JPH04295260A - かご形回転子 - Google Patents

かご形回転子

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JPH04295260A
JPH04295260A JP5539691A JP5539691A JPH04295260A JP H04295260 A JPH04295260 A JP H04295260A JP 5539691 A JP5539691 A JP 5539691A JP 5539691 A JP5539691 A JP 5539691A JP H04295260 A JPH04295260 A JP H04295260A
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laminated
rotor
slot
duct
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Tadayuki Sato
忠幸 佐藤
Sadayoshi Hibino
日々野 定良
Sukeyasu Mochizuki
資康 望月
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Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/06Magnetic cores, or permanent magnets characterised by their skew

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  • Induction Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周部に導体収納用の
スロット形成部が複数形成された鋼板を積層してなる積
層鉄心を有するかご形回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のかご形回転子は、予め
外周部に複数のスロット形成部を打抜き加工等により形
成した磁性鋼板を多数枚積層して積層鉄心を形成し、こ
の積層鉄心のスロットにアルミニウムの二次導体を鋳込
む方法で形成し、二次導体の端部をエンドリングにより
連結した状態にしてかご形導体が形成されている。
【0003】この場合、上記回転子が駆動された状態に
おいて、固定子からギャップ部を介して積層鉄心に入る
磁束は、高調波成分を含んだものとなっており、この磁
束の高調波成分により二次導体に高調波起電力を発生さ
せることになる。ところが、このような高調波起電力は
回転子にとって異常トルクとして作用し、結果的には脈
動トルクとなったり振動或いは騒音の原因となるもので
ある。
【0004】従来、このような高調波成分による悪影響
を抑制するために、回転子に所謂スキューを施した積層
鉄心が用いられている。これは、鋼板を積層する際に、
スロットの位置を周方向に僅かずつずらしてゆくもので
、例えば全体として固定子スロットの1ピッチ分だけず
らすものがある。これにより、磁束の高調波成分で二次
導体に発生する起電力の位相が僅かずつずれるので、全
体としての起電力の高調波成分が打ち消され、異常トル
クに寄与する分が抑制されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来構成では次のような不具合があった。即ち、まず第
1に、鋼板をスキューさせながら積層する際にそのピッ
チを調節するのに特殊な治具を必要とすると共に、その
調整に多大な時間を要するため(特にスロットが全閉形
のものでは、積層した状態でスロットの位置が外周方向
から見えないため手間がかかる)、コストアップが避け
られなくなる。
【0006】第2に、このようなスキューされたスロッ
トを有する積層鉄心に二次導体を収納する際には、例え
ばアルミニウムの金属を鋳込みにより形成する必要があ
る。このときスロット内において、鋼板の積層部分の段
差部に欠陥となる巣の発生する場合が生ずる。そして、
このような欠陥分部は、回転子をアンバランスにするた
め、特に高速回転においては回転状態の安定性を低下さ
せる不具合がある。
【0007】第3に、このような回転子に生ずる不具合
を解決すべく、例えば、特開昭64−81647号公報
に示されるように、二次導体を鋳込みにより形成しない
で棒状の二次導体を直接スロットに圧入するようにした
ものがある。つまり、この場合には、固定子側の鉄心を
スキューさせることにより、回転子側はスキューを行な
わないでスロットを形成して二次導体を圧入により収納
するようにしたもので、これにより強度を増加させて回
転子を高速回転に充分耐え得る構造とするものである。 しかし、この場合には固定子側の鉄心をスキューさせて
いるので、固定子のスロットに巻線や絶縁物を収納する
のに手間がかかって、組立の作業効率が低下し、特に自
