JPH04307523A - 電気泳動表示素子 - Google Patents

電気泳動表示素子

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Publication number
JPH04307523A
JPH04307523A JP3072941A JP7294191A JPH04307523A JP H04307523 A JPH04307523 A JP H04307523A JP 3072941 A JP3072941 A JP 3072941A JP 7294191 A JP7294191 A JP 7294191A JP H04307523 A JPH04307523 A JP H04307523A
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JP
Japan
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transparent
transparent substrate
transparent electrode
light
compartment
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Pending
Application number
JP3072941A
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English (en)
Inventor
Yasufumi Shibata
靖文 柴田
Kazuo Toshima
和夫 戸島
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気泳動表示素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開昭59−34518号公報には、表
示面積を大きくしても均一なギャップを保持でき、かつ
顔料(電気泳動粒子)の偏り、凝集が起こらない電気泳
動パネルを提供することを目的として少なくとも一方に
透明導電膜を設け対向する2枚の基板フィルム間に分散
系注入部を形成し、この分散系注入部を非導電性部材よ
りなる区画体により小区間のセルに分割した構成が開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭59−34
518号公報に開示され、かつ図10、11、12に示
す区画体3Eの場合には、前記小区間のセルを形成する
複数の区画室30eが、2枚の基板フィルムにそれぞれ
対向する−端面33e側および他端面34e側に貫通し
、かつ区画体3Eの厚み方向S1と直角な横幅方向S2
および縦幅方向S3に互いに平行に配列されており、視
認方向に投影した時に各区画室30eの存在しない部分
(各区画室30eを区分する縦壁31eおよび横壁32
e部分)が形成されている。このため、例えば素子の遮
光駆動時に、各区画室30e内の分散媒中に分散した遮
光性の電気泳動粒子により着色された各区画室30eと
、縦壁31eおよび横壁32e部分とが区別し易くなる
ため、見映えが悪くなる。
【0004】また、前記区画体3Eが透明材料で形成さ
れている場合には、前記区画室30eが着色された素子
の遮光駆動時に、図11、図12の示すように縦壁31
eおよび横壁32eより光りRが部分的に透過し、遮光
効果を低下させる。本発明は、上記問題点を解決した電
気泳動表示素子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電気泳動表示素
子は、第1透明基板と、該第1透明基板と対向して配置
された第2透明基板と、該第1透明基板と該第2透明基
板との間の封入空間に封入された透光性の分散媒および
該分散媒中に分散された遮光性の電気泳動粒子と、該封
入空間に介在されたストライプ状またはメッシュ状透明
区画部材と、少なくとも該第1透明基板、該第2透明基
板、該ストライプ状またはメッシュ状透明区画部材のう
ちのひとつ、および他のひとつに形成された第1透明電
極および第2透明電極とよりなり、該第1透明電極およ
び該第2透明電極に交流電圧あるいは直流電圧が印加さ
れるよう構成された電気泳動表示素子であって、前記ス
