号の2進値「1」,「0」と、磁化
の極性或は磁化反転の有無とを対応させている。そして
、記録媒体の物理的特性や、システムの伝送帯域などに
応じて、例えばNRZ,FM,MFM,GCR(8−1
0変換)など種々の変調(書込み)方式に即したコード
化により、2進値と磁化とを1ビット単位で適宜に対応
させている。また、復調(読出し)時は、変調コードの
直流分の多寡に応じて、微分検出または積分検出が用い
られ、1ビット単位の検出により、データの復調を行っ
ている。
【0003】上述のような従来のデジタル磁気記録では
、符号間干渉がないことを前提としており、高域での再
生信号のレベルが充分高いことが必要となる。換言すれ
ば、各種変調コードの最小磁化反転間隔Tminに相当
する高域再生信号のS/Nによって、記録信号の最高繰
返し周波数と、記録情報の密度が定まる。
【0004】このため、図11に示すように、現行の最
高繰返し周波数fmaxは、再生レベル−周波数特性の
下降領域で、高S/Nが得られる部分に設定されている
。この下降領域では、記録時や再生時の各種の損失によ
り、再生信号のレベルが、例えばオクターブ当り12d
Bの勾配で下降する。また、図12Aに示すような理想
伝送特性(周波数スペクトル)を必要とし、同図Bに示
すような、ナイキストの第1基準を満たす正弦下降形の
等化特性が用いられる。なお、同図において、周波数f
oは変調コードの最小磁化反転間隔Tminに相当する
ものである。また、ナイキストの第1基準とは、受信側
において、一定周期毎に波形を標本化したとき、中心以
外の標本値が0となる条件である。
【0005】例えば、現行のデジタルオーディオテープ
レコーダ(DAT)等で採用されている8−10変換の
場合は、塗布型メタル(MP)テープと磁気ヘッドの相
対速度が3m/s強で、最高繰返し周波数fmaxが4
.7MHzに設定されて、ギャップ長は0.25μm、
記録波長は0.67μmとなる。この場合、トラックピ
ッチが10〜15μmで、線記録密度は60〜80kb
pi程度が概ね限界となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高密度で記
録する場合、最高繰返し周波数fmaxを高くすること
が考えられる。ところが、記録密度を上げようとすると
、例えば、2fmaxの繰返し周波数では、前述から明
かなように、再生信号のレベルが低下して、S/Nが大
幅に劣化し、データの検出が不可能になってしまうとい
う問題があった。現行の磁気システムは記録媒体と変換
デバイスとを概ね限界で使用しているので、記録・再生
時の各種損失を低減して、高域での再生信号のレベルを
格段に向上させることはきわめて困難である。
【0007】一方、記録密度を高くするときは、次のよ
うな再生波形における符号間干渉の問題が生ずる。磁気
媒体上に1個の磁化反転が孤立して存在する場合は、再
生信号として、図13に示すようなパルス状の電圧波形
(孤立パルス)が得られ、この孤立パルス、即ち、イン
パルス応答の波形は、例えば次式のように近似される。 f(t)=1/{1+(t/to)2}また、その時間
軸上の広がり(パルス幅)は、使用される記録系・再生
系と磁気媒体との総合伝送特性によって定まり、通常、
波高値の50%のレベルでの半値幅Wh、または実質的
に0%のベースレベルでの幅Wbで表される。
【0008】複数の磁化反転が一定間隔で連続して存在
する場合、記録密度が粗であれば、再生時に、隣接する
パルス間の干渉はなく、再生信号は上述のような孤立パ
ルスを交互に反転させて連ねただけのものとなる。記録
密度がかなり高くなって、図14Aに示すように、隣接
するパルスの間隔がベースパルス幅Wbの1/2まで狭
くなると、相互に隣接するパルスの裾が重なり合う波形
間干渉が生じて、再生信号の波形は孤立パルスとはかな
り異なったものとなるが、この段階では、各パルスの波
高値の情報が何等損なわれることなく保存され、符号間
干渉は発生していない。
【0009】上述のような状態より記録密度が高くなる
と、再生信号の波高値が低下すると共に、ピーク位置の
間隔が大きくなる非線形の符号間干渉(ピークシフト)
が発生する。更に記録密度が高くなって、図14Bに示
すように、隣接するパルスの間隔が、例えば、ベースパ
ルス幅Wbの1/4まで狭くなると、パルスの再生波形
は正弦波に近くなり、波高値も著しく低下してしまう。 この場合も、各パルスの波高値の情報を損なう符号間干
渉が発生している。
【0010】ところで、符号間干渉を利用する伝送方式
として、従来、パーシャルレスポンス(Partial
 Response)方式が知られている。この方式で
