JPH04308520A - W/o型メイクアップ化粧料 - Google Patents

W/o型メイクアップ化粧料

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JPH04308520A
JPH04308520A JP10031591A JP10031591A JPH04308520A JP H04308520 A JPH04308520 A JP H04308520A JP 10031591 A JP10031591 A JP 10031591A JP 10031591 A JP10031591 A JP 10031591A JP H04308520 A JPH04308520 A JP H04308520A
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powder
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cosmetic
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撥水化処理された粉体
と水を配合してなるW/O型メイクアップ化粧料に関し
、更に詳しくは、撥水化処理された粉体に水を混合分散
することで、粉体間に水滴が細かく分散した構造をもち
、使用特性(のび、付着性、清涼感、化粧保ち)に優れ
、夏用のファンデーションとして好適なW/O型メイク
アップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】水を使
用したメイクアップ化粧料としては、水、界面活性剤、
油剤等からなる乳液やクリームに粉体を分散して作成す
るクリームタイプのファンデーション類が従来知られて
いる。これらのファンデーションはのび、つきが良い特
徴があるが、化粧保ちに問題があり、更に界面活性剤が
配合されているため、夏季の発汗時や水泳時等の過酷条
件下では崩れ易い問題があった。
【0003】また、ケーキタイプのファンデーションは
、化粧保ち、耐水性、紫外線防御能等に優れた性能を有
しており現在の主流となっているが、クリームタイプの
ファンデーションと比べて、塗布時のなめらかさに欠け
る問題があった。
【0004】一方、化粧保ち、耐水性、紫外線防御能等
に優れた性能を有し、塗布時の感触がなめらかであるも
のとして油性ファンデーションがあるが、油剤の量が多
いため、さっぱりとした感触が得られない問題があった
【0005】本発明者はこれらの問題点に鑑み、化粧保
ち、耐水性、紫外線防御能等に優れた性能を有し、塗布
時の感触がなめらかであり、且つさっぱりとした清涼感
のある仕上がりが得られるメイクアップ化粧料について
鋭意研究した結果、撥水化処理粉体に水を混合分散する
ことで、粉体間に水滴が細かく分散した構造が得られる
こと、更に水滴が一種の潤滑剤、冷却剤的な働きをする
ため、皮膚に塗布した場合に冷たく、さっぱりとした感
触が得られることを見いだした。
【0006】すなわち本発明の目的は、撥水化処理粉体
に水を混合分散することで、粉体間に水滴が細かく分散
した構造をもち、使用特性に優れ、冷たくさっぱりとし
た感触が得られるW/O型メイクアップ化粧料を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、下記の成分(A)〜(C) (A)撥水化処理粉体          93〜40
重量%(B)油剤                 
     2〜20重量%(C)水         
               5〜40重量%を含有
することを特徴とするW/O型メイクアップ化粧料であ
る。
【0008】以下に本発明の構成を詳説する。本発明で
用いる粉体は、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化
クロム、カーボンブラック、群青等の有色顔料、酸化亜
鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウム等の
白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、雲
母等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミ
ニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、N−アシルアス
パラギン酸被覆マイカ等の有機物被覆顔料及び金属石鹸
処理顔料、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタ
ンパウダー、テフロンパウダー、セルロースパウダー、
シリコーンパウダー、金染色シルクパウダー等の高分子
、シリカ、アルミナ等の無機粉体、青色404号等の色
素、赤色2号Alレーキ等のレーキ顔料、微粒子酸化チ