トライプ状またはメッシュ状透明区画部材は、それぞれ
該第1透明基板および該第2透明基板に対向する−端面
側および他端面側に、その厚み方向と直角方向に位置を
ずらして開口する複数の−端側区画室および複数の他端
側区画室をもち、視認方向に投影した時に該封入空間の
全面に対して該−端側区画室およびの他端側区画室のい
ずれか−方が存在しない部分が無いように構成されたこ
とを特徴とする。
【0006】本発明の電気泳動表示素子の最も大きな特
徴は、前記ストライプ状またはメッシュ状透明区画部材
にある。(以下、説明上、透明区画部材と称す。また第
1透明基板および第2透明基板を垂直に保持した場合で
説明する。)透明区画部材は、第1透明基板と第2透明
基板との間の封入空間に介在される板状のもので、例え
ば非導電性の透明合成樹脂板や、透明ガラス板を用いる
ことができる。また、透明区画部材は、その視認方向に
投影した時に封入空間の全面(表示部)に対して−端側
区画室およびの他端側区画室のいずれか−方が存在しな
い部分が無いように構成するには、例えば第1透明基板
に対向する−端面側より見て一端側区画室が存在する部
分と一端側区画室が存在しない部分とが形成された場合
、一端側区画室が存在しない部分の背面である他端面側
に、他端側区画室を存在させるこによって実現できる。 すなわち、前記透明区画部材の複数の−端側区画室およ
び複数の他端側区画室は、それぞれ第1透明基板および
第2透明基板に対向する透明区画部材の−端面側および
他端面側に、その厚み方向と直角方向に位置をずらして
開口するものである。
【0007】また前記封入空間に介在された透明区画部
材は、遮光性の電気泳動粒子を分散させた透光性の分散
媒が封入された微小封入空間を、前記厚み(前後)方向
に対して前記−端面側および前記他端面側にそれぞれ形
成するとともに、水平(左右幅)方向あるいは垂直(上
下高さ)方向に対しては、前記−端面側を複数の−端側
区画室によって形成し、前記他端面側を複数の他端側区
画室によって形成するものである。
【0008】複数の−端側区画室(以下、各一端側区画
室と称す。)および複数の他端側区画室(以下、各他端
側区画室と称す。)は、前記透明合成樹脂板や、透明ガ
ラス板の両面に、板厚と直角な水平方向および垂直方向
に一定間隔(等間隔)を保ってそれぞれ形成された有底
穴(凹部)を用いることができる。各一端側区画室を形
成する有底穴(凹部)は、第1透明基板に対向する−端
面側で開口する開口部および第2透明基板に対向する他
端面側で底部を備えている。また同様に各他端側区画室
を形成する有底穴(凹部)は、第2透明基板に対向する
他端面側が開口する開口部および第1透明基板に対向す
る−端面側で底部を備えている。
【0009】前記有底穴(凹部)は、透明区画部材がメ
ッシュ状である場合、前記一端面側および他端面側より
視認した形状が、例えば円形、菱形、矩形(四角形、長
方形)、三角形、六角形等や、これ等に類似する形状を
備えたのものを用いることができる。また、有底穴(凹
部)は、光の透過方向に沿う形状が、例えば前記開口部
側と、前記底部側とが同じ穴径の凹部形状のものや、開
口部側が広く底部側が狭くなった穴径の凹部形状のもの
を用いることができる。前記一端面側に形成される有底
穴(凹部)と前記他端面側に形成される有底穴(凹部)
の形状は、互いに対称的なものや、非対称的なもの、お
よび前記視認方向に投影したとき、互いに重なり合うも
のを用いることができる。
【0010】また前記有底穴(凹部)は、透明区画部材
がストライプ状である場合、前記一端面側および他端面
側より視認した形状が、例えば複数の円弧状溝がうず巻
形や、同心円形に配設されたもの等を用いることができ
る。第1透明基板と第2透明基板は、透明ガラス板や透
明樹脂板を使用でき、これ等は透光性を有するものであ
れば少々着色してあってもよい。第1透明基板と第2透
明基板との間隔は、例えば50〜150μmの範囲内と
することが好ましい。
【0011】前記第1透明電極および第2透明電極は、
例えば第1透明基板および第2透明基板に形成すること
や、第1透明基板および第2透明基板のいずれか一方と
、透明区画部材とに形成することができる。すなわち、
第1透明電極あるいは第2透明電極は、そのいずれか一