は、適宜の符号構成によって、例えば図15に示すよう
に、周波数スペクトルがナイキスト帯域幅に制限されて
、高域成分を必要としない利点がある。なお、図15の
特性は、パーシャルレスポンスのクラス4(変形デュオ
バイナリ)に対応するものであって、次式のように表さ
れる。 Pr(1,0,−1)=sin(2πf/fo)
【00
11】ところが、前述のような各種の変調コード自体が
符号間干渉を前提としていないため、パーシャルレスポ
ンス方式を適用しても、その利点を充分に活用すること
ができないという問題があった。また、或種の変調コー
ドでは、最大磁化反転間隔Tmaxが無限大となり、パ
ーシャルレスポンス方式を適用しても、オーバライトな
いしクロック再生など、システム構成上必要な諸機能が
実現できないという問題があった。
【0012】前述のような問題を解消するために、本出
願人は、特願平2−190151号などにおいて、符号
間干渉を前提とした、新規のデータ変換方法及び検出方
法を既に提案している。既提案のデータ変換方法及び検
出方法においては、ベクトル符号化を用いて、変調側で
、複数ビット(例えば4ビット)単位の変調符号に対応
するパターン群(コードパターン)を相互間のパターン
距離が大きいものに限定すると共に、再生側では、符号
間干渉を許容する特性で波形等化した信号を複数ビット
データに対応する波形に切り出して、コードパターンと
比較し、近似パターンを選定することにより、データ検
出を行なう。これにより、現行の媒体と記録・再生デバ
イスとを用いながら、記録密度を格段に向上させること
ができると共に、高密度記録された変換データを確実に
検出することができる。
【0013】まず、図16及び図17を参照しながら、
既提案が適用される磁気記録システムについて説明する
。図16において、10は記録系であって、端子INか
らのオーディオ信号、ビデオ信号等のアナログ信号が、
A−D変換器11を介して、データ生成回路12に供給
され、システムフォーマットに則した記録データが生成
される。13はデータ変換回路であって、変換コードが
格納されたROMテーブルを備える。生成回路12の出
力がデータ変換回路(ROM)13に供給されて、この
変換回路13から出力されたシンボルデータが、記録増
幅器14を介して、磁気ヘッド1に供給され、磁気テー
プMTに直接記録される。
【0014】既提案の磁気記録システムでは、記録最高
繰返し周波数foと孤立パルスのベースパルス幅Wbと
の関係が、例えば、 Wb=1/3・fo のように設定されて、パルス幅Wb がサンプリング周
期の3倍と等しくなり、図17に示すように、各孤立パ
ルスのパルス幅Wb内に2個のサンプリング点が含まれ
る。この明細書では、上述のような状態を2個の符号間
干渉が許容される状態と呼び、また、各孤立パルスのパ
ルス幅Wb内にn個のサンプリング点が含まれる状態を
n個の符号間干渉が許容される状態と呼ぶことにする。
【0015】20は再生系であって、磁気テープMTか
ら磁気ヘッド2により再生された信号(微分波形)が、
再生増幅器21を介して、積分器と低域フィルタからな
る波形等化回路22に供給される。この等化回路22の
特性は、例えば、2個の符号間干渉に対応するように、
パーシャルレスポンスのクラス1に相当する、次式に示
すようなものが選定される。 Pr(1,1)=cos(πf/fo)
【0016】こ
れにより、波形等化回路22の出力においては、よく知
られているように、再生信号のレベル数が3となる。そ
して、図17に示すように、各変換データのデータパタ
ーンに固有の再生波形(コードパターン)が得られる。 このコードパターンは、サンプリング点における孤立パ
ルスのレベルをAとするとき、3個の孤立パルスが共存
する検出期間Td内の2つのサンプリング点において[
2A],[0],[−2A]の3通りの値をそれぞれ取
り得る。
【0017】波形等化回路22出力がA−D変換器23
及び同期回路24に共通に供給される。同期回路24に
は位相同期ループ(PLL)が含まれ、この同期回路2
4により再生されたクロック信号がA−D変換器23に
供給されて、例えば8ビットのデータがA−D変換器か
ら出力される。25はデータ検出回路であって、基準と
して選定された各コードパターンの波形値が格納された
ROMを含み、A−D変換器23の出力が供給されて、
パターン距離演算、最小値選定などの処理が行なわれ、
各コードパターンの波形値に最短距離のパターンデータ
が出力される。このデータ検出回路25により検出され
たシンボルデータが復号回路26に供給されて、原デー
