JPH04303415A - 生体用電極 - Google Patents

生体用電極

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JPH04303415A
JPH04303415A JP3089311A JP8931191A JPH04303415A JP H04303415 A JPH04303415 A JP H04303415A JP 3089311 A JP3089311 A JP 3089311A JP 8931191 A JP8931191 A JP 8931191A JP H04303415 A JPH04303415 A JP H04303415A
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groove
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伸司 石田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被検体から微弱電流を導
出するための生体用電極に係り、特に心電図記録に用い
るディスポーザブル(使い捨て)タイプの生体用電極に
関する。
【0002】
【従来の技術】生体計測の中でも、心電図検査は一般的
な検査であり、近年、学童検診、人間ドックにおける検
診、成人病検診はもちろんのこと、病院内においても、
一般病棟、集中治療室(ICU)、冠動脈集中治療室(
CCU)等で幅広く普及している。
【0003】この心電図検査に不可欠なものとして、生
体より微弱な心電図信号を収集するための心電図計測用
電極がある。この電極は大別して2種類のタイプがある
。すなわち、何回も再使用されるタイプと、1回のみ使
用されるディスポーザブルタイプである。このディスポ
ーザブルタイプは、集中治療室、冠動脈集中治療室等に
おける心電図モニタ検査あるいは長時間心電図検査等の
比較的長時間にわたって心電図検査を行う場合に多く使
用されるものである。したがって、長時間の安定性およ
び装着して違和感の無いことが基本的に要求される。 特に、長時間心電図検査においては、心電図用電極を装
着した状態で日常生活を行いながら検査を行うので、こ
れら2つの条件は極めて重要である。
【0004】現状の長時間心電図検査用のディスポーザ
ブル電極は、たとえば図11および図12に示すように
リード線が一体とはなっておらず、リード線を電極に装
着させた後、心電計に接続するようになっている(実開
昭63−114605号公報)。また、この電極の材質
は、装着感を考慮して、電極素子100に直接伸縮性基
材101を嵌合させた構造を取っている。電極素子10
0の基材は合成樹脂により形成されるとともに、この樹
脂全体が銀/塩化銀層102により覆われており、これ
により電極面104とリード線接続部103とを電気的
に接続させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の長
時間心電図記録用電極においては、電極とリード線が一
体とはなっておらず、リード線を電極に装着した後に接
続するための突起部(リード線接続部103)を形成す
る必要があり、この突起部が長時間装着した場合の違和
感の原因となっていた。
【0006】また、リード線と前記突起部との接続は、
金属性のスナップ、マグネットあるいはクリップ等によ
りなされる。このため長時間心電図記録中に、この接続
部に外力が加わると、心電図信号にノイズが乗ったり、
リード線が外れたりすることがある。さらに、心電図記
録においては、通常複数個の電極を生体に装着するが、
この時、各々の装着電極と心電計信号入力部との接続を
誤ると、診断に必要な心電図を得られない場合がある。
【0007】また、従来の長時間心電図記録用電極では
、電極素子100が直接伸縮基材101に嵌合されてい
る。このため、装着感は良いものの、電極素子100に
外力が加わると、容易に電極素子が動揺し、これも心電
図信号にノイズが乗る原因となっていた。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、被検体への装着が容易かつ確実であ
るとともに、長時間の装着にも違和感がなく、さらに外
力によるノイズ発生などの問題のない生体用電極を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の生体用電極は、
被検体装着側の第1の面およびその面に対向する第2の
面を有する電極素子と、実質的に伸縮しない材料により
形成されるとともに、両面に貫通する貫通孔を有し、こ
