JPH04292831A - 電界放出型陰極装置 - Google Patents

電界放出型陰極装置

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JPH04292831A
JPH04292831A JP3057270A JP5727091A JPH04292831A JP H04292831 A JPH04292831 A JP H04292831A JP 3057270 A JP3057270 A JP 3057270A JP 5727091 A JP5727091 A JP 5727091A JP H04292831 A JPH04292831 A JP H04292831A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2201/00Electrodes common to discharge tubes
    • H01J2201/30Cold cathodes
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界放出型陰極装置に
係わる。
【0002】
【従来の技術】カソードの大きさが数μm以下程度とさ
れた微小サイズの電界放出型カソードとして、スピント
(Spindt)型の電界放出型陰極装置が知られてい
る。このスピント型の電界放出型陰極装置を図6の略線
的拡大断面図を参照して説明する。
【0003】図6において、10はガラス等の絶縁基板
で、これの上にAl等より成る第1の電極11即ちカソ
ード電極が被着形成され、この第1の電極11上に例え
ば錐体状のW,Mo等の高融点かつ低仕事関数の金属か
ら成り、尖鋭な先端形状を有する例えば円錐状のカソー
ド9が形成される。そしてこのカソード9の周囲に例え
ば直径1〜1.5μm程度の開口幅をもったキャビティ
6を有するSiO2 等より成る絶縁層2が形成され、
この絶縁層2の上には、例えばMo,W,Cr等の高融
点金属から成る第2の電極3即ちゲート電極がカソード
9に対する対向電極として配置された構造を採る。
【0004】このような電界放出型陰極装置の製法とし
ては、例えば本出願人による特開昭56−160740
号公開公報にその一例が提案されている。この方法は、
上述の電界放出型陰極装置を形成する基体として単結晶
Si等の結晶性基体を用いるものである。先ずSi基体
等の一方の主面に所要の透孔を有するマスク層を形成し
、この透孔を通じて結晶学的エッチングを行って例えば
錐状凹部を形成し、この錐状凹部内に所要のW等より成
る電極層を蒸着、スパッタリング等により被着し、更に
絶縁性の補強材を凹部内を埋込むように被着する。そし
てこの基体の他の面即ち裏面上から通常の即ち非結晶学
的エッチングを行い、主面上に形成した凹部内の電極層
の錐体頂部を露出させるようにしてこれをカソード先端
部とし、その後この裏面上に露出させたカソードを埋込
むように絶縁層を被着し、更に導電層を被着した後、カ
ソードの周囲にRIE(反応性イオンエッチング)等の
異方性エッチングまたは等方性エッチングによってキャ
ビティを形成してこのカソードを露出させて電界放出型
陰極装置を得ることができる。この方法による場合は、
カソードの先端を確実に尖鋭な形状をもって形成するこ
とができる。
【0005】このようにして形成した電界放出型陰極装
置は、ゲート電極即ち第2の電極3とカソード9との間
に、約106 V/cm程度以上の電圧を印加すること
により、カソード9を熱することなく電子放出を行わせ
ることができる。そして、このような微小サイズの電界
放出型陰極装置によれば、実質的にゲート電圧を数十〜
数百V程度とできて、比較的低電圧による動作が可能と
なる。例えば平面型ディスプレイ等においてその電子銃
としてこの電界放出型陰極装置を用いる場合は、数億個
程度の微小なサイズの電界放出型陰極装置を10μmピ
