JPH0430693Y2 - - Google Patents

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JPH0430693Y2
JPH0430693Y2 JP3289686U JP3289686U JPH0430693Y2 JP H0430693 Y2 JPH0430693 Y2 JP H0430693Y2 JP 3289686 U JP3289686 U JP 3289686U JP 3289686 U JP3289686 U JP 3289686U JP H0430693 Y2 JPH0430693 Y2 JP H0430693Y2
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cassette
tape
tape cassette
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plate
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【考案の詳細な説明】 以下、本考案は次の順序で説明される。
A 産業上の利用分野 B 考案の概要 C 従来の技術 D 考案が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 作用 G 実施例 G−1 テープカセツト(第6図から第9図) G−2 カセツト装着装置を備えるPCMオーデ
イオテープレコーダ G−3 カセツト装着装置(第1図から第5図) G−3a カセツト保持装置 G−3b 摺動枠のロツク機構 G−3c カセツトケース移動操作手段 G−3d カセツトケース排出レバー G−4 テープカセツトの装着装置(第1図第3
図から第5図、第8図及び第9図) G−5 テープカセツトの取り出し操作(第1
図、第3図から第5図) H 考案の効果 A 産業上の利用分野 本考案は、カセツト式テープレコーダ等の磁気
記録再生装置に適用されるテープカセツト装着装
置に関し、特に不使用時はカセツトケースに形成
されたリール軸挿通用の挿通孔を塞ぐ位置に位置
し、使用時は上記挿通孔を開放する位置へと移動
されることを要する摺動板を備えたテープカセツ
トをテープカセツト挿脱可能位置とテープカセツ
ト装着位置間に亘つて移送操作し、テープカセツ
ト装着位置にテープカセツトが至つたとき上記リ
ール軸挿通用の挿通孔を開放するようにしたテー
プカセツト装着装置に関する。
B 考案の概要 本考案は、磁気テープが巻装された一対のテー
プリールを収納したカセツトケースの底面部側に
移動可能に取付けられ、不使用時は上記カセツト
ケースの底面部に形成された上記テープリールに
係合するリール軸挿通用の挿通孔を塞ぐ位置に位
置し、使用時は上記挿通孔を開放する位置に移動
される摺動板を備えたテープカセツトを筐体外方
のテープカセツト挿脱可能位置と筐体内方のテー
プカセツト装着位置間に亘つて移送操作するテー
プカセツト装着装置に於いて、 上記テープカセツトを保持するとともに上記摺
動板を係止する係止手段を設けたカセツトホルダ
ーが上下動可能に取付けられ、筐体内に設けた一
対のスライドガイド軸に上記筐体の内外に亘つて
移動自在に支持された摺動枠がテープカセツト装
着位置に至つたときにこの摺動枠をロツクし、上
記テープカセツト装着位置よりさらに筐体内方に
移動操作されたときに上記ロツクを解除するいわ
ゆるプツシユ・プツシユタイプのロツク機構を設
けるとともに、上記摺動枠に取付けられ、この摺
動枠が筐体内方に移動されて行くときに回動され
て上記カセツトケースを押圧し上記係止手段によ
り係止される摺動板に対し上記カセツトケースを
移動させることにより上記摺動板をリール軸挿通
用の挿通孔を開放する位置に相対移動させるとと
もに、この摺動板がリール軸挿通用の挿通孔を開
放する位置に至つた後さらに上記摺動枠が筐体内
方に移動操作されるとき機能するリミツター機構
を有するテープカセツト移動操作手段とを設ける
ことにより、手動操作によつて上記テープカセツ
トの移動操作を行うとともに、テープカセツトの
寸法誤差やカセツトケース移動操作手段の移動量
の誤差から生ずる上記カセツトケース移動操作手
段による上記カセツトケース移動量の差を吸収し
て確実なリール軸挿通用の挿通孔の開放を行うよ
うになしたものである。
C 従来の技術 従来、オーデイオ信号をパルスコード化して記
録するようにしたデジタルオーデイオテープレコ
ーダが提案されている。
この種のテープレコーダは、記録媒体である磁
気テープに対しオーデイオ信号を極めて高密度に
記録するため、磁気テープに塵芥が付着するとそ
の部分での記録信号の欠落を生じてしまい良好な
記録再生特性を維持できなくなつてしまう。そこ
で、上記テープレコーダに用いられる磁気テープ
を収納したテープカセツトは、塵芥の侵入を防止
するため、不使用時には密閉され得るように構成
されている。すなわち、上記テープカセツトの磁
気テープの引出し側である前面側は回動操作され
て上記前面側を開閉する前面蓋で覆われ、テープ
カセツトの底面部側に設けられるリール軸挿通用
の挿通孔を開閉する摺動板で覆われている。
上述の如く少なくとも摺動板を備えたテープカ
セツトをテープレコーダの所定装着位置に装着操
作するテープカセツト装着装置は、テープカセツ
トが上記装着位置に装着される前に上記摺動板を
移動操作してリール軸挿通用の挿通孔を開放する
必要がある。このようなテープカセツトをテープ
レコーダの所定装着位置に装着操作するテープカ
セツト装着装置として、特願昭60−123697号の明
細書及び図面に記載される通りのものを本願出願
人は提案している。
ここに提案されるテープカセツト装着装置は、
テーピレコーダ本体を構成する筐体の内外に亘つ
て水平方向へ移動される摺動枠及びこの摺動枠に
上下動可能に支持されたカセツトホルダーを含む
カセツト保持手段に、上述したような摺動板を備
えたテープカセツトを挿入保持せしめ、このカセ
ツト保持手段をテープローデイング用の駆動モー
タによつて筐体内のカセツト装着位置側へと移動
せしめることによつてテープカセツトの装着操作
を行うものである。即ち、上記カセツト保持手段
の一部にこのカセツト保持手段がカセツト装着位
置へ向けて移動されて行くときそのカセツト保持
手段の動きによつて動作され且つ動作されること
によりカセツトケースを押圧し、このカセツトケ
ースの押圧操作によつて摺動板を相対的にカセツ
トケースの挿通孔を開く位置へと移動せしめるカ
セツトケース移動操作手段を設け、このカセツト
ケース移動操作手段によつてカセツトケースを移
動操作せしめ、このカセツトケースの移動によつ
て摺動板が相対的に挿通孔を開く位置へと移動さ
れ得るようにしたものである。
ところで、上述の如く構成されたテープカセツ
ト装着装置におけるカセツトケース移動操作手段
は、カセツト保持手段を構成する摺動枠の前端側
に植立した支軸を介して回動自在に取付けられ一
端にカセツトケース押圧ピンが植立されるととも
に他端に被押圧ピンが植立されたカセツトケース
押圧レバーと、このカセツトケース押圧レバーを
回動付勢するスプリングと、上記カセツト保持手
段が筐体内に引き込み移動されるとき上記被押圧
ピンが当接し上記カセツトケース押圧レバーを上
記スプリングの付勢力に抗して回動操作せしめる
当接板とからなる。即ち、上記カセツトケース押
圧板は、スプリングにより一端のカセツトケース
押圧ピンがカセツト保持手段の外方に回動するよ
うに回動付勢され、上記カセツトケース押圧ピン
が上記カセツト保持手段のカセツト保持部内から
外方に逃げた状態で保持されている。そして、テ
ープカセツトが挿入保持されたカセツト保持手段
が筐体内に引き込み移動される過程で、他端の被
押圧ピンが当接板に当接することにより上記カセ
ツトケース押圧レバーが上記スプリング付勢力に
抗して回動され異端のカセツトケース押圧ピンで
カセツトケースを移動操作する。このとき、テー
プカセツトの摺動板はカセツト保持手段に設けた
係止手段により係止された状態におかれるため、
上記カセツトケースの移動操作により上記摺動板
が相対的にリール軸挿通用の挿通孔を開放する位
置に移動される。
D 考案が解決しようとする問題点 ところで、上述の如く構成されたテープカセツ
