JPH0430976Y2 - - Google Patents

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JPH0430976Y2
JPH0430976Y2 JP1990088913U JP8891390U JPH0430976Y2 JP H0430976 Y2 JPH0430976 Y2 JP H0430976Y2 JP 1990088913 U JP1990088913 U JP 1990088913U JP 8891390 U JP8891390 U JP 8891390U JP H0430976 Y2 JPH0430976 Y2 JP H0430976Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ヒータにより沸かされた湯を貯湯す
るための電気湯沸器に関するものである。
この種の電気湯沸器は、貯湯用の内容器を内蔵
した本体ケースの上端開口部を蓋体で覆い、エア
ポンプにより前記内容器内の湯を注出口から導出
させ得る如く構成されているのが通例であり、内
容器内を蒸気排出通路を介して大気に連通させて
内部で発生する蒸気を外部へ排出することによ
り、内容器内の異常な高圧化を防止するようにし
たものが知られている。
ところが、上記のような構成とする場合、蒸気
排出通路の途中が詰まつたり、あるいはヒータが
異常加熱状態となつたりすると、内容器内が高圧
化することがあるが、蓋体が螺着式とされている
ものの場合、蓋体が完全に拘束されていることと
なるため、蒸気の出口がなくなつて内容器内の高
圧化が進み、ついには危険な状態となるおそれが
ある。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、
蒸気排出通路の途中が詰まつたり、あるいはヒー
タが異常加熱状態となつたりした場合にも、内容
器内の圧力が危険状態とならないようにすること
を目的とするものである。
以下、添付の図面を参照して本考案の好適な実
施例を説明する。
この電気湯沸器は、外装ケース3上端に肩部材
4を取り付けてなる本体ケース1と、該本体ケー
ス1の上部を覆蓋する蓋体2とによつて構成され
ている。
前記本体ケース1内には、ステンレス等の耐食
性金属からなる内容器6がその上部に肩部材4を
貫通する給水口7を形成する如くして配設されて
いる。即ち、内容器6は、その上端開口縁6aを
肩部材4の開口縁4aに連結する一方、その底面
6bを外装ケース3の底部に支持具8,8を介し
て連結することによつて本体ケース1内に配設固
定されている。
前記内容器6の周側外壁には、加熱用のヒータ
9が取り付けられている。
一方、蓋体2は、前記本体ケース1上部の肩部
材4に対して蝶番ピン5を介して開閉自在に枢支
された蓋本体36と、前記給水口7を密栓する蓋
部12とによつて構成されており、前記蓋本体3
6内には、内容器6内の湯を外部へ注出するため
の加圧式のベローズポンプ10が配設されてい
る。該ベローズポンプ10は、前記蓋本体36の
底板を兼用する基板10aと、該基板10a上面
に対して伸縮自在なベローズ10bを介して取り
付けられた可動板10cとによつて構成されてお
り、前記可動板10c上面に当接される押圧板1
1により押圧駆動されることとなつている。な
お、前記蓋本体36の上面には、前記押圧板11
を臨ましめるべき開口31が形成されている。
また、前記蓋部12には、ベローズポンプ10
からの空気通路と内容器6からの蒸気通路とを兼
用する内腔13が形成されている。
前記ベローズポンプ10の吐出口15と前記蓋
部内腔13とは、前記蓋体2(具体的には、蓋本
体36)の閉蓋時にパツキング16を有する通孔
17を介して気密的に連通されるようになつてい
る。符号14はベローズポンプ10の吸入口であ
る。
前記蓋部12には、内容器6の内底部に臨む液
体汲上管18と本体ケース1外に臨む液体注出管
19とが取り付けられており、両者は、蓋部内通
路20を介して連通せしめられて、内容器6内と
本体ケース1外とを連通させる液体注出通路21
を構成している。符号30は液体注出管19先端
の注出口である。なお、前記液体汲上管18およ
び液体注出管19は、肩部材4に取り付けられる
場合もある。
