JPH04301618A - 表示・記録媒体、方法および装置 - Google Patents

表示・記録媒体、方法および装置

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JPH04301618A
JPH04301618A JP6613391A JP6613391A JPH04301618A JP H04301618 A JPH04301618 A JP H04301618A JP 6613391 A JP6613391 A JP 6613391A JP 6613391 A JP6613391 A JP 6613391A JP H04301618 A JPH04301618 A JP H04301618A
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JP
Japan
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display
recording medium
liquid crystal
heated
heating
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Application number
JP6613391A
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English (en)
Inventor
Kinya Kato
加藤 謹矢
Shiro Suyama
史朗 陶山
Keiji Tanaka
敬二 田中
Shinji Tsuru
津留 信二
Shigenobu Sakai
酒井 重信
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は表示・記録媒体、方法
および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の表示装置としては、ワードプロセ
ッサ等のOA機器に搭載されたCRT、LCD等がある
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、OA化の進展に
伴って、データを電子化したペーパレス化への指向が盛
んである。しかし、CRT、LCD等の表示装置では解
像度が低く、また表示容量が小さいため、データ全体を
俯瞰することができず、さらに自由に移動することがで
きないことにより、視線が強制されるので、思考が阻害
される等の理由から、CRT、LCD等の表示装置では
ペーパレス化が達成できず、紙の使用量の増加を防止す
ることができない。
【0004】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、紙の使用量の増加を防止することができ
る表示・記録媒体、方法および装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
、この発明においては、電界印加状態で加熱および冷却
して書き込み、消去のどちらか一方を行ない、無電界状
態で加熱および冷却して書き込み、消去の他方を行なう
表示・記録用の媒体を、高分子中に低分子の液晶を分散
させた組成物で構成する。
【0006】また、高分子中に低分子の液晶を分散させ
た組成物からなる表示・記録媒体を無電界状態で加熱お
よび冷却して、上記液晶の配向方向がランダムであるモ
ードとし、上記表示・記録媒体を電界印加状態で加熱お
よび冷却して、上記液晶の配向方向が一様であるモード
とし、上記両モードに可逆的に変化させて表示・記録す
る。
【0007】さらに、高分子中に低分子の液晶を分散さ
せた組成物からなる表示・記録媒体の任意の位置を電界
を印加しながら加熱および冷却する手段と、上記表示・
記録媒体に電界を印加せずに加熱および冷却する手段と
を設ける。
【0008】また、高分子中に低分子の液晶を分散させ
た組成物からなる表示・記録媒体の任意の位置を電界を
印加せずに加熱および冷却する手段と、上記表示・記録
媒体に電界を印加しながら加熱および冷却する手段とを
設ける。
【0009】