ト装着装置は、テープローデイング用の駆動モー
タにより摺動枠を含むカセツト保持手段を筐体の
内外に亘つて移動操作するものであるため、上記
カセツト保持手段の筐体の内外に亘る移動操作機
構が複雑になつてしまう。
また、上記テープカセツト装着装置に於けるカ
セツトケース移動操作手段は、支軸に回動自在に
取付けられスプリングで回動付勢されたカセツト
ケース押圧レバーを、カセツト保持手段が筐体内
のカセツト装着位置へ向けて移動されていく過程
で上記スプリングの付勢力に抗して回動操作する
ことによつてテープカセツトのカセツトケースを
移動操作するだけであるので、カセツト保持手段
に挿入保持されるテープカセツトに応じてカセツ
トケースの押圧移動量が一定でなくなる。即ち、
テープカセツトは、許容される寸法誤差の範囲で
大きさを異にするため、この誤差の範囲に於いて
カセツトケースの押圧移動量に差が生ずる。その
ため、基準寸法より大きい寸法誤差を有するテー
プカセツトは、上記摺動板が相対的にリール軸挿
通用の挿通孔を開放する位置に移動された後にあ
つてもカセツトケースがカセツトケース押圧レバ
ーによる不要な押圧力を受け、損傷を受ける虞れ
がある。また、基準寸法より小さい寸法誤差を有
するテープカセツトは、上記摺動板が相対的にリ
ール軸挿通用の挿通孔を開放する位置に移動され
る前に於いてカセツトケース押圧レバーによる押
圧操作が終了してしまい完全に上記挿通孔を開放
しきれない場合が生じる。
さらに、上記カセツトケース押圧レバーの取付
け誤差、あるいはカセツトケース押圧レバーの寸
法誤差によつてもカセツトケースの不要な押圧や
上記挿通孔の不完全開放が生じてしまう。
そこで、本考案は、テープローデイング用の駆
動モータ等の駆動手段を用いることなく手動操作
によりテープカセツトを筐体外方のテープカセツ
ト挿脱可能位置と筐体内方のテープカセツト装着
位置間に亘つて移送操作することを可能となすと
ともに、テープカセツトの寸法誤差を吸収しつつ
カセツトケースに不要な負荷を与えることなく確
実にリール軸挿通用の挿通孔の開放を行うことが
でき、且つカセツトケース移動操作手段の取付け
誤差等から生ずるカセツトケースの不要な押圧の
防止及び上記挿通孔の確実な開放を保証し、そし
てテープカセツトの保護を達成し得るテープカセ
ツト装着装置を提供しようとするものである。
E 問題点を解決するための手段 本考案は、上述したような先に提案したカセツ
ト装着装置が有する問題点を解決し、上記目的を
達成するため、磁気テープが巻装された一対のテ
ープリールを収納したカセツトケースの底面部側
に移動可能に取付けられ、不使用時は上記カセツ
トケースの底面部に形成された上記テープリール
に係合するリール軸挿通用の挿通孔を塞ぐ位置に
位置し、使用時は上記挿通孔を開放する位置に移
動される摺動板を備えたテープカセツトを筐体外
方のテープカセツト挿脱可能位置と筐体内方のテ
ープカセツト装着位置間に亘つて移送操作するテ
ープカセツト装着装置に於いて、 上記テープカセツトを保持するとともに上記摺
動板を係止する係止手段を設けたカセツトホルダ
ーが上下動可能に取付けられ、筐体内に設けた一
対のスライドガイド軸に上記筐体の内外に亘つて
移動自在に支持された摺動枠と、上記摺動枠がテ
ープカセツト装着位置に至つたときにこの摺動枠
をロツクし、上記テープカセツト装着位置よりさ
らに筐体内方に移動操作されたときに上記ロツク
を解除するロツク機構と、上記摺動枠に取付けら
れ、この摺動枠が筐体内方に移動されて行くとき
上記筐体側に設けられた回動操作手段に当接しこ
の回動操作手段への当接の後上記摺動枠の筐体内
方への移動操作により回動されて上記カセツトケ
ースを押圧し上記係止手段により係止される摺動
板に対し上記カセツトケースを移動させることに
より上記摺動板をリール軸挿通用の挿通孔を開放
する位置に相対移動させるとともに、この摺動板
がリール軸挿通用の挿通孔を開放する位置に至つ
た後さらに上記摺動枠が筐体内方に移動操作され
るとき機能するリミツター機構を有するテープカ
セツト移動操作手段とを備えて構成してなるもの
である。
F 作用 本考案は、カセツトホルダーを取付けた摺動枠
を手動により筐体に対して押し込み操作すること
により上記カセツトホルダーに保持されたテープ
カセツトが筐体内のテープカセツト装着位置に移
送され且つ上記摺動枠がロツクされるとともに、
上記摺動枠の筐体内方への移動操作の過程におい
てカセツトケース移動操作手段によりテープカセ
ツトのカセツトケースが移動され、摺動板が相対
的にリール軸挿通用の挿通孔を開放した位置に至
り、さらに上記摺動板が相対的にリール軸挿通用
の挿通孔を開放した位置に至つた後テープカセツ
ト移動操作手段のリミツター機構が機能しながら
上記摺動枠の筐体内方への移動がなされている。
G 実施例 以下、本考案に係るカセツト装着装置の具体的
な実施例を図面を参照しながら説明する。
G−1 テープカセツト(第6図から第9図) 本考案に係るカセツト装着装置の具体的な実施
例を説明するに先立つてこの装置によつて装着操
作されるテープカセツトを説明する。
このテープカセツト1は、PCM(パルス・コー
ド・モジユレーシヨン)オーデイオ用のものであ
つて、第6図から第9図に示すように、上下ハー
フ3,4を突合せ結合してなるカセツトケース2
を有している。
このカセツトケース2内には、一対のテープリ
ール6,7が回転自在に収納され、これらテープ
リール6,7間に亘つて磁気テープ5が巻装され
ている。この磁気テープ5がカセツトケース2の
外方に引出される該カセツトケース2前面側には
前面蓋9が回動自在に取付けられ、不使用時にカ
セツトケース2の前側面側を覆つて磁気テープ5
の保護を図つている。
また、カセツトケース2の底面部側には、第7
図、第8図及び第9図に示すように、不使用時に
カセツトケース2の底面部に穿設された一対のリ
ール軸挿通用の挿通孔8,8を閉塞する摺動板1
0が前後方向に摺動自在に取付けられている。す
なわち、この摺動板10は、カセツトケース2の
底面部から両側面を覆い得るようにコ字状に形成
され、底板部11の相対向する両側板部12,1
2にそれぞれ突設した案内突起13,13をカセ
ツトケース2の両側に設けた案内溝14,14に
係合させて上記カセツトケース2の前後方向に摺
動自在に取付けられる。上記摺動板10の前端縁
には一対の突片15,15が突設され、後述する
トーシヨンバネ18によりこの摺動板10が付勢
移動されたときカセツトケース2の前側面に係止
して移動位置を規制している。なお、上記突片1
5,15に対応する前面蓋9の下端縁には、上記
カセツトケース2が摺動板10に対して相対移動
するときの逃げ部となる切欠9a,9aが形成さ
れている。
さらに、カセツトケース2の前面開口部に沿つ
て張架された磁気テープ5の後側面側部分は、第
8図に示すように、上記磁気テープ5を所定のテ
ープ走行路に引出しガイドするテープレコーダ側
に設けられるテープローデイング手段が進入する
テープローデイング手段挿入用空間部16が形成
されている。この空間部16の一側部側にはトー
シヨンバネ18が支柱17を介して取付けられ、
このトーシヨンバネ18の一端が摺動板10の前
端縁に突設されたバネ掛け片19に係合し、上記
摺動板10を上記空間部16及び挿通孔8,8を
閉塞するカセツトケース2の前方に移動せしめる
ように付勢している。
また、摺動板10の底板部11には一対の挿通
孔20,20が形成されており、摺動板10が後
退せしめられたとき、第9図に2点鎖線で示すよ
うに、この挿通孔20,20が下ハーフ4の底板
に形成された挿通孔8,8と一致されPCMオー
デイオテープレコーダに設けられたリール駆動用
のリール軸がカセツトケース2内に進入すること
ができるようになつている。そして、摺動板10
が前方へ移動されて、第9図に示すように、カセ
ツトケース2の空間部16の下方を閉じる状態と
なると、摺動板10の挿通孔20,20と下ハー
フ4の挿通孔8,8とは互いにその位置がずれ
て、これら挿通孔8,8が摺動板10の底板部1
1で閉塞される。
さらに、摺動板10の底板部11には、後述す
るテープレコーダに設けられるカセツトホルダー
の底板に形成される上記摺動板10の係止手段の
係止を解除する係止解除手段である突条部が進入