の貫通孔部において前記電極素子を保持し、かつ前記電
極素子とともに第2の面側に実質的に平坦面を形成する
非伸縮性部材と、芯線部が前記電極素子の第2の面を除
く領域に固定されたリード線と、前記電極素子を収容可
能な開口部を有し、その開口部内に前記電極素子の少な
くとも第1の面を含む部分を収容するとともに、前記非
伸縮性部材を支持する弾力基材と、この弾力基材の前記
第1の面側に設けられた装着部と、少なくとも前記電極
素子の第1の面を覆い、かつ前記装着部と実質的に平担
面を形成するように前記弾力部材の開口部に形成された
導電性物質層と、前記リード線の中間部を前記非伸縮性
部材に固定する平板状部材とを備えている。
【0010】なお、本明細書では、「第2の面」とは、
本発明の電極を被検体に装着したときに、電極素子の実
質的に裏面をなす領域をいい、その領域に形成した溝部
等の内部領域は含まないものとする。
【0011】本発明の生体用電極では、リード線の芯線
部を、予め電極素子の裏面(第2の面)を除く領域に固
定させるようにしたので、その裏面を実質的に平担化す
ることができる。すなわち、電極素子の裏面には突出部
がなくなるため、被検者が長時間、装着しても違和感が
なくなる。また、電極素子が実質的に伸縮性のない非伸
縮性部材により支持されているため、外力が加わった場
合でも、被検体表面と電極素子表面の位置関係を保持す
ることができるとともに、外力はこの非伸縮性部材を介
して弾力基材により吸収される。したがって、ノイズの
発生を防止することができ、長時間にわたり安定して、
心電図等の微弱信号を得ることができる。さらに、装着
部を粘着層により構成すれば、単に貼付するだけで被検
体へ装着できるので、リード線接続等の煩わしい作業が
不要となり、測定作業を迅速に行うことができる。
【0012】また、本発明の生体用電極では、前記電極
素子を、導電性樹脂により形成し、かつ第2の面を除く
領域に前記非伸縮性部材の貫通孔に対応させて前記リー
ド線の芯線部固定用の溝部を形成するとともに、第1の
面のみを銀/塩化銀層により被覆し、前記溝部に固定さ
れたリード線の芯線部と前記銀/塩化銀層とが前記導電
性樹脂を介して電気的に接続されるように構成するもの
である。
【0013】この電極素子は、非導電性樹脂により形成
し、かつ第2の面側に前記非伸縮性部材の貫通孔に対応
させて前記リード線の芯線部固定用の溝部を形成すると
ともに、第1の面のみを銀/塩化銀層により被覆し、前
記溝部に固定されたリード線の芯線部と前記銀/塩化銀
層とが導電性部材を介して電気的に接続されるように構
成してもよく、あるいは、この電極素子を、非導電性樹
脂により形成し、かつ第2の面側に前記非伸縮性部材の
貫通孔に対応させて前記リード線の芯線部固定用の溝部
を形成するとともに、第1の面から前記溝部まで銀/塩
化銀層により被覆し、前記溝部に固定されたリード線の
芯線部と前記銀/塩化銀層とが直接電気的に接続される
ように構成してもよい。
【0014】本発明の生体用電極では、銀/塩化銀層は
電極素子の一部領域のみに形成される。したがって、銀
/塩化銀を使用する量を節約することができる。また、
銀/塩化銀層を形成した後の電極素子の取扱いが容易に
なり、しかも電極部品の組立時に銀/塩化銀層が剥離す
るおそれがなくなり、不良品の発生を防止することがで
きる。
【0015】また、本発明の生体用電極は、測定器と接
続可能で複数の信号端子を一体に有する単一のコネクタ
をさらに有するとともに、前記電極素子を複数個有し、
これら電極素子に接続された複数のリード線各々の他端
が、前記信号端子に固定されかつ電気的に接続されるよ
う構成される。
【0016】このような構成により、複数のリード線を
電極素子と心電計等にそれぞれ個別に接続する手間が省
け、誤配線のおそれがなくなり、しかも接続操作も1回
で済むため、接続が容易かつ確実となる。
【0017】さらに本発明の生体用電極は、前記平板状
部材の表面に、被検体への装着位置を表示する装着位置
表示部を有しており、これにより被検体への装着作業を
容易かつ迅速に行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0019】図1は本発明の一実施例として生体用電極
を心電図記録用電極として用いたものの全体構成を表す
ものである。この心電図記録用電極は、複数の電極本体
部1〜3と、これら電極本体部1〜3に対応した複数の
リード線4〜6と、単一のコネクタ7とにより構成され
ている。
【0020】電極本体部1〜3は、それぞれ所定の誘導
方法にしたがって生体の各部位に貼付され、心電図信号
を収集しうるように構成されている。リード線4〜6は