動実装ができなくなる等、多大なコストがかかる不具合
がある。更に、前述の不具合を解決すべく、鋼板の積層
時にスキューを行なわずにスキュー効果のみを得ようと
するものが実公昭52−17045号公報に示され、ス
ロットの開口部或いはブリッジ部に当たる部分をスロッ
ト中心線からずらして形成されている。しかしながら、
この場合には、ずれ量の論理的な値が示されておらず、
寸法がずれている場合にはスキュー効果が殆どなくなっ
てしまう等、実際に適用する場合には実験等により最適
値を求める必要があり、設計コストが大きくなってしま
う不具合があった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、積層鉄心にスキューを施すことなくス
キュー効果と同等の異常トルク,振動及び騒音抑制効果
を得ることができ、しかも、積層鉄心の温度上昇を極力
抑えることができるかご形回転子を提供するにある。 [発明の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のかご形回転子は
、外周部に導体を収納するためのスロット形成用の打抜
部が形成された鋼板を所定枚数積層して積層鉄心を形成
して成るものを対象とし、前記鋼板の打抜部は、その外
周側のブリッジ部或いは開口部が前記導体が収納される
主部の中心線に対して一方側に(A)式が満たす距離d
だけずれた位置となる非対称形状に形成され、前記積層
鉄心は、前記鋼板を前記打抜部が合致するようにして複
数枚積層された単位ブロックを軸方向に複数組合せ構成
すると共に、隣接する単位ブロックどうしは、一方が他
方に対して裏返しの状態で且つ前記主部が合致するよう
に配置され、更に、各単位ブロック間には前記スロット
内における前記導体とスロット内周との間の隙間に連通
するラジアルダクト部とそのラジアルブクト部へ冷却空
気を供給する軸方向のダクトが介在されているところに
特徴を有する。       {πD/4(z+p)}≦d≦{πD/4
(z−p)}    …(A)但し、D:回転子直径 z:対応する固定子のスロット数 p:極対数
【0010】
【作用】本発明のかご形回転子によれば、図1に示す如
く、積層鉄心24は、打抜部30を有する鋼板29を同
じ位置で複数枚積層して単位ブロック31,32を形成
している。この単位ブロック31,32はラジアルダク
ト部34(図4参照)を介して組合わされる。そして、
このラジアルダクト部34は、各単位ブロック31,3
2におけるスロット25のブリッジ部35,36を含ん
だ断面積を有している。さらに、前記スロット25は回
転軸の軸線に平行に形成され、その主部30aに対して
、ブリッジ35,36(図中ではスロット25を全閉形
のものとし、外周側がブリッジ部35,36となる場合
を示す)は、主部30aの中心線lから所定距離dだけ
ずれた位置に形成されていると共に、単位ブロック31
,32毎にずれる方向が逆になるように配置されている
。これにより、外形上においてはスロット25の主部3
0aが回転軸の軸線に対して傾斜のない形状とされ、二
次導体26を鋳込み形成する際に鋼板29の積層状態で
段差がなくなることにより、欠陥となる巣の発生を低減
できる。また、スロット25の内周側には軸方向のダク
ト40が設けられており、各単位ブロック31,32の
ラジアルダクト部34へ冷却風が送られる。
【0011】また、電気的特性としては以下に示す原理
により、スキューした場合のものと同様の効果が得られ
、回転子の駆動に伴う異常トルク発生や振動,騒音を極
力抑制できるものとなる。
【0012】即ち、図2に示すように、固定子側からギ
ャップを介して単位ブロック31,32に入り込む磁束
φA 及びφB は流入経路が異なり、位相差α(電気
角)が生ずる。磁束φA 及びφB により二次導体2
6に誘起される電圧を夫々eA 及びeB とすると、
これも同様に位相差αが生ずる。この位相差αは磁束φ
A 及びφBの磁路の周方向のずれに相当する距離2d
により生ずるもので、具体的には、極対数pと積層鉄心
24の外径Dにより表わされる極ピッチτにより、次式
のように与えられる。       α=2dπ/τ            
                         
   …(1)但し、  τ=πD/2p
【0013】一方、誘起電圧eA 及びeB は夫々図
3に示すようにベクトル量として表わされる量であり、
実際に回転子の導体26に発生する電圧eはこれらの和
e=eA+eB として表わされる値である。磁束φA
 及びφB には高調波成分が含まれ、これにより誘起
電圧eA 及びeB にも高調波成分が生ずる。しかし
、両者の間には位相差αがあるため、これらの合成値と
なる誘起電圧eに含まれる高調波成分の度合いは各次数
に応じて異なる値となる。このような誘起電圧Eに含ま
れる高調波成分の度合いを示すスキュー係数Ksnは次