する浅溝22が形成されている。この浅溝22
は、摺動板10の前後方向に亘り摺動板10の前
端縁側を開口して形成されている。そして、上記
浅溝22には、摺動板10がカセツトケース2の
開口部16及び挿通孔8,8を閉塞した閉塞位置
及びこれら開口部16及び挿通孔8,8を開放し
た開き位置で上記摺動板10を係止する係止手段
であるカセツトケース2に設けたロツク片23の
係合突起24が係合する係合孔26及び係合切欠
25が穿設されている。
上記ロツク片23は、下ハーフ4の底板にU字
状の切溝を形成することによつて後端部が下ハー
フ4の底板に連結され前端部が撓むように前後方
向に延びて形成され、前端部の下面に半球状の係
合突起29を一体に形成している。
そして、第7図及び第9図に示すように、摺動
板10がとじた状態では、この摺動板10に設け
られた係合孔26にロツク片23先端の係合突起
24が係合し、上記摺動板10が開き位置へ向か
つて移動しないように係止されている。なお、こ
の状態で、係合突起24は係合孔26から下方に
突出するが浅溝22内から突出しないようになさ
れている。
G−2 カセツト装着装置を備えるPCMオーデ
イオテープレコーダ 上述したようなテープカセツト1が装着され、
本考案に係るテープカセツト装着装置が組込まれ
るPCMオーデイオテープレコーダは、テープレ
コーダ本体を構成する筐体31の前面側に引出口
32を設け、この引出口32を介して上記筐体3
1の内外に亘つて水平方向に移動される摺動枠3
3及びこの摺動枠33に上下動自在に支持される
カセツトホルダー34並びに上記摺動枠33に取
付けられるホルダー枠35を含むカセツト保持手
段であるカセツト保持装置36を取付けて構成さ
れている。
G−3 カセツト装着装置(第1図から第5図) 本考案に係るカセツト装着装置は、上述筐体3
1内に設けられるシヤーシ37上に設けられた一
対のスライドガイド軸38,39を介してカセツ
ト保持装置36を筐体31の内外に亘つてスライ
ド自在に取付けて構成されるものである。
G−3a カセツト保持装置 ところで、本考案に係るカセツト装着装置を構
成するカセツト保持装置36は、上述したシヤー
シ37上に設けられた一対のスライドガイド軸3
8,39を介してスライド自在に取付けられるも
のであつて、第1図及び第2図に示すように、ス
ライドガイド軸38,39にスライド自在に支持
される摺動枠33と、この摺動枠33に上下動自
在に支持されるカセツトホルダー34と、上記摺
動枠33に取付けられ上記カセツトホルダー34
とともにカセツト保持部40を構成するホルダー
枠35とから構成される。
上記摺動枠33は、第2図に示すように、相対
する一対の側板41及び42と、これら側板41
及び42の前方側に差渡し取付けられる前板43
と、上記側板41及び42の後方側上面に差渡し
取付けられる桟44とからなる。上記一対の側板
41,42は、その前部が側方からみて下方へ略
クランク状に屈曲されるとともに、そのクランク
状に屈曲された部分の下縁から互いに内側へ向け
て支持片45,45……が突設されている。そし
て、上記前板43は、上記支持片45,45……
を介してビス止めされて上記一対の側板41,4
2間に取付けられる。この前板43には、後述す
るテープカセツト移送手段を構成するカセツト押
し込みレバー等が設けられる。また、上記桟44
には、後述するテープカセツト排出レバーが取付
けられる。
そして、上記一対の側板41及び42の後方側
外側面には、上記スライドガイド軸38,39が
挿通されるガイドブロツク47,48が取付けら
れている。これらガイドブロツク47,48は、
ガイド軸挿通溝49又はガイド軸挿通孔50を形
成したガイド軸支持部51,52を一側面に設
け、これらガイド軸挿通溝49及びガイド軸挿通
孔50にスライドガイド軸38,39を挿通させ
ることにより上記摺動枠33が筐体31の内外に
亘つて摺動自在となるように支持する。
ところで、この摺動枠33を摺動自在に支持す
るスライドガイド軸38,39は両端をシヤーシ
37上に設けられる一対ずつのガイド軸支持片5
3,54により支持されている。また、上記スラ
イドガイド軸38,39の筐体31の内方側であ
る後端側には、上記カセツト保持装置36が上記
筐体31内に引き込まれたテープカセツト装着位
置に対応する位置まで移動されたとき上記ガイド
ブロツク47,48によつて圧縮され、上記カセ
ツト保持装置36が筐体31の外方へ引出し操作
されるとき、上記カセツト保持装置36を弾性復
帰力をもつて筐体31の外方へ押圧付勢するコイ
ルバネ55,56が嵌挿されている。これらコイ
ルバネ55,56は、上記スライドガイド軸3
8,39に嵌合された押さえリング57により上
記スライドガイド軸38,39に対する取付け位
置が規制される。
なお、摺動枠33は、ガイドブロツク47,4
8が上記スライドガイド軸38,39を支持する
前側の他方のガイド軸支持片54,54に当接す
る位置に至るとその前部が筐体31に形成された
引出口32から筐体31の外方へ突出したテープ
カセツト挿脱可能位置に位置される。
また、上記摺動枠33に上下動自在に支持され
るカセツトホルダー34は、左右方向(幅方向)
に長い略四角状の底板58と該底板58の左右両
側縁から立上がり形成された背の低い側板58
a,58bとにより前後方向から見て略U状を成
すように形成されている。そして、カセツトホル
ダー34の底板58には互いに左右方向に離間し
て位置するリール軸の挿通用の挿通孔56,59
が穿設されている。また、底板58の後端縁の中
央部に逆台形状の切欠部60が形成されるととも
に、この切欠部60の両側端に連続した部分の僅
かに後方へ突出した部分には、テープカセツト1
の摺動板10に設けた突片15,15に当接して
上記摺動板10移動を規制する摺動規制突片61
が立上がり形成されている。さらに、摺動枠33
の底板58の後端縁のうち第2図中右側の摺動規
制突片61から側板58b側へ寄つた位置からあ
る程度前方へ寄つた位置と前記リール軸挿通用の
挿通孔59,59の後端と略対応する位置との間
の部分には、テープカセツト1の摺動板10を係
止するカセツトケース2に設けたロツク片23を
押圧操作する突条部62が形成されている。
上述のように形成されたカセツトホルダー34
は、左右一対ずつの回動支持アーム63,64及
び65,66をもつて摺動枠33に上下動自在に
支持される。これら左右一対ずつの回動支持アー
ム63,64及び65,66は、略中央部を枢支
ピン67,68により枢支され、互いに開閉する
ように回動自在に連結されている。そして、上記
左右一対ずつの回動支持アーム63,64及び6
5,66のうち、カセツトホルダー34に対し外
方側に位置する一方の回動支持アーム63,65
の上端側はここに穿設したピン挿通孔69,70
にカセツトホルダー34の各側板58a,58b
に植立され摺動枠33の各側板41,42に穿設
されたガイド長孔71,72に挿通係合された移
動ピン73,74を挿通して回動自在に支持さ
れ、下端側は、ここに穿設したピン挿通孔75,
76をカセツトホルダー34の左右側板58a,
58bに突設した固定ピン77,78を挿通して
回動自在に支持されている。また、上記左右一対
ずつの回動支持アーム63,64及び65,66
のうち、カセツトホルダー34に対し内方側に位
置する他方の回動支持アーム64,66の下端側
は、ここに穿設したピン挿通孔79,80にカセ
ツトホルダー34の側板58a,58bに穿設し
たガイド長孔81,82に摺動自在に係合された
移動ピン83,84を挿通して回動自在に支持さ
れ、上端側は、ここに穿設したピン挿通孔85,
86に摺動枠33の側板41,42に突設した固
定ピン88,89を挿通して回動自在に支持され
ている。
そして、カセツトホルダー34は、第3図に示
すように、その側板58a及び58bが互いに交
叉するように連結された回動支持アーム63,6
4及び65,66を介して摺動枠33の側板4
1,42に支持され、上記回動支持アーム63,
64及び65,66の互いに開き角が変化される
ことにより上記摺動枠33に対し上下方向に移動
操作される。
また、上記カセツトホルダー34は、第3図に
示すように引張りスプリング90により摺動枠3
3の上方である上昇位置方向に付勢されている。
