JPH04308995A - メモリカード付き金銭登録機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ＰＯＳ．ＥＣＲ（販
売時点管理用の電子式金銭登録機）のような金銭登録機
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のＰＯＳ．ＥＣＲなどの金
銭登録機においては、その機器の管理を厳重に行う必要
がある。そのため、管理者用、担当者用等の鍵を設けて
、その鍵の種類により、操作できる機能の範囲を制限し
たり、操作している担当者を識別するようにしている。

【０００３】すなわち、操作モードの切換えは、通常、
鍵の回転ポジションに対応して「設定モード」、「登録
モード」、「点検モード」、「精算モード」等を割当て
、その回転ポジションまで鍵を回すことにより行う。 そして、鍵スイッチの種類により、回転範囲を変え、例
えば管理者用は全てのポジションまでの回転を可能とし
、担当者用は「登録モード」までのみの回転を可能とす
るようにしている。

【０００４】また、担当者の識別は、複数のメカニカル
な接点で鍵の形状を読出してコード化することにより行
っている。

【０００５】図５は従来の金銭登録機の回路構成を示す
回路ブロック図である。この図において、１はメカニカ
ルな鍵スイッチであり、この鍵スイッチ１を回転させる
ことにより、設定モード・登録モード・点検モード・精
算モード等の各種の操作モードを選択することが可能で
ある。

【０００６】２は鍵スイッチ１から操作モードの指定デ
ータが入力される入力ポート、３は各種の金銭登録デー
タが入力されるキーボード、４はキーボード３にキース
キャン信号を送りリターン信号を受け取るキーインター
フェイス、５はＣＰＵ、６はＲＯＭ、７はＲＡＭである
。

【０００７】図５に示すように、従来においては、ＣＰ
Ｕ５は鍵スイッチ１の入力ポート２からモードの状態を
読取り、そのモードでの操作を可能にする。例えばオペ
レータが設定と登録の操作のみ許可されている場合には
、そのモードの位置までしか回転できない形状の鍵が支
給される。また、管理者には全てのモードの操作が可能
なように、全ての範囲に回転できる形状の鍵が準備され
る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金銭登録機においては、上述したように、種々の異なる
種類の鍵を用意しなければなず、特に、操作に携わる人
数が多いほど形状の異なる多くの鍵を必要とするため、
コストが高くなり、保管などの管理が大変となる。また
、メカニカルな構造のため、鍵の種類をあまり多く作れ
ないことや、特殊な鍵でないため偽造が容易であり、セ
キュリティ面でも問題がある。

【０００９】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、操作モード切換用や担当者識別用のメカ
ニカルな鍵スイッチの部分をメモリカードを用いること
により電子スイッチ化するようにした金銭登録機を提供
するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】図１はこの発明の構成を
示すブロック図である。図に示すように、この発明にお
ける金銭登録機は、設定モード・登録モード・点検モー
ド・精算モード等の各種の操作モードの内から選択され
た操作モードの種類が操作範囲として書込まれたメモリ
カード１０１と、メモリカード１０１の装着が可能なコ
ネクタ１０２を有する金銭登録機本体１０３からなり、
金銭登録機本体１０３が、設定モード・登録モード・点
検モード・精算モード等の各種の操作モードを指定する
指定手段１０４と、コネクタ１０２を介してメモリカー
ド１０１から操作範囲を読み取る読取り手段１０５と、
指定手段１０４によって指定された操作モードが読取り
手段１０５によって読取られた操作範囲に含まれている
か否かを判定する判定手段１０６と、判定手段１０６に
よって操作範囲に含まれていると判定されたときには指
定された操作モードで金銭登録処理を実行する実行手段
１０７と、判定手段１０６によって操作範囲に含まれて
いないと判定されたときには操作エラーを報知する報知
手段１０８と、を備えてなるメモリカード付き金銭登録
機である。

【００１１】なお、この発明における指定手段１０４と
しては、設定モード・登録モード・点検モード・精算モ
ード等の各種の操作モードを指定することが可能なキー
ボードなどが用いられる。

【００１２】読取り手段１０５、判定手段１０６及び実
行手段１０７としては、ＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭ，Ｉ／
Ｏポートからなるマイクロコンピュータを用いるのが便
利である。

【００１３】報知手段１０８としては、各種の表示装置
、ブザー、ランプ等が用いられる。

【００１４】

【作用】この発明によれば、指定手段１０４によって操
作モードが指定されると、読取り手段１０５によってメ
モリカード１０１から操作範囲が読取られ、判定手段１
０６により、指定手段１０４によって指定された操作モ
ードが、読取り手段１０５によって読取られた操作範囲
に含まれているのか否かが判定される。

【００１５】そして、操作範囲に含まれている場合には
、実行手段１０７によって金銭登録処理が実行され、操
作範囲に含まれていない場合には、報知手段１０８によ
って操作エラーが報知される。

【００１６】したがって、担当者毎に操作範囲を書込ん
だメモリカードを持っておき、操作時には、そのメモリ
カードを金銭登録機に装着するようにすれば、担当者毎
に異なる範囲で金銭登録機を操作することができ、これ
により、従来よりも操作モードを種々設定することが可
能となり、従来のメカニカルな鍵スイッチが不要となる
。

【００１７】

【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。なお、この発明はこれによって限定される
ものではない。

【００１８】図２はこの発明をＰＯＳ．ＥＣＲ（販売時
点管理用の電子式金銭登録機）に適用した一実施例の回
路構成を示す回路ブロック図である。

【００１９】この図において、１はＩＣメモリを内蔵し
たメモリカードであり、このメモリカード１には、設定
モード・登録モード・点検モード・精算モード等の各種
の操作モードの内から選択された操作モードの種類が操
作範囲として書込まれている。

