JPH04283333A - 熱交換換気装置 - Google Patents

熱交換換気装置

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JPH04283333A
JPH04283333A JP3048047A JP4804791A JPH04283333A JP H04283333 A JPH04283333 A JP H04283333A JP 3048047 A JP3048047 A JP 3048047A JP 4804791 A JP4804791 A JP 4804791A JP H04283333 A JPH04283333 A JP H04283333A
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JP
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air
exhaust
supply
heat exchanger
heat exchange
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JP3048047A
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Osamu Hikita
引田 修
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換機能を有する換
気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気調和に要するエネルギー
を低減するとともに、快適な空気調和を実現するために
、屋外から室内へ給気される空気と、室内から屋外へ排
気される空気との間で熱交換を行わせ、室温との温度差
を低減した外気を室内へ給気するようにした熱交換換気
装置が用いられている。
【0003】このような熱交換換気装置は、屋外からの
外気を供給するための給気ファン、室内空気の排気のた
めの排気ファン、ならびに外気と排気すべき室内空気と
の間で熱交換を行わせるための全熱交換器を有している
。全熱交換器はたとえば、波状のセパレータを、和紙な
どからなる平板な熱交換用の素子を介在させて、波の方
向がほぼ直交するように交互に複数層積層して構成され
たものである。この構成により、波の方向が一方向に整
列した1層おきの波状セパレータによって外気が流通す
る一方の経路が形成され、波の方向が他方向に整列した
1層おきの波状セパレータによって室内空気が流通する
上記一方の経路とは分離された他方の経路が形成される
。そして、各経路を外気および室内空気が流通する際に
全熱交換が行われる。
【0004】この構成によって、夏季には空気調和装置
により冷却された室内空気と、高温多湿の屋外からの外
気との熱交換により、室内へ冷却された外気を給気する
ことができる。逆に、冬季には空気調和装置により加熱
された室内空気と、低温低湿の外気との熱交換により、
室内へは加熱された外気が給気されることになる。この
ようにして、空気調和装置の負荷を低減することができ
るとともに、温度差の少ない外気を給気できるので快適
な空気調和を実現できる。
【0005】ところが、上記の熱交換換気装置では、外
気温が氷点下(特に−10℃以下の場合)場合には、暖
房のために高温多湿となっている室内空気が全熱交換器
で冷却されると、熱交換後の室内空気中の水蒸気量が飽
和し、このため全熱交換器の排気側経路で結露が生じる
ことがある。この結露した水滴がさらに冷却されて凍結
すると、熱交換器の排気側経路に目詰まりが生じてしま
い、換気を行えなくなるという問題が生じる。したがっ
て、いわゆる寒冷地での使用には障害がある。
【0006】この問題を解決した第1の先行技術は特開
昭62−299644号公報に開示されており、その基
本的な構成は本願の図5に示されている。屋外からの外
気は、ケーシング1内に設けた給気ファン2によって、
給気入口3から全熱交換器4の一方の経路を経て給気出
口5に至る給気経路6を流通する。一方、排気すべき室
内空気は、排気ファン7により、排気入口8から全熱交
換器4の他方の経路を経て排気出口9に至る排気経路1
0を流通する。給気出口5に導かれた熱交換後の外気は
、ダクトなどを介して換気を行うべき室内に給気され、
排気出口9に導かれた熱交換後の室内空気は、ダクトな
どを介して屋外に排気される。
【0007】熱交換後の外気が流通する給気流通路11
と、熱交換前の室内空気が流通する排気流通路12との
間を仕切る仕切板13には、開口14が形成されている
