JPH0429366Y2

JPH0429366Y2 -

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Publication number: JPH0429366Y2
Application number: JP1983021108U
Authority: JP
Priority date: 1983-02-16
Filing date: 1983-02-16
Publication date: 1992-07-16
Also published as: US4612656A; JPS59127114U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、デジタル表示型測定装置に関するも
のである。

従来、マイクロメータ、ノギス、ダイヤルゲー
ジ等、スピンドル等の移動変位量から被測定物の
寸法を測定する、いわゆる当接型測定器に光電
型、電磁型等のエンコーダを連結し、被測定物の
寸法をデジタル表示する測定器が知られている。
このものは、高精度で読み取り易いという特徴か
ら、多くの分野で利用されているが、その携帯
性、特に片手操作性の役割も大きい。従つて、こ
の種の測定器にあつては、小型、軽量設計が重要
な課題である。

一般的に、電子回路部品等の極小化に対し、電
源スイツチ、零クリアボタン等の操作部品は人間
工学的に一定の大きさを必要とし、かつ配置上の
制約が大である。このため、従来のものは、操作
部品の点数制限から、機能および取扱性の低下、
あるいは必要以上の電子回路の複雑化を余儀なく
される場合も多い。

例えば、デジタル表示型マイクロメータやノギ
ス等では、単体で使用する場合以外に、測定値を
記録するための外部機器に接続して使用したい場
合がある。このような場合、測定器本体にプリン
タ等の外部機器を接続し、その測定器本体にデー
タ出力用のスイツチを設けようとする場合、一定
以上の大きさの操作部品を多数配置するだけのス
ペースを確保しなければならないので、全体とし
て大型化し、上述した小型化に反するほか、使用
上煩わしく誤操作の虞れも生じる。かと言つて、
データ出力用のスイツチを外部機器側に設けたの
では、取扱上不便である。従つて、このような機
能面の拡大を図る上において、測定器本体の小型
化および取扱性の両者を満足させることは極めて
困難である。

本考案の目的は、このような測定器の特殊性に
鑑み、測定器本体の形態や取扱性を阻害すること
なく、機能面の拡大を図ることのできるデジタル
表示型測定装置を提供することにある。

そのため、本考案では、データ出力用のスイツ
チは、単体で使用する場合には不要で、出力機器
を接続して使用する場合のみ必要で、しかも、こ
の場合には測定機本体側に位置することが取扱上
有利であることに着目し、測定機本体と出力機器
とを接続するケーブルの測定機本体側の接続部に
スイツチを設ける構成としたものである。

具体的には、移動自在な測定子およびこの測定
子を移動させるための操作部を有するノギス、マ
イクロメータまたはダイヤルゲージに、前記測定
子の移動変位量を電気信号として検出しかつ検出
された測定データをデジタル表示するデータ処理
回路を一体的に設け、前記測定子を移動させて被
測定物の測定を行うデジタル表示型測定装置にお
いて、前記ノギス、マイクロメータまたはダイヤ
ルゲージの操作部近傍に前記データ処理回路に接
続された出力端子を設けるとともに、一端が出力
機器に接続されかつ他端に前記出力端子に着脱自
在に接続される接続具を有するケーブルを設け、
このケーブルの前記接続具に前記データ処理回路
からの測定データを前記出力機器へ出力させるス
イツチを設けた構成とすることにより、上記目的
を達成しようとするものである。要するに、測定
器本体に出力機器を選択的に接続できるようにす
ることにより測定器の機能向上をはかり、かつ単
体で使用する場合にはスイツチが測定器本体側か
ら取外され、一方接続して使用する場合にはスイ
ツチが測定器本体側に位置されるようにすること
により、小型化および取扱性の両者を満足させよ
うとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。第１図は本実施例のデジタル表示型測定装
置の全体を示している。同測定装置は、測定器本
体としてのノギス１と、このノギス１に接続用ケ
ーブル２を介して選択的に接続されるプリンタ３
とから構成されている。