この引張りスプリング90は、摺動枠33の側板
41,42の内側面に突設した一対のアーム支持
ピン91,92のうちの一方と上記摺動枠33の
一方の側板41に突設したガイド長孔71に挿通
した移動ピン73間に張設され、この移動ピン7
3を摺動枠33の後方へ付勢する。従つて、一方
の一対の回動支持アーム63,64のうちセツト
ホルダー34に対し外方の位置する一方の回動ア
ーム63の上端部が摺動枠33の後方へ向けて引
張られるため、内方に位置する他方の回動支持ア
ーム64の上端部が相対的に前方へ移動されるこ
とになる。これによつて一方の回動支持アーム6
3には、後ろ斜め上方へ向かう力が作用され、他
方の回動支持アーム64には前方斜め上方へ向か
う力が作用されることになり、これら2つの力の
合成力、即ち、上方へ向かう力が枢支ピン67に
作用することになり一対の回動支持アーム63,
64は互いに開き角を大きくする方向への回動力
が作用することになる。そして、この回動力は、
少なくとも一対の回動支持アーム63,64の下
端部においては、上方へ向かう成分を含むもので
あるから、結局、移動ピン83及び固定ピン77
を介してカセツトホルダー34を上方へ引き上げ
る力として作用することになる。
そして、引張りスプリング90の引張力によ
り、カセツトホルダー34には、常時、上方へ向
けて移動しようとする付勢力が付与されることに
なり、底板58が摺動枠33の前板43より僅か
に高いところに至る位置である上昇位置に保持さ
れる。
また、上記引張りスプリング90の引張力は、
一対の回動アーム93,94及びこれら回動アー
ム93,94を連結する連結杆95を介して他方
の一対の回動支持アーム66,67に伝達されて
いる。
これら回動アーム93,94の前端部には、こ
れら回動アーム93,94の長手方向に沿つて延
びる長孔として形成された切欠部96,96が形
成されており、これら切欠部96,96がセツト
ホルダー34の側板58a,58bから穿設され
た固定ピン77,78に摺動自在に係合されてい
る。
従つて、前記した引張りスプリング90によつ
て作用する一方の側の一対の回動支持アーム6
3,64に対する回動力は、上記回動アーム9
3,94を介して他方の側の一対の回動支持アー
ム65,66にも同様に作用することとなる。こ
れによつて、引張りスプリング90によるカセツ
トホルダー34に対する上方への移動力及び後述
するスライダーによるカセツトホルダー34に対
する下方への押圧力が左右の側板58a,58b
に均等に加えられるようになり、カセツトホルダ
ー34が上下方向へ移動されるとき歪みや傾きを
生ずることがないようにされている。
上述したカセツト保持装置36は、この保持装
置36を構成する摺動枠33の他方(カセツトホ
ルダー34の突条部62が設けられる側)の側板
42の内側面には、カセツトホルダー34を引張
りスプリング90の引張り力に抗して上記摺動枠
33に対し下方へ移動操作するスライダー97が
取付けられている。このスライダー97は長尺な
板状体として形成され、後端側には被押圧片98
が折曲形成されるとともに一対のスライドガイド
孔99,99が穿設されている。そして、上記ス
ライダー97は、後方側の一方のスライドガイド
孔99に摺動枠33の他方の側板42から穿設さ
れるガイドピン100が摺動自在に係合されると
ともに、他方のスライドガイド孔99が前記移動
ピン74に係合されることによつて、前後方向へ
移動自在なるように取付けられ、カセツトホルダ
ー34が前述した上昇位置に至つているときは、
移動ピン74に付与された後方への移動力によつ
て、各スライドガイド孔99,99の前端部が移
動ピン84及びガイドピン100に当接した状態
に保持されている。
上記スライダー97は、シヤーシ37を介して
取付けられたテープカセツト1内の磁気テープ5
を所定のテープ走行路中に引出し操作するテープ
ローデイング機構を駆動操作するローデイング用
駆動モータ101により回転駆動されるギヤ機構
102に噛合され、上記駆動モータ101により
スライド操作される操作板103によりスライド
操作される。この操作板103は、長尺な板状体
として形成され、前後両端部には長手方向を長径
しとた一対のガイド長孔104,104が穿設さ
れている。そして、操作板103の一側面には、
上記ギヤ機構102を構成するギヤ102aと噛
合するラツクギヤ105が形成され、このラツク
ギヤ105と対向する他側面側には、上記スライ
ダー97を押圧操作する押圧突部107を一体に
突設したアーム部106が設けられている。この
操作板103は、シヤーシ37の基部上に植立し
た一対のガイドピン108,108にガイド長孔
104,104を挿通係合させて前後方向に移動
自在に取付けられる。
なお、操作板103、摺動枠33が引込み位置
に至る前の状態においてそのガイド長孔104,
104の前端部がガイドピン108,108に当
接する位置である後退位置に保持されるととも
に、摺動枠33が引込み位置へ至ると、そのラツ
クギヤ105がローデイング用駆動モータ101
により回転駆動されるギヤ機構102によつて前
方へ移動操作される。また、前記スライダー97
は、摺動枠33が引込み位置に至ると、第4図に
示すように、その被押圧片98が操作板103の
押圧突部107に近接して対向する。
そこで、摺動枠33が引込み位置に至ると、操
作板103が前方へ移動され、押圧突部107が
スライダー97の被押圧片98を後方から押圧
し、上記スライダー97が前方へと移動され、こ
れによつて、スライダー97の前端部が係合され
た移動ピン74が前方へと移動されることにな
る。そして、カセツトホルダー34の左右一対の
回動支持アーム63,64及び65,66は、外
側の回動支持アーム63,65と内側の回動支持
アーム64,66の互いの開き角を小さくする方
向に回動され、カセツトホルダー34が引張りス
プリング90の引張力に抗して摺動枠33に対し
下方側へ移動される。
そして、スライダー97は、スライドガイド孔
99の後端縁がガイドピン100に当接すること
によりそこから前方への移動を阻止されることに
なり、この状態において、カセツトホルダー34
はリール軸の係合軸部が相対的にカセツトホルダ
ー34の底板58に形成されたリール軸挿通用の
挿通孔59,59を通して上記底板58上方へ突
出する位置であるテープカセツト装着完了位置ま
で下降されることになる。
なお、カセツトホルダー34がテープカセツト
装着完了位置にある状態から操作板103が後退
位置へ向けて移動されると、スライダー97によ
る移動ピン74に対する前方へ押圧力が解除され
るため、上記カセツトホルダー34は引張りスプ
リング90の引張力により上昇位置へ向けて移動
されて行くことになる。
上述したようにカセツトホルダー34を上下動
可能に取り付けた摺動枠33には、この摺動枠3
3の前部を覆うようにしてホルダー枠35が取付
けられる。このホルダー枠35は、筐体31に形
成された引出口と略等しい大きさに形成された前
枠部109とこの前枠部109の両端部に直交す
るように設けられた側枠部110,110とを有
している。
また、ホルダー枠35の前枠部109に沿う部
分には底板111ガイド設けられ、さらに側枠部
110,110の後端側上面には、これら側枠部
110,110間に亘つて天板112が設けられ
ている。このように構成されたホルダー枠35
は、その底板111が前記摺動枠33の前板43
の上方にこれとの間に僅かな間隙を有して配置さ
れ、且つその天板112の左右両端部が摺動枠3
3に折曲形成した支持片113,113の前部に
位置された状態で、上記摺動枠33に固定され
る。
そして、ホルダー枠35が摺動枠33に取付け
られると、第1図に示すように、カセツトホルダ
ー34の側板58a,58b、摺動枠33の側板
41,42のうちの支持片113,113から前
側の部分、回動支持アーム63,64,65,6
6等がホルダー枠35の内側に位置して覆われ
る。また、カセツトホルダー34が上昇位置にあ
る状態において、ホルダー枠35の底板111は
カセツトホルダー34の底板58と同一平面上に
位置されるとともに、この底板58の前方にこれ
と近接するように位置される。
そして、カセツトホルダー34が上昇位置にあ
る状態において、カセツトホルダー34の底板5