さらに、前記蓋部12には、内容器6内の蒸気
Sを前記蓋部内腔13を介して前記肩部材4上方
の空間部32に案内するための蒸気通路23が形
成されている。かく構成したことにより、内容器
6内の蒸気Sは、前記蓋部内腔13、蒸気通路2
3および肩部材4の上方空間部32を介して外部
へ導出されることとなり、前記中蓋内腔13、蒸
気通路23および肩部材4の上方空間部32によ
つて蒸気Sが蓋部12内を通り且つ前記ベローズ
ポンプ10内を避けてベローズポンプ下板10a
下方を通つて外部へ排出される蒸気排出通路22
が構成されることとなつているのである。
前記蒸気通路23の入口側の開口23aは、前
記通孔17と対向せしめられており、両者間に
は、両者を択一的に閉塞するための弁体24がス
プリング25によつて通孔17を閉塞する方向に
付勢された状態で配設されている。つまり、常態
においては、蒸気通路23は開放状態とされ且つ
通孔17は閉塞状態とされているのである。
前記弁体24は、前記ベローズポンプ10内に
配設された押圧部材26によつて前記押圧板11
の押圧操作時に押し下げられて、前記通孔17を
開放した後に蒸気通路23の入口開口23aを閉
塞するようになつている。
つまり、本実施例においては、蒸気排出通路2
2(具体的には、蒸気通路23の入口側開口23
a)は、前記エアーポンプ10の伸縮作動に伴つ
て動作する弁体24によつて開閉せしめられるこ
ととなつているのである。符号27はベローズポ
ンプ10の復帰用スプリング、28は押圧部材2
6の復帰用スプリングである。
前記蒸気通路23の出口側開口23bは、前記
注出口30と反対位置に臨ましめられており、前
記肩部材4において前記出口側開口23bと対向
する部位には、蒸気温度を検知する温度センサー
29が配設されている。該温度センサー29は、
前記内容器6と外装ケース3との間に形成される
空隙35に配設されるリード線33およびコンセ
ント34を介してヒータ9と接続されて、検知蒸
気温度に応じてヒータ電流を制御する作用を有し
ており、内容器6内の水が沸騰すると、その蒸気
温度を検知してヒータ9を加熱から保温に切り換
えることとなつている。
上記の如く構成された電気湯沸器は次のように
作用する。
内容器6内の湯を注出しない状態においては、
内容器6内において発生した蒸気Sは、蓋部内腔
13、蒸気通路23および肩部材4の上方空間部
32からなる蒸気排出通路22を介して外部へ排
出されることとなつているため、内容器6内にお
いて水を沸騰させた場合であつても内容器6内が
異常に高圧化するようなことはない。
なお、前記蒸気排出通路22の途中が詰まつた
り、ヒータ9が異常加熱状態となつたりした場合
においては、内容器6内の圧力が異常に高くなる
が、本実施例の場合、蓋体2が蝶番ピン5を介し
て開閉自在に取り付けられているため、内容器6
内の高圧化に伴つて蓋体2(具体的には、蓋本体
32と蓋部12)がわずかに上方に変位し、内容
器6内の蒸気Sが蓋部12と給水口7との隙間お
よび蓋部12と蓋本体32との隙間を通つて流出
することとなる。従つて、内容器6内の異常高圧
化が防止されることとなるのである。ところで、
蓋体2は、ロツク手段によりみだりに開放しない
ように係止されているのが通例であるが、ロツク
手段による係止の場合、螺着式のように完全に拘
束された状態ではなく若干の遊びがあるため、前
記した蓋部12および蓋本体32の上方への変位
が許容される。
内容器6内の湯を注出しようとする場合には、
押圧板11を下方に押圧すると、スプリング27
が圧縮され、この圧縮により押圧部材26がスプ
リング28の付勢力に抗して下方に移動し、該押
圧部材26の下方移動に伴つて弁体24がスプリ
ング25の付勢力に抗して押し下げられて、通孔
17を開放した後、蒸気通路23の入口側開口2
3aを閉塞する。また、前記押圧板11の下降に
伴つて可動板10cが押圧され、これによりベロ
ーズ10bおよびその内部の空気が圧縮される。
つまり、ベローズポンプ10が駆動されるのであ
る。そして、ベローズポンプ10からの圧縮空気
が、吐出口15、通孔17および蓋部内腔13を
通つて内容器6内に圧送され、湯の液面を加圧す
る。該加圧により内容器6内の湯の一部が、液体
汲上管18、蓋部内通路20および液体注出管1