それぞれその一端部が電極本体部1〜3の各々に接続さ
れる。
【0021】図3ないし図5は電極本体部1〜3の各々
の構造を説明するために電極本体部1を例にとって表す
ものである。電極本体部1は、生体皮膚面より生体微弱
電流を導出するための電極素子10と、この電極素子1
0を保持する非伸縮性部材11と、この非伸縮性部材1
1を弾性的に支持する弾力基材12と、電極素子10と
生体面との間に介在される導電性物質層としての導電性
ゲル層13と、電極素子10の表面を覆う平板状部材1
4と、芯線部4aが電極素子10に固定されたリード線
4とにより構成されており、その両面はそれぞれ実質的
に平担となっている。
【0022】電極素子10の上面側には、図4に表すよ
うに予め係合部15が円周状に数カ所設けられており、
これら係合部15の上部はそれぞれ円周の外側に向けて
水平に折り曲げ形成され平担面16が形成されている。 これら係合部15の間には溝部18が形成され、この溝
部18に係合部15間からリード線14の芯線部14a
が挿入され、固定されるとともに電気的に接続されてい
る。すなわち、リード線4はその芯線部4aが電極素子
10の表面ではなく、内部に固定された構造となってい
る。
【0023】電極素子10の基材は導電性樹脂、たとえ
ばカーボン粉末含有ABS樹脂により形成されている。 この電極素子10の生体装着側の面(図において下面)
は、銀/塩化銀層19により覆われている。銀/塩化銀
層19は生体面から導電性ゲル層13を介して導入され
た微小電流を電極素子10の基材(導電性樹脂)へ安定
して導くものであり、たとえばスパッタリング法により
形成される。なお、この銀/塩化銀層19は、銀層およ
び塩化銀層の2層構造としてもよく、また銀および塩化
銀の粉末を混合して1層構造としてもよく、さらにはア
モルファス合金等の粉末を混合させるようにしてもよい
【0024】非伸縮性部材11は実質的に伸縮しない材
料、たとえばポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩化ビニル、アクリル系樹脂、ポリアセタール樹
脂等の樹脂により形成されている。この非伸縮性部材1
1の中央部には両面に貫通する円形状の貫通孔17が形
成され、この貫通孔17の周縁部には複数の切欠き部1
7aおよびこれら切欠き部17a間に複数のつば部17
bがそれぞれ形成されている。非伸縮性部材11はその
つば部17bが電極素子10の係合部15と係合し、こ
れにより電極素子10を保持している。なお、このよう
な構造の電極素子10および非伸縮性部材11は、それ
ぞれ樹脂により形成されるため成形加工により容易に、
かつ大量に成形することができる。
【0025】弾力基材12は、少なくとも電極素子10
よりも厚く形成され、その中央部には電極素子10より
も大きな開口部12aが形成されている。この弾力基材
12の上面には非伸縮性部材11が接着され、その開口
部12a内に電極素子10の略半分が銀/塩化銀層19
側を下面にして収容されている。弾力基材12は、たと
えばポリエチレンフォーム等の発泡樹脂により形成され
ており、その下面には低生体刺激性の粘着剤により形成
された装着部20が設けられている。導電性ゲル層13
は、たとえばポリビニルピロリドン/イソブチレン無水
マレイン酸共重合体の含水性ゲルにより形成されており
、弾力基材12の開口部12a内に充填され、電極素子
10の銀/塩化銀層19を覆い、かつ粘着層20と実質
的に平担面を形成している。
【0026】平板状部材14は、たとえば不織布により
平板状に形成されており、非伸縮性部材11および弾力
基材12上にリード線4の中間部4bを挟み込むように
して接着され固定されている。この平板状部材14の上
面には図1に表すように文字、図形等により接着位置表
示部24が形成されている。
【0027】本実施例の心電図記録用電極では、リード
線4の芯線部4aが、予め電極素子10の上面に形成し
た溝部18に固定され、リード線4はこの部分から外部
に導出されている。したがって、従来のようにリード線
接続用として突起部を形成する必要がなくなる。このた
め図3に表したように、電極素子10の平担面16とリ
ード線4の中間部4bとがほぼ同一面となり、電極表面
を実質的に平担化することができる。すなわち、電極素
子10の表面には突起部がなくなるため、被検者が長時
間、この電極を装着しても違和感がなくなる。また、電
極素子10が伸縮性のない非伸縮性部材11により保持
されているため、外力が加わった場合でも、生体表面と
電極素子10表面の位置関係を保持することができると
ともに、外力はこの非伸縮性部材11を支持する弾力基
材12により吸収される。したがって、ノイズの発生を