タン、微粒子酸化亜鉛、アルミナ被覆微粒子酸化チタン
、シリカ被覆微粒子酸化チタン等の微粒子粉体等が挙げ
られる。
【0009】本発明で用いる撥水化処理剤としては、メ
チルハイドロジェンポリシロキサン等のSi−H基を含
むシリコーンオイル、Si−OH基を含むシリコーンオ
イル、環状ジメチルポリシロキサン、ジメチルシリコー
ン、フッ素含有シラン化合物、フッ素含有りん酸化合物
、フッ素含有シリコーン化合物、テフロン、下記一般式
【化1】
【化2】
【化3】 に示されるフッ素含有化合物(米国特許第363274
4号公報記載)、シランカップリング剤、チタンカップ
リング剤、アルミニウムカップリング剤、パーフルオロ
アルキル基含有アクリレート類、パーフルオロアルキル
基含有メタクリレート類等が挙げられる。また撥水化処
理剤と共に油剤、触媒、プライマー、水等の成分を配合
することも可能である。
【0010】本発明で用いる粉体の撥水化処理の方法と
しては、例えば以下の方法を単独または組み合わせて用
いることができる。 1.送風気流乾燥器やスプレードライヤー、クラックス
システム(ホソカワミクロン(株)製)を用い、粉体に
撥水化処理剤を被覆処理し、更に加熱処理を行い粉体の
撥水化処理を行う方法。 2.密閉容器中に粉体を投入し、これに撥水化処理剤を
気相で供給して粉体の撥水化処理を行う方法。 3.ヘンシェルミキサー等の撹拌、混合装置を用いて、
粉体と撥水化処理剤を混合した後、加熱処理を行い、粉
体の撥水化処理を行う方法。 4.有機溶剤を用いて粉体と撥水化処理剤のスラリーを
形成した後、有機溶剤を留去し、加熱処理を行って粉体
の撥水化処理を行う方法。 5.プラズマを用いて粉体の表面をフッ素化し、粉体の
撥水化処理を行う方法。 6.ボールミル、オングミル、ローラーミル等の装置を
用い、テフロン等の撥水性物質を粉体にメカノケミカル
を利用して被覆する方法。
【0011】本発明で用いる粉体の撥水化の程度として
は、後記の実施例に記載の撥水度の測定方法を用いた場
合に撥水度が25〜100を示すことが好ましく、更に
好ましくは30〜100である。すなわち、撥水度が2
5未満の場合では粉体の撥水性が不足しているため、本
発明の製品を作成した場合に、感触の悪化、汗による化
粧崩れ、色ぐすみ等の問題が生じるからである。
【0012】この撥水度の測定方法を用い下記の処理粉
体の撥水度を測定したところ、撥水度は25未満を示し
、更に本発明の製品を作成したところ、水と処理粉体の
分離、感触の悪化等が発生した。金属石鹸処理粉体1.
ミリスチン酸金属塩処理粉体 2.アシルアミノ酸金属塩処理粉体 3.オレイン酸金属塩処理粉体 メカノケミカル処理粉体 4.アミノ酸被覆粉体 5.脂肪酸被覆粉体 カップリング剤処理粉体 6.チタンカップリング剤処理マイカ 7.シランカップリング剤処理酸化チタン
【0013】
また、本発明で用いる粉体には、テフロンパウダー、シ
リコーンパウダー、ナイロンパウダー等の樹脂粉体、シ
リカビーズ等の球状無機粉体を配合することが好ましい
【0014】本発明で用いる油剤は通常化粧料に用いら
れる油剤であって、オレイン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラ
ウリン酸、カプリル酸、カプリン酸、イソステアリン酸
、セロチン酸などの脂肪酸及びその塩、クエン酸、アス
コルビン酸、リンゴ酸、ヤシ油、アマニ油、サフラワー
油、大豆油、ゴマ油、綿実油、ナタネ油、オリーブ油、
ツバキ油、アーモンド油、ヒマシ油、パーシック油、カ
カオ脂、モクロウ、パーム油、牛脂、ミンク油、卵黄油
、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、蜜ロウ、サラシ
蜜ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、酢酸
ラノリン、ラノリン脂肪酸、ポリオキシエチレンラノリ
ン、パラフィン、イソパラフィン、シクロパラフィン、
流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワッ
クス、セレシン、スクワラン、オレイン酸デシル、ステ
アリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸
ヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イ
ソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチル
オクタン酸ヘキシルデシル、ジオレイン酸プロピレング
リコール、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸プロピ
ングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、
モノステアリン酸グリセリン、トリミリスチン酸グリセ
リン、乳酸セチル、ラノリンアルコール、ラウリルアル