式によって与えられる。       Ksn=|eA +eB |/|eA |
+|eB |            …(2)
【00
14】いま、単位ブロック31,32の厚さを同じ寸法
とすると|eA |=|eB |となり、図3に概念図
にベクトルで示すように、式(2)の分母の値は線分O
Aの2倍の長さ2rに等しくなる。また、同式の分子に
あるベクトル和の大きさは同図中線分OBの長さqに等
しくなる。そして、これらの値を式(2)に対応して表
わすと、次のように算出される。       q/2r=2Rsinα/4Rsin(α
/2)              =cos(α/2
)                        
    …(3)また、第n次高調波においては位相角
αがn倍となるので、αをnαに置き換えると、結局式
(2)のスキュー係数Ksnは、次式のように表わせる
。       Ksn=cos(nα/2)      
                      …(4
【0015】さて、一般に、異常トルク,振動或いは
騒音を発生しやすい高調波は、固定子スロットによる溝
高調波によるものであることは良く知られているところ
であるが、その高調波の次数μsは、次のように表わさ
れる。       μs=(z/p)±1         
                         
…(5)(但し、zは固定子スロット数とする)
【00
16】従って、上記式(5)に示される次数における本
発明の場合のスキュー係数Ksnの値は、式(4)に基
づいて次のように算出される。即ち、まず、設定された
距離dの範囲(A)に対して、位相差αの範囲は、式(
1)より、       πp/(z+p)  ≦α≦  πp/(
z−p)            …(6)この結果に
基づいて式(4)に示されるスキュー係数Ksnのうち
、まず1次(n=1)の場合について求めると、(a)
αの下限値で、       Ks1 =cos(α/2)      
      =cos{πp/2(z+p)}    
            …(7a)(b)αの上限値
で、       Ks1 =cos{πp/2(z−p)}
                …(7b)ここで、
一般的な場合には、固定子のスロット数zが極対数pに
比べて大きいので(例えばz=48,p=2)、第(7
a),(7b)式の値は略1になる。一方、式(5)で
示されるμs次の高調波によるスキュー係数Ksnは、
距離dの上限値及び下限値の夫々に対応して、       Ksn=cos{π(z±p)/2(z±
p)}          …(8)ここで、固定子の
スロット数zが極対数pに比べて大きい一般的な場合を
考えると、       Ksn〜cos(π/2)=0     
                     …(9)
となって、式(5)に示す回転子に悪影響を及ぼす第μ
s次のスキュー係数Ksnを略ゼロとすることができる
。従って、いずれの場合においても導体に誘起される電
圧のうち、回転子の回転力として有効に作用する1次の
成分に対してはスキュー係数を略1にすることができ、
異常トルク,振動或いは騒音の原因となる次数μsの高
調波成分の誘起電圧を極力低減させることができ、スキ
ューを行なった場合と同様の効果が得られる。
【0017】尚、このようにして導出されるスキュー係
数を種々の条件に応じて算出した結果を表1に示す。
【0018】
【表1】 この場合、従来のスキューを行なった場合の係数値を併
記しており、そのときのスキュー係数Kns´は次式で
与えられている。       Kns´=sin{(nα/2)/(nα
/2)}      …(10)
【0019】この結果
からもわかるように、従来のスキューを行った場合には
、距離dの値が式(A)の範囲においても殆ど0.6以
上の大きな値となるのに対し、本発明のものは0.1以
下或いはその近傍の値となり、十分大きなスキュー効果
が得られている。
【0020】
【実施例】以下、本発明をモータに適用した場合の一実
施例について図5乃至図7を参照しながら説明する。
【0021】まず、全体構成を断面で示す図5において
、固定子19は、固定子鉄心20と図示しないスロット
に収納された固定子巻線21からなるもので、固定子鉄
心20はスロット部分が打抜き形成された鋼板をスキュ
ーしないで積層することにより形成されている。
【0022】一方、かご形回転子22は図示しない軸受
に支持された回転軸23とこの回転軸23に嵌着された
積層鉄心24からなり、その積層鉄心24にはスロット
25が外周部に沿って多数形成される。そして、積層鉄
心24のスロット25には、二次導体26がダイキャス
ト(鋳込み成形)されると共にそれらの端部を連結する
ように前記二次導体26と一体でダイキャストされたエ
ンドリング27が設けられてかご形導体28を構成する
【0023】次に、かご形回転子22について詳細に述
べる。積層鉄心24を構成する鋼板29はケイ素鋼板か