8とホルダー枠35の底板111、側枠板11
0,110の各内面、及び前枠部109の内面と
によつてカセツト保持部40が構成される。この
カセツト保持部40は摺動枠33が筐体31の外
方へ引出された位置に至ることによつて、筐体3
1の引出口32から筐体31外へ突出するように
位置されることになり、テープカセツト1の装着
及び取出しが行われる。
すなわち、カセツト保持部40が筐体31の外
方に引出されている状態において、テープカセツ
ト1をその前面蓋9が筐体31の内方に臨む向き
で、且つそのカセツトケース2がホルダー枠35
の左右両側の側枠部110,110の間に位置さ
れるように、斜め上方から挿入するとともに、上
から軽く押さえると、上記テープカセツト1は、
カセツト保持部40に対して第1図に2点鎖線で
示すように装着されるようになる。
なお、このようにしてカセツト保持部40に装
着された状態におけるテープカセツト1の位置
は、カセツト保持部40に対する仮装着状態とな
つている。
ところで、カセツトホルダー34とともに上記
カセツト保持部40を構成するホルダー枠35の
天板112の内側面側には、第2図に示すよう
に、テープカセツト1の上面を押圧する一対の押
圧突起114,115が突出形成されている。こ
れら押圧突起114,115は、ホルダー枠35
を中心にして対象な位置に設けられ、一方の押圧
突起114は、第1図に示されるようにカセツト
ホルダー34に設けた突条部62に対向する近接
位置に設けられる。すなわち、上記一方の押圧突
起114は、上記突条部62とカセツトホルダー
34の一方の側板58b間に位置する位置に設け
られ、上記カセツトホルダー34上にテープカセ
ツト1を挿入配置したとき。このテープカセツト
1のロツク片23に対応する上面近傍を押圧し得
るように設けられる。
そして、上述したようにテープカセツト1が仮
装着位置に装着された状態において、テープカセ
ツト1に設けられた前記摺動板10は、その前端
縁の突片15,15がカセツトホルダー34の底
板58に形成された摺動板規制突片61 61に
前側から当接されるとともに、その挿通孔20,
20がカセツトホルダー34の底板58に形成さ
れたリール軸挿通用の挿通孔59,59と同軸上
に位置されるようになる。また、この状態におい
て、前述の如く押圧突起114,115がカセツ
トケース2の上面の前端部を押圧するようにな
る。
G−3b 摺動枠のロツク機構 そして、本考案に係るカセツト装着装置には、
カセツト保持装置36を構成する摺動枠33がテ
ープカセツト1の装着位置に対応する引き込み位
置に至つた時、この摺動枠33をロツクするロツ
ク機構が設けられている。このロツク機構は、上
記摺動枠33の他方の側板42の後端部に設けた
ロツクピン116とこのロツクピン116が係合
するシヤーシ37上に設けられたロツクレバー1
17とからなる。上記ロツクピン116は上記摺
動枠33の他方の側板42の後端部に内方に向か
つて突設した突片118の先端部に垂下するよう
に植立されている。一方、ロツクレバー117
は、シヤーシ37に植立した支軸119を介して
回動自在に支持され、この支軸119に嵌装した
捩りコイルバネ120により第1図中矢印A方向
に回動付勢されている。なお、ロツクレバー11
7の回動付勢位置は、上記捩りコイルバネ120
の一端が係止されるシヤーシ37の一部を切起し
て形成した係止片121に基端側に一部が当接し
て規制されている。そして、上記ロツクレバー1
17の先端には、切込みからなるロツク部122
が形成されるとともに、このロツク部122に臨
むように傾斜片123が一体に形成され、この傾
斜片123によつてプツシユ・プツシユタイプの
ロツク機構を構成するようになつている。
G−3c カセツトケース移動操作手段 また、摺動枠33の前板43の下面側には、レ
バー支持ピン125を介して上記摺動枠33が筐
体31の外方に引出された位置から筐体31の内
方へ引込まれた位置へと移動さて行く過程におい
て、カセツト保持部40に装着されたテープカセ
ツト1のカセツトケース2を後方へ向けて押圧
し、この押圧操作によつて、テープカセツト1の
摺動板10を相対的に開き位置へと移動せしめる
ためのカセツトケース移動操作手段を構成するカ
セツト押し込みレバー126とカセツト押し込み
補助レバー127が重ね合わせられるようにして
回動自在に取付けられている。上記カセツト押し
込みレバー126の一端にはカセツト押圧ピン1
28が植立され、上記カセツト押し込み補助レバ
ー127の一端にはシヤーシ37が取付けられる
ベース基板上に取付けられる後述する突当て板を
押圧操作する突当て板を押圧操作する突当て板押
圧ピン129が垂下するように植立されている。
そして、上記カセツト押し込みレバー126は、
摺動枠33の前板43の一部に設けたバネ係止片
130とカセツト押し込みレバー126の他端側
一側に突設したバネ係止片131間に張設された
押し込みレバー戻しばね132により上記カセツ
ト押圧ピン128がカセツト保持部40の外方へ
逃げる方向へ回動付勢されている。また、カセツ
ト押し込みレバー126の他端側他側に突設した
バネ係止片133とカセツト押し込み補助レバー
127の他端側一側に突設したバネ係止片134
間にはリミツターバネ135が張設され、上記カ
セツト押し込み補助レバー127は一端の突当て
板押圧ピン129がカセツト保持部40の内方で
ある突当て板側へ回動付勢されている。なお、カ
セツト押し込み補助レバー127は、カセツト押
し込みレバー126の中途部一側に折曲形成され
た回動規制片136に係止されて上記リミツター
バネ135による回動付勢位置が規制されてい
る。
上述のようにカセツト押し込みレバー126と
カセツト押し込み補助レバー127間にリミツタ
ーバネ135を張設することにより、これらカセ
ツト押し込みレバー126とカセツト押し込み補
助レバー127は、突当て板押圧ピン129が押
圧されることにより戻しバネ132の付勢力に抗
して一体となつて回動操作される。
なお、カセツト押し込みレバー126の一端に
設けたカセツト押圧ピン128は、ホルダー枠3
5の前枠部109からこの前枠部109の底板1
11に形成された切欠部111a、これに連続す
るカセツトホルダー34の底板58に形成された
切欠部110aを通して上方へ突出するように位
置されており、またカセツト押し込み補助レバー
127の一端に設けた突当て板押圧ピン129は
後述するベース基板に設けられる突当て板の中途
部に対向するように位置される。
そして、シヤーシ37が取付けられるベース基
板の引出口32に臨む前端側には、カセツト押し
込み補助レバー127の突当て板押圧ピン129
が当接する突当て板138が取付けられる。この
突当て板138は、コ字状に折曲した基端部をベ
ース基板に植立した枢支ピン139を介して回動
自在に取付けられ、上記コ字状に折曲した基端部
の折返し片140の先端とベース基板を切起して
形成したバネ係止片141間に張設された突当て
板戻しバネ142により先端のロツク片143が
カセツト保持部40外方側に回動付勢されてい
る。この突当て板戻しバネ142による回動付勢
位置は、ベース基板に突設した第1の回動規制片
144によつて規制され、上記突当て板138は
ベース基板の前端縁と略平行になるように保持さ
れる。また、ベース基板上には、摺動枠33の筐
体31内への移動に伴つて移動する上記カセツト
押し込み補助レバー127に設けた突当て板押圧
ピン129による押圧力に抗して上記突当て板1
38をロツクしておくロツクアーム145が取付
けられている。このロツクアーム145は、L字
状に形成され、折曲部基部を上記ベース基板に植
立した枢支ピン146を介して回動自在に取付け
られ、一端に上記突当て板138のロツク片14
3の一側と係合するロツクピン147が植立され
ている。そして、上記ロツクアーム145は、上
記ロツクピン147を植立した先端側と上記バネ
係止片141間にロツクアーム戻しバネ148が
張設されて、上記ロツクピン147が上記突当て
板138のロツク片143側へ回動付勢されるよ
うに取付けられている。なお、ロツクアーム14
5による突当て板138のロツク解除は、摺動枠
33が筐体31の内方に移動するに従いこの摺動
枠33の前板43の下面に植立したロツク解除ピ