ッチ程度で配置することにより、低電圧従って低消費電
力の薄型ディスプレイを得ることができる。
【0006】一方、第1の電極11即ちカソード電極と
カソード9との間に厚さ数Å〜数μm程度で、抵抗が数
百〜数百万Ω・cm程度のSi等の薄膜より成る抵抗層
12を設ける構造が提案されている。このように、カソ
ード9と第1の電極11とに抵抗層12を設けることに
よって各カソード9からの電子放出量の安定化をはかる
ことができる。このことを、電界放出型陰極装置の略線
的拡大断面図を示す図7及び図8を参照して詳細に説明
する。図7は、抵抗層12を設けずに第1の電極11上
に直接的に複数のカソード91及び92を配置形成した
場合で、矢印eは電子流を示す。上述した平面型ディス
プレイに適用した場合のように、サブミクロン単位程度
の大きさのカソード6を大量に形成すると、図7に示す
ように各カソードの大きさ、形状に多少のばらつきが生
じる。このため結果的に電子放出に要する電界強度に差
異が生じ、即ち放射率に差異が生じる場合がある。例え
ばカソード91が50Vで電子放出するのに対し、カソ
ード92が100V程度の電圧を印加しないと電子放出
しない場合もあり、50V程度の電圧印加ではカソード
91のみが電子放出し、カソード92は動作しないこと
となる。また逆に100V程度の電圧を印加すると、カ
ソード92は電子放出するが、カソード91が破壊され
てしまう恐れがある。
【0007】従って、このような電界放出型陰極装置を
平面型ディスプレイに適用した場合、カソードの形状に
よる電子放出のばらつきによって画面に濃淡のむらを生
じさせ、また一部の素子が破壊される等して寿命の短期
化を招く恐れがある。
【0008】これに対し、抵抗層12をカソードと第1
の電極11との間に設ける場合を考える。このように抵
抗層12を設けることによって、図8に示すように、カ
ソード91及び92と第1の電極11との間にそれぞれ
抵抗R1,R2 が生じる。そしてここに電圧V0 を
印加したときに各カソード91及び92に流れる電流を
それぞれ矢印で示すようにi1 ,i2 として、i1
 >i2 即ちカソード91がカソード92より電子放
出し易いとする。このとき、カソード91には抵抗R1
 によって電圧降下が起きるため、その印加電圧は、 V1 =V0 −ΔV1 =V0 −R1 i1 とな
る。一方カソード92の印加電圧は同様に、V2 =V
0 −ΔV2 =V0 −R2 i2 となり、V1 
<V2 となる。従って、次の瞬間カソード91からの
電子放出量がカソード92からの電子放出量に対して相
対的に減少することとなり、結果的に平均化された電子
放出が得られる。従って、上述したような平面型ディス
プレイ等において、その画面の濃淡のばらつき等を抑制
することができる。
【0009】またこのように抵抗層12を形成する場合
、図9の略線的拡大断面図に示すように、微小な導電性
の塵埃14がカソードの先端部と第2の電極とに接触す
るように付着しても、抵抗層12を設けることによって
完全に導通することがなく、複数のカソードが配置され
る場合には、他のカソードと第2の電極との間には所定
の電圧が印加され、電子放出される。
【0010】しかしながら、図10の略線的拡大断面図
に示すように、抵抗層12にピンホール20等の欠陥が
生じてカソード9と第1の電極11とが接触していた状
態で、導電性の塵埃14がカソード9先端部に付着して
第2の電極3と接触した場合は完全な短絡となる。従っ
て、複数のカソードが配置されていても、他の正常形状
のカソードからも電子放出が得られないこととなり、不
良品の増加を招く恐れがある。
【0011】特に上述したように数億個程度のカソード
を形成してディスプレイを構成する場合、このような欠
陥が発生し易く、歩留りの低下を招来する恐れがある。 更に、このようなディスプレイ装置等の動作中に上述し