。この開口14は、矢印15方向に回動自在であるよう
に取り付けられたシャッタ16により選択的に閉塞また
は開放される。この構成によって、寒冷時において排気
される室内空気の水蒸気が結露・凍結することにより、
全熱交換器4の排気側経路に目詰まりが生じる場合には
、給気ファン2が停止されるとともに、シャッタ16が
開放状態とされ、熱交換前の高温な室内空気の一部が給
気流通路11に導かれる。この給気流通路11に導かれ
た高温な室内空気は、矢印17で示す経路に従って流通
する。すなわち、全熱交換器4の給気側経路を高温な室
内空気が流通することになるので、その排気側経路に生
じている氷塊を融解させることができる。このようにし
て、排気側経路の目詰まりを除去することができる。し
かも、氷塊の除去のためにヒータなどを用いていないか
ら、消費電力の過度な増大を伴うこともない。
【0008】熱交換器の排気側経路の目詰まりを防止す
るための第2の先行技術は特開平1−147240号公
報に開示されており、その基本的な構成は本願の図6に
示されている。屋外から給気ダクト21を介して導かれ
た外気は、ケーシング20内に設けた全熱交換器23の
一方の経路を通って給気ファン24に至り、さらに熱交
換器25を経て給気ダクト22に至る給気経路26を流
通する。一方、換気を行うべき室から排気ダクト27を
介して導かれた室内空気は、全熱交換器23の他方の経
路を通って排気ファン28から排気ダクト29に至る排
気経路30を流通する。
【0009】全熱交換器23での熱交換前の外気が流通
する給気流通路31と、全熱交換器23および熱交換器
25での熱交換後の外気が流通する給気流通路32との
間は、バイパス通路33により接続されている。給気流
通路31は外気の流れ方向に関して給気ファン24より
も上流側の流通路であり、また給気流通路32は給気フ
ァン24よりも下流側の流通路であるから、給気流通路
32の方が相対的に正圧となる。このため、バイパス通
路33における空気の流れ方向は、矢印35で示すよう
に、熱交換後の外気が帰還される方向となる。
【0010】バイパス通路33の途中には、ダンパ34
が設けられており、このダンパ34の開度調整によって
バイパス通路33を通る空気の流量が制御される。ダン
パ34の開度は演算器40により制御される。この演算
器40は、熱交換前の外気の状態を検出する第1の外気
状態センサ36、熱交換後の外気の状態を検出する第2
の外気状態センサ37、および熱交換前の室内空気の状
態を検出する内気状態センサ38の出力に応じてダンパ
34の適切な開度を演算し、演算された開度に応じてダ
ンパ34を制御するものである。
【0011】各センサ36〜38は近傍の空気の温度お
よび湿度を検出する。このセンサ36〜38の出力から
、演算器40は全熱交換器23を通過した後の室内空気
が過飽和状態となるかどうかを判断し、熱交換後の室内
空気が過飽和状態となるときには、ダンパ34を必要量
だけ開いて最小限の高温の外気をバイパス通路33から
給気流通路31に帰還させる。これにより、全熱交換器
23に取り入れられる外気温が上昇するから、室内空気
の冷却が抑制され、全熱交換器23における排気側経路
での結露を防ぐことができる。この結果、結露した水滴
の凍結による全熱交換器23の排気側経路の目詰まりを
防ぐことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の図5に示された
第1の先行技術では、全熱交換器4の排気側経路の目詰
まり状態を回復させるために、給気ファン2を停止させ
て、全熱交換器4の給気側経路を通常の給気状態とは逆
方向に高温な室内空気を流通させるようにしている。ま
た、ダンパ16は図5において二点鎖線で示すように給
気出口5を閉塞する。このため、排気ファン7により強
制排気が行われる一方で給気がほとんど行われなくなる
ので、換気を行うべき室内が負圧になるという不具合が
生じる。この不具合は、特に寒冷地の住宅のように建物
の密閉度が高い場合には顕著に現れる。
【0013】さらに、この第1の先行技術の構成では、
目詰まりの解消のために特別にダンパ16を設けている
のでコスト高となるという問題もある。しかも、寒冷地
以外の地域では凍結による目詰まりの心配がないから、
ダンパ16などを含む目詰まり解消のための特別の構成
は不要であり、結果として、寒冷地仕様の特別の構造を
有する装置を標準的な装置とは別に製造する必要がある
。これより、生産コストの増大を招来することになる。
【0014】また、上記の図6に示された第2の先行技
術では、全熱交換器23の排気側経路の目詰まり防止の
ために、特別にバイパス通路33およびダンパ34を設