【作用】この表示・記録媒体、方法および装置において
は、解像度が高く、また薄く軽くかつ持ち運びに便利で
あり、容易に書き込み、消去を繰り返すことができる。
【0010】
【実施例】図3(a)はこの発明に係る表示・記録媒体
を示す概略図である。この表示・記録媒体においては、
フィルム状の熱可塑性高分子1中に低分子のネマティッ
ク液晶2が分散されており、高分子1中に液晶2を分散
させた組成物で表示・記録媒体3が構成されている。そ
して、液晶2は小粒径であるため、一般にドロップレッ
トと呼ばれており、液晶2の正常光に対する屈折率は高
分子1の屈折率に等しい。また、表示・記録媒体3の両
面の全面に透明電極4が設けられている。
【0011】このような表示・記録媒体においては、図
1(a)に示すように、交流電源13により透明電極4
間に交流電圧を印加した状態で、加熱ヘッド12により
部分的に加熱したのちに冷却すると、加熱されない部分
は、図3(a)に示すように、分散した液晶2の配向方
向がランダムであるモードであり、加熱された部分は、
加熱により高分子1と液晶2との境界面の束縛力が小さ
くなり、液晶2の配向方向が電界方向に強制されて、図
3(b)に示すように、分散した液晶2の配向方向が一
様であるモードとなる。すなわち、表示・記録媒体3に
電界を印加した状態で部分的に加熱すると、図1(b)
に示すように、分散した液晶2の配向方向がランダムの
領域3aと、分散した液晶2の配向方向が一様の領域3
bとを形成することができる。このため、領域3a内に
部分的に領域3bを形成することつまり書き込みを行な
うことができる。ここで、領域3aにおいては、図3(
a)に示すように、入射光5の方向と液晶2の配向方法
とが相違するため、入射光5は高分子1と液晶2との境
界で散乱され、入射光5は表示・記録媒体3を透過せず
、一方領域3bにおいては、図3(b)に示すように、
入射光5の方向と液晶2の配向方法とが一致するため、
入射光5は高分子1と液晶2との境界で散乱されず、入
射光5は表示・記録媒体3を透過する。このため、書き
込みを行なった表示・記録媒体3を黒色の紙の上に置け
ば、領域3aは白色に見え、領域3bは黒色に見えるか
ら、白黒の表示が得らえれる。また、図2(a)に示す
ように、透明電極4間に交流電圧を印加しない状態で、
加熱装置14により全般的に加熱すると、高分子1と液
晶2との境界面の束縛力が小さくなり、液晶2の配向方
向が元に戻り、この状態で冷却すると、全般的に分散し
た液晶2の配向方向がランダムとなる。すなわち、表示
・記録媒体3に電界を印加しない状態で全般的に加熱し
冷却すると、図2(b)に示すように、全般的に分散し
た液晶2の配向方向がランダムの領域3aを形成するこ
とができる。このため、領域3bを除去することつまり
消去を行なうことができる。
【0012】また、図4(a)に示すように、透明電極
4間に交流電圧を印加しない状態で、領域3bが全般的
に形成された表示・記録媒体3を加熱ヘッド12により
部分的に加熱したのちに冷却すると、加熱されない部分
は、分散した液晶2の配向方向が一様であり、加熱され
た部分は、分散した液晶2の配向方向がランダムになる
。すなわち、表示・記録媒体3に電界を印加しない状態
で部分的に加熱すると、図4(b)に示すように、領域
3bと領域3aとを形成することができる。このため、
領域3b内に部分的に領域3aを形成することつまり書
き込みを行なうことができる。このため、書き込みを行
なった表示・記録媒体3を黒色の紙の上に置けば、領域
3bは黒色に見え、領域3aは白色に見えるから、白黒
の表示が得らえれる。また、図5(a)に示すように、
交流電源13により透明電極4間に交流電圧を印加した
状態で、加熱装置14により全般的に加熱したのちに冷
却すると、全般的に分散した液晶2の配向方向が一様と
なる。すなわち、表示・記録媒体3に電界を印加した状
態で全般的に加熱すると、図5(b)に示すように、全
般的に分散した液晶2の配向方向が一様の領域3bを形
成することができる。このため、領域3aを除去するこ
とつまり消去を行なうことができる。
【0013】以下、具体的な実施例について説明する。
