JPH042817Y2 - - Google Patents

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JPH042817Y2
JPH042817Y2 JP5945785U JP5945785U JPH042817Y2 JP H042817 Y2 JPH042817 Y2 JP H042817Y2 JP 5945785 U JP5945785 U JP 5945785U JP 5945785 U JP5945785 U JP 5945785U JP H042817 Y2 JPH042817 Y2 JP H042817Y2
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cooling air
air intake
cover
cooling
radiator
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JP5945785U
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の冷却風取入装置に関し、詳
しくは、エンジン温度に対応して冷却風取入口の
実効開口面積が変更できるように改善されたもの
に関する。
【従来の技術およびその問題点】
自動車においては、たとえば、暖気運転時な
ど、エンジンを冷却せずにむしろ昇温させる必要
がある時にはエンジンを冷却する冷却装置の冷却
能力を低くし、エンジンが十分に昇温した後、オ
ーバーヒートを防止するためにこれを冷却する必
要がある時にはその冷却能力を高くして十分な冷
却効果が得られるようにすることが好ましい。こ
のように、エンジンを冷却する冷却装置の能力を
切り換えるために、例えば、実開昭58−25226号
に示されているように、フロントバンパの上方に
開口させられた冷却風取入口と、この冷却風取入
口を後側から揺動開閉するグリルとを設けた自動
車の冷却風取入装置がすでに提案されている。 このような自動車の冷却風取入装置は、グリル
で冷却風取入口を開閉し、ラジエータや冷却風路
に流入する冷却風量を変えて、エンジン冷却装置
の能力を切り換えることができる。 しかしながら、このような自動車の冷却風取入
装置は冷却風取入口がフロントバンパの上方にあ
るので、車体の空気力学特性を向上させるために
フロントデッキの上面がフロントバンパの上縁か
らウインドシールドに向かって流線形状に立ちあ
げさせられている場合には、冷却風取入口の高さ
が低くなり、その最大開口面積が不足し、必要と
される冷却能力が得られなくなる欠点がある。 このような欠点を解消するために、たとえば実
開昭58−139327号公報に開示されているように、
フロントバンパの上方と下方とに冷却風取入口を
設け、それらの冷却風取入口を個別的に開閉する
グリルを設けたものがある。 この場合、グリルで冷却風取入口を開閉するこ
とにより冷却能力を変化させることができ、しか
も、空気力学特性を向上させるためにフロントバ
ンパの上側に十分に開口面積の冷却風取入口が形
成できない場合に、フロントバンパの下方の冷却
風取入口によつて必要な開口面積を補充でき、し
たがつて、必要とされる冷却能力を得ることが可
能である。 しかしながら、この場合、フロントバンパの上
方のグリルと下方のグリルとを開閉させる駆動機
構が途中で上方のグリル用の機構部分と下方のグ
リル用の機構部分とに分岐させられており、複雑
である。また、下方の冷却風取入口から取り入れ
られる冷却風がそのままラジエータの下側半分に
向かうので、冷却効率が比較的低く、冷却風取入
口全体として必要な開口面積を比較的大きくする
必要がある。この必要な開口面積を確保するため
にフロントバンパの下方に設けられる冷却風取入
口の高さを高くすると、フロントオーバハング部
の地上高が低くなり、地上突起物との衝突の危険
が高まる。逆にフロントバンパの上方に設けられ
る冷却風取入口の高さを高くすると、空気力学特
性が悪くなる。 この考案は、このような事情のもとで考え出さ
れたものであつて、冷却風取入口の開口面積を変
更でき、この開口面積変更のために移動させられ
るグリルの駆動機構が簡単で、十分な冷却能力が
得られるうえ、空気力学特性のよい自動車の冷却
風取入装置を提供することをその課題とする。
【問題点を解決するための手段】
この考案では、上記のような問題点を解決する
ために、次のような手段が講じられている。 すなわち、車体前面にフロントバンパの上方と
下方とに位置させて上下の各冷却風取入口を開口
し、これらの冷却風取入口を後方で選択的に覆う
カバーを上記フロントバンパの後側に昇降可能に
配設し、このカバーの下方の冷却風取入口を覆う
部分の上部に、これが下側の冷却風取入口を覆う
ときに下方の冷却風取入口から上側の冷却風取入
口側に冷却風を通風させる連通口を開口するとい
う手段を講じている。
【作用および効果】
カバーを上昇させると、上方の冷却風取入口が