けているため、全体の構成が大型化し、またコスト高と
もなる。しかも、この目詰まり防止のための特別の構成
は凍結による目詰まりが生じる可能性のある寒冷地のみ
で必要であるから、上記の第1の先行技術の場合と同様
に、生産コストが増大するという問題が生じることにな
る。
【0015】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、構造上の変更を伴うことなく熱交換器の凍
結による目詰まりを防止することができるようにして、
生産コストの低減に寄与することができる熱交換換気装
置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の熱交換換気装置は、屋外
からの外気を給気ファンにより熱交換器を介して室内に
給気し、排気すべき室内空気を排気ファンにより上記熱
交換器を介して屋外に排気するようにして、上記熱交換
器で外気と室内空気との間での熱交換を行わせつつ換気
を行うようにした熱交換換気装置において、屋外の外気
の状態を検出する外気状態検出手段と、室内空気の状態
を検出する内気状態検出手段と、上記外気状態検出手段
および内気状態検出手段の出力に基づいて、室内から導
かれて上記熱交換器で熱交換された後の室内空気中の水
蒸気が結露して凍結することを防ぐべく、上記給気ファ
ンおよび排気ファンの少なくともいずれか一方の送風量
を制御する制御手段とを備えたものである。
【0017】上記の構成によれば、外気状態検出手段で
外気の温度や湿度などの状態量が検出され、また内気状
態検出手段で室内空気の状態量が検出される。これらの
検出手段の検出出力に基づいて、制御手段は、給気ファ
ンおよび排気ファンの少なくともいずれか一方の送風量
を制御する。これにより、給気風量と排気風量との比率
が制御され、熱交換器において室内空気と外気との間で
授受される熱量が制御されることになる。上記の送風量
の制御は、熱交換後の室内空気中の水蒸気が結露して凍
結することを防ぐように行われる。これにより、寒冷地
で使用される場合でも、暖房により高温になった室内空
気が熱交換器で低温の外気により冷却される場合に、熱
交換後の室内空気中の水蒸気が結露して凍結することが
防がれる。これにより、熱交換器の排気側経路の目詰ま
りを防止できる。
【0018】また、請求項2記載の熱交換換気装置は、
上記制御手段が、上記給気ファンにより給気される外気
の風量が、上記排気ファンにより排気される室内空気の
風量よりも少なくなるように、上記給気ファンおよび排
気ファンの少なくともいずれか一方の送風量を制御する
ものであることを特徴とする。このように、外気の風量
が排気される室内空気の風量よりも少なくなるようにす
ることにより、室内空気の冷却が抑制され、熱交換後の
室内空気の結露・凍結を防ぐことができる。
【0019】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は本発明の熱交換換気装置の基本的な構成
を示す概念図である。この熱交換換気装置は、天井裏な
どに配置されるケーシング51の中央部に四角柱状の全
熱交換器52を配置し、この全熱交換器52において、
給気ファン53により給気される屋外からの外気と、排
気ファン54により排気される室内空気との間での熱交
換を行わせるようにしたものである。
【0020】屋外からの外気は、給気ダクトD1から全
熱交換器52の一方の経路を通り給気ファン53に至る
給気経路56を通って流通し、給気ダクトD2から換気
を行うべき室に供給される。一方、排気すべき室内空気
は、排気ダクトD3から全熱交換器52の他方の経路を
通り排気ファン54に至る排気経路58を通って流通し
、排気ダクトD4から屋外に排気される。
【0021】屋外からダクトD1を介して導かれた熱交
換前の外気が流通する給気流通路61には、周囲の空気
の温度および湿度を検出する外気状態センサS1が配置
されている。また、室内からダクトD3を介して導かれ
た熱交換前の室内空気が流通する排気流通路62には外
気状態センサS1と同様な内気状態センサS2が配置さ
れている。これらのセンサS1,S2の出力は、マイク
ロコンピュータなどにより構成された制御部63に与え
られている。この制御部63にはまた、給気ファン53
および排気ファン54の回転数情報がそれぞれライン6
4,65を介して与えられており、この回転数情報とセ
ンサS1,S2の出力とに基づいて給気ファン53およ
び排気ファン54の各ファンモータM1,M2の回転数
が制御される。これにより、給気風量および排気風量の
制御が行われる。この給気風量および排気風量の制御の