【0014】(実施例1)ポリビニルブチラール(PV
B)にネマティック液晶ML1003(メルク(Mer
ck)社製)を重量比1:1で混入し、約140℃で加
熱溶解させ、溶解状態を保ちつつ、内面の全面に透明電
極を形成した一対のポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム間に挟持して、透明電極を有するフィルム
間に表示・記録媒体3を設けた。このとき、径が20μ
mのガラスビーズをポリビニルブチラール内に混入し、
透明電極間で短絡が生じないようにした。そして、溶解
状態では表示・記録媒体3は透明であったが、冷却する
と表示・記録媒体3が白濁した。
【0015】この表示・記録媒体においては、透明電極
間に約100Vの交流電圧を印加した状態で約100℃
の加熱ヘッドで印字すると、印字部分は透明になり、表
示・記録媒体3を黒色の紙の上に置けば、印字部分は黒
色に見え、白色の紙に黒色の文字を記載したと同様の表
示状態になった。また、透明電極間に交流電圧を印加し
ないで加熱装置により表示・記録媒体3を全面的に約1
20℃に加熱し、冷却したところ、表示・記録媒体3が
全面的に白濁状態に戻り、印字が消去された。さらに、
再度上記の方法で印字したところ、再び印字することが
できた。
【0016】また、この表示・記録媒体においては、透
明状態の表示・記録媒体3について、透明電極間に交流
電圧を印加しない状態で約100℃の加熱ヘッドで印字
すると、印字部分は白濁し、表示・記録媒体3を黒色の
紙の上に置けば、非印字部分は黒色に見え、黒色の紙に
白色の文字を記載したと同様の表示状態になった。また
、透明電極間に100Vの交流電圧を印加した状態で、
加熱装置により表示・記録媒体3を全面的に約120℃
に加熱し、冷却したところ、表示・記録媒体3が全面的
に透明状態に戻り、印字が消去された。さらに、再度上
記の方法で印字したところ、再び印字することができた
【0017】(実施例2)ポリビニルブチラールにネマ
ティック液晶ML1003を重量比1:1で混入し、約
140℃で加熱溶解させ、これを120℃に加熱して、
全面に透明電極を形成したポリエチレンテレフタレート
フィルム上に滴下して、厚さ20μmの表示・記録媒体
3の片面の全面に透明電極を有するフィルムを設けた。 そして、溶解状態では表示・記録媒体3は透明であった
が、冷却すると表示・記録媒体3が白濁した。
【0018】この表示・記録媒体においては、透明電極
を接地し、表示・記録媒体3のフィルムが設けられてい
ない面を、100Vの交流電源に接続されかつ100℃
に加熱された加熱ヘッドで印字すると、印字部分は透明
になり、表示・記録媒体3を黒色の紙の上に置けば、印
字部分は黒色に見え、白色の紙に黒色の文字を記載した
と同様の表示状態になった。また、交流電源に接続され
ていない加熱装置により表示・記録媒体3を全面的に約
120℃に加熱し、冷却したところ、表示・記録媒体3
が全面的に白濁状態に戻り、印字が消去された。さらに
、再度上記の方法で印字したところ、再び印字すること
ができた。
【0019】また、この表示・記録媒体においては、透
明状態の表示・記録媒体3について、約100℃の加熱
ヘッドで印字すると、印字部分は白濁し、表示・記録媒
体3を黒色の紙の上に置けば、非印字部分は黒色に見え
、黒色の紙に白色の文字を記載したと同様の表示状態に
なった。また、透明電極を接地し、100Vの交流電源
に接続されかつ120℃に加熱された加熱ヘッドで表示
・記録媒体3を順次走査したところ、表示・記録媒体3
が全面的に透明状態に戻り、印字が消去された。さらに
、再度上記の方法で印字したところ、再び印字すること
ができた。
【0020】このような表示・記録媒体においては、透
明電極を有するフィルムを表示・記録媒体3の片面にの
み設けているから、実施例1のように透明電極間の短絡
が生ずることはない。また、交流電源に接続されない加
熱装置で表示・記録媒体3をたとえば線状に加熱し、そ
の後から100Vの交流電源に接続されかつ100℃に
加熱された加熱ヘッドで印字すると、印字の消去と印字
とを一連の操作で行なうことができる。
【0021】(実施例3)ポリビニルブチラールにネマ