ン149により上記ロツクアーム145の他端側
の被押圧部145aが押圧され、ロツクアーム戻
しバネ148の付勢力に抗して上記ロツクアーム
145が回動させらることにより行われる。そし
て、ロツクアーム145によるロツク解除がされ
ると、突当て板138は上記摺動枠33の筐体3
1内への移動にともなつて移動する上記カセツト
押し込み補助レバー127に設けた突当て板押圧
ピン129により突当て板戻しバネ142の付勢
力に抗して回動せしめられる。この突当て板押圧
ピン129による突当て板138の回動位置は、
ベース基板に突設した第2の回動規制片150に
より規制される。
そして、上述のようにカセツト押し込みレバー
126は、押し込みレバー戻しバネ132により
一端に設けたカセツト押圧ピン128がカセツト
保持部40の外方に回動付勢されてなるので、カ
セツト押し込み補助レバー127の一端に設けた
突当て板押圧ピン129が突当て板138に当接
して摺動枠33の筐体31内方への移動に伴い押
し込みレバー戻しバネ132の付勢力に抗して回
動操作されない間は第1図に示すように、カセツ
ト押圧ピン128がホルダー枠35の前枠部10
9に形成された切欠部111aの前端面に当接す
る待機位置に保持されることになる。
ここで、摺動枠33が筐体31の外方に引出さ
れた位置から筐体31の内方へ引込まれた位置に
向つて移動されて行き所定位置に至ると、第3図
に示すように、リミツターバネ135によりカセ
ツト押し込みレバー126と一体化されているカ
セツト押し込み補助レバー127の一端に設けた
突当て板押圧ピン129が突当て板138に当接
する。この状態から摺動枠33が引き続き筐体3
1の内方へ移動されることによつて、突当て板押
圧ピン139が突当て板138により押圧される
ことにより、上記カセツト押し込みレバー126
とカセツト押し込み補助レバー127は押し込み
レバー戻しバネ132の付勢力に抗して、上記カ
セツト押圧ピン128がカセツト保持部40内方
に移動するように回動され、上記カセツト保持部
40内に装着されたテープカセツト1のカセツト
ケース2を押圧し、このカセツトケース2を上記
カセツト保持部40の内方に移動せしめる。この
ときのテープカセツト1の摺動板10は、前端縁
に設けた突片15,15がカセツトホルダー34
の底板52に設けた摺動規制突片61,61に当
接して移動が規制されるため、カセツトケース2
のみがカセツト保持部40内方に移動される。
そして、上記カセツトケース2が、第4図示す
ように、このカセツトケース2に設けたリール軸
挿通用の挿通孔8,8と上記摺動板10の挿通孔
20,20とが対応する摺動板10の開き位置に
至るまでカセツト保持部40内方にまで移動され
た後、さらに上記摺動枠33が筐体31の内方に
移動されるも、カセツト押し込みレバー126の
回動は規制される。すなわち、リミツターバネ1
35が上記摺動枠33の移動量に対応して伸長
し、カセツト押し込み補助レバー127のみが筐
体31の内方に回動するようになり、上記カセツ
ト押圧ピン128による負荷がカセツトケース2
に加わらないように規制される。
そして、カセツト押し込みレバー126の回動
がリミツターバネ135の作用により規制された
状態からさらに摺動枠33が筐体31の内方に移
動されると、第4図に示すように、摺動枠33の
前板43に植立したロツク解除ピン149がロツ
クアーム145の被押圧部145aに当接した状
態から、このロツクアーム145の被押圧部14
5aを押圧して上記ロツクアーム145をロツク
アーム戻しバネ148の付勢力に抗して回動せし
める。そして、第5図に示すように、ロツクアー
ム145のロツクピン147による突当て板13
8のロツクを解除を行うとともに、カセツト押し
込み補助レバー127の突当て板押圧ピン129
により突当て板138が突当て板戻しバネ142
の付勢力に抗してカセツト保持部40の内方に回
動される。この状態に於いて突当て板138がカ
セツト保持部40の内方に移動されることから、
カセツト押し込みレバー126は押し込みレバー
戻しバネ132の付勢力によりカセツトケース2
の後端面から離間する方向に回動される。この状
態をもつてカセツト押し込みレバー126による
カセツトケース2の押圧完了位置となる。
従つて、カセツト保持部40に装着されたテー
プカセツト1のカセツトケース2は、摺動枠33
が筐体31の外方に位置引出された位置から筐体
31の内方に引込まれたテープカセツト装着位置
に対応する位置まで移動される間に、カセツト押
し込みレバー126のカセツト押圧ピン128に
よつて摺動板10に対し相対移動させられてリー
ル軸挿通用の挿通孔8,8を開放操作することに
なる。そして、テープカセツト1は、リール軸挿
通用の挿通孔8,8が開放された状態でおいて、
この挿通孔8,8とカセツトホルダー34の底板
58に設けた挿通孔59,59とが同軸上に位置
されることになり、正規装着位置に装着されるこ
とになる。
そして、テープカセツト1が正規装着位置へと
移動されると、押圧突起124,125がカセツ
トケース2の上面の左右両端部の中程の部分を上
方から押圧する状態を維持しているため、テープ
カセツト1の正規装着位置へ至つた状態が安定的
に保持されることになる。
G−3d カセツトケース排出レバー さらに、摺動枠33の筐体31の内方側に位置
する桟44上には、摺動枠33が筐体31の内方
に引込まれた位置から筐体31の外方へ引出され
て行くとき、テープカセツト1のカセツトケース
2を押圧操作して上記テープカセツト1を仮装着
位置へ移動操作するカセツトケース排出レバー1
51が、第1図及び第2図に示すように、レバー
支持ピン152を介して回動自在に取付けられ
る。このカセツトケース排出レバー151は、一
端にカセツト押圧ピン153が垂下するように植
立され、このレバー151に突設したばね掛け片
154と摺動枠33の一方の側板41の後端側に
突設したばね掛け片155間に張設された引張り
スプリング156により図中反時計回り方向に回
動付勢され、反時計回り方向の押圧力が加わらな
い限り第5図等に示すように、一端のカセツト押
圧ピン153が桟44に形成された切欠部44a
の後端縁に当接する待機位置に保持されることに
なる。
従つて、カセツトケース排出レバー151が待
機位置にある状態において、一端のカセツト押圧
ピン153と正規装着位置にあるテープカセツト
1のカセツトケース2の前面に筐体31の内方側
から近接して位置されることになる。
なお、カセツトケース排出レバー151はその
他端部が、前記シヤーシ37に設けられた一方の
ガイド軸支持片54に筐体31内方から対向する
ように位置され、この他端部がガイド軸支持片5
4に当接することによつて該ガイド軸支持片54
により相対的に後方へ向かつて押圧されることに
よりカセツト保持部40の内方側へ回動せしめら
れる。
従つて、カセツトケース排出レバー151は、
摺動枠33が筐体31の内方に引込まれた位置に
あるときは待機状態となる。
そこで、カセツトケース排出レバー151は、
摺動枠33が筐体31内方に引込まれた位置から
筐体31の外方へ向かつて移動されていくとき、
所定位置から、引張りスプリング156の引張力
に抗してカセツト保持部40の内方側に回動せし
められることになる。
従つて、カセツト保持部40内の摺動板10の
開き位置に保持されていたテープカセツト1のカ
セツトケース2は、摺動枠33が筐体31内に引
込まれた位置から筐体31の外方に引出された位
置まで移動される間に、その前面蓋9がカセツト
ケース排出レバー151のカセツト押圧ピン15
3によつて後方から押圧されることになる。
そして、摺動枠33が筐体31内の引込み位置
から筐体31の外方に引出された位置へと移動さ
れる間にテープカセツト1はそのカセツトケース
2のみがカセツト保持部40内において前方へ移
動されることになり、仮装着位置へ移動されるこ
とになる。これによつて、摺動板10がカセツト
ケース2に対し相対的に後方へ移動されることに
なる。
G−4 テープカセツトの装着操作(第1図、第
3図、第5図、第8図及び第9図) 次に、上述したカセツト装着装置によるテープ
カセツト1の装着操作を説明する。
まず、カセツト装着装置のカセツト保持部40