【００２０】２はメモリカード１を装着することが可能
なコネクタ３を有するＰＯＳ．ＥＣＲ本体である。

【００２１】４はＰＯＳ．ＥＣＲ本体２に設けられたキ
ーボードである。キーボード４上には、設定モード・登
録モード・点検モード・精算モード等の各操作モードに
対応したプッシュキー（図示しない）が設けられている
。

【００２２】５はキーボード４に対してキースキャン信
号を送りリターン信号を受け取るキーインターフェイス
、６はコネクタ３を介してメモリカード１にデータの入
出力を行う際にデータを一時格納する入出力バッファ、
７はＣＰＵ、８はＲＯＭ、９はＲＡＭである。

【００２３】ＲＯＭ８には制御プログラムが書込まれて
おり、ＣＲＵ７は、このＲＯＭ８に書込まれた制御プロ
グラムにより、各種のデータ処理を行う。

【００２４】すなわち、ＣＰＵ７は、コネクタ３を介し
てメモリカード１から操作範囲を読み取る。そして、キ
ーボード４からプッシュキーの押下げによって、設定モ
ード・登録モード・点検モード・精算モード等の各種の
操作モードが指定されると、指定された操作モードが読
取った操作範囲に含まれているか否かを判定し、操作範
囲に含まれているときには指定された操作モードで金銭
登録処理を実行し、操作範囲に含まれていないときには
ブザー（図示しない）によって操作エラーを報知する。

【００２５】図３はメモリカード１に書込まれた操作範
囲の内容の一例を示す説明図である。メモリカード１に
は、操作範囲として、図に示すようなデータ構成で操作
範囲フラグが書込まれている。各フラグにおいて“１”
の場合はそのモードでの操作が可能であることを示し、
“０”の場合はそのモードでの操作が不可であることを
示している。

【００２６】したがって、この図の例においては、この
メモリカード１を保有しているオペレータは、登録と点
検操作が可能である。

【００２７】次に、ＣＰＵ７の処理動作の内容を図４に
示すフローチャートに従い説明する。あるモードの操作
が実行される場合には、そのモードがまず指定されるが
、その場合、オペレータにより、そのモードに対応した
プッシュキーが押下される。

【００２８】ＣＰＵ７は、操作モードに対応したプッシ
ュキーが押下されると（ステップ１１）、メモリカード
１の所定のエリアに記憶された操作範囲フラグを読込み
（ステップ１２）、プッシュキーで押下された操作が許
可されているのか否かを判定する。すなわち、操作範囲
フラグが１であるのか否かを判定し（ステップ１３）、
操作範囲フラグが１であれば操作可とみなし、操作可の
場合はそのモードで以後の処理を実行する（ステップ１
４）。また、操作範囲フラグが１でなければ操作不可と
みなし、操作不可の場合は操作エラーの処理を行う（ス
テップ１５）。

【００２９】このようにして、オペレータの人数に関係
なく１種類のメモリカード１を準備し、そのメモリカー
ド１の所定のエリアに、担当者に応じて、あらかじめ操
作範囲フラグや、あるいは担当者コード、取引限度額コ
ード等を書込んでおくことにより、従来のような鍵スイ
ッチを使用することなく、ＰＯＳ．ＥＣＲの適切な管理
が可能となる。

【００３０】

【発明の効果】この発明によれば、担当者毎に操作範囲
を書込んだメモリカードを持っておき、操作時には、そ
のメモリカードを金銭登録機に装着して、指定モードで
の操作が可能か否かを判定するようにしたので、従来の
ようなメカニカルな鍵スイッチを使用することなく、金
銭登録機の適切な管理が可能となる。

【００３１】また、共通のカードをベースに書込むコー
ドを変えるだけで対応できるため、従来のように、種類
の異なる多くの鍵を用意する必要がなくなり、書込むコ
ードの種類も任意に増やすことが可能となる。さらに、
カードの内部で書込みコードのみを変えるため、偽造が
困難であり、セキュリティ面でもきわめて有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の構成を示すブロック図。

【図２】この発明をＰＯＳ．ＥＣＲ（販売時点管理用の
電子式金銭登録機）に適用した一実施例の回路構成を示
す回路ブロック図。

【図３】メモリカードに書込まれた操作範囲の内容の一
例を示す説明図。

【図４】実施例の動作を示すフローチャート。

【図５】従来の金銭登録機の回路構成を示す回路ブロッ
ク図。

【符号の説明】

１　　メモリカード ２　　ＰＯＳ．ＥＣＲ本体 ３　　コネクタ ４　　キーボード ５　　キーインターフェイス ６　　入出力バッファ ７　　ＣＰＵ ８　　ＲＯＭ ９　　ＲＡＭ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　設定モード・登録モード・点検モード
   ・精算モード等の各種の操作モードの内から選択された
   操作モードの種類が操作範囲として書込まれたメモリカ
   ードと、メモリカードの装着が可能なコネクタを有する
   金銭登録機本体からなり、金銭登録機本体が、設定モー
   ド・登録モード・点検モード・精算モード等の各種の操
   作モードを指定する指定手段と、コネクタを介してメモ
   リカードから操作範囲を読み取る読取り手段と、指定手
   段によって指定された操作モードが読取り手段によって
   読取られた操作範囲に含まれているか否かを判定する判
   定手段と、判定手段によって操作範囲に含まれていると
   判定されたときには指定された操作モードで金銭登録処
   理を実行する実行手段と、判定手段によって操作範囲に
   含まれていないと判定されたときには操作エラーを報知
   する報知手段と、を備えてなるメモリカード付き金銭登
   録機。