タに復号され、出力端子OUT に導出される。
【0018】ところで、従来のクロック信号再生回路は
、図18に示すように、単一のレベル比較器31と、こ
の比較器31の出力が供給される位相同期ループ(PL
L)40から構成される。また、PLL40は電圧制御
発振器(VCO)41と、このVCO41に低域フィル
タ42を介して出力を供給する、単一の位相比較器43
から構成され、位相比較器43には、レベル比較器31
のデジタル出力が供給されると共に、VCO41の出力
がフィードバックされる。
【0019】図19Aに示すような入力信号が端子3を
経てレベル比較器31に供給され、この比較器31から
同図Bに示すような出力信号が位相比較器43に供給さ
れて、同図Cに示すようなVCO41の出力(クロック
)と位相比較される。このクロックに対する、レベル比
較器31の出力の進み・遅れに応じて、位相比較器43
からは、同図Dに示すように、例えば、負または正の位
相エラー信号がVCO41に供給されて、VCO41か
らは、入力信号と位相同期した再生クロック信号が端子
4に導出される。
【0020】ところが、図18に示すような従来のクロ
ック信号再生回路は、単一のレベルで入力信号を切り出
すようになっている。このため、前述のように、レベル
数が多値となるような入力信号からのクロック信号再生
回路は困難であるという問題があった。かかる点に鑑み
、この発明の目的は、レベル数が多値となるような入力
信号から、容易かつ確実にクロック信号を再生すること
ができるクロック信号再生装置を提供するところにある
【0021】
【課題を解決するための手段】第1のこの発明は、入力
信号のレベルを基準レベルと比較するレベル比較器と、
このレベル比較器の出力が位相比較器43に供給されて
電圧制御発振器41の出力がレベル比較器の出力に位相
同期される位相同期ループ40とを備えるクロック信号
再生装置において、基準レベル+Vr,0,−Vrをそ
れぞれ異ならせて複数のレベル比較器31,32,33
を設けると共に、この複数のレベル比較器の出力を合成
する合成回路50を設け、この合成回路の出力を位相同
期ループの位相比較器に供給するようにしたクロック信
号再生装置である。
【0022】第2のこの発明は、入力信号のレベルを基
準レベルと比較するレベル比較器と、このレベル比較器
の出力が位相比較器に供給されて電圧制御発振器の出力
がレベル比較器の出力に位相同期される位相同期ループ
とを備えるクロック信号再生装置において、基準レベル
+Vr,0,−Vrをそれぞれ異ならせて複数のレベル
比較器31,32,33を設け、この複数のレベル比較
器にそれぞれ対応して複数の位相比較器43A,44A
,45Aを設けると共に、この複数の位相比較器の出力
を合成する合成回路46を設け、この合成回路の出力を
位相同期ループ40Mの電圧制御発振器41に供給する
ようにしたクロック信号再生装置である。
【0023】
【作用】かかる構成によれば、レベル数が多値となる入
力信号から、容易かつ確実にクロック信号が再生される
【0024】
【実施例】以下、図1及び図2を参照しながら、この発
明によるクロック信号再生装置の一実施例について説明
する。この発明の一実施例の構成を図1に示す。この図
1において、前出図18に対応する部分には同一の符号
を付して重複説明を省略する。
【0025】図1において、30はレベル比較回路、5
0は合成回路であって、この実施例ではそれぞれ3個の
レベル比較器31,32,33と、排他的論理和回路(
EX−OR)51,52,53から構成される。端子3
からの入力信号が、AGC増幅器5を介して、比較器3
1,32,33の各一方の入力端子に共通に供給され、
比較器31,33の各他方の入力端子には基準電圧源3
4,35が接続されると共に、比較器32の他方の入力
端子は直接に接地される。
【0026】第1のEX−OR51の一方の入力端子に
電圧Vccが供給され、他方の入力端子に比較器31の
出力が供給されると共に、第2のEX−OR52の両入
力端子には比較器32,33の出力がそれぞれ供給され
る。両EX−OR51,52の各出力が第3のEX−O
R53の両入力端子に供給され、このEX−OR53の
出力がPLL40の位相比較器43に供給される。その
余の構成は前出図18と同様である。
【0027】次に、図2をも参照しながら、図1の一実
施例の動作について説明する。この実施例では、電圧源
34,35の基準電圧が同大・逆極性に設定されて、図
2Aに示すような入力信号に対して、レベル比較器31
,32,33からは、それぞれ同図B,C,Dに示すよ
うな出力が得られる。上述のように、この実施例では、