らなり、外径寸法をDとする円盤状のもので、図6に示
すように外周部に所定間隔を存してスロット25形成用
の打抜部30を多数形成する。この打抜部30は、二次
導体26がダイキャストされる主部30aと、スキュー
効果を発生させるためのブリッジ部35,36とが次の
関係で配置形成する。即ち、ブリッジ部35,36の位
置は、主部30aのの中心線lに対して所定の距離dだ
け一方側にずれるように配置する。そして、距離dは、
前述した式(A)に示す条件を満たす値として、次のよ
うに設定されている。       d=(πD)/(4z)        
                      …(イ
【0024】このような鋼板29を同一位置で(つま
りスキューしないで)所定枚数積層し、全体の厚さLか
ら連通部33の幅Sの倍数を減じた厚みになるように同
じ厚さの単位ブロック31,32で一対を形成する。ま
た、この単位ブロック31と同様にして形成され打抜部
30が裏返しに配置された単位ブロック32との間には
、連通部33が介在されており、この連通部33には、
スロット25と同数のラジアルダクト部34が形成され
る。これら各ラジアルダクト部34は、図6に示すよう
に各単位ブロック31,32におけるスロット25の二
次導体26のブリッジ部35,36に連通し、打抜部3
0を包含する様な形状を成している。そして、両単位ブ
ロック31,32をラジアルダクト部34を介して打抜
部30の主部30aが重なるようにして組合わせた状態
にして積層鉄心24を構成している。従って、積層鉄心
24のスット25を回転軸26の軸方向から見た場合、
各スロット25は両単位ブロック31,32間でブリッ
ジ部35,36の位置が距離2dだけずれ、それをラジ
アルダクト部34が包含する様な位置関係となる。 一方、固定子鉄心20も回転子22と同じく中間にスペ
ーサ37を介在させて軸方向寸法を回転子22と揃えて
いる。ところで、本実施例におけるかご形回転子22は
、回転状態においては以下に示すようなスキュー効果が
得られる。即ち、本実施例においては、前述した距離d
を式(イ)に示すように設定しているので、式(6)に
相当する位相差αの値は、       α=pπ/z             
                         
    …(ロ)となる。従ってスキュー係数Ksnは
、式(7a),(7b)及び式(8)に対応して次のよ
うな値が得られる。 (a)1次の場合(n=1)       Ks1 =cos(πp/2z)    
                      …(ハ
)(b)μs次の場合{μ=z/(p±1)}    
  Ksn=cos[π/2{1±(p/z)}]  
          …(ニ)いま、例えばステータの
スロット数zを36として計算すると表2に示すように
なる。
【0025】
【表2】
【0026】この結果、式(ハ)におけるスキュー係数
Ksnの値は0.996であるから略1と見なせ、また
、式(ニ)におけるスキュー係数Ksnに値は17次,
19次共に0.087であるから略ゼロと見なせる。そ
こで、従来と本実施例とのスキュー係数Ksn及びKs
n´を比較すると、17次,19次で本実施例の場合が
従来の13%から15%に低下している。従って、高調
波トルクが減少するので、異常トルクの発生は極力抑制
されると共に、振動,騒音の発生も低減されるのである
【0027】図7には、本実施例のかご形回転子を用い
たモータの回転速度とトルクとの関係を示している。図
中、破線で本実施例の特性を示し、実線で従来のスキュ
ーを行なった場合の特性、さらに一点鎖線でスキューし
ない場合の特性を示している。この結果によれば、スキ
ューしないものにおいて回転数が上昇する際にトルクが
低下して異常トルク発生状態となるのに対し、本実施例
は高調波トルクの減少によりトルクの低下が改善され、
そのスキュー効果は従来のスキューしたものと同等以上
の特性を示していることがわかる。従って、始動がスム
ーズに行なえると共に、短時間で加速が行なえるのであ
る。
【0028】本実施例では、単位ブロック31,32の
間に連通するラジアルダクト部34を介在させたので、
単位ブロック31の内周側に設けられた軸方向ダクト4
0より流入した冷却風は、単位ブロック31,32の間
のラジアルダクト部34を通して円滑にラジアル方向に
流入する。つまり、本実施例では冷却風の対流は極めて
円滑であり、従って積層鉄心24は速やかに放熱される
様になる。
【0029】尚、上記実施例においては、二次導体26
をダイキャストにより収納する場合のものについて述べ
たが、これに限らず、例えば、二次導体を圧入により形
成するものでも良い。この場合、両単位ブロック31,
32間に連通部33を接合した後に、スロット25の主
部30に二次導体を圧入する構成としてもよいし、或い
は、予め二次導体が収納された単位ブロックを接合する
構成としても良い。