コール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イ
ソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサ
デシルアルコール、2−オクチルドデカノール、ミリス
チルアルコール、イソプレングリコール、グリセリン、
ソルビトール、グルコース、フラクトース、プロピレン
グリコール、エチレングリコール、ヒアルロン酸、キト
サン、レシチン、テルペン、プリスタン、コレステロー
ル、フィトステロール、セトステアリルアルコール、レ
ゾルシン等が挙げられる。
【0015】更に、油剤として好ましく用いられるシリ
コーンオイル類としては、ジメチルポリシロキサン、環
状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキ
サン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン
・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、
ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)
シロキサン共重合体、ミリスチルシリコーン、ジメチル
シロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、
ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共
重合体、メチルポリシロキサンエマルジョン、シリコン
樹脂、シリコーングリース、ポリエーテル変性シリコー
ン、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変性シリ
コーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級アル
コキシ変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、高
級脂肪酸変性シリコーン、一部または全部の水素原子が
フッ素原子に置換されたオルガノシリコーン類、フッ素
変性シリコーン、アモジメチコーン、アルコール変性シ
リコーン等が挙げられる。
【0016】また本発明では、アニオン界面活性剤、カ
チオン界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤は用
いないことが好ましい。これらの界面活性剤を用いた場
合、撥水化処理粉体が界面活性剤の作用で水に濡れてし
まうため、耐水性の低下が生じ、本発明の効果であるさ
っぱりとした感触が得られない。但し、感触の調整を目
的として界面活性剤を用いる場合は、化粧料100重量
%に対して界面活性剤0.01〜0.1重量%を配合す
ることが可能である。
【0017】本発明では、撥水化処理粉体、油剤、シリ
コーンオイル、水以外の成分としてエタノール、メタノ
ール、イソプロピルアルコールを配合することも可能で
ある。但し、これらの低級アルコールは界面活性剤と同
様に撥水化処理粉体の撥水性を低下させるため、低級ア
ルコールの配合量としては化粧料中の水の重量の0.1
〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは0
.1〜5重量%である。
【0018】また、フッ素化合物にて処理された撥水化
処理粉体を用いる場合、配合する油剤は前記のフッ素変
性シリコーンとジメチルポリシロキサンの混合物が効果
的である。すなわち、フッ素化合物にて処理した撥水化
処理粉体は撥水性が強く、高級脂肪酸、高級アルコール
、エステル油等の油剤をはじいてしまうため、水泳等の
過酷条件下では処理された体質顔料が流れ落ちる場合が
ある。一方、フッ素変性シリコーンとジメチルポリシロ
キサンの混合物は、フッ素化合物にて処理された撥水化
処理粉体を皮膚上に固定し、更に油剤がはじかれる程度
を減少させる効果がある。
【0019】この場合のフッ素変性シリコーンの構造と
しては、下記一般式
【化4】 に示すように、ジメチルシロキサンユニットを含むこと
が好ましい。この式において、a、b、nの値はaが2
〜12、bが4〜12、nが1〜8であることが好まし
く、nは1〜3であることが更に好ましい。フッ素含有
量が多い場合では、フッ素変性シリコーンがジメチルポ
リシロキサンや油剤と相分離するため、経時での安定性
、皮膚塗布後の色変化等に問題が生じる。
【0020】また、本発明で用いる水は、通常化粧品に
使用される精製水であって、例えばイオン交換水、蒸留
水であれば良い。
【0021】本発明のW/O型メイクアップ化粧料の製
造方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。 1.撥水化処理粉体と油剤、シリコーンオイル、水をヘ
ンシェルミキサー等の撹拌、混合装置を用いて撹拌混合