3個の比較器31,32,33の基準レベルをそれぞれ
異ならせてあるので、各比較器31〜33の出力が同時
に発生することがない。
【0028】レベル比較器31〜33の各出力は、合成
回路50において、それぞれ2段のEX−ORを通るこ
とにより、同じ遅延時間で合成されて、同図Eに示すよ
うな合成回路50の出力が位相比較器43に供給される
。VCO41からのクロックに対し、この合成回路50
の出力が進んでいるか遅れているかに応じて、前出図1
9Dに示したと同様にレベルが変化する位相エラー信号
が、位相比較器43からVCO41に供給され、VCO
41からは、3値の入力信号と位相同期した再生クロッ
ク信号が得られる。
【0029】なお、上述の実施例では、レベル数が3と
なる再生信号に対応して、3個のレベル比較器を設けた
が、一般に、レベル数がnとなる再生信号に対しては、
n個のレベル比較器が設けられて、多値の入力信号と位
相同期したクロック信号がかつ確実に再生される。
【0030】次に、図3〜図6を参照しながら、この発
明によるクロック信号再生装置の他の実施例について説
明する。この発明の他の実施例の構成を図3に示し、そ
の要部の構成を図4に示す。この図3において、前出図
1及び図18に対応する部分には同一の符号を付して重
複説明を省略する。
【0031】図3において、40Mは位相同期ループ(
PLL)であって、この実施例では、3個の位相比較器
43A,44A,45Aと、アナログ加算器46とを含
んで構成される。位相比較器43A,44A,45Aの
一方の入力端子に、レベル比較器31,32,33の出
力がそれぞれ供給されると共に、位相比較器43A〜4
5Aの他方の入力端子には、VCO41の出力が共通に
供給される。位相比較器43A〜45Aの各出力は加算
器46で合成されて、低域フィルタ42を介して、VC
O41に供給される。その余の構成は前出図1と同様で
ある。
【0032】この実施例では、位相比較器43A〜45
Aがそれぞれ図4に示すように構成される。図4におい
て、例えば、位相比較器43Aのタイミング比較部43
1には、レベル比較器31の出力パルスと、VCO41
からのクロックパルスとが供給され、タイミング比較部
431から出力されるエラー信号がDフリップフロップ
回路(D−FF)432のD入力端子と減算器433と
に共通に供給される。VCO41からのクロックがD−
FF432のT入力端子に供給され、D−FF432の
出力が減算器433に供給されて、タイミング比較部4
31のエラー信号との差分が形成される。434は差分
信号蓄積回路であって、例えばチャージポンプ回路が用
いられ、この蓄積回路434の出力が、加算器46,低
域フィルタ42を介して、VCO41に供給される。
【0033】次に、図5及び図6をも参照しながら、図
3の実施例の動作について説明する。この実施例では、
図5Aに示すような(前出図2Aと同様の)入力信号が
レベル比較器31,32,33に供給され、レベル比較
器31,32,33からは、前出図2B,C,Dに示す
ような出力が位相比較器43A,44A,45Aにそれ
ぞれ供給される。各位相比較器43A〜45Aでは、次
のようにして、レベル比較器31〜33の出力とVCO
41からのクロックとがそれぞれ位相比較される。
【0034】図4の位相比較器43Aのタイミング比較
部431においては、VCO41とレベル比較器31か
ら、それぞれ図6A,Bに示すようなクロックと入力信
号とが供給されて、同図Cに示すようなエラー信号が出
力される。このエラー信号とクロックとに基づいて、D
−FF432では、同図Dに示すような参照信号が形成
される。減算器433において、参照信号とエラー信号
から、同図Eに示すような差分が形成され、この信号の
正極性部分と負極性部分との差分が蓄積回路434に蓄
積される。
【0035】上述のようにして、図3の位相比較器43
A,44A,45Aからは、それぞれ図5E,F,Gに
示すようなエラー出力が得られる。3個の位相比較器4
3A〜45Aの各エラー出力は、アナログ加算器46で
合成されて、同図Hに示すような合成エラー出力がVC
O41に供給され、VCO41からは、3値の入力信号
と位相同期した再生クロック信号が得られる。
【0036】なお、上述の実施例では、3個の位相比較
器43A〜45Aの各エラー出力を単純に加算したが、
重み付け加算してもよい。また、一般に、レベル数がn
となる再生信号に対しては、n個のレベル比較器と位相
比較器とを設けることにより、多値の入力信号と位相同
期したクロック信号がかつ確実に再生される。
【0037】次に、図7〜図10を参照しながら、この