このカバーで閉じられ、下方の冷却風取入口は開
放される。カバーが下降させられると、上方の冷
却風取入口が開かれ、下方の冷却風取入口がカバ
ーで覆われる。このカバーには、これの下方の冷
却風取入口を覆う部分の上部に、下側の冷却風取
入口から上側の冷却風取入口側に通風させる連通
口を開口させてあるので、下方の冷却風取入口を
通つてカバーの下方の冷却風取入口を覆う部分が
受ける走行風は冷却風として上記連通口を介して
上方の冷却風取入口側にながれ、両方の冷却風取
入口から冷却風を取り入れることができる。この
ようにして、冷却風取入口の開口面積は、カバー
を昇降させることにより変更できる。 しかも、1つのカバーを昇降させるだけで済む
ので、これを駆動する駆動機構の構成を簡単にで
きる。 カバーを上昇させると、上方の冷却風取入口が
このカバーで閉じられ、下方の冷却風取入口から
フロントデツキ内の下方に向かつて冷却風が流入
する。この冷却風は、たとえば、このフロントデ
ツキ内に配設されているラジエータの下半部にあ
たる。ラジエータ内の冷却水は、ラジエータの下
部では低温であり、冷却風と冷却水との間の熱交
換効率は低い。したがつて、ラジエータ内の冷却
水はこの冷却風によつてあまり冷却されず、エン
ジンの冷却装置の冷却能力が低く抑えられ、エン
ジンがその運転により発生する熱で昇温させられ
ることになる。 エンジンの温度が所定の温度以上に昇温させら
れると、カバーが下降させられ、上述のように、
冷却風は上下両方の冷却風取入口からフロントデ
ツキ内の上部に向かう。これにより、上下両方の
冷却風取入口から流入する冷却風がすべてフロン
トデツキ内の上部に集中させられ、ラジエータの
上部に向かわせられることになる。ラジエータ内
の冷却水はラジエータの上部ほど高温となつてい
るので、これと冷却風との間では高い熱交換効率
がえられる。したがつて、上下の冷却風取入口か
ら漫然と後方に冷却風を流れさせている従来に比
べると、必要な冷却能力を得るための冷却風取入
口の最大開口面積を小さくできる。その結果、上
下の冷却風取入口の高さを小さくして、フロント
オーバハング部の地上高を十分高くでき、これと
地上突起物との衝突の危険を少なくできる。ま
た、フロントバンパの上方に設けられる冷却風取
入口の高さを高くせずに済むので良好な空気力学
特性を損なわずに済むのである。
【実施例の説明】
以下、この考案を図面を参照しつつ具体的に説
明する。 第1図および第2図に示すように、この自動車
では、車体1の前方にフロントバンパ2が設けら
れ、車体1の前面のフロントバンパ2の上方と下
方とに位置させて上下の各冷却風取入口3,4が
開口している。これらの冷却風取入口3,4の後
側にはこれら冷却風取入口3,4を後方から選択
的に覆うカバー5が上方の冷却風取入口3を覆う
上昇位置と、下方の冷却風取入口4を覆う下降位
置とにわたつて昇降可能に設けられている。 このカバー5の上半部5aは、第2図に示すよ
うに、上昇位置で上方の冷却風取入口3を覆い、
この冷却風取入口3を閉じたときのガーニツシユ
を兼ねる。また、このカバー5の下半部5bは、
第1図に示すように、下降位置で下方の冷却風取
入口4を覆うようにこの上半部5aの下縁に連設
され、前方が開放された溝形に形成されている。
この下半部5bの上壁と後側壁との隅部および後
側壁の上半部にはこの溝形の内部空間を上方の冷
却風取入口3の冷却風の風路に連通させる連通口
5cが形成されている。 上記カバー5の左右両側方には駆動機構6が配
置されている。この駆動機構6は、上記カバー5
を昇降駆動する、たとえば、縦軸のリニヤソレノ
イドなどの電磁アクチユエータ6aと、このアク
チユエータ6aの動作を拡大するレバー6bとで
構成されている。 このアクチユエータ6aは、エンジン7の温度
を検出する温度センサ8が検出する温度が所定値
以上になると上記カバー5を下降位置に下降させ
るように、また、その温度が上記所定値を下回る
ときには、上記カバー5を上昇位置に自動復帰さ
せるように、制御回路9で制御されている。 上記カバー5の後方にはラジエータ10とエン
ジン7とが前後に並べて配置されている。 なお、カバー5の昇降を案内するためのガイド
レール11が上記カバー5の左右両側に位置させ
て車体1に固定され、カバー5の左右両側面には
このガイドレール11に摺動可能に嵌合されるス
ライダ5dが突設されている。 このように構成された自動車の冷却風取入装置
では、エンジン7の温度が所定値以上になると上
記カバー5を下降位置に下降させられ、また、そ
の温度が上記所定値を下回るときには、上記カバ
ー5が上昇位置に自動復帰させられる。したがつ
て、エンジン7の温度が上記所定値を下回るとき
には、第2図に示すように、上方の冷却風取入口
3はカバー5の上半部5aで閉じられ、下方の冷
却風取入口4からラジエータ10の下部にわずか
に冷却風が当てられる。ラジエータ10内の冷却
水は、ラジエータ10の下部では低温であり、冷
却風と冷却水との間の熱交換効率は低い。したが
つて、ラジエータ10内の冷却水はこの冷却風に