する方法。 2.撥水化処理粉体と油剤、シリコーンオイルをヘンシ
ェルミキサー等の撹拌、混合装置を用いて撹拌混合した
後、水を加えて更に撹拌混合を行う方法。 3.撥水化処理粉体に油剤、シリコーンオイルを送風気
流乾燥器、スプレードライヤー等を用いて被覆した後、
得られた粉体をヘンシェルミキサー等の撹拌、混合装置
を用いて水と撹拌混合する方法。 4.撥水化処理粉体と油剤、シリコーンオイル、水をボ
ールミル、オングミル、振動ミル、ロールミル等の装置
に投入し撹拌混合する方法。 5.撥水化処理粉体と油剤、シリコーンオイルをボール
ミル、オングミル、振動ミル、ロールミル、ジェットミ
ル等の装置に投入し撹拌混合して得られた粉体をヘンシ
ェルミキサー等の撹拌、混合装置を用いて水と撹拌混合
する方法。 6.有機溶剤を用い、撥水化処理粉体と油剤、シリコー
ンオイルのスラリーを形成した後、有機溶剤を留去し、
ついで水を加えて撹拌混合する方法。
【0022】尚、前記のW/O型メイクアップ化粧料の
製造方法においては、粉体を一種類ずつ処理し最後に撹
拌混合して製品にしても、粉体を各種混合した状態で処
理を行っても構わない。
【0023】本発明のW/O型メイクアップ化粧料の例
としては、ファンデーション、プレストパウダー、ファ
ンデーションスチック、チークカラー、白粉、頬紅、ア
イシャドウ、ベースファンデーション等が挙げられる。 また、化粧料の形態としては、金型を用いて打型したも
の、金型に流し込んだもの、チューブに充填したもの等
が挙げられる。
【0024】更に、本発明のW/O型メイクアップ化粧
料には、撥水化処理粉体、油剤、シリコーンオイル、水
以外の成分として、香料、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収
剤を配合することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。実施例
に記載の使用特性(のび、付着性、清涼感、化粧保ち)
及び撥水度の測定方法に関する試験法は、以下の通りで
ある。
【0026】1.化粧料の使用特性(のび、付着性、清
涼感)の評価方法 各実施例及び比較例によって作成した化粧料を用い、2
0〜50才の男女計10人を対象として、感触の評価を
行った。その結果を表1に示す。後出の表1において、
数値は各評価項目に対して10人中何人が判定したかを
示すものであり、10ならば10人全員が、1ならば1
0人中1人が判定したことを示す。
【0027】2.化粧料の使用特性(化粧保ち)の評価
方法 各実施例及び比較例によって作成した化粧料を化粧パフ
を用いて左内腕部に塗布した後、流水中に10分間放置
した。ついで右内碗部に化粧料を塗布し、化粧料の色の
変化を目視で観察し、化粧保ちの評価を行った。結果を
表1に示す。表1において、化粧保ちの評価は、左内碗
部の化粧料塗布部の撥水性が維持され、色の変化が生じ
ていない場合を◎、塗布部の撥水性が維持されているが
、色の変化が生じている場合を○、塗布部の撥水性が無
くなり、色の変化が生じている場合を×として行った。
【0028】3.撥水度の測定方法 エタノール(関東化学(株)製、試薬特級)を用い、体
積混合比率で0〜100V/V%の濃度をもつエタノー
ル水溶液を作成し、試験管に各エタノール水溶液を10
m1ずつ量り取った。次に撥水化処理顔料0.1gを量
り取り前記試験管に投入した後、超音波洗浄器(BRA
NSON 2200型,BRANSON CLEANI
NG EQUIPMENTCOMPANY製)の水浴中
に試験管を入れて1分間超音波を照射した。撥水化処理
顔料は水に濡れにくいので水面上に浮くが、あるエタノ
ール濃度以上で溶液中に分散するようになる。この分散
を始めるエタノール濃度(分散エタノール濃度)を撥水
度として求めた。
【0029】実施例1  ファンデーション(手順1)
メチルハイドロジェンポリシロキサンで被覆処理した顔
料の製造 黄色酸化鉄1Kgにメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン(KF−99P 粘度 19cst信越化学工業(株
)製)30gを加え、ヘンシェルミキサーにて混合を行
った後、自由粉砕機を用いて粉砕を行った。得られた粉
体をステンレス製バットに移し、送風乾燥機を用いて1
80℃で8時間加熱処理を行った。同様の処理をベンガ
ラ、黒酸化鉄、タルク、マイカ、酸化チタンについても
行った。これらの撥水化処理粉体の撥水度は30〜45
であった。
【0030】 上記成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、
これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加
して引き続き10分間混合し、更にこれに成分Cを加え
15分間混合して製品とした。
【0031】実施例2  アイシャドウ(手順1)デカ
メチルシクロペンタシロキサンで被覆処理した顔料の製