方が、少なくとも第1透明基板、第2透明基板、透明区
画部材のうちのひとつに形成され、そのいずれか他方が
、少なくとも第1透明基板、第2透明基板、透明区画部
材のうちの他のひとつに形成することができる。また、
第1透明基板あるいは第2透明基板のいずれか一方に形
成された第1透明電極あるいは第2透明電極は、交流電
圧を印加する遮光駆動時および直流電圧を印加する透光
駆動時とのいずれか一方より他方に切替えて使用される
。第1透明電極あるいは第2透明電極は、電気泳動粒子
を吸着したとき入射光が透過することができる形状ある
いは位置に形成することが好ましい。例えば前記第1透
明電極および第2透明電極は、ストライプ状またはメッ
シュ状のものや、面状のものを用いることができるが、
第1透明基板および第2透明基板の対向する各内面に第
1透明電極および第2透明電極を形成する場合には、電
気泳動粒子の極性と逆の極性の電極側をストライプ状ま
たはメッシュ状のものとすることが好ましい。これはス
トライプ状またはメッシュ状の透明電極側に電気泳動粒
子を吸着することで、第1透明基板側あるいは第2透明
基板側より入射した光を前記ストライプ状またはメッシ
ュ状の透明電極間で透過できるからである。また、例え
ば第1透明電極および第2透明電極のひとつを前記透明
区画部材の各一端側区画室および各他端側区画室の前記
底部や、水平壁部に面状に形成することができる。
【0012】なお、第1透明電極と第2透明電極の他に
、第3透明電極を用いることができる。例えば第1透明
基板および第2透明基板に第1透明電極および第2透明
電極を形成する場合、前記透明区画部材に第3透明電極
を形成することができる。そして、この場合には第1透
明電極と第2透明電極と間に交流電圧を印加して遮光駆
動時、直流電圧を印加して透光駆動時としたり、第1透
明電極あるいは第2透明電極と第3透明電極と間に交流
電圧を印加して遮光駆動時、直流電圧を印加して透光駆
動時としたり、第1透明電極および第2透明電極と第3
透明電極と間に交流電圧を印加して遮光駆動時、直流電
圧を印加して透光駆動時としたり、目的に応じて種々の
使用方法ができる。前記各透明電極は、ITO(インジ
ウム−チン−オキサイド)、二酸化錫等種々の透明導電
性材料を用いて形成でき、従来公知の種々の真空蒸着法
、高周波スパッタ法、スプレ−法、フォトエッチング法
等を用いて形成することができる。
【0013】透光性の分散媒としては、非導電性の絶縁
系のものであり、無着色の透明のものあるいは透光性を
有するものであれば少々着色してあってもよい。遮光性
の電気泳動粒子は、例えばそれ自体が色彩をもつ顔料か
らなるものや、または、着色剤によって表面が着色ある
いはコ−ティングされたものを用いることができる。ま
た、電気泳動粒子は、電気泳動表示素子を非駆動時と、
人為的操作により直流電圧を印加した駆動時と、交流電
圧を印加した駆動時とに、種々切替えることにより、前
記透光性の分散媒中で遮光性の電気泳動粒子を比重差に
よる自然移動および電気的な強制移動や、分散状態に変
化させ、光を透過させたり、光の透過を遮断あるいは光
の透過量を減少させて調光するものである。
【0014】なお、本発明の電気泳動表示素子の使用状
態としては、水平方向から立上った位置や、水平方向と
平行な位置および傾斜した位置に保持した状態とするこ
とができる。
【0015】
【作用および効果】本発明の電気泳動表示素子は、予め
、第1透明電極あるいは第2透明電極のいずれか一方が
、少なくとも第1透明基板、第2透明基板、ストライプ
状またはメッシュ状透明区画部材(以下、透明区画部材
と称す。)のうちのひとつに形成され、第1透明電極あ
るいは第2透明電極のいずれか他方が、少なくとも第1
透明基板、第2透明基板、透明区画部材のうちの他のひ
とつに形成されている。また、第1透明基板あるいは第
2透明基板のいずれか一方に形成された第1透明電極あ
るいは第2透明電極は、電気泳動粒子を吸着したとき入
射光が透過することができる形状あるいは位置に形成さ
れている。そして交流電圧を印加する遮光駆動時および
直流電圧を印加する透光駆動時とのいずれか一方より他
方に切替えて使用される。すなわち、遮光駆動時に際し
ては、第1透明電極および第2透明電極に交流電圧を印
加すると、複数の−端側区画室および複数の他端側区画