詳細については後述する。
【0022】全熱交換器52における外気と室内空気と
の間の熱交換によって、たとえば冬季において室内で暖
房が行われているときにはダクトD1からの外気が加熱
され、この加熱後の高温の外気がダクトD2から室内に
供給されることになる。これにより暖房負荷が低減され
、また温度差の少ない外気が供給されるから、快適な空
気調和が実現できる。夏季において室内の冷房が行われ
ているときも同様であり、結果として上記の熱交換換気
装置の使用によって、空気調和のエネルギーを低減する
ことができるとともに、快適な空気調和の実現が可能と
なる。
【0023】ところで、冬季には、暖房により加熱され
たダクトD3からの高温多湿の室内空気の熱が全熱交換
器52で奪われると、この室内空気中の水蒸気量が過飽
和状態となることが考えられる。このときには全熱交換
器52の排気側通路で結露が生じることとなり、外気温
が氷点下(特に−10℃以下)の場合には、結露した水
滴が凍結して目詰まりを生じさせるおそれがある。この
ため、本実施例では制御部63によりファンモータM1
,M2の回転数を制御することによって、給気風量およ
び排気風量を制御し、これによって上記室内空気の結露
を防止するようにしている。
【0024】図2は室内空気の結露を防止するための制
御部63の制御動作を説明するためのフローチャートで
ある。ステップn1で外気状態センサS1および内気状
態センサS2の出力から、熱交換前の外気温度TOAお
よび外気の湿度、ならびに熱交換前の室内空気の温度(
以下「内気温度」という)TRAおよびその湿度が検出
される。また、ステップn2では、ライン64,65か
らの回転数情報から、給気ファン53および排気ファン
54の回転数が検出される。
【0025】次に、ステップn3では、給気ファン53
および排気ファン54の回転数に基づいて、給気風量V
SAおよび排気風量VEAが演算される。また、ステッ
プn4では温度交換効率ηt が演算され、さらにステ
ップn5ではエンタルピ交換効率ηi が演算される。 温度交換効率ηt とエンタルピ交換効率ηi とは、
    ηt >ηi               
                         
   ・・・・  (1) なる関係を満たす。
【0026】温度交換効率ηt およびエンタルピ交換
効率ηi は、給気風量VSA、および給気風量VSA
と排気風量VEAとの比率(以下「給排比率」という)
VEA/VSAに依存して、図3(a) (b) にそ
れぞれ示すように変化する。この図3において曲線L1
,L2,L3は給排比率VEA/VSAがそれぞれ1,
1.5,2の場合に対応している。この図3に対応する
情報は、制御部63が備える図外のメモリに記憶されて
おり、このメモリの記憶内容を参照してステップn4,
n5における交換効率ηt ,ηi の演算が行われる
【0027】ステップn6では、熱交換前の外気温度T
OAおよび内気温度TRA、給気風量VSA、排気風量
VEA、温度交換効率ηt 、ならびにエンタルピ交換
効率ηi に基づいて、熱交換後の室内空気の状態量が
演算される。 この状態量とは、熱交換後の室内空気の温度および湿度
である。まず、熱交換後の室内空気の温度(以下「排気
温度」という)TEAは、下記第(2) 式により求め
られる。
【0028】
【数1】
【0029】ただし、TSAは熱交換後の外気の温度で
あり、下記第(3) 式により与えられる。     TSA=(TRA−TOA)×ηt +TOA
                    ・・・・ 
 (3) また、熱交換後の室内空気のエンタルピiE
Aは、下記第(4) 式により与えられる。
【0030】
【数2】
【0031】ただし、iSAは熱交換後の外気のエンタ
ルピであり、下記第(5) 式により与えられる。     iSA=(iRA−iOA)×ηi +iOA
                    ・・・・ 
 (5) 上記のエンタルピiEAと排気温度TEAと
に基づいて、相対湿度RHEAが求まる。この相対湿度
RHEAが100%とならなければ、熱交換により冷却
された室内からの空気が全熱交換器52の排気側通路に
結露を生じさせることはない。
【0032】上記の熱交換後の室内空気の各状態量の演
算の後には、処理はステップn7に進み、上記相対湿度
RHEAが100%であるかどうかにより、熱交換後の
室内空気中の水蒸気量が飽和状態であるかどうかが判断
される。飽和状態でなければステップn1,n2に戻っ
て上記の処理が繰り返され、飽和状態であるときにはス
テップn8の処理に移る。
【0033】ステップn8では、飽和状態を脱すること