造 デシケーター中に微粒子酸化チタン(粒径0. 02μ
m)100gを入れ、気体状のデカメチルシクロペンタ
シロキサンを送り込みながら、90℃で24時間加熱処
理を行った。ついでデカメチルシクロペンタシロキサン
の供給を止め、更に90℃で8時間加熱処理を行い、残
留しているデカメチルシクロペンタシロキサンを除去し
た。同様の処理を群青、レーキ顔料等の着色顔料、ステ
アリン酸亜鉛、雲母チタン、タルク、カオリンについて
も行った。これらの撥水化処理粉体の撥水度は25〜3
5であった。
【0032】 上記成分Aをミキサーに入れ3分間混合し、これに予め
均一に混合溶解してある成分Bを添加して引き続き3分
間混合し、更にこれに成分Cを加え5分間混合した。つ
いでプレス充填して製品とした。
【0033】実施例3  アイシャドウ(手順1)フル
オロシリコーンゴムで被覆処理した顔料の製造 下記成分Aに成分Bをボールミルを用いて被覆処理した
。 この撥水化処理粉体の撥水度は75であった。
【0034】 (手順2)  アイシャドウの製造 成分C  フルオロシリコーン被覆顔料       
   80.0部        シリコーンパウダー
                    5.0部成
分D  モノステアリン酸グリセリン        
    5.0部        ジメチルオクタン酸
ヘキシルデシル      2.0部        
ヘキサデシルアルコール              
  0.4部        ソルビトール     
                     0.4部
        香料               
                   0.2部成分
E  水                     
               7.0部上記成分Cと
予め均一に混合溶解してある成分Bをミキサーに入れ3
分間混合し、更にこれに成分Eを加え5分間混合した。 ついでプレス充填して製品とした。
【0035】実施例4  ファンデーション(手順1)
フッ素含有シランで被覆処理した顔料の製造黄色酸化鉄
100gに下記の式
【化5】 に示す構造式をもつフッ素含有シラン10gを加え、水
蒸気存在下80℃で12時間加熱処理を行った。ついで
送風乾燥器を用いて120℃で4時間加熱処理を行った
。同様の処理をベンガラ、黒酸化鉄、タルク、セリサイ
ト、酸化チタン、シリコーンパウダーについても行った
。これらの撥水化処理粉体の撥水度は40〜70であっ
た。
【0036】 上記成分Aと予め均一に混合溶解してある成分Bを雷潰
機に入れ10分間混合し、これに成分Cを加え20分間
混合して製品とした。
【0037】実施例5  ファンデーション(手順1)
フッ素含有リン酸化合物で被覆処理した顔料の製造 米国特許第3632744号公報(1972年1月4日
発行)記載の方法に従い、前記一般式化1に示す構造式
のフッ素含有リン酸化合物(但しnは1〜16、mは4
〜14、yの平均値は1〜2.5であり、Mは水素、ア
ルカリ金属、アンモニウムイオンから選ばれる)を、黄
酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、タルク、セリサイト、酸
化チタンに被覆処理した。これらの撥水化処理粉体の撥
水度は70〜95であった。
【0038】 上記成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、
これに予め均一に混合溶解してある成分Bと成分Cを徐
々に添加して引き続き10分間混合し、更にこれに成分
Dを加え、15分間混合して製品とした。
【0039】実施例6  ファンデーション(手順1)
メチルハイドロジェンポリシロキサンで被覆処理した顔
料の製造黄色酸化鉄1Kgにメチルハイドロジェンポリ
シロキサン(KF−99P 粘度 19cst信越化学
工業(株)製)60gを加え、ヘンシェルミキサーにて
混合を行った後、自由粉砕機を用いて粉砕を行った。得
られた粉体をステンレス製バットに移し、送風乾燥機を
用いて180℃で8時間加熱処理を行った。同様の処理
をベンガラ、黒酸化鉄、タルク、セリサイト、酸化チタ
ンについても行った。これらの撥水化処理粉体の撥水度
は30〜55であった。
【0040】 (手順2)ファンデーションの製造 成分A  処理セリサイト             
 33.9部        処理タルク      
            17.9部        
処理酸化チタン              14.9
部        処理ベンガラ          
        1.0部        処理黄酸化
鉄                  3.0部  
      処理黒酸化鉄             
     0.3部        テフロンパウダー
              4.0部成分B  スク
ワラン                    1.