たように塵埃が付着して短絡部分が発生するとそれ自身
或いは複数のカソードの電子放出が行えなくなる場合が
あり、寿命の長期化をはかり難いという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上述したような電界放出型陰極装置におい
て、電子放出特性のばらつきの問題、また導電性の塵埃
等の付着や、カソード下のピンホールの存在等による短
絡の問題を解決して、歩留りの向上及び寿命の長期化を
はかる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明電界放出型陰極装
置の一例の略線的拡大断面図を図1に示す。本発明は図
1に示すように、複数のカソード9に対する電圧印加を
行う第1の電極11と、抵抗層12と、絶縁層2と、第
2の電極3とを順次積層して成り、第2の電極3と絶縁
層2とに渡ってキャビティ6を設け、キャビティ6内に
カソード9を抵抗層12上に接して配し、第1の電極1
1をカソード9下において欠如部を有するパターンとす
る。
【0014】
【作用】上述したように、本発明電界放出型陰極装置で
は、その第1の電極11を、カソード9の下部において
欠如したパターンとすることから、図3に一例の略線的
拡大断面図を示すように、導電性の塵埃14がカソード
9の先端部に付着しても第2の電極3と第1の電極11
とが短絡することを回避することができる。
【0015】また、例えば図4に一例の略線的拡大断面
図を示すように、抵抗層12にピンホール20が存在す
る場合においても、同様に第2の電極3と第1の電極1
1との短絡を回避することができる。
【0016】従って、このようなカソード9を複数に配
置して例えば平面型ディスプレイ装置等を構成する場合
、抵抗層12を設けることによって各カソード9の電子
放出率の均一化をはかることができると共に、一部のカ
ソード9に導電性塵埃14が付着してこのカソード9の
電子放出特性例えば放出率が低下しても、他のカソード
は依然として正常に動作することができるため、複数の
カソードを有して成る電界放出型陰極装置の歩留りの向
上、寿命の長期化をはかることができる。
【0017】
【実施例】以下図1〜図5を参照して本発明電界放出型
陰極装置の一例を詳細に説明する。図1において10は
ガラス等の絶縁基板で、これの上にAl等より成り、例
えば直径φが数μm〜10μm程度とされた例えば円形
の開口11aを有する第1の電極11が被着形成され、
この第1の電極11上に例えば厚さが数十Å〜数μm程
度で、抵抗値が数百Ω・cm〜数百万Ω・cm程度のS
i薄膜等より成る抵抗層12が全面的に被着されて成る
。そしてこの第1の電極11の開口11a上に、抵抗層
12を介して例えば錐体状のW,Mo等の高融点かつ低
仕事関数の金属から成り、尖鋭な先端形状を有する例え
ば円錐状のカソード9が形成される。そしてこのカソー
ド9の周囲に例えば直径1〜1.5μm程度の開口幅w
をもったキャビティ6を有するSiO2 等より成る絶
縁層2が形成され、この絶縁層2の上には、例えばMo
,W,Nb,WSix 等の高融点金属から成る第2の
電極3即ちゲート電極がカソード9に対する対向電極と
して配置された構造を採る。
【0018】このような電界放出型陰極装置の製造方法
としては例えば、先ずガラス等より成る絶縁性の基板1
0を用意し、これの上に例えばAl等より成る金属層を
蒸着、スパッタリング等により被着した後、フォトリソ
グラフィ等の適用によって例えば直径φを数μm〜10
μm程度の例えば10μm程度として円形の開口11a
を穿設し、ベース電極となる第1の電極11を形成する
。そしてこの上に厚さ数十Å〜数μm程度の例えば50
Åとして、Si等を蒸着、スパッタリング等により全面
的に被着して、その体積抵抗を数百Ω・cm〜数百万Ω
・cmの例えば500Ω・cmとして抵抗層12を形成
する。そして更にこの上に所要の厚さの例えば1〜1.