にテープカセツト1を装着配置するには、摺動枠
33を含むカセツト保持装置36を、第1図に示
すように、筐体31の外方に引き出し、カセツト
保持部40の大部分が筐体31外に位置しテープ
カセツト1の装着可能な状態となす。このカセツ
ト保持部40がテープカセツト1の装着可能な状
態にあるとき、カセツトホルダー34は前述した
ように引張りスプリング90により上昇位置に移
動付勢されている。
ここでカセツト保持部40にテープカセツト1
を装着するには、前面蓋9側をカセツトホルダー
34の底板58と上記押圧突起114,115間
に挿入するように上記カセツトホルダー34の底
板58上に載置する。
このようにカセツト保持部40に装着されたテ
ープカセツト1は、仮装着位置において、前面蓋
9を取付けた前面側部分をカセツトホルダー34
の底板52と押圧突起114,115で挟持され
るようにして保持された状態にあり、このテープ
カセツト1の摺動板10はその前端縁に形成され
た突片15,15がカセツトホルダー34の摺動
板規制突片58,58に前方から当接する状態で
位置される。この状態において上記摺動板10の
挿通孔20,20は、カセツトホルダー34の底
板58に形成された挿通孔59,59と同軸上に
位置され、また、テープカセツト1がカセツト保
持部40に装着されて行く過程で、カセツトホル
ダー34の底板58に形成された前記突条部62
が摺動板10の底板部11に形成された前記浅溝
22内に相対的に挿入され、且つ、浅溝22内を
後方へ向かつて進んで行くようになる。そして、
テープカセツト1が仮装置位置に装着されると突
条部62が浅溝22の奥に達するようになる。そ
して、突条部62が浅溝22内を奥へ向かつて進
んでゆくと、カセツトケース2の下ハーフ4に設
けられた前記ロツク片23の先端下面に設けられ
た係合突起24が突条部62の前側の傾斜面に沿
いながら上方に突き上げられ、ロツク片23が撓
みながら上方に押し上げられる。
なお、このとき、カセツトホルダー34に設け
た摺動板規制突片61,61がテープカセツト1
の前面蓋9の下端縁に形成された切欠9a,9a
を通つて摺動板10の突片15,15に当接し摺
動板10を位置規制する。
上述のようにテープカセツト1をカセツト保持
部40に装着したところで、摺動枠33を含むカ
セツト保持装置36をスライドガイド軸38,3
9にガイドさせて筐体31の内方に手動操作によ
つて押し込む。
そして、摺動枠33が筐体31の内方に向かつ
て押し込み移動されると、前述したようにカセツ
ト押し込み補助レバー127一端の突当て板押圧
ピン129が、第3図に示すように、突当て板1
38に当接して押圧されることによりカセツト押
し込みレバー126が回動され、このカセツト押
し込みレバー126一端のカセツト押圧ピン12
8によつてテープカセツト1のカセツトケース2
が筐体31の内方に向かつて移動される。
そして、カセツトケース2が筐体31の内方へ
向かつて移動されると、カセツトホルダー34側
の摺動板規制突片61,61がカセツトケース2
に対し相対的に筐体31の前方へ移動されること
になるので、摺動板10はトーシヨンバネ18に
よる付勢力に抗して相対的に後退、即ち、摺動枠
33の前方へ移動せしめられることになり、ロツ
ク片23の係合突起24が摺動板10の係合孔2
6から上方へ押し出されることになる。これによ
つて、ロツク片23による摺動板10に対するロ
ツクが解除されることになる。
そして、テープカセツト1が正規装着位置まで
移動されると、第4図及び第8図に示されるよう
に、摺動板10が開き位置、すなわち、その挿通
孔20,20がカセツトケース2の下ハーフ4に
形成されたリール軸挿通用の挿通孔8,8と同軸
上に位置される。また、摺動板10が開き位置に
至ると、ロツク片23の係合突起24は、浅溝2
2の前端に形成された係合切欠25に係合される
ようになり、これによつて、摺動板10は開き位
置においてロツクされることになる。
なお、カセツト押し込みレバー126によるカ
セツトケース2の押圧が開始さる前に、カセツト
ケース排出レバー151は押圧完了位置から待機
位置へと戻されている。
ところで、本考案装置においては、摺動板10
が開き位置においてロツクされた後においても摺
動枠33が筐体31の内方に移動される。すなわ
ち、上記カセツト押し込みレバー126は、上記
摺動板10を開き位置にロツクせしめる位置より
さらにカセツトケース2を押圧可能となし、テー
プカセツト1の寸法誤差等から生ずるカセツトケ
ース2の移動操作不足を解消して上記摺動板10
の確実な開き動作を行い得るように構成されてい
る。
なお、上記カセツト押し込みレバー126が上
記摺動板10を開き位置にロツクせしめる位置よ
りさらにカセツトケース2を押圧操作するように
操作されても、このカセツト押し込みレバー12
6は前述したようにリミツターバネ135の作用
によつて上記カセツトケース2に当接した状態で
回動が規制されてカセツト押し込み補助レバー1
27のみが回動され、上記カセツトケース2を押
圧する押圧力は上記リミツターバネ135により
吸収される。従つて、ケースケース2に不用な負
荷を与えることを防止し、カセツトケース2の保
護を達成し得る。
そして、上記カセツト押し込み補助レバー12
7のみが回動される状態に至ると、前述したよう
にロツク解除ピン149によるロツクアーム14
5の回動操作が行われ、突当て板138のロツク
解除がなされるとともに、さらに上記カセツト押
し込み補助レバー127のカセツト保持部40内
方への回動が行われて上記カセツト押し込みレバ
ー126がカセツトケース2の後端面から離間す
る方向に回動し、カセツト押圧ピン129が上記
カセツトケース2から離間する。
また、摺動枠33がテープカセツト1の摺動板
10を開き位置に位置させる上記テープカセツト
1の装着位置に対応する筐体31内方に引き込み
位置近傍に至と、スライドガイド軸38,39の
後端側に嵌装したコイルバネ55,56を圧縮し
ながらさらに筐体31の内方に押圧移動される。
そして、カセツトケース移動操作手段のリミツタ
ーバネ135が伸長される第4図から第5図に示
す状態になるように、すなわちテープカセツト1
の摺動板10が開き位置に至つた後さらに摺動枠
33が筐体31の内方に向かつて押圧操作されて
いくと、上記摺動枠33の後端側に設けたロツク
ピン116がロツクレバー117を捩りコイルバ
ネ120の付勢力に抗して押圧しながら回動せし
めてロツク部122に係合し、上記摺動枠33を
上記引き込み位置にロツクする。このとき摺動枠
33は、上記コイルバネ55,56の付勢力を受
けてわずか筐体31の前方に移動復帰されるよう
になり、第5図に示すようにロツクレバー117
にロツクされた状態においてテープカセツト1の
摺動板10が開き位置に位置する上記テープカセ
ツト1の装着位置に対応する筐体31内方の引き
込み位置に保持される。
このように摺動枠33がロツクレバー117に
ロツクされた状態になると、上記駆動モータ10
1による上記操作板103の移動操作が行われる
ようになり、この操作板103が筐体31の前方
へ移動される。
そして、操作板103が前方へ移動されて行く
と、その押圧突部107がスライダー97を前方
へ押圧することになるので、これによつてカセツ
トホルダー34は引張りスプリング90の引張り
に抗して前述したように下方側へ移動され、テー
プカセツト装着完了位置へと移動されることにな
る。従つて、テープカセツト1はベース基板に向
かつて下降されていき、このベース基板に設けら
れたカセツト位置決めピン157,157がカセ
ツトケース2の下ハーフ4の前端部に形成された
位置決め用の孔に挿入されるとともに、前面蓋9
が、図示しない蓋開け部材によつて、空間部16
を開放する位置へと移動され、また、リール駆動
軸がカセツトケース2の挿通孔8,8を通してリ
ールハブ6,7に係合されることになる。
そして、テープカセツト1が、テープレコーダ
の所定の装着位置に所定の状態で装着されること
になる。
G−5 テープカセツトの取り出し操作(第1図
第3図から第5図) 次にテープレコーダ内のカセツト装着位置に装
着されたテープカセツト1の取り出しを行う操作
を説明する。
まず、テープカセツト1の取り出しを行うに
は、駆動モータ101を逆転駆動させる。
