JPH0428201Y2 - - Google Patents

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JPH0428201Y2
JPH0428201Y2 JP1987026553U JP2655387U JPH0428201Y2 JP H0428201 Y2 JPH0428201 Y2 JP H0428201Y2 JP 1987026553 U JP1987026553 U JP 1987026553U JP 2655387 U JP2655387 U JP 2655387U JP H0428201 Y2 JPH0428201 Y2 JP H0428201Y2
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rotor
fixed shaft
dynamic pressure
air damper
pressure generating
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、動圧軸受を備えるモータスピンド
ルに関するものである。
〔従来の技術およびその問題点〕
上記モータスピンドルは、第10図に示すよう
に、ハウジングベース1に下部が支持された固定
軸2の外周に動圧発生溝3を形成し、その固定軸
2の外側に設けたロータ4を、固定軸2に外嵌し
たスリーブ5と、そのスリーブ5の外側に取付け
た駆動用マグネツト6とで形成してある。
また、ロータ4の外側にモータ用ステータ7を
設け、そのステータ7をハウジング8で支持し、
上記ステータ7によつて発生する回転磁界により
ロータ4を回転させると共に、そのロータ4の回
転に伴なつて動圧発生溝3のまわりに形成される
流体圧により、ロータ4のラジアル方向の荷重を
支持するようにしてある。
さらに、ロータ4の回転むらをなくすため、駆
動用マグネツト6のまわりにホール素子9を配置
してある。
上記のようなモータスピンドルは、ロータ4を
数万回転単位で高速回転させるため、ロータ4の
上部が開放していると、ロータ4は軸方向に微振
動する。その振動対策として、ロータ4の駆動用
マグネツト6とステータ7とを軸方向に寸法
(Δh)だれ位置をずらし、固定軸2の上端とスリ
ーブ5の上部閉塞端との間にエアダンパ部10を
設け、そのエアダンパ部10によつて、スリーブ
5の軸方向の振動を減衰させるようにしたエアス
ピンドルを本件出願人は既に提案している(特願
昭60−272915号明細書)。
上記モータスピンドルは、種々な装置の駆動源
として用いられ、例えばレーザビームプリンタの
駆動源として用いる場合は、ロータ4の外周にポ
リゴンミラー11を取付け、ハウジング8には、
上記ミラー11の外周と対向する部位に窓12を
形成し、その窓12からポリゴンミラー11の外
周一部にレーザビームを照射させるようにしてい
る。
ところで、上記のようなモータスピンドルにお
いては、エアダンパ部10によつてロータ4のス
リーブ5閉塞端と固定軸2の上端とをロータ4の
停止時および固定時のいずれの状態において非接
触の状態に保持することができるため、接触によ
る摩耗がなく、耐久性に優れているものの、組立
て精度やモータ用ステータ7とロータ4との間の
吸引力のバラツキ等によつてロータ4の軸方向の
位置にバラツキが生じ易く、上記のように、レー
ザビームプリンタの駆動源として使用した場合
に、ポリゴンミラー11やホール素子9の軸方向
の位置決めが困難であり、プリンタの精度上、問
題が生じる。
〔考案の目的〕
そこで、この考案は上記の不都合を解消し、ロ
ータの軸方向のずれを回転時に補正してロータを
定位置で回転させることができるようにしたモー
タスピンドルを提供することを目的としている。
〔考案の構成〕
上記の目的を達成するために、この考案は、ロ
ータを形成するスリーブの上部に、そのスリーブ
の上昇時にエアダンパ部に連通する半径方向の横
孔を形成し、上記固定軸に設けた動圧発生溝を、
エアダンパ部に向けて流体を送り込むポンプ作用
を備えた溝とし、上記動圧発生溝のポンプ作用と
横孔の位置関係およびモータ磁力による軸方向吸
引力の回転数特性とのバランスにより、ロータの
軸方向の位置を一定に保つようにしたのである。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図乃至第9図に
基づいて説明する。
なお、先に述べた第10図の従来例と同一部品
には同一の符号を付して説明を省略する。
第1図に示すように、固定軸2の外側に嵌合し
たスリーブ5の上部には半径方向の径の小さな横
孔13が形成され、その横孔13は固定軸2の上
端とスリーブ5の上部閉塞端との間に形成された
エアダンパ部10と連通している。
上記固定軸2の上部外周及び下部外周には、軸
方向に所要の間隔をおいて一対の動圧発生溝3
a,3bが形成されている。
ここで、動圧発生溝3a,3bは、第1図に示
すようにヘリングボーン溝のみであつてもよく、
あるいは第9図に示すようなヘリングボーン溝と