5μm程度の厚さを有するSiO2 、Si3 N4 
等より成る絶縁層2をCVD(化学的気相成長)法等に
より全面的に被着し、更にW,Mo,Nb,WSix 
等より成る金属層を厚さ数千Å程度例えば4000Åと
して蒸着、スパッタリング等により全面的に被着し、こ
の金属層に対してフォトリソグラフィ等の適用によって
例えば1μm程度の開口幅wを有する例えば円形の開口
5を穿設してゲート電極となる第2の電極3を形成する
。この開口5、ほぼ第1の電極11上に位置するように
なし、例えばその中心が第1の電極11の開口11aの
中心とほぼ同位置に存在するようになす。続いてこの開
口5を通じてRIE等の異方性エッチングを行って絶縁
層2に対するエッチングを行ってキャビティ6を形成す
る。そしてこの第2の電極3上に、後述するカソード材
料層除去の工程において剥離除去し易く、カソード材料
に対してエッチング選択性を有する例えばAl等より成
る剥離層を、キャビティ6内に付着しない程度の例えば
5°〜20°程度の角度をもって基板10を回転しなが
ら斜め蒸着を行い、更にこの上にカソード材料となる即
ち高融点かつ低仕事関数のW,Mo等より成る材料層を
垂直蒸着等により全面的に被着形成する。このとき、剥
離層の斜め蒸着によって、開口5上において剥離層の径
が実質的に狭められて被着され、これに従って材料層の
開口5周辺の実質的な径が時間と共に狭められ、この開
口5を通じて基体1上に堆積されるカソード9は、漸次
その厚みの成長に伴って小径となる錐状例えば円錐状と
して形成される。そしてこの後、例えばNaOH等の剥
離層のみを溶融除去し得るエッチング液を用いて剥離層
を除去し、同時にこれの上の材料層を除去するいわゆる
リフトオフを行って、図1に示す電界放出型陰極装置を
得ることができる。
【0019】なお、上述したキャビティ6を形成する工
程において、一旦開口幅wをもって例えば円形の第2の
電極3の開口を穿設した後、等方性エッチングによって
例えばこの絶縁層2に対してオーバーエッチングを行う
場合は、図2に示すように、第2の電極3の開口5の周
辺部が、絶縁層2のキャビティ6の内壁よりひさし状に
突出する構成とすることができる。
【0020】次に、このようにして形成した本発明電界
放出型陰極装置において、そのカソード付近に導電性の
塵埃が付着した場合について図3〜図5を参照して考察
する。
【0021】図3は正常な状態の電界放出型陰極装置に
おいて、そのカソード9の先端部と第2の電極3とに接
触するように導電性塵埃14が付着した場合で、カソー
ド9と第1の電極11との間に抵抗層12が設けられる
ために、第1の電極11と第2の電極3との短絡を回避
することができて、他のカソードへの影響を回避するこ
とができる。
【0022】図4はカソード9の下部に基板10に通じ
るピンホール20が生じている電界放出型陰極装置にお
いて、カソード9と第2の電極3とに接触するように導
電性の塵埃14が付着した場合を示す。この場合カソー
ド9の下部には第1の電極11が存在しないパターンと
したため、カソード9を通じて第1の電極11と第2の
電極3とが短絡することを回避することができて、他の
カソードへの影響を回避することができる。
【0023】図5はキャビティ6内において抵抗層12
が剥離した状態でカソード9が被着形成されて成る場合
の電界放出型陰極装置の略線的拡大断面図を示す。この
ように抵抗層12が剥離しても、カソード9下には第1
の電極11が存在しないため、カソード9の先端部と第
2の電極3とに接触する導電性の塵埃14が付着しても
、第1の電極11と第2の電極3との短絡を回避するこ
とができて、他のカソードへの影響を回避することがで
きる。
【0024】図3〜図5に示したように、本発明電界放
出型陰極装置によれば第1の電極11と第2の電極3と
の短絡を確実に回避することができる。特に図4及び図
5に示すようなピンホール20の存在、また抵抗層12
の剥離等は、例えば電界放出型陰極装置を平面型ディス
プレイ装置の電子銃として用いる際に、数億個程度のカ
ソードを10μmピッチ程度で製造する場合等に発生す
る確率が高いものであるが、このように欠陥の生じてい
る場合にカソードに導電性の塵埃が付着しても、第1の
電極11と第2の電極3との短絡を確実に回避すること
ができる。従って、このような導電性塵埃の付着によっ
て一部のカソードが動作不良となっても、他のカソード
とゲート電極即ち第2の電極との間に所定の電圧を印加