室の分散媒中で電気泳動粒子が電気泳動し、かつ分散す
る。このとき前記ストライプ状またはメッシュ状透明区
画部材は、視認方向に投影した時に封入空間の全面に対
して−端側区画室およびの他端側区画室のいずれか−方
が存在しない部分が無いように構成されているため、前
記封入空間の全面(表示部)では、前記分散液が電気泳
動粒子の分散により着色されて不透明となり、色彩によ
る表示および遮光表示することができ、かつこれを視認
することができる。
【0016】従って、本発明の電気泳動表示素子は、そ
の遮光駆動時に、ストライプ状またはメッシュ状透明区
画部材の各一端区画室が存在する部分と、各一端区画室
同士の境界部分および各他端側区画室が存在する部分と
、各一端区画室同士の境界部分で色彩や遮光量が異なる
ことを低減し、ほぼ均一化させるので見映えを向上する
ことができるとともに、入射光が前記色彩に着色されず
に部分的に透過することを防止できる。
【0017】また透光駆動時に際しては、第1透明基板
、第2透明基板、透明区画部材のうちのいずれかに形成
された第1透明電極あるいは第2透明電極のいずれか一
方に、電気泳動粒子が帯電する極性に対し、極性が逆の
直流電圧を印加する。すると、遮光性の電気泳動粒子は
、その極性と逆の極性となった部分に電気的な吸引作用
により移動し前記第1透明電極あるいは前記第2透明電
極のいずれか一方に対応する位置に付着する。このため
分散液は透明となり、かつ透光状態が得られる。
【0018】さらに、本発明の電気泳動表示素子では、
前記作用効果に加えて第1透明基板と第2透明基板との
間に形成された封入空間に、複数の−端側区画室および
複数の他端側区画室をもつストライプ状またはメッシュ
状の透明区画部材が介在することにより、前記各区画室
内で電気泳動粒子が分散媒との比重の差によって分散媒
中より浮上あるいは沈降している非駆動時から駆動時に
切替えた場合、電気泳動粒子は僅かに移動するのみです
む。このため、本電気泳動表示素子は、大型なものにし
た場合であっても、前記両駆動時において人為的操作に
よる電気泳動粒子の応答速度が早く、かつ応答ムラのな
い明暗表示の切替えを素早く行うことが可能となる。ま
た表示面積を大きくしても均一なギャップを保持でき、
かつ顔料(電気泳動粒子)の偏り、電気泳動粒子が凝集
しない。そして、この電気泳動表示素子を表示素子とし
てあるいは自動車や住宅の窓のブラインド等として使用
することも可能である。
【0019】
【実施例】(第1実施例)本実施例の電気泳動表示素子
を図1〜図5を用いて説明する。この電気泳動表示素子
は、第1透明基板1aおよび第2透明基板1bと、第1
透明電極2aおよび第2透明電極2bと、メッシュ状透
明区画部材3(以下、説明上、透明区画部材3と称す。 )と、第3透明電極4と、第1透明絶縁コ−ト膜5aお
よび第2透明絶縁コ−ト膜5bと、スペ−サ6と、分散
媒7および電気泳動粒子8とからなる。
【0020】第1透明基板1aおよび第2透明基板1b
は、いずれも厚さ2.0mmの透明なソ−ダ石灰ガラス
板(旭硝子製)からなる。第1透明電極2aおよび第2
透明電極2bは、図1に示すように互いに対向する第1
透明基板1aの内側表面10aおよび第2透明基板1b
の内側表面10b上に、透明なITOをイオンプレ−テ
ィングにより厚さ約1000Åに真空蒸着して線状に形
成されたものである。
【0021】第1透明絶縁コ−ト膜5aおよび第2透明
絶縁コ−ト膜5bは、前記第1透明電極2aおよび第2
透明電極2bと、透明区画部材3とを絶縁するためのも
ので、前記第1透明電極2aおよび第2透明電極2bを
被覆するようにして前記第1透明基板1aの内側表面1
0aおよび第2透明基板1bの内側表面10b上に、蒸
着して形成したSiO2 の蒸着膜(t=1000Å)
よりなる。
【0022】透明区画部材3は、アクリル製感光樹脂よ
りなる非導電性の透明合成樹脂製板のもので厚さtが1
00μmのものである。この透明区画部材3は、素子の
正面A1側および背面A2側に投影した図3および図4
、図3のA−A線矢視断面を斜視した図5に示されるよ
うに、それぞれ第1透明基板1aおよび第2透明基板1
bに対向する−端面3a側および他端面3b側に、その
厚み(前後)方向S1(図5参照)と直角な水平(左右