そして、駆動モータ101が逆転駆動される
と、ギヤ機構102を介して操作板103のみが
移動操作される状態となり、この操作板103が
後方へ、すなわち、待機位置へ向けて移動される
ことになる。これによつて、前述したように、カ
セツトホルダー34が引張りスプリング90の引
張力により上昇位置へと移動される。カセツトホ
ルダー34が上昇位置に移動復帰されると、上記
駆動モータ101はその駆動が停止される。
ここで、摺動枠33をスライドガイド軸38,
39に嵌装したコイルバネ55,56の付勢力に
抗して筐体31の内方に押圧すると、ロツクピン
116がロツクレバー117のロツク部122内
を移動し、上記ロツクレバー117が捩りコイル
バネ120の作用によつてわずか回動される。こ
のようにロツクレバー117が回動されると、ロ
ツクピン116は上記ロツクレバー117の傾斜
片123の下に入り込みロツク部122に対する
係合が解除される。このようにロツクピン11の
ロツクレバー117に対する係合が解除される
と、摺動枠33はスライドガイド軸38,39に
設けたコイルバネ55,56の付勢力を受けて筐
体31の外方に向けて移動される。
そして、摺動枠33が筐体31の外方へ向かつ
てさらに移動されて行くと、カセツト押し込みレ
バー116及びカセツト押し込み補助レバー12
7は押し込みレバー戻しバネ132により復帰位
置に回動復帰され、第1図に示すように上記カセ
ツト押し込みレバー126一端のカセツト押圧ピ
ン128がカセツトケース2から離間された状態
となる。
また、、摺動枠33が筐体31の外方へ向かつ
て移動されていくと、カセツトケース排出レバー
151はカセツト保持部40の内方向へ回動せし
められ、カセツトケース2を筐体31の外方であ
る前方へ押圧する。そして、カセツトケース2が
カセツト保持部40の前方へと移動されていく
と、ロツク片23の係合突起24がカセツトホル
ダー34の底板58に形成された突条部62によ
つて相対的に斜め上方へ向けて突き上げられるこ
とになるため、ロツク片23が撓みながら上方へ
押し上げられる。これによつて、係合突起24が
係合切欠25から離脱せしめられることになる。
すなわち、ロツク片23による摺動板10の開き
位置におけるロツクが解除される。
そして、摺動枠33が、第1図に示す筐体31
の外方に引出された位置に至ると、テープカセツ
ト1が仮装着位置へと戻されるとともに、摺動板
10が閉塞位置、即ち、カセツトケース2側のリ
ール軸挿通用の挿通孔8,8を塞ぐ位置に戻され
る。また、摺動板10が閉塞位置に戻されると、
ロツク片23の係合突起24は浅溝22の係合孔
26と対応するようになるので、これに係合され
ることになる。
従つて、テープカセツト1は、摺動板10が閉
塞位置に至つた状態で筐体31外へ引き出される
ことになる。
なお、摺動枠33を筐体31の外方に引き出す
とき、上記摺動枠33が途中まで引き出されたと
ころで手で把持して引き出すようにすることがで
きる。
ところで、摺動枠33を含むカセツト保持装置
36を筐体31に対し移動操作するため、スライ
ドガイドブロツク47,48の一部から操作レバ
ーを突設し、この操作レバーをもつて移動操作す
るようにしてもよい。
また、摺動枠33を弾発復帰させる付勢手段
は、前記したコイルバネ55,56に替えてスラ
イドガイドブロツク47,48とシヤーシ37間
に引つ張りスプリングを張設するようにしたもの
であつてもよい。
H 考案の効果 上述したように、本考案は、カセツトホルダー
を取付けた摺動枠を手動により筐体に対して押し
込み操作することにより上記カセツトホルダーに
保持されたテープカセツトが筐体内のテープカセ
ツト装着位置に移送され且つ上記摺動枠がロツク
されるとともに、上記摺動枠の筐体内方への移動
操作の過程においてカセツトケース移動操作手段
によりテープカセツトのカセツトケースが移動さ
れ、摺動板が相対的にリール軸挿通用の挿通孔を
開放した位置に至り、さらに上記摺動板が相対的
にリール軸挿通用の挿通孔を開放した位置に至つ
た後テープカセツト移動操作手段のリミツター機
構が機能しながら上記摺動枠の筐体内方への移動
がなされるものであるので、テープローデイング
用の駆動モータ等の駆動手段を用いることなく手
動操作によりテープカセツトを筐体外方のテープ
カセツト挿脱可能位置と筐体内方のテープカセツ
ト装着位置間に亘つて移送操作することを可能と
なすとともに、テープカセツトの寸法誤差を吸収
しつつカセツトケースに不要な負荷を与えること
なく確実にリール軸挿通用の挿通孔の開放を行う
ことができ、且つカセツトケース移動操作手段の
取付け誤差等から生ずるカセツトケースの不要な
押圧の防止及び上記挿通孔の確実な開放を保証
し、そしてテープカセツトの保護を達成し得るテ
ープカセツト装着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるカセツト装着装置を示
し、カセツト保持装置が筐体外方へ引出された状
態における平面図であり、第2図はカセツト保持
装置を示す分解斜視図であり、第3図はカセツト
保持装置が筐体内の所定位置まで引き込まれた状
態における平面図であり、第4図はカセツト保持
装置が筐体内に引き込まれテープカセツトの摺動
板が開き位置にある状態の平面図であり、第5図
はカセツト保持装置が筐体内に引き込まれてロツ
ク機構にロツクされた状態の平面図である。 第6図は本考案に用いられるテープカセツトの
不使用時における斜視図であり、第7図はその底
面側からの斜視図であり、第8図は使用時おける
底面側からの斜視図であり、第9図は不使用時に
おける底面図である。 1……テープカセツト、2……カセツトケー
ス、5……磁気テープ、6,7……テープリー
ル、8……リール軸挿通用の挿通孔、10……摺
動板、31……テープレコーダ本体を構成する筐
体、33……摺動枠、34……カセツトホルダ
ー、38,39……スライドガイド軸、55,5
6……コイルバネ、116……ロツクピン、11
7……ロツクレバー、126……カセツト押し込
みレバー、127……カセツト押し込み補助レバ
ー、135……リミツターバネ、138……突当
て板、145……ロツクアーム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 磁気テープが巻装された一対のテープリールを
    収納したカセツトケースの底面部側に移動可能に
    取付けられ、不使用時は上記カセツトケースの底
    面部に形成された上記テープリールに係合するリ
    ール軸挿通用の挿通孔を塞ぐ位置に位置し、使用
    時は上記挿通孔を開放する位置に移動される摺動
    板を備えたテープカセツトを筐体外方のテープカ
    セツト挿脱可能位置と筐体内方のテープカセツト
    装着位置間に亘つて移送操作するテープカセツト
    装着装置に於いて、 上記テープカセツトを保持するとともに上記摺
    動板を係止する係止手段を設けたカセツトホルダ
    ーが上下動可能に取付けられ、筐体内に設けた一
    対のスライドガイド軸に上記筐体の内外に亘つて
    移動自在に車種支持された摺動枠と、 上記摺動枠がテープカセツト装着位置に至つた
    ときにこの摺動枠をロツクし、上記テープカセツ
    ト装着位置よりさらに筐体内方に移動操作された
    ときに上記ロツクを解除するロツク機構と、 上記摺動枠に取付けられ、この摺動枠が筐体内
    方に移動されて行くとき上記筐体側に設けられた
    回動操作手段に当接しこの回動操作手段への当接
    の後上記摺動枠の筐体内方への移動操作により回
    動されて上記カセツトケースを押圧し上記係止手
    段により係止される摺動板に対し上記カセツトケ
    ースを移動させることにより上記摺動板をリール
    軸挿通用の挿通孔を開放する位置に相対移動させ
    るとともに、この摺動板がリール軸挿通用の挿通
    孔を開放する位置に至つた後さらに上記摺動枠が
    筐体内方に移動操作されるとき機能するリミツタ
    ー機構を有するテープカセツト移動操作手段とを
    備えてなるテープカセツト装着装置。
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