9からなる液体注出通路21を経て注出口30か
ら外部へ導出される。こののち、押圧板11への
押圧力を解除すると、スプリング27の付勢力に
よつて可動板10cと共に押圧板11が上昇し、
該上昇に伴つて押圧部材26がスプリング28の
付勢力により上動し、該上動に伴つて弁体24が
スプリング25の付勢力により上昇する。このこ
とにより、通孔17が閉塞されるとともに、蒸気
通路23の入口側開口23aが開放されて、当初
の状態に復元する。このような動作の反復によ
り、内容器6内の湯が適量ずつ導出されることと
なつているのである。
上記した如く、湯の導出を行わない場合(即
ち、押圧板11に押圧力を作用させていない場
合)には、内容器6内は、蒸気排出通路22を介
して外部と連通せしめられているが、ベローズポ
ンプ10が圧縮動作を起こす際には、弁体24に
よつて蒸気排出通路22を構成する蒸気通路23
の入口側開口23aが閉塞され、内容器6内と外
部との連通状態が遮断されるため、ベローズポン
プ10内の圧縮空気を外部に漏らすことなく確実
に内容器6内に圧送することができるのである。
なお、通常時においては、内容器6内の蒸気S
は、ベローズポンプ10内を経ることなく、別個
に形成された蒸気排出通路22を通つて外部に排
出されることとなつているので、ベローズポンプ
10の耐久性が蒸気の熱によつて損なわれるとい
うことはない。
しかも、蒸気通路23の出口側開口23bを、
注出口30の反対位置に臨ましめるように構成し
ているため、蒸気出口と注出口30とが大きく隔
たることとなり、たとえ注出口30近傍から蒸気
Sが漏れ出たとしても、蒸気温度が低下している
ので、使用者に火傷等を負わせる危険はない。
続いて、本考案の電気湯沸器の効果を述べる。
本考案によれば、ヒータ9によつて沸かされた
湯を貯湯する内容器6を内蔵した本体ケース1の
上端部に、蓋体2を一端側を支点として開閉自在
となるように取り付け且つ該蓋体2内に、前記内
容器6内の湯を導出させるための加圧式のベロー
ズポンプ10を設けるとともに、前記内容器6内
において発生する蒸気Sが蓋部12内を通り且つ
前記ベローズポンプ10内を避けてベローズポン
プ下板10a下方を通つて外部へ排出される蒸気
排出通路22を設けるようにしたので、蒸気排出
通路22の途中が詰まつたり、ヒータ9が異常加
熱状態となつたりした場合においても、蓋体2の
上方への変位によつて内容器6内の蒸気Sが外部
へ排出され得ることとなり、内容器6内の異常高
圧化を防止することができるという実用的な効果
がある。
また、蒸気排出通路22は、内容器6内の蒸気
Sがベローズポンプ10内を避けて通るように設
けられているので、ベローズポンプ10の熱劣化
が防止されることとなり、耐久性向上に大いに寄
与するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例にかかる電気湯沸器の縦
断面図である。 1……本体ケース、2……蓋体、6……内容
器、9……ヒータ、10……ベローズポンプ、2
2……蒸気排出通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ヒータ9によつて沸かされた湯を貯湯する内容
    器6を内蔵した本体ケース1の上端部に、蓋体2
    を一端側を支点として開閉自在となるように取り
    付け且つ該蓋体2内に、前記内容器6内の湯を導
    出させるための加圧式のベローズポンプ10を設
    けるとともに、前記内容器6内において発生する
    蒸気が、該内容器6の開口6aを閉塞する蓋部1
    2内を通り且つ前記ベロースポンプ10内を避け
    てベロースポンプ下板10a下方を通つて外部へ
    排出される蒸気排出通路22を設けたことを特徴
    とする電気湯沸器。
JP1990088913U 1990-08-24 1990-08-24 Expired JPH0430976Y2 (ja)

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JPH0334432U JPH0334432U (ja) 1991-04-04
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