スパイラル溝の組合わせであつてもよい。その一
対の動圧発生溝3a,3bは、傾斜方向が異なつ
ている。
また、上部の動圧発生溝3aの軸方向長さは下
部の動圧発生溝3bの軸方向長さより短かくな
り、固定軸2のまわりをロータ4が回転すると、
上記動圧発生溝3bのポンプ作用によつて固定軸
2とスリーブ5との間からエアダンパ部10に向
けて圧力流体を送り込むようになつている。
なお、第1図および第9図において、固定軸2
の下部外周に設けた下部動圧発生溝3bの軸方向
長さは上部動圧発生溝3aの軸方向長さより長く
してあるが、等しい長さであつてもよい。
実施例で示すモータスピンドルは上記の構造か
ら成り、第1図は、マグネツト6がステータ7を
吸引する吸引力とロータ4の重量とが釣り合う状
態を示し、ロータ4の閉塞端と固定軸2の上端間
にエアダンパ部10が形成され、そのエアダンパ
部10内のエアによつてロータ4の閉塞端は非接
触の状態に保持されていると共に、そのロータ4
の駆動用マグネツト6とモータ用ステータ7との
間に寸法(Δh)の軸方向のずれがある。その状
態でステータ7に電流を流すと、ロータ4が高速
回転し、上記ロータ4と固定軸2の相対的な回転
によつて動圧発生溝3a,3bがポンプ作用を起
こし、固定軸2とスリーブ5との間からエアダン
パ部10に向けて圧力流体が送り込まれる。この
圧力流体によつてロータ4のラジアル荷重が支持
され、上記ロータ4は、固定軸2に対して非接触
の状態で回転する。また、ロータ4の高速回転時
における軸方向の振動はエアダンパ部10で吸収
される。
一般に、モータスピンドルを高速回転させる
と、ロータ4が定格回転数に到達するまでに、第
5図に示すように、ロータ4が軸方向に変化す
る。これは、回転数と共に電流値が変化すること
により、モータ用ステータ7とロータ4との間の
磁気吸引力が変化するためであり、この考案にお
いては、その軸方向の変化を一定に保持する機能
があり、以下にその作用を説明する。
まず、モータを組立てた状態では、マグネツト
6がステータ7を吸引する吸引力とロータ4の重
量とが釣り合う状態でロータ4が支持されている
ため、固定軸2の上端とスリーブ5閉塞端の下面
には第1図に示すように、ギヤツプeがある。こ
のギヤツプeを初期ギヤツプと呼ぶ。
初期ギヤツプeは、モータ部品の加工精度、組
立て精度、あるいはモータ磁力のバラツキ等によ
つて固定軸2とスリーブ5の相対的な軸方向の位
置関係が変わり、第2図乃至第4図のように三つ
の場合が考えられる。
第2図は、スリーブ5の横孔13の上側位置と
固定軸2の上部に設けたチヤンフア14の外径側
エツジ15が軸方向に同位置にある場合を示す。
第2図に付した記号を用いて初期ギヤツプeを表
わすと、 e=l−a−d/2 となる。このときのeの値が基準となるので、e0
と呼ぶことにする。
第3図は、ロータ4が基準位置より上方に位置
する状態を示し、初期ギヤツプeは基準ギヤツプ
e0より大きく、スリーブ5の横孔13がチヤンフ
ア14に臨んでいる。
また、第4図は、ロータ4が基準位置より下方
に位置する状態を示し、その初期ギヤツプeは基
準ギヤツプe0より小さくなり、横孔13は固定軸
2の上部外周と対向している。
第3図に示すように、ロータ4が基準位置より
上方に位置する組立て状態において、モータ用ス
テータ7に電流を流すと、第5図に示すように、
最初は起動電流が高いため、ロータ4は軸方向に
少し上昇し、その電流の減少と共に低下する。ロ
ータ4のスリーブ5が第2図に示す状態まで下降
し、それより更に下降しようとすると、スリーブ
5の横孔13は固定軸2の外周上部に対向して開
度が絞り込まれるため、動圧発生溝3bのポンプ
作用によりエアダンパ部10に向けて送り込まれ
る圧力流体はエアダンパ部10に溜り、この部分
の圧力も上昇する。このため、ロータ4は、第2
図に示す基準位置において停止する。このときの
ロータ4の軸方向変化を第6図に示す。この場
合、ロータ4がある一定位置より低下しない理由
は、第8図に示すように、変位fに相当するアキ
シヤル荷重を動圧発生溝3bのポンプ作用によつ
て発生するエアダンパ部10内の圧力が支持して
いるからである。
第4図に示すように、ロータ4が基準位置より
下方に位置する組立て状態において、ステータ7
に電流を流すと、モータ磁力で支えている分の変
位は、前記第2図の場合と同様に第5図に示すよ
うに変化しようとする。しかし、この場合、横孔
13は固定軸2の上部外周と対向しているため、
エアダンパ部10には、動圧発生溝3bのポンプ
作用によつて送り込まれる圧力流体が溜り、スリ
ーブ5は低下することなく上昇し、第2図の状態
まで上昇すると軸方向の位置が安定する。また、
起動初期においても、エアダンパ部10のエアが
逃げにくいため、エアダンパとしての効果が発揮
される。このときのスリーブ5の軸方向の変化は
第7図に示すようになる。
〔効果〕
以上のように、この考案は、スリーブの外周上
部に、そのスリーブの上昇時にエアダンパ部と連
通する半径方向の横孔を設け、固定軸の外周に
は、エアダンパ部に向けて圧力流体を圧送するポ