0部        イソセチルミリステート    
    2.0部        流動パラフィン  
              1.0部       
 グリセリン                   
 0.7部        防腐剤         
               0.2部      
  香料                     
     0.1部成分C  フッ素変性シリコーン         (前記一般式化4においてa=4、b
=4、n=1)                  
                    3.0部 
       ジメチルポリシロキサン(粘度20cs
  25℃)                   
                   6.0部  
      ジメチルポリシロキサン(粘度100cs
  25℃)                   
                   1.0部成分
D  水                     
     10.0部上記成分Aをヘンシェルミキサー
に入れ5分間混合し、これにあらかじめ混合しておいた
成分Bと成分Cを添加し引き続き10分間混合し、更に
これに成分Dを加え、15分間混合して製品とした。
【0041】比較例1  ファンデーション(手順1)
ミリスチン酸アルミニウムで被覆処理した顔料の製造 黄色酸化鉄100gと水350gを撹拌混合したものに
ステアリン酸ナトリウム4gを加え、60℃で15分間
激しく撹拌した。ついで10%硫酸アルミニウム水溶液
14mlをゆっくり加えた後、濾過を行った。得られた
粉体をステンレス製バットに移し、送風乾燥機を用いて
100℃で4時間乾燥した後、ミキサーを用いて粉砕し
た。同様の処理をベンガラ、黒酸化鉄、タルク、マイカ
、酸化チタンについても行った。これらの処理粉体の撥
水度は5〜20であった。
【0042】 上記成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、
これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐々に添加
して引き続き10分間混合し、更にこれに成分Cを加え
15分間混合して製品とした。
【0043】比較例2  アイシャドウ(手順1)ステ
アリン酸で被覆処理した顔料の製造下記成分Aに成分B
をボールミルを用いて被覆処理した。 この処理粉体の撥水度は0であった。
【0044】 上記成分Cと予め均一に混合溶解してある成分Bをミキ
サーに入れ3分間混合し、更にこれに成分Eを加え5分
間混合して製品とした。
【0045】比較例3  ファンデーション(手順1)
シランカップリング剤で被覆処理した顔料の製造 酸化チタン100gにシランカップリング剤(γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン)1wt%水溶液
を200g加え撹拌混合した後、脱水した。ついで得ら
れた酸化チタンを送風乾燥器を用いて100℃で4時間
乾燥した。同様の処理を黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄
、タルク、セリサイトについても行った。これらの処理
粉体の撥水度は10〜35であった。
【0046】 成分Aと予め均一に混合溶解してある成分Bを雷潰機に
入れ10分間混合し、これに成分Cを加え20分間混合
して製品とした。
【0047】
【表1】
【0048】表1から、本発明によって得られるW/O
型メイクアップ化粧料は、使用特性(のび、付着性、清
涼感、化粧保ち)に優れていることが判る。また、比較
例1〜3の全部または一部の撥水度が25未満であって
、撥水性が不足している表面処理粉体を使用した場合に
比べ、本発明の実施例1〜6は諸特性において明らかに
優れている。更に、比較例1〜3は製造1時間後には粉
体と水の分離が生じたが、実施例1〜6では分離が生じ
なかったことからも、本発明の実施例1〜6が諸特性に
おいて明らかに優れていることが判る。
【0049】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明は、撥水化処
理粉体に水を混合分散することで、粉体間に水滴が細か
く分散した構造をもち、使用特性(のび、付着性、清涼
感、化粧保ち)に優れ、夏用のファンデーションとして
好適なW/O型メイクアップ化粧料である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記の成分(A)〜(C)(A)撥水
    化処理粉体          93〜40重量%(B
    )油剤                      
    2〜20重量%(C)水              
              5〜40重量%を含有することを
    特徴とするW/O型メイクアップ化粧料。
  2. 【請求項2】  撥水度が25〜100である請求項1
    記載のW/O型メイクアップ化粧料。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の撥水化処理粉体が、下
    記の(イ)〜(ホ)の群から選ばれる少なくとも1種の
    油剤で被覆処理してなる撥水化処理粉体であるW/O型
    メイクアップ化粧料。 (イ)Si−H基を含むシリコーンオイル(ロ)メチル
    シリコーンオイル (ハ)フッ素含有シラン化合物 (ニ)フッ素含有りん酸化合物 (ホ)フッ素含有シリコーン化合物
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