よつてほとんど冷却されず、エンジン7の冷却装
置の冷却能力が低く抑えられ、エンジン7がその
運転により発生する熱で昇温させられることにな
る。 エンジン7の温度が所定の温度以上に昇温させ
られると、カバー5が下降させられ、上方の冷却
風取入口3が開放されるとともに、下方の冷却風
取入口4がカバー5の下半部5bで覆われる。下
方の冷却風取入口4を通つて、カバー5の下半部
5bの内部空間に入る走行風は、下半部5bの上
部に形成されている連通口5cを通つて上方の冷
却風取入口3から流入する走行風と合流させられ
て、ラジエータ10の上半部に集中的にあてられ
る。ラジエータ10内の冷却水はラジエータの上
部では高温で、これと冷却風との間では高い熱交
換効率がえられる。したがつて、この冷却風取入
装置では、上下の冷却風取入口3,4から流入す
る冷却風が熱交換効率の高いラジエータ10の上
部に集中してあてられるので、上下の冷却風取入
口3,4から漫然と後方に冷却風を流れさせてい
る従来に比べると、必要な冷却能力を得るための
冷却風取入口3,4の最大開口面積を小さくでき
る。すなわち、上下の冷却風取入口3,4の高さ
を小さくして、フロントオーバハング部の地上高
を十分高くでき、これと地上突起物との衝突の危
険を少なくできる。また、フロントバンパの上方
に設けられる冷却風取入口3の高さを高くせずに
済むので良好な空気力学特性を損なわずに済むの
である。 さらに、上記駆動機構6は1つのカバー5を昇
降駆動するだけであるので、上下の冷却風取入口
3,4にそれぞれ設けられているグリルを駆動す
るために途中から伝動機構が分岐させられている
従来のものに比べると、駆動機構6の構成を簡単
にできる。 もちろん、この考案は、上記一実施例に限定さ
れるものではなく、たとえば、駆動機構のアクチ
ユエータを、排気ガス利用のエアシリンダや潤滑
オイル圧力を利用した油圧シリンダで構成するこ
とも可能である。また、アクチユエータやシリン
ダのストロークを大きくしてレバー6bを省略す
ることも可能である。しかし、一般的には、これ
らのストロークを小さくしてレバー6bを用いる
方が実際には安価にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示
し、第1図はカバー5を下降位置に位置させた状
態での縦断面図、第2図はカバー5を上昇位置に
位置させた状態での縦断面図、第3図はカバー5
の全体斜視図である。 1……車体、2……フロントバンパ、3……上
方の冷却風取入口、4……下方の各冷却風取入
口、5……カバー、5c……連通口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体前面にフロントバンパの上方と下方とに位
    置させて上下の各冷却風取入口を開口し、これら
    の冷却風取入口を後方で選択的に覆うカバーを上
    記フロントバンパの後側に昇降可能に配設し、こ
    のカバーの下方の冷却風取入口を覆う部分の上部
    に、これが下側の冷却風取入口を覆うときに下方
    の冷却風取入口から上側の冷却風取入口側に冷却
    風を通風させる連通口を開口したことを特徴とす
    る自動車の冷却風取入装置。
JP5945785U 1985-04-19 1985-04-19 Expired JPH042817Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5945785U JPH042817Y2 (ja) 1985-04-19 1985-04-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5945785U JPH042817Y2 (ja) 1985-04-19 1985-04-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61174332U JPS61174332U (ja) 1986-10-30
JPH042817Y2 true JPH042817Y2 (ja) 1992-01-30

Family

ID=30585903

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5945785U Expired JPH042817Y2 (ja) 1985-04-19 1985-04-19

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4661941B2 (ja) * 2008-11-06 2011-03-30 トヨタ自動車株式会社 自動車およびその制御方法

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JPS61174332U (ja) 1986-10-30

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