することができて、他のカソードを確実に正常動作させ
ることができる。従って複数個のカソードを有する電界
放出型陰極装置の歩留りの向上をはかることができる。
【0025】尚、上述の各例ともに、抵抗層12を介し
てカソード9と第2の電極3との間にゲート電圧を印加
するので、電圧降下及び抵抗層12の発熱を抑制するた
め第1の電極11とカソード9とはなるべく近接して設
けることが望ましく、従って、上述したように例えば円
形の開口11aの場合、その直径φを数μm〜10μm
程度とすることが望ましい。
【0026】また上述の例においては、第2の電極3の
開口5の形状を円形とし、またカソード9の形状を円錐
形としたが、その他例えば開口5を正方形としてカソー
ド9を四角錐状として形成したり、また開口5を図1の
紙面に対して直交する方向に延長するライン状として形
成し、カソード9も同方向に延長するライン状として形
成する等、種々の形状態様を採り得る。また第1の電極
11の開口11aの形状も円形の他、正方形等種々の形
状とすることができ、更に開口11aは各カソード9毎
に穿設する他、数個のカソード9に対して単一の開口1
1aを設けてもよい。この場合には、各カソード9と開
口11aの縁部との距離を適切に数μm程度に形成する
ことが望ましい。
【0027】更にまた上述の例では抵抗層12の材料と
してSiを用いたが、その抵抗値が体積抵抗で数百Ω・
cm〜数百万Ω・cm程度であればよく、半導体物質を
用いることが望ましい。このように抵抗層12を設ける
ことによって、電流の増減により印加電圧を制御するこ
とができるため、カソード形状による電子放出特性の差
異によって生じる電子放出のばらつきを抑制することが
でき、実質的にほぼ均一な電子放出量を得ることができ
る。
【0028】
【発明の効果】上述したように、本発明電界放出型陰極
装置によれば、抵抗層12を設けることによって、カソ
ードの形状による電子放出特性の差異によって生じる電
子放出のばらつきを抑制することができ、ほぼ均一な電
子放出量を得ることができると共に、第1の電極11と
第2の電極3との短絡を確実に回避して即ち他のカソー
ドへの影響を回避することができて、他のカソード9を
確実に正常に動作させることができる。
【0029】従って、例えば平面型ディスプレイ装置等
の電子銃として本発明電界放出型陰極装置を用いる場合
、その動作中等において一部のカソードに導電性塵埃が
付着しても他のカソードを正常動作させることができる
ため、このような平面型ディスプレイ装置の画面の均一
な発光を保持することができる等、複数個のカソードを
有する電界放出型陰極装置の歩留りの向上及び寿命の長
期化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電界放出型陰極装置の一例の略線的拡大
断面図である。
【図2】本発明電界放出型陰極装置の他の例の略線的拡
大断面図である。
【図3】本発明電界放出型陰極装置の一例の略線的拡大
断面図である。
【図4】本発明電界放出型陰極装置の一例の略線的拡大
断面図である。
【図5】本発明電界放出型陰極装置の一例の略線的拡大
断面図である。
【図6】従来の電界放出型陰極装置の一例の略線的拡大
断面図である。
【図7】従来の電界放出型陰極装置の一例の略線的拡大
断面図である。
【図8】従来の電界放出型陰極装置の一例の略線的拡大
断面図である。
【図9】従来の電界放出型陰極装置の一例の略線的拡大
断面図である。
【図10】従来の電界放出型陰極装置の一例の略線的拡
大断面図である。
【符号の説明】
2  絶縁層 3  第2の電極 5  開口 6  キャビティ 9  カソード 10  基板 11  第1の電極 11a  開口 12  抵抗層 14  導電性塵埃

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数のカソードに対する電圧印加を行
    う第1の電極と、抵抗層と、絶縁層と、第2の電極とが
    順次積層されて成り、上記第2の電極と上記絶縁層とに
    渡ってキャビティが設けられ、該キャビティ内に上記カ
    ソードが上記抵抗層上に接して配され、上記第1の電極
    は上記カソード下において欠如部を有するパターンとさ
    れたことを特徴とする電界放出型陰極装置。
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