ティック液晶ML1003を重量比1:1で混入し、約
140℃で加熱溶解させ、これを冷間ロールに通し、厚
さ20μmの表示・記録媒体3とした。そして、溶解状
態では表示・記録媒体3は透明であったが、冷却すると
表示・記録媒体3が白濁した。その後、表示・記録媒体
3の両面の全面に酸化インジウム錫(ITO)をスパッ
タリングし、表示・記録媒体3の両面の全面に透明電極
を形成した。
【0022】この表示・記録媒体においては、透明電極
間に約100Vの交流電圧を印加した状態で約100℃
の加熱ヘッドで印字すると、印字部分は透明になり、表
示・記録媒体3を黒色の紙の上に置けば、印字部分は黒
色に見え、白色の紙に黒色の文字を記載したと同様の表
示状態になった。また、透明電極間に交流電圧を印加し
ないで加熱装置により表示・記録媒体3を全面的に約1
20℃に加熱し、冷却したところ、表示・記録媒体3が
全面的に白濁状態に戻り、印字が消去された。さらに、
再度上記の方法で印字したところ、再び印字することが
できた。
【0023】また、この表示・記録媒体においては、透
明状態の表示・記録媒体3について、透明電極間に交流
電圧を印加しない状態で約100℃の加熱ヘッドで印字
すると、印字部分は白濁し、表示・記録媒体3を黒色の
紙の上に置けば、非印字部分は黒色に見え、黒色の紙に
白色の文字を記載したと同様の表示状態になった。また
、透明電極間に100Vの交流電圧を印加した状態で、
加熱装置により表示・記録媒体3を全面的に約120℃
に加熱し、冷却したところ、表示・記録媒体3が全面的
に透明状態に戻り、印字が消去された。さらに、再度上
記の方法で印字したところ、再び印字することができた
【0024】このような表示・記録媒体においては、表
示・記録媒体3の両面にフィルムが設けられていないか
ら、電源と電極との接続がきわめて容易であり、リード
線を設ける必要がない。
【0025】(実施例4)ポリビニルブチラールにネマ
ティック液晶ML1003を重量比1:1で混入し、約
140℃で加熱溶解させ、これを冷間ロールに通し、厚
さ20μmの表示・記録媒体3とした。そして、溶解状
態では表示・記録媒体3は透明であったが、冷却すると
表示・記録媒体3が白濁した。その後、表示・記録媒体
3の片面の全面に酸化インジウム錫をスパッタリングし
、表示・記録媒体3の片面の全面に透明電極を形成した
【0026】この表示・記録媒体においては、透明電極
を接地し、表示・記録媒体3の透明電極が設けられてい
ない面を、100Vの交流電源に接続されかつ100℃
に加熱された加熱ヘッドで印字すると、印字部分は透明
になり、表示・記録媒体3を黒色の紙の上に置けば、印
字部分は黒色に見え、白色の紙に黒色の文字を記載した
と同様の表示状態になった。また、交流電源に接続され
ていない加熱装置により表示・記録媒体3を全面的に約
120℃に加熱し、冷却したところ、表示・記録媒体3
が全面的に白濁状態に戻り、印字が消去された。さらに
、再度上記の方法で印字したところ、再び印字すること
ができた。
【0027】また、この表示・記録媒体においては、透
明状態の表示・記録媒体3について、表示・記録媒体3
の透明電極が設けられていない面を約100℃の加熱ヘ
ッドで印字すると、印字部分は白濁し、表示・記録媒体
3を黒色の紙の上に置けば、非印字部分は黒色に見え、
黒色の紙に白色の文字を記載したと同様の表示状態にな
った。また、透明電極を接地し、100Vの交流電源に
接続されかつ120℃に加熱された加熱ヘッドで表示・
記録媒体3の透明電極が設けられていない面を順次走査
したところ、表示・記録媒体3が全面的に透明状態に戻
り、印字が消去された。さらに、再度上記の方法で印字
したところ、再び印字することができた。
【0028】このような表示・記録媒体においては、表
示・記録媒体3の片面にのみ透明電極を設けているから
、実施例2と同様に、印字の消去と印字とを一連の操作
で行なうことができる。
【0029】(実施例5)ポリビニルブチラールにネマ
ティック液晶ML1003を重量比1:1で混入し、約
140℃で加熱溶解させ、これを冷間ロールに通し、厚
さ20μmの表示・記録媒体3とした。そして、溶解状