防止することができ、長時間にわたり安定して、心電図
等の生体信号を得ることができる。さらに、被検体への
装着は装着部20により単に貼付するだけでよく、リー
ド線接続の煩わしい作業が不要となるため、測定作業を
迅速に行うことができる。
【0028】また、この心電図記録用電極では、銀/塩
化銀層19を形成する部分は電極素子10の下面にのみ
形成されており、従来のもの比べて銀/塩化銀を使用す
る量を節約することができる。また、銀/塩化銀層19
を形成した後の電極部品組立工程において、電極素子1
0の取扱いが容易になり、銀/塩化銀層19が剥離する
おそれがなくなる。したがって、不良品の発生を防止す
ることができる。
【0029】さらに、この心電図記録用電極では、平板
状部材14の表面に、生体への装着位置を表示する装着
位置表示部24が形成されているため、生体への貼付作
業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0030】次に、上記電極本体部1の組立方法を図4
および図5を参照して説明する。
【0031】まず、非伸縮性部材11を保持した状態で
、電極素子10の係合部15を貫通孔17の切欠き部1
7aに対向させて挿入し、続いて電極素子10もしくは
非伸縮性部材11の一方を僅かに回転させる。これによ
り電極素子10の係合部15と非伸縮性部材11のつば
部17bとが係合し、非伸縮性部材11が電極素子10
を保持した状態となる。次に、リード線4の被覆を剥い
で芯線部4aを露出させ、その芯線部4aを非伸縮性部
材11の貫通孔17を通して電極素子10の溝部18に
挿入する。リード線4の芯線部4aを溝部18に挿入し
た後、溝部18の周辺に部分的に熱あるいは超音波を加
え、導電性樹脂がリード線4を保持するように溶着させ
る。これによりリード線4の芯線部4aが電極素子10
の溝部18に固定されるとともに電気的に接続される。
【0032】この方法では、リード線固定用の溝部18
が電極素子10の上面に形成され、上方に開放されてい
るため、リード線18の挿入、固定操作が容易となり、
確実に固定することができる。しかも、図5に表すよう
に電極素子10の表面の平坦性を損なうことなく、リー
ド線4を固定することができる。また、係合部15の平
担部16にも熱あるいは超音波を加えるようにすれば、
この部分も溶着され、その結果電極素子10が非伸縮性
部材11に強く保持されることになる。
【0033】このようにして電極本体部1の基本部品を
作成した後は、この基本部品に弾力基材12を固定する
。すなわち、弾力基材12の上面を、非伸縮性部材11
の下面に対して、電極素子10の銀/塩化銀層19が開
口部12aに向けて露出するように接着させる。続いて
、平板状部材14を接着し、この平板状部材14と非伸
縮性部材11と弾力基材12とによりリード線4の中間
部4bを挟持した状態で固定する。また、弾力基材12
の開口部に液体状のゲル基材を充填し、加熱硬化させて
ゲル層13を形成する。なお、このゲル層13は加工済
みのゲルを弾力基材12の開口部12aの形状に打抜き
嵌め込むようにしてもよい。
【0034】以上のような工程により電極本体部1を作
成することができる。続いて、図1に示したコネクタ7
部の構成を説明する。
【0035】このコネクタ7はリード線4〜6の各々の
他端部に電気的に接続された複数の信号出力端子25〜
27を一体に有し、測定器を構成する心電計に接続可能
となっており、このコネクタ7を介して心電図信号が心
電計に伝送されるようになっている。
【0036】コネクタ7は図9および図10に表すよう
に、たとえば紙フェノール樹脂からなる平板状基板28
に信号出力端子部25〜27のパターンを形成したもの
である。なお、この平板状基板28はガラスエポキシ基
板でもよく、またポリエステルあるいはポリイミド等の
樹脂により形成されるフレキシブル基板の他面に補強板
を取り付けたものでもよい。信号出力端子25〜27の
リード線4〜6との接続部はたとえば熱収縮性フィルム
により形成された絶縁保護層29により被覆されている
【0037】このような構成によれば、コネクタ7を大
量に生産することが容易であり、その製造コストが安価
になり、電極全体をディスポーザブルタイプとすること
ができる。また、複数のリード線4〜6を、電極本体部
1〜3と心電計等にそれぞれ個別に接続する手間が省け
るので、誤配線のおそれがなくなり、しかも接続操作も
1回で済むため、接続作業が容易かつ確実となる。
【0038】図6および図7は本発明の他の実施例に係
る電極本体部1の組立方法を表すものである。本実施例
においては、電極素子10の上面に半円柱状の突起21