ンプ作用を備えた動圧発生溝を形成したので、動
圧発生溝のポンプ作用と横孔の位置との関係及び
モータ磁力による軸方向吸引力の回転数特性との
バランスにより、ロータの軸方向の位置ずれを、
そのロータの回転時に補正することができる。こ
のため、ロータをほぼ正確に位置決めすることが
でき、上記ロータを定位置で回転させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係るモータスピンドルの
一実施例を示す断面図、第2図は同上のロータが
基準位置にある場合を示す断面図、第3図は同上
のロータが基準位置より上方にある場合を示す断
面図、第4図は同上のロータが基準位置より下方
にある場合を示す断面図、第5図はエアダンパ部
を有しないモータスピンドルの回転時におけるロ
ータの軸方向変位を示すグラフ、第6図は第3図
に示す組立て状態でのロータの回転数と軸方向変
位の関係を示すグラフ、第7図は、第4図に示す
組立て状態でのロータの回転数と軸方向変位の関
係を示すグラフ、第8図は、第3図に示す組立て
状態でのロータにアキシヤル荷重が付与された場
合の回転数と軸方向変位の関係を示すグラフ、第
9図はこの考案の他の実施例を示す断面図、第1
0図は従来のモータスピンドルを示す断面図であ
る。 2……固定軸、3a,3b……動圧発生溝、4
……ロータ、5……スリーブ、6……駆動用マグ
ネツト、7……ステータ、10……エアダンパ
部、13……横孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 動圧発生溝を備える固定軸と、その固定軸の
    外側に嵌合したスリーブの外周に駆動用マグネ
    ツトを固定したロータと、上記マグネツトの外
    周を覆い、そのマグネツトに対して軸方向に位
    置をずらしたモータ用ステータとを備え、上記
    固定軸とスリーブの上部閉塞端との間にエアダ
    ンパ部を設けたエアスピンドルにおいて、前記
    スリーブの上部に、そのスリーブが上昇したと
    きエアダンパ部に連通する半径方向の径の小さ
    な横孔を形成し、固定軸に設けた前記動圧発生
    溝を、エアダンパ部に向けて流体を送り込むポ
    ンプ作用を備えた溝としたことを特徴とするモ
    ータスピンドル。 (2) 前記動圧発生溝がヘリングボーン溝である実
    用新案登録請求の範囲第1項記載のモータスピ
    ンドル。 (3) 前記動圧発生溝がスパイラル溝である実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のモータスピンド
    ル。
JP1987026553U 1987-02-25 1987-02-25 Expired JPH0428201Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987026553U JPH0428201Y2 (ja) 1987-02-25 1987-02-25

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JP1987026553U JPH0428201Y2 (ja) 1987-02-25 1987-02-25

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JPS63137564U JPS63137564U (ja) 1988-09-09
JPH0428201Y2 true JPH0428201Y2 (ja) 1992-07-08

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JP1987026553U Expired JPH0428201Y2 (ja) 1987-02-25 1987-02-25

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021059551A1 (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 ミネベアミツミ株式会社 回転装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59164413A (ja) * 1983-03-05 1984-09-17 Canon Inc 回転駆動モ−タ

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WO2021059551A1 (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 ミネベアミツミ株式会社 回転装置

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JPS63137564U (ja) 1988-09-09

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