ができ、しかも給気風量VSAが最大値となる、給排比
率VEA/VSAが演算される。そして、この演算され
た給排比率VEA/VSAに基づいて、ステップn9で
給気ファン53および排気ファン54の各回転数が設定
される。この設定された回転数に基づいて、給気ファン
53および排気ファン54の各ファンモータM1,M2
が制御され、これにより給気風量VSAおよび排気風量
VEAが調整される。このようにして、上記演算された
給排比率VEA/VSAが達成される。
【0034】上記第(2) 式および第(4) 式から
明らかなように、排気温度TEAおよび熱交換後の室内
空気のエンタルピiEAは、給排比率VEA/VSAに
依存するから、給排比率VEA/VSAを変化させれば
、結果として相対湿度RHEAを変化させることができ
、これにより熱交換後の室内空気の過飽和状態を解消で
きる。ステップn8での処理は、基本的には熱交換後の
室内空気の飽和状態を解消するための給排比率VEA/
VSAを演算する処理であり、そのうえで可及的に給気
風量VSAを多くしようとするものである。飽和状態を
解消しようとすると、給排比率VEA/VSAは1未満
の値となるので、給気風量VSAが排気風量VEAより
も少なくなって換気を行うべき室は負圧となる。しかし
、本実施例では、熱交換後の室内空気が飽和状態となら
ない範囲で最大の給気風量VSAを確保しているので、
室内の負圧を最小限に抑えることができる。
【0035】下記表1には、熱交換前の室内空気の状態
が、 温度(TRA)            20  ℃相
対湿度                70  %エ
ンタルピ(iRA)      11 kcal/kg
であり、外気の状態が、 温度(TOA)              0  ℃
相対湿度                40  %
エンタルピ(iOA)    0.9 kcal/kg
である場合において、給排比率VSA/VRAを1,1
.5,2の各値としたときの各状態量を計算した結果が
まとめて示されている。ただし、給気風量VSAおよび
排気風量VEAは、給気風量VRAを1とした相対単位
で示されている。
【0036】
【表1】
【0037】図4は上記表1の計算結果を示すグラフで
あり、図4(a) には給排比率VEA/VSAに対す
る排気温度TEAの変化が示されており、図4(b) 
には給排比率VEA/VSAに対する熱交換後の室内空
気の相対湿度RHEAの変化が示されている。図4(a
) から、上記の室内空気および外気の状態では、給排
比率VEA/VSAを1よりも大きい値(たとえば1.
5)とすることによって相対湿度RHEAを100%未
満として、全熱交換器52の排気側経路での結露を防止
できることが理解される。このように、給気風量VSA
を排気風量VRAよりも少なくすることにより結露を防
止することができる。なお、表1の条件では、排気温度
TEAが0℃以下となることはなく、したがって結露し
た水滴が凍結することはないから、給排比率VEA/V
SAを1として室内の負圧を防ぐようにしてもよい。た
だし、この場合には、全熱交換器52における結露によ
って熱交換効率が劣化するおそれがある。
【0038】表2には他の計算結果が示されている。こ
の表2の各状態量の計算値は、室内空気の状態を、温度
(TRA)            20  ℃相対湿
度                70  %エンタ
ルピ(iRA)      11 kcal/kgとし
、外気の状態を、 温度(TOA)          −20  ℃相対
湿度                40  %エン
タルピ(iOA)  −4.8 kcal/kgとした
場合の値である。
【0039】
【表2】
【0040】この表2から、上記の条件下では、たとえ
ば給排比率VEA/VSAを5に選ぶことにより、熱交
換後の室内空気の相対湿度RHEAを100未満の値(
98%)とすることができる。これにより、全熱交換器
52の排気側経路での結露が防止され、結果としてその
凍結も防止される。表2から明らかなように、給排比率
VSA/VRAが2〜4の場合には、相対湿度RHEA
が100%となるものの、排気温度TEAは0℃よりも
高く、したがって凍結が生じることはない。したがって
、給気風量VSAを可及的に多くするためには、給排比
率VSA/VRAを2程度の値に選んでもよい。
【0041】以上のように本実施例の熱交換換気装置で
は、図5や図6に示された第1または第2の先行技術の
ように、構造上の変更を伴うことなく、ファンモータM
1,M2の回転数の制御を通じて、給気風量VSAおよ
び排気風量VEAを制御することによって、全熱交換器