、21bが対向して形成されている。突起21aと突起
21bとの間の電極素子10の表面には溝部30が形成
され、この溝部30にリード線4の芯線部4aが固定さ
れるようになっている。一方の突起21bはその高さが
他方の突起21aよりも低く、しかも非伸縮性部材11
の厚さと略同じとなっている。
【0039】本実施例では、電極素子10は非導電性の
樹脂により形成されており、溝部30は銀/塩化銀層1
9と導電性部材22を介して電気的に導通している。導
電性部材22としては、たとえばステンレス部材を用い
、電極素子基材の射出成形時、または成形後に電極素子
10の表面と溝部30を連絡するように挿入して一体化
する。
【0040】一方、非伸縮性部材11の中央部には電極
素子10の突起21a、21bが挿通可能な円形状の孔
部23が形成されている。
【0041】本実施例では、まず電極素子10の突起2
1aを、非接触性部材11の貫通孔23に挿通し非接触
性部材11の表面から突出させた後、溝部30にリード
線4の芯線部4aを挿入する。続いて、突起21a、2
1bの周辺に熱あるいは超音波を加えて溶着させる。こ
れにより突起21aの突出した部分が、図7に表すよう
に平担化されるとともに、この平担化部が非接触性部材
11を挟持する状態となり、同時に貫通孔23および溝
部30を塞ぐ状態となる。
【0042】この方法では、リード線4の芯線部4aの
電極素子10の溝部30への固定、および電極素子10
の非伸縮性部材11への固定を1つの操作で行うことが
でき、しかも電極素子10の表面を平担化することがで
きるので、工程を簡略化することができる。なお、その
他の構成および作用効果は図3〜5の実施例と同様であ
るのでその説明は省略する。
【0043】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定するものではなく、その要旨
を変更しない範囲で種々変形可能である。たとえば、上
記2つの実施例では、溝部18、30に挿入したリード
線4の芯線部4aと銀/塩化銀層19との電気的接続を
導電性樹脂あるいは導電性部材22を介して行うように
したが、これは図8に表すように銀/塩化銀層19を溝
部18まで延長し、これにより電極素子10とリード線
4の芯線部4aとを電気的に接続させるようにしてもよ
い。
【0044】また、本発明では、係合部15、突起21
、および溝部18、30の形状は図3ないし図8に表し
た以外のものでもよいことは勿論である。さらに上記実
施例においては本発明を心電図記録用の生体用電極とし
て説明したが、その他の種々の生体検査に使用される生
体用電極にも適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の生体
用電極によれば、リード線の芯線部を、予め電極素子の
第2の面を除く領域に固定させるようにしたので、電極
素子および電極全体の表面を実質的に平担化することが
でき、したがって被検者が長時間、装着しても違和感が
なくなる。また、電極素子を実質的に伸縮性のない非伸
縮性部材により支持する構造としたので、外力が加わっ
た場合でも、被検体表面と電極素子表面の位置関係を保
持することができるとともに、外力はこの非伸縮性部材
を支持する弾力部材により吸収されるので、ノイズの発
生を防止することができ、長時間にわたり安定して、心
電図等の生体信号を得ることができる。さらに、装着部
を粘着層により構成すれば、単に貼付するだけで被検体
へ装着できるので、リード線接続等の煩わしい作業が不
要となり、測定作業を迅速に行うことができる。
【0046】また、請求項2〜4記載の生体用電極によ
れば、銀/塩化銀層を電極素子の一部領域のみに形成す
るようにしたので、銀/塩化銀を使用する量が少なくな
り、費用を低減できる。また、銀/塩化銀層を形成した
後の電極部品組立工程における電極素子の取扱いが容易
になり、銀/塩化銀層が剥離するおそれがなくなり、不
良品の発生を防止することができる。
【0047】さらに、請求項5記載の生体用電極によれ
ば、複数のリード線の他端は、寄せ集められ、単一のコ
ネクタに設けられた各信号出力端子部にあらかじめ分離
できないように電気的に接続されているため、複数のリ
ード線を電極と心電計等にそれぞれ個別に接続する手間
が省け、誤配線のおそれがなく、しかも接続操作も1回
で済むため、接続が容易かつ確実となる。
【0048】また、請求項6記載の生体用電極によれば
、表面に装着位置表示部が設けられているため、被検体
への装着作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る心電図記録用電極の全