前記ノギス１は、本尺１１の長手方向に沿つて
スライダ１２が摺動自在に設けられている。前記
本尺１１には、その一端側下縁に外側測定用ジヨ
ー１３が、一端側上縁に内側測定用ジヨー１４が
それぞれ一体的に形成されているとともに、本尺
１１の表面側長手方向に沿つて一定ピツチ毎に磁
化された磁気スケール１５が設けられている。一
方、前記スライダ１２には、その一端側下縁に前
記本尺１１の外側測定用ジヨー１３との間に被測
定物の外側を挾持する測定子としての外側測定用
ジヨー１６が、一端側上縁に前記本尺１１の内側
測定用ジヨー１４とともに被測定物の内側に当接
される測定子としての内側測定用ジヨー１７がそ
れぞれ一体的に形成されているとともに、他端側
下縁に下方に向かつて半円状に突出する操作部と
しての指かけ１８が一体的に形成されている。こ
の指かけ１８とは反対側の上面、つまりスライダ
１２を移動させるための操作部としての指かけ１
８の近傍には、出力端子としてのジヤツク１９が
設けられている。また、スライダ１２の表面に
は、７セグメント表示素子からなる５桁のデジタ
ル表示器２０と、電源スイツチ２１と、零クリア
スイツチ２２とがそれぞれ配置されている。更
に、スライダ１２の内部には、前記電源スイツチ
２１がオンされた状態において、スライダ１２を
本尺１１の長手方向に沿つて移動させたとき、前
記磁気スケール１５の磁気的変化を電気信号とし
て検出し、その電気信号を処理した測定データ
を、前記デジタル表示器２０へ表示するととも
に、前記ジヤツク１９および接続用ケーブル２を
介してプリンタ３へ出力する一方、前記零クリア
スイツチ２２が操作されたとき、その測定データ
を零にクリアするデータ処理回路２３が内蔵され
ている。

前記データ処理回路２３は、第２図に示す如
く、前記磁気スケール１５の磁気的変化を電気信
号として検出する検出ヘツド３１と、この検出ヘ
ツド３１からの出力信号を波形整形してパルス信
号に変換する検出回路３２と、この検出回路３２
からのパルス信号をコントロール回路３３からの
指令に従つて演算し、前記外側測定用ジヨー１
３，１６間の寸法または前記内側測定用ジヨー１
４，１７間の寸法を求める計数回路３４と、この
計数回路３４で演算された測定データを前記デジ
タル表示器２０へ表示させるための表示器駆動回
路３５と、前記計数回路３４で演算された測定デ
ータを前記プリンタ３へ出力するための出力回路
３６とから構成されている。前記コントロール回
路３３は、前記電源スイツチ２１がオンされた状
態において、前記計数回路３４の動作を制御し、
そこで演算された測定データを表示器駆動回路３
５を介してデジタル表示器２０へ表示させるとと
もに、後述するデータ出力スイツチ４２の操作に
伴うデータ出力指令が与えられると計数回路３４
の測定データを出力回路３６を介してプリンタ３
へ与える。また、前記零クリアスイツチ２２が操
作された際、計数回路３４の測定データを零にク
リアするようになつている。

一方、前記プリンタ３に一端が接続された接続
用ケーブル２の他端には、前記ジヤツク１９に着
脱自在に接続されかつ接続された状態において前
記計数回路３４からの測定データを接続用ケーブ
ル２を介してプリンタ３へ出力する接続具として
のコネクタ４１が設けられている。コネクタ４１
には、前記データ処理装置２３のコントロール回
路３３に対して、データ出力指令を与えるデータ
出力スイツチ４２が前記指かけ１８の突出方向に
対して逆向きに突出して設けられている。

次に、本実施例の作用を説明する。まず、ノギ
ス１に接続用テーブル２を介してプリンタ３を接
続した状態において、被測定物の大きさに応じ
て、ノギス１のスライダ１２を本尺１１に対して
スライドさせると、検出ヘツド３１から磁気スケ
ール１５の磁気変化に応じた正弦波の信号が検出
回路３２へ与えられる。検出回路３２に与えられ
た信号は、波形整形された後パルス信号に変換さ
れ、計数回路３４へ送られる。すると、計数回路
３４において、検出回路３２からのパルス信号が
計数され、そのカウント数に基づく測定データつ
まりノギス１の外側測定用ジヨー１３，１６の距
離または内側測定用ジヨー１４，１７の距離が表
示器駆動回路３５を介してデジタル表示器２０に
順次表示されていく。従つて、被測定物の外側に
外側測定用ジヨー１３，１６または被測定物の内
側に内側測定用ジヨー１４，１７をそれぞれ当接
すれば、被測定物の外側または内側の寸法がデジ
タル表示器２０にデジタル表示されるため、その
表示データから被測定物の寸法を高精度にかつ容
易に読み取ることができる。ここで、データ出力
スイツチ４２を操作すると、デジタル表示器２０
に表示されている計数回路３４からの測定データ
が出力回路３６および接続用ケーブル２を介して
プリンタ３へ送られ、そのプリンタ３でプリント
アウトされる。従つて、デジタル表示器２０にデ
ジタル表示された測定データを選択的に記録させ
ることもできる。