態では表示・記録媒体3は透明であったが、冷却すると
表示・記録媒体3が白濁した。その後、表示・記録媒体
3の片面の全面にカーボンをスパッタリングし、表示・
記録媒体3の片面の全面に黒色電極を形成した。
【0030】この表示・記録媒体においては、黒色電極
を接地し、表示・記録媒体3の黒色電極が設けられてい
ない面を、100Vの交流電源に接続されかつ100℃
に加熱された加熱ヘッドで印字すると、印字部分は透明
になり、印字部分で黒色電極が透けて見えるから、印字
部分は黒色に見え、白色の紙に黒色の文字を記載したと
同様の表示状態になった。また、交流電源に接続されて
いない加熱装置により表示・記録媒体3を全面的に約1
20℃に加熱し、冷却したところ、表示・記録媒体3が
全面的に白濁状態に戻り、印字が消去された。さらに、
再度上記の方法で印字したところ、再び印字することが
できた。
【0031】また、この表示・記録媒体においては、透
明状態の表示・記録媒体3について、表示・記録媒体3
の黒色電極が設けられていない面を約100℃の加熱ヘ
ッドで印字すると、印字部分は白濁し、非印字部分で黒
色電極が透けて見えるから、非印字部分は黒色に見え、
黒色の紙に白色の文字を記載したと同様の表示状態にな
った。また、黒色電極を接地し、100Vの交流電源に
接続されかつ120℃に加熱された加熱ヘッドで表示・
記録媒体3の黒色電極が設けられていない面を順次走査
したところ、表示・記録媒体3が全面的に透明状態に戻
り、印字が消去された。さらに、再度上記の方法で印字
したところ、再び印字することができた。
【0032】このような表示・記録媒体においては、表
示・記録媒体3の片面に黒色電極を設けているから、電
極間が短絡して使用不能になる確率を大幅に減少するこ
とができ、また黒色の紙を用いる必要がない。
【0033】(実施例6)ポリビニルブチラールにネマ
ティック液晶ML1003を重量比1:1で混入し、約
140℃で加熱溶解させ、これを冷間ロールに通し、厚
さ20μmの表示・記録媒体3とした。そして、溶解状
態では表示・記録媒体3は透明であったが、冷却すると
表示・記録媒体3が白濁した。
【0034】この表示・記録媒体においては、接地され
た金属板上に表示・記録媒体3を置き、表示・記録媒体
3の金属板と接触していない面を、100Vの交流電源
に接続されかつ100℃に加熱された加熱ヘッドで印字
すると、印字部分は透明になり、表示・記録媒体3を黒
色の紙の上に置けば、印字部分は黒色に見え、白色の紙
に黒色の文字を記載したと同様の表示状態になった。ま
た、交流電源に接続されていない加熱装置により表示・
記録媒体3を全面的に約120℃に加熱し、冷却したと
ころ、表示・記録媒体3が全面的に白濁状態に戻り、印
字が消去された。さらに、再度上記の方法で印字したと
ころ、再び印字することができた。
【0035】また、この表示・記録媒体においては、透
明状態の表示・記録媒体3について、表示・記録媒体3
の透明電極が設けられていない面を約100℃の加熱ヘ
ッドで印字すると、印字部分は白濁し、表示・記録媒体
3を黒色の紙の上に置けば、非印字部分は黒色に見え、
黒色の紙に白色の文字を記載したと同様の表示状態にな
った。また、接地された金属板上に表示・記録媒体3を
置き、表示・記録媒体3の金属板と接触していない面を
、100Vの交流電源に接続されかつ120℃に加熱さ
れた加熱ヘッドで全面的に順次走査したところ、表示・
記録媒体3が全面的に透明状態に戻り、印字が消去され
た。さらに、再度上記の方法で印字したところ、再び印
字することができた。
【0036】このような表示・記録媒体においては、表
示・記録媒体3にフィルムを設けておらず、また電極を
形成していないから、製造コストを低減することができ
、また一貫生産が可能となる。
【0037】(実施例7)ポリメチルメタクリレート(
PMMA)にネマティック液晶ML1003を重量比1
:1で混入し、約110℃で加熱溶解させ、溶解状態を
保ちつつ、内面に全面的に透明電極を形成した一対のポ
リエチレンテレフタレートフィルム間に挟持して、透明
電極を有するフィルム間に表示・記録媒体3を設けた。 このとき、径が20μmのガラスビーズをポリメチルメ