幅)方向S2および垂直(上下高さ)方向S3(図3、
図4参照)に位置をずらして開口する複数の−端側区画
室30および複数の他端側区画室31をもち、視認方向
(素子の正面A1側あるいは素子の背面A2側)に投影
した時に封入空間Pの全面(表示部)に対して−端側区
画室30および他端側区画室31のいずれか−方が存在
しない部分が無いように構成されたものである。
【0023】前記各−端側区画室30は、第1透明基板
1aに対向する透明区画部材3の一端面3a側でそれぞ
れ100μmの間隔を隔てて水平方向S2および垂直方
向S3に配列されている。他端側区画室31は、素子の
背面A2側に対向する透明区画部材3の他端面3b側で
それぞれ100μmの間隔を隔てて水平方向S2および
垂直方向S3に配列されている。
【0024】従って、前記透明区画部材3は、一端面3
a側の一端側区画室30が形成されていない部分では、
その背面となる他端面3b側に他端側区画室31が形成
されている。また、複数の−端側区画室30および複数
の他端側区画室31は、四角形の有底穴(凹部)のもの
であり、穴径Dが100μmで、穴深さLが40μmの
ものである(図3、図4、図5参照)。また一端側区画
室30は、四角形状の周壁部300と、一端面3a側に
開口する開口部301と、他端面3b側に対向する垂直
内底部302とよりなる。また他端側区画室31は、四
角形状の周壁部310と、他端面3b側に開口する開口
部311と、一端面3a側に対向する垂直内底部312
とよりなる。
【0025】第3透明電極4は、前記透明区画部材3の
各一端側区画室30の垂直内底部302と、他端側区画
室31の垂直内底部312に面状に形成されている。こ
の第3透明電極4は、透明なITOをイオンプレ−ティ
ングにより厚さ約1000Åに真空蒸着して面状に形成
されたものである。分散媒7としては比重が0.8のケ
ロシン(ナカライテスク社製)が用いられる。電気泳動
粒子8は、前記分散媒7の比重0.8より大きな比重1
.4で黒色の顔料(ラブコロ−ル大日精化製)を用いた
。これは表面が負に帯電した粒子である。そして前記電
気泳動粒子8の濃度が1重量%となるように調整され分
散安定用の界面活性剤が微量に配合された分散液が準備
された。
【0026】ついで透明区画部材3の一端面3a側を上
に向け、複数個の一端側区画室30に前記分散液を満た
した後、その−端面3a側を平板でなぞり、過剰の分散
液を除去し、前記−端面3a側を乾燥させるとともに、
第1透明絶縁コ−ト膜5aに対向させて第1透明基板1
aを載置し、一端面3a側の周端部および第1透明絶縁
コ−ト膜5aの周端部に、厚さ100μmのスペ−サ6
(東レ製ポリエステル)を載置させ、第1透明基板1a
およびスペ−サ6の周りに図略のエポキシ系接着剤を塗
布する。この後、エポキシ系接着剤を硬化させて第1透
明基板1aと透明区画部材3の−端面3a側とを一体化
する。さらに、その後、透明区画部材3の他端面3b側
を上に向け、複数個の他端側区画室31に前記分散液を
満たした後、その他端面3b側を平板でなぞり、過剰の
分散液を除去し、前記他端面3b側を乾燥させるととも
に、第2透明絶縁コ−ト膜5bに対向させて第2透明基
板1bを載置し、第2透明基板1bおよびスペ−サ6の
周りに図略のエポキシ系接着剤を塗布する。この後、エ
ポキシ系接着剤を硬化させて第2透明基板1bと透明区
画部材3の他端面3bとを一体化する。このようにして
第1透明基板1aと第2透明基板1bとの間の封入空間
Pに透明区画部材3が介在されたセル部が製作される。
【0027】なお、前記第1透明電極2a、第2透明電
極2bには、交流電源90を備え交流電圧を伝達するた
めのリ−ド線91、92が接続されている。そしてさら
に、第3透明電極4、第1透明電極2a、第2透明電極
2bには、直流電源93を備え直流電圧を伝達するため
のリ−ド線94、95、96が接続されている。このよ
うにして構成された本第1実施例の電気泳動表示素子は
、第1透明電極2aおよび第2透明電極2bに、周波数
500Hz、AC100Vの交流電圧(正弦波電圧)を
印加すると、電界の作用により各電気泳動粒子8が図1
に示すように分散媒7中で分散した状態が得られる。 このため電気泳動表示素子は、透光性の分散媒7中に分
散した遮光性の電気泳動粒子8により遮光状態になり、