一方、測定データを記録させる必要がない場合
には、ジヤツク１９からコネクタ４１を取り外
し、ノギス１をプリンタ３から分離した状態で使
用すれば、従来のデジタル表示型ノギスと同様に
使用することができる。この場合には、ノギス１
側からコネクタ４１およびデータ出力スイツチ４
２がなくなるから、単体としてのノギス１の小
型、軽量化を図ることができ、かつ取扱性も阻害
することがない。

従つて、本実施例によれば、デジタル表示型の
ノギス１に、接続用ケーブル２を介してプリンタ
３を選択的に接続できるようにしたので、必要に
応じてノギス１にプリンタ３を接続すれば、デジ
タル表示されている測定データをプリンタ３で印
字させることができ、従つて測定器の機能拡大を
図ることができる。

特に、本実施例では、ノギス１側にジヤツク１
９を設け、このジヤツク１９にプリンタ３の接続
用ケーブル２の先端に設けられたコネクタ４１を
着脱自在に接続し、このコネクタ４１にデータ出
力スイツチ４２を設けたので、コネクタ４１をジ
ヤツク１９から抜き取れば、単体のノギスとして
使用することができる。しかも、単体で使用する
場合には、ノギス１側からコネクタ４１およびデ
ータ出力スイツチ４２がなくなるから、単体のノ
ギスとしての小型、軽量化を維持でき、かつスイ
ツチ類の誤操作を招くこともない結果、取扱性も
阻害することがない。

また、ジヤツク１９をスライダ１２の指かけ１
８と反対側の面に設けたので、第１図の鎖線で示
す如く、片方の手でノギス１をつかみ、その親指
を指かけ１８に当ててスライダ１２を摺動させな
がら測定することができるとともに、測定データ
の出力時に人差指によりデータ出力スイツチ４２
を操作することができる結果、片手操作が容易に
行える利点がある。

なお、測定器としては、上記実施例で述べたノ
ギス１のほかに、マイクロメータやダイヤルゲー
ジ等の測定器であつてもよい。例えば、マイクロ
メータの場合、第３図に示す如く、軸方向へ移動
自在な測定子としてのスピンドルおよびこのスピ
ンドルを移動させるための操作部としてのスリー
ブ５３を有するＵ字状本体フレーム５２の操作部
近傍、つまりスリーブ５３の取り付け端面に、接
続用ケーブル２の他端に設けられたデータ出力ス
イツチ４２を有するコネクタ４１を着脱自在に取
り付ければ、片手操作が容易である。

また、これらの測定器の移動量を検出する手段
としては、上記実施例で述べた磁気スケール式の
ほかに、光電型、電気容量型、接点型、抵抗型、
レーザ型等の各種の形式を用いることができる。
更に、出力機器としては、上記実施例で述べたプ
リンタ３以外に、例えばCRT等であつてもよい。

以上の通り、本考案によれば、測定器本体の形
態や取り扱い性を阻害することなく、機能面の拡
大が図れるデジタル表示型測定装置を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図はその回路構成を示すブロツク図、第３図は変
形例を示す斜視図である。１……測定器本体としてのノギス、２……接続
用ケーブル、３……出力機器としてのプリンタ、
１６，１７……測定子としてのジヨー、１８……
操作部としての指かけ、１９……出力端子として
のジヤツク、２３……データ処理回路、４１……
接続具としてのコネクタ、４２……データ出力ス
イツチ、５２……測定器本体としてのＵ字状本体
フレーム、５３……操作部としてのスリーブ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

移動自在な測定子およびこの測定子を移動させ
るための操作部を有するノギス、マイクロメータ
またはダイヤルゲージに、前記測定子の移動変位
量を電気信号として検出しかつ検出された測定デ
ータをデジタル表示するデータ処理回路を一体的
に設け、前記測定子を移動させて被測定物の測定
を行うデジタル表示型測定装置において、前記ノ
ギス、マイクロメータまたはダイヤルゲージの操
作部近傍に前記データ処理回路に接続された出力
端子を設けるとともに、一端が出力機器に接続さ
れかつ他端に前記出力端子に着脱自在に接続され
る接続具を有するケーブルを設け、このケーブル
の前記接続具に前記データ処理回路からの測定デ
ータを前記出力機器へ出力させるスイツチを設け
たことを特徴とするデジタル表示型測定装置。