タクリレート内に混入し、透明電極間で短絡が生じない
ようにした。そして、溶解状態では表示・記録媒体3は
透明であったが、冷却すると表示・記録媒体3が白濁し
た。
【0038】この表示・記録媒体においては、透明電極
間に約100Vの交流電圧を印加した状態で加熱ヘッド
で印字すると、印字部分は透明になり、表示・記録媒体
3を黒色の紙の上に置けば、印字部分は黒色に見え、白
色の紙に黒色の文字を記載したと同様の表示状態になっ
た。また、透明電極間に交流電圧を印加しないで表示・
記録媒体3を全面的に約110℃に加熱し、冷却したと
ころ、表示・記録媒体3が全面的に白濁状態に戻り、印
字が消去された。さらに、再度上記の方法で印字したと
ころ、再び印字することができた。
【0039】また、この表示・記録媒体においては、透
明状態の表示・記録媒体3について、透明電極間に交流
電圧を印加しない状態で加熱ヘッドで印字すると、印字
部分は白濁し、表示・記録媒体3を黒色の紙の上に置け
ば、非印字部分は黒色に見え、黒色の紙に白色の文字を
記載したと同様の表示状態になった。また、透明電極間
に100Vの交流電圧を印加しした状態で、表示・記録
媒体3を全面的に約110℃に加熱し、冷却したところ
、表示・記録媒体3が全面的に透明状態に戻り、印字が
消去された。さらに、再度上記の方法で印字したところ
、再び印字することができた。
【0040】図6はこの発明に係る表示・記録装置を示
す概略図である。この表示・記録装置においては、表示
・記録媒体3を移動するローラ22の近傍に加熱ヘッド
21が設けられており、交流電源24がローラ22およ
び加熱ヘッド21に接続されている。また、表示・記録
媒体3の通過経路に加熱装置23が設けられている。
【0041】この表示・記録装置においては、ローラ2
2によって移動される実施例4〜6の表示・記録媒体3
になされた印字を加熱装置23により消去することがで
き、また加熱ヘッド21により表示・記録媒体3に印字
することができる。
【0042】図7はこの発明に係る他の表示・記録装置
を示す概略図である。この表示・記録装置においては、
表示・記録媒体3を移動するローラ32の近傍に加熱ヘ
ッド31が設けられており、表示・記録媒体3の通過経
路に加熱装置33が設けられており、交流電源34が加
熱装置33に接続されている。
【0043】この表示・記録装置においては、ローラ3
2によって移動される実施例4〜6の表示・記録媒体3
になされた印字を加熱装置33により消去することがで
き、また加熱ヘッド31により表示・記録媒体3に印字
することができる。
【0044】なお、上述実施例においては、高分子1と
してポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート
を用いたが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、メチルセルロースやエチルセルロース等の変性セ
ルロース類、アクリル樹脂、スチレン系共重合樹脂、熱
可塑性ポリウレタン等を用いることができ、とくに熱可
塑性が生ずる温度が液晶2のクリアリング温度に近いも
のを用いるのが好ましい。また、動作温度を調整するた
めの可塑材等の添加材を混入した高分子を用いてもよい
。また、上述実施例においては、液晶2としてネマティ
ック液晶を用いたが、スメクティック液晶を用いてもよ
い。また、上述実施例においては、加熱ヘッド12、2
1、31により書き込みを行なったが、レーザ光を照射
することにより、表示・記録媒体3を部分的に加熱して
、書き込みを行なってもよい。また、上述実施例4、5
の表示・記録媒体3を用いる場合には、帯電した感光ド
ラムに表示・記録媒体3の透明電極、黒色電極が形成さ
れていない面を押し当てて、感光ドラム上の電荷を表示
・記録媒体3に転写し、表示・記録媒体3に電圧を印加
してもよい。また、実施例1、7の表示・記録媒体3の
場合には、透明電極から引き出したリード線を設け、リ
ード線間に電圧を印加する。また、データの蓄積機能、
通信機能等を包含した小型の書換装置を実現すれば、可
搬形のデータ表示装置を実現することができる。 とくに、従来のLCD等の画素を電気的に駆動する表示