体構成を表す平面図である。
【図2】図1の心電図記録用電極における電極本体部の
構成を表す斜視図である。
【図3】図2のB−B線に沿う縦断面図である。
【図4】図3の電極本体部の組立工程を説明するための
分解斜視図である。
【図5】図4の組立工程における電極素子とリード線と
の接続状態を表す縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る電極本体部の組立工
程を説明するための分解斜視図である。
【図7】図6の組立工程における電極素子とリード線と
の接続状態を表す縦断面図である。
【図8】図6および図7の実施例の変形例を表す縦断面
図である。
【図9】図1の心電図記録用電極におけるコネクタ部の
構成を表す平面図である。
【図10】図9のC−C線に沿う縦断面図である。
【図11】従来の生体用電極の構成を表す斜視図である
【図12】図11のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1〜3  電極本体部 4〜6  リード線 7  コネクタ 11  非伸縮性部材 12  弾力基材 13  導電性物質層(導電性ゲル層)14  平板状
部材 15  係合部 17  貫通孔 17a  切欠部 18  溝部 19  銀/塩化銀層 20  装着層 21、21b  突起 22  導電性部材 23  貫通孔 30  溝部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被検体装着側の第1の面およびその面
    に対向する第2の面を有する電極素子と、実質的に伸縮
    しない材料により形成されるとともに、両面に貫通する
    貫通孔を有し、この貫通孔部において前記電極素子を保
    持し、かつ前記電極素子とともに第2の面側に実質的に
    平坦面を形成する非伸縮性部材と、芯線部が前記電極素
    子の第2の面を除く領域に固定されたリード線と、前記
    電極素子を収容可能な開口部を有し、その開口部内に前
    記電極素子の少なくとも第1の面を含む部分を収容する
    とともに、前記非伸縮性部材を支持する弾力基材と、こ
    の弾力基材の前記第1の面側に設けられた装着部と、少
    なくとも前記電極素子の第1の面を覆い、かつ前記装着
    部と実質的に平担面を形成するように前記弾力部材の開
    口部に形成された導電性物質層と、前記リード線の中間
    部を前記非伸縮性部材の表面に固定する平板状部材とを
    備えたことを特徴とする生体用電極。
  2. 【請求項2】  前記電極素子は、導電性樹脂により形
    成され、かつ第2の面を除く領域に前記非伸縮性部材の
    貫通孔に対応して前記リード線の芯線部固定用の溝部が
    形成されるとともに、第1の面のみが銀/塩化銀層によ
    り被覆され、前記溝部に固定されたリード線の芯線部と
    前記銀/塩化銀層とが前記導電性樹脂を介して電気的に
    接続されてなる請求項1記載の生体用電極。
  3. 【請求項3】  前記電極素子は、非導電性樹脂により
    形成され、かつ第2の面側に前記非伸縮性部材の貫通孔
    に対応して前記リード線の芯線部固定用の溝部が形成さ
    れるとともに、第1の面のみが銀/塩化銀層により被覆
    され、前記溝部に固定されたリード線の芯線部と前記銀
    /塩化銀層とが導電性部材を介して電気的に接続されて
    なる請求項1記載の生体用電極。
  4. 【請求項4】  前記電極素子は、非導電性樹脂により
    形成され、かつ第2の面側に前記非伸縮性部材の貫通孔
    に対応して前記リード線の芯線部固定用の溝部が形成さ
    れるとともに、第1の面から前記溝部まで銀/塩化銀層
    により被覆され、前記溝部に固定されたリード線の芯線
    部と前記銀/塩化銀層とが直接電気的に接続されてなる
    請求項1記載の生体用電極。
  5. 【請求項5】  測定器と接続可能で複数の信号端子を
    一体に有する単一のコネクタをさらに有するとともに、
    前記電極素子を複数個有し、これら電極素子に接続され
    た複数のリード線各々の他端が、前記信号端子に固定さ
    れ、かつ電気的に接続される請求項1ないし4のいずれ
    か1つに記載の生体用電極。
  6. 【請求項6】  前記平板状部材の表面に、被検体への
    装着位置を表示する装着位置表示部を有する請求項1な
    いし5のいずれか1つに記載の生体用電極。
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