【0030】また、上記実施例においては鋼板をケイ素
鋼板としたが、これに限らず、例えば冷間圧延鋼板或い
はアモルファス磁性材を使用しても良い。そして、上記
実施例においてはスロット25を全閉形のものとしたが
、これに限らず半閉形のものでもよいし、普通かご形以
外の二重かご形,深溝かご形のものでもよいし、また、
距離dの値を式(イ)のように設定したが、これに限ら
ず式(A)に示す範囲であれば良い。さらに、上記実施
例においては、単位ブロック31,32を4個設けた場
合について述べたが、これに限らず、1対以上であって
も良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のかご形回
転子によれば、打抜部を同一位置で積層してスロットを
回転軸の軸方向に平行に形成したので、鋳込みにより二
次導体を形成する場合においては、欠陥となる巣の発生
を極力抑制できる。さらに、二次導体を圧入することも
できる。この場合には、高温状態にさらされないので鋼
板としてアモルファス磁性材等の引張り強度の大きな材
料を結晶化させることなく用いることができる。しかも
、この場合でも、スロットのブリッジ部或いは開口部を
主部の中心線から式(A)で示される範囲の距離dに設
定したので、スキューを施したのと同様の効果が得られ
、回転子は高調波成分による異常トルクの発生を極力抑
制できると共に、振動,騒音の発生も極力抑制できる。
【0032】更に、各単位ブロック間のラジアルダクト
に連通する軸方向ダクト部を介在させたので、回転子の
軸方向から流入した冷却風は、単位ブロック間のラジア
ルダクトを円滑に対流する様になり、固定子,回転子両
方の積層鉄心および導体の放熱が促進されて冷却性能が
向上するという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】層鉄心の外観を一部を破断して示す斜視図。
【図2】スロットに入り込む磁束の状態を示す説明図。
【図3】導体に誘起される起電力を示す説明図。
【図4】積層鉄心の部分横断面図。
【図5】全体構成の縦断側面図。
【図6】積層鉄心の部分横断平面図。
【図7】回転数とトルクの相関を示す特性図。
【符号の説明】
19…固定子、                20
…固定子鉄心、22…かご形回転子、    23…回
転軸、24…積層鉄心、              
25…スロット、26…二次導体、         
     27…エンドリング、28…かご形導体、 
           29…鋼板、30…打抜部、 
               30a…主部、31,
32…単位ブロック、    33…連通部、34…ダ
クト部、              35,36…ブ
リッジ部、40…軸方向ダクト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    外周部に導体を収納するためのス
    ロット形成用の打抜部が形成された鋼板を所定枚数積層
    して積層鉄心を形成して成るかご形回転子において、前
    記鋼板の打抜部は、その外周側のブリッジ部或いは開口
    部が前記導体が収納される主部の中心線に対して一方側
    (A)式を満たす距離dだけずれた位置となる非対称形
    状に形成され、前記積層鉄心は、前記鋼板を前記打抜部
    が合致するようにして複数枚積層された単位ブロックを
    軸方向に複数組合せて構成すると共に、隣接する単位ブ
    ロックどうしは、一方が他方に対して裏返しの状態で且
    つ前記主部が合致するように配置され、更に、各単位ブ
    ロック間には、前記スロット内における前記導体間を連
    通するダクト部が介在されており、さらに単位ブロック
    の内径側に軸方向ダクトを有していることを特徴とする
    かご形回転子。       {πD/4(z+p)}≦d≦{πD/4
    (z−p)}    …(A)但し、D:回転子直径 z:対応する固定子のスロット数 p:極対数
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105245047A (zh) * 2015-11-03 2016-01-13 中科盛创(青岛)电气股份有限公司 一种永磁电机转子的单元磁极结构
JP2016163466A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 日産自動車株式会社 誘導モータ用ロータ及びその製造方法
WO2018230201A1 (ja) * 2017-06-16 2018-12-20 株式会社東芝 誘導電動機の回転子
CN110718975A (zh) * 2019-11-13 2020-01-21 长沙宁湖机械设备有限公司 一种能提升导条强度的鼠笼形转子

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