装置と異なり、高精細な表示が可能であるとともに、連
続的な書き込みが可能であるから、大容量の表示が可能
である。また、黒色の紙のかわりにOHPのような投写
装置上に置けば投影することもできる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る表
示・記録媒体、方法および装置においては、解像度が高
く、また薄く軽くかつ持ち運びに便利であり、容易に書
き込み、消去を繰り返すことができるから、紙の使用量
の増加を防止することができる。このように、この発明
の効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3に示した表示・記録媒体に書き込みを行な
う状態を示す図である。
【図2】図1のように書き込みをした表示・記録媒体の
消去を行なう状態を示す図である。
【図3】この発明に係る表示・記録媒体を示す概略図で
ある。
【図4】図3に示した表示・記録媒体に書き込みを行な
う状態を示す図である。
【図5】図4のように書き込みをした表示・記録媒体の
消去を行なう状態を示す図である。
【図6】この発明に係る表示・記録装置を示す概略図で
ある。
【図7】この発明に係る表示・記録装置を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1…高分子 2…液晶 3…表示・記録媒体 12…加熱ヘッド 13…交流電源 14…加熱装置 21…加熱ヘッド 23…加熱装置 24…交流電源 31…加熱ヘッド 33…加熱装置 34…交流電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱および電界印加状態で冷却して書き込
    み、消去のどちらか一方を行ない、無電界状態で加熱お
    よび冷却して書き込み、消去の他方を行なう表示・記録
    用の媒体が、高分子中に低分子の液晶を分散させた組成
    物からなることを特徴とする表示・記録媒体。
  2. 【請求項2】高分子中に低分子の液晶を分散させた組成
    物からなる表示・記録媒体を無電界状態で加熱および冷
    却して、上記液晶の配向方向がランダムであるモードと
    し、上記表示・記録媒体を加熱および電界印加状態で冷
    却して、上記液晶の配向方向が一様であるモードとし、
    上記両モードに可逆的に変化させて表示・記録すること
    を特徴とする表示・記録方法。
  3. 【請求項3】高分子中に低分子の液晶を分散させた組成
    物からなる表示・記録媒体の任意の位置を加熱および電
    界を印加しながら冷却する手段と、上記表示・記録媒体
    に電界を印加せずに加熱および冷却する手段とを具備す
    ることを特徴とする表示・記録装置。
  4. 【請求項4】高分子中に低分子の液晶を分散させた組成
    物からなる表示・記録媒体の任意の位置を電界を印加せ
    ずに加熱および冷却する手段と、上記表示・記録媒体に
    加熱および電界を印加しながら冷却する手段とを具備す
    ることを特徴とする表示・記録装置。
JP6613391A 1991-03-29 1991-03-29 表示・記録媒体、方法および装置 Pending JPH04301618A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5479282A (en) * 1993-02-10 1995-12-26 Stanley Electric Co., Ltd. Liquid crystal display of multi-domain structure

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5479282A (en) * 1993-02-10 1995-12-26 Stanley Electric Co., Ltd. Liquid crystal display of multi-domain structure

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