かつ調光される。このため電気泳動表示素子は、透光性
の分散媒7中に分散した遮光性の電気泳動粒子8により
遮光状態になり、かつ調光される。
【0028】ここにおいて、本第1実施例の電気泳動表
示素子によれば、視認方向(素子の正面A1側あるいは
素子の背面A2側)に投影した時に封入空間Pの全面(
表示部)に対して−端側区画室30および他端側区画室
31のいずれか−方が存在しない部分が無いように構成
されているので、前記封入空間Pの全面(表示部)で前
記分散媒中7に分散している電気泳動粒子8による着色
がムラなく均一に視認できる。
【0029】従って、本第1実施例の電気泳動表示素子
は、その遮光駆動時に、メッシュ状透明区画部材3の各
一端区画室30が存在する部分と、各一端区画室30同
士の境界部分および各他端側区画室31が存在する部分
と、各他端区画室31同士の境界部分で色彩や遮光量が
異なることを低減し、ほぼ均一化させるので見映えを向
上することができるとともに、入射光が部分的に透過す
ることを防止できる。メッシュ状透明区画部材3を備え
た電気泳動表示素子であっても、その透光駆動時に、見
映えを向上することができる。
【0030】なお、本実施例で用いた周波数および電圧
は、その値を例えば周波数50〜1000Hz、電圧1
00〜300Vの範囲内で変更して用いることができる
。また周波数および電圧の値は、前記範囲より高い場合
でも、電気泳動粒子8に与える作用効果は変らないが、
低い場合には、電気泳動粒子8の移動速度が低下し、明
暗コントラストが悪くなる。
【0031】また、本実施例の電気泳動表示素子は、前
記交流電圧を印加した駆動時より、第1透明電極2aお
よび第2透明電極2bを正極、第3透明電極4を負極と
して、DC100Vの直流電圧を印加した駆動時に切替
えると、分散媒7中で負に帯電している電気泳動粒子8
は、第1透明電極2aおよび第2透明電極2bの電気的
吸着力により吸引され、かつ図2に示す位置に素早く移
動し、第1透明電極2a、第2透明電極2bに沿って付
着する。これによって透光性の分散媒7中に遮光性の電
気泳動粒子8の分散した状態を、積極的に消滅させるの
で第1透明基板1a側あるいは第2透明基板1b側から
入射した光は、複数の−端側区画室30および複数の他
端側区画室31の分散媒7中を透過し、かつ素子の透光
状態が得られる。
【0032】また、本実施例の電気泳動表示素子によれ
ば、大型のものを用いた場合であっても、分散媒7中の
電気泳動粒子8が透明区画部材3に形成された複数の−
端側区画室30および複数の他端側区画室31毎の小さ
な領域で移動するので、その移動距離が極めて微小なも
のとなり、電気泳動粒子8が凝集することなく、また前
記両駆動時の切替時における明暗表示を明瞭に、かつ素
早く行うことができる。  なお、前記実施例において
は、電気泳動粒子8の比重が分散媒7の比重より大きい
場合を示したが、これに限定されるものではなく、逆に
電気泳動粒子8の比重が分散媒7の比重より小さいもの
を用いることができる。この場合には、その非駆動時に
電気泳動粒子8が複数の−端側区画室30および複数の
他端側区画室31毎の小さな領域内でそれぞれ浮上って
付着すること以外は、前記実施例の作用及び効果と同じ
である。 (第2実施例)第2実施例の電気泳動表示素子は、第1
実施例の線状の第1透明電極2aおよび第2透明電極2
bの代わりに図6および図7に示されるように、面状形
状の第1透明電極2cおよび第2透明電極2dを用いた
ことと、第1実施例の透明区画部材3他端面3b側に対
向する一端側区画室30の垂直内底部302および−端
面3a側に対向する他端側区画室31の垂直内底部31
2に面状に形成され第3透明電極4の代わりに同図6お
よび図7に示されるように、透明区画部材3の複数個の
一端側区画室30を形成する四角形状の内周壁部300
の下方水平面303と、複数個の他端側区画室31を形
成する四角形状の内周壁部310の下方水平面313に
面状に形成された第3透明電極4Aを用いたこと以外は
、前記第1実施例の構成および作用効果と同じである。 (第3実施例)第3実施例の電気泳動表示素子は、メッ
シュ状透明区画部材3Aがその正面側に投影した図8お
よび背面側に投影した図9に示されるように、複数個の