発明によるクロック信号再生装置の更に他の実施例につ
いて説明する。この発明の更に他の実施例の全体の構成
を図7に示し、その要部の構成を図8に示す。この図7
において、前出図1,図3及び図18に対応する部分に
は同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0038】図7において、40Dは位相同期ループ(
PLL)であって、この実施例では3個の位相比較器前
部43f,44f,45fと、1個の位相比較器後部4
3bとを含んで構成される。位相比較器前部43f,4
4f,45fの各一方の入力端子に、3個のレベル比較
器31,32,33の出力がそれぞれ供給されると共に
、各位相比較器前部43f〜45fの他方の入力端子に
、VCO41の出力が共通に供給される。位相比較器前
部43f〜45fの各出力が位相比較器後部43bのデ
ジタル加算器(合成回路)50に供給され、合成回路5
0の出力が位相比較器後部43bの差分蓄積回路434
に供給される。この蓄積回路434の出力は、低域フィ
ルタ42を介して、VCO41に供給される。その余の
構成は前出図3と同様である。
【0039】この実施例では、位相比較器43Dの前部
43f及び後部43bは図8に示すように構成される。 図8において、位相比較器前部43fは、進み成分抽出
回路435と遅れ成分抽出回路436から構成され、両
抽出回路435,436に共通に、レベル比較器31の
出力パルスと、VCO41からのクロックパルスとがそ
れぞれ供給される。両抽出回路435,436の出力が
位相比較器後部43bの減算器433に供給され、減算
器433の出力が差分信号蓄積回路434に供給される
。この蓄積回路434には、前述のように、例えばチャ
ージポンプ回路が用いられる。
【0040】次に、図9及び図10をも参照しながら、
図7の実施例の動作について説明する。この実施例では
、図9Aに示すような(前出図2Aと同様の)入力信号
がレベル比較器31,32,33に供給され、レベル比
較器31,32,33からは、前出図2B,C,Dに示
すような出力が位相比較器前部43f,44f,45f
にそれぞれ供給される。各位相比較器前部43f〜45
fでは、次のようにして、レベル比較器31〜33の出
力とVCO41からのクロックとがそれぞれ位相比較さ
れる。
【0041】図8の位相比較器43Dの前部43fにお
いては、VCO41とレベル比較器31から、それぞれ
図10A,Bに示すようなクロックと入力信号とが供給
されて、進み成分抽出回路435からは、同図Cに示す
ようなエラー信号の進み成分が抽出されると共に、遅れ
成分抽出回路436からは、同図Dに示すような、エラ
ー信号の遅れ成分が抽出される。減算器433において
、このようなエラー信号の進み成分と遅れ成分から、同
図Eに示すような差分が形成され、この信号の正極性部
分と負極性部分との差分が蓄積回路434に蓄積される
【0042】上述のようにして、図7の位相比較器前部
43f,44f,45fからは、それぞれ図9E,G,
Jに示すようなエラー信号の進み成分と、同図F,H,
Kに示すようなエラー信号の遅れ成分とが得られる。こ
の実施例では、合成回路50において、上述のようなエ
ラー信号の進み成分と遅れ成分とが、同図L,Mに示す
ようにそれぞれ合成され、合成回路50の出力が位相比
較器後部43bの差分蓄積回路434に供給される。そ
して、蓄積回路434からは、同図Nに示すようなエラ
ー信号出力がVCO41に供給され、VCO41からは
、3値の入力信号と位相同期した再生クロック信号が得
られる。
【0043】この実施例では、位相比較器を前・後に分
割し、3個の前部43f,44f,45fに共通に、1
個の後部43bを組み合わせるようにしたので、3値の
入力信号に対応しながら、構成が比較的簡単になり、回
路規模が縮小される。
【0044】なお、上述の実施例でも、一般に、レベル
数がnとなる再生信号に対しては、n個のレベル比較器
と位相比較器前部とが設けられる。また、位相比較器前
部としては、前出図4に示すような、位相比較器43A
のタイミング比較部431とD−FF432とを用いる
こともできる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述のように、第1のこの発明によ
れば、レベル数が多値となる入力信号に対して、基準レ
ベルがそれぞれ異なる複数のレベル比較器と、この複数
のレベル比較器の出力を合成する合成回路とを設け、こ
の合成回路の出力をPLLの位相比較器に供給して、電
圧制御発振器の出力を合成回路の出力に位相同期させる