52での結露や結露した水滴の凍結を防止することがで
きる。したがって、全熱交換器52で結露した水滴が凍
結するおそれのある寒冷地と、凍結のおそれがない地域
とで装置の仕様を異ならせる必要がなく、共通の装置を
いずれの地域でも用いることができる。また、構造上の
変更が不要なので、外形寸法を従来からの装置と等しく
することができ、寒冷地に既設の目詰まり対策がなされ
ていない従来の装置と本実施例の装置とを極めて容易に
交換することができる。さらに、給気風量VSAを最大
限確保しつつ、全熱交換器52の目詰まりを防止してい
るので、換気を行うべき室内が過度に負圧となることも
ない。
【0042】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではない。たとえば上記の実施例では給排比率VE
A/VSAを変更するために、給気風量VSAおよび排
気風量VEAがいずれも制御されることとしたが、給排
比率VEA/VSAの変更は給気風量VSAおよび排気
風量VEAのうち少なくともいずれか一方を変更するこ
とにより達成することができる。その他本発明の要旨を
変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の熱交換換気装置に
よれば、給気ファンおよび排気ファンの少なくともいず
れか一方の送風量の制御によって、給気風量と排気風量
との比率が制御され、これにより、熱交換後の室内空気
中の水蒸気が結露して凍結することが防がれる。この結
果、熱交換器の排気側経路の目詰まりが防止される。こ
のように、構造上の変更を伴うことなく、熱交換器の排
気側経路の目詰まりを防止できるので、装置が大型化し
たりコストの増大を招いたりすることがない。また凍結
のおそれがある寒冷地と凍結のおそれがない地域とで、
共通の装置を用いることができるので、生産コストの低
減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の熱交換換気装置の基本的な
構成を示す概念図である。
【図2】制御部63の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図3】給気風量VSAおよび給排比率VEA/VSA
と温度交換効率ηt またはエンタルピ交換効率ηi 
との関係を示す図である。
【図4】給排比率VEA/VSAと熱交換後の排気温度
TEAまたは相対湿度RHEAとの関係を示す図である
【図5】第1の先行技術の基本構成を示す断面図である
【図6】第2の先行技術の基本構成を示す概念図である
【符号の説明】
52    全熱交換器 53    給気ファン 54    排気ファン 63    制御部 S1    外気状態センサ S2    内気状態センサ M1    ファンモータ M2    ファンモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋外からの外気を給気ファン(53)によ
    り熱交換器(52)を介して室内に給気し、排気すべき
    室内空気を排気ファン(54)により上記熱交換器(5
    2)を介して屋外に排気するようにして、上記熱交換器
    (52)で外気と室内空気との間での熱交換を行わせつ
    つ換気を行うようにした熱交換換気装置において、屋外
    の外気の状態を検出する外気状態検出手段(S1)と、
    室内空気の状態を検出する内気状態検出手段(S2)と
    、上記外気状態検出手段(S1)および内気状態検出手
    段(S2)の出力に基づいて、室内から導かれて上記熱
    交換器(52)で熱交換された後の室内空気中の水蒸気
    が結露して凍結することを防ぐべく、上記給気ファン(
    53)および排気ファン(54)の少なくともいずれか
    一方の送風量を制御する制御手段(63)とを備えたこ
    とを特徴とする熱交換換気装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段(63)は、上記給気ファン
    (53)により給気される外気の風量が、上記排気ファ
    ン(54)により排気される室内空気の風量よりも少な
    くなるように、上記給気ファン(53)および排気ファ
    ン(54)の少なくともいずれか一方の送風量を制御す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の熱交換換
    気装置。
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