一端側区画室30Aおよび複数個の他端側区画室31A
を形成する有底穴(凹部)が正三角形状の周壁部300
aおよび逆正三角形状の周壁部310aにより形成され
ていること以外は、前記第1実施例の構成および作用効
果と同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電気泳動表示素子が交流電圧を印
加した駆動状態にあり、電気泳動粒子が複数の−端側区
画室および複数の他端側区画室の分散媒中に分散し調光
状態にある場合を示す縦断面図である。
【図2】第1実施例の電気泳動表示素子が直流電圧を印
加した駆動状態にあり、電気泳動粒子が複数の−端側区
画室および複数の他端側区画室の第3透明電極に吸着さ
れ透光状態にある場合を示す縦断面図である。
【図3】第1実施例におけるメッシュ状の透明区画部材
をその正面側に投影して示す正面図である。
【図4】第1実施例におけるメッシュ状の透明区画部材
をその背面側に投影して示す背面図である。
【図5】図3におけるA−A線矢視断面を斜視して示す
斜視図である。
【図6】第2実施例の電気泳動表示素子が交流電圧を印
加した駆動状態にあり、電気泳動粒子が複数の−端側区
画室および複数の他端側区画室の分散媒中に分散し調光
状態にある場合を示す縦断面図である。
【図7】第2実施例の電気泳動表示素子が直流電圧を印
加した駆動状態にあり、電気泳動粒子が複数の−端側区
画室および複数の他端側区画室の第3透明電極に吸着さ
れ透光状態にある場合を示す縦断面図である。
【図8】第3実施例におけるメッシュ状の透明区画部材
をその正面側に投影して示す正面図である。
【図9】第3実施例におけるメッシュ状の透明区画部材
をその背面側に投影して示す背面図である。
【図10】従来の区画体をその正面側に投影して示す正
面図である。
【図11】図10におけるA1−A1線矢視断面図であ
る。
【図12】図10におけるA2−A2線矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
1a─第1透明基板              1b
─第2透明基板2a、2c─第1透明電極      
  2b、2d─第2透明電極 3、3A─メッシュ状の透明区画部材 3a─−端面                   
 3b─−他端面30─複数の−端側区画室     
   31─複数の他端側区画室 300、310─周壁部  301、311─開口部3
02、312─垂直内底部  303、313─下方水
平面 4─第3透明電極301 5a、5c─第1透明絶縁コート膜    5b、5d
─第2透明絶縁コート膜 6─スペース                   
 7─透光性の分散媒8─遮光性の電気泳動粒子   
     90─交流電源93─直流電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1透明基板と、該第1透明基板と対向し
    て配置された第2透明基板と、該第1透明基板と該第2
    透明基板との間の封入空間に封入された透光性の分散媒
    および該分散媒中に分散された遮光性の電気泳動粒子と
    、該封入空間に介在されたストライプ状またはメッシュ
    状透明区画部材と、少なくとも該第1透明基板、該第2
    透明基板、該ストライプ状またはメッシュ状透明区画部
    材のうちのひとつ、および他のひとつに形成された第1
    透明電極および第2透明電極とよりなり、該第1透明電
    極および該第2透明電極に交流電圧あるいは直流電圧が
    印加されるよう構成された電気泳動表示素子であって、
    前記ストライプ状またはメッシュ状透明区画部材は、そ
    れぞれ該第1透明基板および該第2透明基板に対向する
    −端面側および他端面側に、その厚み方向と直角方向に
    位置をずらして開口する複数の−端側区画室および複数
    の他端側区画室をもち、視認方向に投影した時に該封入
    空間の全面に対して該−端側区画室およびの他端側区画
    室のいずれか−方が存在しない部分が無いように構成さ
    れたことを特徴とする電気泳動表示素子。
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