ようにしたので、レベル数が多値となる入力信号から、
容易かつ確実にクロック信号を再生することができるク
ロック信号再生装置が得られる。
【0046】また、第2のこの発明によれば、レベル数
が多値となる入力信号に対して、基準レベルがそれぞれ
異なる複数のレベル比較器を設けると共に、この複数の
レベル比較器にそれぞれ対応する複数の位相比較器と、
この複数の位相比較器の出力を合成する合成回路とをP
LL内に設け、合成回路の出力を電圧制御発振器に供給
して、電圧制御発振器の出力を合成回路の出力に位相同
期させるようにしたので、レベル数が多値となる入力信
号から、容易かつ確実にクロック信号を再生することが
できるクロック信号再生装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるクロック信号再生装置の一実施
例の構成を示すブロック図
【図2】この発明の一実施例の動作を説明するためのタ
イムチャート
【図3】この発明の他の実施例の全体の構成を示すブロ
ック図
【図4】この発明の他の実施例の要部の構成を示すブロ
ック図
【図5】この発明の他の実施例の動作を説明するための
タイムチャート
【図6】この発明の他の実施例の要部の動作を説明する
ためのタイムチャート
【図7】この発明の更に他の実施例の全体の構成を示す
ブロック図
【図8】この発明の他の実施例の要部の構成を示すブロ
ック図
【図9】この発明の更に他の実施例の動作を説明するた
めのタイムチャート
【図10】この発明の更に他の実施例の要部の動作を説
明するためのタイムチャート
【図11】この発明を説明するための周波数特性図
【図
12】この発明を説明するための周波数特性図
【図13
】この発明を説明するための波形図
【図14】この発明
を説明するための波形図
【図15】この発明を説明する
ための周波数特性図
【図16】この発明を説明するため
のブロック図
【図17】この発明を説明するための波形
【図18】従来のクロック信号再生装置の構成例を示
すブロック図
【図19】従来例の動作を説明するためのタイムチャー
【符号の説明】
31,32,33  レベル比較器 40,40M,40D  位相同期ループ(PLL)4
1  電圧制御発振器(VCO) 43,43A,44A,45A  位相比較器43f,
44f,45f  位相比較器前部43b  位相比較
器後部 46  加算器 50  合成回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  入力信号のレベルを基準レベルと比較
    するレベル比較器と、このレベル比較器の出力が位相比
    較器に供給されて電圧制御発振器の出力が上記レベル比
    較器の出力に位相同期される位相同期ループとを備える
    クロック信号再生装置において、上記基準レベルをそれ
    ぞれ異ならせて複数の上記レベル比較器を設けると共に
    、この複数のレベル比較器の出力を合成する合成回路を
    設け、この合成回路の出力を上記位相同期ループの上記
    位相比較器に供給するようにしたことを特徴とするクロ
    ック信号再生装置。
  2. 【請求項2】  入力信号のレベルを基準レベルと比較
    するレベル比較器と、このレベル比較器の出力が位相比
    較器に供給されて電圧制御発振器の出力が上記レベル比
    較器の出力に位相同期される位相同期ループとを備える
    クロック信号再生装置において、上記基準レベルをそれ
    ぞれ異ならせて複数の上記レベル比較器を設け、この複
    数のレベル比較器にそれぞれ対応して複数の上記位相比
    較器を設けると共に、この複数の位相比較器の出力を合
    成する合成回路を設け、この合成回路の出力を上記位相
    同期ループの上記電圧制御発振器に供給するようにした
    ことを特徴とするクロック信号再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011501333A (ja) * 2007-10-11 2011-01-06 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 複数の読み取りチャネルに関する共通サンプル・タイミング制御ロジック、システム、及び方法(マルチ・チャネル・データ検出)
TWI486023B (zh) * 2007-10-11 2015-05-21 Broadcom Corp 在活動狀態功率管理過程中改善延時的方法和系統

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